JP2934932B2 - 到達立坑の構造及びシールド掘進機の到達方法 - Google Patents

到達立坑の構造及びシールド掘進機の到達方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は到達立坑の構造及びシー
ルド掘進機の到達方法に関する。
【0002】
【従来の技術と問題点】地下埋設物の過密化に伴い、各
種シールド工事の施工深度が増大する傾向にある。また
一般にシールド到達時は不測の事態(土砂や水等の流
出)を生じやすいことから、特にシールド掘進機が到達
立坑を貫通する立口を綿密に設計する必要がある。これ
までは、一般に到達立坑は鉄筋コンクリート(RC)製
で、シールド掘進機の到達時に貫通部分を坑内側からは
つり出す(鏡開け)方法や、シールド掘進機で以て鉄筋
の埋設されているコンクリート壁を穿設する方法が知ら
れているが、これらの開設作業にあっては開設効率の低
さや多大の労力や危険負担を伴うことが指摘されてお
り、このような事情を背景としてその改善技術の提案が
切望されている。また現在は地下埋設物の過密化に伴
い、シールド施工深度が増大する傾向にある。到達立坑
の大深度化を実現するため、到達立坑の壁厚を厚く設計
する方法が提案されているが、施工の経済性の点で改良
の余地が有り、その改善技術の提案が望まれている。
【0003】
【本発明の目的】本発明は以上の点に鑑みて成されたも
ので、その目的とするところは施工性に優れ、しかも施
工の安全性を確保できると共に、大深度の施工に好適な
到達立坑の構造及びシールド掘進機の到達方法を提供す
ることにある。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明は、シールド掘
進機の到達深度に達する到達立坑において、所定の間隔
を隔てて板体を相対向させて構成する鋼製エレメントを
トレンチ内に建て込み、前記鋼製エレメントはシールド
貫通予定部の範囲に亘って坑外側の板体及びウエブが切
除してあり、前記鋼製エレメント内にコンクリートを打
設して、シールド貫通予定部の範囲をコンクリートと坑
内側の板体とにより構成することを特徴とする到達立坑
の構造である。また本発明は、到達立坑を掘進して貫通
するシールド掘進機の到達方法において、所定の間隔を
隔てて板体を相対向させて構成する鋼製エレメントをト
レンチ内に建て込み、前記鋼製エレメントはシールド貫
通予定部の範囲に亘って坑外側の板体及びウエブが切除
してあり、前記鋼製エレメント内にコンクリートを打設
して到達立坑を構築し、前記到達立坑にシールド掘進機
を貫入させ、坑内側から坑内側の板材を撤去した後に掘
進を再開してシールド掘進機を到達立坑に貫通させるこ
とを特徴とするシールド掘進機の到達方法である。
【0005】
【実施例1】以下図面を参照しながら本発明の一実施例
について説明する。 <イ>鋼製エレメントの建込み(図2) 公知の工法で以て構築予定の到達立坑の輪郭形に合わせ
所定の深度のトレンチ1を開削した後、このトレンチ1
内に鋼製エレメント2を建込む。鋼製エレメント2は複
数の鋼材21の連結体とから成っている。各鋼材21は
図3に示すように略H形のボックス鋼又はH形鋼で、相
対向する一対のフランジ22、23の両側に相互に嵌合
可能な断面C字形の連結部24を具備している。そして
各鋼材21の連結部24を嵌合させながら鋼材21を順
次建込んで、二重構造の鋼製エレメント2を得る。この
場合、図2,3に示すようにシールド掘進方向に面し、
シールド掘進機が貫通する部位の各鋼材21を対象とし
て、建込み前につぎのような加工を施しておく。この部
位の鋼製エレメント2を構成する各鋼材21は、シール
ド掘進機の貫通予定範囲に亘り、到達立坑の坑外(発進
立坑)側のフランジ23とウエブ25とを切り取ってお
くと共に、到達立坑の坑内側に面したフランジ22の背
面に山形鋼等の突条26を突設しておく。図4はシール
ド発進方向側から鋼製エレメント2を見た図で、突条2
6は二点鎖線で示すシールド掘進機3の外接位置よりや
や外側に形成されている。図5は突条26の取付部の拡
大図を示すもので、各突条26はフランジ22の背面と
の間にコンクリート未充填空間となる空間27を形成し
ていて、外縁部26aはフランジ22に溶接等により固
着し、他方の内縁部26bとフランジ22の間は固着せ
ずにコーキング材28を充填しておく。
【0006】<ロ>コンクリート打設 つぎに図2に示すように鋼製エレメント2内に或いは鋼
製エレメント2の内外にコンクリート4を打設して到達
立坑5を構築する。
【0007】<ハ>立坑内方の掘削 つぎに到達立坑5で囲まれた範囲の地盤を所定深度まで
掘り下げて、立坑空間51を形成する。
【0008】<ニ>シールド掘進機の到達 図6に示すようにシールド掘進機3のカッタフェイスを
到達立坑5内に貫入させたらシールド掘進を一旦停止す
る。到達立坑3を構成する鋼製エレメント2の坑外のフ
ランジ23とウエブ25は予め切除してあるから、シー
ルド掘進機3は到達立坑5に貫入する際コンクリート4
のみを掘削することだけで済む。
【0009】<ホ>内側エレメントの切除 つぎに図5,6のように立坑空間51内に露出する鋼製
エレメント2のフランジ22を背面の突条26に沿って
連続して切断する。フランジ22の切断位置は、鋼製エ
レメント2の建て込み前に突条26の形成位置をフラン
ジ22の反対面に転写しておき、またフランジ22の切
断方法としてはガス切断やカッタ切断等の公知の切断方
法を採用できる。フランジ22と突条26の間に形成さ
れた空間27は、フランジ22の切断を容易にする。突
条26の形成範囲に亘ってフランジ22を連続して切断
したら、切断フランジ22aを撤去する。
【0010】<ヘ>エントランス装置のセット・発進 切断フランジ22aの撤去跡に公知のエントランス装置
をセットした後、裏込しながら掘進を再開してシールド
掘進機3を到達立坑5に貫通させて回収撤去する。
【0011】
【実施例2】図7に示すように予め切断フランジ22a
にリブ22bを設けると共に、周縁のフランジ22に設
けたリブ22cとの間をボルト22d、ナット22eで
締結しておく場合もある。尚、22fは両リブ22b,
22c間に介在したシール材である。本実施例にあって
は、前記実施例1の突条26が不要となるうえに、切断
フランジ22aの切り離し操作が容易に行える利点があ
る。
【0012】
【実施例3】以上の実施例は立外のフランジ23を切除
して開放したまま使用する場合について説明したが、切
除したフランジ23の部位を掘削し易い板体で建て込み
前に置換して開放空間を閉塞した鋼製エレメント2を使
用してもよい。板体としては樹脂やプラスチック板等を
使用できる。本実施例にあっては、コンクリート4の流
出を規制できるだけでなく、鋼製エレメント2内に崩落
した土砂の浸入を規制できる利点が得られる。
【0013】
【発明の効果】本発明は以上説明したようになるから次
のような効果を得ることができる。 <イ> 鋼製エレメント入りの到達立坑を得られるの
で、従来の鉄筋コンクリート製と比較して壁厚を薄く設
計できる。特に大深度の施工に有利である。
【0014】<ロ> 鋼製エレメントはシールド掘進機
の貫入予定部のフランジとリブを切除してあるため、到
達立坑にシールド掘進機を貫入させる際、コンクリート
のみの掘削で済み、シールド掘進機の貫入作業が容易と
なる。
【0015】<ハ> 鏡切り作業を立坑内で安全かつ容
易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1に係る到達立坑の縦断面図
【図2】 到達立坑の横断面図
【図3】 鋼製エレメントの斜視図
【図4】 突条の形成状態を示す鋼製エレメントの正面
【図5】 突条の拡大断面図
【図6】 鏡切り直前の到達立坑の縦断面図
【図7】 実施例2の説明図

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド掘進機の到達深度に達する到達
    立坑において、 所定の間隔を隔てて板体を相対向させて構成する鋼製エ
    レメントをトレンチ内に建て込み、 前記鋼製エレメントはシールド貫通予定部の範囲に亘っ
    て坑外側の板体及びウエブが切除してあり、 前記鋼製エレメント内にコンクリートを打設して、シー
    ルド貫通予定部の範囲をコンクリートと坑内側の板体と
    により構成することを特徴とする、 到達立坑の構造。
  2. 【請求項2】 到達立坑を掘進して貫通するシールド掘
    進機の到達方法において、 所定の間隔を隔てて板体を相対向させて構成する鋼製エ
    レメントをトレンチ内に建て込み、 前記鋼製エレメントはシールド貫通予定部の範囲に亘っ
    て坑外側の板体及びウエブが切除してあり、 前記鋼製エレメント内にコンクリートを打設して到達立
    坑を構築し、 前記到達立坑にシールド掘進機を貫入させ、 坑内側から坑内側の板材を撤去した後に掘進を再開して
    シールド掘進機を到達立坑に貫通させることを特徴とす
    る、 シールド掘進機の到達方法。
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