JP2936470B2 - ダイヤフラム式燃料ポンプ - Google Patents
ダイヤフラム式燃料ポンプInfo
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Description
機関に連なる気化器へ給送する燃料ポンプに関し、その
うち特に燃料の吸入、吐出のポンプ作用を機関が生起す
る脈動圧によって行なうダイヤフラム式燃料ポンプに関
する。
料タンクと気化器との間の燃料配管系に配置され、さら
に、燃料ポンプと燃料タンクとの間の燃料配管系には、
燃料ポンプへ供給される燃料中に含まれる異物を除去す
る為のストレーナが配置される。
ラム式燃料ポンプによると、以下の解決課題を有する。 1)燃料配管は、燃料タンクとストレーナの入口流路を
連絡する第1燃料配管、ストレーナの出口流路と燃料ポ
ンプの燃料流入路を連絡する第2燃料配管、燃料ポンプ
の燃料吐出路と気化器の燃料流路を連絡する第3燃料配
管と三本の燃料配管を用意する必要がある。そして、そ
れらの燃料配管の各接続部には燃料配管と各流路とを締
結する為のクリップを必要とするもので、具体的には燃
料タンクとの接続部、ストレーナの入口部の接続部、ス
トレーナの出口部の接続部、燃料ポンプの入口部の接続
部、燃料ポンプの出口部の接続部、気化器の入口部の接
続部と6個のクリップが必要となる。以上によると、燃
料配管、クリップの部品点数が増加するとともにそれら
の組みつけ作業が増加し、製造コストの低減を達成でき
ない。特に車輌に搭載された燃料タンク、ストレーナ、
燃料ポンプ、気化器は比較的狭い空間に配置されるもの
で、上記の如く組みつけ作業の増加によると組みつけ作
業は困難を極める。
と、ストレーナを車輌へ装着する為にラバー、ブラケッ
ト等の装着用部品を用意する必要があるとともに車輌へ
の装着作業を必要とする。以上によると部品点数の増加
及び組みつけ作業の増加によって製造コストの低減を達
成できない。又、車輌にあってはストレーナを配置する
空間を用意する必要があり、これによると車輌のレイア
ウトの設計的自由度が阻害されて好ましいものでない。
ジングと下側ハウジングとが溶着等によって接合され、
内部に濾過部材が配置される。以上によると、2個のハ
ウジングを格別に必要として部品点数が増加すること、
及びそれらのハウジングの接合作業が必要なことから製
造コストの低減を達成できない。更に、上側ハウジング
と下側ハウジングが溶着によって固着されることによる
と、濾過部材の分解、清掃が困難であった。
で、部品点数が少なく、且つ組みつけ作業工数の少ない
安価なダイヤフラム式燃料ポンプを提供することを主目
的とし、更にストレーナを含むダイヤフラム式燃料ポン
プの車輌への搭載の設計的自由度を向上することを他の
目的とし、更にストレーナのメンテナンス性の向上を図
ることを他の目的とする。
式燃料ポンプは前記目的を達成する為に、ポンプ本体と
カバーとの間にダイヤフラムが挟持され、ダイヤフラム
とポンプ本体とによってポンプ室を形成するとともにダ
イヤフラムとカバーとによって脈動圧室を形成し、ポン
プ室には吸入側逆止弁を介して燃料流入路が開口すると
ともに吐出側逆止弁を介して燃料吐出路が開口し、一
方、脈動圧室には脈動圧導入路を開口したダイヤフラム
式燃料ポンプにおいて、ポンプ本体に形成される吸入側
逆止弁より上流側の燃料流入路に、燃料流入室を凹設
し、該燃料流入室内に燃料流入路内を流れる燃料中に含
まれる異物を除去するストレーナを配置したことを第1
の特徴とする。
記ポンプ本体とカバーとは、それぞれの対向面が対接し
て螺着配置され、前記燃料流入室は、ポンプ本体の対向
面に開口部を介して開口して凹設されるとともに該開口
部がカバーにて閉塞され、前記ストレーナを燃料流入室
の開口部を介して燃料流入室に着脱自在に配置したこと
を第2の特徴とする。
記ダイヤフラム10Bと吸入側逆止弁10A及び吐出側
逆止弁10Cとは、薄板材料にて一体形成されてなるこ
とを第3の特徴とする。
記燃料流入室3の開口部3Aに臨んでカバー12の対向
面12Aに第1レギュレータ凹部13を設け、第1レギ
ュレータ凹部13と開口部3Aとの間に第1パッキン9
が挟持されて第1レギュレータ室R1が形成されてなる
ことを第4の特徴とする。
記ポンプ本体1に形成される吐出側逆止弁10Cより下
流側の燃料吐出路6に燃料吐出室凹部7を設け、燃料吐
出室凹部7の開口部7Aに臨んでカバー12の対向面1
2Aに第2レギュレータ凹部17を設け、第2レギュレ
ータ凹部17と開口部7Aとの間に第1パッキン9が挟
持されて第2レギュレータ室R2が形成されてなること
を第5の特徴とする。
の特徴によると、ストレーナがポンプ本体に凹設された
燃料流入室内に配置されたので、燃料配管、クリップ、
ストレーナを構成するハウジング、更にはストレーナを
車輌へ装着する為のブラケット等の部品点数を削減でき
るとともにそれらの組みつけ作業を大きく減少できたの
で、その製造コストの低減を達成できる。
向して螺着されるポンプ本体とカバーとにより形成さ
れ、ストレーナは、ポンプ本体の対向面に開口する開口
部を介して燃料流入室内に着脱自在に配置されるので、
ストレーナの分解、清掃を極めて容易に行なうことがで
きてメンテナンス性の向上を達成しうる。
吸入側逆止弁及び吐出側逆止弁とは薄板材料にて一体形
成されるので、各自別々の機能を果たすにもかかわら
ず、一枚の薄板材料にて兼用することができ、従って部
品点数及び組付工数を大幅に低減することができる。
タ室と燃料流入室とを第1パッキンを介して表裏に対向
して形成するようにしたので、簡単な構成で燃料流入路
内にて生起する燃料の脈動をレギュレートする機能を達
成することができ、従って、部品点数及び組付工数を大
幅に低減することができる。
タ室と燃料吐出室凹部とを第1パッキンを介して表裏に
対向して形成するようにしたので、第1レギュレータ室
にて脈動減衰された燃料が、さらに第2レギュレータ室
にても減衰されることになり、燃料吐出路から流出され
る燃料の脈動を、極めて小さくすることができる。又、
第1レギュレータ室及び第2レギュレータ室の壁面は、
第1パッキンにて共用するようにしたので、部品点数及
び組付工数を低減することが可能となる。
プの1実施例について図1により説明する。1はポンプ
本体であって、図において上方に平坦面をなす対向面1
Aが形成され、このポンプ本体1には、以下に述べる凹
部及び流路が形成される。2はポンプ本体1の略中央に
凹設される有底凹部をなすポンプ室凹部であって、ポン
プ本体1の対向面1Aに開口する。3は、ポンプ本体1
の図において右方に凹設される燃料流入室凹部であっ
て、その上方の開口部3Aはポンプ本体1の対向面1A
に開口する。この燃料流入室凹部3は、小径筒状凹部3
Bと大径筒状凹部3Cとが連設され、大径筒状凹部3C
は、開口部3Aを介してポンプ本体1の対向面1Aに開
口する。
料流入ジョイントであり、この燃料流入ジョイント4と
ポンプ室凹部2とは燃料流入室凹部3を介して燃料流入
路5にて連絡される。この燃料流入路5は、燃料の流れ
方向において、もっとも上流側に第1燃料流入路5Aが
形成され、中間側に第2燃料流入路5Bが形成され、も
っとも下流側に第3燃料流入路5Cが形成される。前
記、第1燃料流入路5Aの上流は燃料流入ジョイント4
に連なり、下流は燃料流入室3の小径筒状凹部3Bの底
部に開口して連絡される。第2燃料流入路5Bの上流
は、大径筒状凹部3Cに開口し、下流はポンプ本体1の
対向面1Aに開口する。又、第3燃料流入路5Cの上流
は、ポンプ本体1の対向面1Aに開口し、下流はポンプ
室凹部2に開口する。すなわち、燃料流入ジョイント4
とポンプ室凹部2とは、第1燃料流入路5A−燃料流入
室凹部3−第2燃料流入路5B−ポンプ本体1の対向面
1A−第3燃料流入路5Cを介して連絡される。
出ジョイントであり、この燃料吐出ジョイント6とポン
プ室凹部2とは上方の開口部7Aがポンプ本体1の対向
面1Aに開口する燃料吐出室凹部7を介して燃料吐出路
8にて連絡される。この燃料吐出路8は、燃料の流れ方
向において、もっとも上流側に第1燃料吐出路8Aが形
成され、中間側に第2燃料吐出路8Bが形成され、もっ
とも下流側に第3燃料吐出路8Cが形成される。第1燃
料吐出路8Aの上流はポンプ室凹部2に開口し、下流は
ポンプ本体1の対向面1Aに開口する。第2燃料吐出路
8Bの上流は、ポンプ本体1の対向面1Aに開口し、下
流は、燃料吐出室凹部7に開口する。そして第3燃料吐
出路8Cの上流は、燃料吐出室凹部7に開口し、下流は
燃料吐出ジョイント6に連なる。すなわち、ポンプ室凹
部2と燃料吐出ジョイント6とは、第1燃料吐出路8A
−ポンプ本体1の対向面1A−第2燃料吐出路8B−燃
料吐出室凹部7−第3燃料吐出路8Cを介して連絡され
る。
1パッキンであり、ポンプ本体1の対向面1A上に配置
される。この第1パッキン9は、燃料流入室3の開口部
3Aを閉塞する第1閉塞部9Aと、ポンプ本体1の対向
面1Aに開口する第2燃料流入路5Bの下流の開口に臨
む開口9Bと、ポンプ本体1の対向面1Aに開口する第
1燃料吐出路8Aの下流の開口に臨む開口9Cと、燃料
吐出室凹部7の開口部7Aを閉塞する第2閉塞部9Dと
を備える。この第1パッキン9は、ポンプ本体1の対向
面1Aに開口する第3燃料流入路5Cの上流の開口、ポ
ンプ室凹部2のポンプ本体1の対向面1Aへの開口、ポ
ンプ本体1の対向面1Aに開口する第2燃料吐出路8B
の上流の開口を閉塞するものでない。
板合成樹脂材料、薄板金属材料等によって形成されるダ
イヤフラムである。このダイヤフラム10は、第1パッ
キン9の開口9Bを開閉制御する吸入側逆止弁10A
と、ポンプ本体1の対向面1Aに開口するポンプ室凹部
2を閉塞するポンプダイヤフラム10Bと、第1パッキ
ン9の開口9Cを開閉制御する吐出側逆止弁10Cとを
備える。前記吸入側逆止弁10A、吐出側逆止弁10C
は舌片状をなし、その基部が挟持されて固定され、先端
が自由に移動しうる。
えばゴム材料よりなる平板状の第2パッキンである。こ
の第2パッキン11は、ポンプ本体1の対向面1Aに開
口する、燃料流入室3の開口部3A、第2燃料流入路5
Bの下流の開口、第3燃料流入路5Cの上流の開口、ポ
ンプ室凹部2の開口、第1燃料吐出路8Aの下流の開
口、第2燃料吐出路8Bの上流の開口、及び燃料吐出室
凹部7の開口部7Aをその投影面において閉塞すること
のないよう配置される。
1Aに対接する対向面12Aが形成されたカバーであ
り、対向面12Aには以下が凹設される。すなわち13
は、ポンプ本体1の燃料流入室3の開口部3Aに臨んで
凹設された第1レギュレータ凹部である。14は、吸入
側逆止弁10A及びポンプ本体1の対向面1Aに開口す
る第3燃料流入路5Cの上流の開口に臨んで凹設された
第1燃料凹部である。吸入側逆止弁10Aは、この第1
燃料凹部14内において、基部が固定され、先端の移動
が許容される。15は、ポンプ本体1のポンプ室凹部2
に臨んで凹設された、脈動圧室凹部であり、この脈動圧
室凹部15には脈動圧導入路15Aが開口する。16は
吐出側逆止弁10C及びポンプ本体1の対向面1Aに開
口する第2燃料吐出路8Bの上流の開口に臨んで凹設さ
れた第2燃料凹部である。吐出側逆止弁10Cは、この
第2燃料凹部16内において基部が固定され、先端の移
動が許容される。17は、ポンプ本体1の燃料吐出室凹
部7の開口部7Aに臨んで凹設された第2レギュレータ
凹部である。上記、第1レギュレータ凹部13、第1燃
料凹部14、脈動圧室凹部15、第2燃料凹部16、第
2レギュレータ室凹部17はカバー12の対向面12A
にて区分される。
20Aは下方が開口20Bをもって開口し、上方に上底
部20Cを有する有底円筒状のストレーナ本体であり、
ストレーナ本体20Aの側部を貫通する開口20Dには
濾過部材20Eとしての網が張設される。
組みつけられてダイヤフラム式燃料ポンプを形成する。
ポンプ本体1の対向面1Aに開口する燃料流入室3の開
口部3Aを介してストレーナ20が燃料流入室3内へ配
置される。具体的には、ストレーナ20の下方の円筒部
が小径筒状凹部3B内に軽圧入状態で挿入される。軽圧
入状態とは、ストレーナ20に対して上方への引上げ力
を加えた際、ストレーナ20を小径筒状凹部3Bより容
易に引抜くことができる状態である。あるいは、図示さ
れないが、ストレーナ20の下方の円筒部の外周にオネ
ジを形成するとともに小径筒状凹部3Bにメネジを形成
し、ストレーナ20を螺動することによって螺着しても
よい。要するに、ストレーナ20は燃料流入室3内に脱
着可能に取着される。以上によると、ストレーナ20の
下方の開口20Bは、第1燃料流路5Aの下流に臨んで
開口配置され、ストレーナ20の側部の開口20Dは濾
過部材20Eを介して燃料流入室3の大径筒状凹部3C
に臨んで開口する。
パッキン9、ダイヤフラム10、第2パッキン11、カ
バー12の対向面12Aを積層して配置し、この状態に
おいて、カバー12の対向面12Aをポンプ本体1の対
向面1A上にビス21によって螺着する。以上による
と、ポンプ本体1の対向面1Aとカバー12の対向面1
2Aとの間には、第1パッキン9、ダイヤフラム10、
第2パッキン11が挟持され、以下の室及び流路が形成
される。
1の対向面1Aへの開口部3Aは、第1パッキン9の第
1閉塞部9Aによって閉塞され、閉塞された燃料流入室
3が形成され、この燃料流入室3にストレーナ20が配
置される。一方、カバー12の第1レギュレータ凹部1
3は第1パッキン9の第1閉塞部9Aによって閉塞さ
れ、閉塞された第1レギュレータ室R1が形成される。
上記燃料流入室3と第1レギュレータ室R1とは第1パ
ッキン9の第1閉塞部9Aの表裏に対向して形成され
る。
2Aへの開口は、ポンプ本体1の対向面1Aによって閉
塞され、第2燃料流入路5Bの下流は、第1パッキン9
の開口9Bを介して第1燃料凹部14内に開口し、この
開口9Bは、ダイヤフラム10に形成された吸入側逆止
弁10Aによって開閉される。又、第3燃料流入路5C
の上流は、ポンプ本体1の対向面1Aを介して第1燃料
凹部14内に開口する。
Aへの開口は、ダイヤフラム10のポンプダイヤフラム
10Bによって閉塞され、ポンプ室Pを形成し、一方脈
動圧室凹部15のカバー12の対向面12Aへの開口
は、ポンプダイヤフラム10Bによって閉塞され、脈動
圧室Dを形成する。このポンプ室Pと脈動圧室Dとはダ
イヤフラム10のポンプダイヤフラム10Bの表裏に対
向して形成される。
2Aへの開口は、ポンプ本体1の対向面1Aによって閉
塞され、第1燃料吐出路8Aの下流は、第1パッキン9
の開口9Cを介して第2燃料凹部16内に開口し、この
開口9Cは、ダイヤフラム10に形成された吐出側逆止
弁10Cによって開閉される。又、第2燃料吐出路8B
の上流は、ポンプ本体1の対向面1Aを介して第2燃料
凹部16内に開口する。
向面1Aへの開口部7Aは、第1パッキン9の第2閉塞
部9Dによって閉塞され、閉塞された燃料吐出凹部7が
形成され、一方カバー12の第2レギュレータ凹部17
は第1パッキン9の第2閉塞部9Dによって閉塞され、
閉塞された第2レギュレータ室R2が形成される。上記
燃料吐出室凹部7と第2レギュレータ室R2とは第1パ
ッキン9の第2閉塞部9Dの表裏に対向して形成され
る。
に流入する燃料は以下の系路を通って燃料吐出ジョイン
ト6に達する。すなわち、燃料流入ジョイント4−第1
燃料流入路5A−ストレーナ20−燃料流入室3の大径
筒状凹部3C−第2燃料流入路5B−第1燃料凹部14
−第3燃料流入路5C−ポンプ室P−第1燃料吐出路8
A−第2燃料凹部16−第2燃料吐出路8B−燃料吐出
室凹部7−第3燃料吐出路8C−燃料吐出ジョイント6
の系路を通る。
に搭載されるもので、燃料流入ジョイント4は図示せぬ
第1燃料配管を介して燃料タンクに接続され、燃料吐出
ジョイント6は図示されぬ第2燃料配管を介して機関に
装着された気化器の燃料流路に接続される。又、脈動圧
導入路15Aは図示されぬ機関の吸気管に接続され、機
関に生起する脈動圧が脈動圧室D内に導入される。
の如く駆動されてポンプ作用をなす。機関が運転されて
吸気管内に脈動圧が生起すると、この脈動圧は負圧導入
路15Aを介して脈動圧室D内へ作用し、ポンプダイヤ
フラム10Bを脈動圧に応じて往復動させる。これによ
ると、ポンプ室P内にあってはポンプ室P内の室容積が
増減するもので、ポンプ室Pの容積増加時においてポン
プ室P内の圧力は低下し、ポンプ室Pの容積減少時にお
いてポンプ室P内の圧力は上昇する。そして、前記ポン
プ室P内の圧力変化は、脈動圧室D内に脈動圧が作用す
る間において、継続して行なわれる。
によってポンプダイヤフラム10Bが図において上動
し、ポンプ室P内の圧力が低下すると、この低下した圧
力は第1燃料吐出路8Aを介して吐出側逆止弁10Cに
作用し、吐出側逆止弁10Cは開口9Cを閉塞して第1
燃料吐出路8Aを閉塞状態に保持する。一方、ポンプ室
P内の低下した圧力は、第3燃料流入路5Cを介して第
1燃料凹部14内へ導入され、吸入側逆止弁10Aは、
第2燃料流入路5Bに連なる開口9Bを開放する。以上
によると、ポンプ室P内の低下した圧力は、第3燃料流
入路5C−第1燃料凹部14−第2燃料流入路5B−燃
料流入室3−第1燃料流入路5A−燃料流入ジョイント
4−図示されない第1燃料配管を介して燃料タンクへ作
用する。従って、燃料タンク内に貯溜される燃料は、図
示されぬ第1燃料配管−燃料ジョイント4−第1燃料流
入路5A−ストレーナ20を備えた燃料流入室3−第2
燃料流入路5B−開口9B−第1燃料凹部14−第3燃
料流入路5Cを介してポンプ室P内に吸入される。
によってポンプダイヤフラム10Bが図において下動す
ると、前記においてポンプ室P内に吸入された燃料は加
圧されるもので、ポンプ室P内の加圧された燃料は、第
3燃料流入路5Cを介して第1燃料凹部14内へ導入さ
れ、吸入側逆止弁10Aは、この上昇した燃料圧力を受
けて第2燃料流入路5Aに連なる開口9Bを閉塞する。
一方、ポンプ室P内の加圧された燃料は、第1燃料吐出
路8Aを介して開口9Cに作用するもので、吐出側逆止
弁10Cは開口9Cを開放する。以上によると、ポンプ
室P内の加圧された燃料は、第1燃料吐出路8A−開口
9C−第2燃料凹部16−第2燃料吐出路8B−燃料吐
出室凹部7−第3燃料吐出路8C−燃料吐出ジョイント
6に達し、図示されぬ第2燃料配管を介して気化器へ供
給される。そして、機関の運転時において継続して脈動
圧が脈動圧室D内へ導入されることによると、前記ポン
プの吸入、吐出作用は連続して行なわれるもので、これ
によってダイヤフラム式燃料ポンプは燃料タンク内の燃
料を気化器に連続的に供給するものである。
室P内へ向かう燃料は、ダイヤフラム式燃料ポンプ内に
内蔵されるストレーナ20によって燃料中に含まれる異
物が除去される。すなわち、第1燃料流入路5Aを流下
する燃料は、ストレーナ20の下方の開口20Bを介し
てストレーナ20の内方に流入し、次いでストレーナ2
0の側方の開口20Dに張設された濾過部材20Eを介
して燃料流入室3の大径筒状凹部3C内に流入する。従
って、燃料中に含まれる異物は濾過部材20Eによって
除去され、清浄なる燃料が燃料流入室3の大径筒状凹部
3C内へ供給され、この燃料が上記作用によって燃料吐
出ジョイント6より吐出される。
路5内において生起する燃料の脈動を減衰する作用をな
し、第2レギュレータ室R2は燃料吐出路8内を流れる
燃料の脈動を減衰させる作用をなす。
本体1とカバー12との間に形成される燃料流入室3内
に内蔵して配置したことによると、機関及び気化器と
接続する燃料配管及び燃料配管を流路に締結する為のク
リップを削減できるとともにそれらの接続及び締結作業
を削減できるので製造コストの低減を達成できる。ス
トレーナ20のハウジングはポンプ本体1がなすもの
で、格別なハウジングを用意する必要がなく、且つハウ
ジングの組みつけ作業が不要となる。従って、製造コス
トの低減を達成できる。ストレーナ20を車輌へ装着
する為の格別な装着部品及びその装着作業が不要となっ
たもので製造コストの低減を図ることができ、更にはス
トレーナ20を配置する設置空間を車輌に用意する必要
がなく、車輌のレイアウトの設計的自由度を高めること
ができる。
ナ20は、ビス21をユルメてカバー12を取り外し、
燃料流入室3の開口部3Aを介して自在に取り外すこと
が可能となったものであり、これによるとストレーナ2
0の交換及びストレーナ20の清掃を極めて簡単に行な
うことができるもので、メンテナンス性の著しい向上を
図ることができる。
3を吸入側逆止弁10Aより上流にある燃料流入路5に
形成したことによると、吸入側逆止弁10Aとそれに対
向する開口9B及び吐出側逆止弁10Cとそれに対向す
る開口9Cとの閉塞部に異物が噛み込むことがないもの
で、長期に渡って安定したポンプ作用を得ることができ
る。
対して単なる凹部を追加形成すればよいので、その実施
が極めて容易なものである。
10Cは、自己復元性のある薄板材料にて形成するよう
にしたので、例えば、球弁を用いる場合に比較して、球
弁を弁座側へ付勢するバネ及びそのバネガイド等の部品
を削減することができ、従って製造コストの低減が可能
となる。又、ポンプ本体1あるいはカバー12内部の燃
料通路中に上記球弁等を特別にレイアウトする必要がな
いので、燃料通路形状を単純化することができると共に
燃料通路の高低差を小さくすることができ、従って、小
型化及び薄型化することが可能となる。又、各自別々の
機能を果たす吸入側逆止弁10A、ダイヤフラム10B
及び吐出側逆止弁10Cとを、1枚の薄板材料にて兼用
するようにしたので、部品点数及び組付工数を大幅に低
減することが可能となる。
3とを第1パッキン9を介して表裏に対向して形成する
ようにしたので、燃料流入路5内にて生起する燃料の脈
動は、第1レギュレータ室R1にて減衰される。又、第
1パッキン9が燃料流入室3の壁面と第1レギュレータ
室R1の壁面とを共用するようにしたので、例えば、第
1レギュレータ室R1及び燃料流入室3を横方向に、各
々隣接して配置する場合に比較して、横方向の寸法を小
型化することが可能となる。又、第1レギュレータ室R
1は、従来のものに対して単なる凹部を追加形成したカ
バー12と、ストレーナ20が配置される凹部を有する
ポンプ本体1と、カバー12とポンプ本体1との間で挟
持される第1パッキン9との簡単な構成でレギュレート
機能を達成し得るようにしたので、部品点数及び組付工
数を大きく低減することができる。しかも、第1レギュ
レータ室R1を形成したとしても、燃料ポンプ自体は、
厚型化することがないので、薄型形状を維持することが
可能となる。
凹部7とを第1パッキン9を介して表裏に対向して形成
するようにしたので、燃料吐出路6内にて生起する燃料
の脈動は、第2レギュレータ室R2にて減衰される。従
って、燃料吐出路6から流出される燃料は、第1レギュ
レータ室R1と第2レギュレータ室R2の両方で脈動減
衰効果を受けるので、極めて脈動の小さい燃料とするこ
とができる。又、第1レギュレータ室R1及び第2レギ
ュレータ室R2は、第1パッキン9にてその壁面を共用
するようにしたので、部品点数及び組付工数を低減する
ことが可能となる。
形状は網を用いた円筒形に限定されるものでなく、平板
状のものであってもよく更に濾過部材は網に代えて通気
性を有する多孔材であってもよい。又、吸入側逆止弁1
0A、吐出側逆止弁10Cはダイヤフラム10と一体的
に形成される舌片状に限定されるものでなく、球弁を用
いてもよい。又、燃料流入室3の上部の開口部3Aに第
1レギュレータ室R1を設ける必要はない。このとき、
燃料流入室3の開口部3Aは、カバー12によって直接
的に閉塞される。要は、燃料流入室3の開口部3Aは、
ダイヤフラム、パッキン等の部材、あるいはカバーによ
って閉塞されればよい。更に図1は説明を容易にする為
に構造を展開状態に示したもので、この図によって限定
を受けるものでない。
ば、ポンプ本体に形成される吸入側逆止弁より上流側の
燃料流入路に、燃料流入室を凹設し、該燃料流入室内に
ストレーナを配置したので、ストレーナ、燃料配管を含
むダイヤフラム式燃料ポンプの部品点数の削減と組みつ
け作業の削減が可能となったもので、その製造コストを
大きく低減できたものである。又、ストレーナがポンプ
本体内に内蔵されたことによって車輌のレイアウトの設
計的自由度を高めることができたものである。更に又、
ストレーナが吸入側逆止弁より上流の燃料流入路にある
燃料流入室に配置されたことによって、逆止弁の閉塞性
を長期に渡って良好に維持することができ、安定したポ
ンプ作用を得られる。
本体とカバーとは螺着され、ポンプ本体に開口する燃料
流入室がカバーによって閉塞され、この燃料流入室内に
ストレーナが配置されたので、カバーをポンプ本体から
外すことによってストレーナを燃料流入室より極めて容
易に取り出すことができ、もってストレーナのメンテナ
ンス性の向上を達成しうる。
逆止弁及び吐出側逆止弁は、自己復元性のある薄板材料
にて形成するようにしたので、例えば球弁を用いる場合
に比較して、球弁を弁座側へ付勢するバネ及びそのバネ
ガイド等の部品を削減することができ、従って製造コス
トの低減が可能となる。又、ポンプ本体あるいはカバー
内部の燃料通路中に上記球弁等を特別にレイアウトする
必要がないので、燃料通路形状を単純化することができ
ると共に、燃料通路の高低差を小さくすることができ、
従って、小型化及び薄型化することが可能となる。又、
各自別々の機能を果たす吸入側逆止弁、ダイヤフラム及
び吐出側逆止弁とを、1枚の薄板材料にて兼用するよう
にしたので、部品点数及び組付工数を大幅に低減するこ
とが可能となる。
ギュレータ室と燃料流入室とを第1パッキンを介して表
裏に対向して形成するようにしたので、燃料流入路内に
て生起する燃料の脈動は、第1レギュレータ室にて減衰
される。又、第1パッキンが燃料流入室の壁面と第1レ
ギュレータ室の壁面とを共用するようにしたので、例え
ば、第1レギュレータ室及び燃料流入室を横方向に、各
々隣接して配置する場合に比較して、横方向の寸法を小
型化することが可能となる。又、第1レギュレータ室
は、従来のものに対して単なる凹部を追加形成したカバ
ーと、ストレーナが配置される凹部を有するポンプ本体
と、カバーとポンプ本体との間で挟持される第1パッキ
ンとの簡単な構成で、レギュレート機能を達成し得るよ
うにしたので、部品点数及び組付工数を大きく低減する
ことができる。しかも、第1レギュレータ室を形成した
としても、燃料ポンプ自体は、厚型化することがないの
で、薄型形状を維持することが可能となる。
ギュレータ室と燃料吐出室凹部とを第1パッキンを介し
て表裏に対向して形成するようにしたので、燃料吐出路
内にて生起する燃料の脈動は、第2レギュレータ室にて
減衰される。従って、燃料吐出路から流出される燃料
は、第1レギュレータ室と第2レギュレータ室の両方で
脈動減衰効果を受けるので、極めて脈動の少ない燃料と
することができる。又、第1レギュレータ室及び第2レ
ギュレータ室は、第1パッキンにてその壁面を共用する
ようにしたので、部品点数及び組付工数を低減すること
が可能となる。
的な縦断面図。
Claims (5)
- 【請求項1】 ポンプ本体とカバーとの間にダイヤフラ
ムが挟持され、ダイヤフラムとポンプ本体とによってポ
ンプ室を形成するとともにダイヤフラムとカバーとによ
って脈動圧室を形成し、ポンプ室には吸入側逆止弁を介
して燃料流入路が開口するとともに吐出側逆止弁を介し
て燃料吐出路が開口し、一方、脈動圧室には脈動圧導入
路を開口したダイヤフラム式燃料ポンプにおいて、ポン
プ本体1に形成される吸入側逆止弁10Aより上流側の
燃料流入路5に、燃料流入室3を凹設し、該燃料流入室
内に燃料流入路5内を流れる燃料中に含まれる異物を除
去するストレーナ20を配置してなるダイヤフラム式燃
料ポンプ。 - 【請求項2】 前記ポンプ本体1とカバー12とは、そ
れぞれの対向面1A、12Aが対接して螺着配置され、
前記燃料流入室3は、ポンプ本体1の対向面1Aに開口
部3Aを介して開口して凹設されるとともに該開口部が
カバー12にて閉塞され、前記ストレーナ20を燃料流
入室3の開口部3Aを介して燃料流入室3に着脱自在に
配置してなる請求項1記載のダイヤフラム式燃料ポン
プ。 - 【請求項3】 前記ダイヤフラム10Bと吸入側逆止弁
10A及び吐出側逆止弁10Cとは、薄板材料にて一体
形成されてなる請求項1記載のダイヤフラム式燃料ポン
プ。 - 【請求項4】 前記燃料流入室3の開口部3Aに臨んで
カバー12の対向面12Aに第1レギュレータ凹部13
を設け、第1レギュレータ凹部13と開口部3Aとの間
に第1パッキン9が挟持されて第1レギュレータ室R1
が形成されてなる請求項1記載のダイヤフラム式燃料ポ
ンプ - 【請求項5】 前記ポンプ本体1に形成される吐出側逆
止弁10Cより下流側の燃料吐出路6に燃料吐出室凹部
7を設け、燃料吐出室凹部7の開口部7Aに臨んでカバ
ー12の対向面12Aに第2レギュレータ凹部17を設
け、第2レギュレータ凹部17と開口部7Aとの間に第
1パッキン9が挟持されて第2レギュレータ室R2が形
成されてなる請求項4記載のダイヤフラム式燃料ポン
プ。
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- 1996-10-04 JP JP8283261A patent/JP2936470B2/ja not_active Expired - Fee Related
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1997
- 1997-09-30 CN CN97119380A patent/CN1109811C/zh not_active Expired - Fee Related
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TW367393B (en) | 1999-08-21 |
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JPH10110682A (ja) | 1998-04-28 |
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