JP2939290B2 - 高度に飽和したエラストマー類の接着剤で結合されたコーテイング複合体 - Google Patents

高度に飽和したエラストマー類の接着剤で結合されたコーテイング複合体

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、コロナ放電の利用およびその後のハロゲン
化剤の適用により高度に飽和したエラストマー表面が活
性化されそして化学的に固定されている、接着剤で結合
されているかまたはコーテイングされている高度に飽和
したエラストマーの複合体に関するものである。
本発明を要約すれば、複合体はハロゲン化剤により化
学的に固定されているコロナ放電活性化された表面を有
する高度に飽和したエラストマーに接着しているコーテ
イング層からなっている。例えば塗料、耐気候性フィル
ムなどの如きコーテイング層または接着剤層が、活性化
されそして固定された表面に接着される。種々のハロゲ
ン化剤には、N−ハロヒダントイン類、N−ハロイミド
類、N−ハロアミド類、塩素または臭素水溶液、および
酸性化された次亜塩素酸塩溶液が包含される。該複合物
はEPDM屋根製品および消費製品、例えばタイヤの側壁に
適用される柔軟性ポリウレタン塗料用に、装飾製品、結
合された複合体などとして有用である。
これまで、不飽和エラストマーを接着またはコーテイ
ングさせることは一般的に知られていた。ポリオレフィ
ンフィルムを自己結合用および印刷用に活性化するため
にコロナ放電が使用されてきている。しかしながら、コ
ーテイング剤を高度に飽和したエラストマーに接着させ
ることは知られておらず、その理由はそのようなエラス
トマーは結合および結合用の表面処理に対して抵抗性で
あるからである。
ピアソン他の米国特許番号4,158,378は、硬化ゴムタ
イヤおよび硬化ポリウレタンのラミネート並びに塩素水
を用いる処理を含むゴム表面調合物に関するものであ
る。
オガワ他の米国特許番号4,500,685は、ワックス状物
質中に分散されているハロゲン化剤を使用する加硫ゴム
の改質方法に関するものであり、ここでハロゲン剤には
ハロゲン化されたイソシアヌル酸などが含まれている。
「エラストマー表面のコロナ放電活性化および再構
成」という題の論文、ラバー・ケミストリイ・アンド・
テクノロジイ(Rubber Chemistry and Technology)、6
0巻、No.1、1987年3−4月、はエラストマーのコロナ
放電への露呈に関するものである。コロナ放電に露呈さ
れたEPDMは接着強度の増加を示さなかった。
エラストマー表面をコロナ放電で活性化しその直後に
少なくとも1回のハロゲン化剤のコーテイング剤で処理
することにより、コーテイング剤すなわち塗料が高度に
飽和したエラストマーに好都合に接着可能となることを
見いだした。エラストマー表面は一般的には、エラスト
マーの表面に官能基を加えて湿潤を確実にそしてハロゲ
ン化剤によるそれとの反応を確実にするのに充分な時間
量にわたりコロナ放電をかける。ハロゲン化剤には、臭
素または塩素水溶液、酸性化された次亜塩素酸塩溶液、
ハロゲン化されたN−ハロヒダントイン類、N−ハロア
ミド類、およびN−ハロイミド類、などが包含できる。
処理後に、塗料または接着剤コーテイング剤を適用する
ことができる。相乗的な結合が得られる。
それにコーテイング剤を結合または接着させようとす
る本発明の高度に飽和したエラストマー基質または層
は、当技術の専門家および文献で公知の一般的な高度に
飽和したエラストマーのいずれであってもよい。すなわ
ち、不飽和度が一般的に低くそしてそれは一般的には20
モル%以下の、好適には10モル%以下の、炭素二重およ
び/または炭素三重結合(エチレン系および/またはア
セチレン系不飽和)を含有している。逆に言えば、「高
度に飽和した」とは重合体または共重合体が少なくとも
80%、そして好適には少なくとも90%、飽和しているこ
とを意味している。基質は種々のエラストマー性ホモ重
合体、共重合体、三元共重合体などから製造することが
できる。例えば、それは炭素数が4〜12の共役ジエン類
またはハロゲン化された共役ジエン類、例えばブタジエ
ン、パンタジエン、イソプレン、ヘキサジエンなど、一
般的に好適にはブタジエンおよびイソプレン、の水素化
されたもしくは部分的に水素化されたホモ重合体から製
造することができる。共重合体は上記の如き炭素数が4
〜12の種々の共役ジエン類の単量体類から製造しそして
次に水素化することができる。高度に飽和したエラスト
マーは、上記の如き炭素数が4〜12の共役ジエン類は炭
素数が8〜12のビニル置換された芳香族単量体、例えば
スチレン、アルファメチルスチレン、ジフェニルエチレ
ンなど、から製造された共重合体の水素化によって製造
することもできる。高度に飽和した重合体は、オレフィ
ン類、例えばイソブチレン、エチレン、プロピレン、1
−ブテン、1−オクテンなど、の重合によっても得られ
る。高度に飽和した上記の共重合体類は、ジエン類、例
えばブタジエン、イソプレン、2−クロロ−1,3−ブタ
ジエン、ピペリレンなど、を用いて製造することができ
る。個々の共重合体の例には、塩素化されたイソブチレ
ン−イソプレン共重合体(CIIR)、臭素化されたイソブ
チレン−イソプレン共重合体(BIIR)、およびイソブチ
レン−イソプレン共重合体(IIR)が包含される。共重
合体は炭素数が2〜10の種々のアルキレン単量体類から
製造することもでき、個々の例にはエチレン−プロピレ
ン共重合体(EPM)が包含される。三元共重合体は、例
えば炭素数が2〜約10のものの如き種々のアルキレン
類、好適にはエチレンおよびプロピレン、と少量(5−
10重量%以下)の非共役ジエン、例えば1,5−ヘキサジ
エンまたはエチリデンノルボルネンなど、から製造する
ことができる。本発明の適切なおよび好適な三元共重合
体の一例は、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合
体(EPDM)である。
種々のエラストマー類は一般的な実施法に従い当技術
の専門家および文献で公知の一般的な添加物および量を
用いて混和することができ、該添加物には例えばカーボ
ンブラック、シリカおよび種々の粘土の如き充填剤、種
々の酸化防止剤、例えば過酸化硫黄の如き種々の硬化
剤、種々の促進剤、種々の油類、種々の顔料などが包含
される。
一般的には、エラストマーの表面は例えばアセトン、
トリクロロエタン(1,1,2−トリクロロエタン)などの
如き有機溶媒による方法の如き一般的なやり方または方
法で清浄化される。他の方法では、例えばバフみがきま
た研削の如き一般的には表面をこする機械的清浄化法を
利用している。
一般的には、従来のコロナ放電装置を本発明で使用す
ることができる。そのような型のコロナ放電装置は当技
術の専門家および文献で公知であり、従って詳細には記
載しない。コロナ放電装置は電極を有しており、そして
電極の形および寸法並びに相対的配置は基質に固有の条
件に従い変えることができる。拡散および均一放電を促
進させるためには誘電緩衝液を使用することが望まし
く、そして放電雰囲気を含む均一な隙間を確保するため
には上部電電極と誘電エラストマーの表面との間に置か
れたスペーサーを使用することも時には望ましい。希望
する処理表面上で確実に比較的均一な放電がなされるよ
うに基質表面および電極を配置することも望ましい。コ
ロナ放電装置は好適には、空気中または窒素、アンモニ
アおよびアルゴンなどの他の雰囲気中で運転することが
できる。
高度に飽和したエラストマー層の表面は大気条件下で
コロナ放電により活性化される。高度に飽和した炭化水
素エラストマーは元来一般的に低い表面エネルギーを有
している。表面が電極並びに例えばオゾン、実素および
酸素の如き気体で衝撃を受けるため、コロナ放電処理は
エラストマーの表面上に極性官能基を発生させる。これ
らの極性官能基は表面エネルギーの増加および表面張力
の増加に寄与して、エラストマー表面の湿潤性を改良す
る。湿潤性は、基質の表面上の例えば水の如き高い表面
張力の液体の拡大につれて、定性的に観察される。一般
的には、試験部分または試験試料を水と接触させた時に
水により湿潤可能な表面を生じるようなコロナの放電の
水準が使用される。コロナ放電の量は一般的に放電の湿
潤性や時間につれて変わり、そして基質または層の型、
厚さおよび基質の誘電定数にも依存している。空気の隙
間の寸法または雰囲気の型がコロナ放電用の電圧条件を
変えることもあり得る。コロナ放電の適用時間は一般的
には約0.1秒間〜約1分間の間で変えることができる。
典型的には、時間量はコロナ放電の湿潤性と逆に変化す
る。重要条件は、改良された湿潤性を得るのに有効な量
のコロナ放電が基質の表面に適用されることである。す
なわち、例えば水の如き高い表面張力の液体を表面に適
用する時には、それは一般的には活性化された部分の少
なくとも25%、望ましくは少なくとも50%、より望まし
くは少なくとも75%、そして好適には少なくとも90%ま
たは100%、を被覆する。従って、高い表面張力の液体
が活性化された表面全体を被覆する時には、基質の表面
上での液体の球状化はない。水が標準的な対照として使
用されているが、ハロゲン化剤が実際には活性化された
表面に適用される。
エラストマーの表面は一般的にはコロナ放電後15分以
内に自己再構成または復旧可能である。重合体表面の再
構成は多分極性官能基のエラストマー表面からエラスト
マー塊中への拡散により起きるのであろう。再構成を防
止するために、活性化された表面にハロゲン化剤を直ち
に適用しそして処理することによりエラストマーの活性
化された表面を化学的に固定するかまたは凍結させる。
コロナ放電処理とハロゲン化剤適用との間の経過時間は
一般的にできるだけ短いものであり、すなわち15分以
内、望ましくは5分以内、そして好適には3分以内であ
る。
適当なハロゲン剤は、塩素および臭素水溶液並びに活
性化された次亜塩素酸塩溶液である。望ましいハロゲン
化剤には、種々のN−ハロヒダントイン類、種々のN−
ハロイミド類、および種々のN−ハロアミド類が包含さ
れる。種々のN−ハロヒダントイン類には、1,3−ジク
ロロ−5,5−ジメチルヒダントイン、1,3−ジブロモ−5,
5−ジメチルヒダントイン、1,3−ジクロロ−5−メチル
−5−イソブチルヒダントイン、および1,3−ジクロロ
−5−メチル−5ヘキシルヒダントインが包含される。
N−ハロアミド類の例には、N−ブロモアセトアミドお
よびテトラクロログリコルリルが包含される。N−ハロ
イミド類の例には、N−ブロモ琥珀酸イミド並びにモノ
−、ジ−、およびトリクロロイソシアヌル酸として一般
的に知られている種々のクロロ置換されたs−トリアジ
ントリオン類が包含される。本発明の実施において使用
するのに好適な処理用組成物は、種々のモノ−、ジ−、
もしくはトリ−クロロイソシアヌル酸類、またはそれら
の組み合わせである。トリ−クロロイソシアヌル酸が特
に好適である。
ハロゲン化剤は一般的に固体形で存在している。従っ
て、酸部分の炭素数が1〜5でありそしてエステル部分
の炭素数が1〜5の種々のエステル類の如き約140℃よ
り低い沸点を有する種々の溶媒が使用される。例には、
酢酸メチル、プロピオン酸エチル、酢酸ブチル、酢酸エ
チルなど、並びにそれらの混合物が包含される。例えば
種々のエーテル類、種々のケトン類などの如き他の溶媒
も使用できる。ハロゲン化剤がエラストマーの活性化さ
れた表面を実質的にまたは完全に湿潤させるには、ハロ
ゲン化剤の溶解度が重要である。例えばトルエンの如き
ハロゲン化剤と再反応する溶媒は避けるべきである。典
型的には少量の、例えば溶媒の重量を基にして6%まで
のそして好適には約1.0〜約3重量%の、ハロゲン化剤
が溶媒中に存在している。
ハロゲン化剤の適用は一般的には周囲温度、すなわち
約10℃〜約50℃、において行われるが、基質の表面は放
電および他の方法のために相当それより高くなることが
ある。ブラシかけ、浸漬、ロールかけなどの如き一般的
適用法を使用できる。適用量は、エラストマーの表面が
実質的にそして好適には完全に湿るようなものである。
全てのエラストマー表面を確実に湿らせるために、好適
には2回以上のハロゲン化剤のコートを適用する。溶媒
系を典型的には空気中でおよそ数分間乾燥するか、或い
は加熱および/または空気もしくは他の気体を表面上へ
強制的に加えることにより比較的速く蒸発させることも
できる。
エラストマーに接着するコーテイング剤には、当技術
および文献で公知の一般的な保護コーテイング剤例えば
種々のエポキシ類、種々のポリウレタン類、種々のアク
リレート類、種々のエラストマー類などが包含される。
そのようなコーテイング剤は一般的に装飾性であり、従
ってしばしば内部に顔料を含有している塗料であり得
る。コーテイング剤は保護用途も有する。エポキシコー
テイング剤は例えば二官能性エポキシ樹脂、三官能性エ
ポキシ樹脂、多官能性エポキシ樹脂などの如きいずれの
エポキシであってもよく、そして内部にエポキシまたは
オキシラン基を含有することにより特徴づけられてい
る。ウレタンは一般的な方法で製造することができ、す
なわち例えばオキシエチレンもしくはオキシプロピレン
の如きエーテル中間生成物、酸化ブチレン(THF)、ま
たは例えばカプロラクトンもしくはポリエステルの如き
ラクトン中間生成物から製造することができる。同様
に、アクリレート類は軟質アクリレート重合体またはそ
れの共重合体の形状であることができる。いわゆるゴム
を基にした接着剤およびアクリレートを基にした接着剤
などの種々の接着剤を使用できる。エラストマーコーテ
イング剤は、ラミネートまたは複合体が生成するような
厚い基質の形状であってもよい。そのようなエラストマ
ーは活性化された表面を含有している基質に関して以上
で挙げられているものと同じであることができるが、そ
れらは高度に飽和している必要はなく、それらの例には
ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエ
ンゴム、EPM、EPDMなどが包含される。例えば屋根材料
上のラップシールの如き硬化基質を接着させる時には、
好適には2枚の基質をコロナ放電およびハロゲン化剤で
処理すべきである。
ハロゲン化剤が高度に飽和したエラストマー基質に化
学的に固定されている限り、該基質はそれに対するコー
テイング剤の適用前に長期間貯蔵することができる。貯
蔵する場合には、ハロゲン処理された高度に飽和したエ
ラストマー基質を、例えばブラシかけで塵または汚れを
除去することにより、溶媒を用いてぬぐうことにより、
洗浄化する。基質を長期間貯蔵しようとするなら、任意
に、結合前にハロゲン化剤を用いる別の処理を行うこと
により表面を新しくすることもできる。
本発明は、コーテイング剤を高度に飽和したエラスト
マーに結合または接着させることが望ましいいずれの用
途においても利用できる。従って、高度に飽和したエラ
ストマー、ハロゲン化剤、およびコーテイング層からな
る複合体またはラミネートが製造される。高度に飽和し
たエラストマーからの例えば屋根材料の如き製品の製造
においては、塗料コーテイング剤を適用することが望ま
しい。塗料コーテイング剤の利点は、それが屋根材料を
通って屋根構造体に吸収される熱量を減少させる反射性
質を有することであり、そしてこれはまた装飾的観点か
らも望ましい。本発明の複合体またはラミネートの特別
な最終的用途には、例えばEPDMまたはEPM屋根材料の如
き柔軟性エラストマーに対するポリウレタン塗料の接
着、エラストマー性屋根膜のラップ結合部に対するエポ
キシもしくはウレタンまたは他の接着剤の適用、タイヤ
側面に対するエポキシもしくはウレタンまたは他の接着
剤の適用、エポキシ、ウレタン、アクリレート、ニトリ
ル、ブチル、もしくはEPDMゴムを基にした接着剤による
高度に飽和したエラストマー性基質の他の基質への適用
などが包含される。
コーテイング剤は、例えばブラシかけ、噴霧、ロール
かけ、浸漬、タンポン、シルクスクリーン、印刷、転写
などの如き一般的技術により適用することができる。
コーテイング剤を一般的には、例えば溶媒蒸発、加熱
などの如き普遍的方法により硬化させてコーテイング層
とする。接着剤は、感圧系、接触系、熱融解系、硬化系
などとして使用することができる。
下記の実施例を参照することにより本発明はより良く
理解されよう。
実施例1〜6 織物裏打ち板をエチレン−プロピレン−ジエン単量体
(EPDM)から下記の成分類を用いて製造した。混合物を
160℃で40分間硬化させた。成分類 PHR 重量(グラム) ロイヤレン512(EPDM) 100 741.9 HAFブラック 60 445.1 TE70加工助剤 1.5 11.1 アゲライト樹脂D 2.0 14.8 酸化亜鉛 5.0 37.1 ブルクップ40KE 7.5 55.6 合計 176.0 1305.6グラム 板はそれぞれ6インチ×6インチ×0.100インチの寸
法であり、そして試験中の歪みを防止するためにカレン
ダーかけされたゴム/織物裏内を含有していた。板の表
面をそれぞれアセトン−浸漬された粗い布で4回激しく
こすることによりきれいにした。各板を乾燥しそして次
に下記の如く処理した。
実施例1 処理なし。
実施例2 トリクロロイソシアヌル酸(TCTT)の酢酸エチル中2
%溶液を板の表面にブラシかけした。2回のコートを適
用した。表面が湿るように、第二のコートは第一のコー
トと平行でない角度で適用された。
実施例3 空気中で4アンプおよび60ボルトにおける20秒間にわ
たるコロナ放電を板の表面に向けた。コロナ放電装置
は、6インチ×6インチのステンレス鋼針金スクリーン
から製造されたガラス製の緩衝上部電極を使用した。エ
ラストマーを上部の電極緩衝液から外径が7インチ×7
インチで内径が5インチ×5インチで厚さが0.060イン
チのポリエチレン「写真枠」スペーサーにより離した。
コロナ放電の直後に、実施例2と同じ方法で表面をTCTT
の2%溶液の2回のコートで処理した。
実施例4 板の表面を実施例3と同じ方法で処理し、その後、表
面をエタノールの水中40%溶液で洗浄し、次に無水エタ
ノールで洗浄した。
実施例5 板の表面を実施例3と同じ方法で処理したが、TCTTは
適用しなかった。
実施例6 板の表面を実施例5と同じ方法で処理したが、塗料を
適用する前に20分間待った。
脂肪族の水分硬化性ポリエステル型ポリウレタン塗料
を実施例1〜6のそれぞれに下記の方法で適用した。塗
料を約1%の錫オクトエートを基にした触媒と約2分間
にわたり激しく混合した。それをしばらく放置して気泡
を逃がした。新たに触媒作用を受けたポリウレタン塗料
の厚いコートを適用した。実施例5では、塗料をコロナ
放電処理の直後にすなわち2分以内にブラシかけした。
実施例6では、塗料をコロナ放電処理の20分後にブラシ
かけした。各試料を空気中で室温において約20分間にわ
たり自然乾燥させた。それぞれを次に軽い木綿ポリエス
テル織物で被覆した。このコーテイング後に各織物に圧
力をかけた。10分後に、ポリウレタン塗料の第二コート
を適用しそしてパッドを室温で2時間空気乾燥し、その
後、100℃で30分間硬化させた。数日後に、パッドを180
゜剥離接着試験のために1インチ片に切断した。この試
験はインストロン試験装置(剥離速度毎分1インチ、周
囲温度)を使用して接着力を測定するものである。 表I 室温での織物−強化ポリウレタンコーテイング層の180゜剥離試験 実施例 剥離接着強度 結果 1 0.9 界面欠損 2 1.8 界面欠損 3 9.0 コーテイング層中の凝集欠損 4 9.2 コーテイング層中の凝集欠損 5 0.7 界面欠損 6 0.8 界面欠損 実施例7〜11 この一連の実施例では、クロロブチルおよび天然ゴム
の(70:30重量/重量)配合物がエラストマーの55%を
構成しておりそして例えばカーボンブラック、酸化亜
鉛、加工油の如き充填剤および硬化剤がエラストマーの
45%を構成していた。ポリウレタン塗料を適用した。
議論 実施例1〜6に対する剥離試験結果は、コロナ放電処
理だけではEPDMに対するコーテイング中では結合強度に
おける改良を生じなかったことを示している、実施例5
および6。剥離試験結果は、TCTT処理だけではEPDMに対
する結合強度において少しの改良を生じることを示して
いる、実施例2。しかしながら、コロナ放電処理をTCTT
処理と組み合わせた場合には、強い接着コーテイングだ
けでなく相乗的な結合力が生じた、実施例3および4。
エラストマーが不飽和である(NR)実施例8および9
からの結果を検討すると、この型の基質ではTCTTと組み
合わされたコロナ放電処理の重要性がないことが示され
ている。不飽和エラストマーをTCTTだけで処理すると、
接着結合が生じた。従って、実施例3および4中に示さ
れている如く、高度に飽和したエラストマーのコロナ放
電およびTCTTの両者を用いる処理が予期せぬ結果を示し
ている。
特許法に従い最良の方式および好適な態様を示してき
たが、本発明の範囲はそれらに限定されるものでなく特
許請求の範囲によって限定されるものである。
本発明の主なる特徴および態様は以下のとおりであ
る。
1.不飽和度が20モル%以下である高度に飽和したエラス
トマーの表面を有効量のコロナ放電に露呈して該エラス
トマー表面を活性変させ、そして その直後に該活性化されたエラストマー表面にハロゲ
ン化剤を該活性化表面を化学的に固定するのに有効な濃
度で適用する ことからなる、高度に飽和したエラストマー表面の活
性化方法。
2.該高度に飽和したエラストマーが、炭素数が4〜12の
共役ジエン、炭素数が4〜12のハロゲン化されたジエ
ン、炭素数が8〜12のビニル置換された芳香族、炭素数
が2〜10のアルキレン、またはそれらの組み合わせから
製造された少なくとも80モル%の飽和度を有するホモ重
合体、共重合体、または三元共重合体である、上記1の
方法。
3.該有効量のコロナ放電が該コロナ−処理された表面上
に少なくとも25重量%の水を与える、上記2の方法。
4.該コロナ放電処理後15分以内にハロゲン化剤を適用す
ることを含み、そして該ハロゲン化剤がN−ハロヒダン
トイン、N−ハロアミド、N−ハロイミド、塩素水溶
液、臭素水溶液、酸性化された次亜塩素酸塩溶液、また
はそれらの組み合わせである、上記3の方法。
5.該コロナ放電処理後5分以内にヒロゲン化剤を適用す
ることを含み、そして該ハロゲン化剤がN−ハロヒダン
トイン、N−ハロアミド、N−ハロイミド、またはそれ
らの組み合わせであり、そして該有効量のコロナ放電が
該コロナ−処理された表面上に少なくとも50重量%の水
を与える、上記4の方法。
6.該化学的に固定された表面にコーテイングを適用する
ことを含み、そして該有効量のコロナ放電が該コロナ−
処理された表面上に少なくとも75重量%の水を与える、
上記5の方法。
7.該ハロゲン化剤が1,3−ジクロロ−5,5−ジメチル−ヒ
ダントイン、1,3−ジクロロ−5−イソブチル−ヒダン
トイン、1,3−ジクロロ−5−メチル−5−ヘキシル−
ヒダントイン、N−ブロモアセトアミド、テトラクロロ
グリコルリル、N−ブロモ琥珀酸イミド、モノ−、ジ
−、もしくはトリクロロイソシアヌル酸、またはそれら
の組み合わせであり、そして該有効量のコロナ放電が該
コロナ−処理された表面上に少なくとも90重量%の水を
与える、上記4の方法。
8.該ハロゲン化剤の適用が該コロナ放電処理後3分以内
である、上記7の方法。
9.該高度に飽和したエラストマーがポリブタジエン、ポ
リイソプレン、スチレンとブタジエンとの共重合体、EP
M、EPDM、またはそれらの組み合わせでありそして少な
くとも90モル%の飽和度を有する、上記8の方法。
10.活性化されそして化学的に固定された表面を有して
おり、該高度に飽和したエラストマーの該活性化表面が
ハロゲン化剤により化学的に固定されている官能基を有
している、高度に飽和したエラストマー基質、および 該活性化されそして化学的に固定された飽和エラスト
マー表面に接着しているコーテイング からなる、高度に飽和したエラストマー複合体。
11.該高度に飽和したエラストマーが少なくとも80モル
%飽和されており、該表面がコロナ放電により活性化さ
れており、そして該活性化されそして化学的に固定され
た表面がその上に少なくとも25%の水を有する、上記10
の複合体。
12.該活性化されそして化学的に固定された表面が少な
くとも50重量%の水を有しており、該高度に飽和したエ
ラストマーが炭素数が4〜12の共役ジエン、炭素数が4
〜12のハロゲン化されたジエン、炭素数が8〜12のビニ
ル置換された芳香族、もしくは炭素数が2〜10のアルキ
レン、またはそれらの組み合わせから製造されたホモ重
合体、共重合体、または三元共重合体である、上記11の
複合体。
13.該活性化されそして化学的に固定された表面が少な
くとも75重量%の水を有しており、そして該ハロゲン化
剤がN−ハロヒダントイン、N−ハロアミド、N−ハロ
イミド、塩素水溶液、臭素水溶液、酸性化された次亜塩
素酸塩溶液、またはそれらの組み合わせである、上記12
の複合体。
14.該ハロゲン化剤がN−ハロヒダントイン、N−ハロ
アミド、N−ハロイミド、またはそれらの組み合わせで
ある、上記13の複合体。
15.該活性化されそして化学的に固定された表面が少な
くとも90重量%の水を有しており、そして該コーテイン
グがエポキシ、ポリウレタン、アクリレート、エラスト
マー、またはそれらの組み合わせである、上記14の複合
体。
16.該ハロゲン化剤が1,3−ジクロロ−5,5−ジメチル−
ヒダントイン、1,3−ジクロロ−5−イソブチルヒダン
トイン、1,3−ジクロロ−5−メチル−5−ヘキシルヒ
ダントイン、N−ブロモアセトアミド、テトラクロログ
リコルリル、N−ブモロ琥珀酸イミド、モノ−、ジ−、
もしくはトリクロロイソシアヌル酸、またはそれらの組
み合わせである、上記14の複合体。
17.該活性化されそして化学的に固定された表面が少な
くとも90重量%の水を有しており、該コーテイングがエ
ポキシ、ポリウレタン、アクリレート、エラストマー、
またはそれらの組み合わせである、上記16の複合体。
18.該高度に飽和したエラストマーがポリブタジエン、
ポリイソプレン、スチレンとブタジエンとの共重合体、
EPM、EPDM、またはそれらの組み合わせでありそして少
なくとも90モル%の飽和度を有する、上記17の複合体。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−124135(JP,A) 特開 昭51−54672(JP,A) 特開 昭49−122577(JP,A) 特開 昭57−57726(JP,A) 特開 昭62−223241(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08J 7/00 - 7/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コロナ放電で活性化されそして化学的に固
    定された表面を有している高度に飽和したエラストマー
    基質、ここで該高度に飽和したエラストマーの該コロナ
    放電で活性化された表面はハロゲン化剤により化学的に
    固定されている官能基を有している、および 該コロナ放電で活性化されそして化学的に固定された高
    度に飽和したエラストマー表面に接着しているコーテイ
    ング層 からなる、高度に飽和したエラストマー複合体。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載の高度に飽和
    したエラストマー複合体の製造方法であって、 不飽和度が20モル%以下である高度に飽和したエラスト
    マーの表面を有効量のコロナ放電に露呈して該エラスト
    マー表面を活性化させ、そして その直後に該活性化されたエラストマー表面にハロゲン
    化剤溶液を該活性化表面を化学的に固定するのに有効な
    濃度で適用する ことにより、該高度に飽和したエラストマー表面を活性
    化することを特徴とする方法。
JP2053920A 1989-03-03 1990-03-03 高度に飽和したエラストマー類の接着剤で結合されたコーテイング複合体 Expired - Lifetime JP2939290B2 (ja)

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