JPH05245531A - 回転ホイール式押出法によるアルミニウム製管の製造方法 - Google Patents
回転ホイール式押出法によるアルミニウム製管の製造方法Info
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- JPH05245531A JPH05245531A JP8601892A JP8601892A JPH05245531A JP H05245531 A JPH05245531 A JP H05245531A JP 8601892 A JP8601892 A JP 8601892A JP 8601892 A JP8601892 A JP 8601892A JP H05245531 A JPH05245531 A JP H05245531A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高品質のＡｌ製管を回転ホイール式連続押出
法により製造する方法を提供する。 【構成】 回転ホイール２の外周溝１と固定シュー３と
により形成した通路４にＡｌ線材５を供給し、前記ホイ
ール２の回転により前記Ａｌ線材５に押出圧力を発生さ
せて、前記Ａｌ線材５を前記通路４の前方に配置した集
合室のメタル流入口７から集合室８内に圧入し、更に前
記集合室８の先端部に設置したマンドレル９とダイス10
からなる複合ダイス11を通してＡｌ製管12を押出す回転
ホイール式連続押出法において、回転ホイール２に外周
溝１を複数本設け、集合室８の断面積を押出されるＡｌ
製管12の断面積の２倍以上にする。 【効果】 集合室８に十分な量のメタルが滞留し、且つ
この集合室８にはメタルが回転ホイール２の複数の外周
溝１から均等に供給されるので、前記複合ダイス11から
押出されるＡｌ製管12は寸法精度に優れ、空気の巻込み
欠陥の少ない高品質なものとなる。
法により製造する方法を提供する。 【構成】 回転ホイール２の外周溝１と固定シュー３と
により形成した通路４にＡｌ線材５を供給し、前記ホイ
ール２の回転により前記Ａｌ線材５に押出圧力を発生さ
せて、前記Ａｌ線材５を前記通路４の前方に配置した集
合室のメタル流入口７から集合室８内に圧入し、更に前
記集合室８の先端部に設置したマンドレル９とダイス10
からなる複合ダイス11を通してＡｌ製管12を押出す回転
ホイール式連続押出法において、回転ホイール２に外周
溝１を複数本設け、集合室８の断面積を押出されるＡｌ
製管12の断面積の２倍以上にする。 【効果】 集合室８に十分な量のメタルが滞留し、且つ
この集合室８にはメタルが回転ホイール２の複数の外周
溝１から均等に供給されるので、前記複合ダイス11から
押出されるＡｌ製管12は寸法精度に優れ、空気の巻込み
欠陥の少ない高品質なものとなる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、高品質のアルミニウム
製管を製造し得る回転ホイール式押出法に関する。
製管を製造し得る回転ホイール式押出法に関する。
【０００２】
【従来の技術】回転ホイール式押出法は、図２に示した
ように、外周溝１を設けた回転ホイール２の前記外周溝
１と固定シュー３とにより通路４を形成し、この通路４
にアルミニウム線材（以下Ａｌ線材と略記する。）５を
連続的に供給し、前記回転ホイール２の回転に伴い生じ
る前記通路４とＡｌ線材５との間の接触摩擦抵抗により
前記Ａｌ線材５に押出圧力を発生させて、前記Ａｌ線材
５を前記通路４の前方に配置した集合室のメタル流入口
７から集合室８内に圧入し、更に前記集合室８の先端部
に配置したマンドレル９とダイス10からなる複合ダイス
を通してアルミニウム製管（以下Ａｌ製管と略記す
る。）12を押出す方法である。この回転ホイール式押出
法は、例えば図３に示したような、断面が円形状のもの
（図３イ）、或いは内部に多数の仕切り13を設けた偏平
状の熱交換器用多穴管（図３ロ）等の比較的小断面で長
尺の管材の製造に適した押出方法である。
ように、外周溝１を設けた回転ホイール２の前記外周溝
１と固定シュー３とにより通路４を形成し、この通路４
にアルミニウム線材（以下Ａｌ線材と略記する。）５を
連続的に供給し、前記回転ホイール２の回転に伴い生じ
る前記通路４とＡｌ線材５との間の接触摩擦抵抗により
前記Ａｌ線材５に押出圧力を発生させて、前記Ａｌ線材
５を前記通路４の前方に配置した集合室のメタル流入口
７から集合室８内に圧入し、更に前記集合室８の先端部
に配置したマンドレル９とダイス10からなる複合ダイス
を通してアルミニウム製管（以下Ａｌ製管と略記す
る。）12を押出す方法である。この回転ホイール式押出
法は、例えば図３に示したような、断面が円形状のもの
（図３イ）、或いは内部に多数の仕切り13を設けた偏平
状の熱交換器用多穴管（図３ロ）等の比較的小断面で長
尺の管材の製造に適した押出方法である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この回
転ホイール式押出法により押出されるアルミニウム製管
は、肉厚が長手方向に不均一であり又空気の巻込み欠陥
を生じ、品質的に劣るものであった。
転ホイール式押出法により押出されるアルミニウム製管
は、肉厚が長手方向に不均一であり又空気の巻込み欠陥
を生じ、品質的に劣るものであった。
【０００４】
【課題を解決する為の手段】本発明はかかる状況に鑑み
鋭意研究を行い、押出されるＡｌ製管に偏肉や空気の巻
込みが生じる原因は、複合ダイスに供給されるメタル量
が変動する為であり、この安定化には、メタルを滞留さ
せる集合室の大きさ及び集合室断面に対するメタルの均
等供給が問題解決のキーポイントであることを知見し、
更に研究を重ねて本発明を完成するに至ったものであ
る。即ち、請求項１の発明は、外周に溝を設けた回転ホ
イールの前記外周溝と固定シューとにより通路を形成
し、この通路にＡｌ線材を連続的に供給し、前記ホイー
ルの回転に伴い生じる前記通路とＡｌ線材との間の接触
摩擦抵抗により前記Ａｌ線材に押出圧力を発生させて、
前記Ａｌ線材を前記通路の前方に配置した集合室のメタ
ル流入口から集合室内に圧入し、更に前記集合室の先端
部に配置したマンドレルとダイスからなる複合ダイスを
通してＡｌ製管を押出す回転ホイール式押出法におい
て、ホイールに複数の外周溝を設け、集合室の押出方向
の断面積を押出されるＡｌ製管の肉部の断面積の２倍以
上にしたことを特徴とする回転ホイール式押出法による
Ａｌ製管の製造方法である。
鋭意研究を行い、押出されるＡｌ製管に偏肉や空気の巻
込みが生じる原因は、複合ダイスに供給されるメタル量
が変動する為であり、この安定化には、メタルを滞留さ
せる集合室の大きさ及び集合室断面に対するメタルの均
等供給が問題解決のキーポイントであることを知見し、
更に研究を重ねて本発明を完成するに至ったものであ
る。即ち、請求項１の発明は、外周に溝を設けた回転ホ
イールの前記外周溝と固定シューとにより通路を形成
し、この通路にＡｌ線材を連続的に供給し、前記ホイー
ルの回転に伴い生じる前記通路とＡｌ線材との間の接触
摩擦抵抗により前記Ａｌ線材に押出圧力を発生させて、
前記Ａｌ線材を前記通路の前方に配置した集合室のメタ
ル流入口から集合室内に圧入し、更に前記集合室の先端
部に配置したマンドレルとダイスからなる複合ダイスを
通してＡｌ製管を押出す回転ホイール式押出法におい
て、ホイールに複数の外周溝を設け、集合室の押出方向
の断面積を押出されるＡｌ製管の肉部の断面積の２倍以
上にしたことを特徴とする回転ホイール式押出法による
Ａｌ製管の製造方法である。
【０００５】本発明は押出メタルを滞留させる集合室の
大きさ、つまり集合室の断面積を、押出されるＡｌ製管
の押出量に見合う十分大きな断面積となし、且つこの大
きな断面積の集合室へのメタル供給を均等化する為にホ
イールの外周溝を複数に増やしたものである。以下に本
発明を図を参照して具体的に説明する。図１イ，ロは、
本発明方法の態様例を示すそれぞれ側断面説明図及び上
視断面説明図である。外周に２本の溝を設けた回転ホイ
ール２の前記外周溝１，11と固定シュー３とにより通路
４を形成し、この通路４に押出原料となすＡｌ線材５を
連続的に供給し、前記回転ホイール２の回転に伴い生じ
る前記通路４とＡｌ線材５との間の接触摩擦抵抗により
前記Ａｌ線材５に押出圧力を発生させて、前記Ａｌ線材
５を前記通路４の前方に配置したアバットメント６に突
き当たり、集合室のメタル流入口７から集合室８内に圧
入し、更に前記集合室８の先端部に配置したマンドレル
９とダイス10からなる複合ダイスを通してＡｌ製管12を
押出す方法である。前記集合室８の押出方向の断面積
は、押出されるＡｌ製管12の断面積の２倍以上になって
いる。
大きさ、つまり集合室の断面積を、押出されるＡｌ製管
の押出量に見合う十分大きな断面積となし、且つこの大
きな断面積の集合室へのメタル供給を均等化する為にホ
イールの外周溝を複数に増やしたものである。以下に本
発明を図を参照して具体的に説明する。図１イ，ロは、
本発明方法の態様例を示すそれぞれ側断面説明図及び上
視断面説明図である。外周に２本の溝を設けた回転ホイ
ール２の前記外周溝１，11と固定シュー３とにより通路
４を形成し、この通路４に押出原料となすＡｌ線材５を
連続的に供給し、前記回転ホイール２の回転に伴い生じ
る前記通路４とＡｌ線材５との間の接触摩擦抵抗により
前記Ａｌ線材５に押出圧力を発生させて、前記Ａｌ線材
５を前記通路４の前方に配置したアバットメント６に突
き当たり、集合室のメタル流入口７から集合室８内に圧
入し、更に前記集合室８の先端部に配置したマンドレル
９とダイス10からなる複合ダイスを通してＡｌ製管12を
押出す方法である。前記集合室８の押出方向の断面積
は、押出されるＡｌ製管12の断面積の２倍以上になって
いる。
【０００６】本発明において、回転ホイール２に設ける
外周溝１の本数は２本以上任意であるが、本数が多い程
メタルの集合室８への供給が均等になされ好ましい。又
外周溝１の増加は原料として用いるＡｌ線材５の線径を
細くすることが可能であり、Ａｌ線材５は細い程押出通
路４を短くできるので押出装置の小型化が計れる。
外周溝１の本数は２本以上任意であるが、本数が多い程
メタルの集合室８への供給が均等になされ好ましい。又
外周溝１の増加は原料として用いるＡｌ線材５の線径を
細くすることが可能であり、Ａｌ線材５は細い程押出通
路４を短くできるので押出装置の小型化が計れる。
【０００７】請求項２の発明は、空気巻込み欠陥は集合
室のメタル流入口の大きさによっても左右されることを
知見してなされたものである。即ち、請求項２の発明
は、請求項１の発明において、集合室の各々のメタル流
入口の断面積Ｓmm2 とアルミニウム線材の断面積Ａmm2
との間に、４Ａ≧Ｓ≧２Ａの関係式が成り立つことを特
徴とする回転ホイール式押出法によるアルミニウム製管
の製造方法である。
室のメタル流入口の大きさによっても左右されることを
知見してなされたものである。即ち、請求項２の発明
は、請求項１の発明において、集合室の各々のメタル流
入口の断面積Ｓmm2 とアルミニウム線材の断面積Ａmm2
との間に、４Ａ≧Ｓ≧２Ａの関係式が成り立つことを特
徴とする回転ホイール式押出法によるアルミニウム製管
の製造方法である。
【０００８】この発明方法において、集合室のメタル流
入口の断面積Ｓを、４Ａ≧Ｓ≧２Ａの関係式を満足する
ように限定した理由は、Ｓが４Ａを超える断面積では、
前記流入口手前のメタル圧力が低下して集合室内に空気
が侵入し、Ａｌ製管に空気の巻込み欠陥が生じる為であ
る。又Ｓが２Ａ未満では、前記流入口手前のメタル圧力
が増加してメタルがアバットメントと外周溝との間から
大量に押出されて製品歩留りが低下する為である。
入口の断面積Ｓを、４Ａ≧Ｓ≧２Ａの関係式を満足する
ように限定した理由は、Ｓが４Ａを超える断面積では、
前記流入口手前のメタル圧力が低下して集合室内に空気
が侵入し、Ａｌ製管に空気の巻込み欠陥が生じる為であ
る。又Ｓが２Ａ未満では、前記流入口手前のメタル圧力
が増加してメタルがアバットメントと外周溝との間から
大量に押出されて製品歩留りが低下する為である。
【０００９】
【作用】本発明方法では、外周溝を設けた回転ホイール
の前記外周溝とシューとにより通路を形成し、この通路
にＡｌ線材を連続的に供給し、前記ホイールの回転に伴
い生じる前記通路とＡｌ線材との間の接触摩擦抵抗によ
り前記Ａｌ線材に押出圧力を発生させて、前記Ａｌ線材
を前記通路の前方に配置した集合室のメタル流入口から
集合室内に圧入し、更に前記集合室の先端部に配置した
マンドレルとダイスからなる複合ダイスを通してＡｌ製
管を押出す回転ホイール式押出法において、ホイールに
複数の外周溝を設けたので、集合室へのメタルの供給が
断面方向に対して均等になされ、且つ集合室の押出方向
の断面積を押出されるＡｌ製管の断面積の２倍以上にし
たので、複合ダイスへのメタルの供給が十分になされ、
依って押出されるＡｌ製管は偏肉や空気の巻込み欠陥の
ない品質良好なものとなる。更に集合室のメタル流入口
の断面積を、Ａｌ線材の断面積に応じて所定の断面積に
限定することにより、空気の巻込み欠陥を一層低減する
ことができる。
の前記外周溝とシューとにより通路を形成し、この通路
にＡｌ線材を連続的に供給し、前記ホイールの回転に伴
い生じる前記通路とＡｌ線材との間の接触摩擦抵抗によ
り前記Ａｌ線材に押出圧力を発生させて、前記Ａｌ線材
を前記通路の前方に配置した集合室のメタル流入口から
集合室内に圧入し、更に前記集合室の先端部に配置した
マンドレルとダイスからなる複合ダイスを通してＡｌ製
管を押出す回転ホイール式押出法において、ホイールに
複数の外周溝を設けたので、集合室へのメタルの供給が
断面方向に対して均等になされ、且つ集合室の押出方向
の断面積を押出されるＡｌ製管の断面積の２倍以上にし
たので、複合ダイスへのメタルの供給が十分になされ、
依って押出されるＡｌ製管は偏肉や空気の巻込み欠陥の
ない品質良好なものとなる。更に集合室のメタル流入口
の断面積を、Ａｌ線材の断面積に応じて所定の断面積に
限定することにより、空気の巻込み欠陥を一層低減する
ことができる。
【００１０】
【実施例】以下に本発明を実施例により詳細に説明す
る。 実施例１ ベルトホイール式連続鋳造圧延方法により製造した1100
系のＡｌ荒引線を回転ホイール式押出方法により、外径
50mmφ, 内径30mmφの円管に連続押出した。回転ホイー
ルには、外周溝の本数が２本のものと１本のものと２種
類の回転ホイールを用いた。Ａｌ荒引線の線径は、回転
ホイールの外周溝の本数が２本の場合10.1ｍｍφ、１本
の場合15.4ｍｍφとした。得られたＡｌ製円管について
外径と肉厚のバラツキ及び空気の巻込み欠陥を調べた。
結果は表１に示した。
る。 実施例１ ベルトホイール式連続鋳造圧延方法により製造した1100
系のＡｌ荒引線を回転ホイール式押出方法により、外径
50mmφ, 内径30mmφの円管に連続押出した。回転ホイー
ルには、外周溝の本数が２本のものと１本のものと２種
類の回転ホイールを用いた。Ａｌ荒引線の線径は、回転
ホイールの外周溝の本数が２本の場合10.1ｍｍφ、１本
の場合15.4ｍｍφとした。得られたＡｌ製円管について
外径と肉厚のバラツキ及び空気の巻込み欠陥を調べた。
結果は表１に示した。
【００１１】
【表１】 註）集合室の断面積を円管の断面積で除した値。集
合室のメタル流入口の断面積Ｓ、ＡはＡｌ線材の断面
積、供給本数２本の時は10.1mmφ、１本の時は15.4mm
φ、ＳとＡの単位はmm2 。単位mm、ｎ＝20。 100ｍ
当たりの個数。
合室のメタル流入口の断面積Ｓ、ＡはＡｌ線材の断面
積、供給本数２本の時は10.1mmφ、１本の時は15.4mm
φ、ＳとＡの単位はmm2 。単位mm、ｎ＝20。 100ｍ
当たりの個数。
【００１２】実施例２ ベルトホイール式連続鋳造圧延方法により製造した1100
系のＡｌ荒引線を回転ホイール式押出法により、外径22
mm×2.5mm 、肉厚１mmの図３ロに示したのと同じ６穴多
穴管に連続押出した。回転ホイールには、外周溝数が２
本のものと１本のものと２種類のホイールを用いた。Ａ
ｌ荒引線の線径は、ホイールの外周溝数が２本の場合1
0.1ｍｍφ、１本の場合15.4ｍｍφとした。集合室は断
面円形で内径を種々に変えた。得られた多穴管について
実施例１と同じ調査を行った。結果は表２に示した。
系のＡｌ荒引線を回転ホイール式押出法により、外径22
mm×2.5mm 、肉厚１mmの図３ロに示したのと同じ６穴多
穴管に連続押出した。回転ホイールには、外周溝数が２
本のものと１本のものと２種類のホイールを用いた。Ａ
ｌ荒引線の線径は、ホイールの外周溝数が２本の場合1
0.1ｍｍφ、１本の場合15.4ｍｍφとした。集合室は断
面円形で内径を種々に変えた。得られた多穴管について
実施例１と同じ調査を行った。結果は表２に示した。
【００１３】
【表２】
【００１４】表１及び表２より明らかなように、本発明
方法品（No１〜３，No６〜８）は、外径、肉厚ともバラ
ツキの小さいものであった。押出比は大きい程バラツキ
は減少する傾向にあるが、余り大きくなるとホイールか
らのメタルの供給箇所が２本に限定されている為集合室
へのメタルの供給が均等性が低下して逆にバラツキが増
加する傾向が認められた。空気の巻込み欠陥は殆ど認め
られなかった。他方、比較例品のNo５，９は、ホイール
の外周溝が１本で少ない為集合室へのメタルの供給が均
等でなくなり、又No４は集合室の断面積がＡｌ製円管の
断面積の２倍未満であった為いずれもバラツキが大きく
なった。空気の巻込み欠陥は、いずれにも多数認められ
た。尚、多穴管の場合の押出比が、円管の場合より大き
かったのは、多穴管の形状が偏平状であったのに対し集
合室の断面を円形とした為である。
方法品（No１〜３，No６〜８）は、外径、肉厚ともバラ
ツキの小さいものであった。押出比は大きい程バラツキ
は減少する傾向にあるが、余り大きくなるとホイールか
らのメタルの供給箇所が２本に限定されている為集合室
へのメタルの供給が均等性が低下して逆にバラツキが増
加する傾向が認められた。空気の巻込み欠陥は殆ど認め
られなかった。他方、比較例品のNo５，９は、ホイール
の外周溝が１本で少ない為集合室へのメタルの供給が均
等でなくなり、又No４は集合室の断面積がＡｌ製円管の
断面積の２倍未満であった為いずれもバラツキが大きく
なった。空気の巻込み欠陥は、いずれにも多数認められ
た。尚、多穴管の場合の押出比が、円管の場合より大き
かったのは、多穴管の形状が偏平状であったのに対し集
合室の断面を円形とした為である。
【００１５】実施例３ 実施例１のNo２について、集合室のメタル流入口の径を
種々に変えてＡｌ製管を押出した。結果は表３に示し
た。
種々に変えてＡｌ製管を押出した。結果は表３に示し
た。
【００１６】
【表３】
【００１７】実施例４ 実施例２のNo６について、集合室のメタル流入口の径を
種々に変えてＡｌ製管を押出した。結果は表４に示し
た。
種々に変えてＡｌ製管を押出した。結果は表４に示し
た。
【００１８】
【表４】
【００１９】表３及び表４より明らかなように、本発明
方法品（No10〜12, No13〜15）は、実施例１及び実施例
２の場合と同様に外径及び肉厚のバラツキが小さく、空
気の巻込み欠陥はいずれも少なかったが、集合室のメタ
ル流入口の断面積Ｓが、４Ａ≧Ｓ≧２Ａの関係式（但
し、ＡはＡｌ線材の断面積。）を満足せず、４Ａを超え
たものNo12,15 は、空気の巻込み欠陥が幾分増加した。
方法品（No10〜12, No13〜15）は、実施例１及び実施例
２の場合と同様に外径及び肉厚のバラツキが小さく、空
気の巻込み欠陥はいずれも少なかったが、集合室のメタ
ル流入口の断面積Ｓが、４Ａ≧Ｓ≧２Ａの関係式（但
し、ＡはＡｌ線材の断面積。）を満足せず、４Ａを超え
たものNo12,15 は、空気の巻込み欠陥が幾分増加した。
【００２０】
【効果】以上述べたように、本発明方法によれば、複合
ダイスを設置した集合室には、押出されるメタル量に対
し十分な量のメタルが滞留し、しかも前記集合室には、
メタルがホイールの複数の外周溝から均等に供給される
ので、前記複合ダイスを通して押出されるＡｌ製管は、
偏肉が少なく、寸法精度に優れ、且つ空気の巻込み欠陥
の少ない品質良好なものとなる。更に集合室のメタル流
入口の断面積を所定範囲に限定することにより空気の巻
込み欠陥を一層低減することが可能で、工業上顕著な効
果を奏する。
ダイスを設置した集合室には、押出されるメタル量に対
し十分な量のメタルが滞留し、しかも前記集合室には、
メタルがホイールの複数の外周溝から均等に供給される
ので、前記複合ダイスを通して押出されるＡｌ製管は、
偏肉が少なく、寸法精度に優れ、且つ空気の巻込み欠陥
の少ない品質良好なものとなる。更に集合室のメタル流
入口の断面積を所定範囲に限定することにより空気の巻
込み欠陥を一層低減することが可能で、工業上顕著な効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の回転ホイール式押出法によるＡｌ製管
の製造方法の態様例を示す説明図である。
の製造方法の態様例を示す説明図である。
【図２】従来の回転ホイール式押出法によるＡｌ製管の
製造方法の説明図である。
製造方法の説明図である。
【図３】Ａｌ製管の態様例を示す断面図である。
１，11 外周溝 ２ 回転ホイール ３ 固定シュー ４ 通路 ５ アルミニウム線材 ６ アバットメント ７ 集合室のメタル流入口 ８ 集合室 ９ マンドレル 10 ダイス 12 アルミニウム製管 13 仕切り
Claims (2)
- 【請求項１】 外周に溝を設けた回転ホイールの前記外
周溝と固定シューとにより通路を形成し、この通路にア
ルミニウム線材を連続的に供給し、前記ホイールの回転
に伴い生じる前記通路とアルミニウム線材との間の接触
摩擦抵抗により前記アルミニウム線材に押出圧力を発生
させて、前記アルミニウム線材を前記通路の前方に配置
した集合室のメタル流入口から集合室内に圧入し、更に
前記集合室の先端部に配置したマンドレルとダイスから
なる複合ダイスを通してアルミニウム製管を押出す回転
ホイール式押出法において、ホイールに複数の外周溝を
設け、集合室の押出方向の断面積を押出されるアルミニ
ウム製管の断面積の２倍以上にしたことを特徴とする回
転ホイール式押出法によるアルミニウム製管の製造方
法。 - 【請求項２】 集合室の各々のメタル流入口の断面積Ｓ
mm2 とアルミニウム線材の断面積Ａmm2 との間に、４Ａ
≧Ｓ≧２Ａの関係式が成り立つことを特徴とする請求項
１記載の回転ホイール式押出法によるアルミニウム製管
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8601892A JP2871945B2 (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 回転ホイール式押出法によるアルミニウム製管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8601892A JP2871945B2 (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 回転ホイール式押出法によるアルミニウム製管の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05245531A true JPH05245531A (ja) | 1993-09-24 |
| JP2871945B2 JP2871945B2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=13874933
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8601892A Expired - Fee Related JP2871945B2 (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 回転ホイール式押出法によるアルミニウム製管の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2871945B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003511243A (ja) * | 1999-10-12 | 2003-03-25 | ビーダブリュイー リミテッド | 連続押出装置 |
| CN112756411A (zh) * | 2021-01-29 | 2021-05-07 | 重庆鸽牌电线电缆有限公司 | 一种超大截面积铜型材连续挤压方法 |
-
1992
- 1992-03-09 JP JP8601892A patent/JP2871945B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003511243A (ja) * | 1999-10-12 | 2003-03-25 | ビーダブリュイー リミテッド | 連続押出装置 |
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