JP2001076930A - コモンモードチョークコイル及びその製造方法 - Google Patents

コモンモードチョークコイル及びその製造方法

Info

Publication number
JP2001076930A
JP2001076930A JP25293899A JP25293899A JP2001076930A JP 2001076930 A JP2001076930 A JP 2001076930A JP 25293899 A JP25293899 A JP 25293899A JP 25293899 A JP25293899 A JP 25293899A JP 2001076930 A JP2001076930 A JP 2001076930A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic layer
magnetic
layer
exposed
spiral coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25293899A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhisa Kitamura
和久 北村
Kenichi Tsuruta
賢一 鶴田
Shigeru Nishiyama
西山  茂
Shuichi Ishida
修一 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toko Inc
Original Assignee
Toko Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toko Inc filed Critical Toko Inc
Priority to JP25293899A priority Critical patent/JP2001076930A/ja
Publication of JP2001076930A publication Critical patent/JP2001076930A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1対のコイル間の結合が弱くなり、コモンモ
ードノイズの除去能力が劣化する。直流電流が大きくな
り、信号の減衰が大きくなる。 【解決手段】 導電体からなり、同一幅、同一巻数の1
対のうず巻状コイルを、入出力部分を除いて、非磁性体
層を介して平行に対向させる。この1対のうず巻状コイ
ルを1対の磁性体層で挟み込むと共に、うず巻状コイル
の中心部分に、うず巻状コイルに対して垂直方向に延在
する磁性体部を形成する。そして、これらを一体化した
本体に外部端子を設ける。 【効果】 コモンモードノイズの除去能力を向上でき、
かつ、信号の減衰を小さくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1対のうず巻状コ
イルを、入出力部分を除いて、非磁性体層を介して平行
に対向させたコモンモードチョークコイル及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コモンモードチョークコイルの分野でも
小型化、薄型化の要求に対応するために、巻線を用いな
いタイプのコモンモードチョークコイルが実用化されて
いる。これらのコモンモードチョークコイルとしては、
例えば、磁性体層と導体パターンを交互に積層し、1対
のコイルを磁性体層を介して対向させ、1対のコイルを
磁気的に結合させたものがある。この様な従来のコモン
モードチョークは、1対のコイル間に磁性体層があるた
め、このコイルの磁束が磁性体層から外部にもれて、コ
イル間の磁気的結合が弱くなり、コモンモードノイズの
除去能力が劣化する。
【0003】また、これらのコモンモードチョークコイ
ルは、印刷法や薄膜法によって製造されるものが多い。
印刷法によって導体パターンを形成する場合、導体パタ
ーンの線幅を数十μm以下に形成することはできず、ま
たその精度も十分でなく、設計値から数十μm程度ずれ
るのが一般的である。この種のコモンモードチョークコ
イルにおいて、磁気的に結合している1対のコイルの相
対的位置がずれた場合、1対のコイル間の磁気的結合が
弱くなり、コモンモードノイズの除去能力が劣化する。
【0004】それに対し、薄膜法(スパッタリング法な
ど)によって導体パターンを形成した場合、1対のコイ
ル間の磁気的結合を強くできるが、その膜厚を大きくす
ることができず、せいぜい数μm程度しか得られないた
め、直流抵抗が大きくなり、信号の減衰が大きくなる。
直流抵抗を小さくするためには、膜厚を大きくする必要
があり、導体パターンの上に導体のメッキを形成するの
が一般的であり、薄膜法によってコモンモードチョーク
コイルを製造した場合、工数が増加する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この様に従来のコモン
モードチョークコイルは、1対のコイル間の磁気的結合
が弱くなり、コモンモードノイズの除去能力が劣化する
という問題があった。また、従来のコモンモードチョー
クコイルの製造方法では、直流抵抗を小さくできるが1
対のコイル間の磁気的結合が弱かったり、1対のコイル
間の磁気的結合を強くできるが直流抵抗が大きくなった
り、製造工数が増加するという問題があった。
【0006】本発明は、1対のコイル間の磁気的結合を
強くしてコモンモードノイズの除去能力を向上できるコ
モンモードチョークコイルを提供することを目的とす
る。また、本発明は、コモンモードノイズの除去能力を
向上でき、かつ信号の減衰を小さくできるコモンモード
チョークコイルの製造方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のコモンモードチ
ョークコイルは、1対のうず巻状コイル間に位置する層
の材料を変え、うず巻状コイルの中心部分に、1対のう
ず巻状コイルに対して垂直方向に延在する磁性体部を形
成することにより上記課題を解決するものである。すな
わち、導電体からなり、同一幅、同一巻数の1対のうず
巻状コイルを、入出力部分を除いて、非磁性体層を介し
て平行に対向させ、これら1対のうず巻状コイルを1対
の磁性体層で挟み込むと共に、うず巻状コイルの中心部
分に、うず巻状コイルに対して垂直方向に延在する磁性
体部を形成し、これらを一体化した本体に外部端子を設
けたことに特徴を有する。
【0008】本発明のコモンモードチョークコイルの製
造方法は、コイルを形成するための導体材料を変えるこ
とにより、上記課題を解決するものである。すなわち、
導電体からなり、同一幅、同一巻数の1対のうず巻状コ
イルを、入出力部分を除いて、非磁性体層を介して平行
に対向させ、これら1対のうず巻状コイルを1対の磁性
体層で挟み込むと共に、うず巻状コイルの中心部分に、
うず巻状コイルに対して垂直方向に延在する磁性体部を
形成し、これらを一体化した本体に外部端子を設けたコ
モンモードチョークコイルの製造方法において、1対の
うず巻状コイルが感光性導電ペーストを用いて形成さ
れ、非磁性体層が感光性ガラスを用いて形成されること
に特徴を有する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のコモンモードチョークコ
イルは、感光性ペーストを用いてフォトリソグラフィー
技術によって1対のうず巻状コイルが形成される。これ
によりうず巻状コイルは、数μmの公差で線幅を100
μm以下にでき、また厚みも20μm以上にできる。ま
た、この1対のうず巻状コイルを挟み込んでいる2つの
磁性体間に位置する少なくとも3層の非磁性体層は、感
光性ガラスを用いてフォトリソグラフィー技術によっ
て、うず巻状コイルの中心部分に対応する位置に貫通孔
が設けられ、貫通孔内に磁性体層を形成してうず巻状コ
イルに対して垂直方向に延在する磁性体部が形成され
る。これにより1対のうず巻状コイルと磁性体部の相対
的位置が正確に決定できる。また、うず巻状コイルに対
して垂直方向に延在する磁性体部を有するので、少ない
巻数で高いインピーダンスを得ることができる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明のコモンモー
ドチョークコイルの実施例について説明する。図1は本
発明のコモンモードチョークコイルの第1の実施例を示
す分解斜視図、図2は本発明のコモンモードチョークコ
イルの第1の実施例の斜視図、図3は本発明のコモンモ
ードチョークコイルの等価回路図である。図1におい
て、11、15は磁性体層、12、13、14は非磁性
体層、16、17はうず巻状コイルである。磁性体層1
1の表面には、うず巻状コイル16の一端を構成する引
出し電極16Aが形成され、一方の端が磁性体層11の
端面に引き出される。この磁性体層11上に形成される
非磁性体層12の表面には、うず巻状コイル16が形成
され、内側の端が非磁性体層12に設けられたスルーホ
ールを介して引出し電極16Aの他方の端に接続され
る。うず巻状コイル16の外側の端は、非磁性体層12
の端面に引き出される。また、非磁性体層12のうず巻
状コイル16の中心部分(うず巻状コイル16によって
囲まれた部分)には、貫通孔を介して磁性体層11まで
延在する磁性体層18Aが形成される。この非磁性体層
12の上には、非磁性体層13が形成される。この非磁
性体層13の表面には、うず巻状コイル17が形成さ
れ、外側の端が非磁性体層13の端面に引き出される。
このうず巻状コイル17は、うず巻状コイル16と同一
の線幅、同一の巻数で、うず巻状コイル16と平行にな
る様にうず巻状コイル16と同じ巻方向で形成される。
また、非磁性体層13のうず巻状コイル17の中心部分
(うず巻状コイル17によって囲まれた部分)には、貫
通孔を介して磁性体層18Aまで延在する磁性体層18
Bが形成される。この非磁性体層13上に形成される非
磁性体層14の表面には、うず巻状コイル17の一端を
構成する引出し電極17Aが形成される。この引出し電
極17Aは、一方の端が磁性体層14の端面に引き出さ
れ、他方の端が非磁性体層14に設けられたスルーホー
ルを介してうず巻状コイル18の内側の端に接続され
る。また、非磁性体層13のうず巻状コイルの中心部分
に対応する位置には、貫通孔を介して磁性体層18Bま
で延在する磁性体層18Cが形成される。磁性体層18
Aと磁性体層18Bと磁性体層18Cは、うず巻状コイ
ルの中心部分において、うず巻状コイルに対して垂直方
向に延在し、磁性体部を形成する。そして、この非磁性
体層14の上に磁性体層15が形成される。
【0011】これらが一体化された本体には、図2に示
す様に外部端子21、22、23、24が設けられる。
外部端子21にはうず巻状コイル16の外側の端が、外
部端子22には引出し電極16Aがそれぞれ接続され
る。また、外部端子23にはうず巻状コイル17の外側
の端が、外部端子24には引出し電極17Aがそれぞれ
接続される。
【0012】この様に形成されたコモンモードチョーク
コイルは、図3に示すように、うず巻状コイル16と引
出し電極16AとでコイルL1を形成し、うず巻状コイ
ル17と引出し電極17AとでコイルL2を形成してい
る。このコイルL1とコイルL2は、同一幅、同一巻数
のうず巻状コイル16とうず巻状コイル17が非磁性層
13を介して平行に対向しているので、それぞれのコイ
ルの磁束は反対方向となると共に、同一インダクタン
ス、同一インピーダンスとなる。また、うず巻状コイル
の中心部分において、うず巻状コイル16とうず巻状コ
イル17を貫いて磁性体部が形成されるので、磁性体部
にコイルL1とコイルL2の磁路が形成される。
【0013】このコモンモードチョークコイルは、次の
様にして製造される。まず、磁性体基板又は磁性材から
なるグリーンシートによって形成された磁性体層の表面
全体に感光性導電ペーストを印刷により塗布し、乾燥し
た後、紫外線等で露光し、現像によって引出し電極とな
る部分のみを残すようにし、これらを焼成することによ
り、図4(A)の様に、磁性体層41の表面に引出し電
極46Aが形成される。なお、通常は複数個のコモンモ
ードコイルが一度に製造できるように磁性体層の表面に
複数個のコモンモードコイルの引出し電極が形成される
が、説明を容易にするため図4では1つのコモンモード
チョークコイルだけを示している。引出し電極46Aが
形成された磁性体層41の全面に感光性ガラスペースト
を印刷により塗布し、乾燥した後、紫外線等で露光し、
現像によってスルーホールとなる部分と貫通孔となる部
分を除去し、これらを焼成することにより非磁性体層が
形成される。貫通孔は、うず巻状コイルの中心部分に対
応する位置において、その底面に磁性体層が露出する様
に設けられる。次に、この様にして形成された非磁性体
層の表面全体に感光性導電ペーストを印刷により塗布
し、乾燥した後、紫外線等で露光し、うず巻状コイルと
なる部分のみ残すようにし、さらに貫通孔の底面に露出
した磁性体層上に磁性体ペーストを印刷し、これらを焼
成することにより、図4(B)の様に、非磁性体層42
の表面にうず巻状コイル46が、貫通孔内に磁性体層4
8Aがそれぞれ形成される。うず巻状コイル46は、非
磁性体層42の表面全体に感光性導電ペーストを塗布す
る際に、感光性導電ペーストがスルーホールに充填さ
れ、引出し電極46Aと接続される。このうず巻状コイ
ル46と磁性体層48Aが形成された非磁性体層42の
全面に感光性ガラスペーストを印刷により塗布し、乾燥
した後、紫外線等で露光し、現像によって貫通孔となる
部分を除去し、焼成して非磁性体層が形成される。この
貫通孔は、うず巻状コイルの中心部分に対応する位置に
おいて、その底面に磁性体層48Aが露出する様に設け
られる。さらに、この非磁性体層の表面全体に感光性導
電ペーストを印刷により塗布し、乾燥した後、紫外線等
で露光し、うず巻状コイルとなる部分のみ残すように
し、さらに貫通孔の底面に露出した磁性体層上に磁性体
ペーストを印刷し、これらを焼成することにより、図4
(C)の様に、非磁性体層43の表面に、うず巻状コイ
ル46と同一の線幅、同一の巻数で、うず巻状コイル4
6と平行になる様にうず巻状コイル47が形成され、貫
通孔内に磁性体層48Bが形成される。このうず巻状コ
イル47と磁性体層48Bが形成された非磁性体層43
の全面に感光性ガラスペーストを印刷により塗布し、乾
燥した後、紫外線等で露光し、現像によってスルーホー
ルとなる部分と貫通孔となる部分を除去し、これらを焼
成することにより非磁性体層が形成される。この貫通孔
は、うず巻状コイルの中心部分に対応する位置におい
て、その底面に磁性体層48Bが露出する様に設けられ
る。またさらに、この様にして形成された非磁性体層の
表面全体に感光性導電ペーストを印刷により塗布し、乾
燥した後、紫外線等で露光し、引出し電極となる部分の
み残すようにし、さらに貫通孔の底面に露出した磁性体
層上に磁性体ペーストを印刷し、これらを焼成すること
により、図4(D)の様に、非磁性体層44の表面に引
出し電極47Aが形成され、貫通孔内に磁性体層48C
が形成される。引出し電極47Aは、非磁性体層43の
表面全体に感光性導電ペーストを塗布する際に、感光性
導電ペーストがスルーホールに充填され、うず巻状コイ
ル47と接続される。この引出し電極47Aが形成され
た非磁性体層44の全面に、磁性材入りのガラスペース
トを塗布した後、図4(E)の様に、磁性体基板又は磁
性材からなるグリーンシートを積層し、一体に焼成され
る。そして、これらが一体化された本体の所定の位置
に、導電性ペーストを塗布し、焼成することにより外部
電極が形成される。
【0014】図5は、本発明のコモンモードチョークコ
イルの第2の実施例を示す分解斜視図である。引出し電
極56Aが形成された磁性体層51上に形成される非磁
性体層52の表面には、うず巻状コイル56が形成さ
れ、内側の端が非磁性体層52に設けられたスルーホー
ルを介して引出し電極56Aの他方の端に接続される。
うず巻状コイル56の外側の端は、非磁性体層52の端
面に引き出される。また、非磁性体層52のうず巻状コ
イル56の中心部分(うず巻状コイル56によって囲ま
れた部分)とうず巻状コイル56よりも外側の部分に
は、磁性体層51まで延在する磁性体層58Aと磁性体
層59Aが形成される。磁性体層59Aは、非磁性体層
52の端面に引き出されるうず巻状コイル56の外側の
端を除いてうず巻状コイル56全体が取り囲まれる様に
形成される。この非磁性体層52の上に形成された非磁
性体層53の表面には、うず巻状コイル57が形成さ
れ、外側の端が非磁性体層53の端面に引き出される。
このうず巻状コイル57は、うず巻状コイル56と同一
の線幅、同一の巻数で、うず巻状コイル56と平行にな
る様にうず巻状コイル56と同じ巻方向で形成される。
また、非磁性体層53のうず巻状コイル57の中心部分
(うず巻状コイル57によって囲まれた部分)とうず巻
状コイル57よりも外側の部分には、磁性体層58Aま
で延在する磁性体層58Bと磁性体層59Aまで延在す
る磁性体層59Bが形成される。磁性体層59Bは、非
磁性体層53の端面に引き出されるうず巻状コイル57
の外側の端を除いてうず巻状コイル57全体が取り囲ま
れる様に形成される。この非磁性体層53上に形成され
る非磁性体層54の表面には、うず巻状コイル57の一
端を構成する引出し電極57Aが形成される。この引出
し電極17Aは、一方の端が磁性体層14の端面に引き
出され、他方の端が非磁性体層14に設けられたスルー
ホールを介してうず巻状コイル18の内側の端に接続さ
れる。また、非磁性体層13のうず巻状コイルの中心部
分に対応する位置とうず巻状コイルよりも外側に対応す
る位置には、磁性体層18Bまで延在する磁性体層18
Cと磁性体層59Bまで延在する磁性体層59Cが形成
される。磁性体層58Aと磁性体層58Bと磁性体層5
8Cは、うず巻状コイルの中心部分において、うず巻状
コイルに対して垂直方向に延在し、磁性体部を形成す
る。また、磁性体層59Aと磁性体層59Bと磁性体層
59Cは、うず巻状コイルよりも外側において、うず巻
状コイルに対して垂直方向に延在し、磁性体部を形成す
る。そして、この非磁性体層54の上に磁性体層55が
形成される。このコモンモードチョークは、うず巻状コ
イルの外側にも磁性体部を有するので、閉磁路が形成さ
れる。
【0015】このコモンモードチョークコイルは、次の
様にして製造される。まず、磁性体基板又は磁性材から
なるグリーンシートによって形成された磁性体層の表面
全体に感光性導電ペーストを印刷により塗布し、乾燥し
た後、紫外線等で露光し、現像によって引出し電極とな
る部分のみを残すようにし、これらを焼成することによ
り、図6(A)の様に、磁性体層61の表面に引出し電
極66Aが形成される。なお、通常は複数個のコモンモ
ードコイルが一度に製造できるように磁性体層の表面に
複数個のコモンモードコイルの引出し電極が形成される
が、説明を容易にするため図6では1つのコモンモード
チョークコイルだけを示している。この磁性体層61の
全面に感光性ガラスペーストを印刷により塗布し、乾燥
した後、紫外線等で露光し、現像によってスルーホール
となる部分及び、うず巻状コイルの中心部分に対応する
位置とうず巻状コイルよりも外側に対応する位置とで磁
性体層61を露出させる部分を除去し、これらを焼成す
ることにより非磁性体層が形成される。次に、この非磁
性体層の表面全体に感光性導電ペーストを印刷により塗
布し、乾燥した後、紫外線等で露光し、うず巻状コイル
となる部分のみ残すようにし、さらに露出した磁性体層
61上に磁性体ペーストを印刷し、これらを焼成するこ
とにより、図6(B)の様に、非磁性体層62の表面に
うず巻状コイル66が形成され、うず巻状コイル66の
中心部分に磁性体層68Aが、うず巻状コイル66より
も外側に磁性体層69Aがそれぞれ形成される。うず巻
状コイル66は、スルーホールを介して引出し電極66
Aと接続される。この非磁性体層62の全面に感光性ガ
ラスペーストを印刷により塗布し、乾燥した後、紫外線
等で露光し、現像によってうず巻状コイルの中心部分に
対応する位置で磁性体層68Aを露出させる部分とうず
巻状コイルよりも外側に対応する位置で磁性体層69A
を露出させる部分を除去し、焼成して非磁性体層が形成
される。さらに、この非磁性体層の表面全体に感光性導
電ペーストを印刷により塗布し、乾燥した後、紫外線等
で露光し、うず巻状コイルとなる部分のみ残すように
し、さらに露出した磁性体層68Aと磁性体層69A上
に磁性体ペーストを印刷し、これらを焼成することによ
り、図6(C)の様に、非磁性体層63の表面に、うず
巻状コイル66と同一の線幅、同一の巻数で、うず巻状
コイル66と平行になる様にうず巻状コイル67が形成
され、うず巻状コイル67の中心部分に磁性体層68B
が、うず巻状コイル67よりも外側に磁性体層69Bが
それぞれ形成される。この非磁性体層63の全面に感光
性ガラスペーストを印刷により塗布し、乾燥した後、紫
外線等で露光し、現像によってスルーホールとなる部分
及び、よってうず巻状コイルの中心部分に対応する位置
で磁性体層68Bを露出させる部分とうず巻状コイルよ
りも外側に対応する位置で磁性体層69Bを露出させる
部分を除去し、これらを焼成することにより非磁性体層
が形成される。またさらに、この非磁性体層の表面全体
に感光性導電ペーストを印刷により塗布し、乾燥した
後、紫外線等で露光し、引出し電極となる部分のみ残す
ようにし、さらに露出した磁性体層68Bと69B上に
磁性体ペーストを印刷し、これらを焼成することによ
り、図6(D)の様に、非磁性体層64の表面に引出し
電極67Aが形成され、うず巻状コイルの中心部分に対
応する位置に磁性体層68Cが、うず巻状コイル67よ
りも外側に対応する位置に磁性体層69Cがそれぞれ形
成される。引出し電極67Aは、スルーホールを介して
うず巻状コイル67と接続される。この非磁性体層64
の全面に、磁性材入りのガラスペーストを塗布した後、
図6(E)の様に、磁性体基板又は磁性材からなるグリ
ーンシートを積層し、一体に焼成される。そして、これ
らが一体化された本体の所定の位置に、導電性ペースト
を塗布し、焼成することにより外部電極が形成される。
【0016】以上、本発明のコモンモードチョークコイ
ル及びその製造方法の実施例を述べたが、本発明はこの
実施例に限られるものではない。例えば、外部端子を設
ける位置は、さまざまに変えることができる。また、第
1の実施例において、第1の磁性体層上に非磁性体層を
形成し、その表面に第1のうず巻状コイルの内側に接続
される引出し電極を形成してもよい。その場合、非磁性
体層は、第1の磁性体層表面に感光性ガラスペーストを
印刷により塗布し、乾燥、露光、現像してうず巻状コイ
ルの中心部分に対応する位置に第1の磁性体層が露出し
た部分を設けた後、焼成して形成する。さらに、第2の
実施例において、第1の磁性体層上に非磁性体層を形成
し、その表面に第1のうず巻状コイルの内側に接続され
る引出し電極を形成してもよい。その場合、非磁性体層
は、第1の磁性体層表面に感光性ガラスペーストを印刷
により塗布し、乾燥、露光、現像してうず巻状コイルの
中心部分に対応する位置とうず巻状コイルよりも外側に
対応する位置に第1の磁性体層が露出した部分を設けた
後、焼成して形成する。またさらに、第2の実施例にお
いて、うず巻状コイルの外周部分にうず巻状コイルに対
して垂直方向に延在する磁性体部は、うず巻状コイルよ
りも外側に対応する位置に部分的に磁性体層を設けて形
成してもよい。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のコモンモー
ドチョークコイルは、1対のうず巻状コイルを入出力部
分を除いて、非磁性体層を介して平行に対向させ、これ
ら1対のうず巻状コイルを1対の磁性体層で挟み込むと
共に、うず巻状コイルの中心部分に、うず巻状コイルに
対して垂直方向に延在する磁性体部を形成したので、少
ない巻数で高いインピーダンスが得られると共に、1対
のコイル間の磁気的結合が強くできる。従って、本発明
のコモンモードチョークコイルは、信号の減衰を大きく
することなく、コモンモードノイズの除去能力を向上で
きる。また、本発明のコモンモードチョークコイルは、
うず巻状コイルの外周部分に、うず巻状コイルに対して
垂直方向に延在する磁性体部を形成した場合、閉磁路が
形成されより結合を強くできる。また、本発明のコモン
モードチョークコイルの製造方法は、1対のうず巻状コ
イルが感光性導電ペーストを用いて形成されるので、従
来の薄膜法によるものよりも導体の厚みを厚くできると
共に、1対のうず巻状コイルの相対的位置の精度を良く
できる。さらに、本発明のコモンモードチョークコイル
の製造方法は、非磁性体層が感光性ガラスを用いて形成
されるので、磁性体部の位置を正確に決定でき、この磁
性体部によって1対のうず巻状コイル間の磁気的結合を
大きくすることができる。従って、本発明のコモンモー
ドチョークコイルの製造方法は、コモンモードノイズの
除去能力を向上でき、信号の減衰を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のコモンモードチョークコイルの第1
の実施例を示す分解斜視図である。
【図2】 本発明のコモンモードチョークコイルの実施
例の斜視図である。
【図3】 本発明のコモンモードチョークコイルの等価
回路図である。
【図4】 本発明のコモンモードチョークコイルの第1
の実施例の製造工程を示す平面図である。
【図5】 本発明のコモンモードチョークコイルの第2
の実施例を示す分解斜視図である。
【図6】 本発明のコモンモードチョークコイルの第2
の実施例の製造工程を示す平面図である。
【符号の説明】
16 うず巻状コイル 18 うず巻状コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 41/04 H01F 15/10 D (72)発明者 西山 茂 埼玉県比企郡玉川村大字玉川字日野原828 番地 東光株式会社玉川工場内 (72)発明者 石田 修一 埼玉県比企郡玉川村大字玉川字日野原828 番地 東光株式会社玉川工場内 Fターム(参考) 5E062 DD04 5E070 AA01 AB02 BA12 BB01 CB03 CB08 CB13 CB18

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電体からなり、同一幅、同一巻数の1
    対のうず巻状コイルを、入出力部分を除いて、非磁性体
    層を介して平行に対向させ、これら1対のうず巻状コイ
    ルを1対の磁性体層で挟み込むと共に、該うず巻状コイ
    ルの中心部分に、該うず巻状コイルに対して垂直方向に
    延在する磁性体部を形成し、これらを一体化した本体に
    外部端子を設けたことを特徴とするコモンモードチョー
    クコイル。
  2. 【請求項2】 前記うず巻状コイルの外周部分に、該う
    ず巻状コイルに対して垂直方向に延在する磁性体部を形
    成した請求項1に記載されたコモンモードチョークコイ
    ル。
  3. 【請求項3】 導電体からなり、同一幅、同一巻数の1
    対のうず巻状コイルを、入出力部分を除いて、非磁性体
    層を介して平行に対向させ、これら1対のうず巻状コイ
    ルを1対の磁性体層で挟み込むと共に、該うず巻状コイ
    ルの中心部分に、該うず巻状コイルに対して垂直方向に
    延在する磁性体部を形成し、これらを一体化した本体に
    外部端子を設けたコモンモードチョークコイルの製造方
    法において、該1対のうず巻状コイルが感光性導電ペー
    ストを用いて形成され、該非磁性体層が感光性ガラスを
    用いて形成されることを特徴とするコモンモードチョー
    クコイルの製造方法。
  4. 【請求項4】 導電体からなり、同一幅、同一巻数の1
    対のうず巻状コイルを、入出力部分を除いて、非磁性体
    層を介して平行に対向させ、これら1対のうず巻状コイ
    ルを1対の磁性体層で挟み込むと共に、該うず巻状コイ
    ルの中心部分に、該うず巻状コイルに対して垂直方向に
    延在する磁性体部を形成し、これらを一体化した本体に
    外部端子を設けたコモンモードチョークコイルの製造方
    法において、第1の磁性体層の表面に、感光性導電ペー
    ストを用いて第1のうず巻状コイルの内側端に接続され
    る引出し電極を形成する第1の工程、該引出し電極が形
    成された該第1の磁性体層上に感光性ガラスを用いて第
    1の非磁性体層を形成し、かつ該第1の非磁性体層の該
    うず巻状コイルの中心部分に対応する位置に該第1の磁
    性体層が露出した部分を形成し、該第1の非磁性体層の
    表面に感光性導電ペーストを用いて第1のうず巻状コイ
    ルを形成し、露出した第1の磁性体層上に第2の磁性体
    層を形成する第2の工程、該第1の非磁性体層上に感光
    性ガラスを用いて第2の非磁性体層を形成し、かつ該第
    2の非磁性体層の該うず巻状コイルの中心部分に対応す
    る位置に該第2の磁性体層が露出した部分を形成し、該
    第2の非磁性体層の表面に感光性導電ペーストを用いて
    第2のうず巻状コイルを形成し、露出した該第2の磁性
    体層上に第3の磁性体層を形成する第3の工程及び、該
    第2の非磁性体層の上に感光性ガラスを用いて第3の非
    磁性体層を形成し、かつ該第3の非磁性体層の該うず巻
    状コイルの中心部分に対応する位置に該第3の磁性体層
    が露出した部分を形成し、第3の非磁性体層の表面に感
    光性導電ペーストを用いて該第2のうず巻状コイルの内
    側端に接続される引出し電極を形成し、露出した該第3
    の磁性体層上に第4の磁性体層を形成する第4の工程を
    備えたことを特徴とするコモンモードチョークコイルの
    製造方法。
  5. 【請求項5】 導電体からなり、同一幅、同一巻数の1
    対のうず巻状コイルを、入出力部分を除いて、非磁性体
    層を介して平行に対向させ、これら1対のうず巻状コイ
    ルを1対の磁性体層で挟み込むと共に、該うず巻状コイ
    ルの中心部分に、該うず巻状コイルに対して垂直方向に
    延在する磁性体部を形成し、これらを一体化した本体に
    外部端子を設けたコモンモードチョークコイルの製造方
    法において、第1の磁性体層上に感光性ガラスを用いて
    第1の非磁性体層を形成し、かつ該第1の非磁性体層の
    該うず巻状コイルの中心部分に対応する位置に該第1の
    磁性体層が露出した部分を形成し、該第1の非磁性体層
    の表面に感光性導電ペーストを用いて第1のうず巻状コ
    イルの内側端に接続される引出し電極を形成し、露出し
    た該第1の磁性体層上に第2の磁性体層を形成する第1
    の工程、該引出し電極が形成された第1の非磁性体層上
    に感光性ガラスを用いて第2の非磁性体層を形成し、か
    つ該第2の非磁性体層の該うず巻状コイルの中心部分に
    対応する位置に該第2の磁性体層が露出した部分を形成
    し、該第2の非磁性体層の表面に感光性導電ペーストを
    用いて第1のうず巻状コイルを形成し、露出した該第2
    の磁性体層上に第3の磁性体層を形成する第2の工程、
    該第2の非磁性体層上に感光性ガラスを用いて第3の非
    磁性体層を形成し、かつ該第3の非磁性体層の該うず巻
    状コイルの中心部分に対応する位置に該第3の磁性体層
    が露出した部分を形成し、該第3の非磁性体層の表面に
    感光性導電ペーストを用いて第2のうず巻状コイルを形
    成し、露出した該第3の磁性体層上に第4の磁性体層を
    形成する第3の工程及び、該第3の非磁性体層の上に感
    光性ガラスを用いて第4の非磁性体層を形成し、かつ該
    第4の非磁性体層の該うず巻状コイルの中心部分に対応
    する位置に該第4の磁性体層が露出した部分を形成し、
    該第4の非磁性体層の表面に感光性導電ペーストを用い
    て該第2のうず巻状コイルの内側端に接続される引出し
    電極を形成し、露出した該第4の磁性体層上に第5の磁
    性体層を形成する第4の工程を備えたことを特徴とする
    コモンモードチョークコイルの製造方法。
  6. 【請求項6】 導電体からなり、同一幅、同一巻数の1
    対のうず巻状コイルを、入出力部分を除いて、非磁性体
    層を介して平行に対向させ、これら1対のうず巻状コイ
    ルを1対の磁性体層で挟み込むと共に、該うず巻状コイ
    ルの中心部分に、該うず巻状コイルに対して垂直方向に
    延在する磁性体部を形成し、これらを一体化した本体に
    外部端子を設けたコモンモードチョークコイルの製造方
    法において、第1の磁性体層の表面に、感光性導電ペー
    ストを塗布し、これを乾燥、露光、現像することにより
    第1のうず巻状コイルの内側端に接続される引出し電極
    を形成する第1の工程、該引出し電極が形成された該第
    1の磁性体層上に感光性ガラスを塗布し、これを乾燥、
    露光、現像することにより該うず巻状コイルの中心部分
    に対応する位置に該第1の磁性体層が露出した部分を有
    する第1の非磁性体層が形成され、該第1の非磁性体層
    の表面に感光性導電ペーストを塗布し、これを乾燥、露
    光、現像することにより第1のうず巻状コイルを形成
    し、露出した該第1の磁性体層上に第2の磁性体層を形
    成する第2の工程、該第1の非磁性体層上に感光性ガラ
    スを塗布し、これを乾燥、露光、現像することにより該
    うず巻状コイルの中心部分に対応する位置に該第2の磁
    性体層が露出した部分を有する第2の非磁性体層が形成
    され、該第2の非磁性体層の表面に感光性導電ペースト
    を塗布し、これを乾燥、露光、現像することにより第2
    のうず巻状コイルを形成し、露出した該第2の磁性体層
    上に第3の磁性体層を形成する第3の工程及び、該第2
    の非磁性体層の上に感光性ガラスを塗布し、これを乾
    燥、露光、現像することにより該うず巻状コイルの中心
    部分に対応する位置に該第3の磁性体層が露出する部分
    を有する第3の非磁性体層が形成され、該第3の非磁性
    体層の表面に感光性導電ペーストを塗布し、これを乾
    燥、露光、現像することにより該第2のうず巻状コイル
    の内側端に接続される引出し電極を形成し、露出した該
    第3の磁性体層上に第4の磁性体層を形成する第4の工
    程を備えたことを特徴とするコモンモードチョークコイ
    ルの製造方法。
  7. 【請求項7】 導電体からなり、同一幅、同一巻数の1
    対のうず巻状コイルを、入出力部分を除いて、非磁性体
    層を介して平行に対向させ、これら1対のうず巻状コイ
    ルを1対の磁性体層で挟み込むと共に、該うず巻状コイ
    ルの中心部分に、該うず巻状コイルに対して垂直方向に
    延在する磁性体部を形成し、これらを一体化した本体に
    外部端子を設けたコモンモードチョークコイルの製造方
    法において、第1の磁性体層上に感光性ガラスを塗布
    し、これを乾燥、露光、現像することにより該うず巻状
    コイルの中心部分に対応する位置に該第1の磁性体層が
    露出した部分を有する第1の非磁性体層を形成し、該第
    1の非磁性体層の表面に感光性導電ペーストを塗布し、
    これを乾燥、露光、現像することにより第1のうず巻状
    コイルの内側端に接続される引出し電極を形成し、露出
    した該第1の磁性体層上に第2の磁性体層を形成する第
    1の工程、該引出し電極が形成された該第1の非磁性体
    層上に感光性ガラスを塗布し、これを乾燥、露光、現像
    することにより該うず巻状コイルの中心部分に対応する
    位置に該第2の磁性体層が露出した部分を有する第2の
    非磁性体層を形成し、該第2の非磁性体層の表面に感光
    性導電ペーストを塗布し、これを乾燥、露光、現像する
    ことにより第1のうず巻状コイルを形成し、露出した該
    第2の磁性体層上に第3の磁性体層を形成する第2の工
    程、該第2の非磁性体層上に感光性ガラスを塗布し、こ
    れを乾燥、露光、現像することにより該うず巻状コイル
    の中心部分に対応する位置に該第3の磁性体層が露出し
    た部分を有する第3の非磁性体層を形成し、該第3の非
    磁性体層の表面に感光性導電ペーストを塗布し、これを
    乾燥、露光、現像することにより第2のうず巻状コイル
    を形成し、露出した該第3の磁性体層上に第4の磁性体
    層を形成する第3の工程及び、該第3の非磁性体層の上
    に感光性ガラスを塗布し、これを乾燥、露光、現像する
    ことにより該うず巻状コイルの中心部分に対応する位置
    に第4の磁性体層が露出した部分を有する第4の非磁性
    体層が形成され、該第4の非磁性体層の表面に感光性導
    電ペーストを塗布し、これを乾燥、露光、現像すること
    により該第2のうず巻状コイルの内側端に接続される引
    出し電極を形成し、露出した該第4の磁性体層上に第5
    の磁性体層を形成する第4の工程を備えたことを特徴と
    するコモンモードチョークコイルの製造方法。
  8. 【請求項8】 導電体からなり、同一幅、同一巻数の1
    対のうず巻状コイルを、入出力部分を除いて、非磁性体
    層を介して平行に対向させ、これら1対のうず巻状コイ
    ルを1対の磁性体層で挟み込むと共に、該うず巻状コイ
    ルの中心部分及び外周部分に、該うず巻状コイルに対し
    て垂直方向に延在する磁性体部を形成し、これらを一体
    化した本体に外部端子を設けたコモンモードチョークコ
    イルの製造方法において、該1対のうず巻状コイルが感
    光性導電ペーストを用いて形成され、該非磁性体層が感
    光性ガラスを用いて形成されることを特徴とするコモン
    モードチョークコイルの製造方法。
  9. 【請求項9】 導電体からなり、同一幅、同一巻数の1
    対のうず巻状コイルを、入出力部分を除いて、非磁性体
    層を介して平行に対向させ、これら1対のうず巻状コイ
    ルを1対の磁性体層で挟み込むと共に、該うず巻状コイ
    ルの中心部分及び外周部分に、該うず巻状コイルに対し
    て垂直方向に延在する磁性体部を形成し、これらを一体
    化した本体に外部端子を設けたコモンモードチョークコ
    イルの製造方法において、第1の磁性体層の表面に、感
    光性導電ペーストを用いて第1のうず巻状コイルの内側
    端に接続される引出し電極を形成する第1の工程、該引
    出し電極が形成された該第1の磁性体層上に感光性ガラ
    スを用いて第1の非磁性体層を形成し、かつ該第1の非
    磁性体層の該うず巻状コイルの中心部分及び外周部分に
    対応する位置に該第1の磁性体層が露出する部分を形成
    し、該第1の非磁性体層の表面に感光性導電ペーストを
    用いて第1のうず巻状コイルを形成し、露出した該第1
    の磁性体層上に第2の磁性体層を形成する第2の工程、
    該第1の非磁性体層上に感光性ガラスを用いて第2の非
    磁性体層を形成し、かつ該第2の非磁性体層の該うず巻
    状コイルの中心部分及び外周部分に対応する位置に該第
    2の磁性体層が露出した部分を形成し、該第2の非磁性
    体層の表面に感光性導電ペーストを用いて第2のうず巻
    状コイルを形成し、露出した該第2の磁性体層上に第3
    の磁性体層を形成する第3の工程及び、該第2の非磁性
    体層の上に感光性ガラスを用いて第3の非磁性体層を形
    成し、かつ該第3の非磁性体層の該うず巻状コイルの中
    心部分及び外周部分に対応する位置に第3の磁性体層が
    露出した部分を形成し、第3の非磁性体層の表面に感光
    性導電ペーストを用いて該第2のうず巻状コイルの内側
    端に接続される引出し電極を形成し、露出した該第3の
    磁性体層上に第4の磁性体層を形成する第4の工程を備
    えたことを特徴とするコモンモードチョークコイルの製
    造方法。
  10. 【請求項10】 導電体からなり、同一幅、同一巻数の
    1対のうず巻状コイルを、入出力部分を除いて、非磁性
    体層を介して平行に対向させ、これら1対のうず巻状コ
    イルを1対の磁性体層で挟み込むと共に、該うず巻状コ
    イルの中心部分及び外周部分に、該うず巻状コイルに対
    して垂直方向に延在する磁性体部を形成し、これらを一
    体化した本体に外部端子を設けたコモンモードチョーク
    コイルの製造方法において、第1の磁性体層上に感光性
    ガラスを用いて第1の非磁性体層が形成され、かつ該第
    1の非磁性体層の該うず巻状コイルの中心部分及び外周
    部分に対応する位置に第1の磁性体層が露出した部分を
    形成し、該第1の非磁性体層の表面に感光性導電ペース
    トを用いて第1のうず巻状コイルの内側端に接続される
    引出し電極を形成し、露出した該第1の磁性体層上に第
    2の磁性体層を形成する第1の工程、該引出し電極が形
    成された第1の非磁性体層上に感光性ガラスを用いて第
    2の非磁性体層を形成し、かつ該第2の非磁性体層の該
    うず巻状コイルの中心部分及び外周部分に対応する位置
    に該第2の磁性体層が露出した部分を形成し、該第2の
    非磁性体層の表面に感光性導電ペーストを用いて第1の
    うず巻状コイルを形成し、露出した該第2の磁性体層上
    に第3の磁性体層を形成する第2の工程、該第2の非磁
    性体層上に感光性ガラスを用いて第3の非磁性体層を形
    成し、かつ該第3の非磁性体層の該うず巻状コイルの中
    心部分及び外周部分に対応する位置に第3の磁性体層が
    露出した部分を形成し、該第3の非磁性体層の表面に、
    感光性導電ペーストを用いて第2のうず巻状コイルを形
    成し、露出した該第3の磁性体層上に第4の磁性体層を
    形成する第3の工程及び、該第3の非磁性体層の上に感
    光性ガラスを用いて第4の非磁性体層を形成し、かつ該
    第4の非磁性体層の該うず巻状コイルの中心部分及び外
    周部分に対応する位置に第4の磁性体層が露出した部分
    を形成し、該第4の非磁性体層の表面に感光性導電ペー
    ストを用いて該第2のうず巻状コイルの内側端に接続さ
    れる引出し電極を形成し、露出した該第4の磁性体層上
    に第5の磁性体層を形成する第4の工程を備えたことを
    特徴とするコモンモードチョークコイルの製造方法。
  11. 【請求項11】 導電体からなり、同一幅、同一巻数の
    1対のうず巻状コイルを、入出力部分を除いて、非磁性
    体層を介して平行に対向させ、これら1対のうず巻状コ
    イルを1対の磁性体層で挟み込むと共に、該うず巻状コ
    イルの中心部分及び外周部分に、該うず巻状コイルに対
    して垂直方向に延在する磁性体部を形成し、これらを一
    体化した本体に外部端子を設けたコモンモードチョーク
    コイルの製造方法において、第1の磁性体層の表面に、
    感光性導電ペーストを塗布し、これを乾燥、露光、現像
    することにより第1のうず巻状コイルの内側端に接続さ
    れる引出し電極を形成する第1の工程、該引出し電極が
    形成された該第1の磁性体層上に感光性ガラスを塗布
    し、これを乾燥、露光、現像することにより該うず巻状
    コイルの中心部分及び外周部分に対応する位置に該第1
    の磁性体層が露出した部分を有する第1の非磁性体層が
    形成され、該第1の非磁性体層の表面に感光性導電ペー
    ストを塗布し、これを乾燥、露光、現像することにより
    第1のうず巻状コイルを形成し、露出した該第1の磁性
    体層上に第2の磁性体層を形成する第2の工程、該第1
    の非磁性体層上に感光性ガラスを塗布し、これを乾燥、
    露光、現像することにより該うず巻状コイルの中心部分
    及び外周部分に対応する位置に該第2の磁性体層が露出
    した部分を有する第2の非磁性体層が形成され、該第2
    の非磁性体層の表面に感光性導電ペーストを塗布し、こ
    れを乾燥、露光、現像することにより第2のうず巻状コ
    イルを形成し、露出した該第2の磁性体層上に第3の磁
    性体層を形成する第3の工程及び、該第2の非磁性体層
    の上に感光性ガラスを塗布し、これを乾燥、露光、現像
    することにより該うず巻状コイルの中心部分及び外周部
    分に対応する位置に該第3の磁性体層が露出した部分を
    有する第3の非磁性体層が形成され、該第3の非磁性体
    層の表面に感光性導電ペーストを塗布し、これを乾燥、
    露光、現像することにより該第2のうず巻状コイルの内
    側端に接続される引出し電極を形成し、露出した該第3
    の磁性体層上に第4の磁性体層を形成する第4の工程を
    備えたことを特徴とするコモンモードチョークコイルの
    製造方法。
  12. 【請求項12】 導電体からなり、同一幅、同一巻数の
    1対のうず巻状コイルを、入出力部分を除いて、非磁性
    体層を介して平行に対向させ、これら1対のうず巻状コ
    イルを1対の磁性体層で挟み込むと共に、該うず巻状コ
    イルの中心部分及び外周部分に、該うず巻状コイルに対
    して垂直方向に延在する磁性体部を形成し、これらを一
    体化した本体に外部端子を設けたコモンモードチョーク
    コイルの製造方法において、第1の磁性体層上に感光性
    ガラスを塗布し、これを乾燥、露光、現像することによ
    り該うず巻状コイルの中心部分及び外周部分に対応する
    位置に該第1の磁性体層が露出した部分を有する第1の
    非磁性体層を形成し、該第1の非磁性体層の表面に感光
    性導電ペーストを塗布し、これを乾燥、露光、現像する
    ことにより第1のうず巻状コイルの内側端に接続される
    引出し電極を形成し、露出した該第1の磁性体層上に第
    2の磁性体層を形成する第1の工程、該引出し電極が形
    成された該第1の非磁性体層上に感光性ガラスを塗布
    し、これを乾燥、露光、現像することにより該うず巻状
    コイルの中心部分及び外周部分に対応する位置に該第2
    の磁性体層が露出する部分を有する第2の非磁性体層を
    形成し、該第2の非磁性体層の表面に感光性導電ペース
    トを塗布し、これを乾燥、露光、現像することにより第
    1のうず巻状コイルを形成し、露出した該第2の磁性体
    層上に第3の磁性体層を形成する第2の工程、該第2の
    非磁性体層上に感光性ガラスを塗布し、これを乾燥、露
    光、現像することにより該うず巻状コイルの中心部分及
    び外周部分に対応する位置に該第3の磁性体層が露出し
    た部分を有する第3の非磁性体層を形成し、該第3の非
    磁性体層の表面に感光性導電ペーストを塗布し、これを
    乾燥、露光、現像することにより第2のうず巻状コイル
    を形成し、露出した該第3の磁性体層上に第4の磁性体
    層を形成する第3の工程及び、該第3の非磁性体層の上
    に感光性ガラスを塗布し、これを乾燥、露光、現像する
    ことにより該うず巻状コイルの中心部分及び外周部分に
    対応する位置に該第4の磁性体が露出した部分を有する
    第4の非磁性体層が形成され、該第4の非磁性体層の表
    面に感光性導電ペーストを塗布し、これを乾燥、露光、
    現像することにより該第2のうず巻状コイルの内側端に
    接続される引出し電極を形成し、露出した該第4の磁性
    体層上に第5の磁性体層を形成する第4の工程を備えた
    ことを特徴とするコモンモードチョークコイルの製造方
    法。
JP25293899A 1999-09-07 1999-09-07 コモンモードチョークコイル及びその製造方法 Pending JP2001076930A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25293899A JP2001076930A (ja) 1999-09-07 1999-09-07 コモンモードチョークコイル及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25293899A JP2001076930A (ja) 1999-09-07 1999-09-07 コモンモードチョークコイル及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001076930A true JP2001076930A (ja) 2001-03-23

Family

ID=17244257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25293899A Pending JP2001076930A (ja) 1999-09-07 1999-09-07 コモンモードチョークコイル及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001076930A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004128506A (ja) * 2002-10-01 2004-04-22 Ceratec Co Ltd 積層型コイル部品及びその製造方法
JP2005159222A (ja) * 2003-11-28 2005-06-16 Tdk Corp 薄膜コモンモードフィルタ及び薄膜コモンモードフィルタアレイ
JP2005159223A (ja) * 2003-11-28 2005-06-16 Tdk Corp 薄膜コモンモードフィルタ及び薄膜コモンモードフィルタアレイ
JP2005341359A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd コモンモードノイズフィルタ
WO2005117037A1 (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. コモンモードノイズフィルタ
JP2005340611A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd コモンモードノイズフィルタ
JP2009246141A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Casio Comput Co Ltd コイル状電子部品
JP2012114444A (ja) * 2010-11-25 2012-06-14 Qiankun Kagi Kofun Yugenkoshi 高インダクタンスを持つインダクタの製造方法
US9147512B2 (en) 2011-09-30 2015-09-29 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Coil parts and method of fabricating the same

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004128506A (ja) * 2002-10-01 2004-04-22 Ceratec Co Ltd 積層型コイル部品及びその製造方法
US6917274B2 (en) 2002-10-01 2005-07-12 Ceratech Corporation Stacked coil device and fabrication method thereof
JP2005159222A (ja) * 2003-11-28 2005-06-16 Tdk Corp 薄膜コモンモードフィルタ及び薄膜コモンモードフィルタアレイ
JP2005159223A (ja) * 2003-11-28 2005-06-16 Tdk Corp 薄膜コモンモードフィルタ及び薄膜コモンモードフィルタアレイ
JP2005340611A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd コモンモードノイズフィルタ
WO2005117037A1 (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. コモンモードノイズフィルタ
JP2005341359A (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd コモンモードノイズフィルタ
US7119649B2 (en) 2004-05-28 2006-10-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Common mode noise filter
JP4626185B2 (ja) * 2004-05-28 2011-02-02 パナソニック株式会社 コモンモードノイズフィルタ
JP4670262B2 (ja) * 2004-05-28 2011-04-13 パナソニック株式会社 コモンモードノイズフィルタ
JP2009246141A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Casio Comput Co Ltd コイル状電子部品
JP2012114444A (ja) * 2010-11-25 2012-06-14 Qiankun Kagi Kofun Yugenkoshi 高インダクタンスを持つインダクタの製造方法
US9147512B2 (en) 2011-09-30 2015-09-29 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Coil parts and method of fabricating the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4477345B2 (ja) 薄膜コモンモードフィルタ及び薄膜コモンモードフィルタアレイ
US7145427B2 (en) Coil component and method of manufacturing the same
JP4028884B1 (ja) コイル部品
TW544698B (en) Method of manufacturing laminated ceramic electronic component and laminated ceramic electronic component
JP3027081B2 (ja) 薄膜素子
KR101075318B1 (ko) 적층형 트랜스 부품
JP4807270B2 (ja) コイル部品
JPH08203737A (ja) コイル部品
US5761791A (en) Method of manufacturing a chip transformer
JP2005159222A (ja) 薄膜コモンモードフィルタ及び薄膜コモンモードフィルタアレイ
JP2002373810A (ja) チップ型コモンモードチョークコイル
JP2001076930A (ja) コモンモードチョークコイル及びその製造方法
JP2002190410A (ja) 積層型トランス
JP3161455B2 (ja) コモンモードチョークコイル
JP2001060514A (ja) コモンモードチョークコイル及びその製造方法
JPH09270332A (ja) 電子部品
JP6848592B2 (ja) コイル部品
JP2002203718A (ja) 積層型コモンモードチョークコイル
JPH0917634A (ja) 積層型インダクタ
JP4287063B2 (ja) コモンモードチョークコイルの製造方法
JPH0745932Y2 (ja) 積層型コイル
JP2933096B2 (ja) シールド付チップ型コイル
JP3225637B2 (ja) チップ型チョークコイル
JP2005116647A (ja) コモンモードチョークコイル及びその製造方法並びにコモンモードチョークコイルアレイ
JP2002198244A (ja) コモンモードチョークコイルの製造方法