JP2935258B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JP2935258B2
JP2935258B2 JP11414894A JP11414894A JP2935258B2 JP 2935258 B2 JP2935258 B2 JP 2935258B2 JP 11414894 A JP11414894 A JP 11414894A JP 11414894 A JP11414894 A JP 11414894A JP 2935258 B2 JP2935258 B2 JP 2935258B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料タンク内で発生す
る蒸発燃料を一時的に吸着し、適時内燃機関の吸気系に
パージする蒸発燃料処理装置を備えた内燃機関の制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の吸気系に蒸発燃料をパージす
ると、機関に供給する混合気の空燃比制御に影響を与え
るので、以下のような制御装置が従来より提案されてい
る。
【0003】パージの影響によって空燃比フィードバ
ック補正量(排気系のO2センサ出力に応じて設定され
る)が設定範囲を越えたときは、基本燃料噴射量を増量
又は減量することによって、吸気系への燃料噴射量を補
正するようにした空燃比制御装置(特開昭63−578
41号公報)。
【0004】空燃比フィードバック補正量から吸気系
にパージされる蒸発燃料の濃度を得、この濃度に応じて
蒸発燃料の吸気系への放出量(パージ量)を補正するよ
うにした制御装置(特開平4−94444号公報)。
【0005】空燃比フィードバック補正係数が所定領
域外にあっても、該フィードバック補正係数が所定領域
に向かって変化していると判断されたときは、パージ量
の補正を禁止するようにした制御装置(特開平4−94
445号公報)。
【0006】空燃比フィードバック補正量から吸気系
にパージされる蒸発燃料の濃度を得、該濃度に応じて燃
料噴射量を補正するパージ補正量を算出する制御装置に
おいて、該パージ補正量に応じてパージ量を制御するよ
うにしたもの及びパージ量に応じて燃料噴射量を補正す
るパージ補正量を制御するようにしたもの(特開平4−
112959号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の制御装置によ
れば、パージの影響によって空燃比フィードバック補正
量が設定範囲を越えたとき、基本燃料噴射量が増量又は
減量補正されるが、このとき空燃比フィードバック補正
量の変化の方向は考慮していないため、空燃比フィード
バック補正量による補正と基本燃料噴射量の補正とが重
複して過補正となる場合があった。
【0008】また上記の制御装置によれば、空燃比フ
ィードバック補正量に基づいて、燃料噴射量を補正する
パージ補正量が算出され、そのパージ補正量はさらにパ
ージ量、具体的にパージ制御弁のデューティ比に応じて
変更される。しかしながら、この装置も空燃比フィード
バック補正量の変化方向は考慮していないため、上記
の装置と同様の不具合があった。
【0009】さらに、上記の制御装置は、空燃比フィ
ードバック補正量に基づいてパージ量を制御するもので
あるため、系の遅れ(パージ制御弁から吸気系に到達す
るのに要する時間の遅れ)があって制御の応答性が悪
く、所望の空燃比からのずれが大きくなるという不具合
があった。上記の制御装置は、空燃比フィードバック
補正係数が所定領域外にある場合にのみパージ補正量を
補正するもので、空燃比のずれや燃料噴射量の制御に改
良の余地があった。
【0010】本発明は上述した点に鑑みなされたもので
あり、パージによる空燃比変化に応じて燃料噴射量を応
答性よく制御し、パージによる空燃比のずれを最小限に
抑えることができる内燃機関の制御装置を提供すること
を目的とする。
【0011】上記目的を達成するため本発明は、燃料タ
ンクから発生する燃料蒸気を吸着するキャニスタと、該
キャニスタと内燃機関の吸気系との間に設けられ、前記
燃料蒸気を前記吸気系にパージさせるパージ通路と、該
パージ通路を介して前記吸気系に供給される燃料蒸気の
流量を制御するパージ制御弁と、前記機関に供給される
燃料の噴射量を制御する燃料噴射弁と、前記機関の運転
状態を検出する運転状態検出手段と、前記機関に供給さ
れる混合気の空燃比を検出する空燃比検出手段と、該検
出空燃比に基づいて空燃比補正係数を算出する空燃比補
正係数算出手段と、該空燃比補正係数に基づいて前記パ
ージ通路を介して前記吸気系に供給される燃料蒸気の濃
度に応じたパージ濃度補正係数を設定するパージ濃度補
正係数設定手段と、前記検出した機関運転状態に応じて
前記パージ制御弁を制御するパージ流量制御手段と、前
記空燃比補正係数及び前記パージ濃度補正係数に応じて
前記燃料噴射弁を制御する燃料噴射量制御手段とを有す
る内燃機関の制御装置において、前記パージ濃度補正係
数設定手段は、基準空燃比補正係数の上側閾値及び下側
閾値を範囲とする所定領域を設定し、検出空燃比補正係
数が前記所定領域の外及び内にあって前記空基準燃比補
正係数から離反する方向に変化している場合は、前記検
出空燃比補正係数が前回検出値に比し前記基準空燃比補
正係数に対して反転後前記所定領域の内にある場合を除
、前記パージ制御弁作動時に前記パージ濃度補正係数
の更新を行うようにしたものである。
【0012】また、前記パージ濃度補正係数設定手段
は、前記空燃比補正係数(KO2)が減少方向に移行し
ているときに前記パージ濃度補正係数(KEVAP)を
減少させることが望ましい。
【0013】また、前記パージ濃度補正係数設定手段
は、前記空燃比補正係数(KO2)が増加方向に移行し
ているときに前記パージ濃度補正係数(KEVAP)を
増加させることが望ましい。
【0014】
【0015】
【作用】パージ制御弁の作動時に空燃比補正係数(KO
2)の変化方向に基づいてパージ濃度補正係数(KEV
AP)が更新される。
【0016】より具体的には、空燃比補正係数が減少方
向に変化しているときは、パージ濃度補正係数が減少
し、空燃比補正係数が増加方向に変化しているときはパ
ージ濃度補正係数が増加する。
【0017】また、空燃比補正係数が所定範囲内にある
ときにパージ濃度補正係数が更新される。
【0018】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に基づいて詳
述する。
【0019】図1は本発明の一実施例に係る内燃機関及
びその制御装置の全体構成図であり、符号1は例えば4
気筒の内燃機関(以下「エンジン」という)を示し、エ
ンジン1の吸気管2の途中にはスロットルボディ3が設
けられ、その内部にはスロットル弁4が配されている。
スロットル弁4にはスロットル弁開度(θTH)センサ5
が連結されており、当該スロットル弁4の開度に応じた
電気信号を出力して電子コントロールユニット(以下
「ECU」という)6に供給する。
【0020】燃料噴射弁7はエンジン1とスロットル弁
4との間で且つ吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流
側に各気筒毎に設けられており、各燃料噴射弁7は燃料
ポンプ8を介して燃料タンク9に接続されていると共に
ECU6に電気的に接続されて当該ECU6からの信号
により燃料噴射弁7の開弁時間が制御される。
【0021】スロットル弁4の直ぐ下流には管10を介
して吸気管内絶対圧(PBA)センサ11が設けられて
おり、この絶対圧センサ11により電気信号に変換され
た絶対圧信号は前記ECU6に供給される。
【0022】また、絶対圧センサ11の下流には吸気温
(TA)センサ12が取付けられており、吸気温TAを
検出して対応する電気信号を出力してECU6に供給す
る。エンジン1の本体に装着されたエンジン水温(T
W)センサ13はサーミスタ等から成り、エンジン水温
(冷却水温)TWを検出して対応する温度信号を出力し
てECU6に供給する。
【0023】エンジン回転数(NE)センサ14はエン
ジン1の図示しないカム軸周囲又はクランク軸周囲に取
り付けられ、エンジン1のクランク軸の180度回転毎に
所定のクランク角度位置で信号パルス(以下「TDC信
号パルス」という)を出力し、このTDC信号パルスは
ECU6に供給される。
【0024】排気ガス濃度検出器としてのO2センサ1
6はエンジン1の排気管15に装着されており、排気ガ
ス中の酸素濃度を検出し、その濃度に応じた信号を出力
しECU6に供給する。ECU6には、更エンジン1が
搭載された車両の速度を検出する車速センサ33が接続
されており、その検出信号がECU6に供給される。
【0025】密閉された燃料タンク9の上部は通路20
aを介してキャニスタ21に連通し、キャニスタ21は
パージ通路23を介して吸気管2のスロットル弁4の下
流側に連通している。キャニスタ21は、燃料タンク9
内で発生する蒸発燃料を吸着する吸着剤22を内蔵し、
外気取込口21aを有する。通路20aの途中には、正
圧バルブ及び負圧バルブから成る2ウェイバルブ20が
配設され、パージ通路23の途中にはデューティ制御型
の電磁弁であるパージ制御弁24が配設されている。パ
ージ制御弁24のソレノイドはECU6に接続され、パ
ージ制御弁24はECU6からの信号に応じて制御され
て開弁時間の時間的割合をリニアに変化させる。通路2
0a、2ウェイバルブ20、キャニスタ21、パージ通
路23及びパージ制御弁24によって蒸発燃料排出抑止
装置が構成される。
【0026】この蒸発燃料排出抑止装置によれば、燃料
タンク9内で発生した蒸発燃料は、所定の設定圧に達す
ると2ウェイバルブ20の正圧バルブを押し開き、キャ
ニスタ21に流入し、キャニスタ21内の吸着剤22に
よって吸着され貯蔵される。パージ制御弁24はECU
6からのデューティ制御信号によって開弁/閉弁作動
し、その開弁時間中においてはキャニスタ21に一時貯
えられていた蒸発燃料は、吸気管2内の負圧により、キ
ャニスタ21に設けられた外気取込口21aから吸入さ
れた外気と共にパージ制御弁24を経て吸気管2へ吸引
され、各気筒へ送られる。また外気などで燃料タンク9
が冷却されて燃料タンク内の負圧が増すと、2ウェイバ
ルブ20の負圧バルブが開弁し、キャニスタ21に一時
貯えられていた蒸発燃料は燃料タンク9へ戻される。こ
のようにして燃料タンク9内に発生した燃料蒸気が大気
に放出されることを抑止している。
【0027】吸気管2のスロットル弁4の下流側は、排
気還流路30を介して排気管15に接続されており、排
気還流路30の途中には排気還流量を制御する排気還流
弁(EGR弁)31が設けられている。
【0028】この排気還流弁31はソレノイドを有する
電磁弁であり、ソレノイドはECU6に接続され、その
弁開度がECU6からの制御信号によってリニアに変化
させることができるように構成されている。排気還流弁
31には、その弁開度を検出するリフトセンサ32が設
けられており、その検出信号はECU6に供給される。
【0029】ECU5は上述の各種センサからのエンジ
ンパラメータ信号等に基づいてエンジン運転状態を判別
し、吸気管内絶対圧PBAとエンジン回転数NEとに応
じて設定される排気還流弁31の弁開度指令値LCMD
とリフトセンサ32によって検出された排気還流弁31
の実弁開度値LACTとの偏差を零にするように排気還
流弁31のソレノイドに制御信号を供給する。
【0030】ECU6は各種センサからの入力信号波形
を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ
信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入
力回路、中央演算処理回路(以下「CPU」という)、
CPUで実行される各種演算プログラム及び演算結果等
を記憶する記憶手段、前記燃料噴射弁7、パージ制御弁
24及び排気還流弁31に駆動信号を供給する出力回路
等から構成される。
【0031】CPUは上述の各種エンジンパラメータ信
号に基づいて、O2センサ16による理論空燃比へのフ
ィードバック制御運転領域やオープンループ制御運転領
域等の種々のエンジン運転状態を判別するとともに、エ
ンジン運転状態に応じ、燃料噴射弁7の燃料噴射時間T
OUT、パージ制御弁24のデューティ比及び排気還流
弁の弁開度指令値LCMDを演算する。
【0032】燃料噴射弁7による燃料噴射はTDC信号
パルスに同期して行われ、燃料噴射時間TOUTは次式
(1)により算出される。
【0033】 TOUT=TI×KO2×KEVAP×K1+K2 …(1) ここにTIは基本燃料量、具体的にはエンジン回転数N
Eと吸気管内絶対圧PBAとに応じて決定される基本燃
料噴射時間であり、このTI値を決定するためのTIマ
ップが記憶手段に記憶されている。
【0034】KO2は、空燃比補正係数であり、空燃比
フィードバック制御中はO2センサ16の出力値に応じ
て設定され、オープンループ制御中はエンジン運転状態
に応じた所定値に設定される。
【0035】KEVAPは、パージによる蒸発燃料の影
響を補償するためのエバポ補正係数であり、パージを行
わないときは1.0に設定され、パージ実行時は0〜
1.0の間の値に設定される。この係数KEVAPの値
が小さいほど、パージの影響が大きいことを示す。
【0036】K1及びK2は夫々各種エンジンパラメー
タ信号に応じて演算される他の補正係数及び補正変数で
あり、エンジン運転状態に応じた燃費特性、エンジン加
速特性等諸特性の最適化が図られるような値に設定され
る。
【0037】ECU6のCPUは上述のようにして算出
した結果に基づいて、燃料噴射弁7、パージ制御弁24
及び排気還流弁31を駆動する信号を、出力回路を介し
て出力する。
【0038】図2は、パージ制御弁24の作動(開弁)
/不作動(閉弁)を決定する処理のフローチャートであ
り、本処理はTDC信号パルスの発生毎にこれと同期し
て実行される。
【0039】ステップS1では、エンジン回転数NEか
らエンジン1の始動モードか否かを判別し、始動モード
のときはエンジン1の始動直後に適用される始動後パー
ジ補正係数KFRASTを「0」とし(ステップS
2)、始動モード終了後の時間を計時する初期タイマt
mFRASTに所定時間をセットしてこれをスタートさ
せるとともに(ステップS3)、空燃比フィードバック
制御開始後の時間を計時するFB制御タイマtmFRに
所定時間をセットしてこれをスタートさせ(ステップS
4)、パージ制御弁24の作動許可フラグF−FRを
「0」としてパージ制御弁24の作動を不許可(パージ
カット状態)とする(ステップS5)。
【0040】ここで、初期タイマtmFRASTは始動
モード中のエンジン水温TWが所定温度以上であるとき
は例えば50秒に設定し、所定温度より低ければ例えば
200秒に設定する。また、FB制御タイマtmFR
は、例えば0.5秒に設定する。
【0041】始動モードが終了するとステップS1から
ステップS6に進み、初期タイマtmFRASTの値が
「0」か否かを判別する。当初はtmFRAST>0で
あるので、前記ステップS4,S5に進んでパージ不許
可とする。
【0042】なお、エンジン水温TWが低いときは、空
燃比のリッチ化を行っているためタイマーセット時間
(tmFRAST)を長くしてパージによるオーバーリ
ッチを防止し、低水温時の供給空燃比を安定化させるこ
とによって運転性を確保している。
【0043】始動モード終了後、所定期間経過してtm
FRAST=0となるとステップS7に進んで空燃比フ
ィードバック制御中であることを「1」で示すFB制御
フラグF−O2FBが「1」か否かを判別する。F−O
2FB=0であってフィードバック制御中でなければ前
記ステップS4,S5に進んでパージ不許可とし、F−
O2FB=1のときはフュエルカット中であることを
「1」で示すFCフラグF−FCが「1」か否かを判別
する(ステップS8)。
【0044】ここでF−FC=1であってフュエルカッ
ト中のときは、前記ステップS4,S5に進んでパージ
不許可とし、F−FC=0のときはステップS4でスタ
ートとしたFB制御タイマtmFRの値が「0」か否か
を判別する(ステップS9)。当初はtmFR>0であ
るので、前記ステップS5に進んでパージ不許可とし、
所定時間経過してtmFR=0となるとステップS10
に進む。
【0045】ステップS4,S9により、O2フィード
バック制御への復帰時に所定時間経過するまでパージを
禁止し、O2フィードバック制御への復帰時に該制御の
初期化がなされ、空燃比補正係数KO2による過補正を
防止している。
【0046】ステップS10では、排気還流弁31を開
弁し、排気還流を実行していることを「1」で示すEG
RフラグF−EGRが「1」か否かを判別し、F−FG
R=1であって排気還流中のときはステップS11に進
み、検出したエンジン回転数NE及び吸気管内絶対圧P
BAに応じてKFREGRマップを検索し、EGR量に
応じたEGR補正係数KFREGRを決定する。
【0047】KFREGRマップは、例えば図8に示す
ように所定エンジン回転数N(1)〜N(n)及び所定
吸気管内絶対圧0〜P(n)で定まる格子点毎に所定値
が設定されたEGR補正マップであり、EGR補正係数
KFREGR=0.85の領域と、その周囲の0.95
領域及びその他の1.0の領域が設けられている。
【0048】ここで、排気還流中にEGR補正係数KF
REGRによって後述のパージデューティマップ値DF
RMAPを補正するのは、排気還流量の増大につれて燃
焼に寄与する混合気の割合が減少する為、パージ供給量
も減少させることによって混合気の空燃比のオーバーリ
ッチ化を防止する為である。
【0049】なお排気還流中でなければ(F−EGR=
0)、ステップS12に進んでEGR補正係数KFRE
GRを1.0とし、パージ補正は行わない。
【0050】次いでステップS13において、パージ制
御弁24の開弁時間の比率を定めるパージデューティ量
DFRのマップ値DFRMAPをエンジン回転数NE及
び吸気管内絶対圧PBAに応じて設定されたマップを検
索することにより決定する。続くステップS14では、
エンジン水温TWが所定水温TWFRIDL(例えば4
0℃)より高いか否かを判別し、TW≦TWFRIDL
が成立するときは、直ちにステップS19に進む。一
方、TW>TWFIDLが成立するときは、さらに吸気
温TAが所定吸気温TAFRIDL(例えば30℃)よ
り高いか否かを判別する(ステップS15)。TA≦T
AFRIDLであれば直ちにステップS19に進み、T
A>TAFRIDLが成立するときはエンジン1がアイ
ドル状態か否かを判別する(ステップS16)。
【0051】エンジン1がアイドル状態でなければ、ス
テップS19に進み、アイドル状態のときはさらにパー
ジデューティマップ値DFRMAPが所定量DFRID
Lより小さいか否かを判別する。そしてDFRMAP≧
DFRIDLが成立するときは直ちにステップS19に
進み、DFRMAP<DFRIDLが成立するときは、
この所定量DFRIDLをパージデューティマップ値D
FRMAPとし、最低限のパージ量を確保して(ステッ
プS18)ステップS19に進む。所定量DFRIDL
程度であればパージを行ってもほとんど影響がないから
である。
【0052】ステップS19では、パージデューティマ
ップ値DFRMAPが0より大きいか否かを判別し、D
FRMAP=0のときはステップS5に進んでパージ不
許可とする。DFRMAP>0であるときは、エンジン
水温TWが所定水温TWFR(例えば20℃)より高い
か否かを判別し、TW>TWFRが成立するときはさら
に吸気温TAが所定吸気温TAFR(例えば30℃)よ
り高いか否かを判別する(ステップS21)。その結
果、TA>TAFRが成立すれば、パージ制御弁作動許
可フラグF−FRを「1」としてパージを許可する(ス
テップS22)一方、TW≦TWFR又はTA≦TAF
Rが成立するときはステップS5に進んでパージ不許可
とする。
【0053】図2の処理により、パージ制御弁24の作
動許可・不許可が決定されるとともに、EGR補正係数
KFREGR及びパージデューティマップ値DFRMA
Pの値が決定される。
【0054】図3は、パージ制御弁24のパージデュー
ティ量DFRを算出する処理のフローチャートであり、
本処理は所定時間(例えば40msec)毎に実行され
る。
【0055】ステップS31では、今回パージ作動許可
フラグF−FRが「1」であるか否かを判別し、F−F
R=0であってパージ不許可のときはステップS32に
進み、始動直後に適用される始動後パージ補正係数KF
RASTの今回値KFRAST(n)を前回値KFRA
ST(n−1)と同一値に保持(以下「前回値保持」と
いう)し、車両の発進時に適用されるカウンタCFRA
DD(図4、ステップS65)に所定値をセットし(ス
テップS33)、初期パージ量設定値DFRXを「0」
とし(ステップS34)、パージ不許可から許可への移
行直後であること(以下「初期パージ状態」という)を
「1」で示す初期フラグF−FRADDを「0」とし
(ステップS35)、パージデューティ量DFRを
「0」として(ステップS36)、本処理を終了する。
【0056】ステップS31でF−FR=1であって今
回パージ許可のときは、さらに前回F−FR=1であっ
たか否かを判別する(ステップS37)。その結果、前
回F−FR=0であって今回パージ許可へ移行したとき
は初期フラグF−FRADDを「1」として(ステップ
S38)、また前回もF−FR=1であってパージ許可
が継続しているときは直ちにステップS39に進む。
【0057】ステップS39では、エバポ補正係数KE
VAP(前記式(1)参照)が所定値KEVAPFRよ
り大きいか否かを判別し、KEVAP>KEVAPFR
であるときは、次式(2)により今回の始動後パージ補
正係数KFRAST(n)を算出する(ステップS4
0)。
【0058】 KFRAST(n)=KFRAST(n−1)+DKFRAST …(2) ここで、DKFRASTは所定の加算項であり、前回の
始動後パージ補正係数KFRAST(n−1)に加算項
DKFRASTを加算することにより、始動後パージ補
正係数KFRASTの値を徐々に増加させ、パージ量を
徐々に増加させるようにしている。
【0059】一方、KEVAP≦KEVAPFRが成立
するときは、始動後パージ補正係数KFRASTは前回
値保持とする(ステップS41)。
【0060】すなわち、パージ供給開始の初期の段階で
は、エバポ補正係数KEVAPが大きくてパージの燃料
噴射量に対する影響が小さいときは、徐々にパージ量を
上げていくが、影響が大きいときは、パージ量の増加を
抑えるようにしている。
【0061】続くステップS42,S43では、今回の
始動後パージ補正係数KFRAST(n)が1より大き
いか否かを判別し、1より大きくなったときはKFRA
ST(n)=1.0として最大値が1.0となるように
している。
【0062】そしてステップS44で次式(3)によ
り、パージデューティ量DFRを算出する。
【0063】 DFR=DFRMAP×KFRAST×KFREGR×KFRTW ×KFRPA …(3) ここで、パージデューティマップ値DFRMAP及びE
GR補正係数KFREGRは図2の処理で算出されたも
のであり、KFRTWはエンジン水温TWに応じて設定
される水温パージ補正係数、KFRPAは、大気圧PA
に応じて設定される大気圧補正係数である。水温パージ
補正係数KFRTWは、エンジン水温TWが上昇するほ
ど増加するように設定され、大気圧補正係数KFRPA
は大気圧PAが低下するほど増加するように設定され
る。大気圧PAの低下に伴ってパージしにくい状態とな
るからである。
【0064】ステップS44でパージデューティ量DF
Rを算出した後は、初期フラグF−FRADDが「1」
か否かを判別し、F−FRADD=0であって初期パー
ジ状態でなければ直ちにステップS51に進む。一方、
F−FRADD=1であって初期パージ状態のときは、
次式(4)により初期パージ量設定値DFRX(n)を
算出する(ステップS46)。
【0065】 DFRX(n)=DFRX(n−1)+DFRADD …(4) ここで、DFRADDは初期パージ加算項であり、後述
する図4の処理でその値が設定される。式(4)により
初期パージ量設定値DFRXの値は徐々に増加する。
【0066】次いで、ステップS44で算出したパージ
デューティ量DFRが式(4)で算出した初期パージ量
設定値DFRX(n)の値より大きいか否かを判別する
(ステップS47)。当初はDFR>DFRX(n)が
成立するので、ステップS48に進み初期パージ量設定
値DFRXをパージデューティ量DFRとし、その後D
FR≦DFRX(n)となると、パージデューティ量D
FRの値の修正は行わずに初期パージ量設定値DFRX
の値を「0」にセットするとともに(ステップS4
9)、初期フラグF−FRADDを「0」にセットして
(ステップS50)、ステップS51に進む。
【0067】ステップS51〜S54では、パージデュ
ーティ量DFRのリミットチェックを行い、パージデュ
ーティ量DFRの値が上限値DFRLMTHを越えると
きは、DFR=DFRLMTHとし(ステップS5
3)、パージデューティ量DFRの値が下限値DFRL
MTLを下回るときはDFR=DFRLMTLとして
(ステップS54)、本処理を終了する。
【0068】こうしてパージデューティ量DFRが決定
され、このパージデューティ量DFRの値に基づきパー
ジ制御弁24が制御されて蒸発燃料が吸気管2に供給さ
れる。
【0069】本処理における始動後パージ補正係数KF
RASTの増加の様子をエバポ補正係数KEVAP及び
パージデューティ量DFRと対比させて示した図9に基
づき簡単に説明する。
【0070】エンジン始動後パージが始まる前は、始動
後パージ補正係数KFRASTは0、エバポ補正係数K
EVAPは1.0、パージは不許可でパージデューティ
量DFRは0である。
【0071】パージが始まると、ステップS46,S4
7,S48を繰り返してパージデューティ量DFRが徐
々に増加し、対応して始動後パージ補正係数KEVAP
は1.0より減少していく。そしてエバポ補正係数KE
VAPは当初所定値KEVAPFRより大きいのでステ
ップS40を繰り返し始動後パージ補正係数KFRAS
Tは徐々に増加していく。すなわちパージ量も徐々に増
加していくことになる。
【0072】そしてパージカットされると、パージデュ
ーティ量DFRは0になりエバポ補正係数KEVAPは
増加するが、始動後パージ補正係数KFRASTはステ
ップS32により前回値に固定され、またパージが再開
すると、再び増加を始める。
【0073】エバポ補正係数KEVAPが徐々に低下し
て所定値KEVAPFRを下回る程になりパージの影響
が大きくなったときは、ステップS41により始動後パ
ージ補正係数KFRASTは前回値に固定されパージ量
を必要以上に増加させないようにし、パージの影響がそ
れ程でもなくなったときに(KEVAP>KEVAPF
R)、再び始動後パージ補正係数KFRASTは増加し
て最終的に1.0となる。
【0074】よってパージ停止時は始動後パージ補正係
数KFRASTを前回値に固定することにより、パージ
再開時に該固定値KFRAST(n−1)から加算項D
KFRASTずつ増加させて運転状態に応じたパージデ
ューティマップ値DFRMAPへの追従遅れを防止す
る。
【0075】また、エバポ補正係数KEVAPが低下し
て所定値KEVAPFRを下回るようなパージ濃度が高
い運転状態の時は、パージ補正係数KFRASTを前回
値に固定することによりパージ実行中においてパージデ
ューティ量DFRの増大による供給空燃比の急変及びエ
バポ補正係数KEVAPの過補正を防止する。
【0076】次に図3のステップS46で前回の初期パ
ージ量設定値DFRX(n−1)に加える初期パージ加
算項DFRADDの決定手順を図4を参照して説明す
る。
【0077】ステップS61では、エンジン回転数NE
が所定回転数NFRADDより高いか否かを判別し、N
E≦NFRADDが成立するときは、車速Vが所定車速
VFRADDより高いか否かを判別する(ステップS6
2)。そして、NE>NFRADD又はV>VFRAD
Dが成立するときは、直ちにステップS64に進み、N
E≦NFRADDかつV≦VFRADDが成立する車両
の発進時においては、発進時タイマtmFRADDに所
定時間をセツトしてこれをスタートさせ(ステップS6
3)、ステップS64に進む。
【0078】ステップS64では、タイマtmFRAD
Dの値が「0」か否かを判別し、車両発進時においては
当初はtmFRADD>0であるので、ステップS65
に進み、図3のステップS33でセットしたカウンタC
FRADDの値が「0」であるか否かを判別する。当初
はCFRADD>0であるので、ステップS67,S6
8に進み、カウンタCFRADDを「1」だけデクリメ
ントし、初期パージ加算項DFRADD(図3、ステッ
プS46参照)を「0」として本処理を終了する。
【0079】その後ステップS65でCFRADD=0
となると、カウンタCFRADDに所定値をセットする
とともに(ステップS69)、加算項DFRADDを比
較的小さな所定値DFRADD0に設定して(ステップ
S70)、本処理を終了する。
【0080】ステップS69で、カウンタCFRADD
が再設定されるので、次回はステップS65からステッ
プS67,S68に進み、パージデューティ量DFRは
固定されるが、CFRADD=0となるとステップS6
9,S70によりパージデューティ量DFRはさらに加
算項DFRADD(=DFRADD0)だけ増加する。
【0081】タイマtmFRADD=0となるまでステ
ップS65,S67〜S70の処理をくり返して、パー
ジデューティ量DFRを比較的小さな幅で徐々に増加さ
せ、タイマtmFRADD=0となるとステップS66
に進み、加算項DFRADDを比較的大きな所定値DF
RADD1(>DFRADD0)に設定して、パージデ
ューティ量DFRを比較的大きな幅で徐々に増加させ
る。
【0082】また、高エンジン回転(NE>VFRAD
D)又は高車速(V>VFRADD)のときは、直ちに
ステップS64に進み、当初からパージデューティ量を
比較的大きな幅で徐々に増加させる。
【0083】以上のように算出されるパージデューティ
量DFRの推移を図10にしたがって説明する。
【0084】発進時のパージデューティ量DFRの動き
(実線)をみると、パージデューティマップ値DFRM
AP(二点鎖線)が演算されても、図3のステップS3
3でセットされたカウンタCFRADDが「0」になる
までは加算項DFRADDが0で(ステップS68)、
パージデューティ量DFRは0に固定されてパージは行
わず、カウンタCFRADDが0になったところで加算
分DFRADD0(ステップ70)だけ増加し、以後一
段の増加分が比較的小さい加算分DFRADD0で段階
状に徐々に増加する。
【0085】すなわち、発進時は、所定期間(CFRA
DD)パージデューティ量DFRを0とすることでパー
ジ停止からパージ再開直後吸入空気量が少なくキャニス
タ内に蓄積された濃い濃度の蒸発燃料の影響により発進
直後の空燃比がオーバーリッチとなり、出力トルク低下
に伴う発進性の低下を防止する。
【0086】所定期間経過後は、エンジンの運転状態に
応じたパージデューティ量DFRに達するまで徐々に増
加させることによって発進時の供給空燃比の急変を防止
する。
【0087】発進時以外のシフトチェンジ等のような時
にパージが再開する場合は、破線で示すようにパージデ
ューティ量DFRは、一段の増加分が比較的大きい加算
分DFRADD1(ステップS66)で階段状ではある
が大きい傾斜で増加し、目標のパージデューティ算出値
(二点鎖線)に達する。
【0088】次に、図5を参照してエバポ補正係数KE
VAPの算出処理を説明する。
【0089】ステップS81では、エンジン1の始動モ
ードであるか否かを判別し、始動モードのときは、エバ
ポ補正係数KEVAPの値を1.0とし(ステップS8
2)、エバポ補正係数の学習値KEVAPREFを1.
0として(ステップS83)、本処理を終了する。
【0090】始動モードでなければ、今回パージ許可フ
ラグF−FRが「1」か否かを判別し(ステップS8
4)、F−FR=0であってパージ不許可のときは、後
述する図6の処理で使用するフラグF−KO2EVH及
びF−KO2EVLをともに「0」とし(ステップS8
5)、前回パージ許可フラグF−FRが「1」であった
か否かを判別する(ステップS86)。
【0091】前回もパージ不許可のときは直ちに、また
前回はパージ許可であったときは、学習値KEVAPR
EFをエバポ補正係数の前回値KEVAP(n−1)に
設定して(ステップS87)、ステップS88に進む。
ステップS88では、パージオン移行タイマtmEVD
ECに所定時間(例えば0.5秒)をセットしてこれを
スタートさせ、パージオフ移行タイマtmEVADDの
値が0か否かを判別する(ステップS89)。
【0092】パージオン移行タイマtmEVDECは、
後述するステップS98でその値が判別されるものであ
り、パージ不許可(F−FR=0)から許可(F−FR
=1)への移行直後の所定時間を計時する。また、パー
ジオフ移行タイマtmEVADDは、後述するステップ
S93又はS94でセットされるものであり、パージ許
可(F−FR=1)から不許可(F−FR=0)への移
行直後の所定時間を計時する。
【0093】パージ許可から不許可への移行直後におい
て、tmEVADD>0のときは、ステップS89から
S90に進み、エバポ補正係数KEVAPを前回値保持
としてステップS103に進む。そのの後tmEVAD
D=0となると、次式(5)により今回のエバポ補正係
数KEVAP(n)を算出して(ステップS91)、ス
テップS103に進む。
【0094】 KEVAP(n)=KEVAP(n−1)+DKEVADD …(5) ここでDKEVADDは所定の加算項であり、これによ
りエバポ補正係数KEVAPは徐々に増加する。
【0095】すなわちタイマtmEVADDがセットさ
れてパージ不許可とされたときは、タイマtmEVAD
Dが0となるまでは、エバポ補正係数KEVAPは従前
の値のまま固定されて(ステップS90)パージの影響
による燃料噴射量の補正をパージカット後も継続して行
い、タイマtmEVADDが0になった後はエバポ補正
係数KEVAPを段階的に増加させて(ステップS9
1)、パージの影響のないKEVAP=1にまで達する
ようにしている。
【0096】これはパージカット直後のパージ通路23
内に残留する蒸発燃料の影響を考慮したものである。す
なわち、パージカット直後はパージ通路23内に残留す
る蒸発燃料の影響により空燃比が直ちにリーン化せず、
その結果O2センサの出力信号によって変化するエバポ
補正係数KEVAPが変化しないので、該係数を固定値
に設定し、該係数による過補正を防止している。その
後、該係数を徐々の増加することによって空燃比の急変
を防止するとともにパージ濃度に応じて燃料噴射量を補
正する。
【0097】一方ステップS84で今回F−FR=1で
あってパージが許可されているときは、ステップS92
に進み、エバポ補正係数KEVAPが所定値KEVAD
Dより大きいか否かを判別する。その結果KEVAP≦
KEVADDであって、パージされる蒸発燃料量が多く
パージの影響が大きいときは、ステップS93に進み、
パージオフ移行タイマtmEVADDに所定時間(例え
ば1.0秒)をセットしてこれをスタートし、ステップ
S95に進む。また、KEVAP>KEVADDであっ
て、パージの影響が小さいときは、ステップS94に進
みタイマtmEVADDを0としステップS95に進
む。従って、パージの影響が小さいときは、前記ステッ
プS90を経由することなく直ちにステップS91が実
行されることになる。
【0098】すなわちパージの影響が小さい時は、タイ
マtmEVADDを0とすることによってパージカット
直後直ちにエバポ補正係数KEVAPを徐々に増加させ
ることによって空燃比の追従性を上げることができる。
【0099】そしてステップS95では、エバポ補正係
数KEVAPの学習値KEVAPREFが1.0より小
さいか否かを判別し、KEVAPREF=1.0のとき
はステップS96に進み後述するエバポ補正係数KEV
APの算出を行う。一方、KEVAPREF<1.0が
成立するときはステップS97に進み初期フラグF−F
RADD(図3、ステップS38)が「1」か否かを判
別し、F−FRADD=0であって初期パージ状態でな
ければ直ちにステップS96に進み、F−FRADD=
1であって初期パージ状態のときはステップ98に進
む。
【0100】ステップS98では、前記パージオン移行
タイマtmEVDECの値が0か否かを判別し、当初は
tmEVDEC>0であるのでステップS99に進んで
エバポ補正係数KEVAPを前回値保持とし、tmEV
DEC=0になるとステップS100に進んで次式
(6)により今回のエバポ補正係数KEVAPを算出す
る。
【0101】 KEVAP(n)=KEVAP(n−1)−DKEVDEC …(6) ここで、DKEVDECは所定の減算項であり、これに
よりエバポ補正係数KEVAPの値は徐々に減少する。
【0102】ステップS99又はS100からはステッ
プS101に進み今回のエバポ補正係数KEVAP
(n)が学習値KEVAPREFより大きいか否かを判
別し、KEVAP(n)>KEVAPREFが成立する
ときはそのままステップS103に進む。一方、KEV
AP(n)≦KEVAPREFが成立するときはステッ
プS102に進み、今回のエバポ補正係数KEVAP
(n)を学習値KEVAPREFに設定してステップ1
03に進む。
【0103】すなわちパージ不許可から許可への移行直
後は、ステップS88でセットされたパージオン移行タ
イマtmEVDECの値が0となるまではエバポ補正係
数KEVAPを従前のエバポ補正係数KEVAP(n−
1)(当初は1.0)のまま保持し(ステップS9
9)、燃料噴射量の補正は行わない。そして、タイマt
mEVDECの値が0となった後はエバポ補正係数KE
VAPを段階的に減少させて(ステップS100)、徐
々にパージの影響を補償するようにし、前のパージ状態
のエバポ補正係数KEVAPの値を記憶する学習値KE
VAPREFになるまでエバポ補正係数KEVAPの値
を減少させて、適当な時間経過後はじめてパージ量に対
応する燃料噴射量の補正が行われる。
【0104】これはパージが再開された直後はパージ通
路23には蒸発燃料はなくパージ制御弁24の開弁によ
り蒸発燃料がパージ管23を通って吸気管2に至っては
じめてパージの影響が現れるので、この時間遅れを考慮
したものである。
【0105】すなわち、この時間遅れ(tmEVDE
C)期間はパージ量の補正を行っても空燃比が追従して
リッチ側に変化せず、その結果O2センサの出力信号に
よって変化するエバポ補正係数KEVAPが変化しない
ので、該係数を固定値に設定し、該係数による過補正を
防止している。その後、該係数を徐々に減算することに
よって空燃比の急変を防止するとともにパージ濃度に応
じて燃料噴射量を補正する。
【0106】なお、タイマtmEVADD及びtmEV
DECによって計時される所定時間は、エンジン1の運
転状態、例えばエンジン回転数NE及び吸気管内絶対圧
PBAに応じて設定することが望ましい。例えば、エン
ジン回転数NEが増加するほど、これらの所定時間を短
くすることにより、空燃比の追従性をより上げることが
できる。
【0107】図5の処理によって算出されるエバポ補正
係数KEVAPの推移を図11および図12にパージデ
ューティ量DFRと対比して示す。
【0108】図11は、パージ許可からパージ不許可に
移行するときの推移を示しており、パージ許可時にKE
VAP値が所定値KEVADDより小さくパージの影響
が大きい場合(実線)、パージオフ移行タイマtmEV
ADDに所定時間がセットされ(ステップS93)、パ
ージ不許可に移行したときはタイマtmEVADDの値
が0となるまでKEVAP値は固定される(ステップS
90)。
【0109】よってパージ制御弁が閉弁した直後パージ
通路23に残留した濃度の濃い蒸発燃料が燃料供給量に
影響を与えるので、パージ終了直後の値にエバポ補正係
数KEVAPを固定して所定時間補正を継続しパージカ
ット時の空燃比制御を安定させている。
【0110】そして残留蒸発燃料の影響がなくなった所
定時間経過後はエバポ補正係数KEVAPを徐々に増加
させ(ステップS91)、空燃比制御の安定した追従性
を確保している。
【0111】なおエバポ補正係数KEVAPの値が所定
値KEVADDより大きくパージの影響が小さい場合
(破線)は、パージオフ移行タイマtmEVADDの設
定時間を0として(ステップS94)、パージ不許可へ
の移行時にはエバポ補正係数KEVAPの値を固定する
ことなく、徐々に増加させ(ステップS91)、空燃比
制御の追従性を向上させている。
【0112】図12はパージ不許可からパージ許可に移
行するときの推移を示しており、パージ不許可時にパー
ジオン移行タイマtmEVDECに所定時間がセットさ
れ(ステップS88)、パージ許可に移行したときは、
タイマtmEVDECの値が0となるまでエバポ補正係
数KEVAPの値は前回値KEVAP(n−1)に固定
して(ステップS99)パージ再開から所定時間は燃料
噴射量のパージによる補正を行わない。
【0113】パージ制御弁24が開弁して蒸発燃料がパ
ージ通路23を通り吸気管2に至りパージの影響が出始
めるまでの所定時間(tmEVDEC期間)は燃料噴射
量のパージによる補正は行わずパージ再開時に安定した
空燃比制御ができる。
【0114】所定時間経過後はパージの影響が現れるの
で、エバポ補正係数KEVAPを前回値KEVAP(n
−1)から徐々に減少させ(ステップS100)、かつ
前のパージ状態のKEVAP値(KEVAPREF)ま
で減少させて空燃比制御の安定した追従性を確保してい
る。
【0115】次に図5のステップS96におけるエバポ
補正係数KEVAPの算出処理を図6を参照して説明す
る。
【0116】まずステップS111では、排気ガス中の
酸素濃度に応じて設定される空燃比補正係数KO2の、
パージの影響を考慮した上側閾値KO2EVH及び下側
閾値KO2EVLを次式(7),(8)により算出す
る。
【0117】 KO2EVH=KREF+DKO2EVH …(7) KO2EVL=KREF−DKO2EVL …(8) ここでKREFは、空燃比補正係数の学習値、DKO2
EVHは所定の加算項、DKO2EVLは所定の減算項
である。学習値KREFは空燃比フィードバック制御中
における空燃比補正係数KO2の値に基づいて算出され
るものであり、運転状態に応じて種々の値を有してい
る。ただし、エバポ補正係数KEVAPが所定値KEV
APLより小さいときは、パージの影響が大きいと判定
し、学習値KREFの算出は禁止するようにしている。
【0118】続くステップS112で空燃比補正係数K
O2の値が学習値KREFより大きいか否かを判別し、
空燃比補正係数KO2の値が大きいときはさらに空燃比
補正係数KO2の値が上側閾値KO2EVHより大きい
か否かを判別する(ステップS113)。その結果、空
燃比補正係数KO2の値が上側閾値KO2EVHよりさ
らに大きいときは上側フラグF−KO2EVHを「1」
としてステップS119に進み、空燃比補正係数KO2
の値が上側閾値KO2EVHより小さければステップS
117に進む。
【0119】またステップS112において空燃比補正
係数KO2の値が学習値KREFより小さいときは、ス
テップS115に進み、さらに下側閾値KO2EVLよ
り大きいか否かを判別する。空燃比補正係数KO2の値
が下側閾値KO2EVL以下のときは、下側フラグF−
KO2EVLを「1」としてステップS119に進み、
空燃比補正係数KO2の値が下側閾値KO2EVLより
大きければステップS117に進む。
【0120】空燃比補正係数KO2の値が上側閾値KO
2EVHと下側閾値KO2EVLとの間にあるときはス
テップS117に進み、今回空燃比補正係数KO2の値
が学習値KREFに対して反転したか(両者の大小関係
が逆転したか)否かを判別し、反転したときはステップ
S118に進んで、上側フラグF−KO2EVHと下側
フラグF−KO2EVLをともに「0」としステップS
119に進み、反転していないときはステップS117
から直接ステップS119に進み、フラグF−KO2E
VH及びF−KO2EVLの変更は行わない。
【0121】したがって一度フラグF−KO2EVH又
はF−KO2EVLが「1」となると空燃比補正係数K
O2の値が学習値KREFに対し反転しない限り「0」
とならない。
【0122】ステップS119及びS120では下側フ
ラグF−KO2EVL及び上側フラグF−KO2EVH
が「1」か否かを判別し、ともに「0」のときは、ステ
ップS121に進んで今回のエバポ補正係数KEVAP
(n)を前回値保持とする。
【0123】すなわち空燃比補正係数KO2の値が学習
値KREFに対して反転後、上下の閾値内にあるときは
エバポ補正係数KEVAP(n)の値は従前の値に固定
される。
【0124】そして空燃比補正係数KO2の値が下側閾
値KO2EVLを下回って下側フラグF−KO2EVL
が「1」となるとステップS119からステップS12
2に進み、パージデューティ量DFRが0か否かを判別
する。DFR=0のときは前記ステップS121に進み
エバポ補正係数KEVAPを前回値保持とするが、DF
R>0であってパージを実行しているときはステップS
123に進んで今回の空燃比補正係数KO2(n)が前
回の空燃比補正係数KO2(n−1)より小さいか否か
を判別する。KO2(n)≦KO2(n−1)が成立す
るとき、すなわち空燃比補正係数KO2の値が減少し学
習値KREFから離れる方向に変化しているときはステ
ップS124に進み、前回のエバポ補正係数KEVAP
(n−1)から所定減算項DKEVAPMを減算して今
回のエバポ補正係数KEVAP(n)としパージによる
補正を強化する。
【0125】しかしKO2(n)>KO2(n−1)が
成立し、空燃比補正係数KO2の値が学習値KREFに
近づく方向に変化しているときはステップS123から
ステップS121に進み、エバポ補正係数KEVAPを
前回値保持とする。
【0126】すなわち空燃比補正係数KO2の値が学習
値KREFに近づく方向(回復方向)に変化していると
きは、必要以上に燃料噴射量の補正を行わないようにし
て空燃比制御の安定化を図っている。
【0127】同様にして上側フラグF−KO2EVHが
「1」となるとステップS120からステップS125
に進み、パージデューティ量DFRが0か否かを判別す
る。DFR=0のときはステップS121に進み、DF
R>0のときはステップS126に進み、今回の空燃比
補正係数KO2(n)が前回の空燃比補正係数KO2
(n−1)より大きいか否かを判別する。KO2>KO
2(n−1)が成立するとき、すなわち空燃比補正係数
KO2の値が増加し学習値KREFから離れる方向に変
化しているときは、ステップS127に進み、前回値K
EVAP(n−1)値に加算項DKEVAPPを加算し
て今回値KEVAP(n)としてパージによる補正を強
化する。一方、空燃比補正係数KO2の値が減少し学習
値KREFに近づく方向に変化しているときは、ステッ
プS121に進みエバポ補正係数KEVAPを前回値保
持として必要以上の補正を行わないようにしている。
【0128】図13は、空燃比補正係数KO2の変化に
対するエバポ補正係数KEVAPの推移の一例を示した
もので、パージ不許可からパージ許可に移行した場合で
空燃比補正係数KO2の値が減少しているとき、空燃比
補正係数KO2の値が下側閾値KO2EVLを下回ると
下側フラグF−KO2EVLが「1」となり(ステップ
S116)、エバポ補正係数KEVAPの値は徐々に減
少していく(ステップS124)。
【0129】しかし空燃比補正係数KO2の値が増加し
て学習値KREFに向かっているときはエバポ補正係数
KEVAPの値は固定されて(ステップS121)変化
しない。
【0130】さらに空燃比補正係数KO2の値が増加し
て学習値KREFを越え反転すると下側フラグF−KO
2EVLは「0」となり(ステップS118)、またさ
らに空燃比補正係数KO2が増加して上側閾値KO2E
VHを越えると上側フラグF−KO2EVHが「1」と
なり(ステップS114)、エバポ補正係数KEVAP
の値は今度は徐々に増加していく(ステップ127)。
【0131】上側フラグF−KO2EVHが「1」であ
る状態で空燃比補正係数KO2の値が減少して学習値K
REFに向かっているときはエバポ補正係数KEVAP
の値は固定されて(ステップS121)、変化していな
い。
【0132】このように空燃比補正係数KO2の値が学
習値KREFに向かう回復状態にあるときはパージによ
る補正を必要以上に行わず空燃比制御の安定化を図って
いる。
【0133】即ち、パージ実行中に空燃比補正係数KO
2が減少方向に移行している時は、パージ濃度が高く空
燃比がリッチ化しているので、エバポ補正係数KEVA
Pを減少させることによって空燃比のオーバーリッチ化
を防止する。
【0134】一方、パージ実行中に空燃比補正係数KO
2が増大方向に移行している時は、パージ濃度が低く空
燃比がオーバーリッチ化することはないので、前記エバ
ポ補正係数KEVAPを増大させて空燃比の制御応答性
を向上させる。なお、前記図5のステップS103では
エバポ補正係数KEVAPの上下限値設定処理を行って
おり、その処理を図7を参照して説明する。
【0135】今回のエバポ補正係数KEVAP(n)が
1.0より大きいか否かを判別し(ステップ131)、
KEVAP(n)>1.0のときはステップS133に
進んでエバポ補正係数KEVAP(n)を1.0(上限
値)とし、KEVAP(n)≦1.0のときはエバポ補
正係数さらにKEVAP(n)値が下限値KEVLMT
Lより小さいか否かを判別し(ステップS132)、K
EVAP(n)<KEVLMTLのときは、ステップS
134に進んでエバポ補正係数KEVAP(n)値を下
限値KEVLMTLとして、エバポ補正係数KEVAP
の値が下限値KEVLMTLから上限値1.0の範囲内
に入るようにしている。
【0136】なお、本実施例では、エバポ補正係数KE
VAPをKO2値に応じて求めていたが、他に例えばパ
ージ通路中の蒸発燃料の濃度を直接検知する濃度センサ
を設けて、その出力に応じて燃料噴射量を補正するよう
にしてもよい。
【0137】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、
空燃比補正係数の上側閾値及び下側閾値を範囲とする
所定領域を設定して、検出空燃比補正係数が前記所定領
域の外及び内にあって前記基準空燃比補正係数から離反
する方向に変化している場合は、前記パージ濃度補正係
数が更新されるが基準空燃比補正係数から離反する方
向に変化している場合であっても前記検出空燃比補正係
数が前回検出値に比し前記基準空燃比補正係数に対して
反転後前記所定領域の内にある場合は、前記パージ濃度
補正係数の更新を行わないようにしたので、空燃比補正
係数は所定領域内に維持され、空燃比補正係数の過補正
も抑制され、パージによる空燃比の変動が抑制されて燃
料噴射量を応答性よく制御可能となり、パージによる空
燃比のずれを最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の内燃機関及びその燃料
供給制御装置の全体構成図である。
【図2】同装置におけるパージ制御弁の開閉制御ルーチ
ンのフローチャートである。
【図3】パージデューティ量DFR決定ルーチンを示す
フローチャートである。
【図4】パージデューティ量DFRへの加算分DFRA
DDの決定ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】エバポ補正係数KEVAPの決定メインルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図6】エバポ補正係数KEVAP演算サブルーチンを
示すフローチャートである。
【図7】エバポ補正係数KEVAPの上下限値を決定す
るサブルーチンを示すフローチャートである。
【図8】EGR還流補正マップを示す図である。
【図9】始動時用のパージ補正係数KFRASTとエバ
ポ補正係数KEVAPおよびパージデューティ量DFR
の変化を示す図である。
【図10】パージが許可されたときのパージデューティ
量DFRの変化を示す図である。
【図11】パージ許可からパージカットに移行するとき
のエバポ補正係数KEVAPとパージデューティ量DF
Rの変化を示す図である。
【図12】パージカットからパージ許可に移行するとき
のエバポ補正係数KEVAPとパージデューティ量DF
Rの変化を示す図である。
【図13】空燃比フィードバック補正係数KO2の変化
に対するエバポ補正係数KEVAPの変化の一例を示す
図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 吸気管 6 ECU 7 燃料噴射弁 9 燃料タンク 11 PBAセンサ 12 TAセンサ 13 TWセンサ 14 NEセンサ 15 排気管 16 O2センサ 21 キャニスタ 23 パージ管 24 パージ制御弁 30 排気還流路 31 EGR弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂主 政浩 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 平4−94445(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 41/02 F02D 41/04 F02D 41/04 F02D 45/00 340 F02M 25/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクから発生する燃料蒸気を吸着
    するキャニスタと、該キャニスタと内燃機関の吸気系と
    の間に設けられ、前記燃料蒸気を前記吸気系にパージさ
    せるパージ通路と、該パージ通路を介して前記吸気系に
    供給される燃料蒸気の流量を制御するパージ制御弁と、
    前記機関に供給される燃料の噴射量を制御する燃料噴射
    弁と、前記機関の運転状態を検出する運転状態検出手段
    と、前記機関に供給される混合気の空燃比を検出する空
    燃比検出手段と、該検出空燃比に基づいて空燃比補正係
    数を算出する空燃比補正係数算出手段と、該空燃比補正
    係数に基づいて前記パージ通路を介して前記吸気系に供
    給される燃料蒸気の濃度に応じたパージ濃度補正係数を
    設定するパージ濃度補正係数設定手段と、前記検出した
    機関運転状態に応じて前記パージ制御弁を制御するパー
    ジ流量制御手段と、前記空燃比補正係数及び前記パージ
    濃度補正係数に応じて前記燃料噴射弁を制御する燃料噴
    射量制御手段とを有する内燃機関の制御装置において、 前記パージ濃度補正係数設定手段は、基準空燃比補正係
    数に上側閾値及び下側閾値を範囲とする所定領域を設定
    し、検出空燃比補正係数が前記所定領域の外及び内にあ
    って前記基準空燃比補正係数から離反する方向に変化し
    ている場合は、前記検出空燃比補正係数が前回検出値に
    比し前記基準空燃比補正係数に対して反転後前記所定領
    域の内にある場合を除き、前記パージ制御弁作動時に前
    記パージ濃度補正係数の更新を行うことを特徴とする内
    燃機関の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記パージ濃度補正係数設定手段は、前
    記空燃比補正係数が減少方向に移行しているときに前記
    パージ濃度補正係数を減少させることを特徴とする請求
    項1記載の内燃機関の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記パージ濃度補正係数設定手段は、前
    記空燃比補正係数が増加方向に移行しているときに前記
    パージ濃度補正係数を増加させることを特徴とする請求
    項1記載の内燃機関の制御装置。
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