JP2938533B2 - 摺動型ブッシュの製造方法 - Google Patents
摺動型ブッシュの製造方法Info
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- JP2938533B2 JP2938533B2 JP2223348A JP22334890A JP2938533B2 JP 2938533 B2 JP2938533 B2 JP 2938533B2 JP 2223348 A JP2223348 A JP 2223348A JP 22334890 A JP22334890 A JP 22334890A JP 2938533 B2 JP2938533 B2 JP 2938533B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、自動車等車輌の防振用ブッシュで、振り方
向の負荷に対して剛性を低くおさえる摺動型ブッシュの
製造方法に関するものである。
向の負荷に対して剛性を低くおさえる摺動型ブッシュの
製造方法に関するものである。
従来より板バネの端部に使用されるスタビライザー用
ラバーブッシュでは、摩耗を防ぐと共に、摩擦音、きし
み音防止のために、第5図に示すように筒状弾性体(2
1)へスタビライザーバーとの嵌合部内周面に摺動布(2
3)を貼付したものが知られている。ところがこのよう
なブッシュでは、泥、砂、水等の侵入によって、摩耗を
早め、長期にわたっての性能を保持できないという問題
があった。そこで、こうした問題を解決するために実願
平1−44830号では、第6図に示すように、筒状弾性体
(21)へシール用突条(24)を設け、そのシール用突条
(24)を摺動布(23)で被覆した摺動型ブッシュが提案
されている。
ラバーブッシュでは、摩耗を防ぐと共に、摩擦音、きし
み音防止のために、第5図に示すように筒状弾性体(2
1)へスタビライザーバーとの嵌合部内周面に摺動布(2
3)を貼付したものが知られている。ところがこのよう
なブッシュでは、泥、砂、水等の侵入によって、摩耗を
早め、長期にわたっての性能を保持できないという問題
があった。そこで、こうした問題を解決するために実願
平1−44830号では、第6図に示すように、筒状弾性体
(21)へシール用突条(24)を設け、そのシール用突条
(24)を摺動布(23)で被覆した摺動型ブッシュが提案
されている。
ところがこのような構造であると、確かに摺動部本体
の耐久性は向上するのであるが、シール突条部、あるい
はその外側の摺動布の網目に泥、砂等を噛み込み、相手
のスタビライザーバーの塗装をはがし、錆を発生させ、
ひいてはスタビライザーバーの折損に至るという問題が
あった。 また、従来の筒状弾性体(21)内周面に摺動布を貼付
したブッシュでは摺動布が端面に露出しているため、両
端を成型金型ではさみ、保持して成型することが可能で
あった。ところが両端にシール突起を設けた構造にする
と、摺動布を保持できず、弾性体成形注入時の圧力で位
置がずれるため、摺動布を所定の位置に成形固定するこ
とができなかった。
の耐久性は向上するのであるが、シール突条部、あるい
はその外側の摺動布の網目に泥、砂等を噛み込み、相手
のスタビライザーバーの塗装をはがし、錆を発生させ、
ひいてはスタビライザーバーの折損に至るという問題が
あった。 また、従来の筒状弾性体(21)内周面に摺動布を貼付
したブッシュでは摺動布が端面に露出しているため、両
端を成型金型ではさみ、保持して成型することが可能で
あった。ところが両端にシール突起を設けた構造にする
と、摺動布を保持できず、弾性体成形注入時の圧力で位
置がずれるため、摺動布を所定の位置に成形固定するこ
とができなかった。
そこで、筒状弾性体(3)の内周面に摺動布(4)を
設けたこのような摺動型ブッシュの製造面における問題
を、該筒状弾性体の内周面かつ軸線方向両端部で摺動布
外方へシール突起(5)を設けた摺動型ブッシュの製造
に関し、シール突起(5)より軸線方向内側に凹部を形
成するよう凸部(11)を設けた成型用金型(10)を用
い、その凸部(11)にて摺動布(4)を保持すると共
に、片側端部において凸部(11)の軸線内側端部より分
離するよう成型金型を分割して分割面(13)の外周側に
テーパ保持面(12)を形成し、そのテーパ保持面(12)
で前記摺動布(4)端部を掴んで保持した後、弾性部材
を注入成形することとしたのである。
設けたこのような摺動型ブッシュの製造面における問題
を、該筒状弾性体の内周面かつ軸線方向両端部で摺動布
外方へシール突起(5)を設けた摺動型ブッシュの製造
に関し、シール突起(5)より軸線方向内側に凹部を形
成するよう凸部(11)を設けた成型用金型(10)を用
い、その凸部(11)にて摺動布(4)を保持すると共
に、片側端部において凸部(11)の軸線内側端部より分
離するよう成型金型を分割して分割面(13)の外周側に
テーパ保持面(12)を形成し、そのテーパ保持面(12)
で前記摺動布(4)端部を掴んで保持した後、弾性部材
を注入成形することとしたのである。
本発明は摺動型ブッシュの製造方法において、シール
突起(5)を形成するための金型の凸部(11)及びテー
パ保持面(12)を利用し、保持することを可能にしたの
で摺動布が注入圧でずれることもなく、所定の位置に成
形固定することが可能になった。
突起(5)を形成するための金型の凸部(11)及びテー
パ保持面(12)を利用し、保持することを可能にしたの
で摺動布が注入圧でずれることもなく、所定の位置に成
形固定することが可能になった。
以下図面によって本発明の実施例を詳細に説明する。 第1,2図は本発明の製造方法で得られた摺動型ブッシ
ュの実施例断面図である。図において、符号(1)は筒
状弾性体(3)が摺動布(4)を介して設けられるスタ
ビライザーバー等の負荷部材の挿入穴である。これらの
筒状弾性体(3)にはその内周面かつ軸線方向両端部
で、しかも摺動布(4)の外方へシール突起(5)
(5)を設けている。シール突起(5)は第1図の例で
は筒状弾性体(3)の内周面端部付近へ1条宛設けてい
るが、第2図のように2条宛、或いは更にそれ以上設け
てもよい。 次に、上記のような摺動型ブッシュの製造方法の実施
例を説明する。 本発明の摺動型ブッシュの製造方法においては、第3,
4図にみられるように、前述した筒状弾性体(3)のシ
ール突起(5)から軸線方向内側に凹部を形成するため
に、成型用金型(10)に凸部(11)を設け、その凸部
(11)によって摺動布(4)を保持する。更に、成形用
金型の片側端部(図面上方)において凸部(11)の軸線
内側端部より成型金型を分離するよう軸直角方向に分割
して分割面(13)の外周側にテーパ保持面(12)を形成
し、そのテーパ保持面(12)で前記摺動布(4)端部周
縁を掴んで保持した後、注入口(4)より弾性部材を注
入して成形するようにしている。これにより摺動布
(4)は、注入圧でずれることなく安定に筒状弾性体
(3)の内周面所定位置へ保持される。
ュの実施例断面図である。図において、符号(1)は筒
状弾性体(3)が摺動布(4)を介して設けられるスタ
ビライザーバー等の負荷部材の挿入穴である。これらの
筒状弾性体(3)にはその内周面かつ軸線方向両端部
で、しかも摺動布(4)の外方へシール突起(5)
(5)を設けている。シール突起(5)は第1図の例で
は筒状弾性体(3)の内周面端部付近へ1条宛設けてい
るが、第2図のように2条宛、或いは更にそれ以上設け
てもよい。 次に、上記のような摺動型ブッシュの製造方法の実施
例を説明する。 本発明の摺動型ブッシュの製造方法においては、第3,
4図にみられるように、前述した筒状弾性体(3)のシ
ール突起(5)から軸線方向内側に凹部を形成するため
に、成型用金型(10)に凸部(11)を設け、その凸部
(11)によって摺動布(4)を保持する。更に、成形用
金型の片側端部(図面上方)において凸部(11)の軸線
内側端部より成型金型を分離するよう軸直角方向に分割
して分割面(13)の外周側にテーパ保持面(12)を形成
し、そのテーパ保持面(12)で前記摺動布(4)端部周
縁を掴んで保持した後、注入口(4)より弾性部材を注
入して成形するようにしている。これにより摺動布
(4)は、注入圧でずれることなく安定に筒状弾性体
(3)の内周面所定位置へ保持される。
本体内部への泥、砂等の侵入がなく、従って耐久性が
向上し、かつ、相手部材の塗膜を保護する効果が得られ
た。また、そのような摺動型ブッシュを本発明の製造方
法は容易かつ、高精度で製造可能にした。
向上し、かつ、相手部材の塗膜を保護する効果が得られ
た。また、そのような摺動型ブッシュを本発明の製造方
法は容易かつ、高精度で製造可能にした。
第1,2図は本発明の製造方法で得られた摺動型ブッシュ
の実施例断面図である。第3図は成形用金型の断面図で
ある。第4図は第3図中P部の拡大図である。第5,6図
は従来の摺動型ブッシュの断面図である。 (1)……負荷部材挿入穴、(3)……弾性体 (4)……摺動布、(5)……シール突起 (10)……成型用金型、(11)……凸部 (12)……テーパ保持面、(13)……分割面
の実施例断面図である。第3図は成形用金型の断面図で
ある。第4図は第3図中P部の拡大図である。第5,6図
は従来の摺動型ブッシュの断面図である。 (1)……負荷部材挿入穴、(3)……弾性体 (4)……摺動布、(5)……シール突起 (10)……成型用金型、(11)……凸部 (12)……テーパ保持面、(13)……分割面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16F 1/38 F16F 1/38 W // B29L 9:00 31:30 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16F 1/00 - 6/00 B29C 39/10 - 39/12 B29C 39/22 - 39/44 B29C 45/14
Claims (1)
- 【請求項1】筒状弾性体(3)の内周面に摺動布(4)
を設けた摺動型ブッシュであって、該筒状弾性体の内周
面かつ軸線方向両端部で摺動布外方へシール突起(5)
を設けた摺動型ブッシュの製造に際し、シール突起
(5)より軸線方向内側に凹部を形成するよう凸部(1
1)を設けた成型用金型(10)を用い、該凸部(11)に
て摺動布(4)を保持すると共に、片側端部において凸
部(11)の軸線内側端部より分離するように成型金型を
分割して分割面(13)外周側にテーパ保持面(12)を形
成した成形金型(10)により、該テーパ保持面(12)で
前記摺動布(4)端部を掴んで保持した後、弾性部材を
注入成形することを特徴とする摺動型ブッシュの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2223348A JP2938533B2 (ja) | 1990-08-25 | 1990-08-25 | 摺動型ブッシュの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2223348A JP2938533B2 (ja) | 1990-08-25 | 1990-08-25 | 摺動型ブッシュの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04107332A JPH04107332A (ja) | 1992-04-08 |
JP2938533B2 true JP2938533B2 (ja) | 1999-08-23 |
Family
ID=16796758
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2223348A Expired - Fee Related JP2938533B2 (ja) | 1990-08-25 | 1990-08-25 | 摺動型ブッシュの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2938533B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012197056A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-18 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | スタビライザブッシュ |
KR20220077674A (ko) * | 2020-12-02 | 2022-06-09 | 김용로 | 차량 프레임 바디용 탑부싱 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5565251A (en) * | 1994-10-21 | 1996-10-15 | Btr Antivibration Systems, Inc. | Stabilizer bar bushing with ultra high molecular weight polyethylene lining method of manufacture |
CN113685548A (zh) * | 2021-08-09 | 2021-11-23 | 株洲时代瑞唯减振装备有限公司 | 一种抗侧滚扭杆装置中橡胶支撑球铰的密封方法 |
-
1990
- 1990-08-25 JP JP2223348A patent/JP2938533B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012197056A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-18 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | スタビライザブッシュ |
KR20220077674A (ko) * | 2020-12-02 | 2022-06-09 | 김용로 | 차량 프레임 바디용 탑부싱 |
KR102619675B1 (ko) * | 2020-12-02 | 2024-02-01 | 김용로 | 차량 프레임 바디용 탑부싱 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04107332A (ja) | 1992-04-08 |
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