JP4063140B2 - モータ用ステータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はモータ用ステータに関する。本発明のモータ用ステータはブラシレスモータに用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】
従来、特許文献1にモータ用コア及びステータが開示されている。このモータ用コアは、珪素鋼板が積層されてなり、コイルが巻回されるティース毎に周方向で分割されている。各コアは、円筒の一部をなすコア本体と、このコア本体と一体のティースとからなる。また、このモータ用ステータは、コイルを巻回した複数個のコアにハウジングが例えば焼嵌めされて円筒状に構成されている。このステータでは、コアにコイルを巻回するため、他のティースがコイルの巻回の障害となることがなく、コイルを高密度に巻回することができる。そのため、このステータによれば、モータの小型化を実現することができる。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−322439号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のステータでは、コイルを巻回した複数個のコアにハウジングを焼嵌め等により密着固定しなければならないため、組み付けが面倒であった。また、コアは珪素鋼板が積層されたものであるため、積層鋼板の寸法のバラツキ等によりコアの端面に凹凸を生じ、コア同士の接触面積が少なくなったりバラツキが生じたりしていた。このように、コア同士の接触面積が少なくなることにより、磁気抵抗が増大し、モータ出力の低下を招いていた。また、コア同士の接触面積にバラツキが生じることにより、磁気抵抗が変動し、コギングトルク及びトルクリップルが増大していた。
【0005】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、組み付けが容易で、モータ出力を高く維持しつつ、コギングトルク及びトルクリップルを低減可能なモータ用ステータを提供することを解決すべき課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のモータ用ステータは、コイルが巻回されるティース毎に周方向で分割された複数個のモータ用コアが組み合わされることにより構成される円筒状のモータ用ステータにおいて、各前記モータ用コアは、円筒の一部をなすコア本体と、該コア本体と一体の前記ティースとからなり、該コア本体は軸方向一端側が大きな周長を確保し、軸方向他端側が小さな周長を確保する両側面を有する楔形状であり、各該モータ用コアが軸方向一端側と軸方向他端側とを交互に配置され、大きな周長を確保する該軸方向一端側の該モータ用コアが圧入されることにより円筒状に構成されていることを特徴とする。
【0008】
本発明のモータ用ステータにおいて、コアのコア本体は、軸方向一端側が大きな周長を確保し、軸方向他端側が小さな周長を確保する両側面を有する楔形状をなしている。そのため、円筒状のハウジング内に、各コアを軸方向一端側と軸方向他端側とを交互に配置し、大きな周長である軸方向一端側のコアを圧入することにより、ステータを容易に組付けることができる。また、コア同士の接触面積が大きくなり、接触面積のバラツキも少なくなる。
【0009】
したがって、本発明のモータ用ステータによれば、組み付けが容易で、モータ出力を高く維持しつつ、コギングトルク及びトルクリップルを低減することができる。
【0010】
コアは、磁性粉体を一体焼結してなるものであることが好ましい。これにより、コアの側面に凹凸を生じ難くなるため、さらにコア同士の接触面積が大きくなるとともに、接触面積のバラツキも少なくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面を参照しつつ説明する。
【0012】
実施形態のステータ10において、コア1は、図1に示すように、円筒の一部をなし、楔形状のコア本体2と、このコア本体2と一体をなし、コイル4が巻回されるティース3とから構成される。コア本体2は、軸方向一端2a側が大きな周長L1を確保し、軸方向他端2b側が小さな周長L2を確保する両側面2c、2dを有している。
【0013】
また、実施形態のステータ10は、図3に示すように、円筒状のハウジング6内に各コア1が軸方向一端2a側と軸方向他端2b側とを交互に組み合わされることにより円筒状に構成されている。ただし、図3においては、ティース3に巻回されるコイル4を省略している。
【0014】
以上の構成をしたコア1及びステータ10は以下のように製造される。まず、磁性粉体を成形型のキャビティに入れて成形し、得られた成形品を焼結することにより、コア本体2及びティース3が一体として製造される。このティース3に図示しないインシュレータを装着した上でコイル4を巻回することにより、図1に示すコア1が得られる。なお、本実施形態においては、磁性粉体として日立粉末冶金製ニッカロイを採用している。
【0015】
次に、図2に示すように、円筒状のハウジング6を軸方向を上下にして配置する。そして、コア本体2の一端2a側を下方、他端2b側を上方にして、かつコア本体2がハウジング6に当接するようにして、複数のコア1をハウジング6内に配置する。その後、コア本体2の一端2a側を上方、他端2b側を下方にした複数のコア1を、ハウジング6の上方より矢印のように、ハウジング6内に配置された各コア1間に圧入する。この際、ハウジング6内の各コア1の側面2cとハウジング6の上方の各コア1の側面2cとが当接する。また、ハウジング6内の各コア1の側面2dとハウジング6の上方の各コア1の側面2dとが当接する。ただし、図2においては、ティース3に巻回されるコイル4を省略している。こうして、図3に示すステータ10が得られる。
【0016】
本実施形態のステータ10において、コア1は、コイル4が巻回されるティース3毎に周方向で分割され、複数個が組み合わされることにより円筒状のステータ10を構成する。このコア1のコア本体2は、軸方向一端2a側が大きな周長L1を確保し、軸方向他端2b側が小さな周長L2を確保する両側面2c、2dを有する楔形状をなしている。そのため、円筒状のハウジング6内に、各コア1を軸方向一端2a側と軸方向他端2b側とを交互に配置し、大きな周長L1である軸方向一端2a側のコア1を圧入することにより、ステータ10を容易に組付けることができる。また、コア1同士の接触面積が大きくなり、接触面積のバラツキも少なくなる。
【0017】
また、このコア1は、磁性粉体を一体焼結してなるものであるため、コア1の両側面2c、2dに凹凸を生じ難くなるため、さらにコア1同士の接触面積が大きくなるとともに、接触面積のバラツキも少なくなる。
【0018】
したがって、実施形態のステータ10によれば、組み付けが容易で、モータ出力を高く維持しつつ、コギングトルク及びトルクリップルを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のコアの斜視図である。
【図2】実施形態のステータの組付け図である。
【図3】実施形態のステータの斜視図である。
【符号の説明】
1…コア
2…コア本体
2a…一端
2b…他端
2c、2d…側面
L1、L2…周長
3…ティース
4…コイル
6…ハウジング
10…ステータ
Claims (2)
- コイルが巻回されるティース毎に周方向で分割された複数個のモータ用コアが組み合わされることにより構成される円筒状のモータ用ステータにおいて、
各前記モータ用コアは、円筒の一部をなすコア本体と、該コア本体と一体の前記ティースとからなり、該コア本体は軸方向一端側が大きな周長を確保し、軸方向他端側が小さな周長を確保する両側面を有する楔形状であり、
各該モータ用コアが軸方向一端側と軸方向他端側とを交互に配置され、大きな周長を確保する該軸方向一端側の該モータ用コアが圧入されることにより円筒状に構成されていることを特徴とするモータ用ステータ。 - 前記モータ用コアは、磁性粉体を一体焼結してなるものであることを特徴とする請求項1記載のモータ用ステータ。
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