JP2932883B2 - 電動機用ステータ鉄心および電動機用ステータ鉄心の製造方法 - Google Patents

電動機用ステータ鉄心および電動機用ステータ鉄心の製造方法

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JP2932883B2 JP3163693A JP3163693A JP2932883B2 JP 2932883 B2 JP2932883 B2 JP 2932883B2 JP 3163693 A JP3163693 A JP 3163693A JP 3163693 A JP3163693 A JP 3163693A JP 2932883 B2 JP2932883 B2 JP 2932883B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁極コアを円環状継鉄
コアの内周部に嵌入させて形成される電動機用ステータ
鉄心およびそのステータ鉄心の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、電動機のステータ鉄心において
は、磁極部と継鉄部を一体に成型すると、磁極部に巻線
を施すときに継鉄部が邪魔となり巻線作業が複雑にな
る。このような巻線作業が複雑になるのを防いだステー
タ鉄心としては、例えば特開昭58−33945号公報
に開示されたものがある。
【0003】この公報に開示されたステータ鉄心は、磁
極コアと継鉄コアとが別体に形成され、磁極コアに巻線
を施した後にこの磁極コアを継鉄コアに結合させる構造
になっていた。前記磁極コアは略筒状に形成され、筒状
部分の外周部に巻線用ティースが設けられていた。ま
た、継鉄コアも略円筒状に形成され、前記磁極コアのテ
ィースが嵌入する凹部が内周部に設けられていた。な
お、前記ティースおよび凹部からなる嵌合部は、軸線方
向(嵌合方向)の全域にわたって嵌合幅が等しくなるよ
うに形成されていた。
【0004】すなわち、ステータ鉄心を組立てるには、
磁極コアに巻線を施した後に、ティースを凹部に嵌入さ
せて磁極コアを継鉄コア内に嵌入させて行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述したよ
うに磁極コアを継鉄コアの内周部に嵌入させてステータ
鉄心を形成する電動機では、磁極コアを継鉄コアに圧入
嵌合させるときにコアの一端側から他端側までの嵌合部
全域にわたって両者が擦れあうため、嵌合部が著しく塑
性変形してステータ鉄心の全体がいびつな形状に変形し
てしまうことがあった。これは、磁極コアと継鉄コアと
の圧入嵌合部が嵌合方向の全域にわたって同じ形状に形
成されていたからである。
【0006】ステータ鉄心の全体が変形してしまうと、
ステータ鉄心とロータとの間のエアギャップが不均一に
なってしまい、磁気的な不釣り合いに起因して騒音や振
動が生じ易い。しかも、前記嵌合部の塑性変形で嵌合強
度にばらつきが生じて電動機の特性が低下したり、異音
が発生したりし易い。
【0007】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、磁極コアを継鉄コアに嵌入させると
きに嵌合部が塑性変形するのを抑え、ステータ鉄心全体
の精度を高めると共に、嵌合部の強度のばらつきを小さ
くすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電動機用ス
テータ鉄心は、磁極コアと継鉄コアとの嵌合部を、嵌合
方向手前側と奥側とで嵌合幅を変えて構成し、嵌合方向
奥側となる奥側嵌合部を、手前側嵌合部より幅狭に形成
すると共に、嵌合方向手前側から嵌合部を見たときに手
前側嵌合部の内方となる位置に形成したものである。
【0009】本発明に係る電動機用ステータ鉄心の製造
方法は、磁極コア用鋼板を予め定めた枚数だけ打ち抜い
た後、打ち抜き用金型を磁極コアと継鉄コアとの嵌合部
の形状が異なる金型へ交換して残り枚数を打ち抜くもの
であり、前記嵌合部の嵌合方向奥側となる鋼板を打ち抜
くときに、嵌合方向手前側の鋼板を打ち抜く金型に対し
て嵌合部が幅狭に形成され、かつこの嵌合部が前記手前
側打ち抜き用金型での嵌合部の内方に配置された金型を
使用するものである。
【0010】
【作用】磁極コアを継鉄コアに圧入嵌合させるときに
は、磁極コアの奥側嵌合部となる部分は継鉄コアの手前
側嵌合部となる部分に触れることがない。このため、両
コアを嵌合させるときの嵌合ストロークは、嵌合部の嵌
合方向に対する全長から手前側嵌合部の寸法分だけ差し
引いた寸法となる。
【0011】
【実施例】実施例1.以下、本発明の一実施例を図1な
いし図3によって詳細に説明する。図1は本発明に係る
電動機用ステータ鉄心の分解斜視図、図2は本発明に係
る電動機用ステータ鉄心の平面図で、同図は磁極コアを
継鉄コアに嵌入させた状態を示す。図3は本発明に係る
電動機用ステータ鉄心を製造する際に使用するプレス装
置の概略構成を示す斜視図である。
【0012】これらの図において、1は磁極コア、2は
この磁極コア1が嵌入する継鉄コアである。磁極コア1
は、図2中に符号3で示すロータを収容する円筒部4
と、この円筒部4の外周部から径方向外側へ向けて突出
した4つの巻線部5とから形成されている。また、この
磁極コア1は、けい素鋼板等の板材を打ち抜いて形成さ
れた磁極コア用鋼板を複数枚積み重ねて形成されてい
る。なお、積み重ねるに当たっては、図中符号6で示す
抜きかしめ部を下側に位置する磁極コア用鋼板の抜きか
しめ部に係合させて行う。
【0013】前記巻線部5の突出端部には継鉄コア2に
嵌入する突部7が形成されている。この突部7は平面視
略扇状に形成され、磁極コア1を継鉄コア2に嵌入させ
るときの嵌合方向手前側と奥側とで扇の外形寸法(嵌合
幅)を変えて形成されている。図においては嵌合方向手
前側となる手前側突部を符号8で示し、嵌合方向奥側と
なる奥側突部を符号9で示す。なお、手前側突部8およ
び奥側突部9の嵌合方向に対する寸法(嵌合代)は、本
実施例では磁極コア1の積層方向の寸法の約1/2とさ
れている。なお、図2において符号5aは樹脂成形部を
示す。
【0014】これらの手前側突部8と奥側突部9は、図
2に示すように平面視において互いに相似形となるよう
に形成されており、手前側突部8より奥側突部9が小さ
く形成されている。しかも、奥側突部9は、嵌合方向手
前側から磁極コア1を見たときに、言い換えれば図2に
示すように平面視において、手前側突部8の内方となる
位置に形成されている。すなわち、突部7は、磁極コア
1の積層方向に2段で順次大きくなっている。
【0015】前記継鉄コア2は、前記磁極コア1が嵌入
する中空部を有する円環状に形成されている。なお、こ
の継鉄コア2も磁極コア1と同様にけい素鋼板等の板材
を打ち抜いて形成された継鉄コア用鋼板を複数枚積み重
ねて形成されている。そして、この円環状継鉄コア2の
内周部に、磁極コア1の突部7が嵌入する凹部10が4
箇所に形成されている。
【0016】各凹部10は、前記手前側突部8が嵌入す
る手前側凹部11と、前記奥側突部9が嵌入する奥側凹
部12とから構成されている。すなわち、手前側凹部1
1および奥側凹部12は平面視において略扇状に開口
し、手前側凹部11より奥側凹部12の方が扇状開口部
が狭くなっている。しかも、奥側凹部12は、平面視に
おいて手前側凹部11の内方に位置づけられている。ま
た、手前側凹部11と奥側凹部12での嵌合代も、継鉄
コア2の積層方向の寸法の約1/2とされている。
【0017】このように構成されたステータ鉄心では、
磁極コア1の手前側突部8と継鉄コア2の手前側凹部1
1とで本発明に係る手前側嵌合部13が構成され、奥側
突部9と奥側凹部12とで奥側嵌合部14が構成される
ことになる。そして、このステータ鉄心を組立てるに
は、磁極コア1の巻線部5に巻線を施した後にこの磁極
コア1を継鉄コア2に圧入嵌合させて行われる。
【0018】ここで、前記圧入嵌合時の動作をさらに詳
細に説明する。磁極コア1を継鉄コア2の中空部に挿入
すると、先ず、磁極コア1の奥側突部9が継鉄コア2の
手前側凹部11に臨む。このとき、手前側凹部11は奥
側突部9より大きく開口しているために両者が触れ合う
ことはない。
【0019】そして、磁極コア1がその積層方向の寸法
の約半分だけ継鉄コア2内に挿入されると、奥側突部9
が奥側凹部12に嵌入するようになると共に、手前側突
部8が手前側凹部11に嵌入するようになる。すなわ
ち、圧入はコア厚み(磁極コア1および継鉄コア2の積
層方向の寸法)の約1/2となるストローク位置から始
まり、この圧入開始位置からコア厚みの約1/2だけ磁
極コア1を継鉄コア2内に押し込んだところで終了す
る。
【0020】したがって、磁極コア1を継鉄コア2に圧
入嵌合させるときには、磁極コア1の奥側突部9は継鉄
コア2の手前側凹部11に触れることがないから、両コ
アを圧入嵌合させるときの圧入ストロークは、コア厚み
(嵌合部の嵌合方向に対する全長)から手前側嵌合部1
3の寸法分だけ差し引いた寸法となる。このため、磁極
コア1と継鉄コア2との嵌合代をコア厚みと同等に確保
しつつ、圧入代を減らすことができる。この圧入代は、
実施例においては嵌合代の約1/2である。
【0021】次に、このステータ鉄心を製造する方法を
図3によって説明する。図3において、符号15はプレ
ス装置で、このプレス装置15は従来周知の順送プレス
であって、上金型装置16と、下金型装置17とから構
成されている。18はロータ用鋼板,磁極コア用鋼板お
よび継鉄コア用鋼板を打ち抜くためのフープ材である。
【0022】上下両金型装置16,17は、フープ材1
8からロータ6,磁極コア1および継鉄コア2を形成す
るロータ用金型19と、磁極コア1を形成する磁極コア
用金型20と、継鉄コア2を形成する継鉄コア用金型2
1等をそれぞれ備えている。前記ロータ用金型19は、
フープ材18からロータ用鋼板を打ち抜き、それを積層
させてロータ3を形成するように構成されている。
【0023】前記磁極コア用金型20は、前記ロータ用
金型19よりフープ材18の搬送方向下流側に配置さ
れ、ロータ用鋼板を打ち抜いた後のフープ材18から磁
極コア用鋼板1aを打ち抜き、この打ち抜いた鋼板1a
を一度フープ材18の元の位置へ戻し(プッシュバッ
ク)てから抜きかしめによって順次積層させるように構
成されている。また、打ち抜くときに用いる金型本体2
0aは、嵌合用突部7の形状の異なる2種類(手前側突
部8を形成するものと、奥側突部9を形成するもの)が
設けられており、所定枚数だけ打ち抜きを行った後に一
方から他方へ交換される構造になっている。
【0024】前記継鉄コア用金型21は前記磁極コア用
金型20よりフープ材18の搬送方向下流側に配置さ
れ、磁極コア用金型20と同様に打ち抜き後にプッシュ
バックを行い、抜きかしめよによって継鉄コア2を形成
する構造になっている。すなわち、ロータ用鋼板や磁極
コア用鋼板を打ち抜いた後のフープ材18から継鉄コア
用鋼板2aを打ち抜き、この打ち抜いた鋼板2aを一度
フープ材18の元の位置へ戻し(プッシュバック)てか
ら抜きかしめによって順次積層させるように構成されて
いる。
【0025】このように構成されたプレス装置15で
は、フープ材18をパイロットピン孔18aを基準にし
て図中矢印A方向へ寸動させ、ロータ3,磁極コア1お
よび継鉄コア2を形成する。すなわち、図3においてP
1でロータ3となる鋼板がロータ用金型19によって打
ち抜かれた後、P2で磁極コア用金型20の金型本体2
0aによって磁極コア用鋼板1aが打ち抜かれる。この
磁極コア用鋼板1aは、P3に示すように打ち抜かれた
後にフープ材18の元の位置へ戻される(プッシュバッ
クされる)。そして、プッシュバックされた磁極コア用
鋼板1aはP4において磁極コア用金型20によって抜
きかしめされる。言い換えれば、直前に積層された磁極
コア用鋼板1aの上へ積み重ねられてかしめられる。
【0026】所定枚数重ねることによって磁極コア1が
形成されるが、本実施例では、全積層枚数の約1/2と
なる枚数だけ打ち抜きを行った後に、金型本体20aを
嵌合用突部7の形状の異なるものへ交換する。この交換
は、プレス装置15に内蔵された切替え装置(図示せ
ず)が自動的に行う。例えば、奥側突部9を有する磁極
コア用鋼板1aを前記枚数だけ打ち抜いた後に、手前側
突部8を有する磁極コア用鋼板1aを残り枚数打ち抜
く。打ち抜きに供する金型本体20aをこのように交換
することによって、前記突部8,9と共に継鉄コアの手
前側凹部11,奥側凹部12が形成されることになる。
【0027】上述したように磁極コア用鋼板1aを打ち
抜き、抜きかしめした後は、P5において磁極コア用鋼
板1aを打ち抜いた後のフープ材18から継鉄コア用金
型21が継鉄コア用鋼板2aを打ち抜く。そして、この
継鉄コア用金型21は、P6で示すように打ち抜いた継
鉄コア用鋼板2aをプッシュバックして元のフープ材1
8へ一度戻し、その後、P7において抜きかしめする。
これによって継鉄コア2が形成される。なお、前記磁極
コア用金型20の金型本体20aを交換して打ち抜きを
行うことによって突部8,凹部11と、突部9,凹部1
2とがそれぞれ同時に形成されているため、磁極コア1
の積層枚数と同数だけ積層させることによって、磁極コ
ア1が嵌入できる構造の継鉄コア2が得られる。すなわ
ち、磁極コア1を嵌合方向奥側(奥側突部9が設けられ
る方)から積層させた場合には、継鉄コア2も嵌合方向
奥側(奥側凹部12が設けられる方)から積層される。
【0028】このようにしてプレス装置15によってロ
ータ3,磁極コア1および継鉄コア2を形成することが
できる。
【0029】実施例2.なお、前記実施例では嵌合部を
2段に形成した例を示したが、段数は適宜増やすことが
できる。例えば、図4に示すように3段とすることもで
きる。図4は本発明に係るステータ鉄心の他の実施例を
示す断面図である。同図において31は磁極コア、32
は継鉄コアである。磁極コア31には、径方向外側へ突
出する寸法が図中矢印で示す嵌合方向の奥側から次第に
大きくなる3つの嵌合部31a〜31cが形成され、継
鉄コア32には前記嵌合部31a〜31cが嵌入可能な
嵌入部32a〜32cが形成されている。
【0030】このように嵌合部形状の大きさが3段で構
成される場合には、圧入はコア厚みの2/3のストロー
ク位置から開始され、コア厚みの1/3だけ進んだとこ
ろで終了する。この圧入時の圧入力と圧入ストロークの
関係を図5に示す。なお、図5において符号nは形状が
異なる嵌合部の数であり、n=1では嵌合部形状が嵌合
部全域にわたって同じとなる従来のステータ鉄心の場合
を示し、n=2では前記実施例1で示したステータ鉄心
の場合を示し、n=3では前記実施例2で示したステー
タ鉄心の場合を示す。また、図5中に平行斜線を施して
示す部分の面積は圧入時に必要としたエネルギーに相当
する。
【0031】n=3の場合、嵌合部での保持力は圧入完
了直前に作用するから、前記斜線部が最も狭くなってい
る。すなわち、嵌合部の数量が多くなるにしたがって余
分な嵌合部の塑性変形を減少できることが分かる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る電動機
用ステータ鉄心は、磁極コアと継鉄コアとの嵌合部を、
嵌合方向手前側と奥側とで嵌合幅を変えて構成し、嵌合
方向奥側となる奥側嵌合部を、手前側嵌合部より幅狭に
形成すると共に、嵌合方向手前側から嵌合部を見たとき
に手前側嵌合部の内方となる位置に形成したものであ
り、本発明に係る電動機用ステータ鉄心の製造方法は、
磁極コア用鋼板を予め定めた枚数だけ打ち抜いた後、打
ち抜き用金型を磁極コアと継鉄コアとの嵌合部の形状が
異なる金型へ交換して残り枚数を打ち抜くものであり、
前記嵌合部の嵌合方向奥側となる鋼板を打ち抜くとき
に、嵌合方向手前側の鋼板を打ち抜く金型に対して嵌合
部が幅狭に形成され、かつこの嵌合部が前記手前側打ち
抜き用金型での嵌合部の内方に配置された金型を使用す
るものであるため、磁極コアを継鉄コアに圧入嵌合させ
るときには、磁極コアの奥側嵌合部となる部分は継鉄コ
アの手前側嵌合部となる部分に触れることがない。
【0033】したがって、両コアを嵌合させるときの嵌
合ストロークは、嵌合部の嵌合方向に対する全長から手
前側嵌合部の寸法分だけ差し引いた寸法となる。このた
め、磁極コアと継鉄コアとの嵌合代をコア厚みと同等に
確保しつつ、圧入代を減らすことができるから、圧入嵌
合時に磁極コアと継鉄コアとの嵌合部が塑性変形するの
を低減できる。
【0034】すなわち、本発明によれば、ステータ鉄心
の全体の精度を向上させることができ、嵌合部の強度の
ばらつきを低減することができる。このため、回転時に
特性が低下するのを防ぐことができると共に、騒音や振
動が発生するのを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動機用ステータ鉄心の分解斜視
図である。
【図2】本発明に係る電動機用ステータ鉄心の平面図
で、同図は磁極コアを継鉄コアに嵌入させた状態を示
す。
【図3】本発明に係る電動機用ステータ鉄心を製造する
際に使用するプレス装置の概略構成を示す斜視図であ
る。
【図4】本発明に係るステータ鉄心の他の実施例を示す
断面図である。
【図5】圧入時の圧入力と圧入ストロークの関係を示す
グラフである。
【符号の説明】
1 磁極コア 1a 磁極コア用鋼板 2 継鉄コア 8 手前側突部 9 奥側突部 11 手前側凹部 12 奥側凹部 13 手前側嵌合部 14 奥側嵌合部 15 プレス装置 20 磁極コア用金型 20a 金型本体 21 継鉄コア用金型 31 磁極コア 31a 嵌合部 31b 嵌合部 31c 嵌合部 32 継鉄コア 32a 嵌入部 32b 嵌入部 32c 嵌入部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木枝 鋼希 岐阜県中津川市駒場町1番3号 三菱電 機株式会社 中津川製作所内 (72)発明者 竹腰 幸典 岐阜県中津川市駒場町1番3号 三菱電 機株式会社 中津川製作所内 (56)参考文献 特開 平4−217831(JP,A) 特開 平3−3622(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 1/12 - 1/18 H02K 15/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁極コアを円環状継鉄コアの内周部に嵌
    入させて形成された電動機用ステータ鉄心において、前
    記磁極コアと継鉄コアとの嵌合部を、嵌合方向手前側と
    奥側とで嵌合幅を変えて構成してなり、嵌合方向奥側と
    なる奥側嵌合部を、手前側嵌合部より幅狭に形成すると
    共に、嵌合方向手前側から嵌合部を見たときに手前側嵌
    合部の内方となる位置に形成したことを特徴とする電動
    機用ステータ鉄心。
  2. 【請求項2】 板材から同心状に打ち抜かれた磁極コア
    用鋼板と円環状継鉄コア用鋼板とをそれぞれ順次重ね合
    わせて磁極コアおよび円環状継鉄コアを形成し、前記磁
    極コアを前記円環状継鉄コアの内周部に嵌入させる電動
    機用ステータ鉄心の製造方法において、前記磁極コア用
    鋼板を予め定めた枚数だけ打ち抜いた後、打ち抜き用金
    型を磁極コアと円環状継鉄コアとの嵌合部の形状が異な
    る金型へ交換して残り枚数を打ち抜いてなり、前記嵌合
    部の嵌合方向奥側となる鋼板を打ち抜くときに、嵌合方
    向手前側の鋼板を打ち抜く金型に対して嵌合部が幅狭に
    形成され、かつこの嵌合部が前記手前側打ち抜き用金型
    での嵌合部の内方に配置された金型を使用することを特
    徴とする電動機用ステータ鉄心の製造方法。
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