JP2015171193A - 電機子コア及び電機子 - Google Patents
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Abstract
【課題】所望の軸出力のインナロータ構造のモータ及びアウタロータ構造のモータを得ることができる電機子コア及び電機子を得る。【解決手段】電機子コア12は、電磁鋼を用いて形成された複数のコア本体24と、磁性粉末が圧縮されることによって形成されていると共に、複数のコア本体24の径方向内側の端部を周方向に連結するヨーク部18と、を備えている。磁性粉末の密度やヨーク部18の形状を調整することにより、所望の軸出力のモータを得ることができる。また、複数のコア本体24の径方向内側の端部又は径方向外側の端部をヨーク部18によって連結することにより、インナロータ構造のモータ又はアウタロータ構造のモータを得ることができる。【選択図】図1
Description
本発明は、電機子コア及び電機子に関する。
下記特許文献1には、鋼板材を用いて形成されたコアシートを積層させることによって構成された電機子コア(ステータコア)と、磁性粉で成形した圧粉体と、を含んで構成された電機子(ステータ)が開示されている。また、ティースの先端部である磁極は、磁極基部と、磁性粉の圧粉体で成形されていると共に磁極基部の軸方向の一方側及び他方側の端面から軸方向一方側及び他方側に向けてそれぞれ延設された延長部と、を有して構成されている。このように、磁極基部に加えて上記構成の延長部を設けることで、磁極とマグネットとの対向面積を調整することができ、これにより、所望の軸出力のモータを得ることができる。また、磁極の少なくとも一部を圧粉体で成形することで、電機子コアの共用化を図りつつ様々な形状(周方向の幅及び軸方向の幅等)の磁極部を形成することができる。
しかしながら、上記特許文献1に記載された電機子は、所望の軸出力のモータを得ることができるという観点では有用な技術ではあるが、当該電機子は、コアバックが磁極よりも径方向内側に位置するインナロータ構造のモータに用いられるものであり、上記構成が適用された電機子をアウタロータ構造のモータに適用することは難しい。
本発明は上記事実を考慮し、所望の軸出力のインナロータ構造のモータ及びアウタロータ構造のモータを得ることができる電機子コア及び電機子を得ることが目的である。
請求項1記載の電機子コアは、電磁鋼を用いて形成された複数のコア本体と、磁性粉末が圧縮されることによって形成され又は前記磁性粉末が混練された樹脂材料を用いて形成されていると共に、前記複数のコア本体の径方向外側の端部及び径方向内側の端部のいずれか一方の端部を周方向に連結するヨーク部と、を備えている。
請求項1記載の電機子コアによれば、磁性粉末の密度やヨーク部の形状を調整することにより、所望の軸出力のモータを得ることができる。また、複数のコア本体の径方向内側の端部又は径方向外側の端部をヨーク部によって連結することにより、インナロータ構造のモータ又はアウタロータ構造のモータを得ることができる。
請求項2記載の電機子コアは、請求項1記載の電機子コアにおいて、前記コア本体の径方向外側の端部及び径方向内側の端部のいずれか他方の端部には、前記磁性粉末が圧縮されることによって形成され又は前記磁性粉末が混練された樹脂材料を用いて形成された磁極部が設けられている。
請求項2記載の電機子コアによれば、コア本体及び磁性粉末を金型の内部にセットして圧縮することによって、又は、コア本体を金型の内部にセットして磁性粉末が混練された樹脂材料を金型の内部に射出することによって、磁極部をコア本体の端部に容易に形成することができる。また、磁極部を磁性粉末で形成することで、当該磁極部の形状に自由度を持たせることができ、これにより、磁極部の周方向幅及び軸方向幅を所望の幅に設定することができる。
請求項3記載の電機子コアは、請求項2記載の電機子コアにおいて、前記磁極部の軸方向への寸法が、前記コア本体の軸方向への寸法よりも長く設定されている。
請求項3記載の電機子コアによれば、磁極部の寸法を上記のように設定することにより、磁極部とロータに固定されたマグネットとの対向面積を大きくすることができ、ひいては、モータの軸出力を向上させることができる。
請求項4記載の電機子コアは、請求項2又は請求項3記載の電機子コアにおいて、前記ヨーク部の軸方向への寸法が、前記コア本体の軸方向への寸法よりも長く設定されている。
請求項4記載の電機子コアによれば、ヨーク部の寸法を上記のように設定することにより、当該ヨーク部を軸方向に沿って切断した断面の断面積を広くすることができる。これにより、ヨーク部内の磁気飽和が緩和され、ひいては、モータの軸出力を向上させることができる。また、ヨーク部の軸方向への寸法を上記のように設定することにより、当該ヨーク部を軸方向に沿って切断した断面の断面積を所定の断面積に維持したまま、当該ヨーク部の外径を小さくすることができる。これにより、コア本体の回りに巻回されるコイルの巻回数を増やすことができる。
請求項5記載の電機子コアは、請求項3を引用する請求項4記載の電機子コアにおいて、前記磁極部の軸方向への寸法と前記ヨーク部の軸方向への寸法とが同一に設定されている。
請求項5記載の電機子コアによれば、磁極部の寸法及びヨーク部の寸法を上記のように設定することにより、モータの径方向への小型化を図りつつ所望の出力のモータを得ることができる。
請求項6記載の電機子コアは、請求項2〜請求項5のいずれか1項に記載の電機子コアにおいて、前記ヨーク部と前記磁極部との間には、前記磁性粉末が圧縮されることによって形成され又は前記磁性粉末が混練された樹脂材料を用いて形成されていると共に前記ヨーク部と前記磁極部とを径方向に連結する連結部が設けられており、前記連結部が、前記コア本体と一体化されている。
請求項6記載の電機子コアによれば、上記構成の連結部を備えていることにより、ヨーク部のコア本体に対する位置ずれを抑制することができると共に、磁極部のコア本体に対する位置ずれを抑制することができる。
請求項7記載の電機子コアは、請求項6記載の電機子コアにおいて、前記連結部には、巻線の外側面の形状に対応する窪み部が形成されている。
請求項7記載の電機子コアによれば、コア本体の回りにコイルを形成する際に、巻線を窪み部に支持させた状態で当該巻線をコア本体の回りに巻回することができる。すなわち、本電機子コアによれば、コイルの成形性を向上させることができる。
請求項8記載の電機子コアは、請求項2〜請求項7のいずれか1項に記載の電機子コアにおいて、前記コア本体の軸方向一方側の端部及び軸方向他方側の端部の少なくとも一方の端部には、前記コア本体に対する前記ヨーク部又は前記磁極部の移動を規制する規制部が設けられている。
請求項8記載の電機子コアによれば、ヨーク部とコア本体とが離間すること及び磁極部とコア本体とが離間することのすくなくともいずれかを抑制することができる。
請求項9記載の電機子は、請求項2〜請求項8のいずれか1項に記載の電機子コアと、導電性の巻線が前記コア本体の回りに巻回されることによって形成されたコイルと、を備えている。
請求項9記載の電機子によれば、請求項2〜請求項8のいずれか1項に記載の電機子コアを含んで電機子が構成されていることにより、所望の軸出力のインナロータ構造のモータ又はアウタロータ構造のモータを得ることができる。
(第1実施形態に係る電機子)
図1〜図3を用いて、本発明の第1実施形態に係る回転電機の電機子について説明する。なお、図中に適宜示す矢印Z方向、矢印R方向、矢印C方向は、モータの軸方向、径方向、周方向をそれぞれ示すものとする。また以下、単に軸方向、径方向、周方向を示す場合は、特に断りのない限り、モータの軸方向、径方向、周方向を示すものとする。
図1〜図3を用いて、本発明の第1実施形態に係る回転電機の電機子について説明する。なお、図中に適宜示す矢印Z方向、矢印R方向、矢印C方向は、モータの軸方向、径方向、周方向をそれぞれ示すものとする。また以下、単に軸方向、径方向、周方向を示す場合は、特に断りのない限り、モータの軸方向、径方向、周方向を示すものとする。
図1に示されるように、本実施形態の回転電機の電機子10は、インナロータタイプのモータの回転子として用いられるものであり、この電機子10は、電機子コア12と、電機子コア12の所定の部位に導電性の巻線が巻回されることによって形成されたコイル14と、を含んで構成されている。以下、先ず電機子コア12の概略の構成について説明し、次いで当該電機子コア12の詳細な構成及び電機子コア12の製造方法について説明する。
(電機子コア12の概略の構成)
電機子コア12は、径方向に延びると共に周方向に沿って等間隔に配列された複数の(本実施形態では6つの)ティース部16と、ティース部16の径方向内側において複数のティース部16を周方向に連結するヨーク部18と、それぞれのティース部16の先端部に設けられ周方向に延びる磁極部20と、を備えている。
電機子コア12は、径方向に延びると共に周方向に沿って等間隔に配列された複数の(本実施形態では6つの)ティース部16と、ティース部16の径方向内側において複数のティース部16を周方向に連結するヨーク部18と、それぞれのティース部16の先端部に設けられ周方向に延びる磁極部20と、を備えている。
ティース部16は、径方向を長手方向とする矩形ブロック状に形成されており、このティース部16の回りに導電性の巻線が巻回されることによって当該ティース部16の回りにコイル14が形成されるようになっている。なお、コイル14を形成する巻線の端末部は、図示しないコンミテータに接続されている。
ヨーク部18は、厚肉円筒状に形成されており、このヨーク部18の軸心部には、貫通孔22が形成されている。また、貫通孔22には、図示しないシャフトが圧入されるようになっている。
磁極部20は、径方向を厚み方向とする板状に形成されており、この磁極部20の周方向及び軸方向の中心部がティース部16の径方向外側の端部に固定されている。また、磁極部20の径方向外側の面20Aは、軸方向から見て縁部が円弧状に形成されている。さらに、一の磁極部20と当該一の磁極部20の周方向に隣り合って配置された他の磁極部20とは離間している。
(電機子コア12の詳細な構成及び電機子コア12の製造方法)
電機子コア12は、電磁鋼を用いて形成された複数の(本実施形態では6つの)コア本体24と、磁性粉末が圧縮されることによって形成されていると共にコア本体24と一体化された磁性粉含有体26と、を備えている。
電機子コア12は、電磁鋼を用いて形成された複数の(本実施形態では6つの)コア本体24と、磁性粉末が圧縮されることによって形成されていると共にコア本体24と一体化された磁性粉含有体26と、を備えている。
図2に示されるように、コア本体24は、電磁鋼板にプレス加工が施されることによって形成されたコア構成片28が軸方向に積層されることによって形成されている。具体的には、コア本体24は、直方体状に形成された一般部30と、一般部30の径方向内側の端部及び外側の端部にそれぞれ設けられた規制部としての規制突起32,34と、を備えている。一般部30の径方向内側の端部に形成された規制突起32は、一般部30の周方向の中間部から径方向内側に向けて突出するように形成されている。また、規制突起32の周方向幅W1は、径方向内側に向かうにつれて次第に拡幅している。さらに、一般部30の径方向外側の端部に形成された規制突起34は、一般部30の周方向の中間部から径方向外側に向けて突出するように形成されている。また、規制突起34の周方向幅W2は、規制突起32と同様に径方向外側に向かうにつれて次第に拡幅している。
図3に示されるように、磁性粉含有体26は、周方向に沿って等間隔に配列された複数のコア本体24(図2参照)の径方向内側の端部を周方向に連結すると共に電機子コア12のヨーク部18を構成するヨーク部構成部36を備えている。このヨーク部構成部36の内部には、コア本体24の規制突起32(図2参照)が配置されており、これにより、コア本体24に対してヨーク部構成部36(ヨーク部18)が移動することが規制されている。また、磁性粉含有体26は、それぞれのコア本体24の径方向外側の端部に固定されていると共に電機子コア12の磁極部20を構成する磁極部構成部38を備えている。この磁極部構成部38の内部には、コア本体24の規制突起34が配置されており、これにより、コア本体24に対して磁極部構成部38(磁極部20)が移動することが規制されている。さらに、磁性粉含有体26は、ヨーク部構成部36と一の磁極部構成部38とを径方向に連結する一対の連結部40を備えている。図1に示されるように、一対の連結部40の間には、コア本体24の一般部30が当該一対の連結部40と密着した状態で配置されており、一対の連結部40及びコア本体24の一般部30によって電機子コア12のティース部16が構成されている。
図2及び図3に示されるように、磁極部構成部38の軸方向への寸法B1は、コア本体24の軸方向への寸法B2よりも長く設定されており、またヨーク部構成部36の軸方向への寸法B3は、コア本体24の軸方向への寸法B2よりも長く設定されている。そしてさらに、本実施形態では、磁極部構成部38の軸方向への寸法B1とヨーク部構成部36の軸方向への寸法B3とが同一となるように設定されている。
次に、以上説明した電機子コア12の製造方法について説明する。
図2に示されるように、先ず、複数のコア本体24を所定の金型の内部に配置する(コア本体配置工程)。なお、上記金型の内部においてコア構成片28を積層することによって複数のコア本体24を金型の内部に配置してもよい。また、金型の外部において組み立てたコア本体24(金型の外部において積層したコア構成片28)を金型内に配置することによって当該金型の内部に複数のコア本体24を配置してもよい。
図1に示されるように、次いで、磁性粉末を複数のコア本体24が配置された金型の内部に投入する。そして、金型内に投入された磁性粉末に所定の圧力を加えた状態で当該磁性粉末を加熱(金型を加熱)する。これにより、前述の磁性粉含有体26が形成されると共に当該磁性粉含有体26と複数のコア本体24とが一体化される(磁性粉含有体形成及び一体化工程)。
以上のコア本体配置工程を経た後に磁性粉含有体形成及び一体化工程を経ることによって電機子コア12が製造される。そして、電機子コア12の各々のティース部16の回りにコイル14が形成されるコイル形成工程等を経ることによって電機子10が製造される。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図1〜図3に示されるように、本実施形態では、電磁鋼を用いて形成された複数のコア本体24と、磁性粉末が圧縮されることによって形成された磁性粉含有体26と、を含んで電機子コア12が構成されている。当該構成とすることにより、電機子コア12の形状自由度を高めることができる。すなわち、ヨーク部18(ヨーク部構成部36)及び磁極部20(磁極部構成部38)の形状を適宜設定することにより、また磁性粉末の密度を調整することにより、所望の軸出力のモータを得ることができる。
また、本実施形態では、複数のコア本体24の径方向内側の端部をヨーク部18(ヨーク部構成部36)によって連結することにより、インナロータ構造のモータを得たが、本発明はこれに限定されるものでなはい。複数のコア本体24の径方向内側の端部又は径方向外側の端部をヨーク部18によって連結することによって構成された電機子を用いて、インナロータ構造のモータ又はアウタロータ構造のモータを得ることができる。
また、本実施形態では、コア本体24及び磁性粉末を金型の内部にセットして圧縮及び加熱することによって、ヨーク部18及び磁極部20をコア本体24の端部に容易に形成することができる。
さらに、本実施形態では、磁極部20(磁極部構成部38)の軸方向への寸法B1がコア本体24の軸方向への寸法B2よりも長く設定されていることにより、磁極部20と図示しないロータに固定されたマグネットとの対向面積を大きくすることができる。これにより、モータの軸出力を向上させることができる。
また、本実施形態では、ヨーク部18(ヨーク部構成部36)の軸方向への寸法B3がコア本体24の軸方向への寸法B2よりも長く設定されていることにより、当該ヨーク部18を軸方向に沿って切断した断面の断面積を広くすることができる。これにより、ヨーク部18内の磁気飽和が緩和され、ひいては、モータの軸出力を向上させることができる。また、ヨーク部18の軸方向への寸法を上記のように設定することにより、当該ヨーク部18を軸方向に沿って切断した断面の断面積を所定の断面積に維持したまま、当該ヨーク部18の外径を小さくすることができる。これにより、コア本体24の回りに巻回されるコイル14の巻回数を増やすことができる。
さらに、本実施形態では、磁極部20の軸方向への寸法B1とヨーク部18の軸方向への寸法B3とが同一となるように設定されている。当該寸法設定とされていることにより、モータの径方向への小型化を図りつつ所望の出力のモータを得ることができる。
また、本実施形態では、ヨーク部18と一の磁極部20とを径方向に連結すると共にコア本体24の一般部30と一体化される連結部40を備えていることにより、ヨーク部18のコア本体24に対する位置ずれを抑制することができると共に、磁極部20のコア本体24に対する位置ずれを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、上記構成の規制突起32,34をコア本体24に設けることにより、ヨーク部18とコア本体24とが離間すること及び磁極部20とコア本体24とが離間することを抑制することができる。
なお、本実施形態では、磁性粉末を圧縮及び加熱等することによって磁性粉含有体26を形成した例について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、磁性粉末が混練された樹脂材料を金型内に射出して、当該磁性粉末が混練された樹脂材料を冷却等することによって磁性粉含有体を形成することもできる。
また、本実施形態では、規制突起32,34をコア本体24に設けた例について説明してきたが、本発明はこれに限定されず、例えば、規制突起32,34をコア本体24に設けない構成とすることもできる。また、規制突起32,34のどちらか一方のみを設けた構成とすることもできる。このように、規制突起32,34をコア本体24に設けるか否かについては、コア本体24と磁性粉含有体26との結合力等を考慮して適宜設定すればよい。また、規制突起32,34に代えて、コア本体24の径方向外側及び内側の端部に規制部としての規制穴を設けて、ヨーク部18の一部及び磁極部20の一部を当該規制穴に係合させた構成とすることもできる。
さらに、本実施形態では、磁極部20(磁極部構成部38)の軸方向への寸法B1及びヨーク部18(ヨーク部構成部36)の軸方向への寸法B3を上記のように設定した例について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。ヨーク部18及び磁極部20の寸法は、モータの体格及び出力等を考慮して適宜設定すればよい。
また、本実施形態では、ヨーク部18と一の磁極部20とを連結部40によって連結した例について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。連結部40を設けるか否かについては、ティース部16の寸法等を考慮して適宜設定すればよい。
(第2実施形態に係る電機子)
次に、図4〜図6を用いて本発明の第2実施形態に係る回転電機の電機子について説明する。なお、第1実施形態と同一の機能を有する部品及び部分については上記実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、図4〜図6を用いて本発明の第2実施形態に係る回転電機の電機子について説明する。なお、第1実施形態と同一の機能を有する部品及び部分については上記実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図4及び図5に示されるように、本実施形態の電機子42は、コイル14を形成する巻線をガイドするための窪み部44が磁性粉含有体26の連結部40に形成されていることに特徴がある。具体的には、図6に示されるように、連結部40の周方向一方側及び他方側の端部には、巻線46の外側面46Aの形状に対応する形状に形成された複数の窪み部44、即ち、軸方向視で縁部が円弧状に形成された複数の窪み部44が形成されており、この複数の窪み部44は径方向に所定の間隔を空けて配列されている
以上説明した本実施形態では、ティース部16の回りにコイル14を形成する際に、巻線46を窪み部44に支持させた状態で当該巻線46をティース部16の回りに巻回することができる。すなわち、本実施形態では、コイル14の成形性を向上させることができる。
(第3実施形態に係る電機子)
次に、図7及び図8を用いて本発明の第3実施形態に係る回転電機の電機子について説明する。なお、上記第1実施形態等と同一の機能を有する部品及び部分については上記実施形態等と同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、図7及び図8を用いて本発明の第3実施形態に係る回転電機の電機子について説明する。なお、上記第1実施形態等と同一の機能を有する部品及び部分については上記実施形態等と同一の符号を付してその説明を省略する。
図7に示されるように、本実施形態の電機子48は、磁極部20の周方向の両端20B,20Cが、軸方向に対して傾斜していることに特徴がある。具体的には、図8に示されるように、磁極部20の周方向一方側の端部20B及び他方側の端部20Cが軸方向に対して角度θだけ傾斜している。
以上説明した本実施形態では、磁極部20間において磁束が急激に変化することが抑制されることにより、上記電機子48を含んで構成されたモータのコギングトルクを低減することができる。
(第4実施形態に係る電機子)
次に、図9〜図11を用いて本発明の第4実施形態に係る回転電機の電機子について説明する。なお、上記第1実施形態等と同一の機能を有する部品及び部分については上記実施形態等と同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、図9〜図11を用いて本発明の第4実施形態に係る回転電機の電機子について説明する。なお、上記第1実施形態等と同一の機能を有する部品及び部分については上記実施形態等と同一の符号を付してその説明を省略する。
図9〜図11に示されるように、本実施形態の電機子50は、それぞれのティース部16の回りに形成されたコイル14が軟磁性体を用いて形成された覆い部52に覆われていることに特徴がある。具体的には、本実施形態の電機子50は、上記第1実施形態で説明したコア本体配置工程、磁性粉含有体形成及び一体化工程、コイル形成工程を経た後に、覆い部形成工程を経ることによって製造される。この覆い部形成工程では、各々のティース部16の回りにコイル14が形成された状態の電機子コア12が所定の金型の内部にセットされ、次いで、磁性粉末が当該金型の内部に投入される。そして、当該金型内に投入された磁性粉末に所定の圧力を加えた状態で当該磁性粉末を加熱(金型を加熱)することによってティース部16の回りに覆い部52が形成される。
以上説明した本実施形態では、ティース部16の回りに形成されたコイル14が覆い部52に覆われていることにより、電機子50が回転した際にコイル14の形状が崩れることを抑制することができる。これにより、電機子50の回転アンバランスの変化量が小さくなり、ひいては、モータの振動を抑制することができる。
なお、本実施形態では、磁性粉末が圧縮されることによって形成された磁性粉含有体26と積層構造のコア本体24とを一体化することによって構成された電機子コア12を用いて電機子50を構成したが、参考例として、電磁鋼板を積層することによって構成された電機子コアや磁性粉末を圧縮することによって形成した電機子コアを用いて、上記覆い部52を有する電機子を構成することもできる。
(第5実施形態に係る電機子)
次に、図12及び図13を用いて本発明の第5実施形態に係る回転電機の電機子について説明する。なお、上記第1実施形態等と同一の機能を有する部品及び部分については上記実施形態等と同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、図12及び図13を用いて本発明の第5実施形態に係る回転電機の電機子について説明する。なお、上記第1実施形態等と同一の機能を有する部品及び部分については上記実施形態等と同一の符号を付してその説明を省略する。
図12及び図13に示されるように、本実施形態の電機子54は、電機子コア12の外周部に設けられた各々の磁極部20が、軟磁性体を用いて形成された磁極部間構成部56を介して周方向に連結されていることに特徴がある。具体的には、本実施形態の電機子54は、上記第1実施形態で説明したコア本体配置工程、磁性粉含有体形成及び一体化工程、コイル形成工程を経た後に、磁極部間構成部形成工程を経ることによって製造される。この磁極部間構成部形成工程では、各々のティース部16の回りにコイル14が形成された状態の電機子コア12が所定の金型の内部にセットされ、次いで、磁性粉末が当該金型の内部に投入される。そして、当該金型内に投入された磁性粉末に所定の圧力を加えた状態で当該磁性粉末を加熱(金型を加熱)することによって、一の磁極部20と当該一の磁極部20に隣接する他の磁極部20との間に磁極部間構成部56が形成される。なお、本実施形態では、磁極部間構成部56の密度が磁性粉含有体26の密度よりも低く設定されている。また、本実施形態では、磁性粉末が圧縮されることによって形成された磁性粉含有体26と積層構造のコア本体24とを一体化することによって電機子コア12を構成したが、参考例として、磁性粉含有体26及びコア本体24に対応する部分を電磁鋼板(コアシート)を積層することによって一体に構成することもできる。
以上説明した本実施形態では、磁極部20間において、即ち、磁極部間構成部56内において磁束が急激に変化することが抑制されることにより、上記電機子54を含んで構成されたモータのコギングトルクを低減することができる。
(第6実施形態及び第7実施形態に係る電機子)
次に、図14及び図15を用いて本発明の第6実施形態及び第7実施形態に係る回転電機の電機子について説明する。なお、上記第1実施形態等と同一の機能を有する部品及び部分については上記実施形態等と同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、図14及び図15を用いて本発明の第6実施形態及び第7実施形態に係る回転電機の電機子について説明する。なお、上記第1実施形態等と同一の機能を有する部品及び部分については上記実施形態等と同一の符号を付してその説明を省略する。
図14に示されるように、第6実施形態の電機子58は、電磁鋼板にプレス加工が施されることによって形成された矩形板状のコア構成片60が周方向に積層されることによって構成されたコア本体61を含んで構成されている。
図15に示されるように、第7実施形態の電機子62は、軸方向視でU字状に形成された複数の(本実施形態では6つの)コア本体64が周方向に連結されることによって構成されたコア組立体65を含んで構成されている。また、コア本体64は、軸方向視で径方向外側に向けて開放されたU字状のコア構成片66を径方向に積層することによって構成されている。
以上説明した第6実施形態及び第7実施形態では、前述の第1実施形態と同様に電機子コア12の形状自由度を高めることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10…電機子,12…電機子コア,14…コイル,18…ヨーク部,20…磁極部,24…コア本体,32…規制突起(規制部),34…規制突起(規制部),40…連結部,42…電機子,44…窪み部,46…巻線,48…電機子,50…電機子,54…電機子,58…電機子,61…コア本体,62…電機子,64…コア本体,B1…磁極部の軸方向への寸法,B2…コア本体の軸方向への寸法,B3…ヨーク部の軸方向への寸法
Claims (9)
- 電磁鋼を用いて形成された複数のコア本体と、
磁性粉末が圧縮されることによって形成され又は前記磁性粉末が混練された樹脂材料を用いて形成されていると共に、前記複数のコア本体の径方向外側の端部及び径方向内側の端部のいずれか一方の端部を周方向に連結するヨーク部と、
を備えた電機子コア。 - 前記コア本体の径方向外側の端部及び径方向内側の端部のいずれか他方の端部には、前記磁性粉末が圧縮されることによって形成され又は前記磁性粉末が混練された樹脂材料を用いて形成された磁極部が設けられている請求項1記載の電機子コア。
- 前記磁極部の軸方向への寸法が、前記コア本体の軸方向への寸法よりも長く設定されている請求項2記載の電機子コア。
- 前記ヨーク部の軸方向への寸法が、前記コア本体の軸方向への寸法よりも長く設定されている請求項2又は請求項3記載の電機子コア。
- 前記磁極部の軸方向への寸法と前記ヨーク部の軸方向への寸法とが同一に設定されている請求項3を引用する請求項4記載の電機子コア。
- 前記ヨーク部と前記磁極部との間には、前記磁性粉末が圧縮されることによって形成され又は前記磁性粉末が混練された樹脂材料を用いて形成されていると共に前記ヨーク部と前記磁極部とを径方向に連結する連結部が設けられており、
前記連結部が、前記コア本体と一体化されている請求項2〜請求項5のいずれか1項に記載の電機子コア。 - 前記連結部には、巻線の外側面の形状に対応する窪み部が形成されている請求項6記載の電機子コア。
- 前記コア本体の軸方向一方側の端部及び軸方向他方側の端部の少なくとも一方の端部には、前記コア本体に対する前記ヨーク部又は前記磁極部の移動を規制する規制部が設けられている請求項2〜請求項7のいずれか1項に記載の電機子コア。
- 請求項2〜請求項8のいずれか1項に記載の電機子コアと、
導電性の巻線が前記コア本体の回りに巻回されることによって形成されたコイルと、
を備えた電機子。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2014043199A JP2015171193A (ja) | 2014-03-05 | 2014-03-05 | 電機子コア及び電機子 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110164645A (zh) * | 2018-02-14 | 2019-08-23 | 熵零技术逻辑工程院集团股份有限公司 | 一种电磁结构体 |
EP3764511A1 (de) * | 2019-07-10 | 2021-01-13 | Siemens Aktiengesellschaft | Statorblechpaket mit gedruckter erweiterung |
WO2024019077A1 (ja) * | 2022-07-21 | 2024-01-25 | 住友電気工業株式会社 | コア片、ステータコア、ステータ、及び回転電機 |
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2014
- 2014-03-05 JP JP2014043199A patent/JP2015171193A/ja active Pending
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EP3764511A1 (de) * | 2019-07-10 | 2021-01-13 | Siemens Aktiengesellschaft | Statorblechpaket mit gedruckter erweiterung |
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