JP2510090Y2 - 楽音信号発生装置 - Google Patents

楽音信号発生装置

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JP2510090Y2
JP2510090Y2 JP19463086U JP19463086U JP2510090Y2 JP 2510090 Y2 JP2510090 Y2 JP 2510090Y2 JP 19463086 U JP19463086 U JP 19463086U JP 19463086 U JP19463086 U JP 19463086U JP 2510090 Y2 JP2510090 Y2 JP 2510090Y2
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【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] この考案は電子楽器に関し、特に、所定の関数の荷重
和を合成することにより楽音信号を発生する楽音信号発
生装置に関する。
[従来技術] 所定の関数の荷重和を合成することにより楽音信号を
発生する代表的な楽音信号発生装置では、所定の関数と
して、倍音列の三角関数を使用する。各次数の三角関数
はマルチビットのデジタルデータで表現される関係上、
所要数の三角関数を発生するメモリや、所要数の三角関
数デジタルデータをフーリエ合成する演算回路が複雑化
し、巨大化する傾向をもっている。さらに、エリアシン
グやその他の大量の楽音デジタルデータを実時間で処理
することに伴う特有の問題を回避しつつ、多様な楽音の
生成能力を達成するために、回路をいっそう複雑にせざ
るを得なかった。
[考案の目的] この考案は、比較的簡単な構成で、多種、多様の波形
を合成、制御できる新規な荷重和合成方式の楽音発生装
置を提供することを目的とする。
[考案の要点] この考案は、上記の目的を達成するため、荷重和合成
の元になる関数として、1ビットで表現可能なAND関数
と呼ばれる新規な関数を発生させ、係数記憶手段よりAN
D関数の各次を重みづけする係数データを可変に制御す
るようにしたことを要点とする。
[考案の作用] この考案によれば、AND関数の各次が時間可変の係数
データにより重みづけされることになるため、合成され
る楽音を多種、多様に時間変化させることができる。
AND関数は、ラーデマッヘル関数をγ(x)で表わ
すと、第n次を、 AND(n、x)={(γn1+1(x)+1)/2・(γn2+1
(x)+1)/2……(γnR+1(x)+1)/2}・2−1 (ただし、n1〜nRは、nの2進数表現n=2n1+2n2+…
…+2nRを満たす) で表わすことができる。
γi(x)は+1または−1の値をとるから、AND
(n、x)も+1または−1の値しかとらない。さらに
AND(n、x)を構成するラーデマッヘル関数のうち、
すべてが+1のとき、+1となり、1つでも−1がある
ときは−1の値をとる。
したがって、AND関数はデジタル技術に適用する場合
に、わずかに1ビットの離散時間データとして表現で
き、非常に有効である。
参考までに、第4図に、15次までのAND関数とそのス
ペクトルを示す。
さらに、上記AND関数は、その数学的性質として、次
の性質をもっている。すなわち、完備な直交関数をAND
関数の線形結合で表わすことができる。したがって、任
意の周期関数f(t)を有限個数のAND関数の適当な荷
重和で望み通り近似できる。
すなわち、 ここにaiは重みの係数である。
この式からわかるように、a0からaNまでの係数の組み
合わせを変えれば、f(t)、すなわち楽音波形が変化
する。
そこで、電子楽器への適用において、係数発生手段を
係数メモリで構成し係数メモリの内容をマイクロコンピ
ュータ等の制御装置によって時間変化させることによ
り、合成される楽音を動的に変化させることができる。
[実施例] 以下、図面を参照してこの考案の一実施例を説明す
る。
図示実施例の電子楽器は、ポリフォニック、この場
合、8音ポリフォニックであり、時分割で作動する。ま
た、AND関数としては0から31次までの32個を発生する
ようになっており、最大8個の鍵入力に対し31次までの
AND関数データが8チャンネル分、時分割で出力され、
係数メモリからの書換可能な係数データにより重みづけ
られる。この重みづけは、通常の乗算の代りに符号付加
という非常に簡単な処理で実行できる。荷重和合成され
たAND関数データは、8チャンネル分累算されて、最終
的なデジタル楽音波形データとなる。さらにD/A変換、
サウンドシステムを通して、8音の楽音音響信号が出力
される。
詳細に述べると、第1図において、鍵盤1は押鍵に対
応するキーボードを発生し、f−ROM2(周波数ナンバRO
M)において対応する周波数データに変換され、キーア
サイナ3に入力される。キーアサイナ3は8チャンネル
のシフトレジスタ構成の周波数ナンバーメモリ4のう
ち、現在、発音されていないチャンネルを捜し出し、そ
のチャンネルに、f−ROM2からの周波数データを書き込
む。
周波数ナンバーメモリ4における発音チャンネルの内
容は、加算器5において、8チャンネルシフトレジスタ
構成の周波数累算メモリ6の対応チャンネルの内容と加
算される。この結果、加算器5より、押鍵の音高周波数
に反比例する間隔で8チャンネル時分割のキャリーが出
力される。
各キャリーはハーフアダー7において、8チャンネル
シフトレジスタ構成の波形アドレスメモリ8の対応チャ
ンネルの内容をプラス1する。したがって、波形アドレ
スメモリ8の各発音チャンネルの値は、押鍵の音高周波
数に比例する速度でインクリメントされていく。
上記周波数ナンバメモリ4、加算器5、周波数ナンバ
累算メモリ6、ハーフアダー7、波形アドレスメモリ8
は、クロック発生器15からのクロックにより、出力デー
タサンプリング周波数の8倍で動いている。例えば、出
力データサンプリング周波数を40KHzとすると、320KHz
である。
上記アドレスメモリ8からの8チャンネル時分割出力
は、AND関数発生手段としてのAND関数発生ROM9をアドレ
ス指定し、0〜31次までのAND関数(32ビット)を8チ
ャンネル時分割で出力させる。
そして、8チャンネルの時分割AND関数出力の各次は
符号付加器10で構成される重みづけ手段により、係数メ
モリ11からの係数データと掛け合わされる。各々の符号
付加器10は第2図に例示する構成をとり、排他的ORゲー
ト11a〜dに共通入力される1ビットのAND関数で、マル
チビット(ここでは4ビット)の係数anの各ビットの符
号を反転して1の補数をとり、続くハーフアダー10eで
2の補数を得ている。これにより、各次のAND関数は対
応する係数データで重みづけられる。
重みづけられた0〜31次までのAND関数は、加算器12
で加算される。加算出力S(t)は、 で表わされる。回路全体は8チャンネル時分割で動作し
ているので、第1チャンネル時間に加算器12からは第1
チャンネルの加算出力S1(t)が発生し、第2チャンネ
ル時間にはS2(t)、以下、同様にして第8チャンネル
時間にはS8(t)が発生し、再び第1チャンネル時間に
おいて第1チャンネルの次の加算出力が発生する。
以上の第1チャンネルから第8チャンネルまでの時分
割加算出力S(t)は累算器13において累算される。す
なわち、第3図に例示するように、累算器13の加算器13
aにおいて、新しいチャンネルの加算出力S(t)は、
それまでのチャンネルの累算値であるレジスタ13bの出
力と加算される。そして、8チャンネル分の累算完了ご
とに、クロック発生器15からの出力を分周する分周器か
らの出力サンプリング周波数をもつクロックにより、レ
ジスタ13bをリセットし、次の8チャンネルの加算出力
の累算を再開する。
8チャンネル分の累算出力はD/A変換器14に送られて
対応するアナログの楽音信号に変換される。
本実施例に従い、上記係数メモリ11はCPU17と接続さ
れており、任意の時間に、係数データの書き換えが可能
になっている。すなわち、操作スイッチ18からの入力に
応答して、CPU17は、係数メモリ11の内容を書き換え
る。これにより、符号付加器10は、AND関数の各次を、
更新された係数データで重みづけすることになる。係数
データの変更により、楽音波形S(t)が変化し、音色
・音量等の変化となって現われる。したがって、操作ス
イッチ18は、例えば、音色選択ないし制御操作子として
機能する。
なお、第1図で点線で示すように、鍵盤1とCPU17と
を結合し、鍵盤1からの鍵情報に従って係数データを変
更するようにしてもよい。この場合、押鍵キーコードに
合わせて係数データを変更することにより、キーボード
フォロワ的な効果を生み出すことができる。また、タッ
チレスポンス効果のために、鍵からのタッチデータに従
って係数データを変更することもできる。
上記実施例では、時分割処理において、時間可変な係
数によるAND関数の荷重和合成を行っており、多種、多
様な複数の楽音の合成、制御が可能であり、AND関数の
もつ単純さ及びこれと適合する時分割処理の双方の作用
により、ポリフォニック電子楽器であるにもかかわら
ず、全体の構成が非常に簡素化される、という利点をも
っている。
[考案の効果] 以上、詳細に説明したように、この考案では、荷重和
合成の元となる関数として、デジタル技術上、非常に有
利であるAND関数という新規な関数を使用し、このAND関
数を重みづけする係数記憶手段の係数データを可変に制
御しているので、従来に比べ、より簡単な構成でありな
がら、多種、多様に変化する楽音を発生させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係る全体構成図、第2図
は符号付加器の詳細を示す回路構成図、第3図は累算器
の詳細を示す回路構成図、第4図はAND関数の波形とス
ペクトルを示す図である。 9……AND関数発生ROM、10……符号付加器、11……係数
メモリ、17……CPU、18……操作スイッチ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の関数の荷重和を合成することによ
    り、楽音信号を発生する楽音信号発生装置において、 上記所定の関数の各次を重みづけする係数を記憶する係
    数記憶手段と、 ラーデマッヘル関数γ(x)を変数として、第n次
    が、 AND(n、x)={(γn1+1(x)+1)/2・(γn2+1
    (x)+1)/2……(γnR+1(x)+1)/2}・2−1 (ただし、n1〜nRは、nの2進数表現n=2n1+2n2+…
    …+2nRを満たす) で表わされるAND関数を、上記所定の関数として発生す
    るAND関数発生手段と、 上記AND関数発生手段からのAND関数の各次を重みづけす
    る、上記係数記憶手段における係数を可変に制御する係
    数制御手段と、 を有することを特徴とする楽音信号発生装置。
JP19463086U 1986-12-19 1986-12-19 楽音信号発生装置 Expired - Lifetime JP2510090Y2 (ja)

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JPS63100799U JPS63100799U (ja) 1988-06-30
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