JP2939162B2 - 検体搬送システムにおける処理装置 - Google Patents

検体搬送システムにおける処理装置

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JP2939162B2
JP2939162B2 JP20893495A JP20893495A JP2939162B2 JP 2939162 B2 JP2939162 B2 JP 2939162B2 JP 20893495 A JP20893495 A JP 20893495A JP 20893495 A JP20893495 A JP 20893495A JP 2939162 B2 JP2939162 B2 JP 2939162B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は血液,尿等の検体を
各種分析装置等の処理装置に搬送して自動的に検査する
検体搬送システムに係り,特に,保守,点検,或いは障
害発生時に,対象処理装置を通常処理モードから単純搬
送モードに切り換えて単純にラック搬送のみを行うこと
として,システム全体の搬送制御を停止することなく,
保守,点検,或いは障害復旧の作業を可能とし,システ
ム全体としての省力化・合理化を図った検体搬送システ
ムにおける処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】検体搬送システムは,血液,尿等の検体
を所定数含むラックを搬送単位とするラック方式が一般
的であり,その構成は,ラック内の検体について所定検
査項目の分析を行う各種分析装置の他に,スタートスト
ッカー,開栓機,遠心分離機,分注機,ラックバッフ
ァ,分岐装置,及び,ターミナルストッカー等々を具備
して構成されている。
【0003】検体搬送システムの構築に際しては,これ
ら各構成要素を直接接続して組み合わせ,スタートスト
ッカーからターミナルストッカーに至るまでの1本の或
いは分岐した複数本の搬送ラインを構成するのが一般的
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って,このような従
来の検体搬送システムにあっては,各種分析装置,分注
機,ラックバッファ等の処理装置において,保守・点検
時,或いはラック搬送におけるつまり状態や分析データ
の異常等の障害発生時には,対象となる処理装置の電源
を切って作業を行うため,システム全体の搬送ライン,
或いは少なくとも該処理装置が接続されている搬送ライ
ンの搬送制御が全て停止することとなり,検体搬送シス
テム全体の処理効率を低下させる大きな要因となってい
た。
【0005】本発明は,上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって,保守・点検時,或いは障害発生時
に,対象処理装置を通常処理モードから単純搬送モード
に切り換えて単純にラック搬送のみを行うこととして,
システム全体の搬送制御を停止して処理効率を低下させ
ることなく,保守,点検,或いは障害復旧の作業を可能
とし,システム全体としての省力化・合理化を図った検
体搬送システムにおける処理装置を提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,本発明の第1の特徴の検体搬送システムにおける処
理装置は,所定数の検体を含むラックを所定方向,或い
は,第1方向及び第1方向とは逆の第2方向の何れか1
つの方向に移動し,所定の処理を行う検体搬送システム
における処理装置において,当該処理装置の所定の処理
を行うために前記ラックを搬送する通常搬送路と,前記
通常搬送路におけるラック搬送を制御する通常搬送制御
部と,当該処理装置の移動方向において上流側に接続さ
れる装置から下流側に接続される装置へ,前記ラックを
搬送する単純搬送路と,前記単純搬送路におけるラック
搬送を制御する単純搬送制御部と,第1スイッチとを具
備し,前記第1スイッチが一の状態となったことを検知
して,前記単純搬送制御部及び前記単純搬送路のみを作
動して前記単純搬送路によるラック搬送のみを行うもの
である。
【0007】また,第2の特徴の検体搬送システムにお
ける処理装置は,請求項1記載の検体搬送システムにお
ける処理装置において,前記処理装置は,当該処理装置
の前記通常搬送路におけるラック搬送を行うための前記
通常搬送制御部の作動制御,並びに,当該処理装置が行
う所定の処理の作動制御を行う中央制御手段と,当該処
理装置における前記単純搬送路及び前記単純搬送制御部
以外の部分への電源供給を制御する第2スイッチとを具
備し,前記中央制御手段は,前記第1スイッチが一の状
態となったことを検出して,前記第2スイッチにより前
記単純搬送路及び前記単純搬送制御部以外の部分への電
源供給を遮断するものである。
【0008】また,第3の特徴の検体搬送システムにお
ける処理装置は,請求項2記載の検体搬送システムにお
ける処理装置において,前記中央制御手段は,前記第1
スイッチが一の状態となったことを検出して,当該処理
装置が保持しているラックの位置情報及びまたは処理結
果情報の情報待避処理を行った後,及びまたは,前記単
純搬送制御部の制御に基づく前記単純搬送路によるラッ
ク搬送が可能な状態にした後,前記第2スイッチにより
前記単純搬送路及び前記単純搬送制御部以外の部分への
電源供給を遮断するものである。
【0009】また,第4の特徴の検体搬送システムにお
ける処理装置は,請求項1,2または3記載の検体搬送
システムにおける処理装置において,前記単純搬送路
は,前記ラックを移動させる移動手段を具備し,前記単
純搬送制御部は,前記ラックの一部が前記単純搬送路に
搬入されたことを検知する第1センサと,少なくとも前
記ラックの半分が前記単純搬送路に搬入されたことを検
知する第2センサと,前記ラックが前記単純搬送路の搬
出口に至ったこと,並びに,前記ラックが前記単純搬送
路から搬出されたことを検知する第3センサと,前記第
1センサ,前記第2センサ及びまたは前記第3センサの
検知結果,並びに,当該処理装置の下流側に接続される
装置から供給される搬送情報に基づいて,前記移動手段
の駆動制御を行う制御手段とを具備するものである。
【0010】また,第5の特徴の検体搬送システムにお
ける処理装置は,請求項1,2または3記載の検体搬送
システムにおける処理装置において,前記単純搬送路
は,前記ラックを移動させる移動手段を具備し,前記単
純搬送制御部は,前記ラックを前記第1方向に移動させ
る時には,前記ラックの一部が前記単純搬送路に搬入さ
れたことを検知し,前記ラックを前記第2方向に移動さ
せる時には,前記ラックが前記単純搬送路の搬出口に至
ったこと,並びに,前記ラックが前記単純搬送路から搬
出されたことを検知する第1センサと,前記ラックを前
記第1方向に移動させる時に,少なくとも前記ラックの
半分が前記単純搬送路に搬入されたことを検知する第2
センサと,前記ラックを前記第1方向に移動させる時に
は,前記ラックが前記単純搬送路の搬出口に至ったこ
と,並びに,前記ラックが前記単純搬送路から搬出され
たことを検知し,前記ラックを前記第2方向に移動させ
る時には,前記ラックの一部が前記単純搬送路に搬入さ
れたことを検知する第3センサと,前記ラックを前記第
2方向に移動させる時に,少なくとも前記ラックの半分
が前記単純搬送路に搬入されたことを検知する第4セン
サと,前記第1センサ,前記第2センサ,前記第3セン
サ及びまたは前記第4センサの検知結果,並びに,前記
単純搬送路の移動方向において下流側に接続される装置
から供給される搬送情報に基づいて,前記移動手段の移
動方向制御及び駆動制御を行う制御手段とを具備するも
のである。
【0011】また,第6の特徴の検体搬送システムにお
ける処理装置は,請求項4記載の検体搬送システムにお
ける処理装置において,前記搬送情報は,当該処理装置
の移動方向において下流側に接続される装置へのラック
搬入を禁止する旨を示すストップ信号を含み,前記制御
手段は,前記第3センサまたは前記第1センサが前記ラ
ックの搬出口への到達を検知した時に,前記ストップ信
号が有効の場合には前記移動手段を停止させ,前記スト
ップ信号が無効の場合には前記移動手段を作動させるも
のである。
【0012】また,第7の特徴の検体搬送システムにお
ける処理装置は,請求項4または5記載の検体搬送シス
テムにおける処理装置において,前記制御手段は,前記
ラックを所定方向または前記第1方向に移動させる時に
は,前記第2センサがラック搬入を検知した後,前記第
3センサがラック搬出を検知するに至るまでの間,前記
ラックを前記第2方向に移動させる時には,前記第4セ
ンサがラック搬入を検知した後,前記第1センサがラッ
ク搬出を検知するに至るまでの間,当該処理装置の移動
方向において上流側に接続される装置に対して,前記単
純搬送路へのラック搬入を禁止する旨を示すストップ信
号を有効として出力するものである。
【0013】また,第8の特徴の検体搬送システムにお
ける処理装置は,請求項4,5または6記載の検体搬送
システムにおける処理装置において,前記制御手段は,
前記ラックを所定方向または前記第1方向に移動させる
時には,前記第2センサがラック搬入を検知した時に計
数内容をインクリメントし,前記第3センサがラック搬
出を検知した時に前記計数内容をデクリメントし,前記
ラックを前記第2方向に移動させる時には,前記第4セ
ンサがラック搬入を検知した時に計数内容をインクリメ
ントし,前記第1センサがラック搬出を検知した時に前
記計数内容をデクリメントする計数手段を具備し,前記
計数手段は,前記計数内容が所定数を越えた時に,当該
処理装置の移動方向において上流側に接続される装置に
対して,前記単純搬送路へのラック搬入を禁止する旨を
示すストップ信号を有効として出力するものである。
【0014】また,第9の特徴の検体搬送システムにお
ける処理装置は,請求項4,5,6または7記載の検体
搬送システムにおける処理装置において,前記制御手段
は,前記第1センサ,第2センサ,第3センサ及びまた
は第4センサの検知結果に基づいて,前記単純搬送路に
おけるラック搬送の異常を検知した場合に,当該処理装
置の移動方向において上流側または下流側に接続される
装置に対して,エラー情報を報知するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下,本発明の検体搬送システム
における処理装置の概要,並びに,本発明の検体搬送シ
ステムにおける処理装置の実施例1及び実施例2につい
て,図面を参照して詳細に説明する。
【0016】〔本発明の処理装置の概要〕本発明の第1
の特徴の検体搬送システムにおける処理装置では,例え
ば図1及び図2に示す如く,第1スイッチ112により
通常処理モードと単純搬送モードとの切換を行うことと
し,通常処理モードでは,通常搬送制御部103の制御
の下,通常搬送路102または241,242及び24
3上でラック120の搬送を行って当該処理装置の所定
の処理を行い,また単純搬送モードでは,単純搬送制御
部101の制御の下,単純搬送路102上で所定方向,
或いは,第1方向及び第1方向とは逆の第2方向の何れ
か1つの方向にラック120の搬送を行って,当該処理
装置の移動方向において上流側に接続される装置から下
流側に接続される装置へラック120を搬送する。尚,
図2の例では,通常搬送路に単純搬送路102を含む構
成となっている。また第1スイッチ112によるモード
切換は,例えば,第1スイッチ112が一の状態となっ
た時に,単純搬送路102及び単純搬送制御部101へ
の電源供給のみを行って,単純搬送路102によるラッ
ク120の搬送のみを行うようにする。
【0017】このように,保守・点検時,或いは障害発
生時には,作業対象または復旧対象となる処理装置の第
1スイッチ112を一の状態にすることで,該処理装置
を通常処理モードから単純搬送モードに切り換え,当該
処理装置が接続されている搬送ラインの搬送制御を停止
して検体搬送システム全体の処理効率を低下させること
なく,処理装置単独の保守,点検,或いは障害復旧の作
業が可能となる。
【0018】また,第2の特徴の検体搬送システムにお
ける処理装置では,例えば図1及び図2に示す如く,通
常処理モードでは,中央制御手段(CPU)143の制
御の下,通常搬送制御部103による搬送制御によって
通常搬送路102または241,242及び243上で
ラック120の搬送を行うと共に,当該処理装置の所定
の処理を行い,また単純搬送モードでは,単純搬送制御
部101の制御の下,単純搬送路102上で上流側に接
続される装置から下流側に接続される装置へラック12
0を搬送する。中央制御手段143は,第1スイッチ1
12が一の状態となったことを検出すると,第2スイッ
チ114により単純搬送路102及び単純搬送制御部1
01以外の自己を含めた部分への電源供給を遮断するよ
うにしている。
【0019】このように,保守・点検時,或いは障害発
生時に対象処理装置の第1スイッチ112を一の状態に
することで,当該処理装置は通常処理モードから単純搬
送モードに切り換わり,自動的に単純搬送路102及び
単純搬送制御部101以外の自己を含めた部分への電源
供給が遮断されるので,処理装置のCPU基板104や
通常搬送制御部103の回路基板,或いはユニット駆動
部105等について,保守,点検,或いは障害復旧の作
業が可能となる。
【0020】また,第3の特徴の検体搬送システムにお
ける処理装置では,例えば図1に示す如く,中央制御手
段143は,第1スイッチ112が一の状態となったこ
とを検出すると,当該処理装置が保持しているラックの
位置情報及びまたは処理結果情報の情報待避処理を行
い,及びまたは,単純搬送制御部101の制御に基づく
単純搬送路102によるラック120の搬送が可能な状
態にした後,第2スイッチ114により単純搬送路10
2及び単純搬送制御部101以外の自己を含めた部分へ
の電源供給を遮断するようにしている。
【0021】これにより,保守,点検,或いは障害復旧
の作業終了後,待避した情報を再び中央制御手段143
のデータメモリ等に復旧させれば,第1スイッチ112
が一の状態となる直前の状態から処理装置を再スタート
させることができる。また,単純搬送モードに入る前
に,単純搬送路102上のラック120が自動的に取り
除かれるなど,単純搬送に支障の無い状態にされるの
で,ユーザの手を煩わせることもない。
【0022】また,第4の特徴に係る検体搬送システム
における処理装置では,図1に示す如く,単純搬送モー
ドにおいて,第1センサ131によりラック120の一
部が単純搬送路102に搬入されたことを検知し,第2
センサ132により少なくともラック120の半分が単
純搬送路102に搬入されたことを検知し,第3センサ
によりラック120が単純搬送路102の搬出口に至っ
たこと,並びに,ラック120が単純搬送路102から
搬出されたことを検知することとし,制御回路111
(制御手段)では,第1センサ131,第2センサ13
2及びまたは第3センサ133の検知結果,並びに,当
該処理装置の下流側に接続される装置から供給される搬
送情報に基づいて,移動手段115,116及び117
の駆動制御を行うようにしている。
【0023】例えば,第1センサ131のラック搬入の
検知に基づき移動手段115,116及び117を作動
させ,第3センサ133によりラック120が搬出口に
至ったことを検知すると,処理装置の下流側に接続され
る装置からの搬送情報を参照して,該下流側の装置から
ラック120の搬入を禁止する旨の情報の報知があれ
ば,移動手段115,116及び117を停止してラッ
ク120を待機させ,そのような情報の報知が無けれ
ば,移動手段115,116及び117をそのまま作動
させて,ラック120を下流側の装置に搬出する。
【0024】このように,第1センサ131,第2セン
サ132及び第3センサ133の検知結果から単純搬送
路102におけるラック120の位置を確認すると共
に,ラック120が搬出口に達した時点で,当該処理装
置の下流側に接続される装置からの搬送情報に基づい
て,該下流側の装置への搬入の可否を判断するので,下
流側の処理装置等に搬出するラック数を制限でき,該搬
送ライン上にラック120の渋滞が発生することが無
く,搬送ライン上にラックが溢れてラックを取り違えた
り,ラックが汚染されたりすることもなく,また人為的
なラックの置き換えミス等も防ぐことができ,より簡単
なハードウェア制御等の構成で処理装置を実現でき,よ
り高度な搬送制御が可能となる。
【0025】また,第5の特徴の検体搬送システムにお
ける処理装置では,図7に示す如く,単純搬送モードに
おいて,ラック120を第1方向に移動する場合には,
上記第4の特徴の検体搬送システムにおける処理装置と
同等の動作を行う。また他方,ラック120を第1方向
とは逆の第2方向の方向に移動する場合には,第3セン
サ733によりラック120の一部が単純搬送路702
に搬入されたことを検知し,第4センサ734により少
なくともラック120の半分が単純搬送路702に搬入
されたことを検知し,第1センサ731によりラック1
20が単純搬送路702の搬出口に至ったこと,並び
に,ラック120が単純搬送路702から搬出されたこ
とを検知することとし,制御回路711(制御手段)で
は,第3センサ733,第4センサ734及びまたは第
1センサ733の検知結果,並びに,単純搬送路702
のラック移動方向において下流側に接続される装置から
供給される搬送情報に基づいて,移動手段715,71
6及び717の移動方向制御及び駆動制御を行うように
している。
【0026】このように,第1方向に移動させる時に
は,第1センサ731,第2センサ732及び第3セン
サ733の検知結果から,また第2方向に移動させる時
には,第3センサ733,第4センサ734及び第1セ
ンサ731の検知結果から,それぞれ単純搬送路702
におけるラック120の位置を確認すると共に,ラック
120が搬出口に達した時点で,単純搬送路702のラ
ック移動方向に対して下流側に接続される装置からの搬
送情報に基づいて,該装置への搬入の可否を判断するの
で,処理装置を複数台連続して接続して搬送ラインを構
成しても,ラックの移動方向に対して下流側の搬送装置
または処理装置に搬出するラック数を制限でき,該搬送
ライン上にラック120の渋滞が発生することが無く,
搬送ライン上にラックが溢れてラックを取り違えたり,
ラックが汚染されたりすることもなく,また人為的なラ
ックの置き換えミス等も防ぐことができ,より簡単なハ
ードウェア制御等の構成で処理装置を実現でき,より高
度な搬送制御が可能となる。
【0027】また,単純搬送路702で双方向のラック
搬送制御が可能となるので,スタートストッカーからタ
ーミナルストッカーに至る通常の搬送方向とは逆の方向
にラック120を搬送する場合,例えば特定の検体につ
いて再検査を行う場合などに,再検査処理用の各種分析
装置を別途設けたり,或いは,往路及び復路の搬送ライ
ンを設けたり,ループ状の搬送ラインとする必要が無く
なり,より少ない装置構成で効率的な検体搬送システム
を構築することができる。
【0028】また,第6の特徴の検体搬送システムにお
ける処理装置では,例えば図1に示す如く,搬送情報と
して,当該処理装置のラック移動方向において下流側に
接続される装置へのラック搬入を禁止する旨を示すスト
ップ入力信号STi(ストップ信号)を用い,制御回路
111(制御手段)において,第3センサ133がラッ
ク120の搬出口への到達を検知した時に,ストップ入
力信号STiがアクティブ(有効)の場合には移動手段
115,116及び117を停止させ,ストップ入力信
号STiがノンアクティブ(無効)の場合には移動手段
115,116及び117を作動させるようにしてい
る。
【0029】つまり,ラック120が搬出口に達した時
に,ストップ入力信号STiがアクティブで処理装置の
ラック移動方向において下流側に接続される装置へのラ
ック搬入が禁止されていれば,移動手段115,116
及び117を停止してラック120を待機させ,ストッ
プ入力信号STiがノンアクティブとなって下流側の装
置へのラック搬入が許可された時点で,移動手段11
5,116及び117を作動させて,ラック120を装
置102に搬出するものである。これにより,簡単なハ
ードウェア制御でラック移動方向において下流側の処理
装置等に搬出するラック数を制限できる。
【0030】また,第7の特徴の検体搬送システムにお
ける処理装置では,例えば図1に示す如く,制御回路1
11(制御手段)において,第2センサ132がラック
搬入を検知した後,第3センサ133がラック搬出を検
知するに至るまでの間,当該処理装置のラック移動方向
において上流側に接続される装置に対して,単純搬送路
102へのラック搬入を禁止する旨を示すストップ出力
信号STo(ストップ信号)をアクティブ(有効)とし
て出力するようにしている。
【0031】これにより,処理装置のラック移動方向に
おいて上流側に接続される装置は,ストップ出力信号S
Toがアクティブの間は,新たにラック120を単純搬
送路102に搬入しないので,簡単なハードウェア制御
で単純搬送路102内のラック数を1台に制限でき,ラ
ック120の渋滞の発生を抑制することができる。
【0032】また,第8の特徴の検体搬送システムにお
ける処理装置では,例えば図1に示す如く,制御回路1
11(制御手段)内の計数手段(図示せず)において,
第2センサ132がラック搬入を検知した時に計数内容
をインクリメントし,第3センサ133がラック搬出を
検知した時に計数内容をデクリメントすることとし,計
数手段の計数内容が所定数を越えた時に,当該処理装置
のラック移動方向において上流側に接続される装置に対
して,単純搬送路102へのラック搬入を禁止する旨を
示すストップ出力信号STo(ストップ信号)をアクテ
ィブ(有効)として出力するものである。
【0033】これにより,処理装置のラック移動方向に
おいて上流側に接続される装置は,ストップ出力信号S
Toがアクティブの間は,新たにラック120を単純搬
送路102に搬入しないので,簡単なハードウェア制御
で単純搬送路102内のラック数を所定の台数に制限で
き,ラック120の渋滞の発生を抑制することができ
る。
【0034】更に,第9の特徴の検体搬送システムにお
ける処理装置では,例えば図1に示す如く,制御回路1
11(制御手段)において,第1センサ131,第2セ
ンサ132及びまたは第3センサ133の検知結果に基
づいて,単純搬送路102におけるラック搬送の異常を
検知した場合に,当該処理装置のラック移動方向におい
て上流側または下流側に接続される装置に対して,エラ
ー情報を報知するようにしている。
【0035】例えば,処理装置のラック移動方向におい
て上流側または下流側に接続される装置に,検体搬送シ
ステム全体の搬送制御等を統括するホスト計算機と接続
されるプロセッサ等を備えた制御手段が具備されていれ
ば,該制御手段を介してホスト計算機にエラー情報を報
知して,コンソール等への該エラー情報の出力によって
ユーザに知らせ,ユーザは該エラー情報に基づき状況を
判断して障害等の不具合を解消することができる。これ
により,障害等の不具合に対して迅速に対処し得る検体
搬送システムを実現できる。
【0036】〔実施例1〕図1は本発明の実施例1に係
る検体搬送システムにおける処理装置の構成図である。
ここで,本実施例の処理装置が組み込まれる検体搬送シ
ステムは,読み取り可能な検体識別コードの付された検
体を搬送するために,読み取り可能なラック識別コード
の付されたラック120に該検体を所定数分ひとまとめ
に載置して行うラック方式を採用しており,該ラック1
20を搬送ライン上で所定方向に移動して,システムを
構成している各種の分析装置において所定の検査項目に
ついて分析を行っていくものである。
【0037】同図において,本実施例の処理装置は,当
該処理装置の所定の処理を行うためにラック120を搬
送する通常搬送路(図示せず)と,通常搬送路における
ラック120の搬送を制御する通常搬送制御部103
と,当該処理装置の上流側に接続される装置から下流側
に接続される装置へ,ラック120を搬送する単純搬送
路102と,単純搬送路102におけるラック120の
搬送を制御する単純搬送制御部101と,当該処理装置
の通常搬送路におけるラック搬送を行うための通常搬送
制御部103の作動制御,並びに,当該処理装置が行う
所定の処理の作動制御を行うCPU143(中央制御手
段)とを具備して構成されている。
【0038】CPU基板104には,CPU143,C
PU基板104内の内部DC電源を生成する電源回路1
42や,図示しないプログラムメモリ,データメモリ等
を備えている。
【0039】CPU143は,制御信号群151を介し
て通常搬送制御部103と接続され,通常搬送制御部1
03の作動制御によって通常搬送路におけるラック12
0の搬送制御を行う。またCPU143は,制御信号群
152を介してユニット駆動部105と接続され,ユニ
ット駆動部105の作動制御によって当該処理装置が行
う所定の処理を制御する。更にCPU143からは,後
述する第1スイッチ112の単純搬送モードへの切り換
えに伴って第2スイッチ114のオフ制御を行う際の判
断に必要となる,当該CPU基板104への電源供給を
断っても良いという許可信号SCONを,単純搬送制御
部101の制御回路111に対して出力している。
【0040】次に単純搬送路102は,ラック120を
移動させる移動手段を備えており,移動手段は,ラック
120を搬送する搬送ベルト117と,搬送ベルト11
7を作動させるモータ116と,制御回路111からの
制御信号CONに基づきモータ116の駆動を行う駆動
回路115とを備えて構成されている。
【0041】また単純搬送制御部101は,位置aに設
置されてラック120の一部が単純搬送路102に搬入
されたことを検知する第1センサ131と,位置bに設
置されて少なくともラック120の半分が単純搬送路1
02に搬入されたことを検知する第2センサ132と,
位置cに設置されてラック120が単純搬送路102の
搬出口に至ったこと,並びに,ラック120が単純搬送
路102から搬出されたことを検知する第3センサ13
3と,第1センサ131,第2センサ132及び第3セ
ンサ133の検知結果,並びに,当該処理装置の下流側
に接続される搬送装置の制御回路,或いは各種分析装置
と搬送ラインを接続する接続ユニット等の接続制御手段
112から供給される搬送情報に基づいて,移動手段の
駆動制御を行う制御回路111とを備えて構成されてい
る。
【0042】また単純搬送制御部101には,第1スイ
ッチ112及び第2スイッチ114を備えている。第1
スイッチ112は,通常搬送制御部103の制御の下,
通常搬送路上でラック120の搬送を行って当該処理装
置の所定の処理を行う通常処理モードと,単純搬送制御
部101の制御の下,単純搬送路102上でラック12
0の搬送を行って当該処理装置の上流側に接続される装
置から下流側に接続される装置へラック120を搬送す
る単純搬送モードとを切り換える。また第2スイッチ1
14は,第1スイッチ112の単純搬送モードへの切り
換えに伴い,CPU143からの許可信号SCONがア
クティブである場合には,当該処理装置における単純搬
送路102及び単純搬送制御部101以外の部分へのA
C電源の供給をオフ制御する。
【0043】また制御回路111において,下流側の制
御回路または接続制御手段からの搬送情報は,下流側の
搬送装置や接続ユニット等(以下,下流側の装置とい
う)へのラック120の搬入を禁止する旨を示すストッ
プ入力信号STiである。第3センサ133がラック1
20の搬出口への到達を検知した時に,ストップ入力信
号STiがアクティブの場合には移動手段を停止させ,
ストップ入力信号STiがノンアクティブの場合には移
動手段を作動させる。尚,ストップ入力信号STiは,
CPU143にも供給されて通常処理モードでの通常の
搬送制御に利用される。
【0044】つまり,ラック120が位置cの搬出口に
達した時に,ストップ入力信号STiがアクティブで下
流側の装置へのラック搬入が禁止されていれば,搬送ベ
ルト117を停止してラック120を位置cに待機さ
せ,その後,ストップ入力信号STiがノンアクティブ
となって下流側の装置へのラック搬入が許可された時点
で,搬送ベルト117を作動させて,ラック120を下
流側の装置に搬出する。
【0045】また,制御回路111においては,第2セ
ンサ132がラック搬入を検知した後,第3センサ13
3がラック搬出を検知するに至るまでの間,処理装置の
上流側に接続される搬送装置や接続ユニット等(以下,
上流側の装置という)に対して,単純搬送路102への
ラック搬入を禁止する旨を示すストップ出力信号STo
をアクティブとして出力している。尚,ストップ出力信
号SToは,通常処理モード時にCPU143からも出
力され,上流側の装置におけるラックの搬送制御に利用
されている。従って,ストップ出力信号SToは,制御
回路111及びCPU143のそれぞれの出力を布線論
理和して生成している。但し,図2の構成のように,通
常搬送路に単純搬送路を含む場合には,通常処理モード
において制御回路111及びCPU143の双方の出力
が競合することとなるが,CPU143の出力を優先す
るように制御して競合を回避している。
【0046】尚,第1センサ131の設置位置aと第2
センサ132の設置位置bとの間隔距離dは,ラック1
20の長さよりも短く設定されている。これは,ラック
120が複数個連続して搬送されてくる場合にも,第2
センサ132によって最初のラック120の大部分(少
なくとも半分以上)が搬入されたことを検知してストッ
プ出力信号SToがアクティブとなった時点で,次に続
くラックが単純搬送路102に搬入されることなく,上
流側の装置に留めておくためである。
【0047】また,第2センサ132の設置位置と上流
側の装置における第3センサの設置位置との間隔距離
は,ラック120の長さよりも長く設定されている。こ
れは,ラック120が複数個連続して搬送されてくる場
合に,第2センサ132によって最初のラック120の
大部分(少なくとも半分以上)が搬入されたことを検知
してストップ出力信号SToがアクティブとなった時点
で,上流側の装置における第3センサが次に続くラック
を確実に検知するようにさせるためである。
【0048】次に,図2を参照して,本実施例の処理装
置の具体的な適用形態について説明する。図2は,ラッ
ク内の検体について所定検査項目の分析を行う各種分析
装置に本実施例の処理装置を適用した場合の構成図であ
る。
【0049】図2において,本具体例の各種分析装置
は,各種分析装置211,単純搬送路102(搬送ライ
ンの一部)及び接続ユニットを備えて構成されている。
また接続ユニットは,バーコードリーダー232,FI
FO形式のバッファ部241,第1フィーダ部242,
第2フィーダ部243及び接続制御手段213を備えて
構成されている。ここで,単純搬送モードにおける搬送
路は単純搬送路102であり,通常処理モードにおける
搬送路は単純搬送路102,バッファ部241,第1フ
ィーダ部242及び第2フィーダ部243であって,通
常搬送路に単純搬送路102を含む構成である。尚,単
純搬送制御部101は図示していない。
【0050】また接続制御手段213は,図1における
通常搬送制御部103,CPU基板104及びユニット
駆動部105に相当し,搬送ライン(単純搬送路10
2)上のラック120の選択的取込み,バッファ部24
1の最大バッファ数の設定及び変更,並びに,接続する
各種分析装置211へのラック120の供給等を制御す
る。また接続制御手段213は,接続する各種分析装置
211と相互に信号の授受を行うため,RS232Cの
信号伝達手段262を介して接続され,また,検体搬送
システム全体を統括するホスト計算機と相互にデータの
授受を行うため,データ通信手段361(アークネット
のLAN等)を介して接続されている。従って,接続制
御手段213は,LANとのインタフェース及びRS2
32Cインタフェース等も備える。
【0051】尚,本具体例では,通常搬送路に単純搬送
路102を含む構成であることから,通常処理モード時
においても,第1センサ131,第2センサ132及び
第3センサ133の検知結果に基づき,CPU143は
駆動回路115を制御して,単純搬送路102によるラ
ック搬送制御をも行うこととなる。これら検知結果及び
制御の通知は,信号群153を介して行われる。
【0052】単純搬送モード時の単純搬送路102にお
けるラック120の搬送制御は,図1で説明したものと
同等であるため,ここでは,通常処理モード時の通常搬
送路102及び241〜243における接続制御手段2
13によるラック120の搬送制御について説明する。
【0053】先ず,バーコードリーダー232が位置2
32’に移動することによって単純搬送路(搬送ライ
ン)102上のラック120を一旦停止させ,該ラック
120に付されているラック識別コードを読み取り,バ
ッファ部141に選択的に取り込む。例えば,ラック1
20に検査すべき検体が含まれ且つ最大バッファ数に達
していない時に,バッファ部141に取り込まれ,そう
でない時には,バーコードリーダーを位置232’から
元の位置232に移動させて,ラック120をそのまま
単純搬送路102上で搬送させる。これにより,各種分
析装置211について検査を要しないラックについて
は,単純搬送路102上をそのまま素通りさせる「測定
不要ラックのバイパス機能」を実現している。
【0054】次に,こうしてバッファ部241に順次ラ
ックが蓄積されていくと同時に,バッファ部241で
は,取り込まれた順に,即ちFIFO順に,第1フィー
ダ部242に対してラック120を押し出すことによっ
て,各種分析装置211にラック120を供給する。
【0055】第1フィーダ部242では,ラック120
を各種分析装置211の分析動作に同期して順次移動さ
せる。この時,分析不要の検体については所定の分析位
置に停止しないようにラック120の移動制御を行い,
測定不要な検体について飛ばす「測定不要検体のジャン
プ機能」を実現している。更に,各種分析装置211に
よる分析の終了したラック120は,第2フィーダ部2
43によって,単純搬送路102上に押し戻され,次の
各種分析装置や搬送装置等へと移動する。
【0056】次に,図3には,本実施例の処理装置が組
み込まれる検体搬送システムの具体的な構成例を示す。
尚,本実施例の処理装置は,前述の各種分析装置や,ラ
ックバッファ,或いは図示しない開栓機,遠心分離機或
いは分注機等に適用されて,検体搬送システムに組み込
まれている。
【0057】図3において,本具体例の検体搬送システ
ムは,搬送ライン303,スタートストッカー304,
コンソール305(入出力手段),各種分析装置311
a−1〜311a−n及び311b,接続ユニット31
2a−1〜312a−n及び312b,ラックバッファ
317,ターンテーブル314,ターミナルストッカー
316,並びに,ホスト計算機321を備えて構成され
ている。
【0058】スタートストッカー304は,FIFO形
式のストッカーを複数個具備して構成され,各ストッカ
ーへのラック120の投入は,当該検体搬送システムが
取り扱う検査項目に応じて行われるのが望ましい。
【0059】ターンテーブル314は,搬送ライン30
3上の分岐点または方向転換点に設置される分岐装置で
あって,ホスト計算機321の制御指示に基づき,当該
ターンテーブル314上に載置されたラックを回転させ
て,搬送方向を転換するものである。尚,載置されるラ
ック120の識別は,当該ターンテーブル314の投入
口直前の搬送ライン303上に設置されているバーコー
ドリーダ334によって,該ラック120のラック識別
コードを読み取ることにより行われる。
【0060】ターミナルストッカー316は,ラック1
20内の全ての検体について行われるべき全検査項目の
分析が終了したラックを,順次蓄積していくストッカー
である。
【0061】コンソール305は,当該検体搬送システ
ムの入出力手段であって,スタートストッカー304に
ラック120を投入する際に,緊急度(優先レベル)等
の付属情報を入力する場合や,各構成要素から報知され
るエラー情報等を出力する場合などに使用されるもので
ある。
【0062】ホスト計算機321は,当該検体搬送シス
テムに供給される検体及びラック120の検査項目等の
依頼データ及び分析結果データを統括すると共に,ラッ
ク120の当該検体搬送システムにおける搬送制御を行
うものである。例えば,DECpcXL PCI(UN
IXオペレーティングシステム)をCPU322とし,
ハードディスク及び光ディスク等を具備する構成で実現
される。尚,ホスト計算機321は,後述する検体情報
データベース323,ラック情報データベース324及
び分析結果情報データベース325等の各種データベー
スの管理,並びにデータ通信手段361を通信媒体とし
て構成されるLANの通信制御,等の機能も果たす。
【0063】各種分析装置311a−1〜311a−n
及び311bは,前述のように,検体識別コードに対応
して与えられる検査項目の内,所定項目について分析を
行うものであり,例えば,血清,血漿または尿等につい
てグルコース,電解質または生化学項目等の分析を行う
ものである。各種分析装置311a−1〜311a−n
及び311bは,接続ユニット312a−1〜312a
−n及び312bを介して,搬送ライン303に接続さ
れている。尚,各種分析装置311a−1〜311a−
n及び311bは,ホスト計算機321と相互にデータ
の授受を行うべく,例えばアークネット等のLAN(デ
ータ通信手段361)を介して接続されている。
【0064】接続ユニット312a−1〜312a−n
及び312bは,それぞれ搬送ライン303と各種分析
装置311a−1〜311a−n及び311bとを接続
する接続手段であって,搬送ライン303上のラック1
20を選択的に取り込み,各種分析装置311a−1〜
311a−n及び311bの処理状況に応じて,ラック
303を各種分析装置311a−1〜311a−n及び
311bに供給するものである。
【0065】また接続ユニット312a−1〜312a
−n及び312bは,搬送ライン303上のラック12
0の選択的取込み,並びに接続する各種分析装置311
a−1〜311a−n及び311bへのラック120の
供給を制御する接続制御手段313a−1〜313a−
n及び313bを具備している。
【0066】この接続制御手段313a−1〜313a
−n及び313bは,接続する各種分析装置311a−
1〜311a−n及び311bと相互に信号の授受を行
うべく,例えばRS232C等の信号伝達手段362b
等を介して接続され,また,ホスト計算機321と相互
にデータの授受を行うべく,例えばアークネット等のL
AN(データ通信手段361)を介して接続されてい
る。従って,接続制御手段313a−1〜313a−n
及び313bは,ラック120のバッファ機能や移動機
能を実現する制御機構の他に,上記LANとのインタフ
ェース及びRS232Cインタフェース等も備えるもの
である。
【0067】ラックバッファ317は,再検査の必要の
可能性のあるラックについて,少なくとも,前段の各種
分析装置による分析結果が分析結果情報データベース3
25に書き込まれる時間まで保持する,いわゆるタイム
バッファの役割を持つ。
【0068】またラックバッファ317は,搬送ライン
303上のラック120の選択的取込み,並びに搬送ラ
イン303に搬出すべきラック120が含む検体につい
て既に得られた分析結果に基づき該ラック120の搬出
方向を制御するバッファ制御手段318を具備してい
る。このバッファ制御手段318は,ホスト計算機32
1と相互にデータの授受を行うべく,例えばアークネッ
ト等のLAN(データ通信手段361)を介して接続さ
れている。
【0069】本具体例の検体搬送システムでは,以上の
ような構成により,分析処理についての分散処理システ
ムを実現し,また同時に,各種分析装置311a−1〜
311a−n及び311bに接続される接続ユニット3
12a−1〜312a−n及び312bによって,各種
分析装置311a−1〜311a−n及び311bへの
ラックの選択的な供給制御,若しくはその地点における
搬送制御を行うことにより,搬送制御についての分散処
理システムをも実現している。
【0070】次に,本実施例の処理装置の単純搬送モー
ドにおける単純搬送制御部101及び単純搬送路102
のより詳細な動作について,図4及び図5を参照して説
明する。図4は本実施例の処理装置における制御回路1
11の基本的な回路図であり,また図5は,図4におけ
る各信号のタイミングチャートである。
【0071】図4中,401〜404及び417はNO
Tゲート,405〜407はNANDゲート,408,
415及び416はANDゲート,414はORゲー
ト,410はラッチ,411はリレー回路,412はA
C100[V]電源,また413はNOTゲート402
の出力信号の立ち下がりを検出して負論理のワンショッ
トパルスを出力する立下りエッジ検出回路,更に421
〜428は入力端子または出力端子である。
【0072】第1センサ131,第2センサ132及び
第3センサ133は,例えばフォトダイオードとフォト
トランジスタとで構成される光センサであり,ラック1
20がそれぞれの設置位置を通過する際の光の反射また
は遮断によって,ラック120の所在を検知するもので
ある。尚,第1センサ131,第2センサ132及び第
3センサ133の各出力SA1,SB1及びSC1は,
論理値”0”でアクティブ(有効)となる負論理信号で
ある。
【0073】パワーリセット信号PRESは,電源投入
時に発生される負論理のパルス信号であって,各ICを
初期化するために用いられる。
【0074】ラッチ410は,位置bの第2センサ13
2によりラック120の大部分が単純搬送路102に搬
入されたことを検知した時点で論理値”1”がセットさ
れ,第3センサ出力SC1の立ち上がり,即ち第3セン
サ133がラック120が単純搬送路102から搬出さ
れたことを検知した時点で,論理値”0”にリセットさ
れる。尚,ラッチ410はパワーリセット信号PRES
の立ち下がりでもリセットされる。
【0075】このラッチ410の出力Qは,NOTゲー
ト403及び404,並びにANDゲート415を介し
て,ストップ出力信号SToとして上流側の装置の制御
回路または接続制御手段に供給されている。つまり,ス
トップ出力信号SToがアクティブの間は,上流側の装
置から新たにラック120が単純搬送路102に搬入さ
れることはなく,単純搬送路102内のラック数を高々
1台に制限でき,これにより,ラック120の渋滞の発
生を抑制することができる。尚,ラッチ410は,請求
項8にいう最大カウント数を1とする計数手段として捉
えることもできる。
【0076】またリレー回路411は,ORゲート41
4の出力である制御信号CON(負論理信号)により,
AC100「V]電源412のモータ116への供給を
制御する。つまり,制御信号CONがアクティブ(”
L”レベル)の時に,搬送ベルト117が駆動されてラ
ック120が搬送されることとなる。
【0077】この制御信号CONの生成は,後述する選
択信号SEL’がアクティブの時,以下のようにして行
われる。即ち,第1センサ131がラック120の一部
が単純搬送路102に搬入されたことを検知して,第1
センサ出力SA1がアクティブ(”L”レベル)となっ
た時点で制御信号CONはアクティブとなり,ラック1
20の搬送が開始される。その後,第2センサ132が
ラック120の大部分が単純搬送路102に搬入された
ことを検知して,ラッチ410に論理値”1”がセット
されるので,制御信号CONはそのままアクティブとな
り続け,少なくとも第3センサ133がラック120の
搬出を検知してラッチ410がリセットされるまで,ラ
ック120の搬送が行われる。
【0078】また,第3センサ133がラック120の
搬出口への到達を検知して第3センサ出力SC1がアク
ティブ(”L”レベル)となった時に,ストップ入力信
号STiがアクティブ(”H”レベル)の場合には制御
信号CONをノンアクティブとして,ラック120の搬
送を停止してラック120を位置cに待機させる。ま
た,ストップ入力信号STiがノンアクティブ(”L”
レベル)の場合には制御信号CONをアクティブとし
て,ラック120の搬送を再開し下流の装置へラック1
20を搬出する。
【0079】更に,第3センサ133がラック120が
単純搬送路102から搬出されたことを検知して第3セ
ンサ出力SC1が”H”レベルに立ち上がった時点で,
制御信号CONはノンアクティブとなり,搬送ベルト1
17の駆動が停止して単純搬送路102におけるラック
120の搬送制御が終了する。
【0080】次に,電源回路113は,入力端子423
及び424から供給されるAC電源に基づいて単純搬送
制御部101内の内部DC電源を生成する。また第1ス
イッチ回路112はマニュアルスイッチで実現され,通
常処理モード及び単純搬送モードの切換を行う。ここ
で,第1スイッチ回路112は,オン状態の時に”H”
レベル,オフ状態の時に”L”レベルの信号を出力す
る。
【0081】つまり,ユーザが保守・点検作業を行う
時,或いは障害発生に対する復旧作業を行う時に,この
第1スイッチ112をオン状態にすることで,当該処理
装置が通常処理モードから単純搬送モードに切り換わ
る。これにより,従来のように,当該処理装置が接続さ
れている搬送ラインの搬送制御を停止して検体搬送シス
テム全体の処理効率を低下させるようなことはなく,処
理装置単独で保守,点検,或いは障害復旧の作業が可能
となる。
【0082】また第2スイッチ回路114は,ANDゲ
ート416の出力である選択信号SELに基づいて,C
PU基板104,通常搬送制御部103及びユニット駆
動部105へのAC電源の供給をオフ制御する。ここ
で,選択信号SELは,アクティブ(”H”レベル)の
時に当該処理装置が単純搬送モードである旨を示す信号
であり,またその反転論理の選択信号SEL’は通常処
理モードである旨を示す信号である。選択信号SEL
は,CPU143からの許可信号SCONが”H”レベ
ルで且つ第1スイッチ回路112の出力が”H”レベル
の時に,アクティブ(”H”レベル)となるべきである
ことから,許可信号SCONと第1スイッチ回路112
の出力との論理積で生成される。
【0083】また,この選択信号SEL及びSEL’
は,それぞれストップ出力信号STo及び制御信号CO
Nを単純搬送モードの時のみ有効とするための禁止ゲー
ト(ANDゲート415及びORゲート414)におけ
る制御信号としても用いられている。
【0084】ここで,本実施例の処理装置が通常処理モ
ードから単純搬送モードに切り換わる際に,CPU14
3が行うモード切り換え処理の動作を図6に示すフロー
チャートを参照して説明する。
【0085】先ず,ステップS601において,CPU
143は,第1スイッチ回路112がオン状態となった
ことを検出すると,ステップS602において,当該処
理装置が保持しているラック120の位置データ及び処
理結果データの待避処理を行う。次にステップS603
では,当該処理装置内のラック120の位置を確認し,
単純搬送路102上にラック120が存在している場合
には,ステップS604で,バッファ部等に取り込むか
或いはそのまま搬送して下流側の装置に搬出する。
【0086】その後,ステップS605において,制御
信号SCONを第2スイッチ回路114に供給して,単
純搬送路102及び単純搬送制御部101以外の自己を
含めた部分,即ちCPU基板104,通常搬送制御部1
03及びユニット駆動部105へのAC電源の供給を遮
断する。
【0087】以上のように,本実施例の処理装置では,
保守・点検時,或いは障害発生時に,ユーザが対象処理
装置の第1スイッチ回路112をオン状態にすること
で,当該処理装置は通常処理モードから単純搬送モード
に切り換わり,自動的に単純搬送路102及び単純搬送
制御部101以外の自己を含めた部分への電源供給が遮
断されるので,処理装置のCPU基板104や通常搬送
制御部103の回路基板,或いはユニット駆動部105
等について,保守,点検,或いは障害復旧の作業が可能
となる。
【0088】また,保守,点検,或いは障害復旧の作業
終了後,待避したデータを再びCPU基板104内のデ
ータメモリ等に復旧させれば,第1スイッチ回路112
がオン状態となる直前の状態から処理装置を再スタート
させることができる。また,単純搬送モードに入る前
に,ステップS604で単純搬送路102上のラック1
20が自動的に取り除かれ,単純搬送モードにおけるラ
ック120の搬送に支障の無い状態にされるので,ユー
ザの手を煩わせることもない。
【0089】また,本実施例の処理装置の単純搬送モー
ドにおける単純搬送制御部101及び単純搬送路102
の作動によれば,ラック120が搬出口に達した時に,
ストップ入力信号STiがアクティブで処理装置の下流
側の装置へのラック搬入が禁止されていれば,搬送ベル
ト117を停止してラック120を待機させ,ストップ
入力信号STiがノンアクティブとなって下流側の装置
へのラック搬入が許可された時点で,搬送ベルト117
を作動させて,ラック120を下流側の装置に搬出する
ので,単純搬送路102が搬送するラック120を自動
的に高々1台に制限でき,また,簡単なハードウェア制
御で下流側の装置に搬出するラック数を制限でき,ラッ
クの渋滞を抑制できる。
【0090】〔実施例2〕次に,図7は本発明の実施例
2に係る検体搬送システムにおける処理装置の構成図で
ある。本実施例の処理装置は,単純搬送路702におい
て第1方向と該第1方向とは逆の第2方向の双方向につ
いてラック搬送制御が可能である。
【0091】同図において,本実施例の処理装置は,ラ
ック120の位置を検出する手段として,第1センサ7
31,第2センサ732,第3センサ733及び第4セ
ンサ734を備えている。
【0092】第1センサ731は,位置aに設置され
て,第1方向へのラック搬送ではラック120の一部が
単純搬送路702に搬入されたことを検知し,また第2
方向へのラック搬送ではラック120が単純搬送路70
2の搬出口に至ったこと,並びに,ラック120が単純
搬送路702から搬出されたことを検知する。第2セン
サ732は,位置bに設置されて,第1方向へのラック
搬送では少なくともラック120の半分が単純搬送路7
02に搬入されたことを検知する。
【0093】また第3センサ733は,位置dに設置さ
れて,第1方向へのラック搬送ではラック120が単純
搬送路702の搬出口に至ったこと,並びに,ラック1
20が単純搬送路702から搬出されたことを検知し,
また第2方向へのラック搬送ではラック120の一部が
単純搬送路702に搬入されたことを検知する。更に第
4センサ734は,位置cに設置されて,第2方向への
ラック搬送では少なくともラック120の半分が単純搬
送路702に搬入されたことを検知する。
【0094】また本実施例の処理装置は,ラック120
を移動させる移動手段と,第1センサ731,第2セン
サ732,第3センサ733及び第4センサ734の検
知結果,並びに,単純搬送路702の移動方向において
下流側の装置の接続制御手段から供給される搬送情報に
基づいて,移動手段の移動方向制御及び駆動制御を行う
制御回路711とを備えて構成されている。
【0095】移動手段は,ラック120を搬送する搬送
ベルト717と,搬送ベルト717を作動させるモータ
716と,制御回路711からの制御信号CON及びC
ON’に基づきモータ716の駆動を行う駆動回路71
5とを備えて構成されている。
【0096】第1方向において下流側の装置等における
制御回路または接続制御手段からの搬送情報は,該装置
等へのラック120の搬入を禁止する旨を示すストップ
入力信号STiであり,また,第2方向において下流側
の装置等における制御回路または接続制御手段からの搬
送情報は,該装置等へのラック120の搬入を禁止する
旨を示すストップ入力信号STi’(図示せず)であ
る。
【0097】従って,制御回路711において,第1方
向へのラック搬送の場合には,第3センサ733がラッ
ク120の搬出口への到達を検知した時に,ストップ入
力信号STiがアクティブの場合には移動手段を停止さ
せ,ストップ入力信号STiがノンアクティブの場合に
は移動手段を作動させる。また第2方向へのラック搬送
の場合には,第1センサ731がラック120の搬出口
への到達を検知した時に,ストップ入力信号STi’が
アクティブの場合には移動手段を停止させ,ストップ入
力信号STi’がノンアクティブの場合には移動手段を
作動させる。
【0098】つまり,第1方向へのラック搬送の場合に
は,ラック120が位置dの搬出口に達した時に,スト
ップ入力信号STiがアクティブで移動方向に対して下
流側の装置へのラック搬入が禁止されていれば,搬送ベ
ルト717を停止してラック120を位置dに待機さ
せ,その後,ストップ入力信号STiがノンアクティブ
となって,第1方向において下流側の装置へのラック搬
入が許可された時点で,搬送ベルト717を作動させ
て,ラック120を下流側の装置に搬出する。また第2
方向へのラック搬送の場合にも同様である。
【0099】また,制御回路711においては,第1方
向へのラック搬送の場合には,第2センサ732がラッ
ク搬入を検知した後,第3センサ733がラック搬出を
検知するに至るまでの間,第1方向において上流側の装
置に対して,単純搬送路702へのラック搬入を禁止す
る旨を示すストップ出力信号SToをアクティブとして
出力し,また他方,第2方向へのラック搬送の場合に
は,第4センサ734がラック搬入を検知した後,第1
センサ731がラック搬出を検知するに至るまでの間,
第2方向において上流側の装置に対して,単純搬送路7
02へのラック搬入を禁止する旨を示すストップ出力信
号STo’(図示せず)をアクティブとして出力してい
る。
【0100】尚,第1センサ731の設置位置aと第2
センサ732の設置位置bとの間隔距離d,並びに,第
3センサ733の設置位置dと第4センサ734の設置
位置cとの間隔距離は,ラック120の長さよりも短く
設定されている。これは,ラック120が複数個連続し
て搬送されてくる場合にも,第2センサ732によって
最初のラック120の大部分(少なくとも半分以上)が
搬入されたことを検知してストップ出力信号SToまた
はSTo’がアクティブとなった時点で,次に続くラッ
クが単純搬送路702に搬入されることなく,移動方向
に対して上流側の装置に留めておくためである。
【0101】また,第2センサ732の設置位置と第1
方向の上流側の装置における第3センサの設置位置との
間隔距離,並びに,第4センサ732の設置位置と第2
方向の上流側の装置における第1センサの設置位置との
間隔距離は,ラック120の長さよりも長く設定されて
いる。これは,ラック120が複数個連続して搬送され
てくる場合に,例えば第2センサ732によって最初の
ラック120の大部分(少なくとも半分以上)が搬入さ
れたことを検知してストップ出力信号SToがアクティ
ブとなった時点で,第1方向の上流側の装置における第
1センサが次に続くラックを確実に検知するようにさせ
るためである。
【0102】以上の構成により,本実施例の処理装置で
は,単純搬送路702で双方向のラック搬送制御が可能
となるので,ラックの移動方向に対して下流側の装置に
搬出するラック数を制限でき,搬送ライン上でラック1
20の渋滞が発生することが無く,搬送ライン上にラッ
クが溢れてラックを取り違えたり,ラックが汚染された
りすることもなく,また人為的なラックの置き換えミス
等も防ぐことができ,更に,より簡単なハードウェア制
御等の構成で処理装置を実現でき,より高度な搬送制御
が可能となる。
【0103】また,図3に示す検体搬送システムに本実
施例の処理装置を適用した場合には,スタートストッカ
ー304からターミナルストッカー316に至る通常の
搬送方向とは逆の方向にラック120を搬送する場合,
例えば,ラックバッファ317に保持されているラック
120(検体301)について再検査を行う場合には,
ラックバッファ317から各種分析装置311a−1〜
311a−nへのラック搬送を,搬送方向の制御を切り
換えるだけでスムーズに行うことができ,より少ない装
置構成で効率的な検体搬送システムを構築することがで
きる。
【0104】また,本実施例の処理装置における制御回
路711の具体的な回路構成について,詳細な説明は省
略するが,例えば,実施例1における回路構成(図4参
照)に対して,第4センサ734の出力SD1でセット
され,第1センサ731の出力SA1及びパワーリセッ
ト信号PRESでリセット制御されるラッチ,並びに,
該ラッチの出力であるストップ出力信号STo’と,第
3センサ733の出力SC1,ラッチ出力,第1センサ
731の出力SA1及びストック入力信号STi’から
制御信号CON’を生成する回路と,更に,制御信号C
ON及びCON’よりモータ716の移動方向制御及び
駆動制御を行う駆動回路715などを付加して構成でき
る。
【0105】〔変形例〕上記実施例1では,ストップ出
力信号SToとしてラッチ410の出力Qを用いた構成
としたが,ラッチ410を所定数までカウントするアッ
プダウンカウンタで構成し,該アップダウンカウンタの
オーバーフロー信号をストップ出力信号SToとして用
いても良い。
【0106】つまり,第2センサ132がラック搬入を
検知した時にアップダウンカウンタの内容をカウントア
ップし,第3センサ133がラック搬出を検知した時に
アップダウンカウンタの内容をカウントダウンすること
とし,アップダウンカウンタがオーバーフローした時
に,上流側の装置に対して,単純搬送路102へのラッ
ク搬入を禁止する旨を示すストップ出力信号SToをア
クティブ(有効)として出力する構成である。尚,実施
例2についても同様である。
【0107】また,上記実施例1では,搬送情報とし
て,下流側の装置から供給される該下流側の装置へのラ
ック120の搬入を禁止する旨を示すストップ入力信号
STi,及び,当該処理装置から上流側の装置に供給さ
れる単純搬送路102へのラック120の搬入を禁止す
る旨を示すストップ入力信号SToを用いたが,この他
に,エラー情報をも含めて報知するようにしても良い。
【0108】つまり,制御回路111において,第1セ
ンサ131,第2センサ132及びまたは第3センサ1
33の検知結果に基づいて,当該処理装置におけるラッ
ク搬送の異常を検知した場合に,当該処理装置の上流側
の装置または下流側の装置に対して,エラー情報を報知
するものである。尚,実施例2についても同様である。
【0109】ラック搬送の異常状態の例としては,例え
ば,ストップ入力信号STiがノンアクティブであるに
も関わらず第3センサ133の出力SC1がアクティブ
であり続けている状態や,第1センサ131の出力SA
1及び第2センサ132の出力SB1がアクティブであ
り続けている状態は,位置cまたは位置b等においてラ
ック詰まりが発生していることが考えられ,或いは,第
3センサ133の出力SC1(ストップ出力信号ST
o)がアクティブであるにも関わらず第1センサ131
の出力SA1及び第2センサ132の出力SB1がアク
ティブとなる場合には,回路異常等のハードウェア障害
が発生していることが考えられる。従って,このような
各種の障害毎にビットを割り当てたデータをエラー情報
として,上流側の装置100または下流側の装置102
に対し報知するようにすればよい。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように,本発明の第1の特
徴の検体搬送システムにおける処理装置によれば,第1
スイッチにより通常処理モードと単純搬送モードとの切
換を行うこととし,通常処理モードでは,通常搬送制御
部の制御の下,通常搬送路上でラックの搬送を行って当
該処理装置の所定の処理を行い,また単純搬送モードで
は,単純搬送制御部の制御の下,単純搬送路上で所定方
向,或いは,第1方向及び第1方向とは逆の第2方向の
何れか1つの方向にラックの搬送を行って,当該処理装
置の移動方向において上流側に接続される装置から下流
側に接続される装置へラックを搬送することとしたの
で,保守・点検時,或いは障害発生時には,作業対象ま
たは復旧対象となる処理装置の第1スイッチを一の状態
にすることで,該処理装置が通常処理モードから単純搬
送モードに切り換わり,検体搬送システム全体の処理効
率を低下させることなく,処理装置単独で保守,点検,
或いは障害復旧の作業を行い得る処理装置を提供するこ
とができる。
【0111】また,第2の特徴の検体搬送システムにお
ける処理装置によれば,例えば保守・点検時,或いは障
害発生時に,対象処理装置の第1スイッチを一の状態に
することで,当該処理装置は通常処理モードから単純搬
送モードに切り換わり,中央制御手段による第2スイッ
チの制御により自動的に単純搬送路及び単純搬送制御部
以外の自己を含めた部分への電源供給が遮断されるの
で,処理装置のCPU基板や通常搬送制御部の回路基
板,或いはユニット駆動部等について,保守,点検,或
いは障害復旧の作業を,検体搬送システム全体の処理効
率を低下させることなく行うことの可能な処理装置を提
供することができる。
【0112】また,第3の特徴の検体搬送システムにお
ける処理装置によれば,中央制御手段は,第1スイッチ
が一の状態となったことを検出すると,当該処理装置が
保持しているラックの位置情報及びまたは処理結果情報
の情報待避処理を行い,及びまたは,単純搬送制御部の
制御に基づく単純搬送路によるラックの搬送が可能な状
態にした後,第2スイッチにより単純搬送路及び単純搬
送制御部以外の自己を含めた部分への電源供給を遮断す
ることとしたので,例えば保守,点検,或いは障害復旧
の作業終了後,待避した情報を再び中央制御手段のデー
タメモリ等に復旧させれば,第1スイッチが一の状態と
なる直前の状態から処理装置を再スタートさせることが
でき,また,単純搬送モードに入る前に,単純搬送路上
のラックが自動的に取り除かれるなど,単純搬送に支障
の無い状態にされるので,ユーザの手を煩わせることも
なく,検体搬送システム全体としてより一層の省力化・
合理化を図ることができる。
【0113】また,本発明の第4の特徴の検体搬送シス
テムにおける処理装置によれば,第1センサによりラッ
クの一部が単純搬送路に搬入されたことを検知し,第2
センサにより少なくともラックの半分が単純搬送路に搬
入されたことを検知し,第3センサによりラックが単純
搬送路の搬出口に至ったこと,並びに,ラックが単純搬
送路から搬出されたことを検知することとし,また制御
手段では,第1センサ,第2センサ及びまたは第3セン
サの検知結果,並びに,下流側の装置から供給される搬
送情報に基づいて,移動手段の駆動制御を行うことと
し,第1センサ,第2センサ及び第3センサの検知結果
から単純搬送路におけるラック120の位置を確認する
と共に,ラックが搬出口に達した時点で,下流側の装置
からの搬送情報に基づいて,装置への搬入の可否を判断
することとしたので,下流側の装置に搬出するラック数
を制限でき,該搬送ライン上にラックの渋滞が発生する
ことが無く,搬送ライン上にラックが溢れてラックを取
り違えたり,ラックが汚染されたりすることもなく,更
に人為的なラックの置き換えミス等も防ぐことができ,
結果として,より簡単なハードウェア制御等の構成で処
理装置を実現でき,より高度な搬送制御が可能な処理装
置を提供することができる。
【0114】また,第5の特徴の検体搬送システムにお
ける処理装置によれば,単純搬送モードにおいて,ラッ
クを第1方向に移動する場合には,上記第4の特徴の検
体搬送システムにおける処理装置と同等の動作を行う。
また他方,ラックを第1方向とは逆の第2方向の方向に
移動する場合には,第3センサによりラックの一部が単
純搬送路に搬入されたことを検知し,第4センサにより
少なくともラックの半分が単純搬送路に搬入されたこと
を検知し,第1センサによりラックが単純搬送路の搬出
口に至ったこと,並びに,ラックが単純搬送路から搬出
されたことを検知することとし,制御手段では,第3セ
ンサ,第4センサ及びまたは第1センサの検知結果,並
びに,単純搬送路のラック移動方向において下流側に接
続される装置から供給される搬送情報に基づいて,移動
手段の移動方向制御及び駆動制御を行うこととし,第1
方向に移動させる時には,第1センサ,第2センサ及び
第3センサの検知結果から,また第2方向に移動させる
時には,第3センサ,第4センサ及び第1センサの検知
結果から,それぞれ単純搬送路におけるラックの位置を
確認すると共に,ラックが搬出口に達した時点で,単純
搬送路のラック移動方向に対して下流側に接続される装
置からの搬送情報に基づいて,該装置への搬入の可否を
判断することとしたので,処理装置を複数台連続して接
続して搬送ラインを構成しても,ラックの移動方向に対
して下流側の搬送装置または処理装置に搬出するラック
数を制限でき,該搬送ライン上にラックの渋滞が発生す
ることが無く,搬送ライン上にラックが溢れてラックを
取り違えたり,ラックが汚染されたりすることもなく,
また人為的なラックの置き換えミス等も防ぐことがで
き,より簡単なハードウェア制御等の構成で処理装置を
実現でき,より高度な搬送制御が可能な処理装置を提供
することができる。
【0115】また,単純搬送路で双方向のラック搬送制
御が可能となるので,スタートストッカーからターミナ
ルストッカーに至る通常の搬送方向とは逆の方向にラッ
クを搬送する場合,例えば特定の検体について再検査を
行う場合などに,再検査処理用の各種分析装置を別途設
けたり,或いは,往路及び復路の搬送ラインを設けた
り,ループ状の搬送ラインとする必要が無くなり,より
少ない装置構成で効率的な検体搬送システムを構築する
ことができる。
【0116】また,第6の特徴の検体搬送システムにお
ける処理装置によれば,搬送情報として,ラック移動方
向において下流側の装置へのラック搬入を禁止する旨を
示すストップ信号を用い,制御手段において,第3セン
サまたは第1センサがラックの搬出口への到達を検知し
た時に,ストップ信号が有効の場合には移動手段を停止
させ,ストップ信号が無効の場合には移動手段を作動さ
せることとしたので,簡単なハードウェア制御でラック
移動方向において下流側の装置に搬出するラック数を制
限でき,ラックの渋滞を抑制し得る処理装置を提供する
ことができる。
【0117】また,第7の特徴の検体搬送システムにお
ける処理装置によれば,制御手段において,第2センサ
または第4センサがラック搬入を検知した後,第3セン
サまたは第1センサがラック搬出を検知するに至るまで
の間,ラック移動方向において上流側の装置に対して,
単純搬送路へのラック搬入を禁止する旨を示すストップ
信号を有効として出力することとし,ラック移動方向に
おいて上流側の装置は,ストップ信号が有効の間は,新
たにラックを単純搬送路に搬入しないので,簡単なハー
ドウェア制御で単純搬送路内のラック数を1台に制限で
き,ラックの渋滞の発生を抑制し得る処理装置を提供す
ることができる。
【0118】また,第8の特徴の検体搬送システムにお
ける処理装置によれば,制御手段内の計数手段におい
て,第2センサまたは第4センサがラック搬入を検知し
た時に計数内容をインクリメントし,第3センサまたは
第1センサがラック搬出を検知した時に計数内容をデク
リメントすることとし,計数手段の計数内容が所定数を
越えた時に,ラック移動方向において上流側の装置に対
して,単純搬送路へのラック搬入を禁止する旨を示すス
トップ信号を有効として出力することとし,ラック移動
方向において上流側の装置は,ストップ信号がアクティ
ブの間は,新たにラックを単純搬送路に搬入しないの
で,簡単なハードウェア制御で単純搬送路内のラック数
を所定の台数に制限でき,ラックの渋滞の発生を抑制し
得る処理装置を提供することができる。
【0119】更に,第9の特徴の検体搬送システムにお
ける処理装置によれば,制御手段において,第1セン
サ,第2センサ,第3センサ及びまたは第4センサの検
知結果に基づいて,単純搬送路におけるラック搬送の異
常を検知した場合に,ラック移動方向において上流側ま
たは下流側の装置に対して,エラー情報を報知すること
とし,例えばラック移動方向において上流側または下流
側の装置に,検体搬送システム全体の搬送制御等を統括
するホスト計算機と接続されるプロセッサ等を備えた制
御手段が具備されていれば,該制御手段を介してホスト
計算機にエラー情報を報知して,コンソール等への該エ
ラー情報の出力によってユーザに知らせ,ユーザは該エ
ラー情報に基づき状況を判断して障害等の不具合を解消
することとなるので,障害等の不具合に対して迅速に対
処し得る検体搬送システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る検体搬送システムにお
ける処理装置の構成図である。
【図2】各種分析装置に実施例の処理装置を適用した場
合の構成図である。
【図3】実施例の処理装置が組み込まれる検体搬送シス
テムの具体的な構成図である。
【図4】実施例1の処理装置の単純搬送制御部における
制御回路の具体的な回路図である。
【図5】図4の制御回路における各信号のタイミングチ
ャートである。
【図6】実施例のCPUが行うモード切り換え処理の動
作を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の実施例2に係る検体搬送システムにお
ける処理装置の構成図である。
【符号の説明】
101,701 単純搬送制御部 102,702 単純搬送路 103,703 通常搬送制御部 104,704 CPU基板 105,705 ユニット駆動部 111,711 制御回路(制御手段) 112,712 第1スイッチ 113,141〜144,713,741〜744 電
源回路 115〜117,715〜717 移動手段 115,715 駆動回路 116,716 モータ 117,717 搬送ベルト 120 ラック 131,731 第1センサ 132,732 第2センサ 133,733 第3センサ 734 第4センサ 143,743 CPU STi ストップ入力信号(ストップ信号) STo ストップ出力信号(ストップ信号) CON,CON’ 制御信号 SCON 許可信号 151,152,751,752 制御信号群 153,753 信号群 211 各種分析装置 213 接続制御手段 241 バッファ部 242 第1フィーダ部 243 第2フィーダ部 301 検体 303 搬送ライン 304 スタートストッカー 305 コンソール(入出力手段) 311a−1〜311a−n,311b 各種分析装置 312a−1〜312a−n,312b 接続ユニット 313a−1〜313a−n,313b 接続制御手段 314,315 ターンテーブル 316 ターミナルストッカー 317 ラックバッファ 318 バッファ制御手段 321 ホスト計算機(統括制御手段) 322 CPU 323 検体情報データベース 324 ラック情報データベース 325 分析結果情報データベース 331a,331b,332−1〜332−n,333
〜335バーコードリーダー 351 バッファ部 361 データ通信手段 362b 信号伝達手段 401〜404,417 NOTゲート 405〜407 NANDゲート 408,415,416 ANDゲート 414 ORゲート 410 ラッチ 411 リレー回路 412 AC電源 413 立下りエッジ検出回路 421〜428 入力端子または出力端子 PRES パワーリセット信号 SEL,SEL’ 選択信号

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定数の検体を含むラックを所定方向,
    或いは,第1方向及び第1方向とは逆の第2方向の何れ
    か1つの方向に移動し,所定の処理を行う検体搬送シス
    テムにおける処理装置において,当該処理装置の所定の
    処理を行うために前記ラックを搬送する通常搬送路と,
    前記通常搬送路におけるラック搬送を制御する通常搬送
    制御部と,当該処理装置の移動方向において上流側に接
    続される装置から下流側に接続される装置へ,前記ラッ
    クを搬送する単純搬送路と,前記単純搬送路におけるラ
    ック搬送を制御する単純搬送制御部と,第1スイッチ
    と,を有し,前記第1スイッチが一の状態となったこと
    を検知して,前記単純搬送制御部及び前記単純搬送路の
    みを作動して前記単純搬送路によるラック搬送のみを行
    うことを特徴とする検体搬送システムにおける処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記処理装置は,当該処理装置の前記通
    常搬送路におけるラック搬送を行うための前記通常搬送
    制御部の作動制御,並びに,当該処理装置が行う所定の
    処理の作動制御を行う中央制御手段と,当該処理装置に
    おける前記単純搬送路及び前記単純搬送制御部以外の部
    分への電源供給を制御する第2スイッチと,を有し,前
    記中央制御手段は,前記第1スイッチが一の状態となっ
    たことを検出して,前記第2スイッチにより前記単純搬
    送路及び前記単純搬送制御部以外の部分への電源供給を
    遮断することを特徴とする請求項1記載の検体搬送シス
    テムにおける処理装置。
  3. 【請求項3】 前記中央制御手段は,前記第1スイッチ
    が一の状態となったことを検出して,当該処理装置が保
    持しているラックの位置情報及びまたは処理結果情報の
    情報待避処理を行った後,及びまたは,前記単純搬送制
    御部の制御に基づく前記単純搬送路によるラック搬送が
    可能な状態にした後,前記第2スイッチにより前記単純
    搬送路及び前記単純搬送制御部以外の部分への電源供給
    を遮断することを特徴とする請求項2記載の検体搬送シ
    ステムにおける処理装置。
  4. 【請求項4】 前記単純搬送路は,前記ラックを移動さ
    せる移動手段を有し, 前記単純搬送制御部は,前記ラ
    ックの一部が前記単純搬送路に搬入されたことを検知す
    る第1センサと,少なくとも前記ラックの半分が前記単
    純搬送路に搬入されたことを検知する第2センサと,前
    記ラックが前記単純搬送路の搬出口に至ったこと,並び
    に,前記ラックが前記単純搬送路から搬出されたことを
    検知する第3センサと,前記第1センサ,前記第2セン
    サ及びまたは前記第3センサの検知結果,並びに,当該
    処理装置の下流側に接続される装置から供給される搬送
    情報に基づいて,前記移動手段の駆動制御を行う制御手
    段と,を有することを特徴とする請求項1,2または3
    記載の検体搬送システムにおける処理装置。
  5. 【請求項5】 前記単純搬送路は,前記ラックを移動さ
    せる移動手段を有し,前記単純搬送制御部は,前記ラッ
    クを前記第1方向に移動させる時には,前記ラックの一
    部が前記単純搬送路に搬入されたことを検知し,前記ラ
    ックを前記第2方向に移動させる時には,前記ラックが
    前記単純搬送路の搬出口に至ったこと,並びに,前記ラ
    ックが前記単純搬送路から搬出されたことを検知する第
    1センサと,前記ラックを前記第1方向に移動させる時
    に,少なくとも前記ラックの半分が前記単純搬送路に搬
    入されたことを検知する第2センサと,前記ラックを前
    記第1方向に移動させる時には,前記ラックが前記単純
    搬送路の搬出口に至ったこと,並びに,前記ラックが前
    記単純搬送路から搬出されたことを検知し,前記ラック
    を前記第2方向に移動させる時には,前記ラックの一部
    が前記単純搬送路に搬入されたことを検知する第3セン
    サと,前記ラックを前記第2方向に移動させる時に,少
    なくとも前記ラックの半分が前記単純搬送路に搬入され
    たことを検知する第4センサと,前記第1センサ,前記
    第2センサ,前記第3センサ及びまたは前記第4センサ
    の検知結果,並びに,前記単純搬送路の移動方向におい
    て下流側に接続される装置から供給される搬送情報に基
    づいて,前記移動手段の移動方向制御及び駆動制御を行
    う制御手段と,を有することを特徴とする請求項1,2
    または3記載の検体搬送システムにおける処理装置。
  6. 【請求項6】 前記搬送情報は,当該処理装置の移動方
    向において下流側に接続される装置へのラック搬入を禁
    止する旨を示すストップ信号を含み,前記制御手段は,
    前記第3センサまたは前記第1センサが前記ラックの搬
    出口への到達を検知した時に,前記ストップ信号が有効
    の場合には前記移動手段を停止させ,前記ストップ信号
    が無効の場合には前記移動手段を作動させることを特徴
    とする請求項4または5記載の検体搬送システムにおけ
    る処理装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は,前記ラックを所定方向
    または前記第1方向に移動させる時には,前記第2セン
    サがラック搬入を検知した後,前記第3センサがラック
    搬出を検知するに至るまでの間,前記ラックを前記第2
    方向に移動させる時には,前記第4センサがラック搬入
    を検知した後,前記第1センサがラック搬出を検知する
    に至るまでの間,当該処理装置の移動方向において上流
    側に接続される装置に対して,前記単純搬送路へのラッ
    ク搬入を禁止する旨を示すストップ信号を有効として出
    力することを特徴とする請求項4,5または6記載の検
    体搬送システムにおける処理装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は,前記ラックを所定方向
    または前記第1方向に移動させる時には,前記第2セン
    サがラック搬入を検知した時に計数内容をインクリメン
    トし,前記ラックを前記第2方向に移動させる時には,
    前記第4センサがラック搬入を検知した時に計数内容を
    インクリメントし,前記第1センサがラック搬出を検知
    した時に前記計数内容をデクリメントする計数手段を有
    し,前記計数手段は,前記計数内容が所定数を越えた時
    に,当該処理装置の移動方向において上流側に接続され
    る装置に対して,前記単純搬送路へのラック搬入を禁止
    する旨を示すストップ信号を有効として出力することを
    特徴とする請求項4,5,6または7記載の検体搬送シ
    ステムにおける処理装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は,前記第1センサ,第2
    センサ,第3センサ及びまたは第4センサの検知結果に
    基づいて,前記単純搬送路におけるラック搬送の異常を
    検知した場合に,当該処理装置の移動方向において上流
    側または下流側に接続される装置に対して,エラー情報
    を報知することを特徴とする請求項4,5,6,7また
    は8記載の検体搬送システムにおける処理装置。
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