JP2939161B2 - 検体搬送システムにおける搬送装置 - Google Patents

検体搬送システムにおける搬送装置

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JP2939161B2
JP2939161B2 JP20893395A JP20893395A JP2939161B2 JP 2939161 B2 JP2939161 B2 JP 2939161B2 JP 20893395 A JP20893395 A JP 20893395A JP 20893395 A JP20893395 A JP 20893395A JP 2939161 B2 JP2939161 B2 JP 2939161B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は血液,尿等の検体を
各種分析装置に搬送して自動的に検査する検体搬送シス
テムに係り,特に,より簡単な構成で高度な搬送制御を
可能とし,システム全体としての省力化・合理化,並び
に,正確で確実な検査を可能とした検体搬送システムに
おける搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】検体搬送システムは,血液,尿等の検体
を所定数含むラックを搬送単位とするラック方式が一般
的であり,その構成は,ラック内の検体について所定検
査項目の分析を行う各種分析装置の他に,スタートスト
ッカー,開栓機,遠心分離機,分注機,ラックバッフ
ァ,分岐装置,及び,ターミナルストッカー等々を具備
して構成されている。
【0003】検体搬送システムの構築に際しては,これ
ら各構成要素を直接接続して組み合わせ,スタートスト
ッカーからターミナルストッカーに至るまでの1本の或
いは分岐した複数本の搬送ラインを構成するのが,設置
する領域をより有効に利用する点からも望ましい。しか
しながら,実際には,各構成要素の配置順序や設置場所
の形状等の制約から,ラックを単純に搬送するだけの搬
送装置を各構成要素間に部分的に備えて搬送ラインを構
成するのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,このよ
うな従来の検体搬送システムにおける搬送装置にあって
は,ラックを単純に搬送するだけの機能を実現するもの
として,単純にラックを垂れ流ししたのでは,該搬送装
置若しくはその下流側に接続されているシステムの構成
要素等にラックが滞り,検体搬送システムにおけるボト
ルネックとなってしまうという問題点があった。
【0005】特に,この搬送装置が複数台連続して接続
されて構成される場合には,前後に接続されている構成
要素が備える制御手段(CPU)の制御だけではラック
の渋滞を解消することができず,致命的な問題となって
いた。
【0006】また,ラックの渋滞等を無くすために,該
搬送装置へのラックの搬入を制限するなどの機能を実現
するべく,マイクロプロセッサ等の制御手段を搬送装置
に具備する構成も考えられるが,搬送装置が高コストに
なるという問題点があった。
【0007】本発明は,上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって,より簡単なハードウェア制御等の構
成で,より高度な搬送制御を可能とした検体搬送システ
ムにおける搬送装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,本発明の第1の特徴の検体搬送システムにおける搬
送装置は,所定数の検体を含むラックを所定方向に移動
する検体搬送システムにおける搬送装置において,前記
ラックの一部が当該搬送装置に搬入されたことを検知す
る第1センサと,少なくとも前記ラックの半分が当該搬
送装置に搬入されたことを検知する第2センサと,前記
ラックが当該搬送装置の搬出口に至ったこと,並びに,
前記ラックが当該搬送装置から搬出されたことを検知す
る第3センサと,前記ラックを移動させる移動手段と,
前記第1センサ,前記第2センサ及びまたは前記第3セ
ンサの検知結果,並びに,当該搬送装置の下流側に接続
される装置から供給される搬送情報に基づいて,前記移
動手段の駆動制御を行う制御手段とを具備するものであ
る。
【0009】また,第2の特徴の検体搬送システムにお
ける搬送装置は,所定数の検体を含むラックを第1方向
及び第1方向とは逆の第2方向の何れか1つの方向に移
動する検体搬送システムにおける搬送装置において,前
記ラックを前記第1方向に移動させる時には,前記ラッ
クの一部が当該搬送装置に搬入されたことを検知し,前
記ラックを前記第2方向に移動させる時には,前記ラッ
クが当該搬送装置の搬出口に至ったこと,並びに,前記
ラックが当該搬送装置から搬出されたことを検知する第
1センサと,前記ラックを前記第1方向に移動させる時
に,少なくとも前記ラックの半分が当該搬送装置に搬入
されたことを検知する第2センサと,前記ラックを前記
第1方向に移動させる時には,前記ラックが当該搬送装
置の搬出口に至ったこと,並びに,前記ラックが当該搬
送装置から搬出されたことを検知し,前記ラックを前記
第2方向に移動させる時には,前記ラックの一部が当該
搬送装置に搬入されたことを検知する第3センサと,前
記ラックを前記第2方向に移動させる時に,少なくとも
前記ラックの半分が当該搬送装置に搬入されたことを検
知する第4センサと,前記ラックを移動させる移動手段
と,前記第1センサ,前記第2センサ,前記第3センサ
及びまたは前記第4センサの検知結果,並びに,当該搬
送装置の移動方向において下流側に接続される装置から
供給される搬送情報に基づいて,前記移動手段の移動方
向制御及び駆動制御を行う制御手段とを具備するもので
ある。
【0010】また,第3の特徴の検体搬送システムにお
ける搬送装置は,請求項1または2記載の検体搬送シス
テムにおける搬送装置において,前記搬送情報は,当該
搬送装置の移動方向において下流側に接続される装置へ
のラック搬入を禁止する旨を示すストップ信号を含み,
前記制御手段は,前記第3センサまたは前記第1センサ
が前記ラックの搬出口への到達を検知した時に,前記ス
トップ信号が有効の場合には前記移動手段を停止させ,
前記ストップ信号が無効の場合には前記移動手段を作動
させるものである。
【0011】また,第4の特徴の検体搬送システムにお
ける搬送装置は,請求項1,2または3記載の検体搬送
システムにおける搬送装置において,前記制御手段は,
前記ラックを所定方向または前記第1方向に移動させる
時には,前記第2センサがラック搬入を検知した後,前
記第3センサがラック搬出を検知するに至るまでの間,
前記ラックを前記第2方向に移動させる時には,前記第
4センサがラック搬入を検知した後,前記第1センサが
ラック搬出を検知するに至るまでの間,当該搬送装置の
移動方向において上流側に接続される装置に対して,当
該搬送装置へのラック搬入を禁止する旨を示すストップ
信号を有効として出力するものである。
【0012】また,第5の特徴の検体搬送システムにお
ける搬送装置は,請求項1,2,3または4記載の検体
搬送システムにおける搬送装置において,前記制御手段
は,前記ラックを所定方向または前記第1方向に移動さ
せる時には,前記第2センサがラック搬入を検知した時
に計数内容をインクリメントし,前記第3センサがラッ
ク搬出を検知した時に前記計数内容をデクリメントし,
前記ラックを前記第2方向に移動させる時には,前記第
4センサがラック搬入を検知した時に計数内容をインク
リメントし,前記第1センサがラック搬出を検知した時
に前記計数内容をデクリメントする計数手段を具備し,
前記計数手段は,前記計数内容が所定数を越えた時に,
当該搬送装置の移動方向において上流側に接続される装
置に対して,当該搬送装置へのラック搬入を禁止する旨
を示すストップ信号を有効として出力するものである。
【0013】更に,第6の特徴の検体搬送システムにお
ける搬送装置は,請求項1,2,3,4または5記載の
検体搬送システムにおける搬送装置において,前記制御
手段は,前記第1センサ,第2センサ,第3センサ及び
または第4センサの検知結果に基づいて,当該搬送装置
におけるラック搬送の異常を検知した場合に,当該搬送
装置の移動方向において上流側または下流側に接続され
る装置に対して,エラー情報を報知するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下,本発明の検体搬送システム
における搬送装置の概要,並びに,本発明の検体搬送シ
ステムにおける搬送装置の実施例1及び実施例2につい
て,図面を参照して詳細に説明する。
【0015】〔本発明の搬送装置の概要〕本発明の第1
の特徴の検体搬送システムにおける搬送装置では,図1
に示す如く,第1センサ131によりラック120の一
部が当該搬送装置101に搬入されたことを検知し,第
2センサ132により少なくともラック120の半分が
当該搬送装置101に搬入されたことを検知し,第3セ
ンサ133によりラック120が当該搬送装置101の
搬出口に至ったこと,並びに,ラック120が当該搬送
装置101から搬出されたことを検知することとし,制
御回路111(制御手段)では,第1センサ131,第
2センサ132及びまたは第3センサ133の検知結
果,並びに,当該搬送装置101の下流側に接続される
装置102から供給される搬送情報に基づいて,移動手
段115,116及び117の駆動制御を行うようにし
ている。
【0016】例えば,第1センサ131のラック搬入の
検知に基づき移動手段115,116及び117を作動
させ,第3センサ133によりラック120が搬出口に
至ったことを検知すると,搬送装置101の下流側に接
続される装置102からの搬送情報を参照して,装置1
02からラック120の搬入を禁止する旨の情報の報知
があれば,移動手段115,116及び117を停止し
てラック120を待機させ,そのような情報の報知が無
ければ,移動手段115,116及び117をそのまま
作動させて,ラック120を装置102に搬出する。
【0017】このように,第1センサ131,第2セン
サ132及び第3センサ133の検知結果から当該搬送
装置101におけるラック120の位置を確認すると共
に,ラック120が搬出口に達した時点で,搬送装置1
01の下流側に接続される装置102からの搬送情報に
基づいて,装置102への搬入の可否を判断するので,
搬送装置を複数台連続して接続して搬送ラインを構成し
ても,下流側の搬送装置または処理装置102に搬出す
るラック数を制限でき,該搬送ライン上にラック120
の渋滞が発生することが無く,搬送ライン上にラックが
溢れてラックを取り違えたり,ラックが汚染されたりす
ることもなく,また人為的なラックの置き換えミス等も
防ぐことができ,より簡単なハードウェア制御等の構成
で搬送装置を実現でき,より高度な搬送制御が可能とな
る。
【0018】また,第2の特徴の検体搬送システムにお
ける搬送装置では,図6に示す如く,ラック120を第
1方向に移動する場合には,上記第1の特徴の検体搬送
システムにおける搬送装置と同等の動作を行う。また他
方,ラック120を第1方向とは逆の第2方向の方向に
移動する場合には,第3センサ633によりラック12
0の一部が当該搬送装置601に搬入されたことを検知
し,第4センサ634により少なくともラック120の
半分が当該搬送装置601に搬入されたことを検知し,
第1センサ631によりラック120が当該搬送装置6
01の搬出口に至ったこと,並びに,ラック120が当
該搬送装置601から搬出されたことを検知することと
し,制御回路611(制御手段)では,第3センサ63
3,第4センサ634及びまたは第1センサ633の検
知結果,並びに,搬送装置601のラック移動方向にお
いて下流側に接続される装置600から供給される搬送
情報に基づいて,移動手段615,616及び617の
移動方向制御及び駆動制御を行うようにしている。
【0019】このように,第1方向に移動させる時に
は,第1センサ631,第2センサ632及び第3セン
サ633の検知結果から,また第2方向に移動させる時
には,第3センサ633,第4センサ634及び第1セ
ンサ631の検知結果から,それぞれ当該搬送装置60
1におけるラック120の位置を確認すると共に,ラッ
ク120が搬出口に達した時点で,搬送装置101のラ
ック移動方向に対して下流側に接続される装置602ま
たは600からの搬送情報に基づいて,装置602また
は600への搬入の可否を判断するので,搬送装置を複
数台連続して接続して搬送ラインを構成しても,ラック
の移動方向に対して下流側の搬送装置または処理装置6
02または600に搬出するラック数を制限でき,該搬
送ライン上にラック120の渋滞が発生することが無
く,搬送ライン上にラックが溢れてラックを取り違えた
り,ラックが汚染されたりすることもなく,また人為的
なラックの置き換えミス等も防ぐことができ,より簡単
なハードウェア制御等の構成で搬送装置を実現でき,よ
り高度な搬送制御が可能となる。
【0020】また,1台の搬送装置で双方向のラック搬
送制御が可能となるので,スタートストッカーからター
ミナルストッカーに至る通常の搬送方向とは逆の方向に
ラック120を搬送する場合,例えば特定の検体につい
て再検査を行う場合などに,再検査処理用の各種分析装
置を別途設けたり,或いは,往路及び復路の搬送ライン
を設けたり,ループ状の搬送ラインとする必要が無くな
り,より少ない装置構成で効率的な検体搬送システムを
構築することができる。
【0021】また,第3の特徴の検体搬送システムにお
ける搬送装置では,例えば図1に示す如く,搬送情報と
して,当該搬送装置101のラック移動方向において下
流側に接続される装置102へのラック搬入を禁止する
旨を示すストップ入力信号STi(ストップ信号)を用
い,制御回路111(制御手段)において,第3センサ
133がラック120の搬出口への到達を検知した時
に,ストップ入力信号STiがアクティブ(有効)の場
合には移動手段115,116及び117を停止させ,
ストップ入力信号STiがノンアクティブ(無効)の場
合には移動手段115,116及び117を作動させる
ようにしている。
【0022】つまり,ラック120が搬出口に達した時
に,ストップ入力信号STiがアクティブで搬送装置1
01のラック移動方向において下流側に接続される装置
102へのラック搬入が禁止されていれば,移動手段1
15,116及び117を停止してラック120を待機
させ,ストップ入力信号STiがノンアクティブとなっ
て装置102へのラック搬入が許可された時点で,移動
手段115,116及び117を作動させて,ラック1
20を装置102に搬出するものである。これにより,
搬送装置を複数台連続して接続して搬送ラインを構成し
ても,簡単なハードウェア制御でラック移動方向におい
て下流側の搬送装置または処理装置102に搬出するラ
ック数を制限できる。
【0023】また,第4の特徴の検体搬送システムにお
ける搬送装置では,例えば図1に示す如く,制御回路1
11(制御手段)において,第2センサ132がラック
搬入を検知した後,第3センサ133がラック搬出を検
知するに至るまでの間,当該搬送装置101のラック移
動方向において上流側に接続される装置100に対し
て,当該搬送装置101へのラック搬入を禁止する旨を
示すストップ出力信号STo(ストップ信号)をアクテ
ィブ(有効)として出力するようにしている。
【0024】これにより,搬送装置101のラック移動
方向において上流側に接続される装置100は,ストッ
プ出力信号SToがアクティブの間は,新たにラック1
20を搬送装置101に搬入しないので,簡単なハード
ウェア制御で搬送装置101内のラック数を1台に制限
でき,ラック120の渋滞の発生を抑制することができ
る。
【0025】また,第5の特徴の検体搬送システムにお
ける搬送装置では,例えば図1に示す如く,制御回路1
11(制御手段)内の計数手段(図示せず)において,
第2センサ132がラック搬入を検知した時に計数内容
をインクリメントし,第3センサ133がラック搬出を
検知した時に計数内容をデクリメントすることとし,計
数手段の計数内容が所定数を越えた時に,当該搬送装置
101のラック移動方向において上流側に接続される装
置100に対して,当該搬送装置101へのラック搬入
を禁止する旨を示すストップ出力信号STo(ストップ
信号)をアクティブ(有効)として出力するものであ
る。
【0026】これにより,搬送装置101のラック移動
方向において上流側に接続される装置100は,ストッ
プ出力信号SToがアクティブの間は,新たにラック1
20を搬送装置101に搬入しないので,簡単なハード
ウェア制御で搬送装置101内のラック数を所定の台数
に制限でき,ラック120の渋滞の発生を抑制すること
ができる。
【0027】更に,第6の特徴の検体搬送システムにお
ける搬送装置では,例えば図1に示す如く,制御回路1
11(制御手段)において,第1センサ131,第2セ
ンサ132及びまたは第3センサ133の検知結果に基
づいて,当該搬送装置101におけるラック搬送の異常
を検知した場合に,当該搬送装置101のラック移動方
向において上流側または下流側に接続される装置100
または102に対して,エラー情報を報知するようにし
ている。
【0028】例えば,搬送装置101のラック移動方向
において上流側または下流側に接続される装置100ま
たは102に,検体搬送システム全体の搬送制御等を統
括するホスト計算機と接続されるプロセッサ等を備えた
制御手段が具備されていれば,該制御手段を介してホス
ト計算機にエラー情報を報知して,コンソール等への該
エラー情報の出力によってユーザに知らせ,ユーザは該
エラー情報に基づき状況を判断して障害等の不具合を解
消することとなる。これにより,障害等の不具合に対し
て迅速に対処し得る検体搬送システムを実現できる。
【0029】〔実施例1〕図1は本発明の実施例1に係
る検体搬送システムにおける搬送装置の構成図である。
ここで,本実施例の搬送装置が組み込まれる検体搬送シ
ステムは,読み取り可能な検体識別コードの付された検
体を搬送するために,読み取り可能なラック識別コード
の付されたラック120に該検体を所定数分ひとまとめ
に載置して行うラック方式を採用しており,該ラック1
20を搬送ライン上で所定方向に移動して,システムを
構成している各種の分析装置において所定の検査項目に
ついて分析を行っていくものである。
【0030】同図において,本実施例の搬送装置101
は,位置aに設置されてラック120の一部が当該搬送
装置101に搬入されたことを検知する第1センサ13
1と,位置bに設置されて少なくともラック120の半
分が当該搬送装置101に搬入されたことを検知する第
2センサ132と,位置cに設置されてラック120が
当該搬送装置101の搬出口に至ったこと,並びに,ラ
ック120が当該搬送装置101から搬出されたことを
検知する第3センサ133と,ラック120を移動させ
る移動手段と,第1センサ131,第2センサ132及
び第3センサ133の検知結果,並びに,当該搬送装置
101の下流側に接続される搬送装置の制御回路,或い
は各種分析装置と搬送ラインを接続する接続ユニット等
の接続制御手段112から供給される搬送情報に基づい
て,移動手段の駆動制御を行う制御回路111とを備え
て構成されている。
【0031】移動手段は,ラック120を搬送する搬送
ベルト117と,搬送ベルト117を作動させるモータ
116と,制御回路111からの制御信号CONに基づ
きモータ116の駆動を行う駆動回路115とを備えて
構成されている。
【0032】制御回路または接続制御手段112からの
搬送情報は,下流側の搬送装置または接続ユニット等
(以下,下流側の装置という)102へのラック120
の搬入を禁止する旨を示すストップ入力信号STiであ
り,制御回路111において,第3センサ133がラッ
ク120の搬出口への到達を検知した時に,ストップ入
力信号STiがアクティブの場合には移動手段を停止さ
せ,ストップ入力信号STiがノンアクティブの場合に
は移動手段を作動させる。
【0033】つまり,ラック120が位置cの搬出口に
達した時に,ストップ入力信号STiがアクティブで下
流側の装置102へのラック搬入が禁止されていれば,
搬送ベルト117を停止してラック120を位置cに待
機させ,その後,ストップ入力信号STiがノンアクテ
ィブとなって下流側の装置102へのラック搬入が許可
された時点で,搬送ベルト117を作動させて,ラック
120を装置102に搬出する。
【0034】また,制御回路111においては,第2セ
ンサ132がラック搬入を検知した後,第3センサ13
3がラック搬出を検知するに至るまでの間,搬送装置1
01の上流側に接続される搬送装置または接続ユニット
等(以下,上流側の装置という)100に対して,搬送
装置101へのラック搬入を禁止する旨を示すストップ
出力信号SToをアクティブとして出力している。
【0035】尚,第1センサ131の設置位置aと第2
センサ132の設置位置bとの間隔距離dは,ラック1
20の長さよりも短く設定されている。これは,ラック
120が複数個連続して搬送されてくる場合にも,第2
センサ132によって最初のラック120の大部分(少
なくとも半分以上)が搬入されたことを検知してストッ
プ出力信号SToがアクティブとなった時点で,次に続
くラックが当該搬送装置101に搬入されることなく,
上流側の装置100に留めておくためである。
【0036】また,第2センサ132の設置位置と上流
側の装置100における第3センサ130の設置位置と
の間隔距離は,ラック120の長さよりも長く設定され
ている。これは,ラック120が複数個連続して搬送さ
れてくる場合に,第2センサ132によって最初のラッ
ク120の大部分(少なくとも半分以上)が搬入された
ことを検知してストップ出力信号SToがアクティブと
なった時点で,上流側の装置100における第3センサ
130が次に続くラックを確実に検知するようにさせる
ためである。
【0037】次に,図2を参照して,ラック120及び
搬送装置101の外観形状について説明する。図2
(a)はラック120の斜視図,図2(b)は本実施例
の搬送装置101の斜視図である。
【0038】先ず,検体は,図2(a)に示す如く,血
清,血漿または尿等の入った試験管201であって,試
験管201には,ラベル属性,バーコード等が記載され
ている検体ラベル202が貼付されている。またラック
120は例えば試験管201を10本まで搭載可能な構
成であり,当該ラックの搬送方向に対して垂直となる側
面には,ラックラベル211が貼付されている。
【0039】また搬送装置101は,図2(b)に示す
ような外観形状であって,図1で説明したように,搬送
装置101の上流側及び下流側には,同一構造の搬送装
置,或いは,各種分析を行う各種分析装置と搬送ライン
とを接続する接続ユニット等が接続され,検体搬送シス
テムにおける搬送ラインを形成している。
【0040】次に,図3には,本実施例の搬送装置が組
み込まれる検体搬送システムの具体的な構成例を示す。
尚,本実施例の搬送装置101は,搬送ライン303の
一部分として,また検体搬送システムの各構成要素を接
続する手段として,検体搬送システムに組み込まれてい
る。
【0041】図3において,本具体例の検体搬送システ
ムは,搬送ライン303,スタートストッカー304,
コンソール305(入出力手段),各種分析装置311
a−1〜311a−n及び311b,接続ユニット31
2a−1〜312a−n及び312b,ラックバッファ
317,ターンテーブル314,ターミナルストッカー
316,並びに,ホスト計算機321を備えて構成され
ている。
【0042】スタートストッカー304は,FIFO形
式のストッカーを複数個具備して構成され,各ストッカ
ーへのラック120の投入は,当該検体搬送システムが
取り扱う検査項目に応じて行われるのが望ましい。
【0043】ターンテーブル314は,搬送ライン30
3上の分岐点または方向転換点に設置される分岐装置で
あって,ホスト計算機321の制御指示に基づき,当該
ターンテーブル314上に載置されたラックを回転させ
て,搬送方向を転換するものである。尚,載置されるラ
ック120の識別は,当該ターンテーブル314の投入
口直前の搬送ライン303上に設置されているバーコー
ドリーダ334によって,該ラック120のラック識別
コードを読み取ることにより行われる。
【0044】ターミナルストッカー316は,ラック1
20内の全ての検体について行われるべき全検査項目の
分析が終了したラックを,順次蓄積していくストッカー
である。
【0045】コンソール305は,当該検体搬送システ
ムの入出力手段であって,スタートストッカー304に
ラック120を投入する際に,緊急度(優先レベル)等
の付属情報を入力する場合や,各構成要素から報知され
るエラー情報等を出力する場合などに使用されるもので
ある。
【0046】ホスト計算機321は,当該検体搬送シス
テムに供給される検体及びラック120の検査項目等の
依頼データ及び分析結果データを統括すると共に,ラッ
ク120の当該検体搬送システムにおける搬送制御を行
うものである。例えば,DECpcXL PCI(UN
IXオペレーティングシステム)をCPU322とし,
ハードディスク及び光ディスク等を具備する構成で実現
される。尚,ホスト計算機321は,後述する検体情報
データベース323,ラック情報データベース324及
び分析結果情報データベース325等の各種データベー
スの管理,並びにデータ通信手段361を通信媒体とし
て構成されるLANの通信制御,等の機能も果たす。
【0047】各種分析装置311a−1〜311a−n
及び311bは,検体識別コードに対応して与えられる
検査項目の内,所定項目について分析を行うものであ
り,例えば,血清,血漿または尿等についてグルコー
ス,電解質または生化学項目等の分析を行うものであ
る。各種分析装置311a−1〜311a−n及び31
1bは,接続ユニット312a−1〜312a−n及び
312bを介して,搬送ライン303に接続されてい
る。尚,各種分析装置311a−1〜311a−n及び
311bは,ホスト計算機321と相互にデータの授受
を行うべく,例えばアークネット等のLAN(データ通
信手段361)を介して接続されている。
【0048】接続ユニット312a−1〜312a−n
及び312bは,それぞれ搬送ライン303と各種分析
装置311a−1〜311a−n及び311bとを接続
する接続手段であって,搬送ライン303上のラック1
20を選択的に取り込み,各種分析装置311a−1〜
311a−n及び311bの処理状況に応じて,ラック
303を各種分析装置311a−1〜311a−n及び
311bに供給するものである。
【0049】また接続ユニット312a−1〜312a
−n及び312bは,搬送ライン303上のラック12
0の選択的取込み,並びに接続する各種分析装置311
a−1〜311a−n及び311bへのラック120の
供給を制御する接続制御手段313a−1〜313a−
n及び313bを具備している。
【0050】この接続制御手段313a−1〜313a
−n及び313bは,接続する各種分析装置311a−
1〜311a−n及び311bと相互に信号の授受を行
うべく,例えばRS232C等の信号伝達手段362b
等を介して接続され,また,ホスト計算機321と相互
にデータの授受を行うべく,例えばアークネット等のL
AN(データ通信手段361)を介して接続されてい
る。従って,接続制御手段313a−1〜313a−n
及び313bは,ラック120のバッファ機能や移動機
能を実現する制御機構の他に,上記LANとのインタフ
ェース及びRS232Cインタフェース等も備えるもの
である。
【0051】ラックバッファ317は,再検査の必要の
可能性のあるラックについて,少なくとも,前段の各種
分析装置による分析結果が分析結果情報データベース3
25に書き込まれる時間まで保持する,いわゆるタイム
バッファの役割を持つ。
【0052】またラックバッファ317は,搬送ライン
303上のラック120の選択的取込み,並びに搬送ラ
イン303に搬出すべきラック120が含む検体につい
て既に得られた分析結果に基づき該ラック120の搬出
方向を制御するバッファ制御手段318を具備してい
る。このバッファ制御手段318は,ホスト計算機32
1と相互にデータの授受を行うべく,例えばアークネッ
ト等のLAN(データ通信手段361)を介して接続さ
れている。
【0053】本具体例の検体搬送システムでは,以上の
ような構成により,分析処理についての分散処理システ
ムを実現し,また同時に,各種分析装置311a−1〜
311a−n及び311bに接続される接続ユニット3
12a−1〜312a−n及び312bによって,各種
分析装置311a−1〜311a−n及び311bへの
ラックの選択的な供給制御,若しくはその地点における
搬送制御を行うことにより,搬送制御についての分散処
理システムをも実現している。
【0054】次に,本実施例の搬送装置101のより詳
細な動作について,図4及び図5を参照して説明する。
図4は本実施例の搬送装置101における制御回路11
1の基本的な回路図であり,また図5は,図4における
各信号のタイミングチャートである。
【0055】図4中,401〜404はNOTゲート,
405〜407はNANDゲート,408はANDゲー
ト,410はラッチ,411はリレー回路,412はA
C100[V]電源,また413はNOTゲート402
の出力信号の立ち下がりを検出して負論理のワンショッ
トパルスを出力する立下りエッジ検出回路,更に421
〜425は入力端子または出力端子である。
【0056】第1センサ131,第2センサ132及び
第3センサ133は,例えばフォトダイオードとフォト
トランジスタとで構成される光センサであり,ラック1
20がそれぞれの設置位置を通過する際の光の反射また
は遮断によって,ラック120の所在を検知するもので
ある。尚,第1センサ131,第2センサ132及び第
3センサ133の各出力SA1,SB1及びSC1は,
論理値”0”でアクティブ(有効)となる負論理信号で
ある。
【0057】パワーリセット信号PRESは,電源投入
時に発生される負論理のパルス信号であって,各ICを
初期化するために用いられる。
【0058】ラッチ410は,位置bの第2センサ13
2によりラック120の大部分が当該搬送装置101に
搬入されたことを検知した時点で論理値”1”がセット
され,第3センサ出力SC1の立ち上がり,即ち第3セ
ンサ133がラック120が当該搬送装置101から搬
出されたことを検知した時点で,論理値”0”にリセッ
トされる。尚,ラッチ410はパワーリセット信号PR
ESの立ち下がりでもリセットされる。
【0059】このラッチ410の出力Qは,NOTゲー
ト403及び404を介して,ストップ出力信号STo
として上流側の装置100の制御回路または接続制御手
段110に供給されている。つまり,ストップ出力信号
SToがアクティブの間は,上流側の装置100から新
たにラック120が当該搬送装置101に搬入されるこ
とはなく,搬送装置101内のラック数を高々1台に制
限でき,これにより,ラック120の渋滞の発生を抑制
することができる。尚,ラッチ410は,請求項5にい
う最大カウント数を1とする計数手段として捉えること
もできる。
【0060】またリレー回路411は,NANDゲート
406の出力である制御信号CON(負論理信号)によ
り,AC100「V]電源412のモータ116への供
給を制御する。つまり,制御信号CONがアクティ
ブ(”L”レベル)の時に,搬送ベルト117が駆動さ
れてラック120が搬送されることとなる。
【0061】この制御信号CONの生成は以下のように
して行われる。即ち,第1センサ131がラック120
の一部が当該搬送装置101に搬入されたことを検知し
て,第1センサ出力SA1がアクティブ(”L”レベ
ル)となった時点で制御信号CONはアクティブとな
り,ラック120の搬送が開始される。その後,第2セ
ンサ132がラック120の大部分が当該搬送装置10
1に搬入されたことを検知して,ラッチ410に論理
値”1”がセットされるので,制御信号CONはそのま
まアクティブとなり続け,少なくとも第3センサ133
がラック120の搬出を検知してラッチ410がリセッ
トされるまで,ラック120の搬送が行われる。
【0062】また,第3センサ133がラック120の
搬出口への到達を検知して第3センサ出力SC1がアク
ティブ(”L”レベル)となった時に,ストップ入力信
号STiがアクティブ(”H”レベル)の場合には制御
信号CONをノンアクティブとして,ラック120の搬
送を停止してラック120を位置cに待機させる。ま
た,ストップ入力信号STiがノンアクティブ(”L”
レベル)の場合には制御信号CONをアクティブとし
て,ラック120の搬送を再開し下流の装置102へラ
ック120を搬出する。
【0063】更に,第3センサ133がラック120が
当該搬送装置101から搬出されたことを検知して第3
センサ出力SC1が”H”レベルに立ち上がった時点
で,制御信号CONはノンアクティブとなり,当該搬送
装置101におけるラック120の搬送制御が終了す
る。
【0064】以上のように,本実施例の搬送装置101
では,ラック120が搬出口に達した時に,ストップ入
力信号STiがアクティブで搬送装置101の下流側の
装置102へのラック搬入が禁止されていれば,搬送ベ
ルト117を停止してラック120を待機させ,ストッ
プ入力信号STiがノンアクティブとなって下流側の装
置102へのラック搬入が許可された時点で,搬送ベル
ト117を作動させて,ラック120を下流側の装置1
02に搬出するので,当該搬送装置101が搬送するラ
ック120を自動的に高々1台に制限でき,また,同一
構造の搬送装置を複数台連続して接続して搬送ラインを
構成しても,簡単なハードウェア制御で下流側の装置1
02に搬出するラック数を制限でき,ラックの渋滞を抑
制できる。
【0065】〔実施例2〕次に,図6は本発明の実施例
2に係る検体搬送システムにおける搬送装置の構成図で
ある。本実施例の搬送装置は,第1方向と該第1方向と
は逆の第2方向の双方向についてラック搬送制御が可能
である。
【0066】同図において,本実施例の搬送装置601
は,ラック120の位置を検出する手段として,第1セ
ンサ631,第2センサ632,第3センサ633及び
第4センサ634を備えている。
【0067】第1センサ631は,位置aに設置され
て,第1方向へのラック搬送ではラック120の一部が
当該搬送装置601に搬入されたことを検知し,また第
2方向へのラック搬送ではラック120が当該搬送装置
601の搬出口に至ったこと,並びに,ラック120が
当該搬送装置601から搬出されたことを検知する。第
2センサ632は,位置bに設置されて,第1方向への
ラック搬送では少なくともラック120の半分が当該搬
送装置601に搬入されたことを検知する。
【0068】また第3センサ633は,位置dに設置さ
れて,第1方向へのラック搬送ではラック120が当該
搬送装置601の搬出口に至ったこと,並びに,ラック
120が当該搬送装置601から搬出されたことを検知
し,また第2方向へのラック搬送ではラック120の一
部が当該搬送装置601に搬入されたことを検知する。
更に第4センサ634は,位置cに設置されて,第2方
向へのラック搬送では少なくともラック120の半分が
当該搬送装置601に搬入されたことを検知する。
【0069】また本実施例の搬送装置601は,ラック
120を移動させる移動手段と,第1センサ631,第
2センサ632,第3センサ633及び第4センサ63
4の検知結果,並びに,当該搬送装置601の移動方向
において下流側の装置の接続制御手段612または61
0から供給される搬送情報に基づいて,移動手段の移動
方向制御及び駆動制御を行う制御回路611とを備えて
構成されている。
【0070】移動手段は,ラック120を搬送する搬送
ベルト617と,搬送ベルト617を作動させるモータ
616と,制御回路611からの制御信号CON及びC
ON’に基づきモータ616の駆動を行う駆動回路61
5とを備えて構成されている。
【0071】制御回路または接続制御手段612からの
搬送情報は,第1方向において下流側の装置等602へ
のラック120の搬入を禁止する旨を示すストップ入力
信号STiであり,また,制御回路または接続制御手段
610からの搬送情報は,第2方向において下流側の装
置等602へのラック120の搬入を禁止する旨を示す
ストップ入力信号STi’である。
【0072】従って,制御回路611において,第1方
向へのラック搬送の場合には,第3センサ633がラッ
ク120の搬出口への到達を検知した時に,ストップ入
力信号STiがアクティブの場合には移動手段を停止さ
せ,ストップ入力信号STiがノンアクティブの場合に
は移動手段を作動させる。また第2方向へのラック搬送
の場合には,第1センサ631がラック120の搬出口
への到達を検知した時に,ストップ入力信号STi’が
アクティブの場合には移動手段を停止させ,ストップ入
力信号STi’がノンアクティブの場合には移動手段を
作動させる。
【0073】つまり,第1方向へのラック搬送の場合に
は,ラック120が位置dの搬出口に達した時に,スト
ップ入力信号STiがアクティブで移動方向に対して下
流側の装置602へのラック搬入が禁止されていれば,
搬送ベルト617を停止してラック120を位置dに待
機させ,その後,ストップ入力信号STiがノンアクテ
ィブとなって,第1方向において下流側の装置602へ
のラック搬入が許可された時点で,搬送ベルト617を
作動させて,ラック120を装置602に搬出する。
【0074】また他方,第2方向へのラック搬送の場合
には,ラック120が位置aの搬出口に達した時に,ス
トップ入力信号STi’がアクティブで移動方向に対し
て下流側の装置600へのラック搬入が禁止されていれ
ば,搬送ベルト617を停止してラック120を位置a
に待機させ,その後,ストップ入力信号STi’がノン
アクティブとなって,第2方向において下流側の装置6
00へのラック搬入が許可された時点で,搬送ベルト6
17を作動させて,ラック120を装置600に搬出す
ることとなる。
【0075】また,制御回路611においては,第1方
向へのラック搬送の場合には,第2センサ632がラッ
ク搬入を検知した後,第3センサ633がラック搬出を
検知するに至るまでの間,第1方向において上流側の装
置600に対して,搬送装置601へのラック搬入を禁
止する旨を示すストップ出力信号SToをアクティブと
して出力し,また他方,第2方向へのラック搬送の場合
には,第4センサ634がラック搬入を検知した後,第
1センサ631がラック搬出を検知するに至るまでの
間,第2方向において上流側の装置602に対して,搬
送装置601へのラック搬入を禁止する旨を示すストッ
プ出力信号STo’をアクティブとして出力している。
【0076】尚,第1センサ631の設置位置aと第2
センサ632の設置位置bとの間隔距離d,並びに,第
3センサ633の設置位置dと第4センサ634の設置
位置cとの間隔距離は,ラック120の長さよりも短く
設定されている。これは,ラック120が複数個連続し
て搬送されてくる場合にも,第2センサ632によって
最初のラック120の大部分(少なくとも半分以上)が
搬入されたことを検知してストップ出力信号SToまた
はSTo’がアクティブとなった時点で,次に続くラッ
クが当該搬送装置601に搬入されることなく,移動方
向に対して上流側の装置600または602に留めてお
くためである。
【0077】また,第2センサ632の設置位置と上流
側の装置600における第3センサ630の設置位置と
の間隔距離,並びに,第4センサ632の設置位置と上
流側の装置602における第1センサ635の設置位置
との間隔距離は,ラック120の長さよりも長く設定さ
れている。これは,ラック120が複数個連続して搬送
されてくる場合に,第2センサ632または第4センサ
634によって最初のラック120の大部分(少なくと
も半分以上)が搬入されたことを検知してストップ出力
信号SToまたはSTo’がアクティブとなった時点
で,上流側の装置600または602における第3セン
サ630または第1センサ635が次に続くラックを確
実に検知するようにさせるためである。
【0078】以上の構成により,本実施例の搬送装置で
は,1台の搬送装置で双方向のラック搬送制御が可能と
なるので,ラックの移動方向に対して下流側の装置60
2または600に搬出するラック数を制限でき,搬送ラ
イン上でラック120の渋滞が発生することが無く,搬
送ライン上にラックが溢れてラックを取り違えたり,ラ
ックが汚染されたりすることもなく,また人為的なラッ
クの置き換えミス等も防ぐことができ,更に,より簡単
なハードウェア制御等の構成で搬送装置を実現でき,よ
り高度な搬送制御が可能となる。
【0079】また,図3に示す検体搬送システムに本実
施例の搬送装置を適用した場合には,スタートストッカ
ー304からターミナルストッカー316に至る通常の
搬送方向とは逆の方向にラック120を搬送する場合,
例えば,ラックバッファ317に保持されているラック
120(検体301)について再検査を行う場合には,
ラックバッファ317から各種分析装置311a−1〜
311a−nへのラック搬送を,搬送方向の制御を切り
換えるだけでスムーズに行うことができ,より少ない装
置構成で効率的な検体搬送システムを構築することがで
きる。
【0080】また,本実施例の搬送装置における制御回
路611の具体的な回路構成について,詳細な説明は省
略するが,例えば,実施例1における回路構成(図4参
照)に対して,第4センサ634の出力SD1でセット
され,第1センサ631の出力SA1及びパワーリセッ
ト信号PRESでリセット制御されるラッチ,並びに,
該ラッチの出力であるストップ出力信号STo’と,第
3センサ633の出力SC1,ラッチ出力,第1センサ
631の出力SA1及びストック入力信号STi’から
制御信号CON’を生成する回路と,更に,制御信号C
ON及びCON’よりモータ616の移動方向制御及び
駆動制御を行う駆動回路615とを付加して構成でき
る。
【0081】〔変形例〕上記実施例1では,ストップ出
力信号SToとしてラッチ410の出力Qを用いた構成
としたが,ラッチ410を所定数までカウントするアッ
プダウンカウンタで構成し,該アップダウンカウンタの
オーバーフロー信号をストップ出力信号SToとして用
いても良い。
【0082】つまり,第2センサ132がラック搬入を
検知した時にアップダウンカウンタの内容をカウントア
ップし,第3センサ133がラック搬出を検知した時に
アップダウンカウンタの内容をカウントダウンすること
とし,アップダウンカウンタがオーバーフローした時
に,上流側の装置100に対して,当該搬送装置101
へのラック搬入を禁止する旨を示すストップ出力信号S
Toをアクティブ(有効)として出力する構成である。
尚,実施例2についても同様である。
【0083】また,上記実施例1では,搬送情報とし
て,下流側の装置102から供給される該装置102へ
のラック120の搬入を禁止する旨を示すストップ入力
信号STi,及び,当該搬送装置101から上流側の装
置100に供給される搬送装置101へのラック120
の搬入を禁止する旨を示すストップ入力信号SToを用
いたが,この他に,エラー情報をも含めて報知するよう
にしても良い。
【0084】つまり,制御回路111において,第1セ
ンサ131,第2センサ132及びまたは第3センサ1
33の検知結果に基づいて,当該搬送装置101におけ
るラック搬送の異常を検知した場合に,当該搬送装置1
01の上流側の装置100または下流側の装置102に
対して,エラー情報を報知するものである。尚,実施例
2についても同様である。
【0085】ラック搬送の異常状態の例としては,例え
ば,ストップ入力信号STiがノンアクティブであるに
も関わらず第3センサ133の出力SC1がアクティブ
であり続けている状態や,第1センサ131の出力SA
1及び第2センサ132の出力SB1がアクティブであ
り続けている状態は,位置cまたは位置b等においてラ
ック詰まりが発生していることが考えられ,或いは,第
3センサ133の出力SC1(ストップ出力信号ST
o)がアクティブであるにも関わらず第1センサ131
の出力SA1及び第2センサ132の出力SB1がアク
ティブとなる場合には,回路異常等のハードウェア障害
が発生していることが考えられる。従って,このような
各種の障害毎にビットを割り当てたデータをエラー情報
として,上流側の装置100または下流側の装置102
に対し報知するようにすればよい。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように,本発明の第1の特
徴の検体搬送システムにおける搬送装置によれば,第1
センサによりラックの一部が当該搬送装置に搬入された
ことを検知し,第2センサにより少なくともラックの半
分が当該搬送装置に搬入されたことを検知し,第3セン
サによりラックが当該搬送装置の搬出口に至ったこと,
並びに,ラックが当該搬送装置から搬出されたことを検
知することとし,また制御手段では,第1センサ,第2
センサ及びまたは第3センサの検知結果,並びに,当該
搬送装置の下流側に接続される装置から供給される搬送
情報に基づいて,移動手段の駆動制御を行うこととし,
第1センサ,第2センサ及び第3センサの検知結果から
当該搬送装置におけるラック120の位置を確認すると
共に,ラックが搬出口に達した時点で,搬送装置の下流
側に接続される装置からの搬送情報に基づいて,装置へ
の搬入の可否を判断することとしたので,例えば搬送装
置を複数台連続して接続して搬送ラインを構成しても,
下流の搬送装置または処理装置に搬出するラック数を制
限でき,該搬送ライン上にラックの渋滞が発生すること
が無く,搬送ライン上にラックが溢れてラックを取り違
えたり,ラックが汚染されたりすることもなく,更に人
為的なラックの置き換えミス等も防ぐことができ,結果
として,より簡単なハードウェア制御等の構成で搬送装
置を実現でき,より高度な搬送制御が可能な搬送装置を
提供することができる。
【0087】また,第2の特徴の検体搬送システムにお
ける搬送装置によれば,ラックを第1方向に移動する場
合には第1の特徴の検体搬送システムにおける搬送装置
と同等の動作を行い,また他方,ラックを第1方向とは
逆の第2方向の方向に移動する場合には,第3センサに
よりラックの一部が当該搬送装置に搬入されたことを検
知し,第4センサにより少なくともラックの半分が当該
搬送装置に搬入されたことを検知し,第1センサにより
ラックが当該搬送装置の搬出口に至ったこと,並びに,
ラックが当該搬送装置から搬出されたことを検知するこ
ととし,制御手段では,第3センサ,第4センサ及びま
たは第1センサの検知結果,並びに,搬送装置のラック
移動方向において下流側に接続される装置から供給され
る搬送情報に基づいて,移動手段の移動方向制御及び駆
動制御を行うこととし,第1方向に移動させる時には,
第1センサ,第2センサ及び第3センサの検知結果か
ら,また第2方向に移動させる時には,第3センサ,第
4センサ及び第1センサの検知結果から,それぞれ当該
搬送装置におけるラックの位置を確認すると共に,ラッ
クが搬出口に達した時点で,搬送装置のラック移動方向
に対して下流側に接続される装置からの搬送情報に基づ
いて,装置への搬入の可否を判断することとしたので,
例えば搬送装置を複数台連続して接続して搬送ラインを
構成しても,ラックの移動方向に対して下流側の搬送装
置または処理装置に搬出するラック数を制限でき,該搬
送ライン上にラックの渋滞が発生することが無く,搬送
ライン上にラックが溢れてラックを取り違えたり,ラッ
クが汚染されたりすることもなく,また人為的なラック
の置き換えミス等も防ぐことができ,より簡単なハード
ウェア制御等の構成で搬送装置を実現でき,より高度な
搬送制御が可能な搬送装置を提供することができる。
【0088】また,1台の搬送装置で双方向のラック搬
送制御が可能となるので,通常の搬送方向とは逆の方向
にラックを搬送する場合,例えば再検査を行う場合など
においても,再検査用の各種分析装置の新たな設置,往
路及び復路を備えた搬送ラインの構成,或いは,ループ
状の搬送ラインの構成とする必要が無くなり,より少な
い装置構成で効率的な検体搬送システムを構築すること
ができる。
【0089】また,第3の特徴の検体搬送システムにお
ける搬送装置によれば,搬送情報として,当該搬送装置
のラック移動方向において下流側に接続される装置への
ラック搬入を禁止する旨を示すストップ信号を用い,制
御手段において,第3センサまたは第1センサがラック
の搬出口への到達を検知した時に,ストップ信号が有効
の場合には移動手段を停止させ,ストップ信号が無効の
場合には移動手段を作動させることとしたので,例えば
搬送装置を複数台連続して接続して搬送ラインを構成し
ても,簡単なハードウェア制御でラック移動方向におい
て下流側の搬送装置または処理装置に搬出するラック数
を制限でき,ラックの渋滞を抑制し得る搬送装置を提供
することができる。
【0090】また,第4の特徴の検体搬送システムにお
ける搬送装置によれば,制御手段において,第2センサ
または第4センサがラック搬入を検知した後,第3セン
サまたは第1センサがラック搬出を検知するに至るまで
の間,当該搬送装置のラック移動方向において上流側に
接続される装置に対して,当該搬送装置へのラック搬入
を禁止する旨を示すストップ信号を有効として出力する
こととし,搬送装置のラック移動方向において上流側に
接続される装置は,ストップ信号が有効の間は,新たに
ラックを搬送装置に搬入しないので,簡単なハードウェ
ア制御で搬送装置内のラック数を1台に制限でき,ラッ
クの渋滞の発生を抑制し得る搬送装置を提供することが
できる。
【0091】また,第5の特徴の検体搬送システムにお
ける搬送装置によれば,制御手段内の計数手段におい
て,第2センサまたは第4センサがラック搬入を検知し
た時に計数内容をインクリメントし,第3センサまたは
第1センサがラック搬出を検知した時に計数内容をデク
リメントすることとし,計数手段の計数内容が所定数を
越えた時に,当該搬送装置のラック移動方向において上
流側に接続される装置に対して,当該搬送装置へのラッ
ク搬入を禁止する旨を示すストップ信号を有効として出
力することとし,搬送装置のラック移動方向において上
流側に接続される装置は,ストップ信号がアクティブの
間は,新たにラックを搬送装置に搬入しないので,簡単
なハードウェア制御で搬送装置内のラック数を所定の台
数に制限でき,ラックの渋滞の発生を抑制し得る搬送装
置を提供することができる。
【0092】更に,第6の特徴の検体搬送システムにお
ける搬送装置によれば,制御手段において,第1セン
サ,第2センサ,第3センサ及びまたは第4センサの検
知結果に基づいて,当該搬送装置におけるラック搬送の
異常を検知した場合に,当該搬送装置のラック移動方向
において上流側または下流側に接続される装置に対し
て,エラー情報を報知することとし,例えば,搬送装置
のラック移動方向において上流側または下流側に接続さ
れる装置に,検体搬送システム全体の搬送制御等を統括
するホスト計算機と接続されるプロセッサ等を備えた制
御手段が具備されていれば,該制御手段を介してホスト
計算機にエラー情報を報知して,コンソール等への該エ
ラー情報の出力によってユーザに知らせ,ユーザは該エ
ラー情報に基づき状況を判断して障害等の不具合を解消
することとなるので,障害等の不具合に対して迅速に対
処し得る検体搬送システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る検体搬送システムにお
ける搬送装置の構成図である。
【図2】図2(a)はラックの斜視図,図2(b)は実
施例の搬送装置の斜視図である。
【図3】実施例の搬送装置が組み込まれる検体搬送シス
テムの具体的な構成図である。
【図4】実施例1の搬送装置における制御回路の具体的
な回路図である。
【図5】図4の制御回路における各信号のタイミングチ
ャートである。
【図6】本発明の実施例2に係る検体搬送システムにお
ける搬送装置の構成図である。
【符号の説明】
100 上流側の搬送装置または接続ユニット 101,601 搬送装置 102 下流側の搬送装置または接続ユニット 600,602 搬送装置または接続ユニット 110,610 (上流側の)制御回路または接続制御
手段 111,611 制御回路(制御手段) 112,612 (下流側の)制御回路または接続制御
手段 115〜117,615〜617 移動手段 115,615 駆動回路 116,616 モータ 117,617 搬送ベルト 120 ラック 130 装置100のセンサ 131,631 第1センサ 132,632 第2センサ 133,633 第3センサ 634 第4センサ 134,135 装置102のセンサ 630 装置600のセンサ 635,636 装置602のセンサ STi,STi’ ストップ入力信号(ストップ信号) STo,STo’ ストップ出力信号(ストップ信号) CON,CON’ 制御信号 201 試験管 202 検体ラベル 211 ラックラベル 301 検体 303 搬送ライン 304 スタートストッカー 305 コンソール(入出力手段) 311a−1〜311a−n,311b 各種分析装置 312a−1〜312a−n,312b 接続ユニット 313a−1〜313a−n,313b 接続制御手段 314,315 ターンテーブル 316 ターミナルストッカー 317 ラックバッファ 318 バッファ制御手段 321 ホスト計算機(統括制御手段) 322 CPU 323 検体情報データベース 324 ラック情報データベース 325 分析結果情報データベース 331a,331b,332−1〜332−n,333
〜335バーコードリーダー 351 バッファ部 361 データ通信手段 362b 信号伝達手段 401〜404 NOTゲート 405〜407 NANDゲート 408 ANDゲート 410 ラッチ 411 リレー回路 412 AC電源 413 立下りエッジ検出回路 421〜425 入力端子または出力端子 PRES パワーリセット信号

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定数の検体を含むラックを所定方向に
    移動する検体搬送システムにおける搬送装置において,
    前記ラックの一部が当該搬送装置に搬入されたことを検
    知する第1センサと,少なくとも前記ラックの半分が当
    該搬送装置に搬入されたことを検知する第2センサと,
    前記ラックが当該搬送装置の搬出口に至ったこと,並び
    に,前記ラックが当該搬送装置から搬出されたことを検
    知する第3センサと,前記ラックを移動させる移動手段
    と,前記第1センサ,前記第2センサ及びまたは前記第
    3センサの検知結果,並びに,当該搬送装置の下流側に
    接続される装置から供給される搬送情報に基づいて,前
    記移動手段の駆動制御を行う制御手段と,を有すること
    を特徴とする検体搬送システムにおける搬送装置。
  2. 【請求項2】 所定数の検体を含むラックを第1方向及
    び第1方向とは逆の第2方向の何れか1つの方向に移動
    する検体搬送システムにおける搬送装置において,前記
    ラックを前記第1方向に移動させる時には,前記ラック
    の一部が当該搬送装置に搬入されたことを検知し,前記
    ラックを前記第2方向に移動させる時には,前記ラック
    が当該搬送装置の搬出口に至ったこと,並びに,前記ラ
    ックが当該搬送装置から搬出されたことを検知する第1
    センサと,前記ラックを前記第1方向に移動させる時
    に,少なくとも前記ラックの半分が当該搬送装置に搬入
    されたことを検知する第2センサと,前記ラックを前記
    第1方向に移動させる時には,前記ラックが当該搬送装
    置の搬出口に至ったこと,並びに,前記ラックが当該搬
    送装置から搬出されたことを検知し,前記ラックを前記
    第2方向に移動させる時には,前記ラックの一部が当該
    搬送装置に搬入されたことを検知する第3センサと,前
    記ラックを前記第2方向に移動させる時に,少なくとも
    前記ラックの半分が当該搬送装置に搬入されたことを検
    知する第4センサと,前記ラックを移動させる移動手段
    と,前記第1センサ,前記第2センサ,前記第3センサ
    及びまたは前記第4センサの検知結果,並びに,当該搬
    送装置の移動方向において下流側に接続される装置から
    供給される搬送情報に基づいて,前記移動手段の移動方
    向制御及び駆動制御を行う制御手段と,を有することを
    特徴とする検体搬送システムにおける搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送情報は,当該搬送装置の移動方
    向において下流側に接続される装置へのラック搬入を禁
    止する旨を示すストップ信号を含み,前記制御手段は,
    前記第3センサまたは前記第1センサが前記ラックの搬
    出口への到達を検知した時に,前記ストップ信号が有効
    の場合には前記移動手段を停止させ,前記ストップ信号
    が無効の場合には前記移動手段を作動させることを特徴
    とする請求項1または2記載の検体搬送システムにおけ
    る搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は,前記ラックを所定方向
    または前記第1方向に移動させる時には,前記第2セン
    サがラック搬入を検知した後,前記第3センサがラック
    搬出を検知するに至るまでの間,前記ラックを前記第2
    方向に移動させる時には,前記第4センサがラック搬入
    を検知した後,前記第1センサがラック搬出を検知する
    に至るまでの間,当該搬送装置の移動方向において上流
    側に接続される装置に対して,当該搬送装置へのラック
    搬入を禁止する旨を示すストップ信号を有効として出力
    することを特徴とする請求項1,2または3記載の検体
    搬送システムにおける搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は,前記ラックを所定方向
    または前記第1方向に移動させる時には,前記第2セン
    サがラック搬入を検知した時に計数内容をインクリメン
    トし,前記第3センサがラック搬出を検知した時に前記
    計数内容をデクリメントし,前記ラックを前記第2方向
    に移動させる時には,前記第4センサがラック搬入を検
    知した時に計数内容をインクリメントし,前記第1セン
    サがラック搬出を検知した時に前記計数内容をデクリメ
    ントする計数手段を有し,前記計数手段は,前記計数内
    容が所定数を越えた時に,当該搬送装置の移動方向にお
    いて上流側に接続される装置に対して,当該搬送装置へ
    のラック搬入を禁止する旨を示すストップ信号を有効と
    して出力することを特徴とする請求項1,2,3または
    4記載の検体搬送システムにおける搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は,前記第1センサ,第2
    センサ,第3センサ及びまたは第4センサの検知結果に
    基づいて,当該搬送装置におけるラック搬送の異常を検
    知した場合に,当該搬送装置の移動方向において上流側
    または下流側に接続される装置に対して,エラー情報を
    報知することを特徴とする請求項1,2,3,4または
    5記載の検体搬送システムにおける搬送装置。
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