JP2935053B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2935053B2
JP2935053B2 JP2107286A JP10728690A JP2935053B2 JP 2935053 B2 JP2935053 B2 JP 2935053B2 JP 2107286 A JP2107286 A JP 2107286A JP 10728690 A JP10728690 A JP 10728690A JP 2935053 B2 JP2935053 B2 JP 2935053B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複数の楽音合成方式を効率的に混在させる
ことができる電子楽器に関する。
〔従来の技術〕
通常の楽器の楽音は、倍音の周波数や振幅が常に変動
し、楽器によっては非整数次の倍音を含むなど、複雑な
倍音構造を有するとともに、それぞれ楽器固有の雑音成
分−例えばピアノのアタック(立ち上がり)時の衝撃性
雑音など−を有している。このような倍音と雑音成分
は、楽器の音色を大きく特徴付けている。
このような楽音を電子楽器でリアルに再現するため
に、また、従来無かった新しい感覚の音を作り出すため
に、各種の楽音合成方式が電子楽器に用いられている。
それらの方式の中には、PCM方式、周波数変調方式、
位相変調方式、倍音加算方式など、多くの方式があり、
それぞれ長所・短所を有している。それを適宜組み合わ
せて用いれば、上述の目的をある程度果たすことができ
る。例えばアタック時は、通常、上述の雑音以外にも倍
音構造が複雑に変動するので、PCM方式が適し、その後
のサステインの部分(定常部)は、PCM方式を用いると
大きな記憶容量を有するメモリが必要になるので、別方
式に切り替えることが考えられる。
その1例として、特開昭58−102296では、アタック時
の楽音波形をPCM方式、それ以後を周波数変調方式を用
いて楽音を合成している。
以下、この方式について説明する。
いま、押鍵があると、押圧鍵の音高に対応した数値デ
ータを繰り返し累算し、その音高に対応した速度で値が
変化する累算値を得る。その後、この累算値でPCM方式
の波形メモリからアタック部の波形データを読み出し、
それに第12図(a)に示すアタック部のエンベロープを
与える。
一方、上述の押圧鍵の音高に対応した数値データと、
その数値データを繰り返し累算し、その音高に対応した
速度で変化する累算値、および別の一定の定数を周波数
変調方式トーンジェネレータに入力し、周波数変調波形
を得ている。
その後、その波形に第12図(b)に示すエンベロープ
を与え、加算器で上述のPCM方式による楽音波形と加
算、合成し、第12図(c)に示すように楽音のアタック
部、サステイン(定常)部、リリース(減衰)部を有す
る楽音の全波形信号を作成する。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上から明らかなように、この楽音合成方式は、楽音
のアタック部はPCM方式による合成波形を、またそれ以
後は周波数変調方式による合成波形を用い、アタックか
らの時間経過にしたがって楽音合成方式を切り替えるも
のである。
以上は、1例であるが、一般に異なる複数の楽音合成
方式を混在させる従来の電子楽器の場合、単独の楽音合
成方式のみでは得られない優れた音質の楽音は合成でき
るが、それぞれの楽音合成方式は、定められた発音チャ
ネル数による時分割処理を行っているから、それぞれの
楽音合成方式は、それぞれ定められた発音チャネルを超
えて動作することはできない。例えばPCM方式が8発音
チャネル、変調方式が8発音チャネルである場合、合計
16チャネル分のシステムを有しながら、変調方式を全く
使用しなくてもPCM方式は8チャネル分しか使用でき
ず、効率的でない。
また、電子楽器として、異なる楽音合成方式を単に混
在させた場合は、それぞれの方式に重複する部分を持つ
ため、回路構成が複雑となり、その分コストアップは避
けがたい。例えば上記従来例では、両方式に共通な部分
は、押圧鍵の音高に対応した数値データを得る回路、お
よびその数値データを累算する回路であり、それ以外の
周波数変調方式トーンジェネレータ、PCM波形メモリ、
その他それぞれの楽音波形に、エンベロープを与える2
つのエンベロープ発生回路と乗算器など、すべて共通で
ない回路構成になっている。
本発明の課題は、複数の楽音合成方式を全発音チャネ
ル数の範囲で、任意に割り当てることができ、かつ回路
の重複部分を少なくして、従来以上に経済性を有し、音
質の優れた楽音が得られる電子楽器を実現することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、定められた複数の時分割処理タイミングの
各々に発音チャネルを対応させ、演奏操作によって発生
する演奏情報に基づいて、前記各発音チャネル毎に時分
割処理によって楽音合成動作を行い、該各発音チャネル
に対応した楽音信号を発生する電子楽器を前提とする。
まず、各々異なる種別の楽音波形合成方式によって楽
音合成動作を行う複数の楽音発音手段を有する。これら
複数の楽音発音手段は、例えば演奏情報に基づいて発生
されるアドレス信号によって波形データ記憶手段に予め
記憶されているPCM波形データを読み出して楽音波形と
して出力する、PCM方式によって楽音合成動作を行う第
1の楽音発音手段と、演奏情報に基づいて発生されるア
ドレス信号を変調手段によって変調し、該変調されたア
ドレス信号によって波形データ記憶手段に予め記憶され
ている変調用波形データを変調しながら読み出して楽音
波形として出力する、変調方式によって楽音合成動作を
行う第2の楽音発音手段とである。第2の楽音発音手段
としては、位相変調方式又は周波数変調方式によるもの
等が実現できる。この場合、第1の楽音発音手段におけ
る波形データ記憶手段と第2の楽音発音手段における波
形データ記憶手段は共通の波形メモリとすることがで
き、この波形メモリには、PCM波形データと変調用波形
データが、異なるアドレス領域に記憶されるように構成
できる。
そして、所定の操作に基づいて、前記定められた複数
の発音チャネルの各々に、前記複数の楽音発音手段のう
ち、任意の楽音発音手段を割り当てる割り当て手段と、
前記演奏操作によって発生する演奏情報に基づいて、前
記各発音チャネル毎に時分割処理によって前記複数の楽
音発音手段のうち、前記割り当て手段により割り当てら
れた楽音発音手段で楽音合成動作を行わせる制御手段と
を有する。ここで、上述の如く、複数の楽音発音手段を
第1の楽音発音手段と第2の楽音発音手段とし、それぞ
れの波形データ記憶手段を共通の波形メモリとした場
合、制御手段は、演奏操作によって発生する演奏情報に
基づいて各発音チャネル毎に時分割処理によって、前述
のアドレス信号又は変調されたアドレス信号を選択的に
波形メモリに下位アドレスとして入力させると共に、PC
M波形データ又は変調用波形データが記憶されている前
述の各アドレス領域を選択するための選択信号を波形メ
モリに上位アドレスとして入力させる手段である。
〔作用〕
演奏者は、割り当て手段等によって、発音チャネル毎
にPCM方式、変調方式等を任意に割り当てることがで
き、この割り当てに基づいて、制御手段が、それぞれ異
なる楽音合成方式の楽音発音手段をダイナミックに選択
し動作させる。従って、発音チャネルの効率的な使用が
可能となる。
また、例えば複数の楽音発音手段を、PCM方式によっ
て楽音合成動作を行う第1の楽音発音手段と、変調方式
によって楽音合成動作を行う第2の楽音発音手段とした
場合、それぞれの波形データ記憶手段を共通の波形メモ
リとすることにより、回路の重複部分を少なくすること
ができ、音質の優れた電子楽器を低コストで実現でき
る。
〔実施例〕
つぎに、図面を参照しながら、本発明を電子鍵盤楽器
に適用した1実施例につき説明する。
第1図は1実施例の全体の構成図である。
まず、演奏モード選択入力部3は、特には図示しない
演奏モード選択スイッチを有する。同スイッチは、単独
および複数の楽音合成方式を発音チャネルに割り当て
た、いくつかの演奏モードから、演奏者が望む演奏モー
ドを選択するためのスイッチである。
つぎに、制御部2内のCPU(中央制御装置)は、特に
は図示しないROM(Read Only Memory)に書き込まれて
いるプログラムに従って、この楽器システムを制御す
る。
また、制御部2は一定の周期で走査を行い、鍵盤部1
の押鍵、離鍵情報を取り込む。押鍵があると、押鍵した
鍵を複数の発音チャネルのいずれかに割り当てるととも
に、その鍵の操作情報をキーコードレジスタ部5に送
る。キーコードレジスタ部5は、制御部2より送られる
鍵の操作情報に基づいて、キーコードを一時記憶すると
ともに、キーコードに対応するピッチデータ、すなわ
ち、メモリ部9を読み出す歩進幅データを発音チャネル
数分、アドレス発生部6に出力する。
PCM方式/変調方式・選択部4は、制御部2から送ら
れてくる楽音合成方式の選択情報に基づいて、PCM方式
と変調方式のいずれかを指示するとともに、後述する定
数倍器を作動させるためのフラグを出力する。
つぎに、アドレス発生部6は、キーコードレジスタ部
5より送られるピッチデータに対応する歩進幅の累算値
に相当るアドレス信号Xを出力する(そのため、メモリ
部を読み出す歩進速度は、押鍵された鍵の音高に応じて
変化する)。このアドレス信号Xは、メモリ部9の波形
メモリのアドレスを読み出すために用いられる他に、変
調される前の原位相角データとして、変調部7に入力す
る。
つぎに、メモリ部9は、PCM方式で用いる楽音波形デ
ータと変調方式で用いるサイン波データ(サインテーブ
ル)等の波形データを予め記憶し、それぞれは、別のア
ドレスから読み出される。
変調部7は、変調方式の楽音合成を行うときに、メモ
リ部9のサイン波メモリを読み出すためのアドレス信号
を変調する回路である。
選択回路8はゲート回路であり、PCM/変調方式・選択
部4のフラグが「1」(PCM方式の場合)のときは、ア
ドレス発生部6のアドレス信号出力Xをそのまま選択
し、同じくフラグが「0」(変調方式の場合)のとき
は、変調部7で変調されたアドレス信号X′を選択す
る。選択回路8のうち、アドレスの整数部に当たる上位
アドレスはメモリ部9に入力する。また、小数部に当た
る下位アドレスは補間部10に入力し、ここで整数部+小
数部に相当するアドレスの波形データを得る。
つぎに、この補間部10について説明する。
メモリ部9の波形データを読み出すとき、押圧鍵の音
高によっては、第2図(a)に示すように、メモリ部9
の隣接する2つのアドレスnとn+1の中間部n+a
(ただし、0<a<1)に対応する波形の振幅値Xm(X1
とX2の補間値で、X1とX2を結ぶ線上にある)を必要とす
る場合がある。このaが、上述のアドレスの小数部で、
下位アドレスに相当する。
このXmはつぎのようにして求める。
第2図(b)は、補間部10の原理構成図である。同図
において、アドレスn、n+1にそれぞれ対応する振幅
値X1、X2を一時記憶するレジスタ10a、10bの出力の差
(X2−X1)を減算器10cで求めた後、乗算器10dで下位ア
ドレス値aを乗算して、a(X2−X1)を得る。その後、
その値に加算器10eでアドレスnの振幅値X1と加算し
て、 X1+a(X2−X1)=Xm を得る。
このようにして、補間部10により、アドレスn1、n2
振幅値X1、X2からアドレス(n+a)の振幅値Xmが得ら
れる。なお、下位アドレスaが0のときは補間は行われ
ず、メモリ部9からの波形データが第2図(b)のレジ
スタ10b、加算器10eを介して乗算部12へ直接出力され
る。
つぎに、上述のようにして得られる1チャネル分の波
形データは、乗算部12においてエンベロープ発生部11か
らのエンベロープ信号と乗算される。その後、累算部13
で1サンプル毎に、全チャネル分の波形データが累算さ
れ、さらにD/A変換器14でアナログの楽音信号に変換さ
れて、オーディオシステムへ送り出される。
ひきつづき、第3図を用いて、発音チャネルに割り当
てられる楽音合成方式とキーコードとの関係につき説明
する。第3図は、1例として8音ポリフォニックの場合
を示す。
まず、演奏モード1は、楽音合成方式にPCM方式のみ
を用いる場合で、第2図のPCM方式/変調方式・選択部
4のフラグは常に「1」で、第3図の如く、押鍵した8
鍵(キーコードK1、K2、K3、・・・、K8)の8チャネル
分全部にPCM方式による楽音波形データ割り当てられ
る。
つぎの演奏モード2は、変調方式、例えば位相変調方
式、あるいは周波数変調方式などを単独に用いる場合
で、PCM方式/変調方式・選択部4のフラグは常に
「0」で、第3図の如く、モード1と同じく押鍵した8
鍵(キーコードのK1、K2、K3、・・・、K8)の8チャネ
ル分全部に、変調方式による楽音波形データが割り当て
られる。
つぎの演奏モード3は本発明の特徴するモードで、制
御部2より出力される制御信号により、PCM方式/変調
方式・選択部4が出力するフラグが発音チャネル毎に変
更され、PCM方式と変調方式が4つの発音チャネル毎に
切り替えられる。そして、発音チャネル1〜4及び発音
チャネル5〜8のそれぞれのキーコード(K1、K2、K3、
K4)に対して、2つの楽音合成方式で発音が行われ、そ
れぞれにおいて4音ポリフォニックの発音が行われる。
この場合、2つの方式の各4つのキーコード(K1、K2、
K3、K4)に対応する各楽音には、それぞれ異なったエン
ベロープE1、E2、E3、E4とE1′、E2′、E3′、E4′が、
それぞれの発音チャネルタイミング毎に与えられる。こ
の演奏モード3の場合は、PCM方式と変調方式の2つの
方式により合成された楽音が聴感上同時に発音され、単
調でない「厚みのある」楽音が得られる。
つぎに、PCM方式、変調方式の両方に共通して用いら
れるアドレス発生部6の動作について説明する。
本実施例の場合、アドレスを指定して、順次メモリ部
9(第1図)の波形データを読み出すとき、アドレスの
歩進幅を、押鍵した鍵のキーコード、つまり音高に応じ
て変える必要がある。この歩進幅を変えるのが、アドレ
ス発生部6で、第4図にその回路構成を示す。
第4図において、加算器20と刻々に変わるアドレスを
記憶するカレント・アドレス・レジスタ22が累算器とし
て動作する。ピッチレジスタ19には、キーコードレジス
タ5から送り出された歩進幅データが一時記憶されてい
る。この歩進幅データは、後述の定数倍器23を介して上
述の累算器に入り、押圧鍵の音高に応じた歩進幅で累算
される。その結果、例えばある音の歩進幅を1とする
と、1、2、3、・・・が、またその1オクターブ高い
音に対しては、2、4、6、・・・のような累算値列
を、カレント・アドレス・レジスタ22から順次出力す
る。これがメモリ部9を読み出すアドレス信号Xであ
る。このアドレス信号Xは、PCM方式の場合は、メモリ
部9の波形データを読み出すアドレスデータであるが、
変調方式の場合は、変調される前の原位相角データに相
当する。
つぎに、前述の定数倍器23について説明する。
PCM方式の場合、メモリ部9には、あるピッチ周波数
を有する自然楽器等の楽音波形データが、サンプリング
周期で記憶されている。これに対して、変調部7の第
1、第2の実施例として後述する位相変調方式の場合、
および同じく第3実施例として後述する周波数変調方式
の場合は、合成される楽音波形の精度を高めるために、
メモリ部9に記憶される或るピッチ周波数(通常、楽音
の最低周波数)のサイン波データは、サンプリング周期
より細かい周期(PCM方式の数分の1乃至十数分の1程
度)で記憶されている。そして、本実施例では、PCM方
式と変調方式を混在させて、しかも並列して発音させる
ために、定数倍器23を作動させてこの位相変調方式、あ
るいは周波数変調方式における歩進幅を所定倍し、発音
される楽音波の音高がPCM方式における場合と等しくな
るようにしている。
そして、この定数倍器23を作動させるために、定数倍
フラグが、PCM方式/変調方式・選択入力部4から出力
される。この定数倍フラグは、楽音合成方式を指示する
フラグと同じで、PCM方式の場合は「1」、変調方式の
場合は、「0」であり、「1」の場合(PCM方式の場
合)に定数倍率は1に、「0」の場合(変調方式の場
合)に上述の所定倍率になる。
ところで、メモリ部9の波形データに基づいて楽音を
合成するには、波形データ(サイン波形も含めて)のス
タート・アドレスから読み始めて、エンド・アドレスで
1回分読み終えたら、再びスタート・アドレスに戻る−
というように、繰り返しメモリを読み出す。これがルー
プ再生といわれる動作で、そのためにスタートアドレス
からエンドアドレスまでのアドレス幅(これをループ幅
と呼ぶ)データをループ幅レジスタ15に予めストアーし
ておく。
つぎに、このループ再生の動作を説明する。
比較回路18は常に加算器20の出力のカレントアドレス
Cがエンド・アドレス・レジスタ17にセットしたエンド
・アドレスRに等しくなったか、あるいはそれを越えた
かを調べている。もしエンドアドレスRに等しくなる
か、あるいは、それを越えたら、減算器21で現在のカレ
ントアドレスCから、上述のループ幅を減算し、カレン
トアドレスCがスタートアドレスに戻る。
このとき、歩進幅の違いによっては、メモリ部9(第
1図)の読み出しが、エンドアドレスで正確に終わらな
い場合がある。例えば、第5図(a)に示す楽音波形
(本実施例では、波形1周期分をループ再生することに
する)をストアーしているメモリ部9から、同波形を同
図(a)に示すアドレスで読み出すとする。第4図のピ
ッチレジスタ19から出力される歩進幅が1または2の場
合は、第5図(b)または(c)のように、カレントア
ドレスCの8は、エンドアドレスRの8と一致する。そ
の結果、ループ幅の8が減算器21において加算器20の出
力8から減算され、カレントアドレス・レジスタ22の出
力は0になる。これにより、スタートアドレス0に戻
り、前回と同じくふたたび、1、2、3、・・・また
は、2、4、6、・・・とアドレスを進める。
一方、第5図(c)の歩進幅3の場合は、カレントア
ドレスは0、3、6、9と増え、エンドアドレスの8を
越える。これにより、加算器20の出力9からループ幅の
8が減算され、カレントアドレス・レジスタ22の出力は
1になる。従って、前回のスタートアドレスのアドレス
0でなく、アドレス1からループ再生が始まり、その
後、歩進略3で順次4、7・・・とアドレスが進む。
このようにして、ループ幅レジスタ15で定めたループ
幅で繰り返し再生される、不連続点の無い波形が得られ
る。
つぎに、このアドレス信号Xが変調部7においてどの
ように変更されるかを、位相変調方式による第1、およ
び第2実施例と、周波数変調方式による第3実施例を用
いて順に説明する。
≪変調部7の第1の実施例》≫ まず、変調部7の第1の実施例につき説明する。この
実施例では、サイン波データを記憶しているメモリ部9
(第1図)の読み出し用のアドレス信号Xを変化させる
ことによって、サイン波の読み出し位相角が変化し、種
々の波形が得られる。この位相変調方式の場合、アドレ
ス信号Xを原位相角データXと呼ぶことにする。
始めに、本実施例の回路構成について説明する前に、
本実施例の動作原理について説明する。
第6図(g)は、原位相角データXと、後述する第7
図の回路において得られる変更位相角データX′との関
係を示す。同図からわかるように、本実施例では、Xと
X′が折線関数の傾きによって関係づけられている。第
6図(g)より、同図の折線の傾きを、0≦X<Mおよ
びN−M≦X<Nの場合にα、M≦X<N−Mの場合に
βとすると、 α=(N/4)/M ・・・(1) β=(N/4)/(N/2−M) ・・・(2) となる。これら両式より、 1/α+1/β=2 ・・・(3) が得られる。ここで、Nは位相角の2πラジアン(1周
期を表し、Mは折線の傾きの切り替え点である。そし
て、X=Mのとき、X′=N/4=π/2となり、メモリ部
9(第1図)のサイン波データの極大値がアクセスされ
る 第6図(g)より、後述する第7図の回路では、原位
相角データXに対して、0≦X<MおよびN−M≦X<
Nの場合にα、M≦X<N−Mの場合にβを、それぞれ
乗算する演算が等価的に行われることより、変更位相角
データX′が得られる。
更に、後述する第7図の回路においては、 β=α/2k ・・・(4) (ただし、k=0、1、2、・・・、7) となるようにα及びβが決定されており、(3)式と
(4)式より、 α=(1+2k)/2 ・・・(5) β=(1+2-k)/2 ・・・(6) が得られる。(5)式及び(6)式より、後述する第7
図の回路では、kを予め決定した後、 0≦X<MおよびN−M≦X<Nのとき、 X′=αX={(1+2k)/2}X=2-1X+2k-1X ・・・(7) M≦X<N−Mのとき、 X′=βX={(1+2-k)/2}X=2-1X+2-k-1X ・・・(8) で表される演算が、等価的に行われる。なお、(7)式
及び(8)式は、2進数のビットシフト演算で実行で
き、後述する第7図の回路もビットシフト演算を行うよ
うに構成されている。
上述の(7)式及び(8)式の演算を等価的に行うた
めに、後述する第7図の回路では、以下に示される演算
が順次実行される。
原位相角データXの最上位ビットXMSBを除いた下位ビ
ットが取り出され、原位相角データXの変化に対して、
第6図(a)の如く、N/2を境に反復するデータX0′が
得られる。
X0′が適宜反転され、原位相角データXの変化に対し
て、第6図(b)及び(c)の如き特性を有するデータ
X1′及びX1″が得られる。
X1′にβ、X1″にαが乗算され、原位相角データXの
変化に対して、第6図(d)、(e)の如き特性を有す
るデータX2′及びX2″が得られる。
X2′≧N/4のときX2″が選択され、X2′<N/4のとき
X2′が選択されることにより、原位相角データXの変化
に対して、第6図(f)の如き特性を有するデータX3
が得られる。
0≦X<MのときX3′が選択され、M≦X<N−/2の
とき(N/2−X3′)なる演算が実行され、N/2≦X<N−
Mのとき(X3′+N/2)なる演算が実行され、N−M≦
X≦Nのとき(N/2−X3′)+N/2なる演算が実行され
る。以上の〜の演算により、後述する第7図の回路
において、前述の(7)式及び(8)式と等価な演算が
実行され、原位相角データXの変化に対して、第6図
(g)の如き折線特性を有する変調位相角データX′が
得られる。
次に、第1図の変調部7の構成として、上述の〜
の演算動作を実現する第7図の回路例につき説明する。
まず、第1図のアドレス発生部6から出力した原位相
角データXのうち最上位ビットXMSBを除いた下位ビット
が取り出され、X0′が得られる。これは、前述の演算動
作に対応する。
次に、このX0′は、反転回路31及び34に入力する。こ
こで、反転回路31のR端子には、原位相角データXの最
上位ビットXMSBをインバータ30で反転した信号▲
▼が入力し、一方、反転回路34のR端子には、上述の
XMSBがそのまま入力する。これにより、反転回路31は、
上記XMSBが「0」のときに入力X0′を反転してX1′とし
て出力し、「1」のときに入力X0′をそのままX1′とし
て出力する。一方、反転回路34は、上述のXMSBが「0」
のとき入力X0′をそのままX1″として出力し、「1」の
ときに入力X0′を反転してX1″として出力する。この結
果、第6図(b)、(c)の如き位相角データX1′X1
が得られる。以上が前述の演算動作に対応する。
この後、位相データX1′に対して、右シフト回路32に
よってkビットの右シフト演算が行われ、2-kX1′が演
算される。そして、加算器33は、上記右シフト回路32の
出力2-kX1′及び位相データX1′のそれぞれを1ビット
右シフトした後に加算し、結果として、 X2′=βX1′ ={(1+2-k)/2}X1′ =2-1X1′+2-k-1X1′ ・・・(9) を得る。一方、位相データX1″に対して、左シフト回路
35によってkビットの左シフト演算が行われ、2kX1″が
演算される。そして、加算器36は、上記左シフト回路35
の出力2kX1″及び位相データX1″のそれぞれを1ビット
右シフトした後に加算し、結果として、 X2″=αX1″ ={(1+2k)/2}X1″ =2-1X1″+2k-1X1″ ・・・(10) を得る。ここで、右シフト回路32及び左シフト回路35に
おけるシフト量を決定する係数kは、第1図の制御部2
から変調部7に入力する3ビット制御データS0〜S2によ
り与えられる。
つぎに、選択回路37は、加算器33がキャリーアウトCO
を出力するとき、すなわち、X2′≧N/4のときのみX2
を選択し、それ以外のときはX2′を選択するように動作
し、原位相角データXに対して、第6図(f)の如き特
性を有する位相データX3′を出力する。以上は、前述の
演算動作に対応する。
つぎの反転回路38は、上記選択回路37の出力X3′を選
択的に反転する。同回路は、XMSBをインバータ30で反転
した信号▲▼と加算器33のキャリーアウトCOを
入力とするエクスクルーシブオア回路39の出力が「1」
となるときにX3′を反転する。すなわち、▲▼
とキャリーアウトCOのうち、一方が「1」で一方が
「0」となるのは、M≦X<N/2及びN−M≦X≦Nの
範囲であるから、この範囲でエクスクルーシブオア回路
39の出力が「1」となり、X3′が反転される。0≦X<
M及びN/2≦X<N−Mの範囲では、エクスクルーシブ
オア回路39の出力は「0」となり、X3′がそのまま出力
される。
そして、反転回路38の出力に、エクスクルーシブオア
回路39の出力が上位ビットとして付加され、更に前述の
最上位ビットXMSBが最上位ビットとして付加されること
により、最終的な変調位相角データX′が得られる。こ
の場合、エクスクルーシブオア回路39の出力とXMSBの値
は、0≦X<Mにおいて(0、0)、M≦X<N/2にお
いて(1、0)、N/2≦X<N−Mにおいて(0、
1)、N−M≦X≦Nにおいて(1、1)となるため、
変調位相角データX′の値は、0≦X<Mにおいて反転
回路38の出力の値と等しくなり、M≦X<N/2において
反転回路38の出力の値にN/4が加算された値となり、N/2
≦X<N−Mにおいて反転回路38の出力の値にN/2が加
算された値となり、N−M≦X≦Nにおいて反転回路38
の出力の値に3N/4が加算された値となって、結果的に、
原位相角データXに対して第6図(g)の特性を有する
変調位相角データX′が得られる。
第8図は、第7図の回路を第1図の変調部7として、
それにより得られる変調位相角データX′を用いてメモ
リ部9のサイン波データをアクセスすることにより得ら
れる種々の波形データを示す。係数kの値が増加するに
したがって、次第にサイン波から鋸歯状波に近付くのが
分かる。
以上は、第7図の回路によって、原位相角データXに
対して、第6図(g)の如き折線特性を有する変調位相
角データX′を生成した例であったが、そのほかにも例
えば、原位相角データXに対して、第9図(a)〜
(g)に示されるような折線特性を有する変調位相角デ
ータX′を生成する回路を設けることにより、同図の示
されるように、様々に変調された波形データを得ること
ができる。
≪変調部7の第2の実施例≫ 次に、変調部7の第2の実施例につき説明する。
第10図は、前述の第1の実施例とは別の位相変調方式
に基づく、変調部7の第2の実施例の構成を示すブロッ
ク図である。
同図において、アドレス発生部6(第1図)から出力
したアドレス信号Xで、サイン波、あるいはサイン波と
は異なる別の波形を記憶する波形ROM40を読み出す。読
み出された波形に、エンベロープ発生器41より出力した
エンベロープを乗算器42で乗算した後、その波形を選択
回路43に入力する。選択回路43には、その他にアドレス
信号Xが直接入力し、特には図示しないCPUより出力す
る制御信号で、この2つの入力を選択する。その後、選
択回路43の出力に定数倍器44で一定倍率が掛けられ、第
1図のメモリ部9の読み出しの歩進幅が、PCMの場合の
歩進幅の数倍乃至十数倍の一定倍数で拡大される。この
ようにして得られた定数倍器44の出力が、第1図の変調
部7の出力X′になる。なお、定数倍器44を用いたの
で、第1図のアドレス発生部6の定数倍器23(第4図参
照)は省略される。
第10図の回路で、アドレス信号を直接選択した場合
は、メモリ部9のサインテーブルより、サイン波が読み
出される。また、乗算器42の出力を選択した場合は、よ
り複雑な波形を得ることができる。特にこの場合、波形
ROM40に様々な波形を記憶させることにより、出力X′
を前述の第1の実施例の場合より更に複雑な信号とする
ことができ、第1図のメモリ部9から読み出される波形
データも更に複雑な特性に変調することができる。
≪変調部7の第3実施例≫ 次に、変調部7の第3の実施例につき説明する。
第11図は、周波数変調方式に基づく、変調部7の第3
の実施例の構成を示すブロック図である。加算部54及び
乗算部50への入力信号ωctは、アドレス発生部6(第1
図)のアドレス信号Xに相当し、押圧鍵の音高に対応し
た歩進幅で値が変化する累算値である。この累算値は0
→2πラジアンの位相変化を繰り返す。このωctは乗算
部50で一定値ωm/ωと乗算され、得られたωmtをアド
レス信号として、サインテーブル51をアクセスする。さ
らに、その出力信号sinωmtに、乗算部52で、制御信号
に基づいて変調指数発生部から発生した変調指数I
(t)が乗算されて、I(t)sinωmtが得られる。つ
ぎに、加算部44で、ωctとI(t)sinωmtとが加算さ
れて、ωct+I(t)sinω(t)が得られる。その
後、加算部54の出力に第10図44と同様の定数倍器55で一
定倍率が掛けられ、第1図のメモリ部9の読み出しの歩
進幅が拡大される。このようにして得られた定数倍器55
の出力が第1図の変調部7の出力X′になる。なお、定
数倍器55を用いたので、第1図のアドレス発生部6の定
数倍器23(第4図参照)は、省略される。
以上に示した第1図の実施例全体の動作をまとめると
次のようになる。
まず、演奏者が第3図に示す演奏モードを選択し、押
鍵操作すると、制御部2から出力される楽音合成方式選
択用の制御信号により、PCM方式/変調方式・選択部4
から、PCM方式の場合はフラグ「1」が、変調方式の場
合はフラグ「0」が出力される。このフラグによって、
メモリ部9および選択回路8のそれぞれの選択動作が行
われる。すなわち、上述のフラグが「1」で、メモリ部
9のアドレスの最上位ビット(MSB)が「1」となった
ときは、PCM方式に用いられる楽音波形データが、当該
最上位ビット「1」に対応するアドレス領域から読み出
され、フラグが「0」のときは、変調方式に用いるサイ
ン波データが、当該最上位ビット「0」に対応するアド
レス領域から読み出される。そして、押圧鍵の音高に応
じたキー情報に基づいて、アドレス発生部6から、押圧
鍵の音高に対応する歩進幅を有するアドレス信号Xが出
力される。PCM方式の場合は、このアドレス信号Xによ
って選択回路8を介してメモリ部9の楽音波形データを
直接を読み出す。一方、変調方式の場合は、このアドレ
ス信号Xが変調部7に入力し、その出力X′によって選
択回路8を介してメモリ部9のサイン波データを変調し
ながら読み出す。
以上の楽音合成方式の選択動作は、演奏モード選択情
報に基づき、演奏操作されるキーに対応する発音チャネ
ルタイミング毎に行われる。
選択回路8の出力は、そのアドレス信号の整数に当た
る上位ビットがメモリ部9に、小数部に当たる下位ビッ
トが補間部10に送られ、補間部10で前述した補間動作が
行われ、乗算部12、累算部13からD/A変換器14を介し
て、オーディオシステムから放音される。
以上に示した実施例では、PCM方式と変調方式による
楽音合成方式を組み合わせた例について示したが、その
ほかにも、様々な楽音合成方式を組み合わせた発音チャ
ネル毎に発音させることが可能である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、演奏者は、割り当て手段等によっ
て、発音チャネル毎にPCM方式、変調方式等を任意に割
り当てることができ、発音チャネルの効率的な使用が可
能となる。
これと共に、演奏情報に従って発音チャネルへの楽音
の割り当てを様々に変化させることにより、音質的に優
れ、かつ大きな演奏効果を得ることのできる電子楽器を
実現することが可能となる。
また、例えば複数の楽音発音手段を、PCM方式によっ
て楽音合成動作を行う第1の楽音発音手段と、変調方式
によって楽音合成動作を行う第2の楽音発音手段とした
場合、それぞれの波形データ記憶手段を共通の波形メモ
リとすることにより、回路の重複部を少なくすることが
でき、音質の優れた電子楽器を低コストで実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の1実施例の全体構成図、 第2図(a)、(b)は、補間部10の説明図、 第3図は、発音チャネルに割り当てられる楽音合成方式
とキーコードとの関係を演奏モード毎に示した図、 第4図は、アドレス発生部6のブロック図、 第5図(a)〜(d)は、ループ再生の説明図、 第6図(a)〜(g)は、変調部7の第1の実施例にお
ける位相角データの変更過程を示す図、 第7図は、変調部7の第1の実施例のブロック図、 第8図は、変調部7の第1の実施例により生成された種
々の波形図、 第9図(a)〜(g)は、変調された波形データの例を
示した図、 第10図は、変調部7の第2の実施例のブロック図、 第11図は、変調部7の第3の実施例のブロック図、 第12図(a)〜(c)は、楽音のエンベロープ波形図で
ある。 1……鍵盤部、 2……制御部、 3……演奏モード選択入力部、 4……PCM方式/変調方式・選択部、 5……キーコードレジスタ部、 6……アドレス発生部、 7……変調部、 8……選択回路、 9……メモリ部、 10……補間部、 11……エンベロープ発生部、 12……乗算部、 13……累算部、 14……D/A変換器.
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−85895(JP,A) 特開 平1−230098(JP,A) 特開 平3−269590(JP,A) 特開 平3−120593(JP,A) 特開 昭59−26788(JP,A) 特開 昭59−168493(JP,A) 特開 昭58−102296(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G10H 1/18 101 G10H 7/00 - 7/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】定められた複数の時分割処理タイミングの
    各々に発音チャネルを対応させ、演奏操作によって発生
    する演奏情報に基づいて、前記各発音チャネル毎に時分
    割処理によって楽音合成動作を行い、該各発音チャネル
    に対応した楽音信号を発生する電子楽器において、 各々異なる種別の楽音波形合成方式によって楽音合成動
    作を行う複数の楽音発音手段と、 所定の操作に基づいて、前記定められた複数の発音チャ
    ネルの各々に、前記複数の楽音発音手段のうち、任意の
    楽音発音手段を割り当てる割り当て手段と、 前記演奏操作によって発生する演奏情報に基づいて、前
    記各発音チャネル毎に時分割処理によって前記複数の楽
    音発音手段のうち、前記割り当て手段により割り当てら
    れた楽音発音手段で楽音合成動作を行わせる制御手段
    と、 を有することを特徴とする電子楽器。
  2. 【請求項2】前記割り当て手段が、演奏者に、前記各発
    音チャネル毎に前記複数の楽音発音手段のうち任意の楽
    音発音手段を割り当てさせることを特徴とする請求項1
    に記載の電子楽器。
  3. 【請求項3】前記複数の楽音発音手段は、 前記演奏情報に基づいて発生されるアドレス信号によっ
    て波形データ記憶手段に予め記憶されているPCM波形デ
    ータを読み出して楽音波形として出力する、PCM方式に
    よって楽音合成動作を行う第1の楽音発音手段と、 前記演奏情報に基づいて発生されるアドレス信号を変調
    手段によって変調し、該変調されたアドレス信号によっ
    て波形データ記憶手段に予め記憶されている変調用波形
    データを変調しながら読み出して楽音波形として出力す
    る、変調方式によって楽音合成動作を行う第2の楽音発
    音手段と、 を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子楽
    器。
  4. 【請求項4】前記変調方式は、位相変調方式であること
    を特徴とする請求項3に記載の電子楽器。
  5. 【請求項5】前記変調方式は、周波数変調方式であるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の電子楽器。
  6. 【請求項6】前記第1の楽音発音手段における波形デー
    タ記憶手段と前記第2の楽音発音手段における波形デー
    タ記憶手段は共通の波形メモリであり、 前記波形メモリには、前記PCM波形データと前記変調用
    波形データが、異なるアドレス領域に記憶され、 前記制御手段は、前記演奏操作によって発生する演奏情
    報に基づいて前記各発音チャネル毎に時分割処理によっ
    て前記アドレス信号又は前記変調されたアドレス信号を
    選択的に前記波形メモリに下位アドレスとして入力させ
    るとともに、前記PCM波形データ又は前記変調用波形デ
    ータが記憶されている各アドレス領域を選択するための
    選択信号を前記波形メモリに上位アドレスとして入力さ
    せる ことを特徴とする請求項3、4又は5に記載の電子楽
    器。
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