JP2938536B2 - 研磨設備 - Google Patents

研磨設備

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JP2938536B2
JP2938536B2 JP22919790A JP22919790A JP2938536B2 JP 2938536 B2 JP2938536 B2 JP 2938536B2 JP 22919790 A JP22919790 A JP 22919790A JP 22919790 A JP22919790 A JP 22919790A JP 2938536 B2 JP2938536 B2 JP 2938536B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、必要に応じて同じ工程の研磨を繰り返した
り、或いは途中の研磨工程を省略してバフ研磨等の仕上
げ研磨を行うことが可能な研磨設備に関する。
[従来の技術] 鋼管や丸棒等は、金属質の表面性状を活かした用途に
使用される場合、その表面を研磨して出荷されている。
特に、ステンレス鋼管にあっては、研磨作業が不可欠と
なる装飾用等に使用される場合が多い。
ところで、従来の研磨機においては、研磨作業の能率
を上げるため、第9図に示すように鋼管P等の被研磨材
料の移動方向に沿って複数の研磨輪a1〜a3を直列に配列
している。研磨輪a1〜a3は、それら周面を鋼管Pに押し
付けた状態で高速回転する。また、研磨輪a1〜a3の反対
側に送りロールr1〜r3を配置し、研磨輪a1〜a3及び送り
ロールr1〜r3のそれぞれの組で鋼管Pを挟み込むように
なっている。
研磨される鋼管Pは、軸心回りに回転しながら矢印D
方向に搬送される。このとき、研磨輪a1〜a3の周辺部が
鋼管Pの周面に押し付けられ、鋼管Pの外周面が研磨さ
れる。
なお、第9図においては、研磨輪a1〜a3の回転面を鋼
管Pの搬送方向Dと平行に設定した研磨、すなわち縦研
磨を行っている。或いは、搬送方向Dに対して研磨輪a1
〜a3の回転面を直角に保持し、研磨跡を鋼管Pの円周方
向に付ける横研磨を行う場合もある。
この種の研磨作業において、研磨後の表面性状を均一
に仕上げるため、従来から種々の提案が行われている。
たとえば、実公昭61−31805号公報においては、倣い機
構を組み込むことによって、鋼管の形状変化に研磨輪を
追従させる方式が紹介されている。また、実公昭63−12
913号公報では、研削取り代に対応して押えローラの押
下げ量を規制する押え機構を組み込んだパイプ研削装置
が開示されている。
[発明が解決しようとする課題] 研磨される材料は、真直度の優れたものであるとき、
研磨輪a1〜a3はほぼ同一の条件下で鋼管P等の被研磨材
料に接触する。しかし、現実には、製造履歴に起因し
て、第9図の点線で示したように多少の曲り等の変形が
被研磨材料に生じていることが避けられない。たとえ
ば、被研磨材料として電縫鋼管を使用するとき、電縫溶
接時の加熱・冷却によって溶接ビードを中心として長手
方向に収縮した曲りが発生している。
被研磨材料が管径の小さな鋼管等の場合、曲りは研磨
輪a1〜a3と送りロールr1〜r3との間の挟持力で修正さ
れ、被研磨材料を真直状態に矯正して研磨作業が行われ
る。
ところが、被研磨材料が管径が大きく剛性が高い鋼管
等であるとき、曲りを修正するために必要な矯正力も大
きくなる。すなわち、研磨輪a1〜a3を被研磨材料の周面
に押し付けるための圧下力が大きくなり、研磨輪a1〜a3
の回転に大きな駆動力が必要とされ、しかも回転状態が
不安定になる。
そこで、研磨輪a1〜a3を円滑に回転させるため、被研
磨材料に対する研磨輪a1〜a3の圧下力を小さく設定する
ことが余儀なくされる。その結果、たとえば第9図の研
磨輪a2で見られるように、変形している鋼管P等の被研
磨材料のプロフィールに研磨輪が十分追従できない事態
が生じる。この状態で研磨が行われるとき、研磨不足或
いは未研磨部分が生じる。そこで、研磨された材料の表
面状態を観察し、再び研磨機に被研磨材料を装入して研
磨作業を繰り返すことになる。
研磨作業のし直しのため、研磨機から搬出された被研
磨材料をクレーン等の搬送手段で研磨機の入側に移動さ
せる作業が従来から行われている。その結果、研磨作業
の能率が低下する。
また、場合によっては、同じ研磨仕上げ度の研磨を繰
り返して行うこともある。このようなときにも、クレー
ン等の搬送手段が必要とされる。
本発明者等は、このような未研磨や研磨不足を解消す
るものとして、多少の曲りがある被研磨材料に対しても
研磨輪を正確に追従させることにより、均一で優れた表
面性状に研磨仕上げする研磨装置を開発し、別途特許出
願した。
この新しく提案した研磨装置においては、第8図に示
すように、被研磨材料Pの長手方向一か所に単数又は複
数の研磨輪b1,b2を配置し、被研磨材料Pの搬送方向D
に関し研磨輪b1,b2の前側及び後ろ側それぞれに一対の
保持機構h1,h2を配置している。これを、第9図に示し
た従来の研磨機と比較すると、被研磨材料Pは長手方向
に関して保持機構h1,h2間の内側部分が拘束されている
点で異なっている。また、被研磨材料Pの両端は、自由
端となっている。
この拘束態様の相違によって、曲りがある被研磨材料
Pは、その両端部が第8図に点線で示したように上下左
右に振れながら回転する。しかし、回転軌跡が拘束され
た保持機構h1,h2の内側部分では、一定した中心軸回り
に被研磨材料Pが回転する。そのため、被研磨材料Pと
研磨輪b1,b2との間の中心間距離の変動がなく、一定し
た圧下力で研磨輪b1,b2を被研磨材料Pの周面に押し付
けることが可能となる。すなわち、安定条件下で研磨輪
b1,b2が被研磨材料Pの周面に押圧され、曲り等の変形
にも拘らず、被研磨材料Pの全長にわたって均一な研磨
表面に仕上げることができる。
しかし、研磨輪b1,b2を一回通すだけでは、被研磨材
料Pに施された研磨が、ユーザー側の要求を満足しない
場合がある。このようなとき、研磨された材料Pを同じ
研磨機に再度通す必要が生じる。その結果、第9図で説
明した従来の研磨機と同様に、被研磨材料Pのハンドリ
ングの問題が生じる。
本発明は、このような問題を解消するために案出され
たものであり、同じ工程の研磨の繰返しや中間段階の研
磨工程を省略して仕上げ研磨工程等に被研磨材料を搬送
させる作業を容易に行うことにより、研磨作業の能率を
向上させることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の研磨設備は、その目的を達成するために、研
磨仕上げ度に応じて直列に配置され、研磨仕上げ度がそ
れぞれ異なる複数の研磨機と、各研磨機に沿って設けら
れ、仕上げ方向に被研磨材料を搬送する順搬送路及び逆
方向に被研磨材料を搬送する逆搬送路と、前記順搬送路
と前記逆搬送路との間に設けられ、被研磨材料を堆積さ
せ且つ横方向に移動させる架台と、該架台に付設され、
被研磨材料を前記順搬送路及び逆搬送路の何れかに送り
込む送り機構とを備えていることを特徴とする。
順搬送路及び逆搬送路をそれぞれ複列で配置すると
き、被研磨材料の順搬送及び逆搬送に関する自由度が高
くなる。
[作 用] この研磨設備においては、特定の研磨機から搬出され
た被研磨材料は、次工程の研磨機に搬入される順搬送
路、或いは元の研磨機の入側に導かれる逆搬送路の何れ
かを経由して送られる。このとき、被研磨材料を順搬送
路或いは逆搬送路の何れに送り込むかは、架台に付設し
た送り機構の操作によって簡単に切り替えられる。した
がって、たとえば送り機構の操作を予め定められたプロ
グラムに従って制御するとき、同一研磨工程の繰返しや
特定研磨工程の省略等を自在に行うことができる。
[実施例] 以下、鋼管の外面研磨に本発明を適用した実施例によ
って、本発明を具体的に説明する。なお、本発明に従っ
て研磨される材料は、鋼管に限ったものではなく、円柱
状材料等も以下の実施例と同様に研磨することができ
る。また、研磨機の種類を変更することにより、円形断
面以外の材料や部品等の研磨を行うことも可能である。
本実施例の研磨設備は、粗研磨機1,中間研磨機2及び
仕上げ研磨機3を、鋼管Pの研磨仕上げ方向に沿って直
列に配置している。研磨される鋼管Pは、一本づつ送り
出すことができる状態でパイプスタッカー4に収容され
ている。
パイプスタッカー4から鋼管Pを一本づつ粗研磨機1
に送り込むための第1の順搬送路5aを、スタッカー4の
出口と粗研磨機1の入側との間に配置している。順搬送
路5aの側方に第1の移動架台6aが配置され、第1の逆搬
送路7aが移動架台6aに直交してその端部に配置されてい
る。逆搬送路7aは、粗研磨機1の入側から出側まで延び
た長さをもっている。
粗研磨機1の出側には第2の順搬送路5bが配置され、
順搬送路5bと直行してその両側に第1の下り傾斜架台8a
及び第2の下り傾斜架台8bが配置されている。第1の下
り傾斜架台8aの他端は、第1の逆搬送路7aに臨んでい
る。第2の下り傾斜架台8bは、粗研磨された鋼管Pを中
間研磨機2に送り込むための第3の順搬送路5cに臨んで
いる。
更に、順搬送路5bと平行に、第2の逆搬送路7bが配置
されている。逆搬送路7bは、第1の逆搬送路7aと同様
に、中間研磨機2の入側から出側まで延びた長さをもっ
ている。
中間研磨機2の出側に第4の順搬送路5dが配置され、
順搬送路5dに直行してその一側に第2の移動架台6bが配
置されている。移動架台6bの他端は第2の逆搬送路7bに
臨んでおり、また逆搬送路7bに沿って第5の順搬送路5e
が並列されている。順搬送路5eは、中間研磨された鋼管
Pを仕上げ研磨機3に送り込むため、先端が仕上げ研磨
機3の入側に位置している。
順搬送路5eの他側には、第3の下り傾斜架台8cが配置
されている。下り傾斜架台8cの他側は、第3の逆搬送路
7cに臨んでいる。この逆搬送路7cも、第1及び第2の逆
搬送路7a,7bと同様に仕上げ研磨機3の入側から出側ま
で延びた長さをもっている。
仕上げ研磨機3の出側には、第6の順搬送路5fが設け
られている。そして、順搬送路5fの両側に、第3の移動
架台6c及び第4の下り傾斜架台8dがそれぞれ配置されて
いる。移動架台6cの端面には、第3の逆搬送路7cが臨ん
でいる。なお、下り傾斜架台8dの端部に、仕上げ研磨さ
れた鋼管Pを系外に送り出すコンベアを配置しても良
い。
研磨機1〜3としては、鋼管搬送方向に複数の研磨輪
を直列に配置した従来の研磨装置を使用することができ
る。或いは、鋼管の曲りに研磨輪を追従させ、一定した
条件下で研磨を行うため、研磨される鋼管Pの一部のみ
を拘束する研磨機を使用することができる。この種の研
磨機として本発明者等が開発したものに、第2図に概略
及び要部を示した構造をもつ研磨装置がある。
この研磨装置は、第2図(a)に示すようにガーター
10に、鋼管Pの搬送方向に対して直行する方向(第1図
では、左右方向)に沿って移動可能な一対の支柱11を配
置している。なお、第2図(a)では、右側の支柱11の
みを図示し、鋼管Pを中心として対称的に配置された左
側の支柱等は省略している。
左右の支柱11は、連結ロッド12によって互いに接続さ
れている。連結ロッド12は、歯車機構13及びチェーン14
を介してハンドル15に動力的に接続されている。ハンド
ル15を回転させるとき、その回転がチェーン14及び歯車
機構13を経由して連結ロッド12に伝えられる。そして、
連結ロッド12のピッチ送りにより、左右の支柱11が相互
に離間或いは近接する。なお、第2図の場合は、ハンド
ル15を手動で回転させているが、モータドライブで支柱
11を移動させる方式を採用できることは勿論である。
支柱11の上部には、昇降機構20が設けられている。そ
して、加圧用モータ31が搭載された昇降台車22の下端
に、昇降駆動用シリンダ23の昇降ロッド24が当接してい
る。
昇降機構20の内側で、加圧機構30が水平方向に移動可
能にガーター10に吊り下げられている。加圧機構30のフ
レーム32には、加圧用モータ31から延びた加圧用ロッド
33が連結されている。
加圧機構30の下部に、研磨機構40が搭載された台車34
が上下動自在に装着されている。台車34には、オシレー
ション用のモータ35から動力が伝達されるプーリ36が設
けられている。プーリ36の回転軸37には偏心カム38が取
り付けられており、研磨作業時に台車34を上下方向にオ
シレートさせるようになっている。
研磨機構40には水平方向に延びたアーム41が取り付け
られており、アーム41の先端部に研磨輪42がシャフト43
を介して回転可能に吊り下げられている。シャフト43
は、台車34に搭載された研磨輪回転用モータ45の出力軸
に装着したプーリ47との間に駆動ベルト48を掛け渡して
いる。
被研磨材料である鋼管Pを両側から挟むように一対の
研磨輪42を設けている。そして、研磨輪42の入側及び出
側に、保持機構60,60を第2図(b)に示すように配置
している。これら保持機構60,60は、たとえば鋼管Pの
外周面に接触して回転する複数個のローラを備えてお
り、鋼管Pを回転自在に支持する。
研磨される鋼管Pは、送り機構50によって研磨輪42,4
2の間に送り込まれる。送り機構50は、鋼管Pのサイズ
に応じて上下動する昇降台車51を備えている。昇降台車
51には走行用モータ52が搭載されており、モータ52の出
力はベルト53を介し送りロール54に伝達される。
送りロール54は、第2図(b)に示すようにその回転
軸心が鋼管Pの搬送方向に斜交するように配置されてい
る。これにより、送りロール54が回転するとき、鋼管P
は、送りロール54の回転力を受けて回転しながら前進す
る。なお、送りロール54,54の外側には、搬入用及び搬
出用のテーブルロール55,56が配置されている。
また、鋼管Pの搬入側及び搬出側のそれぞれに押え機
構70が設けられている。この押え機構70は、ガーター10
から吊り下げられた昇降ガイド71に押えロール72を上下
動可能に設けている。押えロール72は、機台73に搭載し
た昇降シリンダ74のロッドを伸縮させることにより、下
降して鋼管Pに接近し、或いは上昇して鋼管Pから離間
する。
押え機構70の押えロール72は、鋼管Pの搬入過程にあ
っては入側の保持機構60を鋼管Pの先端が通過するまで
鋼管Pの後部を押える。これにより、テーブルロール55
及び入側送りロール54上を走行する鋼管Pの大きな振れ
が防止される。
また、鋼管Pの先端部が入側保持機構60から出側保持
機構60に至るまでは、押えロール72は、鋼管Pの外周面
から若干後退した位置に保持される。そのため、鋼管P
の後端部は開放され、曲り等に応じて回転中心を振らせ
ながら回転できる状態になる。しかし、過度の振れは、
押えロール72によって規制される。
鋼管Pの先端が入側及び出側双方の保持機構60,60を
通過した状態では、押えロール72を完全に退避させる。
このとき、鋼管Pの回転は、保持機構60,60間にある部
分では保持機構60,60に拘束され、回転中心がぶれるこ
とがない。しかし、鋼管Pの後端部や出側保持機構60を
通過した先端部では、鋼管Pの変形状態に応じて回転中
心を振らしながら回転する。
鋼管Pの後端部が入側保持機構60を通過した後では、
押えロール72を鋼管Pの外周面近傍に保持し、鋼管Pが
過度に振れることを防止する。
その後、鋼管Pの後端部は出側保持機構60を通過す
る。このとき、押えロール72を鋼管Pの外周面に当接さ
せる。これによって、振れを防止しながら、鋼管Pを搬
出することができる。
鋼管Pの位置に応じて鋼管Pの外周面に押えロール72
を接触或いは離間させる動作は、たとえば次の手段によ
って自動的に行うことができる。すなわち、保持機構6
0,60等の適宜の部材に位置検出センサーを取り付け、鋼
管Pの位置を検出する。そして、検出された位置情報を
押え機構70の駆動系に入力し、その位置情報に基づいて
昇降シリンダ74の伸縮を行わせる。
研磨機構40は、第2図(b)に示すように、鋼管Pの
長手方向に関し1カ所で鋼管Pの外周面に研磨輪42が接
触するように配置されている。そして、研磨輪42の両側
で、鋼管Pが保持機構60によって回転可能に支持されて
いる。そのため、第8図で説明したように曲り等の変形
がある鋼管Pを研磨する場合でも、研磨輪42に接する部
分では、回転中心が振れることなく鋼管Pが回転し、研
磨輪42と鋼管Pの外周面との接触状態が一定に維持され
る。他方、曲りに起因した振れは、保持機構60,60の上
流側及び下流側で鋼管Pが回転中心を振らせながら回転
することによって吸収される。
したがって、研磨輪42により鋼管Pの外周面を研磨す
るとき、鋼管Pの外周面に研磨輪42が過度に大きな力で
押し付けられ、研磨輪42の回転に支承を来すことがな
い。また、研磨輪42が鋼管Pの外周面から離れたり、外
周面に対する研磨輪42の押圧力が不足して、研磨不良と
なることも防止される。そして、安定した条件下で鋼管
Pの外周面が研磨されるため、研磨後の鋼管Pは均一な
表面性状に仕上げられる。
このような研磨装置に所定番手のエメリー紙を装着し
た研磨輪42を組み込んだものが、第1図の研磨機1〜3
として使用される。
研磨機1〜3の周辺に、前述したように順搬送路5,逆
搬送路7,架台6,8等が設けられる。第3図は、粗研磨機
1を例にとって周辺機器の配置を図示したものである
が、中間研磨機2及び仕上げ研磨機3に対してもほぼ同
様な設備が付設されることは勿論である。
研磨される鋼管Pは、順搬送路5aと平行にしてスタッ
カー4に積載されている。スタッカー4は、順搬送路5a
に向けて下り勾配になっているため、順搬送路5a側に順
次スタッカー4上を転動する。順搬送路5aに近いスタッ
カー4の側方にはガイド板411が設けられており、スタ
ッカー4から順搬送路5aに移し替えられる鋼管Pの端部
が揃えられる。
また、順搬送路5a側のスタッカー4の端部には、第1
の送り機構9aが配置されている。送り機構9aは、第3図
のIV−IV線矢視図である第4図に示したように、移送部
材912を備えている。移送部材912は、支点913を中心と
して旋回できるように設けられており、スタッカー4側
に鋼管受部914が形成されている。符番915は、スタッカ
ー4を旋回させるシリンダである。シリンダ915のロッ
ドが後退している状態で受部914に鋼管Pが送り込ま
れ、シリンダ915のロッドを伸長させて鋼管Pをスタッ
カー4から順搬送路5aに移し替える。
順搬送路5aは、送り機構9aによってスタッカー4から
送られてきた鋼管Pを所定の搬送軌道に移動させるた
め、移送部材912側に伸びた傾斜ガイド511を備えてい
る。順搬送路5aの両側に支持ロール512,513を臨ませて
おり、これら支持ロール512,513の間が搬送軌道とな
る。
支持ロール512,513は、第4図に示すように台座514か
ら両側に向けて傾斜して起立したアーム515,516に取り
付けられた受け具517,518で回転可能に軸支されてい
る。受け具517,518は、第4図に矢印で示した方向に回
転することができる。受け具517,518の回転により支持
ロール512,513の回転軸が順搬送路5aの搬送軌道と交差
する。また、アーム515,516に対する受け具517,518の差
込み量を変更するとき、支持ロール512,513間の間隙が
変わる。これにより、搬送しようとする鋼管Pのサイズ
に対応した搬送軌道を作ることができる。
更に、順搬送路5aの下側には、第3図のV−V矢視図
である第5図に示したように、送りロール520(第2図
bのロール54に相当)が設けられている。この送りロー
ル520は、機台521に搭載された回転可能なロール支持具
522で支持されている。送りロール520には、適宜の動力
源から回転力が伝達される。このとき、送りロール520
の回転軸心と順搬送路5aとの角度を変更することによっ
て、鋼管が1回転するごとの搬送距離及び搬送速度を加
減する。
他方、逆搬送路7aに設けられている送りロール711
は、単に研磨機1の出側から入側に鋼管Pを逆搬送する
ためのものであるから、研磨スピードを考慮した適宜の
速度で回転する。
スタッカー4の反対側に設けられている移動架台6a
は、ドライブプーリ611及びドリブンプーリ612の間に搬
送ベルト613を掛け渡している。搬送ベルト613には、逆
搬送路7aから送り込まれる鋼管Pを受け入れるために、
複数の受け皿614がベルト長手方向に等間隔で取り付け
られている。また、移動架台6aと順搬送路5aとの間に
は、移動架台6aから順搬送路5aの搬送軌道に鋼管Pを送
り込むため、傾斜ガイド615が設けられている。
逆搬送路7aから移動架台6aには、第2の送り機構9bに
より鋼管Pが移し替えられる。送り機構9bは、逆搬送路
7aの搬送軌道に進退自在に臨む鋼管受け具920を備えて
いる。受け具920は、第3図のVI−VI矢視図である第6
図に示すように、昇降自在なシリンダ921の上端に取り
付けられている。シリンダ921は、ガイドレール922上を
転動するローラ923を備えており、水平方向に延びたシ
リンダ924のロッド925に連結されている。逆搬送路7a上
の鋼管Pは、これらシリンダ921,924を駆動させること
によって第6図に矢印で示したように移動し、移動架台
6aの受け皿614に移し替えられる。
研磨機1の出側に配置された順搬送路5bの一側に逆搬
送路7bが並列され、順搬送路5bの他側に下り傾斜架台8b
が、逆搬送路7bの他側に下り傾斜架台8aがそれぞれ設け
られている。
下り傾斜架台8a,8bは、第3図のVII−VII矢視図であ
る第7図に示したように、搬送路5b,7b側が最も高く、
外側の逆搬送路7a及び順搬送路5cに向けて低くなる傾斜
面811,812を備えている。
搬送路5b,7bの下方には、順搬送路5bから下り傾斜架
台8a或いは8bの何れかに鋼管Pを移し替え、また逆搬送
路7bから下り傾斜架台8bに鋼管Pを移し替える第3の送
り機構9cが設けられている。
送り機構9cは、一対の移送部材930,940を備えてい
る。移送部材930は、リンク931を介して下り傾斜架台8a
に固定されたシリンダ932のロッドに連結されている。
シリンダ932のロッドを伸縮させるとき、移送部材930
は、支点933を中心として第7図で時計方向に旋回し、
鋼管Pを順搬送路5bから下り傾斜架台8aに受け渡す。他
方の移送部材940も、同様にシリンダ942の駆動によって
支点943を中心として旋回し、順搬送路5b或いは逆搬送
路7bから下り傾斜架台8bに鋼管Pを受け渡す。
下り傾斜架台8aの逆搬送路7a側に第4の送り機構9dが
設けられている。送り機構9dは、移送部材950を備えて
いる。移送部材950は、シリンダ951の駆動によって支点
952を中心として旋回し、下り傾斜架台8aから受け取っ
た鋼管Pを逆搬送路7aに受け渡す。
下り傾斜架台8bの順搬送路5c側にも、同様な構造をも
った第5の送り機構9eが設けられているが、その詳細は
省略する。この送り機構9eによって、下り傾斜架台8bを
下降してきた鋼管Pが順搬送路5cに移し替えられる。
このように、研磨機1〜3に順搬送路5a〜5f、逆搬送
路7a〜7c等を付設することによって、予め設定した研磨
プログラムに従って鋼管Pを研磨することができる。
第1図(a)〜(h)は、研磨プログラムの一例とし
て研磨機1〜3による研磨工程をそれぞれ2回繰り返す
ときのフローを示したものである。
この例において、研磨される鋼管Pを5本一組として
取扱っている。まず、パイプスタッカー4から、最初の
組の鋼管Pを一本づつ順搬送路5aに送り出す(第1図
a)。なお、第1図では、各組の先頭の鋼管Pをとし
て示している。
順搬送路5aに送り込まれた鋼管Pは、送りロール520
(54)で回転速度及び搬送速度を調整されながら粗研磨
機1に搬入され、研磨輪42で粗研磨される。そして、粗
研磨機1から順搬送路5bに送り出される。
鋼管Pに対し粗研磨を再度施すため、送り機構9cの移
送部材930を旋回させて、鋼管Pを順搬送路5bから下り
傾斜架台8aに移し替える(第1図b)。鋼管Pは、下り
傾斜架台8aの傾斜面811上を転がり、逆搬送路7a側に移
動する。
鋼管Pは、送り機構9dによって下り傾斜架台8aから逆
搬送路7aに移し替えられ、粗研磨機1の入側に逆搬送さ
れる。そして、送り機構9bにより逆搬送路7aから移動架
台6aに移送された後、順搬送路5aに載せられる。次い
で、順搬送路5aに沿って粗研磨機1に送り込まれ、2回
目の粗研磨が施される。
再度粗研磨された鋼管Pは、粗研磨機1から順搬送路
5bに送り出された後、送り機構9cの移送部材940を旋回
させることによって順搬送路5bから下り傾斜架台8bに移
し替えられる(第1図c)。下り傾斜架台8b上の鋼管P
は、傾斜面812を転がり、順搬送路5c側に移動する。
鋼管Pは、送り機構9eによって下り傾斜架台8bから順
搬送路5cに移し替えられる(第1図d)。このとき、最
初の組の鋼管Pに対する2回目の粗研磨が終了している
ので、次の組の鋼管Pを、スタッカー4から順搬送路5a
を経て粗研磨機1に送り込む。
最初の組の鋼管Pは、順搬送路5c→中間研磨機2→順
搬送路5d→移動架台6b→逆搬送路7b→下り傾斜架台8b→
順搬送路5c→中間研磨機2の順に搬送され、2度にわた
る中間研磨が施される(第1図e)。このとき、次の組
の鋼管Pは、順搬送路5a→粗研磨機1→順搬送路5b→下
り傾斜架台8a→逆搬送路7a→移動架台6a→順搬送路5a→
粗研磨機1の順に搬送され、粗研磨が繰り返し行われ
る。
中間研磨を終えた鋼管Pは、移動架台6bから順搬送路
5eを経て、仕上げ研磨機3に送り込まれる(第1図
f)。他方、2度の粗研磨が施された次の組の鋼管P
は、順搬送路5bから下り傾斜架台8bに移し替えられる。
その後、最初の鋼管Pは、仕上げ研磨機3→順搬送路
5f→移動架台6c→逆搬送路7c→下り傾斜架台8c→順搬送
路5e→仕上げ研磨機3→順搬送路5fを搬送されて、2度
の仕上げ研磨が施される(第1図g)また、次の組の鋼
管Pは、順搬送路5c→中間研磨機2→順搬送路5d→移動
架台6b→逆搬送路7b→下り傾斜架台8b→順搬送路5c→中
間研磨機2の順に搬送される。更に、3番目の組の鋼管
Pが、スタッカー4から送り出され、順搬送路5a→粗研
磨機1→順搬送路5b→下り傾斜架台8a→逆搬送路7a→移
動架台6a→順搬送路5a→粗研磨機1の順に搬送される。
このようにして、粗研磨,中間研磨及び仕上げ研磨を
それぞれ2回行った鋼管Pは、順搬送路5fから下り傾斜
架台8dに移送され、下り傾斜架台8d上にストックされ
る。所定本数の鋼管Pが下り傾斜架台8d上に集められた
とき、適宜の搬送装置によって研磨設備から所定の場所
に搬送される。或いは、下り傾斜架台8dの側方にベルト
コンベア等の搬送装置を付設し、研磨作業を終了した鋼
管Pを、一本づつ送り出しても良い。
以上の例においては、各研磨工程を2回繰り返す場合
を説明した。しかし、本発明は、これに拘束されるもの
ではなく、粗研磨,中間研磨及び仕上げ研磨の何れかを
1回行うプログラムに従って稼動させる方式を採用する
こともできる。この場合には、たとえば第1図bで示し
た粗研磨1周りの周回軌道を省略し、1回の粗研磨が施
された鋼管Pを、順搬送路5bから下り傾斜架台8bに転送
する。
また、粗研磨,中間研磨及び仕上げ研磨の何れかを省
略した研磨作業を行うこともできる。たとえば、中間研
磨を省略する場合、粗研磨された鋼管Pを順搬送路5bか
ら順搬送路5eに直接移し替える。この移替えを確実に行
うため、順搬送路5b及び順搬送路5eの相対する端部同士
を接近させたり、或いは順搬送路5bと順搬送路5eとの間
に補助搬送路を退避可能に設けると良い。
[発明の効果] 以上に説明したように、本発明の研磨設備において
は、前段階の研磨機から次段階の研磨機に被研磨材料を
搬送される順搬送系統と、一つの研磨機を周回する逆搬
送系統とを設けているので、目的に応じて各段階の研磨
回数を自由に設定することができる。また、場合によっ
ては、一つの研磨段階を省略することもできる。このよ
うに、本発明によるとき、各種目的に対応した研磨仕上
げを容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に従った研磨時における被研磨材料の流
れを研磨工程順に示したフローであり、第2図は本発明
実施例で使用した研磨機を示し、第3図は研磨機周辺の
搬送系統を示し、第4図は第3図のIV−IV矢視図、第5
図は第3図のV−V矢視図、第6図は第3図のVI−VI矢
視図、第7図は第3図のVII−VII矢視図、第9図は研磨
輪を直列に配列した従来の研磨装置及びその問題点を説
明するための図、第8図は研磨輪を長手方向一か所に配
置して鋼管を研磨している状態を説明するための図であ
る。 1:粗研磨機、2:中間研磨機 3:仕上げ研磨機、4:パイプスタッカー 5a〜5f:順搬送路、6a〜6c:移動架台 7a〜7c:逆搬送路、9a〜9d:送り機構 8a〜8d:下り傾斜架台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川谷 皓一 兵庫県尼崎市鶴町1番地 日新製鋼株式 会社尼崎製造所内 (72)発明者 橋本 博志 兵庫県尼崎市鶴町1番地 日新製鋼株式 会社尼崎製造所内 (72)発明者 南 啓二 兵庫県尼崎市鶴町1番地 日新製鋼株式 会社尼崎製造所内 (56)参考文献 実開 昭60−66440(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B24B 5/36,5/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】研磨仕上げ度に応じて直列に配置され、研
    磨仕上げ度がそれぞれ異なる複数の研磨機と、各研磨機
    に沿って設けられ、仕上げ方向に被研磨材料を搬送する
    順搬送路及び逆方向に被研磨材料を搬送する逆搬送路
    と、前記順搬送路と前記逆搬送路との間に設けられ、被
    研磨材料を堆積させ且つ横方向に移動させる架台と、該
    架台に付設され、被研磨材料を前記順搬送路及び逆搬送
    路の何れかに送り込む送り機構とを備えていることを特
    徴とする研磨設備。
  2. 【請求項2】請求項1記載の順搬送路及び逆搬送路を、
    それぞれ複列としたことを特徴とする研磨設備。
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