JP2951211B2 - 内面浮き模様付き金属管、その製造方法及びその製造用のマンドレル - Google Patents

内面浮き模様付き金属管、その製造方法及びその製造用のマンドレル

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチックのペレッ
ト、チップ、グラニュール、あるいは、フレークなどの
粒状物を輸送する空気輸送管等に使用する為の金属管の
内面に浮き模様を施した内面浮き模様付き金属管及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】空気輸送管等で輸送されるペレット、チ
ップ、グラニュール、あるいは、フレークなどのプラス
チックの粒状物は、空送中に管内壁に擦り付けられ薄い
皮膜となって成長するが、管内壁に適切な凹凸がある
と、これらの成長を抑え、また早期によく剥離させる作
用があり、従来一般に細かい刻み目模様をつけたものが
用いられている。
【0003】しかし、内面に刻み目模様を刻設した金属
管は、刻み目に輸送物質が付着し入り込み、刻み目に入
り込んだ輸送物質は取りにくいので、輸送物質を変更す
る場合にその清掃除去に時間がかかる。また、特に多種
小ロット生産の場合に、生産性が著しく悪い難点があっ
た。これに対し、模様が突出している浮き模様には輸送
物質が付着し入り込むことはなく、従って、輸送物質を
変更する場合にその清掃除去作業に時間がかかることも
ないので、浮き模様は輸送管の内面の表面形状として好
都合であるが、内面浮き模様付き金属管の製造は困難
で、少なくとも鋼管内面に浮き模様が施されたものはな
かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を解消し、金属管内面の清掃が容易で、長尺の金属管又
は内径の細い金属管の内面全面に浮き模様を有する内面
浮き模様付き金属管を提供すること、および、内面浮き
模様付き金属管の製造方法を提供すること、さらに、そ
の製造方法に使用するコールドピルガーミルのマンドレ
ルを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の手段は、請求項1の発明では、コールドピル
ガーミルによる縮径、薄肉加工により金属管の内面全域
に形成された浮き模様を有することを特徴とする内面浮
き模様付き金属管である。
【0006】請求項2の発明では、コールドピルガーミ
ルのマンドレルの縮径作用部の最終段領域全周に凹み模
様を付したマンドレルを使用して、コールドピルガーミ
ルによって金属管を縮径、薄肉加工すると同時に金属管
の内面に浮き模様を付けることを特徴とする内面浮き模
様付き金属管の製造方法である。
【0007】請求項3の発明では、コールドピルガーミ
ルのマンドレルの縮径作用部の最終段領域全周に凹み模
様を付したことを特徴とする内面浮き模様付き金属管製
造用のコールドピルガーミルのマンドレルである。
【0008】
【作用】コールドピルガーミルは、図1に示すように、
断面が半円形で、かつ、連続して縮小する縮径カリバー
からなる縮径部2と、縮径部2に連続しかつ断面が変化
しない仕上寸法カリバーからなるサイジング部3を外周
に有し、ロールダイスシャフト4に取り付けたピニオン
ギア22と固定のラックギア21により前後進と転動を
行う上下2個のロールダイス1と、断面が先端に向かっ
て細くなっているマンドレル5とにより、素材管9を冷
間で圧伸して縮径管部10を経て成品管11を得るため
のものである。素材管9と成品管11の断面積は平均的
に約3分の1倍程度になり、長さは約3倍になる。
【0009】圧伸はロールダイス1を1回往復させて素
材管9を圧伸すると、次に素材管9をマンドレル5と共
に約60゜回転させ、同時に素材管9を少し送って、次
の圧伸を行い、これを繰り返す。
【0010】上記の圧伸において、先ず素材管9を上下
のロールダイス1の縮径部2と、マンドレル5の縮径作
用部6の間で圧伸されて細径薄肉化が行われる。ロール
ダイス1のサイジング部3では、成品管11の外径が決
定される。ロールダイス1の縮径部2とサイジング部3
の境界点12に相当するマンドレル5の縮径作用部最終
点13で成品管11の最終サイズが決定され、縮径作用
部最終点13より後端側の細径部7は加工に寄与しない
無効部分である。
【0011】ここで、8はマンドレル5の肉厚減少圧伸
部である縮径作用部の最終段の領域で、縮径作用部最終
段領域8の幅は縮径作用部最終点13から大径側に、1
回圧伸での送り長さと伸び長さの合計に相当する伸び量
14の分である。このマンドレル5の縮径作用部最終段
領域8で圧伸された素材管9の部分は、肉厚が最終的に
決定され、これ以上の薄肉化は行われず、外径のみロー
ルダイス1のサイジング部3で僅かに縮径され、外径・
内径が決定される。そこで、この縮径作用部最終段領域
8の部分に凹み模様の型を切っておくと、これが成品管
11の内面に転写され、浮き模様を形成する。もしこの
時、マンドレル5と素材管9がくっついたままだと、即
ち、型合わせ状態のままだと、次の材料送りで折角でき
た模様が削られてしまうが、幸いコールドピルガー圧伸
では、図5の(b)に示すよう、多くの素材管9はロー
ルダイス1が離れると、圧伸時に少しひしゃげた管はス
プリングバックにより膨らんでマンドレル5から少し離
れる。従ってスプリングバック量以内の凹凸ならば縮径
作用部最終段領域8の部分に形成されている模様が転写
できる。従って、マンドレル5の縮径作用部最終段領域
8に深さの深い凹み模様を付けたい場合は、この部分の
テーパーを大きめにするのが良い。
【0012】マンドレル5に形成する模様の形状として
は、円形、長円形等のなめらかな凹みが、規則的にある
いはランダムに並んだ凹み模様が良いが、これは製造す
る管の大きさ、空送されるプラスチック粒状物の種類、
形状によって、適切な形状のものを選択できる。
【0013】マンドレルの凹み模様の付け方としては、
大きい模様の場合は機械的切削、研削、ドリリング等
が、又細かい模様の場合はローレット掛けや、更にはエ
ッチングも有用な手段として用いられる。付ける場所
は、前記したとおり、ロールダイス1のカリバー形状と
の関係で決まるマンドレル5の縮径作用部最終段領域8
の部分である。しかし、模様をつける範囲を小径側に少
し広げておくと、実操業上多少の寸法的ずれに対応でき
るので便利である。
【0014】
【実施例】コールドピルガーミルにより素材管である金
属母管を縮径及び薄肉加工して成品管である長尺の細径
管を製造した。使用した金属母管はSUS304ステン
レス鋼製で、その寸法は外径45mm、内径37mm、肉厚
4mmである。これを外径25.4mm、内径21.4mm、
肉厚2mmに圧伸した。減面比は3.5であった。送りは
6mmとした。従って、成品部分での伸びは6mm×3.5
=21mm、1サイクルの成品管の進行長さは21mm+6
mm=27mmとなる。
【0015】マンドレル加工部の実施例:図1に本発明
の実施例のコールドピルガーマンドレル5を示す。この
実施例におけるコールドピルガーマンドレル5の寸法を
示すと、全長は750mm、縮径作用部6の長さは445
mm、縮径作用部6の最大径部は35mm、縮径作用部6の
縮径作用部最終段領域8の小径部の直径は21.4mm、
長さは21mmである。凹み模様を形成した部分の長さは
縮径作用部最終段領域8の長さの21mmに縮径作用部最
終点13から更に後方の10mmまでの部分を加えた31
mmである。
【0016】マンドレル5の縮径作用部最終段領域8に
形成した凹み模様の表面形状を模式的に図2に示す。本
実施例では、(c)に見られるように、深さ16は0.
3mm、(b)に見られるように、幅17は3mmの楕円状
の凹み15がマンドレル5の円周上に4個、即ち(c)
に見られるように、中心角18が40゜にわたる長径の
楕円状の凹み15が50゜隔てて4個配置され、更に
(b)に見られるように、中心部の位置で15mm隔てた
隣に同様に4個の楕円状の凹み15が45゜回転してマ
ンドレル5の円周上に設けられて2条の楕円状の凹み1
5の模様が形成されている。
【0017】図3に凹み模様形成部のマンドレル5の縦
断面を示す。楕円状の凹み15の模様は、空気輸送管で
輸送される輸送材料の性状に合わせて適宜その大きさや
円周上の個数を選定する。これらの楕円状の凹み15の
模様の形成は切削により形成した。
【0018】上記の素材管9である金属母管を上記の楕
円状の凹み15の模様を形成したマンドレル5を使用し
てコールドピルガー圧延を行い、細径化と薄肉加工と同
時に金属管内面に浮き模様19を加工して、図4に示す
内面浮き模様19付き成品管11である金属管を製造し
た。
【0019】この場合のコールドピルガーの圧延条件
は、送り量を6.0mm、回転数100rpm とした。得ら
れた内面浮き模様付き成品管11は、外径25.4mm、
厚さ2.0mm、長さ15000mmであった。図5の
(a)に示すように、圧伸時は素材管9はロールダイス
1の矢印方向の加圧力20により少しひしゃげるが、図
5の(b)に示すように、送り時にスプリングバックし
て円形に戻り、成品管11はマンドレル5から離れる。
従って、形成された管内面の浮き模様は潰されることな
く送られる。
【0020】上記の図2に示すマンドレルを使用して形
成した内面浮き模様付き金属管の内面浮き模様19の内
面表面形状を図4に示す。
【0021】本実施例で、金属管の内面に極めて均一に
浮き模様が形成されたので、本発明による細径の内面浮
き模様付き金属管を使用した空気輸送管は、空気輸送時
に管内壁にプラスチックの粒状物が摩擦により付着する
ことは全くなく、従って、帯状の剥離物が生じることも
なく、輸送管の閉塞もなかった。
【0022】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の内面浮き
模様付き金属管は、空気輸送等で輸送されるペレット、
チップ、グラニュール、あるいは、フレークなどのプラ
スチックの粒状物が、空送中に管内壁に擦り付けられ薄
い皮膜となって成長することなく、従って、帯状の剥離
物が生じることもなく、輸送管の閉塞もなく、また、管
内の清掃も容易である。本発明におけるマンドレルを使
用するとき、コールドピルガーミルによる本発明の製造
方法において、従来困難であった細径でかつ長尺の内面
浮き模様付き金属管が容易に製造できる。従って、本発
明の内面浮き模様付き金属管は長尺細径のものまで長さ
と径が多岐にわたっているので、空気輸送管として幅広
い用途に適応できる。さらに、本発明の方法はコールド
ピルガーミルによる金属管の縮径と薄肉化圧延加工と同
時に金属管内面に浮き模様を形成するので、専用の装置
を必要とすることなく、コールドピルガーマンドレルの
表面の一部を加工するのみで容易に実施でき、内面浮き
模様付き金属管が低コストで得られるなどの優れた効果
を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロールダイス、マンドレルおよび金属管の圧伸
時の関係を模式的に示す図である。
【図2】コールドピルガーマンドレルの表面形状および
楕円状の凹みの寸法を模式的に示す図である。
【図3】マンドレルの楕円状の凹みの拡大断面図を示す
図である。
【図4】内面に浮き模様を形成した金属管を示す図であ
る。
【図5】圧伸時の金属管の変形及びスプリングバックを
示す図である。
【符号の説明】
1 ロールダイス 2 縮径部 3 サイジング部 4 ロールダイスシャフト 5 マンドレル 6 縮径作用部 7 細径部 8 縮径作用部最終段領域 9 素材管 10 縮径管部 11 成品管 12 境界点 13 縮径作用部最終点 14 伸び量 15 楕円状の凹み 16 深さ 17 幅 18 中心角 19 浮き模様 20 加圧力 21 固定ラックギア 22 ピニオンギア 23 クランクシャフトコンロッド 24 メタル

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コールドピルガーミルによる縮径、薄肉
    加工により金属管の内面全域に形成された浮き模様を有
    することを特徴とする内面浮き模様付き金属管。
  2. 【請求項2】 継目無し金属管の冷間圧延を行うコール
    ドピルガーミルにおいて、マンドレルの縮径作用部の最
    終段領域全周に凹み模様を付したマンドレルを用いて金
    属管を冷間圧延することを特徴とする請求項1記載の内
    面浮き模様付き金属管の製造方法。
  3. 【請求項3】 コールドピルガーミルのマンドレルの縮
    径作用部の最終段領域全周に凹み模様を付したことを特
    徴とする請求項1記載の内面浮き模様付き金属管製造用
    のマンドレル。
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