JP2936767B2 - ツイストビーム式リヤサスペンション - Google Patents
ツイストビーム式リヤサスペンションInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車輌のリヤ
サスペンションに係り、更に詳細にはツイストビーム式
のリヤサスペンションに係る。 【0002】 【従来の技術】従来の一般的なツイストビーム式のリヤ
サスペンションは、図7及び図8に示されている如く、
車輌の左右方向に互いに隔置され車輌の前後方向に延在
する一対のトレーリングアーム100R、100Lと、
車輌の左右方向に延在し一対のトレーリングアームを相
互に連結するツイストビーム102とを有し、各トレー
リングアームの前端は車輌の左右方向に延在する軸線1
04を有する円筒状のゴムブッシュを含むジョイント1
06R、106Lにより車体108に枢支され、各トレ
ーリングアームの後端は車輪110R、110Lを回転
可能に支持しており、ツイストビームはその断面形状に
より定まる剪断中心軸112の周りに捩られるようにな
っている。 【0003】かかる一般的なツイストビーム式のリヤサ
スペンションに於て、左右の車輪110R、110Lが
同相にてストロークすると、トレーリングアーム100
R、100Lは軸線104を揺動軸として揺動し、左右
の車輪が逆相にてストロークすると、トレーリングアー
ム100R、100Lはそれぞれツイストビーム102
の剪断中心軸112と車輌の中心平面114との交点1
16とジョイント106R、106Lの中心とを結ぶ直
線118R、118Lを揺動軸として揺動する。従って
左右の車輪のストロークが同相であるか逆相であるかに
よりサスペンションのアライメント変化が異る。 【0004】尚左右の車輪が逆相にてストロークする場
合には、ツイストビーム102がその剪断中心軸112
の周りに捩られることによりスタビライザとして作用す
る。 【0005】またツイストビーム式のリヤサスペンショ
ンの一つとして、例えば実開昭63−40210号公報
に記載されている如きサスペンションが既に知られてい
る。図9に示されている如く、上記公報に記載されたサ
スペンションは一端にてジョイント120R、120L
により対応するトレーリングアーム100R、100L
に枢着され他端にてジョイント122R、122Lによ
り車体108に枢着された一対のコントロールリンク1
24R、124Lを有し、ジョイント122R、122
Lの中心は軸線104上に位置し、コントロールリンク
124R、124Lの両端のジョイントの中心を結ぶ直
線126R、126Lは車輌の上方より見てリヤアクス
ル中心線128より後方の交点130に於て互いに交差
し、これにより車輪に横力が作用するとアンダステア方
向へのステア変化が生じるようになっている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】図7に示されている如
く、従来の一般的なツイストビーム式のリヤサスペンシ
ョンに於て、トレーリングアーム100R、100Lの
前端のジョイント106R、106Lの中心とリヤアク
スル中心線128との間の距離をLy とし、ジョイント
106R、106Lと中心平面114との間の距離をL
x とすると、車輪110R、110Lに横力Fx が作用
した場合にはジョイント106R、106LにはFx ×
Ly /Lx に等しい前後方向の力Fxr、Fxlが作用す
る。 【0007】従ってこれらの前後方向の力によってジョ
イント106R、106Lに組込まれたゴムブッシュが
弾性変形され、図7に於て破線にて示されている如く、
サスペンションはジョイント106R、106Lの中心
間の中点132の周りに水平に回転し、左右の車輪11
0R、110Lはステア変化及び横変位を生じる。 【0008】また図7には示されていないが、ジョイン
ト106R、106Lには横力も作用するため、これら
のジョイントに組込まれたゴムブッシュはこの横力によ
っても弾性変形され、これによりサスペンション全体が
横方向に並進運動する。 【0009】従って車輌の操縦安定性を向上させるため
には、車輪に対する横力に起因して発生する車輪のステ
ア変化及び横変位が小さくなるよう、トレーリングアー
ムの前端のジョイント106R、106Lに組込まれる
ゴムブッシュのばね定数を高くする必要がある。 【0010】また図8に示されている如く、従来の一般
的なツイストビーム式のリヤサスペンションに於て車輪
110R、110Lに前後力Fy が作用すると、ジョイ
ント106R、106Lにも前後力Fyr、Fylが作用す
る。従ってこれらの前後力によりジョイント106R、
106Lに組込まれたゴムブッシュが弾性変形され、こ
れによりサスペンションは図8に於て破線にて示されて
いる如く前後方向に並進変位する。 【0011】一般に車輌の乗り心地性を向上させるため
にはサスペンションの前後コンプライアンスを大きく設
定する必要がある。従って従来のツイストビーム式リヤ
サスペンションに於て乗り心地性を向上させるために
は、トレーリングアームの前端のジョイントに組込まれ
るゴムブッシュのばねの定数を低くする必要がある。 【0012】以上の如く、従来の一般的なツイストビー
ム式リヤサスペンションに於ては、トレーリングアーム
の前端のジョイントに組込まれるゴムブッシュに対する
要求特性が車輌の操縦安定性を向上させる場合と乗り心
地性を向上させる場合との間に於て相反するので、操縦
安定性及び乗り心地性を共に向上させることが困難であ
る。 【0013】また前述の実開昭63−40210号公報
に記載されたツイストビーム式のリヤサスペンションに
於ては、車輪に横力が作用するとアンダステア方向への
ステア変化が生じることにより車輌の操縦安定性が確保
され、また一対のコントロールリンク124R、124
Lの軸線の交点130を車輌の上方より見てリヤアクス
ル中心線128上に配置することによりサスペンション
の横剛性を更に一層向上させることができる。 【0014】しかし車輪に前後力が作用することにより
サスペンションが前後方向に並進運動しようとしても、
左右のコントロールリンクが共に引張り力又は圧縮力を
受けるのでサスペンションは前後方向に並進運動するこ
とができず、そのためサスペンションの前後コンプライ
アンスを確保することができず、従って車輌の乗り心地
性を向上させることができない。尚このことは図9に示
されている如く交点130がリヤアクスル中心線128
の後方に位置する場合に於ても同様である。 【0015】また左右の車輪が逆相にてストロークする
と、トレーリングアーム100R、100Lはそれぞれ
直線118R、118Lの周りに揺動しようとするが、
コントロールリンク124R、124Lの一端のジョイ
ント120R、120L又は他端のジョイント122
R、122Lが直線118R、118L上には存在しな
いので、コントロールリンク124R、124Lはトレ
ーリングアーム100R、100Lの揺動を阻害し、所
謂リンク干渉が生じる。 【0016】本発明は、従来の一般的なツイストビーム
式リヤサスペンション及び実開昭63−40210号公
報に記載されたツイストビーム式リヤサスペンションに
於ける上述の如き不具合に鑑み、操縦安定性及び乗り心
地性を共に向上させることができ、リンク干渉が生じる
ことがないよう改良されたツイストビーム式リヤサスペ
ンションを提供することを目的としている。 【0017】 【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、車輌の左右方向に互いに隔置され前端にて
車体に枢支され後端にて車輪を前記車輌の左右方向に延
在する軸線の周りに回転可能に支持する一対のトレーリ
ングアームと、前記一対のトレーリングアームを連結す
るツイストビームと、前記車輌の左右方向に互いに隔置
され前記車輌の前後方向に延在する枢軸線の周りに枢動
可能に前記車体に枢支された一対のアシストレバーと、
一端にて対応するトレーリングアームに枢着され前記枢
軸線より上下方向に隔置された他端にて前記アシストレ
バーの一端に枢着された一対のコントロールリンクと、
前記枢軸線の周りの前記アシストレバーの運動を相互に
伝達する運動伝達手段とを有し、前記コントロールリン
クの前記一端及び前記他端の枢点を結ぶ直線は前記車輌
の上方より見て前記車輌の中心平面内にて前記車輪の前
記軸線上又はその後方に於て互いに交差しており、前記
トレーリングアームの前記前端の枢点と前記コントロー
ルリンクの前記一端の枢点とを結ぶ直線は前記ツイスト
ビームの剪断中心軸と交差しているツイストビーム式リ
ヤサスペンションによって達成される。 【0018】 【作用】上述の如き構成によれば、一対のアシストレバ
ーの一方が枢軸の軸線の周りに枢動すると、運動伝達手
段により他方のアシストレバーは対応する枢軸の軸線の
周りに反対方向に枢動されるので、これらのアシストレ
バーが互いに同一方向に枢動することはない。即ち、一
対のアシストレバーの他端はそれぞれ対応する枢軸の軸
線の周りに同相にて上下方向に運動することはできる
が、逆相にて上下方向に運動することはできず、従って
一対のアシストレバーの一端はそれぞれ対応する枢軸線
の周りに逆相にて左右方向に運動することはできるが、
同相にて左右方向に運動することはできない。 【0019】車輪に横力が作用すると、コントロールリ
ンクの一端の枢点は逆相の前後方向に移動しようとし他
端の枢点は逆相の前後方向及び同相の左右方向に移動し
ようとする。しかし他端の枢点、従ってアシストレバー
の一端の枢点はそれぞれ対応する枢軸の軸線の周りに同
相にて左右方向に運動することはできないので、アシス
トレバーは静止状態を維持する。従って車輪に横力が作
用する場合にはコントロールリンクの他端の枢点は車体
に固定された状態と等価な状態になり、サスペンション
はコントロールリンクの両端の枢点を結ぶ直線の交点を
瞬間中心として回転運動しようとする。しかしこの交点
は車輌の上方より見て車輌の中央平面内にて車輪の軸線
上又はその後方に位置しているので、交点が車輪の軸線
上に位置している場合にはサスペンションは全く回転せ
ず、交点が車輪の軸線より車輌後方に位置している場合
には車輪はアンダステア方向へステア変化し、これによ
りトレーリングアーム前端の枢支部のばね定数に関係な
く車輌の操縦安定性が確保される。 【0020】また車輪に前後力が作用すると、サスペン
ションは前後力と同一の前後方向に並進運動しようとす
ることにより、コントロールリンクの一端の枢点も同相
にて前後方向に運動しようとし、これによりコントロー
ルリンクの他端の枢点はコントロールリンクにより同相
の前後方向及び逆相の左右方向に駆動されようとする。
コントロールリンクの他端の枢点、従ってアシストレバ
ーの一端の枢点はそれぞれ対応する枢軸の軸線の周りに
逆相にて左右方向に運動することがきるので、車輪に前
後力が作用する場合にもコントロールリンクはトレーリ
ングアームの前後方向の並進運動を阻害せず、トレーリ
ングアーム前端の枢支部のばね定数を適宜に設定するこ
とにより、コントロールリンクに関係なくサスペンショ
ンの前後コンプライアンスが確保される。 【0021】またトレーリングアームの前端の枢点とコ
ントロールリンクの一端の枢点とを結ぶ直線はツイスト
ビームの剪断中心軸と交差しているので、左右の車輪が
逆相にてストロークしてもトレーリングアームはこれら
の直線の周りに揺動し、コントロールリンクの一端の枢
点は運動しない。従って左右の車輪が逆相にてストロー
クする場合にも、コントロールリンクは従来の一般的な
ツイストビーム式リヤサスペンションのアライメント変
化に影響を及ぼさない。 【0022】またコントロールリンクの他端の枢点及び
アシストレバーの一端の枢点はそれぞれ対応する枢軸の
軸線の周りに逆相にて左右方向に運動することがきるの
で、左右の車輪が同相にてストロークすることにより左
右のトレーリングアームが同相にてストロークしても、
コントロールリンクの他端及びアシストレバーの一端の
枢点はそれぞれ対応する枢軸の軸線の周りに逆相にて左
右方向に運動し、リンク干渉は生じない。 【0023】従って左右の車輪が逆相にてストロークす
る場合及び同相にてストロークする場合の何れの場合に
も、コントロールリンクは従来の一般的なツイストビー
ム式リヤサスペンションのアライメント変化に影響を及
ぼさず、またリンク干渉も生じない。 【0024】以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実
施例について詳細に説明する。 【0025】 【実施例】図1は本発明によるツイストビーム式リヤサ
スペンションの第一の実施例をスケルトン図として示す
斜視図、図2は図1に示された一対のアシストレバーを
示す背面図、図3及び図4は第一の実施例をスケルトン
図として示す平面図であり、それぞれ車輪が横力を受け
る場合及び前後力を受ける場合の作動を示している。尚
図3及び図4に於ては簡略化の目的でアシストレバーは
省略されている。 【0026】図1に於て、10R、10Lは車輌の左右
方向に互いに隔置され車輌の前後方向に延在する一対の
トレーリングアームを示している。これらのトレーリン
グアーム10R、10Lの前端は車輌の左右方向に延在
する軸線12を有する円筒状のゴムブッシュを含むジョ
イント16R、16Lにより車体20に枢支され、トレ
ーリングアームの後端は図には示されていないアクスル
を介して車輪22R、22Lを車輌の左右方向に延在す
る軸線24の周りに回転可能に支持している。トレーリ
ングアーム10R、10Lは車輌の左右方向に延在し両
端にてトレーリングアームに剛固に固定されたツイスト
ビーム26により互いに連結されている。ツイストビー
ム26はその断面形状により定まる剪断中心軸28の周
りに捩られることによりスタビライザとしての機能を果
すようになっている。 【0027】尚図1には示されていないが、トレーリン
グアーム10R、10Lの後端と図には示されていない
車体との間にはショックアブソーバが配設されており、
ショックアブソーバの本体に固定された図には示されて
いないロアシートと同じく図には示されていない車体に
担持されたアッパシートとの間には、サスペンションス
プリングとしての圧縮コイルスプリングが弾装されてい
る。 【0028】トレーリングアーム10R、10Lの前端
近傍にはそのインボート側へ突出するアーム46R、4
6Lが一体に設けられている。これらのアームの先端に
はそれぞれピロボール48R、48Lによりコントロー
ルリンク50R、50Lの一端が枢着されている。これ
らのコントロールリンクの他端はそれぞれピロボール5
2R、52Lによりアシストレバー66R、66Lの一
端に枢着されている。アシストレバー66R、66Lは
それぞれ実質的に上下方向に延在する短いアーム部66
RA、66LAと実質的に水平に延在する長いアーム部
66RB、66LBとよりなり実質的にL形をなしてい
る。アーム部66RA、66LAは図示の如く車輪が中
立位置にあるときには対応するコントロールリンクに対
し垂直に延在するようになっている。アシストレバー6
6R、66Lはそれぞれ車体に固定され実質的に前後方
向に延在する枢軸68R、68Lにより二つのアーム部
の連結部にて車体に枢支されている。アシストレバー6
6R、66Lの他端、即ちアーム部66RB、66LB
の先端はそれぞれ円弧歯車70R、70Lを有してい
る。円弧歯車70R、70Lはそれぞれ枢軸68R、6
8Lの軸線68RA、68LAを中心とするピッチ円を
有し、これらのピッチ円は図2に示されている如く車輌
の前後方向に見て軸線68RA、68LAを結ぶ線分7
2の中点74に於て互いに接している。 【0029】尚図3及び図4に示されている如く上述の
各部材は車輌の中心平面56に対し左右対称に配設され
ている。 【0030】更に図3及び図4に示されている如く、コ
ントロールリンク50R、50Lの一端の枢点、即ちピ
ロボール48R、48Lの中心と対応するトレーリング
アーム10R、10Lの前端の枢点、即ちジョイント1
6R、16Lの中心とを結ぶ直線54R、54Lはツイ
ストビーム26の剪断中心軸28と車輌の中心平面56
との交点58に於て剪断中心軸28と交差している。 【0031】またコントロールリンク50R、50Lの
両端の枢点、即ちピロボール48R、48Lの中心とピ
ロボール52R、52Lの中心とを結ぶ直線60R、6
0Lは、車輌の上方より見て左右の車輪が中立位置にあ
るときのリヤアクスル中心線24と車輌の中心平面56
との交点と同一の交点62にてリヤアクスル中心線24
と交差している。 【0032】図5及び図6はそれぞれ本発明によるツイ
ストビーム式リヤサスペンションの第二及び第三の実施
例の要部を示す図2と同様の背面図である。尚これらの
図に於て、図2に示された部分と実質的に同一の部分に
は図2に付された符号と同一の符号が付されている。 【0033】図5に示された第二の実施例に於ては、ア
シストレバー66R、66Lの他端、即ちアーム部66
RB、66LBの先端はスライドピンジョイント76に
より互いに枢着されている。スライドピンジョイント7
6はアシストレバー66Rの他端に担持され実質的に前
後方向に延在するピン78と、アシストレバー66Lの
他端に設けられピン78を摺動可能に受ける案内溝80
とよりなっており、図示の如く車輪が中立位置にあると
きには案内溝80は線分72に沿って延在し、ピン78
の中心74は車輌の中心平面56に位置するようになっ
ている。 【0034】図6に示された第三の実施例に於ては、ア
シストレバー66R、66Lのアーム部66RA、66
LA及び66RB、66LBは実質的に同一の長さを有
し、車輌の前後方向に見て車輌右側のアシストレバー6
6Rは実質的にI形をなし、車輌左側のアシストレバー
66Lは実質的にV形をなしている。アシストレバー6
6R、66Lの他端、即ちアーム部66RB、66LB
の先端はコネクティングロッド82により互いに連結さ
れている。コネクティングロッド82はそれぞれピロボ
ール84R、84Lによりアーム部66RB、66LB
の先端に枢着されており、図示の如く車輪が中立位置に
あるときにはこれらのアーム部に対し垂直に延在するよ
うになっている。 【0035】尚これら第二及び第三の実施例は他の点に
ついては図1乃至図4に示された第一の実施例と同様に
構成されている。 【0036】以上の説明より解る如く、第一の実施例の
円弧歯車70R及び70L、第二の実施例のスライドピ
ンジョイント76、第三の実施例のコネクティングロッ
ド82は軸線68RA、68LAの周りのアシストレバ
ー66R、66Lの他端の運動を相互に伝達する運動伝
達手段を構成している。従ってアシストレバー66R、
66Lの一方が軸線68RA、68LAの周りに枢動す
ると、他方のアシストレバーは対応する軸線の周りに枢
動するが、これらのアシストレバーが互いに同一方向に
枢動することはない。即ち、アシストレバー66R、6
6Lの一端に設けられたピロボール52R、52Lはそ
れぞれ軸線68RA、68LAの周りに逆相にて左右方
向に運動することはできるが、同相にて左右方向に運動
することはできない。 【0037】図3に示されている如く、これらの実施例
に於て車輪22R、22Lに横力が作用すると、サスペ
ンションはジョイント16R、16Lの中心間の中点1
2aの周りに水平に回転運動しようとし、また横力と同
一の方向に並進運動しようとする。 【0038】サスペンションが中点12aの周りに回転
運動しようとすると、ピロボール48R、48Lは互い
に逆相にて実質的に前後方向に運動しようとし、これに
よりピロボール52R、52Lはコントロールリンク5
0R、50Lにより逆相の前後方向及び同相の左右方向
に駆動されようとする。またサスペンションが横方向に
並進運動しようとすると、ピロボール48R、48Lは
互いに同相にて左右方向に運動しようとし、これにより
ピロボール52R、52Lはコントロールリンク50
R、50Lにより逆相の前後方向及び同相の左右方向に
駆動されようとする。 【0039】従って車輪に横力が作用すると、ピロボー
ル52R、52Lはそれぞれ枢軸68R、68Lの軸線
68RA、68LAの周りに同相にて左右方向に運動し
ようとする。 【0040】しかし上述の如くピロボール52R、52
Lはそれぞれ軸線68RA、68LAの周りに同相にて
左右方向に運動することはできないので、アシストレバ
ーは静止状態を維持する。従って車輪に横力が作用する
場合にはピロボール52R、52Lは車体に固定された
状態と等価な状態になり、サスペンションは交点62を
瞬間中心として回転運動しようとするが、交点62はリ
ヤアクスル中心線24上、即ち車輪に対する横力の作用
線上に位置しているので、サスペンションは全く回転し
ない。 【0041】かくしてトレーリングアーム前端のジョイ
ントのばね定数に関係なくサスペンションの横剛性が確
保される。 【0042】また図4に示されている如く、上述の各実
施例に於て車輪22R、22Lに前後力が作用すると、
サスペンションは前後力と同一の前後方向に並進運動し
ようとする。 【0043】サスペンションが前後方向に並進運動しよ
うとすると、ピロボール48R、48Lも同相にて前後
方向に運動しようとし、これによりピロボール52R、
52Lはコントロールリンク50R、50Lにより同相
の前後方向及び逆相の左右方向に駆動されようとし、こ
れによりピロボール52R、52Lは枢軸68R、68
Lの軸線の周りに枢動する。 【0044】従って車輪に前後力が作用した場合にはコ
ントロールリンク50R、50Lはトレーリングアーム
10R、10Lの前後方向の並進運動を阻害しないの
で、トレーリングアーム10R、10Lはそれらの前端
のジョイント16R、16Lのばね定数に応じて前後方
向に並進運動する。 【0045】かくしてトレーリングアーム前端のジョイ
ントのばね定数を適宜に設定することにより、コントロ
ールリンクに関係なくサスペンションの前後コンプライ
アンスが確保される。 【0046】またこれらの実施例に於ては、図3に示さ
れている如く、コントロールリンク50R、50Lの一
端に設けられたピロボール48R、48Lは、ツイスト
ビーム26の剪断中心軸28と車輌の中心平面56との
交点58とトレーリングアーム10R、10Lの前端の
ジョイント16R、16Lの中心とを結ぶ直線54R、
54L上に位置しているので、左右の車輪が逆相にてス
トロークしても、トレーリングアーム10R、10Lは
それぞれ直線54R、54Lの周りに揺動し、ジョイン
ト48R、48Lは運動しない。 【0047】従って左右の車輪が逆相にてストロークす
る場合にも、コントロールリンク50R、50Lは従来
の一般的なツイストビーム式リヤサスペンションのアラ
イメント変化に影響を及ぼさない。 【0048】またコントロールリンク50R、50Lの
他端に設けられたピロボール52R、52Lはそれぞれ
枢軸68R、68Lの軸線の周りに逆相にて左右方向に
回転可能であるので、左右の車輪が同相にてストローク
することにより左右のトレーリングアームが同相にてス
トロークしても、コントロールリンク50R、50Lの
他端はそれぞれ枢軸68R、68Lの軸線の周りに逆相
にて左右方向に回転し、リンク干渉は生じない。 【0049】従って左右の車輪が同相にてストロークす
る場合にも、コントロールリンク50R、50Lは従来
の一般的なツイストビーム式リヤサスペンションのアラ
イメント変化に影響を及ぼさず、リンク干渉も生じな
い。 【0050】尚図示の各実施例に於ては、コントロール
リンク50R、50Lの両端の枢点を結ぶ直線60R、
60Lは、車輌の上方より見て車輌の中心平面56とリ
ヤアクスル中心軸24との交点と同一の交点62に於て
互いに交差しているが、これらの直線は車輌の上方より
見て車輌の中心平面56内にてアクスル中心軸24より
車輌後方側にて互いに交差していてもよい。この場合に
は車輪が横力を受けるとサスペンションが直線60Rと
60Lとの交点62の周りに回転することにより車輪は
アンダステア方向へステア変化し、これにより車輌の操
縦安定性が確保される。 【0051】またトレーリングアームの前端のジョイン
トの中心とコントロールリンクの一方の端部のジョイン
トの中心とを結ぶ直線54R、54Lは、上述の各実施
例の場合の如く、車輌の中心平面56とツイストビーム
26の軸線28との交点58に於て互いに交差している
ことが好ましいが、これらの直線は車輌の中心平面56
以外の位置にて軸線28と交差していてもよく、その場
合にはそれらの直線と軸線28との交点が交点58より
等距離の位置に位置していれば、左右の車輪が同相にて
ストロークしてもリンク干渉は発生せず、また左右の車
輪が逆相にてストロークする際のリンク干渉も最小限に
抑えられる。 【0052】以上に於ては本発明を幾つかの実施例につ
いて詳細に説明したが、本発明はこれらの実施例に限定
されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実
施例が可能であることは当業者にとって明らかであろ
う。 【0053】 【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明によれば、コントロールリンクの両端の枢点を結ぶ直
線の交点は車輌の上方より見て車輌の中心平面内にて車
輪の軸線上又はその後方に位置しているので、車輪に横
力が作用しても交点が車輪の軸線上に位置している場合
にはサスペンションは全く回転せず、交点が車輪の軸線
より車輌後方に位置している場合には車輪はアンダステ
ア方向へステア変化し、これによりトレーリングアーム
前端の枢支部のばね定数に関係なく車輌の操縦安定性を
向上させることができる。 【0054】また車輪に前後力が作用しても、コントロ
ールリンクはトレーリングアームの前後方向の並進運動
を阻害しないので、トレーリングアーム前端の枢支部の
ばね定数を適宜に設定することにより、コントロールリ
ンクに関係なくサスペンションの前後コンプライアンス
を確保し、これにより車輌の乗り心地性を向上させるこ
とができる。 【0055】更に左右の車輪が逆相にてストロークする
場合及び同相にてストロークする場合の何れの場合に
も、コントロールリンクは従来の一般的なツイストビー
ム式リヤサスペンションのアライメント変化に影響を及
ぼさず、またリンク干渉も生じないので、従来の一般的
なツイストビーム式リヤサスペンションの場合と同一の
アライメント変化を確保することができ、またリンク干
渉の発生を回避することができる。
サスペンションに係り、更に詳細にはツイストビーム式
のリヤサスペンションに係る。 【0002】 【従来の技術】従来の一般的なツイストビーム式のリヤ
サスペンションは、図7及び図8に示されている如く、
車輌の左右方向に互いに隔置され車輌の前後方向に延在
する一対のトレーリングアーム100R、100Lと、
車輌の左右方向に延在し一対のトレーリングアームを相
互に連結するツイストビーム102とを有し、各トレー
リングアームの前端は車輌の左右方向に延在する軸線1
04を有する円筒状のゴムブッシュを含むジョイント1
06R、106Lにより車体108に枢支され、各トレ
ーリングアームの後端は車輪110R、110Lを回転
可能に支持しており、ツイストビームはその断面形状に
より定まる剪断中心軸112の周りに捩られるようにな
っている。 【0003】かかる一般的なツイストビーム式のリヤサ
スペンションに於て、左右の車輪110R、110Lが
同相にてストロークすると、トレーリングアーム100
R、100Lは軸線104を揺動軸として揺動し、左右
の車輪が逆相にてストロークすると、トレーリングアー
ム100R、100Lはそれぞれツイストビーム102
の剪断中心軸112と車輌の中心平面114との交点1
16とジョイント106R、106Lの中心とを結ぶ直
線118R、118Lを揺動軸として揺動する。従って
左右の車輪のストロークが同相であるか逆相であるかに
よりサスペンションのアライメント変化が異る。 【0004】尚左右の車輪が逆相にてストロークする場
合には、ツイストビーム102がその剪断中心軸112
の周りに捩られることによりスタビライザとして作用す
る。 【0005】またツイストビーム式のリヤサスペンショ
ンの一つとして、例えば実開昭63−40210号公報
に記載されている如きサスペンションが既に知られてい
る。図9に示されている如く、上記公報に記載されたサ
スペンションは一端にてジョイント120R、120L
により対応するトレーリングアーム100R、100L
に枢着され他端にてジョイント122R、122Lによ
り車体108に枢着された一対のコントロールリンク1
24R、124Lを有し、ジョイント122R、122
Lの中心は軸線104上に位置し、コントロールリンク
124R、124Lの両端のジョイントの中心を結ぶ直
線126R、126Lは車輌の上方より見てリヤアクス
ル中心線128より後方の交点130に於て互いに交差
し、これにより車輪に横力が作用するとアンダステア方
向へのステア変化が生じるようになっている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】図7に示されている如
く、従来の一般的なツイストビーム式のリヤサスペンシ
ョンに於て、トレーリングアーム100R、100Lの
前端のジョイント106R、106Lの中心とリヤアク
スル中心線128との間の距離をLy とし、ジョイント
106R、106Lと中心平面114との間の距離をL
x とすると、車輪110R、110Lに横力Fx が作用
した場合にはジョイント106R、106LにはFx ×
Ly /Lx に等しい前後方向の力Fxr、Fxlが作用す
る。 【0007】従ってこれらの前後方向の力によってジョ
イント106R、106Lに組込まれたゴムブッシュが
弾性変形され、図7に於て破線にて示されている如く、
サスペンションはジョイント106R、106Lの中心
間の中点132の周りに水平に回転し、左右の車輪11
0R、110Lはステア変化及び横変位を生じる。 【0008】また図7には示されていないが、ジョイン
ト106R、106Lには横力も作用するため、これら
のジョイントに組込まれたゴムブッシュはこの横力によ
っても弾性変形され、これによりサスペンション全体が
横方向に並進運動する。 【0009】従って車輌の操縦安定性を向上させるため
には、車輪に対する横力に起因して発生する車輪のステ
ア変化及び横変位が小さくなるよう、トレーリングアー
ムの前端のジョイント106R、106Lに組込まれる
ゴムブッシュのばね定数を高くする必要がある。 【0010】また図8に示されている如く、従来の一般
的なツイストビーム式のリヤサスペンションに於て車輪
110R、110Lに前後力Fy が作用すると、ジョイ
ント106R、106Lにも前後力Fyr、Fylが作用す
る。従ってこれらの前後力によりジョイント106R、
106Lに組込まれたゴムブッシュが弾性変形され、こ
れによりサスペンションは図8に於て破線にて示されて
いる如く前後方向に並進変位する。 【0011】一般に車輌の乗り心地性を向上させるため
にはサスペンションの前後コンプライアンスを大きく設
定する必要がある。従って従来のツイストビーム式リヤ
サスペンションに於て乗り心地性を向上させるために
は、トレーリングアームの前端のジョイントに組込まれ
るゴムブッシュのばねの定数を低くする必要がある。 【0012】以上の如く、従来の一般的なツイストビー
ム式リヤサスペンションに於ては、トレーリングアーム
の前端のジョイントに組込まれるゴムブッシュに対する
要求特性が車輌の操縦安定性を向上させる場合と乗り心
地性を向上させる場合との間に於て相反するので、操縦
安定性及び乗り心地性を共に向上させることが困難であ
る。 【0013】また前述の実開昭63−40210号公報
に記載されたツイストビーム式のリヤサスペンションに
於ては、車輪に横力が作用するとアンダステア方向への
ステア変化が生じることにより車輌の操縦安定性が確保
され、また一対のコントロールリンク124R、124
Lの軸線の交点130を車輌の上方より見てリヤアクス
ル中心線128上に配置することによりサスペンション
の横剛性を更に一層向上させることができる。 【0014】しかし車輪に前後力が作用することにより
サスペンションが前後方向に並進運動しようとしても、
左右のコントロールリンクが共に引張り力又は圧縮力を
受けるのでサスペンションは前後方向に並進運動するこ
とができず、そのためサスペンションの前後コンプライ
アンスを確保することができず、従って車輌の乗り心地
性を向上させることができない。尚このことは図9に示
されている如く交点130がリヤアクスル中心線128
の後方に位置する場合に於ても同様である。 【0015】また左右の車輪が逆相にてストロークする
と、トレーリングアーム100R、100Lはそれぞれ
直線118R、118Lの周りに揺動しようとするが、
コントロールリンク124R、124Lの一端のジョイ
ント120R、120L又は他端のジョイント122
R、122Lが直線118R、118L上には存在しな
いので、コントロールリンク124R、124Lはトレ
ーリングアーム100R、100Lの揺動を阻害し、所
謂リンク干渉が生じる。 【0016】本発明は、従来の一般的なツイストビーム
式リヤサスペンション及び実開昭63−40210号公
報に記載されたツイストビーム式リヤサスペンションに
於ける上述の如き不具合に鑑み、操縦安定性及び乗り心
地性を共に向上させることができ、リンク干渉が生じる
ことがないよう改良されたツイストビーム式リヤサスペ
ンションを提供することを目的としている。 【0017】 【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、車輌の左右方向に互いに隔置され前端にて
車体に枢支され後端にて車輪を前記車輌の左右方向に延
在する軸線の周りに回転可能に支持する一対のトレーリ
ングアームと、前記一対のトレーリングアームを連結す
るツイストビームと、前記車輌の左右方向に互いに隔置
され前記車輌の前後方向に延在する枢軸線の周りに枢動
可能に前記車体に枢支された一対のアシストレバーと、
一端にて対応するトレーリングアームに枢着され前記枢
軸線より上下方向に隔置された他端にて前記アシストレ
バーの一端に枢着された一対のコントロールリンクと、
前記枢軸線の周りの前記アシストレバーの運動を相互に
伝達する運動伝達手段とを有し、前記コントロールリン
クの前記一端及び前記他端の枢点を結ぶ直線は前記車輌
の上方より見て前記車輌の中心平面内にて前記車輪の前
記軸線上又はその後方に於て互いに交差しており、前記
トレーリングアームの前記前端の枢点と前記コントロー
ルリンクの前記一端の枢点とを結ぶ直線は前記ツイスト
ビームの剪断中心軸と交差しているツイストビーム式リ
ヤサスペンションによって達成される。 【0018】 【作用】上述の如き構成によれば、一対のアシストレバ
ーの一方が枢軸の軸線の周りに枢動すると、運動伝達手
段により他方のアシストレバーは対応する枢軸の軸線の
周りに反対方向に枢動されるので、これらのアシストレ
バーが互いに同一方向に枢動することはない。即ち、一
対のアシストレバーの他端はそれぞれ対応する枢軸の軸
線の周りに同相にて上下方向に運動することはできる
が、逆相にて上下方向に運動することはできず、従って
一対のアシストレバーの一端はそれぞれ対応する枢軸線
の周りに逆相にて左右方向に運動することはできるが、
同相にて左右方向に運動することはできない。 【0019】車輪に横力が作用すると、コントロールリ
ンクの一端の枢点は逆相の前後方向に移動しようとし他
端の枢点は逆相の前後方向及び同相の左右方向に移動し
ようとする。しかし他端の枢点、従ってアシストレバー
の一端の枢点はそれぞれ対応する枢軸の軸線の周りに同
相にて左右方向に運動することはできないので、アシス
トレバーは静止状態を維持する。従って車輪に横力が作
用する場合にはコントロールリンクの他端の枢点は車体
に固定された状態と等価な状態になり、サスペンション
はコントロールリンクの両端の枢点を結ぶ直線の交点を
瞬間中心として回転運動しようとする。しかしこの交点
は車輌の上方より見て車輌の中央平面内にて車輪の軸線
上又はその後方に位置しているので、交点が車輪の軸線
上に位置している場合にはサスペンションは全く回転せ
ず、交点が車輪の軸線より車輌後方に位置している場合
には車輪はアンダステア方向へステア変化し、これによ
りトレーリングアーム前端の枢支部のばね定数に関係な
く車輌の操縦安定性が確保される。 【0020】また車輪に前後力が作用すると、サスペン
ションは前後力と同一の前後方向に並進運動しようとす
ることにより、コントロールリンクの一端の枢点も同相
にて前後方向に運動しようとし、これによりコントロー
ルリンクの他端の枢点はコントロールリンクにより同相
の前後方向及び逆相の左右方向に駆動されようとする。
コントロールリンクの他端の枢点、従ってアシストレバ
ーの一端の枢点はそれぞれ対応する枢軸の軸線の周りに
逆相にて左右方向に運動することがきるので、車輪に前
後力が作用する場合にもコントロールリンクはトレーリ
ングアームの前後方向の並進運動を阻害せず、トレーリ
ングアーム前端の枢支部のばね定数を適宜に設定するこ
とにより、コントロールリンクに関係なくサスペンショ
ンの前後コンプライアンスが確保される。 【0021】またトレーリングアームの前端の枢点とコ
ントロールリンクの一端の枢点とを結ぶ直線はツイスト
ビームの剪断中心軸と交差しているので、左右の車輪が
逆相にてストロークしてもトレーリングアームはこれら
の直線の周りに揺動し、コントロールリンクの一端の枢
点は運動しない。従って左右の車輪が逆相にてストロー
クする場合にも、コントロールリンクは従来の一般的な
ツイストビーム式リヤサスペンションのアライメント変
化に影響を及ぼさない。 【0022】またコントロールリンクの他端の枢点及び
アシストレバーの一端の枢点はそれぞれ対応する枢軸の
軸線の周りに逆相にて左右方向に運動することがきるの
で、左右の車輪が同相にてストロークすることにより左
右のトレーリングアームが同相にてストロークしても、
コントロールリンクの他端及びアシストレバーの一端の
枢点はそれぞれ対応する枢軸の軸線の周りに逆相にて左
右方向に運動し、リンク干渉は生じない。 【0023】従って左右の車輪が逆相にてストロークす
る場合及び同相にてストロークする場合の何れの場合に
も、コントロールリンクは従来の一般的なツイストビー
ム式リヤサスペンションのアライメント変化に影響を及
ぼさず、またリンク干渉も生じない。 【0024】以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実
施例について詳細に説明する。 【0025】 【実施例】図1は本発明によるツイストビーム式リヤサ
スペンションの第一の実施例をスケルトン図として示す
斜視図、図2は図1に示された一対のアシストレバーを
示す背面図、図3及び図4は第一の実施例をスケルトン
図として示す平面図であり、それぞれ車輪が横力を受け
る場合及び前後力を受ける場合の作動を示している。尚
図3及び図4に於ては簡略化の目的でアシストレバーは
省略されている。 【0026】図1に於て、10R、10Lは車輌の左右
方向に互いに隔置され車輌の前後方向に延在する一対の
トレーリングアームを示している。これらのトレーリン
グアーム10R、10Lの前端は車輌の左右方向に延在
する軸線12を有する円筒状のゴムブッシュを含むジョ
イント16R、16Lにより車体20に枢支され、トレ
ーリングアームの後端は図には示されていないアクスル
を介して車輪22R、22Lを車輌の左右方向に延在す
る軸線24の周りに回転可能に支持している。トレーリ
ングアーム10R、10Lは車輌の左右方向に延在し両
端にてトレーリングアームに剛固に固定されたツイスト
ビーム26により互いに連結されている。ツイストビー
ム26はその断面形状により定まる剪断中心軸28の周
りに捩られることによりスタビライザとしての機能を果
すようになっている。 【0027】尚図1には示されていないが、トレーリン
グアーム10R、10Lの後端と図には示されていない
車体との間にはショックアブソーバが配設されており、
ショックアブソーバの本体に固定された図には示されて
いないロアシートと同じく図には示されていない車体に
担持されたアッパシートとの間には、サスペンションス
プリングとしての圧縮コイルスプリングが弾装されてい
る。 【0028】トレーリングアーム10R、10Lの前端
近傍にはそのインボート側へ突出するアーム46R、4
6Lが一体に設けられている。これらのアームの先端に
はそれぞれピロボール48R、48Lによりコントロー
ルリンク50R、50Lの一端が枢着されている。これ
らのコントロールリンクの他端はそれぞれピロボール5
2R、52Lによりアシストレバー66R、66Lの一
端に枢着されている。アシストレバー66R、66Lは
それぞれ実質的に上下方向に延在する短いアーム部66
RA、66LAと実質的に水平に延在する長いアーム部
66RB、66LBとよりなり実質的にL形をなしてい
る。アーム部66RA、66LAは図示の如く車輪が中
立位置にあるときには対応するコントロールリンクに対
し垂直に延在するようになっている。アシストレバー6
6R、66Lはそれぞれ車体に固定され実質的に前後方
向に延在する枢軸68R、68Lにより二つのアーム部
の連結部にて車体に枢支されている。アシストレバー6
6R、66Lの他端、即ちアーム部66RB、66LB
の先端はそれぞれ円弧歯車70R、70Lを有してい
る。円弧歯車70R、70Lはそれぞれ枢軸68R、6
8Lの軸線68RA、68LAを中心とするピッチ円を
有し、これらのピッチ円は図2に示されている如く車輌
の前後方向に見て軸線68RA、68LAを結ぶ線分7
2の中点74に於て互いに接している。 【0029】尚図3及び図4に示されている如く上述の
各部材は車輌の中心平面56に対し左右対称に配設され
ている。 【0030】更に図3及び図4に示されている如く、コ
ントロールリンク50R、50Lの一端の枢点、即ちピ
ロボール48R、48Lの中心と対応するトレーリング
アーム10R、10Lの前端の枢点、即ちジョイント1
6R、16Lの中心とを結ぶ直線54R、54Lはツイ
ストビーム26の剪断中心軸28と車輌の中心平面56
との交点58に於て剪断中心軸28と交差している。 【0031】またコントロールリンク50R、50Lの
両端の枢点、即ちピロボール48R、48Lの中心とピ
ロボール52R、52Lの中心とを結ぶ直線60R、6
0Lは、車輌の上方より見て左右の車輪が中立位置にあ
るときのリヤアクスル中心線24と車輌の中心平面56
との交点と同一の交点62にてリヤアクスル中心線24
と交差している。 【0032】図5及び図6はそれぞれ本発明によるツイ
ストビーム式リヤサスペンションの第二及び第三の実施
例の要部を示す図2と同様の背面図である。尚これらの
図に於て、図2に示された部分と実質的に同一の部分に
は図2に付された符号と同一の符号が付されている。 【0033】図5に示された第二の実施例に於ては、ア
シストレバー66R、66Lの他端、即ちアーム部66
RB、66LBの先端はスライドピンジョイント76に
より互いに枢着されている。スライドピンジョイント7
6はアシストレバー66Rの他端に担持され実質的に前
後方向に延在するピン78と、アシストレバー66Lの
他端に設けられピン78を摺動可能に受ける案内溝80
とよりなっており、図示の如く車輪が中立位置にあると
きには案内溝80は線分72に沿って延在し、ピン78
の中心74は車輌の中心平面56に位置するようになっ
ている。 【0034】図6に示された第三の実施例に於ては、ア
シストレバー66R、66Lのアーム部66RA、66
LA及び66RB、66LBは実質的に同一の長さを有
し、車輌の前後方向に見て車輌右側のアシストレバー6
6Rは実質的にI形をなし、車輌左側のアシストレバー
66Lは実質的にV形をなしている。アシストレバー6
6R、66Lの他端、即ちアーム部66RB、66LB
の先端はコネクティングロッド82により互いに連結さ
れている。コネクティングロッド82はそれぞれピロボ
ール84R、84Lによりアーム部66RB、66LB
の先端に枢着されており、図示の如く車輪が中立位置に
あるときにはこれらのアーム部に対し垂直に延在するよ
うになっている。 【0035】尚これら第二及び第三の実施例は他の点に
ついては図1乃至図4に示された第一の実施例と同様に
構成されている。 【0036】以上の説明より解る如く、第一の実施例の
円弧歯車70R及び70L、第二の実施例のスライドピ
ンジョイント76、第三の実施例のコネクティングロッ
ド82は軸線68RA、68LAの周りのアシストレバ
ー66R、66Lの他端の運動を相互に伝達する運動伝
達手段を構成している。従ってアシストレバー66R、
66Lの一方が軸線68RA、68LAの周りに枢動す
ると、他方のアシストレバーは対応する軸線の周りに枢
動するが、これらのアシストレバーが互いに同一方向に
枢動することはない。即ち、アシストレバー66R、6
6Lの一端に設けられたピロボール52R、52Lはそ
れぞれ軸線68RA、68LAの周りに逆相にて左右方
向に運動することはできるが、同相にて左右方向に運動
することはできない。 【0037】図3に示されている如く、これらの実施例
に於て車輪22R、22Lに横力が作用すると、サスペ
ンションはジョイント16R、16Lの中心間の中点1
2aの周りに水平に回転運動しようとし、また横力と同
一の方向に並進運動しようとする。 【0038】サスペンションが中点12aの周りに回転
運動しようとすると、ピロボール48R、48Lは互い
に逆相にて実質的に前後方向に運動しようとし、これに
よりピロボール52R、52Lはコントロールリンク5
0R、50Lにより逆相の前後方向及び同相の左右方向
に駆動されようとする。またサスペンションが横方向に
並進運動しようとすると、ピロボール48R、48Lは
互いに同相にて左右方向に運動しようとし、これにより
ピロボール52R、52Lはコントロールリンク50
R、50Lにより逆相の前後方向及び同相の左右方向に
駆動されようとする。 【0039】従って車輪に横力が作用すると、ピロボー
ル52R、52Lはそれぞれ枢軸68R、68Lの軸線
68RA、68LAの周りに同相にて左右方向に運動し
ようとする。 【0040】しかし上述の如くピロボール52R、52
Lはそれぞれ軸線68RA、68LAの周りに同相にて
左右方向に運動することはできないので、アシストレバ
ーは静止状態を維持する。従って車輪に横力が作用する
場合にはピロボール52R、52Lは車体に固定された
状態と等価な状態になり、サスペンションは交点62を
瞬間中心として回転運動しようとするが、交点62はリ
ヤアクスル中心線24上、即ち車輪に対する横力の作用
線上に位置しているので、サスペンションは全く回転し
ない。 【0041】かくしてトレーリングアーム前端のジョイ
ントのばね定数に関係なくサスペンションの横剛性が確
保される。 【0042】また図4に示されている如く、上述の各実
施例に於て車輪22R、22Lに前後力が作用すると、
サスペンションは前後力と同一の前後方向に並進運動し
ようとする。 【0043】サスペンションが前後方向に並進運動しよ
うとすると、ピロボール48R、48Lも同相にて前後
方向に運動しようとし、これによりピロボール52R、
52Lはコントロールリンク50R、50Lにより同相
の前後方向及び逆相の左右方向に駆動されようとし、こ
れによりピロボール52R、52Lは枢軸68R、68
Lの軸線の周りに枢動する。 【0044】従って車輪に前後力が作用した場合にはコ
ントロールリンク50R、50Lはトレーリングアーム
10R、10Lの前後方向の並進運動を阻害しないの
で、トレーリングアーム10R、10Lはそれらの前端
のジョイント16R、16Lのばね定数に応じて前後方
向に並進運動する。 【0045】かくしてトレーリングアーム前端のジョイ
ントのばね定数を適宜に設定することにより、コントロ
ールリンクに関係なくサスペンションの前後コンプライ
アンスが確保される。 【0046】またこれらの実施例に於ては、図3に示さ
れている如く、コントロールリンク50R、50Lの一
端に設けられたピロボール48R、48Lは、ツイスト
ビーム26の剪断中心軸28と車輌の中心平面56との
交点58とトレーリングアーム10R、10Lの前端の
ジョイント16R、16Lの中心とを結ぶ直線54R、
54L上に位置しているので、左右の車輪が逆相にてス
トロークしても、トレーリングアーム10R、10Lは
それぞれ直線54R、54Lの周りに揺動し、ジョイン
ト48R、48Lは運動しない。 【0047】従って左右の車輪が逆相にてストロークす
る場合にも、コントロールリンク50R、50Lは従来
の一般的なツイストビーム式リヤサスペンションのアラ
イメント変化に影響を及ぼさない。 【0048】またコントロールリンク50R、50Lの
他端に設けられたピロボール52R、52Lはそれぞれ
枢軸68R、68Lの軸線の周りに逆相にて左右方向に
回転可能であるので、左右の車輪が同相にてストローク
することにより左右のトレーリングアームが同相にてス
トロークしても、コントロールリンク50R、50Lの
他端はそれぞれ枢軸68R、68Lの軸線の周りに逆相
にて左右方向に回転し、リンク干渉は生じない。 【0049】従って左右の車輪が同相にてストロークす
る場合にも、コントロールリンク50R、50Lは従来
の一般的なツイストビーム式リヤサスペンションのアラ
イメント変化に影響を及ぼさず、リンク干渉も生じな
い。 【0050】尚図示の各実施例に於ては、コントロール
リンク50R、50Lの両端の枢点を結ぶ直線60R、
60Lは、車輌の上方より見て車輌の中心平面56とリ
ヤアクスル中心軸24との交点と同一の交点62に於て
互いに交差しているが、これらの直線は車輌の上方より
見て車輌の中心平面56内にてアクスル中心軸24より
車輌後方側にて互いに交差していてもよい。この場合に
は車輪が横力を受けるとサスペンションが直線60Rと
60Lとの交点62の周りに回転することにより車輪は
アンダステア方向へステア変化し、これにより車輌の操
縦安定性が確保される。 【0051】またトレーリングアームの前端のジョイン
トの中心とコントロールリンクの一方の端部のジョイン
トの中心とを結ぶ直線54R、54Lは、上述の各実施
例の場合の如く、車輌の中心平面56とツイストビーム
26の軸線28との交点58に於て互いに交差している
ことが好ましいが、これらの直線は車輌の中心平面56
以外の位置にて軸線28と交差していてもよく、その場
合にはそれらの直線と軸線28との交点が交点58より
等距離の位置に位置していれば、左右の車輪が同相にて
ストロークしてもリンク干渉は発生せず、また左右の車
輪が逆相にてストロークする際のリンク干渉も最小限に
抑えられる。 【0052】以上に於ては本発明を幾つかの実施例につ
いて詳細に説明したが、本発明はこれらの実施例に限定
されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実
施例が可能であることは当業者にとって明らかであろ
う。 【0053】 【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明によれば、コントロールリンクの両端の枢点を結ぶ直
線の交点は車輌の上方より見て車輌の中心平面内にて車
輪の軸線上又はその後方に位置しているので、車輪に横
力が作用しても交点が車輪の軸線上に位置している場合
にはサスペンションは全く回転せず、交点が車輪の軸線
より車輌後方に位置している場合には車輪はアンダステ
ア方向へステア変化し、これによりトレーリングアーム
前端の枢支部のばね定数に関係なく車輌の操縦安定性を
向上させることができる。 【0054】また車輪に前後力が作用しても、コントロ
ールリンクはトレーリングアームの前後方向の並進運動
を阻害しないので、トレーリングアーム前端の枢支部の
ばね定数を適宜に設定することにより、コントロールリ
ンクに関係なくサスペンションの前後コンプライアンス
を確保し、これにより車輌の乗り心地性を向上させるこ
とができる。 【0055】更に左右の車輪が逆相にてストロークする
場合及び同相にてストロークする場合の何れの場合に
も、コントロールリンクは従来の一般的なツイストビー
ム式リヤサスペンションのアライメント変化に影響を及
ぼさず、またリンク干渉も生じないので、従来の一般的
なツイストビーム式リヤサスペンションの場合と同一の
アライメント変化を確保することができ、またリンク干
渉の発生を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるツイストビーム式リヤサスペンシ
ョンの第一の実施例をスケルトン図として示す斜視図で
ある。 【図2】図1に示された一対のアシストレバーを示す背
面図である。 【図3】図1に示された第一の実施例をスケルトン図と
して示す平面図であり、車輪が横力を受ける場合の作動
を示している。 【図4】図1に示された第一の実施例をスケルトン図と
して示す平面図であり、車輪が前後力を受ける場合の作
動を示している。 【図5】本発明によるツイストビーム式リヤサスペンシ
ョンの第二の実施例の要部を示す図2と同様の背面図で
ある。 【図6】本発明によるツイストビーム式リヤサスペンシ
ョンの第三の実施例の要部を示す図2と同様の背面図で
ある。 【図7】従来の一般的なツイストビーム式リヤサスペン
ションをスケルトン図として示す平面図であり、特に車
輪が横力を受ける場合の作動を示している。 【図8】従来の一般的なツイストビーム式リヤサスペン
ションをスケルトン図として示す平面図であり、特に車
輪が前後力を受ける場合の作動を示している。 【図9】実開昭63−40210号公報に記載されたツ
イストビーム式リヤサスペンションをスケルトン図とし
て示す平面図である。 【符号の説明】 10R、10L…トレーリングアーム 16R、16L…ジョイント 20…車体 22R、22L…車輪 24…リヤアクスル中心線 26…ツイストビーム 28…剪断中心軸 50R、50L…コントロールリンク 52R、52L…ピロボール 100R、100L…トレーリングアーム 102…ツイストビーム 106R、106L…ジョイント 108…車体 110R、110L…車輪 120R、120L…ジョイント 122R、122L…ジョイント 128…リヤアクスル中心線
ョンの第一の実施例をスケルトン図として示す斜視図で
ある。 【図2】図1に示された一対のアシストレバーを示す背
面図である。 【図3】図1に示された第一の実施例をスケルトン図と
して示す平面図であり、車輪が横力を受ける場合の作動
を示している。 【図4】図1に示された第一の実施例をスケルトン図と
して示す平面図であり、車輪が前後力を受ける場合の作
動を示している。 【図5】本発明によるツイストビーム式リヤサスペンシ
ョンの第二の実施例の要部を示す図2と同様の背面図で
ある。 【図6】本発明によるツイストビーム式リヤサスペンシ
ョンの第三の実施例の要部を示す図2と同様の背面図で
ある。 【図7】従来の一般的なツイストビーム式リヤサスペン
ションをスケルトン図として示す平面図であり、特に車
輪が横力を受ける場合の作動を示している。 【図8】従来の一般的なツイストビーム式リヤサスペン
ションをスケルトン図として示す平面図であり、特に車
輪が前後力を受ける場合の作動を示している。 【図9】実開昭63−40210号公報に記載されたツ
イストビーム式リヤサスペンションをスケルトン図とし
て示す平面図である。 【符号の説明】 10R、10L…トレーリングアーム 16R、16L…ジョイント 20…車体 22R、22L…車輪 24…リヤアクスル中心線 26…ツイストビーム 28…剪断中心軸 50R、50L…コントロールリンク 52R、52L…ピロボール 100R、100L…トレーリングアーム 102…ツイストビーム 106R、106L…ジョイント 108…車体 110R、110L…車輪 120R、120L…ジョイント 122R、122L…ジョイント 128…リヤアクスル中心線
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 車輌の左右方向に互いに隔置され前端にて車体に枢支さ
れ後端にて車輪を前記車輌の左右方向に延在する軸線の
周りに回転可能に支持する一対のトレーリングアーム
と、前記一対のトレーリングアームを連結するツイスト
ビームと、前記車輌の左右方向に互いに隔置され前記車
輌の前後方向に延在する枢軸線の周りに枢動可能に前記
車体に枢支された一対のアシストレバーと、一端にて対
応するトレーリングアームに枢着され前記枢軸線より上
下方向に隔置された他端にて前記アシストレバーの一端
に枢着された一対のコントロールリンクと、前記枢軸線
の周りの前記アシストレバーの運動を相互に伝達する運
動伝達手段とを有し、前記コントロールリンクの前記一
端及び前記他端の枢点を結ぶ直線は前記車輌の上方より
見て前記車輌の中心平面内にて前記車輪の前記軸線上又
はその後方に於て互いに交差しており、前記トレーリン
グアームの前記前端の枢点と前記コントロールリンクの
前記一端の枢点とを結ぶ直線は前記ツイストビームの剪
断中心軸と交差しているツイストビーム式リヤサスペン
ション。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3060879A JP2936767B2 (ja) | 1991-02-07 | 1991-02-07 | ツイストビーム式リヤサスペンション |
US07/780,107 US5215329A (en) | 1990-11-22 | 1991-10-21 | Twist beam type rear suspension reinforced against side force with longitudinal compliance |
EP91119882A EP0487089B1 (en) | 1990-11-22 | 1991-11-21 | Twist beam type rear suspension reinforced against side force with longitudinal compliance |
DE69102693T DE69102693T2 (de) | 1990-11-22 | 1991-11-21 | Gegen Seitenkräfte verstärkte Verbundlenkerhinterachse mit longitudinaler Nachgiebigkeit. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3060879A JP2936767B2 (ja) | 1991-02-07 | 1991-02-07 | ツイストビーム式リヤサスペンション |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04257708A JPH04257708A (ja) | 1992-09-11 |
JP2936767B2 true JP2936767B2 (ja) | 1999-08-23 |
Family
ID=13155104
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3060879A Expired - Lifetime JP2936767B2 (ja) | 1990-11-22 | 1991-02-07 | ツイストビーム式リヤサスペンション |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2936767B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100456883B1 (ko) * | 2002-06-24 | 2004-11-10 | 현대자동차주식회사 | 자동차의 후륜 현가 장치 |
-
1991
- 1991-02-07 JP JP3060879A patent/JP2936767B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04257708A (ja) | 1992-09-11 |
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