JP3354442B2 - 回転ホイール式連続押出装置 - Google Patents

回転ホイール式連続押出装置

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JP3354442B2
JP3354442B2 JP17268697A JP17268697A JP3354442B2 JP 3354442 B2 JP3354442 B2 JP 3354442B2 JP 17268697 A JP17268697 A JP 17268697A JP 17268697 A JP17268697 A JP 17268697A JP 3354442 B2 JP3354442 B2 JP 3354442B2
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智 富松
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多穴管などの金属
製品などの押出成形に用いられる回転ホイール式連続押
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より金属製品などの加工品製造装置
として、図6に示すような回転ホイール式連続押出装置
が用いられている。図6および該図6のX−X線断面図
である図7において、3は、シャフト1と一体装着され
矢印A方向に回転する回転ホイールで、該ホイールの外
周部には溝2が設けられている。21は固定シューで、
固定シュー本体5とダイチャンバー11とからなり、回
転ホイール3の外周部に設けられた溝2の一部を覆って
素材案内通路4を形成している。案内通路4の素材S入
口には押し込みローラー6が設置され、素材Sを案内通
路4に強制的に送り込むように構成されている。案内通
路4の終端は固定シュー本体5に組み込まれたダイチャ
ンバー11に形成されたアバットメント7で塞がれてい
る。このアバットメント7の幅は溝2の幅よりも若干狭
くなっている。8はダイチャンバー11内に設けられた
押出室で、該押出室8には案内通路4に開口する通路流
出口8aに通じる流入口8bと、押出室8に流入した素
材を流出する流出口8cが形成され、流出口8cにはダ
イス9、マンドレル15が取り付けられている。金属線
材からなる素材Sは、押し込みローラー6により案内通
路4に連続的に強制的に供給され、摩擦力で供給されな
がら案内通路4内を進み、終端のアバットメント7に達
すると後続金属線材によって加圧され、可塑的状態とな
って通路流出口8aから押し出され、流入口8bから押
出室8を通り、ダイス9を介して製品Pとして連続的に
押し出される。なお、図中10はスクレーパーで、回転
ホイール3の溝2内壁19および外周面22に残留した
金属を削り落とし、回転ホイールの溝内壁19および外
周面22を清掃する。このような回転ホイール式連続押
出装置は、断面が楕円形の金属パイプや、図5に示す中
空状であって内部が複数に仕切られた熱交換器用多穴管
16のような比較的断面積が小さく複雑な形状の長尺材
の製造に適している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したような構造の
回転ホイール式連続押出装置12で素材Sを製品に成形
するため素材Sを案内通路4に供給すると、素材Sは摩
擦力で連続的に押し込まれる後続の素材に押されて案内
通路4を進み終端のアバットメント7に達すると後続金
属線材によって加圧され、可塑的状態となって通路流出
口8aから押し出される。この時、案内通路4を塞ぐア
バットメント7の幅が通路を構成する溝2の幅より若干
狭く形成されているので、溝2とアバットメント7との
間に設けられた隙間から素材Sの表層部分は外に排出さ
れて、素材の中心部分が通路の通路流出口8aから出て
押出室8内に入る。しかしながら、上述した従来の装置
では、アバットメント端部付近(図6に示す案内通路4
の斜線部20)に素材Sが滞留するデッドゾーンが形成
される。このようにデッドゾーンが形成されると、その
近傍を通過する素材の表皮が通路流出口8aから押出室
8に進入することとなる。一般に金属線材は、表皮に酸
化膜を有しており、またゴミや油分などが付着してい
る。したがって、線材の表皮部分が押出室8内に入り込
んで、製品として押し出され、製品内に異物として存在
すると、製品の表面が部分的に膨らんだり、色ムラを生
じるなどの欠陥として現れる。このため、案内通路4に
供給される金属線材に、あらかじめその表面の異物を除
去する目的で、洗浄したり、皮むきしたりするなどの前
処理を施すことが行われている。しかし、完全に異物を
除去することは困難であり、また供給する金属線材から
完全に異物を除去するために種々の工程を加えることは
コストの面から好ましくない。本発明は、これらの問題
を解決することを目的としてなされたもので、製品欠陥
の原因となる異物を含んだ素材表皮部分の混入を低減
し、歩留まりの向上した回転ホイール式連続押出装置を
提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らが鋭意検討し
た結果、ダイチャンバー11にアバットメント7を形成
するときに、そのアバットメントの端部13が、通路流
出口8aの後端14からある所定の距離D以上、下流側
に位置するように形成することによって、製品欠陥の原
因となる異物を含んだ素材表皮部分の押出室8への流入
を低減できることを突き止めた。
【0005】すなわち本発明においては、回転ホイール
の外周部に設けられた溝と、該溝の一部を覆う固定シュ
ーとで形成される素材案内通路と、該素材案内通路の終
端部を塞ぐ幅Wのアバットメントと、該アバットメント
の端部から距離D離れて素材案内通路に開口する長さL
の通路流出口とからなり、前記アバットメントの端部か
ら通路流出口までの距離Dが、前記通路流出口の長さL
のL/10、または前記アバットメント端部の幅WのW
/4のいずれか大きい方の距離以上であることを特徴と
する回転ホイール式連続押出装置が提供される。また、
案内通路を塞ぐアバットメント端部が、前記案内通路の
回転ホイールの回転方向に対して先細り状の傾斜面を有
する形状である回転ホイール式連続押出装置を提供す
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明につ
いてさらに詳細に説明する。図1は、本発明の回転ホイ
ール式連続押出装置の一態様を示す断面概略図であり、
図において図6、7と同一部分については同一符号を付
して詳細説明を省略する。本発明は、図2に部分拡大図
で示すように、案内通路4に設けた通路流出口8aの後
端14からアバットメント端部13の位置を下流側に距
離Dだけ下げたことを特徴とするもので、その距離D
を、通路流出口8aの長さをL、アバットメント端部1
3の幅をWとして、L/10およびW/4のいずれか大
きい方の距離以上としたものである。距離Dをこのよう
に限定する理由は、DをL/10より小さく、あるいは
W/4より小さくすると、いずれも製品欠陥の原因とな
る異物が製品内に混入するためである。
【0007】また、本発明においては、図1に示す案内
通路4の回転ホイール3の回転方向の終端をなすアバッ
トメント端部13の形状を、前記案内通路の回転ホイー
ルの回転方向に対して、先細り状の傾斜面を有するもの
とすることで、異物の押出室への混入を低減することが
できる。
【0008】先細り状の傾斜面を有するアバットメント
端部の形状としては、例えば図2〜4に示すような形状
を挙げることができる。図2〜4の(a)は、図1のダ
イチャンバー11を図面に向かって左方向から見た正面
図であり、各図(b)は、(a)のA−A断面図であ
る。図2の形状はアバットメント端部の対向する両端を
角度θで一部切り落とした例であり、図3は山形に切り
落とした例であり、図4は三方を切り落とした例であ
る。このように端面を傾斜させた形状にすることにより
製品中への異物の混入をより少なくすることが可能とな
る。
【0009】本発明のようにアバットメント端部13の
位置を調整し、必要によりアバットメント端部13を案
内通路の回転ホイールの回転方向に対して、先細り状の
傾斜面を有する形状とすることによって、デッドゾーン
の形成位置を制御することができ、デッドゾーン近傍付
近を通過する、製品欠陥の原因となる異物を含む素材の
表皮部分を押出室8へ進入させることなく外へ排出さ
せ、異物の混入を低減することができる。また、素材の
皮剥などの前処理工程を簡略化することも可能である。
【0010】
【実施例】
(実施例)ベルトホイール式連続鋳造圧延方法により製
造した直径9.5mmのアルミ荒引き線をインラインで
表面洗浄して押出素材を得た。この素材を図1に示す回
転ホイール式連続押出装置12を用い、かつ、回転ホイ
ール3の外周面22および固定シュー21の内周面18
の間隔Gを0.3〜2.5mmの範囲内で変更し、図5
に示すような熱交換器用多穴管16の試料1〜6を押出
成形した。なお、回転ホイール式連続押出装置の通路流
出口8aの長さLは20mm、アバットメント7の幅W
は10mmであり、アバットメント端部13の位置(距
離D)、形状は表1に示すとおりである。
【0011】(比較例)表1に示すアバットメント端部
の位置、形状とした以外は、上述の本発明の実施例と同
様の手順に従って、試料7〜9を製造した。
【0012】以上のようにして製造した試料1〜9につ
いて、表面の肌荒れ状況、異物巻き込み欠陥を調べた。
この結果を表1に示す。
【0013】
【表1】 * θ=150° ** θ=120°
【0014】表1から明らかなように、試料1〜6の本
発明の装置により製造された熱交換器用多穴管16は、
表面の肌荒れ状況、異物巻き込み欠陥のいずれの点につ
いても良好な結果を示した。
【0015】これに対して、比較例の熱交換器用多穴管
16は、異物除去が不十分であり、熱交換器用多穴管1
6の中に異物が取り込まれ、異物欠陥を生じた。
【0016】
【発明の効果】本発明の回転ホイール式連続押出装置
は、製品欠陥の原因となる異物を含む素材の表皮部分の
押出室への混入を低減できるため、製品歩留まりを向上
させることができる。また、製品欠陥の原因となる異物
を含む金属を選択的に装置外に排出できるので、加工す
る素材の皮剥などの前処理工程を簡略化することも可能
であり、コスト面において好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転ホイール式連続押出装置の一態様
を示す断面概略図である。
【図2】本発明の回転ホイール式連続装置におけるアバ
ットメント形状の一例を示すための概略説明図である。
【図3】本発明の回転ホイール式連続装置におけるアバ
ットメント形状の別の例を示すための概略説明図であ
る。
【図4】本発明の回転ホイール式連続装置におけるアバ
ットメント形状の他の例を示すための概略説明図であ
る。
【図5】熱交換器用多穴管を示す斜視図である。
【図6】従来の回転ホイール式連続押出装置の一態様を
示す断面概略図である。
【図7】図6の回転ホイール式連続押出装置のX−X断
面図である。
【符号の説明】
1 シャフト 2 溝 3 回転ホイール 4 素材案内通路 5 固定シュー本体 6 押し込みローラー 7 アバットメント 8 押出室 8a 通路流出口 8b 流入口 8c 流出口 9 ダイス 10 スクレーパー 11 ダイチャンバー 12 回転ホイール式連続押出装置 13 アバットメント端部 14 流入口後端 15 マンドレル 16 熱交換器用多穴管 17 金属線材 18 固定シュー内周面 19 溝内壁 20 デッドゾーン 21 固定シュー 22 回転ホイール外周面

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ホイールの外周部に設けられた溝
    と、該溝の一部を覆う固定シューとで形成される素材案
    内通路と、該素材案内通路の終端部を塞ぐ幅Wのアバッ
    トメントと、該アバットメントの端部から距離D離れて
    素材案内通路に開口する長さLの通路流出口とからな
    り、前記アバットメントの端部から通路流出口までの距
    離Dが、前記通路流出口の長さLのL/10、または前
    記アバットメント端部の幅WのW/4のいずれか大きい
    方の距離以上であることを特徴とする回転ホイール式連
    続押出装置。
  2. 【請求項2】 前記案内通路の終端をなすアバットメン
    ト端部が、前記案内通路方向に対して、先細り状の傾斜
    面を有することを特徴とする請求項1記載の回転ホイー
    ル式連続押出装置。
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