JP2934094B2 - 多穴管の回転ホイール式押出装置 - Google Patents

多穴管の回転ホイール式押出装置

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JP2934094B2 JP8601992A JP8601992A JP2934094B2 JP 2934094 B2 JP2934094 B2 JP 2934094B2 JP 8601992 A JP8601992 A JP 8601992A JP 8601992 A JP8601992 A JP 8601992A JP 2934094 B2 JP2934094 B2 JP 2934094B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高品質の多穴管を効率
よく製造し得る回転ホイール式押出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カーエアコンのコンデンサーチューブ等
の多穴管は小断面の為、小断面材の押出しに適した回転
ホイール式押出装置による製造が効率的である。この回
転ホイール式押出装置は、図3にその要部を示したよう
に、外周溝2を有し、回転自在に軸支されたホイール1
と、このホイール1と係合し、外周溝2に嵌合摺動する
突起を有し、外周溝2の長手方向の一部を覆って通路を
形成するシュー12とにより構成され、前記シュー12には
外周溝2と連通口3により連通し、先端にダイス5を配
置して外方に通じる集合室4が設けられ、この集合室4
の中央に、図示しない、先端を櫛歯状に成形したマンド
レルが、前記櫛歯状先端部を前記ダイス5孔内に突出さ
せて配置されたものである。
【0003】ところで、このような回転ホイール式押出
装置にて用いる押出素材10は、従来15mmφ程度の太径の
荒引線が多用されていたが、太径の荒引線は剛性が大き
い為取扱い難く、又電線用素材には9〜10mmφの比較的
細い荒引線が用いられている為15mmφの荒引線は入手し
難かった。このようなことから、太径の荒引線に代え
て、取扱いが容易で、しかも入手し易い細径の荒引線を
複数本用いる方法が提案された。ホイールに外周溝を2
本設け、押出素材を2本用いた時の回転ホイール式押出
装置の集合室周辺部の構造は、図4にその横断面図を示
したように、ホイール1の外周に設けられた2本の外周
溝2と連通口3により連通し、先端にダイス5を配置し
て外方に通じる集合室4が設けられ、この集合室4の中
央に、先端を櫛歯状に成形したマンドレル7が、前記櫛
歯状先端部8を前記ダイス5孔内に突出させて配置され
ており、前記集合室4は、前記マンドレル7により完全
に2分されている。このような回転ホイール式押出装置
では、ホイールから供給される2本の押出素材は、ホイ
ール1の回転に伴いマンドレル7により仕切られた2つ
の集合室にそれぞれ別々に圧入され両者はマンドレル7
の櫛歯状先端部8で初めて合流して多穴管として押出さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
このような回転ホイール式押出法で製造される多穴管に
は、図5に示したように多穴管13の断面中央部にシーム
状欠陥14が発生し、その為得られる多穴管は機械的強度
や耐食性に劣り、又マンドレル先端部分の櫛歯が破損し
易いという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる状況に鑑
み鋭意研究を行ない、押出される多穴管の断面中央部に
シーム状欠陥が発生し、又マンドレルの櫛歯が破損した
りするのは、マンドレルの両側から押出される押出素材
の温度や押出圧力が異なる為であることを知見し、更に
研究を重ねて本発明を完成するに至ったものである。即
ち、本発明は、複数の外周溝を有し、回転自在に軸支さ
れたホイールと、このホイールと係合し、各外周溝に嵌
合摺動する突起を有し、各外周溝の長手方向の一部を覆
って通路を形成するシューとにより構成され、前記シュ
ーには各外周溝とこれら外周溝に対応して設けられた
複数の連通口により連通し、先端にダイスを配置して外
方に通じる集合室が設けられ、この集合室の中央に先端
部を櫛歯状に成形したマンドレルが、この櫛歯状先端部
を前記ダイス孔内に突出させて配置された多穴管の回転
ホイール式押出装置において、マンドレルのホイール寄
りの所定部位に開口部を設け、ホイールの複数の外周溝
から夫々供給される押出素材が前記開口部で相互に流通
混練し合って均質化してマンドレルの先端部でマンド
レルの両側から押出されることを特徴とする多穴管の回
転ホイール式押出装置である。
【0006】本発明の押出装置は、集合室内を2分する
マンドレルの集合室入口側、つまりホイール側に開口部
を設けてホイールから供給される複数の押出素材を集合
室入口近傍で一旦混練して、マンドレルの先端部でマン
ドレルの両側から押出されるメタル流の温度及び圧力を
均等化して、多穴管の断面中央部のシーム状欠陥を無く
し、又櫛歯の破損を防止するようにしたものである。
【0007】以下に本発明を図を参照して具体的に説明
する。図1イ,ロ,ハは本発明装置の集合室周辺部構造
の態様例を示す夫々横,縦断面図及び図イのA−A矢視
断面図である。ホイール1の2本の外周溝2が連通口3
を介して集合室4に連通されている。この集合室4の先
端にはダイス5が設置され、この集合室4のホイール1
寄り内壁に環状工具6が嵌合されており、この環状工具
6の中央に、先端部を櫛歯状に成形したマンドレル7
が、この櫛歯状先端部8を前記ダイス5孔に突出して配
置され、このマンドレル7のホイール1寄りに開口部9
が設けられている。
【0008】次に、この押出装置を用いて多穴管を連続
押出する工程を前記の図1を参照して説明する。ホイー
ル1の周縁に設けられた2本の外周溝2内の押出素材10
がホイールの回転時の摩擦力により押圧されて、前記外
周溝2前方に設置したアバットメント11に突き当たり、
進行方向を90度転じて連通口3を通り集合室4に流入す
る。集合室4内はダイス5寄りはマンドレル7により2
分されているが、マンドレル7のホイール1寄りの部位
に設けた開口部9で2本の押出素材10が流通し合う。こ
の開口部9でのメタルの流れは、連通口3から圧入する
2本の押出素材10の圧力差と集合室4先端部のマンドレ
ル7を挟む両側の圧力差が減少する方向に向かう。この
ようにして、マンドレル7先端部分のマンドレル7を挟
む両側のメタルは温度と圧力が均等化し、又2本の押出
素材10は前記開口部9でよく混練し合って均質化する。
本発明において、マンドレルに設ける開口部は、図1に
示したようにマンドレルのホイール寄りの端部を欠損し
た形で設けるのが、押出素材同士の流通を早期に行え、
従ってメタルの均質化等が十分になされて好ましい。又
マンドレルの形状は、図2イ,ロにその側,横断面図
を、又は図2ハに他のマンドレルの横断面図を示したよ
うに、ホイール寄りの端部15を山状に成形して、圧入し
てくる押出素材のマンドレルへの圧力を軽減し、又メタ
ル回りを良くすることが好ましい。
【0009】
【作用】本発明装置では、複数の外周溝を有し、回転自
在に軸支されたホイールと、このホイールと係合し、各
外周溝に嵌合摺動する突起を有し、各外周溝の長手方向
の一部を覆って通路を形成するシューとにより構成さ
れ、前記シューには各外周溝とこれら外周溝に対応し
て設けられた複数の連通口により連通し、先端にダイス
を配置して外方に通じる集合室が設けられ、この集合室
の中央に先端部を櫛歯状に成形したマンドレルが、この
櫛歯状先端部を前記ダイス孔内に突出させて配置された
多穴管の回転ホイール式押出装置において、マンドレル
のホイール寄りの所定部位に開口部を設けホイールの
複数の外周溝から夫々供給される押出素材が前記開口部
で相互に流通し混練し合って均質化してマンドレルの先
端部でマンドレルの両側から押出されるので、シーム状
欠陥が解消する。又マンドレル両側のメタルは温度や圧
力が均等化して櫛歯にかかる力がマンドレルの両側でバ
ランスして、櫛歯が破損するようなことがなくなる。
【0010】
【実施例】以下に本発明を実施例により詳細に説明す
る。ベルトホイール式連続鋳造圧延方法により製造した
9.8mmφの1100系のAl荒引線を伸線及び皮剥加工後、
脱脂処理して 9.3mmφの押出素材となし、この押出素材
を回転ホイール式押出装置により90m/min.の速度で多穴
管に連続押出した。ホイールには、外周溝数が2本のホ
イールを用いた。又集合室には、マンドレルのホイール
寄り部位に開口部を設けた本発明構造のものとマンドレ
ルに開口部を設けず集合室を完全に2分した従来構造の
ものを用いた。前記のマンドレルの開口部高さ(図1イ
のh)は3通りに変えた。多穴管は図5に示したのと同
じ形状の、断面寸法が外径20mm×2mm 、肉厚 0.5mmの8
穴多穴管を押出した。得られた多穴管についてシーム状
欠陥の発生状況及び耐食性試験を行った。又マンドレル
先端部の櫛歯の破損状況を記録した。結果は表1に示し
た。耐食性試験は塩水噴霧試験により行った。
【0011】
【表1】 図1 イ, ロに示したマンドレルの開口部端の寸法、単
位mm。10%NaCl水溶液を30℃の温度で 100時間
噴霧し水洗後の重量減少百分率。
【0012】表1より明らかなように、本発明例品(No
1〜3)は、シーム状欠陥の無い高品質のものであっ
た。又櫛歯が破損するようなことも無かった。マンドレ
ルの開口部の高さは高い程、つまり開口部が広い程シー
ム状欠陥は減少し、又耐食性が向上した。他方、比較例
品のNo4は、押出し開始前の短尺材を用いた予熱段階で
櫛歯が破損した。又得られる多穴管に図5に示したよう
なシーム状欠陥が認められた。この多穴管は塩水噴霧試
験での腐食減量が極めて大で耐食性に劣るものであっ
た。以上、ホイールの溝数が2本の回転ホイール式押出
装置について説明したが、溝数が3本以上のホイールを
用いた装置でも同様の効果が得られる。
【0013】
【効果】以上に述べたように、本発明の押出装置によれ
ば、ホイールの複数の外周溝から夫々供給される押出素
材が前記開口部相互に流通し混練し合って均質化して
マンドレルの先端部でマンドレルの両側から押出される
ので、多穴管の縦方向に発生するシーム状欠陥が解消
し、又マンドレルを挟む両側のメタルの温度や圧力が均
一化してマンドレル先端部の櫛歯の破損が防止され、工
業上顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の押出装置の集合室周辺部構造の態様例
を示すそれぞれ横,縦断面図及び図イのA−A矢視断面
図である。
【図2】本発明の押出装置で用いるマンドレルの態様例
を示す断面図である。
【図3】回転ホイール式押出装置の要部説明図である。
【図4】従来の回転ホイール式押出装置の集合室周辺部
の横断面図である。
【図5】多穴管の断面説明図である。
【符号の説明】
1 ホイール 2 外周溝 3 連通口 4 集合室 5 ダイス 6 環状工具 7 マンドレル 8 櫛歯状先端部 9 開口部 10 押出素材 11 アバットメント 12 シュー 13 多穴管 14 シーム状欠陥 15 マンドレルのホイール寄りの端部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21C 23/21

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の外周溝を有し、回転自在に軸支さ
    れたホイールと、このホイールと係合し、各外周溝に嵌
    合摺動する突起を有し、各外周溝の長手方向の一部を覆
    って通路を形成するシューとにより構成され、前記シュ
    ーには各外周溝とこれら外周溝に対応して設けられた
    複数の連通口により連通し、先端にダイスを配置して外
    方に通じる集合室が設けられ、この集合室の中央に先端
    部を櫛歯状に成形したマンドレルが、この櫛歯状先端部
    を前記ダイス孔内に突出させて配置された多穴管の回転
    ホイール式押出装置において、マンドレルのホイール寄
    りの所定部位に開口部を設け、ホイールの複数の外周溝
    から夫々供給される押出素材が前記開口部で相互に流通
    混練し合って均質化してマンドレルの先端部でマンド
    レルの両側から押出されることを特徴とする多穴管の回
    転ホイール式押出装置。
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