JP2935319B2 - マルチバイブレ−タ - Google Patents

マルチバイブレ−タ

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JP2935319B2
JP2935319B2 JP4287920A JP28792092A JP2935319B2 JP 2935319 B2 JP2935319 B2 JP 2935319B2 JP 4287920 A JP4287920 A JP 4287920A JP 28792092 A JP28792092 A JP 28792092A JP 2935319 B2 JP2935319 B2 JP 2935319B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマルチバイブレ−タに関
し、より詳細には、時間の制御信号(=イネ−ブル信
号)を作成するのに用いられるクロック同期式ワンショ
ット・マルチバイブレ−タに関する。
【0002】
【従来の技術】電子回路における時間の制御信号(イネ
−ブル信号)を作成する方法としては、マイクロコンピ
ュ−タを用いてソフトウェア的に作成する方法と、マル
チバイブレ−タICを用いてハ−ドウェア的に作成する
方法とがある。ソフトウェア的方法の場合、マイクロコ
ンピュ−タの動作クロックを調整することにより時間的
に正確なイネ−ブル信号を作成することができるが、シ
ステムの新規設計時には、マイクロコンピュ−タ自体を
制御するためのソフトウェアとして開発する必要があ
る。この開発には通常多大な労力を要し、そこで、マイ
クロコンピュ−タのソフトウェア開発を行なうことなく
イネ−ブル信号を作成したい場合には、ワンショット・
マルチバイブレ−タICを用いたハ−ドウェア的方法が
用いられている。
【0003】ワンショット・マルチバイブレ−タIC
は、外部からトリガパルスが入力されない限り1つの安
定状態を保持し、トリガパルスが1つ入力されると、外
付けされた抵抗とコンデンサとの時定数によって決まる
一定幅のパルスを出力する機能を有する回路であり、通
常、パルスの整形および遅延等に使用されている。ハ−
ドウェア的方法により作成する場合には、前記マルチバ
イブレ−タICから出力される前記一定幅のパルスがイ
ネ−ブル信号として利用される。外付けされた抵抗の値
をRX3、コンデンサの値をCX3とすると、前記一定幅の
パルスが出力される時間tW3は、tW3=k3 ・RX3・C
X3となる。ただし、k3は一定係数である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のワンシ
ョット・マルチバイブレ−タICを用いてイネ−ブル信
号を作成する場合には、下記の(1)及び(2)に示し
た理由により時間的に正確なイネ−ブル信号を作成する
ことができないという課題がある。 (1) 外付けされた抵抗RX3及びコンデンサCX3に設
定できる値に限度がある。例えば、前記パルスの出力時
間tW3をクロックと正確に同期させるためには前記抵抗
X3の値を1.07k Ω等小数点第2以下の精度で設定しな
ければならない場合がある。前記抵抗RX3およびコンデ
ンサCX3の値を前記精度で設定するのは困難である。
【0005】(2) 外付けされた抵抗RX3及びコンデ
ンサCX3の値が温度により変動し、前記パルスの出力時
間tW3を一定に保持することができない。
【0006】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、時間的に正確なイネ−ブル信号を作成することがで
きるワンショット・マルチバイブレ−タを提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係るマルチバイブレータ(1)は、制御入力
信号を供給する制御入力端子(C IN )と、該制御入力
端子(C IN )から供給される前記制御入力信号により
発生する基準クロックを受け、該基準クロックの周期に
対する所定倍の周期を有するパルス信号を出力するカウ
ンタ回路と、充放電回路と、前記カウンタ回路から出力
されるパルス信号の周期に対応して立ち上がり、前記充
放電回路の時定数によって決定される一定時間幅のパル
ス信号を出力する出力制御回路と、制御信号出力端子
(C OUT )と、前記制御入力端子(C IN )から前記
制御入力信号が供給されると、制御信号をオンにし、前
記出力制御回路からのパルス信号が立ち上がると、前記
制御信号をオフにして、該制御信号を前記制御信号出力
端子(C OUT )から出力させる制御信号出力手段とを
備えると共に、前記出力制御回路から出力されるパルス
信号の前記一定時間幅が前記カウンタ回路から出力され
るパルス信号の周期よりも大きくなるように、前記時定
数が設定されていることを特徴としている。
【0008】また本発明に係るマルチバイブレータ
(2)は、制御入力信号を供給する制御入力端子(C
IN )と、該制御入力端子(C IN )から供給される前
記制御入力信号により発生する基準クロックを受け、該
基準クロックの周期に対する所定倍の周期を有するパル
ス信号を出力するカウンタ回路と、前記基準クロック及
び前記カウンタ回路から出力されるパルス信号のレベル
が所定論理のときに、所定のパルス信号を出力する論理
乗算回路と、充放電回路と、前記論理乗算回路から出力
されるパルス信号の周期に対応して立ち上がり、前記充
放電回路の時定数によって決定される一定時間幅のパル
ス信号を出力する出力制御回路と、制御信号出力端子
(C OUT )と、前記制御入力端子(C IN )から前記
制御入力信号が供給されると、制御信号をオンにし、前
記出力制御回路からのパルス信号が立ち上がると、前記
制御信号をオフにして、該制御信号を前記制御信号出力
端子(C OUT )から出力させる制御信号出力手段とを
備えると共に、前記出力制御回路から出力されるパルス
信号の前記一定時間幅が前記カウンタ回路から出力され
るパルス信号の周期よりも大きくなるように、前記時定
数が設定されていることを特徴としている。また本発明
に係るマルチバイブレークー(3)は、上記マルチバイ
ブレータ(1)又は(2)において、前記カウンタ回路
には、前記基準クロックの周期に対する複数の所定倍の
周期のパルス信号をそれぞれ出力する出力部を備え、所
定のオン時間を有する前記制御信号を作成するように、
これら出力部の中から所定の出力部が選択されているこ
とを特徴としている。 また本発明に係るマルチバイブレ
ータ(4)は、上記マルチバイブレータ(1)〜(3)
のいずれかにおいて、前記制御入力端子(C IN )から
供給される制御入力信号を受けて基準クロックを発生す
る基準発振回路を備えていることを特徴としている。
【0009】
【作用】前記基準発振回路における基準発振信号、すな
わち基準クロックの発振時間(=1周期)をa、前記カ
ウンタにより計数される前記基準クロックの発振回数を
bをとし、 ET =a×b ‥‥ となるように制
御信号時間(=イネ−ブル時間)ET を設定すれば、時
間的に正確なイネ−ブル信号を作成することが可能にな
る。
【0010】本発明に係るマルチバイブレ−タにおいて
は、例えば、前記カウンタとして前記基準クロックの立
ち下がりエッジにて動作するカウンタが用いられ、前記
出力制御回路は前記カウンタ出力の立ち上がりエッジに
て動作する。前記カウンタから前記出力制御回路に出力
信号(前記立ち上がりエッジ)が入力されると、前記出
力制御回路からは出力側に接続された抵抗とコンデンサ
との時定数により決定される一定時間幅のパルスが出力
される。また、本発明に係るマルチバイブレ−タにおい
ては、制御入力がオンされると同時に、基準クロックが
発振されると共にイネ−ブル信号がオンされ、該イネ−
ブル信号は、前記一定幅のパルス出力が立ち上がると同
時にオフされる。そしてイネ−ブル信号のオフ状態は、
前記一定幅のパルスが出力されている間(=tW )、保
持される。
【0011】しかし、前記一定幅のパルスの出力時間t
W が前記カウンタの論理出力時間t C の2倍より短けれ
ばイネ−ブル信号がオン・オフを繰り返すことになるの
で、該オン・オフの繰り返しを防止する目的で、tW
2tC となるように前記抵抗およびコンデンサの値が設
定される。こうすることにより、前記一定幅のパルスが
立ち下がる前に、前記カウンタ出力により前記出力制御
回路が再起動されるので、前記出力制御回路から前記一
定幅のパルスがとぎれることなく出力され続け、イネ−
ブル信号の前記オフ状態が継続的に保持される。そして
該状態は、リセット信号が入力されるまで保持される。
【0012】上記したマルチバイブレ−タ(1)の場
合、前記カウンタのm段目の出力を前記出力制御回路に
接続すれば、前記カウンタからはa×2m-1 (ただし、
m=1、2、‥‥)の時間幅を有するパルスがa×2
m-1 時間ごとに出力され、前記出力制御回路に入力され
る。該パルスが入力されると、前記出力制御回路から前
記一定幅のパルスが出力され、それと同時にイネ−ブル
信号がオフされる。上記したように基準クロックは制御
信号が入力されると同時に発振され(立ち上がり)、カ
ウンタは基準クロックの立ち下がりエッジにて動作する
ので、m段目のカウンタの出力は、前記基準クロックか
ら時間T=a×(2m-1 −0.5)遅れて立ち上がる。
したがってイネ−ブル信号は、前記基準クロックが立ち
上がってから前記時間T経過した時点でオフされること
になる。よって、ET =a×(2m-1−0.5) ‥‥
となり、マルチバイブレ−タ(1)を用いれば、
基準クロックの(2N −0.5)倍のイネ−ブル信号を
正確に作成することが可能になる。なお、N=0、1、
2、‥‥である。
【0013】上記したマルチバイブレ−タ(2)の場
合、カウンタと出力制御回路との間に論理乗算回路が介
装されている。該論理乗算回路では、基準クロックと前
記カウンタ出力との論理乗算が行なわれ、すべての入力
がハイレベルになったときに限り信号が前記出力制御回
路に出力されるようになっている。例えば、前記カウン
タのi段目の出力とj段目の出力(ただし、1≦i<j
とする)とが前記論理乗算回路に接続されているとする
と、カウンタの各段を構成するフリップ・フロップは前
段の立ち下がりエッジにて動作し、j段目の出力が立ち
上がる時にはi段目の出力は必ず立ち下がるので、制御
入力がオンされて最初に前記論理乗算回路から信号が出
力されるのは、基準クロックが立ち上がってから〔a×
(2j-1 −0.5)+a×2i-1 ×1/2+a×1/
2〕時間経過した時点となる。整理すれば、a×(2
j-1 +2i-1 )となる。したがって、前記出力制御回路
から最初に前記一定幅のパルスが出力されるのも基準ク
ロックが立ち上がってからa×(2j-1 +2i-1 )時間
経過した時点となり、この時点でイネ−ブル信号がオフ
される。つまり、マルチバイブレ−タ(2)を用いれ
ば、ET =a×(2j-1 +2 i-1 )‥‥ のイネ−
ブル信号を作成することが可能になる。
【0014】また、前記カウンタから前記論理乗算回路
に出力される段数が増減しても、式の関係は本質的に
変わらない。例えば、1段からしか前記論理乗算回路に
出力されないのであれば、式における2j-1 の項が削
除され、逆にk段目の出力(ただし、1 ≦i<j<k)
も前記論理乗算回路に接続されているのであれば、式
における( )内に2k-1 の項が付け加えられた形とな
る。以上から解るように、マルチバイブレ−タ(2)に
おいては、ET =a×M(M=1、2、‥‥)のイネ−
ブル信号が正確に作成される。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係るマルチバイブレ−タの実
施例を図面に基づいて説明する。図1は第1実施例に係
るマルチバイブレ−タ10の回路構成を概略的に示した
ブロック図である。マルチバイブレ−タ10は入力制御
回路11、基準発振回路12、カウンタ13および出力
制御回路14等を含んで構成されている。
【0016】入力制御回路11はトランジスタTr1
トランジスタTr2 および抵抗R1、抵抗R2 、抵抗R3
、抵抗R4 で構成されており、入力制御回路11に
は、入力端子として電源入力端子VDD1 および制御入力
端子CINが形成され、出力端子として電源供給端子V
DD2 が形成されている。電源入力端子VDD1 はトランジ
スタTr1 のエミッタEに接続されており、コレクタC
は電源供給端子VDD2 に接続されている。また、トラン
ジスタTr1 のエミッタEとベ−スBとの間には、抵抗
1 が介装されており、ベ−スBは抵抗R2 を介してト
ランジスタTr2 のコレクタCに接続されている。トラ
ンジスタTr2 のエミッタEは接地されており、ベ−ス
Bは抵抗R4 を介して接地されている。また、トランジ
スタTr2 のベ−スBには抵抗R3 を介して制御入力端
子CINが接続されている。
【0017】入力制御回路11の電源供給端子VDD2
水晶発振子等で構成された基準発振回路12、カウンタ
13および出力制御回路14にそれぞれ接続されてお
り、基準発振回路12の出力側はカウンタ13の基準ク
ロック入力端子CLKINV に接続され、カウンタ13の
出力端子Qn は出力制御回路14の入力端子Bに接続さ
れ、出力制御回路14の入力端子AINV は接地されてい
る。また、カウンタ13および出力制御回路14には上
記以外にリセット信号入力端子CLRが形成されてお
り、これら入力端子CLRはそれぞれリセット端子RE
Sに接続されている。
【0018】出力制御回路14の出力側には出力制御端
子Q、および抵抗端子RX 、容量端子CX が形成されて
おり、抵抗端子RX は外部抵抗RX1を介して電源供給端
子V DD2 に接続され、容量端子CX は外部コンデンサC
X1を介して電源供給端子VDD 2 に接続され、出力制御端
子Qは抵抗R6 を介してトランジスタTr3 のベ−スB
に接続されている。トランジスタTr3 のエミッタEは
接地されており、コレクタCは制御信号(イネ−ブル信
号)出力端子COUT に接続されると共に、抵抗R5 を介
して電源供給端子VDD2 にも接続されている。
【0019】図2はカウンタ13の回路構成を概略的に
示したブロック図であり、カウンタ13はD−フリップ
・フロップ(DF1 〜DFn )が直列に接続された構成
となっている。各段の出力QINV はインバ−タ13a-1
〜13a-nを介し、Q1 〜Q n として取り出されるよう
になっている。また、カウンタ13の基準クロック入力
端子CLKINV はインバ−タ13bを介して一段目のフ
リップ・フロップDF 1 のクロック入力端子CKに接続
されており、リセット信号入力端子CLRはインバ−タ
13cを介してフリップ・フロップDF1 〜DFn のリ
セット信号入力端子Rにそれぞれ接続されている。
【0020】上記の如く構成されたマルチバイブレ−タ
10の動作を図3に基づいて説明する。図3はマルチバ
イブレ−タ10の各部の動作を示したタイミングチャ−
トである。
【0021】マルチバイブレ−タ10は「課題を解決す
るための手段」のところで説明したマルチバイブレ−タ
(1)を具体化したものである。したがって、発振時間
aが100μsの基準クロックを用いて350μsの制
御信号を作成する場合には、「作用」で説明した式
T =a×(2m-1 −0.5)より、350=100×
(2m-1 −0.5)となり、m=3となる。よって、第
1実施例の場合、カウンタ13の出力として3段目の出
力Q3 が使用される。
【0022】制御入力CINがオンされると、トランジス
タTr1 及びトランジスタTr2 がオンし、電源供給端
子VDD2 から各回路に電源が供給される。カウンタ13
の出力Q3 及び出力制御回路14の出力制御Qは、初期
状態ではロ−レベルとなっているので、電源供給端子V
DD2 から電源が供給されてもトランジスタTr3 はオン
しない。したがって、制御信号出力端子COUT からは、
制御入力CINがオンされて電源が供給されると同時にハ
イレベルのイネ−ブル信号COUT が出力される。
【0023】また、制御入力CINがオンされると同時に
基準発振回路12から発振時間が100μsの基準クロ
ックがカウンタ13のCLKINV 端子に入力される。カ
ウンタ13は前記基準クロックの立ち下がりエッジにて
動作するので、Q3 は前記基準クロックが発振されてか
ら4回目のクロックの立ち下がりエッジでハイレベルと
なり(オンし)、次の4回目のクロックの立ち下がりエ
ッジでロ−レベルとなる(オフする)。以後、図3に示
したように、前記基準クロックが4回入力される度ごと
に上記オン・オフが繰り返される。
【0024】上記カウンタ13の出力Q3 は出力制御回
路14の入力端子Bに入力される。Q3 からハイレベル
(立ち上がりエッジ)が入力端子Bに入力されると、出
力制御回路14の出力制御Qからは一定時間ハイレベル
が、すなわち、外部抵抗RX1と外部コンデンサCX1との
時定数により決定される一定時間幅tW1のパルスが出力
される。出力制御Qがハイレベルになるとトランジスタ
Tr3 がオンするので、制御信号出力端子COUT がロ−
レベルとなり、イネ−ブル信号COUT がオフする。した
がって図3に示したように、イネ−ブル信号COUT は、
制御入力CINがオンされると同時に立ち上がり、カウン
タ13の出力Q3 が立ち上がって出力制御回路14の出
力制御Qがハイレベルになると同時に立ち下がる。上記
したようにカウンタの出力Q3 は4回目のクロックの立
ち下がりごとにオン・オフするので、制御入力CINがオ
ンされてからQ3 が最初に立ち上がるのは、前記基準ク
ロックが発振されてから4回目のクロックの立ち下がり
エッジにおいてである。つまり、前記基準クロックが立
ち上がってから3.5 回発振した時点で、カウンタ13の
出力Q3 及び出力制御回路14の出力制御Qがハイレベ
ルとなり、イネ−ブル信号COUT がオフされる。結局、
制御信号出力端子COUT からは、100μs×3.5=
350μsの時間、イネ−ブル信号COUT が出力される
ことになる。
【0025】ところで、もし出力制御Qから出力される
前記パルスの時間幅tW1がカウンタ13の出力Q3 の論
理出力時間tC1Q3の2倍よりも短ければ、Q3 の出力が
ロ−レベルの時に出力制御Qが立ち下がってしまう。そ
の結果、イネ−ブル信号COU T が再度オンされ、そして
次にQ3 が立ち上がったところで再度オフされるという
ように、制御信号出力COUT がオン・オフを繰り返して
しまうことになる。そこで第1実施例では、「作用」の
ところで説明したように、該オン・オフを防止するため
に、tW1>2tC1Q3となるように外部抵抗RX1及び外部
コンデンサCX1の値が設定されている。こうすれば、図
3に示したように、出力制御Qはロ−レベルになる前に
常にQ3 の立ち上がりエッジにより再起動されることに
なり、出力制御Qのハイレベル状態、つまり、イネ−ブ
ル信号COUT のロ−レベル状態が継続的に維持される。
そして該状態は、リセット信号RESが入力されてマル
チバイブレ−タ10が初期化されるまで(言い換えれ
ば、イネ−ブル信号COUT により取り込むべきデ−タが
変更されるまで)維持される。
【0026】以上説明したように第1実施例において
は、出力制御回路14の出力制御Qをカウンタ13の出
力Q3 で再起動することにより、外部抵抗RX1及び外部
コンデンサCX1の温度係数等による誤差を吸収すること
ができ、基準発振回路12から発信される基準クロック
に同期した時間的に正確なイネ−ブル信号を作成するこ
とができる。
【0027】次に本発明に係るマルチバイブレ−タの第
2実施例を説明する。図4は第2実施例に係るマルチバ
イブレ−タ20の回路構成を概略的に示したブロック図
である。マルチバイブレ−タ20と図1に示したマルチ
バイブレ−タ10とが異なっているところは、マルチバ
イブレ−タ20の場合、カウンタ13と出力制御回路1
4との間に論理乗算回路21が介装されており、基準発
振回路12の出力側とカウンタ13の出力側とが論理乗
算回路21の入力側に接続されているところである。論
理乗算回路21では、論理乗算回路21に入力される基
準クロック及びカウンタ13出力のすべてがハイレベル
となった時にのみ、出力QLMから出力制御回路14の入
力端子Bに対してハイレベルが出力されるようになって
いる。
【0028】上記の如く構成されたマルチバイブレ−タ
20の動作を図5に基づいて説明する。図5はマルチバ
イブレ−タ20における各部の動作を示したタイミング
チャ−トである。マルチバイブレ−タ20は「課題を解
決するための手段」のところで説明したマルチバイブレ
−タ(2)を具体化したものである。マルチバイブレ−
タ(2)においては、ET =a×M(M=1、2、‥‥
)なるイネ−ブル信号を作成することができる。した
がって、発振時間aが100μsの基準クロックを用い
てET =500μsの制御出力信号を創成するには、M
=5となるように式におけるi、j、k等の大きさを
設定すれば良い。式において、i=1、j=3とすれ
ば、M=5となる。よって、第2実施例では、カウンタ
出力Q1 〜Qn のうちQ1 とQ3 とが基準クロック出力
と共に論理乗算回路21で論理乗算されることになる。
【0029】図5から解るように、制御入力CINがオン
されて基準クロックが発振されてから4回目のクロック
の立ち下がりエッジでカウンタ13の出力Q3 が立ち上
がり、この時、カウンタ出力のQ1 (及びQ2 )は立ち
下がる。したがって、制御入力CINがオンされて最初に
論理乗算回路21の出力QLMから入力端子Bに対してハ
イレベルが出力されるのは、6個目のクロックのハイレ
ベル部分においてである。この6個目のクロックの立ち
上がりエッジで出力制御回路14が駆動され、出力制御
Qから外部抵抗RX2及び外部コンデンサCX2の時定数で
決定される一定時間幅tW2のパルスが出力され、イネ−
ブル信号COUT がオフされる。よって、イネ−ブル信号
OUT の出力時間は基準クロック5個分となり、ET
100μs×5=500μsとなる。
【0030】論理乗算回路21からは、6個目のクロッ
クの次は8個目、8個目の次は14個目、14個目の次
は16個目 ‥‥‥ のクロックのハイレベル部分の時
に出力QLMからハイレベル信号が出力され、出力制御回
路14の出力制御Qが再起動されるが、前記再起動間隔
のうち長いほうの間隔Tagain は必ずカウンタ出力Q 3
の出力周期よりも短くなるので、出力制御Qから出力さ
れる前記パルスの時間幅TW2をカウンタ出力Q3 の論理
出力時間TC2Q3の2倍よりも大きくしておけば、イネ−
ブル信号COUT をロ−レベルで継続的に維持することが
可能になる。したがって、第2実施例においては、tW2
>2tC2Q3となるように外部抵抗RX2及び外部コンデン
サCX2の値が設定される。イネ−ブル信号COUT の前記
状態は、リセット信号RESが入力されるまで維持され
る。
【0031】以上説明したように第2実施例において
は、カウンタ13と出力制御回路14との間に論理乗算
回路21が介装されており、論理乗算回路21の出力Q
LMによって制御出力回路14の出力制御Qが再起動さ
れ、外部抵抗RX2及び外部コンデンサCX2の温度係数等
による誤差を吸収することができる。また、論理乗算回
路21に入力されるカウンタ13の出力Q1 〜Qn を任
意に組み合わせることにより、基準クロック発振時間a
の整数倍の時間の制御信号を正確に作成することができ
る。
【0032】上記第2実施例において、カウンタ13の
論理出力時間tC の値をカウンタ出力Q3 の論理出力時
間tC2Q3としたが、より一般的には、カウンタ出力Q1
〜Q n のうち、論理乗算回路21に入力される出力の中
でnの値がもっとも大きな出力の論理出力時間をtC
すれば良い。また、上記第1実施例及び第2実施例にお
いては、基準発振回路12を内蔵したマルチバイブレ−
タの場合を示したが、基準クロックは外部入力としても
良い。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係るマルチ
バイブレータにおいて、制御入力信号を供給する制御入
力端子(C IN )と、該制御入力端子(C IN )から供
給される前記制御入力信号により発生する基準クロック
を受け、該基準クロックの周期に対する所定倍の周期を
有するパルス信号を出力するカウンタ回路と、充放電回
路と、前記カウンタ回路から出力されるパルス信号の周
期に対応して立ち上がり、前記充放電回路の時定数によ
って決定される一定時間幅のパルス信号を出力する出力
制御回路と、制御信号出力端子(C OUT )と、前記制
御入力端子(C IN )から前記制御入力信号が供給され
ると、制御信号をオンにし、前記出力制御回路からのパ
ルス信号が立ち上がると、前記制御信号をオフにして、
該制御信号を前記制御信号出力端子(C OUT )から出
力させる制御信号出力手段とを備えると共に、前記出力
制御回路から出力されるパルス信号の前記一定時間幅が
前記カウンタ回路から出力されるパルス信号の周期より
も大きくなるように、前記時定数が設定されている場合
には、前記カウンタ回路から出力されるパルス信号によ
り前記出力制御回路が再起動され、該再起動により、
記充放電回路を構成するコンデンサ及び抵抗の温度係数
等による時定数の誤差を吸収することができる。本発明
に係るマルチバイブレータを用いれば、前記基準発振信
号におけるクロック発振時間の(2−0.5)倍の制
御信号を正確に作成することができる。ここで、N=
0、1、2、‥‥ である。
【0034】また、本発明に係るマルチバイブレータに
おいて、制御入力信号を供給する制御入力端子
(C IN )と、該制御入力端子(C IN )から供給され
る前記制御入力信号により発生する基準クロックを受
け、該基準クロックの周期に対する所定倍の周期を有す
るパルス信号を出力するカウンタ回路と、前記基準クロ
ック及び前記カウンタ回路から出力されるパルス信号の
レベルが所定論理のときに、所定のパルス信号を出力す
る論理乗算回路と、充放電回路と、前記論理乗算回路か
ら出力されるパルス信号の周期に対応して立ち上がり、
前記充放電回路の時定数によって決定される一定時間幅
のパルス信号を出力する出力制御回路と、制御信号出力
端子(C OUT )と、前記制御入力端子(C IN )から
前記制御入力信号が供給されると、制御信号をオンに
し、前記出力制御回路からのパルス信号が立ち上がる
と、前記制御信号をオフにして、該制御信号を前記制御
信号出力端子(C OUT )から出力させる制御信号出力
手段とを備えると共に、前記出力制御回路から出力され
るパルス信号の前記一定時間幅が前記カウンタ回路から
出力されるパルス信号の周期よりも大きくなるように、
前記時定数が設定されている場合には、前記論理乗算回
路から出力されるパルス信号により前記出力制御回路が
再起動され、該再起動により、前記充放電回路を構成す
前記コンデンサ及び前記抵抗の温度係数等による時定
数の誤差を吸収することができる。本発明に係るマルチ
バイブレータを用いれば、前記基準発振信号におけるク
ロック発振時間の整数倍(M倍、M=1、2、‥‥)の
制御信号を正確に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマルチバイブレ−タにおける第1
実施例の回路構成を示した概略ブロック図である。
【図2】カウンタ13の内部構成を示した概略ブロック
図である。
【図3】第1実施例に係るマルチバイブレ−タにおける
各部の動作を示したタイミングチャートである。
【図4】第2実施例に係るマルチバイブレ−タの回路構
成を示した概略ブロック図である。
【図5】第2実施例に係るマルチバイブレ−タにおける
各部の動作を示したタイミングチャ−トである。
【符号の説明】
10、20 マルチバイブレ−タ 12 基準発振回路 13 カウンタ 14 出力制御回路 21 論理乗算回路 RX1、RX2 外部抵抗 CX1、CX2 外部コンデンサ CIN 制御入力 COUT 制御信号出力(イネ−ブル信号出力)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御入力信号を供給する制御入力端子
    (C IN )と、 該制御入力端子(C IN )から供給される前記制御入力
    信号により発生する基準クロックを受け、該基準クロッ
    クの周期に対する所定倍の周期を有するパルス信号を出
    力するカウンタ回路と、 充放電回路と、 前記カウンタ回路から出力されるパルス信号の周期に対
    応して立ち上がり、前記充放電回路の時定数によって決
    定される一定時間幅のパルス信号を出力する出力制御回
    路と、 制御信号出力端子(C OUT )と、 前記制御入力端子(C IN )から前記制御入力信号が供
    給されると、制御信号をオンにし、前記出力制御回路か
    らのパルス信号が立ち上がると、前記制御信号をオフに
    して、該制御信号を前記制御信号出力端子(C OUT
    から出力させる制御信号出力手段とを備えると共に、 前記出力制御回路から出力されるパルス信号の前記一定
    時間幅が前記カウンタ回路から出力されるパルス信号の
    周期よりも大きくなるように、前記時定数が設定 されて
    いることを特徴とするマルチバイブレータ。
  2. 【請求項2】 制御入力信号を供給する制御入力端子
    (C IN )と、 該制御入力端子(C IN )から供給される前記制御入力
    信号により発生する基準クロックを受け、該基準クロッ
    クの周期に対する所定倍の周期を有するパルス信号を出
    力するカウンタ回路と、 前記基準クロック及び前記カウンタ回路から出力される
    パルス信号のレベルが所定論理のときに、所定のパルス
    信号を出力する論理乗算回路と、 充放電回路と、 前記論理乗算回路から出力されるパルス信号の周期に対
    応して立ち上がり、前記充放電回路の時定数によって決
    定される一定時間幅のパルス信号を出力する出力制御回
    路と、 制御信号出力端子(C OUT )と、 前記制御入力端子(C IN )から前記制御入力信号が供
    給されると、制御信号 をオンにし、前記出力制御回路か
    らのパルス信号が立ち上がると、前記制御信号をオフに
    して、該制御信号を前記制御信号出力端子(C OUT
    から出力させる制御信号出力手段とを備えると共に、 前記出力制御回路から出力されるパルス信号の前記一定
    時間幅が前記カウンタ回路から出力されるパルス信号の
    周期よりも大きくなるように、前記時定数が設定 されて
    いることを特徴とするマルチバイブレータ。
  3. 【請求項3】 前記カウンタ回路には、前記基準クロッ
    クの周期に対する複数の所定倍の周期のパルス信号をそ
    れぞれ出力する出力部を備え、 所定のオン時間を有する前記制御信号を作成するよう
    に、これら出力部の中から所定の出力部が選択されてい
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のマルチ
    バイブレータ。
  4. 【請求項4】 前記制御入力端子(C IN )から供給さ
    れる制御入力信号を受けて基準クロックを発生する基準
    発振回路を備えていることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかの項に記載のマルチバイブレータ。
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