JP2933096B2 - シールド付チップ型コイル - Google Patents
シールド付チップ型コイルInfo
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- Regulation Of General Use Transformers (AREA)
Description
イルに関し、特にたとえば高周波のマイクロ波回路等に
採用される平面型のシールド付チップ型コイルに関す
る。
がたとえば特開平2−54903号等において提案し
た、チップ型コイルがある。このチップ型コイルは、基
板の表面に1対の端子電極を形成するとともに、端子電
極にその両端が接続される帯状のコイル導体を形成し、
端子電極およびコイル導体の表面を覆うようにポリイミ
ドあるいはポリアミドからなる絶縁膜を形成するととも
に、絶縁膜のうち少なくとも端子電極部分をエッチング
法により除去して端子電極を露出させたものである。
は、外部からの影響を受け易く、また外部に磁束が漏れ
てしまうという問題点があった。 それゆえに、この発
明の主たる目的は、シールド効果が大きい、シールド付
チップ型コイルを提供することである。
トリソグラフィによって基板上に形成される第1の磁性
体膜、フォトリソグラフィによって第1の磁性膜の上に
その表面を被覆するように形成されるポリイミド樹脂ま
たはポリアミド樹脂からなる第1の絶縁膜、フォトリソ
グラフィによって第1の絶縁膜の上に形成されるスパイ
ラル状の薄膜コイル導体、およびフォトリソグラフィに
よってコイル導体の上に形成されるかつポリイミド樹脂
またはポリアミド樹脂からなる第2の絶縁膜を備え、コ
イル導体はコイル外側部で規定される領域内に形成さ
れ、かつコイル中央部を有し、第2の絶縁膜のコイル外
側部およびコイル中央部は第1の磁性体膜が露出するよ
うに除去されていて、さらにフォトリソグラフィによっ
てコイル中央部およびコイル外側部とともに第2の絶縁
膜の上に形成される第2の磁性体膜を備える、シールド
付チップ型コイルである。
ル中央部,コイル外側部およびコイル導体の上方には第
2の磁性体膜がそれぞれ形成される。したがって、コイ
ル導体は第1および第2の磁性体膜によって挟まれると
ともに、第1および第2の磁性体膜によって閉磁路を形
成する。
リイミド樹脂(またはポリアミド樹脂)によって被覆さ
れる。すなわち、第1の磁性体膜とコイル導体との間に
ポリイミド樹脂またはポリアミド樹脂の絶縁膜を介挿す
るようにしているので、比較的表面が粗い基板または第
1の磁性体膜によってコイル導体の抵抗成分が増大して
Qが劣化する、ということがない。さらに、絶縁膜とし
て、加工性に優れ、しかも誘電率の低いポリイミド樹脂
またはポリアミド樹脂を用いたので、小型でありインダ
クタンスばらつきの小さいコイルが実現できる。
よび第2の磁性体膜によって略完全に囲繞されるため、
高いシールド効果が得られ、したがって外部からのまた
は外部への影響が軽減される。第1および第2の磁性体
膜による閉磁路によってインダクタンスを増大させるこ
とができ、したがって、薄型化、小型化が可能である。
また、ポリイミド樹脂またはポリアミド樹脂の上にコイ
ル導体を形成しているので、インダクタンスの安定した
コイルが得られる。
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
ド付チップ型コイル40はたとえばアルミナ,ガラスま
たは樹脂などの絶縁体からなる基板12を含む。基板1
2の上面前面には、磁性体膜46が形成され、さらに磁
性体膜46を覆うように、絶縁膜48が形成される。
膜48の上面両端部には、端子電極54aおよび54b
が形成され、絶縁膜48の上面略中央部にはスパイラル
状のコイル導体44が形成される。コイル導体44はた
とえば幅略40μm,厚さ5μmに形成される。コイル
導体44の外端44aは、端子電極54aに接続され
る。
体44を覆うように、ポリイミドあるいはポリアミドな
どの樹脂からなる絶縁膜56がコーティングされる。な
お、コイル導体44の内端44b部分には、スルーホー
ル58(図4)が形成される。また、絶縁膜56の上面
には、スルーホール58を通してコイル導体44の内端
44bと端子電極54bとを接続するリード導体60が
形成される。さらに、絶縁膜56の上面には、ポリイミ
ドやポリアミドなどの樹脂からなる絶縁膜62がコーテ
ィングされる。そして、絶縁膜62上から、コイル中央
部50およびコイル外側部52に、磁性体膜42が形成
される。この磁性体膜44を覆うように絶縁膜64が形
成される。
は、図2〜図5に示す工程順次に製造される。ます、図
2に示すように、基板12を準備し、基板12の両面に
鏡面研磨を施した後、洗浄する。次いで、基板12の上
面前面には、磁性体膜46が形成される。すなわち、基
板12の上面全面には、蒸着,スパッタリングあるいは
イオンプレーティング法等の薄膜形成技術によりフェラ
イトなどからなる磁性体膜46が形成される。その後、
磁性体膜46の上面全面には、磁性体膜46を覆うよう
に、ポリイミドやポリアミドからなる絶縁膜48が形成
される。絶縁膜48を形成するには、まず、磁性体膜4
6の上面全面に絶縁膜を形成し、その後、図3にも示す
コイル導体44の中央部50およびコイル導体44の外
側部52の部分の絶縁膜をフォトエッチングにより除去
し、図2に示すような絶縁膜48が形成される。
上面には、フォトリソグラフィ技術により、コイル導体
44および端子電極54aおよび54bが形成される。
すなわち、絶縁膜48の上面全面には、蒸着,スパッタ
リングあるいはイオンプレーティング法等の薄膜形成技
術によりAgなどからなる導体膜(図示せず)が形成さ
れる。そして、導体膜の上面にはフォトレジスト膜(図
示せず)がコーティングされる。フォトレジスト膜は、
コイル導体44および端子電極54aおよび54bの所
望の形状にあわせて予め形成されたマスクを通して露光
し、現像してフォトレジスト膜の不要部分を除去する。
ただし、ネガ型フォトレジストの場合には、除去したい
部分を露光する。そして、エッチングによってフォトレ
ジスト膜の形成されていない部分の導体膜が除去され、
図9にも示すように、絶縁膜48の上面両端部に端子電
極54aおよび54bが、そして絶縁膜48の上面略中
央部にコイル導体44がそれぞれ形成され、コイル導体
44の外端44aは端子電極54aに接続される。その
後、フォトレジスト膜をたとえばシンナーなどによって
除去する。
上面には、コイル導体44を覆うように、同様のフォト
リソグラフィ技術により、絶縁膜56が形成される。す
なわち、絶縁膜48の上面全面には、コイル導体44お
よび端子電極54a,54bを覆うように、たとえばポ
リイミドやポリアミドなどからなる絶縁膜がコーティン
グされ、乾燥される。そして、絶縁膜の端子電極54
a,54b部分およびコイル導体44の内端44b以外
の部分を露光する。次に、これを現像すると、露光させ
た部分だけが残る。すなわち、図4に示すように、端子
電極54a,54b部分が露出するとともに、スルーホ
ール58が形成され、コイル導体44の内端44b部分
が露出し、さらに、コイル中央部50およびコイル外側
部52も露出するように、絶縁膜56が形成される。次
に、これを窒素ガス雰囲気中において、約400℃に加
熱して、絶縁層56を硬化させる。なお、後述の絶縁膜
62および64にも、同様の方法が適用され得る。
上面には、フォトリソグラフィ技術によってリード導体
60が形成される。すなわち、絶縁膜56の上面に、ス
パッタリングにより導体層を形成した後、上述のコイル
導体44および端子電極54a,54bを形成したのと
同様の方法で、リード導体60が形成される。リード導
体60の一方端はスルーホール58を介してコイル導体
44の内端44bに接続され、リード導体60の他方端
は端子電極54bに接続されるので、コイル導体44と
端子電極54bとはリード導体60によって電気的に接
続される。そして、絶縁膜56の上面全面には、たとえ
ばポリイミドやポリアミドなどからなる絶縁膜62がコ
ーティングされ、絶縁膜56上のリード導体60も絶縁
膜62に覆われる。絶縁膜62を形成するには、まず、
絶縁膜56上に全面に絶縁膜を形成し、コイル中央部5
0を除いたコイル外側部52の内側、ならびに端子54
aおよび54b部分の絶縁膜は、フォトエッチングによ
り除去される。このようにして、絶縁膜62が形成され
る。
4の上方だけでなく、コイル中央部50およびコイル外
側部52にも磁性体膜42が形成される。磁性体膜42
は、フォトリソグラフィ技術により形成される。最後
に、絶縁膜62の上面には、磁性体膜42を覆うよう
に、絶縁膜64が形成され、シールド付チップ型コイル
40が完成される。
プ型コイル40においては、コイル導体44の下方に磁
性体膜46が、コイル導体44の上方および側方に磁性
体膜42がそれぞれ形成されるので、コイル導体44は
磁性体膜46と42とによって挟まれた形となり、しか
も、磁性体膜46および42によって閉磁路66(図
1)が形成されるので、高いシールド効果が得られ、外
部からの影響を受けずまたは外部へ影響を及ぼさない信
頼性の高いシールド付チップ型コイル40を得ることが
できる。
コイルでのインダクタンスを大きくできる。したがっ
で、シールド付チップ型コイル40自体を薄型にできか
つ小型化をも図れる。なお、リード導体60は、塗布に
より形成してもよい。また、絶縁膜にポリイミドを用い
ても、ポリイミドが非感光性の場合には、ポジ系フォト
レジストを塗布した後、絶縁膜の残さない部分を露光し
て現像すればよい。
示す端面図である。
す平面図である。
端面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】基板、フォトリソグラフィによって 前記基板上に形成される第
1の磁性体膜、フォトリソグラフィによって 前記第1の磁性膜の上にそ
の表面を被覆するように形成されるポリイミド樹脂また
はポリアミド樹脂からなる第1の絶縁膜、フォトリソグラフィによって 前記第1の絶縁膜の上に形
成されるスパイラル状の薄膜コイル導体、および フォト
リソグラフィによって前記コイル導体の上に形成される
かつポリイミド樹脂またはポリアミド樹脂からなる第2
の絶縁膜を備え、前記コイル導体はコイル外側部で規定される領域内に形
成され、かつコイル中央部を有し、第2の絶縁膜の前記
コイル外側部および前記コイル中央部は前記第1の磁性
体膜が露出するように除去されていて、さらに フォトリ
ソグラフィによって前記コイル中央部および前記コイル
外側部とともに 前記第2の絶縁膜の上に形成される第2
の磁性体膜を備える、シールド付チップ型コイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2405767A JP2933096B2 (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | シールド付チップ型コイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2405767A JP2933096B2 (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | シールド付チップ型コイル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04223307A JPH04223307A (ja) | 1992-08-13 |
JP2933096B2 true JP2933096B2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=18515375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2405767A Expired - Lifetime JP2933096B2 (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | シールド付チップ型コイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2933096B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
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---|---|---|---|---|
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JPH0757936A (ja) * | 1993-08-12 | 1995-03-03 | Koa Corp | 高周波コイルおよびその製造方法 |
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JP2007129061A (ja) * | 2005-11-04 | 2007-05-24 | Taiyo Yuden Co Ltd | 高周波電子部品 |
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---|---|---|---|---|
JPS63283004A (ja) * | 1987-05-14 | 1988-11-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 平面インダクタならびにその製造方法 |
JPH07101652B2 (ja) * | 1988-11-01 | 1995-11-01 | 株式会社村田製作所 | 高周波コイルの製造方法 |
JPH02262308A (ja) * | 1989-03-31 | 1990-10-25 | Toshiba Lighting & Technol Corp | 平面インダクタ |
-
1990
- 1990-12-25 JP JP2405767A patent/JP2933096B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04223307A (ja) | 1992-08-13 |
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