JP2932088B2 - 造粒コーティング種子 - Google Patents

造粒コーティング種子

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、造粒コーティングされた種子に関するもの
である。
[従来の技術] ホウレンソウ、春菊、三つ葉、ビート、オクラ、そ
ば、ひまわり、豆類などの種子は殻(種皮)が硬いた
め、そのまま播種すると、発芽率が悪かったり、発芽日
数が長いなどの問題があった。
そこで、近年、これらの種子を薬剤で処理して殻を溶
かす又は研磨する、あるいは殻だけを凍結して物理的に
破砕して殻を除去するという、いわゆるネーキッド処理
を施されたキーネッド種子(裸の種子)が開発された。
このようなキーネッド種子は、発芽が促進され発芽率
が向上するとともに発芽日数も短縮されるなどの利点が
あるが、薄い内皮を土壌の病原菌から保護するために、
一般に、殻を取り除いた後に殺菌剤入りの水溶性ポリマ
ーでフィルムコーティングされている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このように水溶性特殊ポリマーでコー
ティングしても種子を常温で放置すると、特に湿度の高
い時期などには、保存性(貯蔵性)に問題がある。そこ
で、従来は、播種時期に合せてネーキッド処理とコーテ
ィング処理を施し、処理後比較的早く播種しなければな
らなかった。
よって、本発明が解決しようとする課題は、発芽率が
向上するとともに発芽日数が短縮されるなどの上記した
ネーキッド種子の性能をさらに向上させるとともに、長
期間の保存に耐え得る造粒コーティング種子を提供する
処にある。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明の造粒コーティング種子は、上記の課題を解決
するため、ホウレンソウ、春菊、三つ葉、ビート、オク
ラ、そば、ひまわり、朝顔、夕顔、野芝及び豆類からな
る群より選ばれた少なくとも一種のネーキッド種子を、
珪藻土、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸
化マグネシウム、水酸化バリウム、硫酸カルシウム、亜
硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、シリカ、ケイ酸カル
シウム、塩基性炭酸マグネシウム、カオリン、クレー、
タルク及びアタパルジャイトからなる群から選ばれた少
なくとも一種で、かつ平均粒径が200メッシュ以下の微
粉末状の造粒材で、造粒コーティングしたことを特徴と
する。
本発明において造粒コーティングとは、珪藻土、カオ
リン、クレーなどの無機物(造粒材)で種子をコーティ
ングし、機械播きなどに適した粒径や形状に造粒するこ
とをいう。
すなわち、本発明の造粒コーティング種子は、上記造
粒材を、常法により、水と交互にネーキッド種子に付着
コーティングすることにより得られる。
このようにネーキッド種子を造粒コーティングするこ
とにより、発芽率のさらなる向上が図れ、発芽日数もよ
り短縮されるとともに、種子の保存性が高まる。
ここで、発芽日数が単なるネーキッド種子よりより短
縮されるのは、播種された際に、種子を取囲む造粒層が
適度に吸水と保水を行ない、発芽を促進するからであ
る。
以下、発明の構成及び発明の実施に関連する重要な事
項につき項分けして詳細に説明する。
(1)ネーキッド種子 ホウレンソウ、春菊、三つ葉、ビート、オクラ、そ
ば、ひまわり、朝顔、夕顔、野芝、豆類といった殻の硬
い種子をネーキッド処理し、殺菌剤を付着させたものを
用いる。殺菌剤を付着させるには、殺菌剤と水溶性ポリ
マーとの混合物をフィルムコーティングする方法、殺菌
剤を粉のまままぶす方法(粉衣)、殺菌剤溶液に浸漬す
る方法などの通常の方法が用いられる。なお、その際に
農薬、ホルモン、その他の薬剤を併用してもよい。
又、フィルムコーティングは必要に応じ殺菌剤、着色
剤などその他成分を加えて、得られた造粒製品の表面を
コーティングすることで行なう事もできる。
(2)造粒材 本発明に用いる造粒材は、上述したように、珪藻土、
水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネ
シウム、水酸化バリウム、硫酸カルシウム、亜硫酸カル
シウム、炭酸カルシウム、シリカ、ケイ酸カルシウム、
塩基性炭酸マグネシウム、カオリン、クレー、タルク及
びアタパルジャイトから選択され、これらを単独で、又
は混合して使用する。
また、造粒材は、その平均粒径が200メッシュ以下、
即ち平均粒径が200メッシュ又はそれより平均粒径が小
さい微粉末状のものが用いられる。
なお、高級脂肪酸カルシウム、高級脂肪酸バリウム、
高級脂肪族アルコールのプロピレンオキサイド付加物な
どの疎水剤を併用してもよい。その場合には、特に造粒
剤としてアタパルジャイト70〜95重量部に対し、疎水剤
30〜5重量部を用いることが好ましい。
(3)結合剤(バインダー) 本発明の実施に際しては、特に結合剤は必要ではな
い。しかしながら、コーティング層に適度の硬度を付与
する目的で結合剤を用いる場合には、例えば、ポリビニ
ルアルコール、澱粉、カルボキシメチルセルロース、メ
チルセルロース、ポリビニルピロリドン、ゼラチンなど
を用いることができる。
(4)その他の成分 以上のほかに、所望により、植物栄養剤、植物成長制
御剤、酸素発生剤、肥料などの補助成分を添加して造粒
してもよい。
[実施例] 以下、実施例及び比較例を掲げ発明実施の具体例及び
効果につき記述するが、本発明はこれらの実施例に限定
されるものではない。
実施例1〜3及び比較例1〜6 ホウレンソウの種子を下記のように処理し、これらの
種子について、処理直後(1ケ月以内)、6ケ月後及び
1年後のそれぞれの発芽率を測定した。
(1)ネーキッド処理(比較例1、3、5) 種子を急速冷却して殻を凍結した後に、ローラーで殻
のみを破砕して取除いた。このようにして得られた裸の
種子に殺菌剤を溶解させたポリビニルアルコール水溶液
ぽスプレーすることで付着させた。
(2)造粒コーティング処理(実施例1〜3) 上記のようにして得られたネーキッド種子1lを傾斜回
転パンに入れ、これに水をスプレーしながら、アタパル
ジャイトとステアリン酸バリウムの混合物(重量比87:1
3)を造粒材として加え、種子重量の5倍になるまで造
粒コーティングした。これを40℃で16時間乾燥した。
(3)無処理(比較例2、4、6) 何ら処理することなく、殻突きのまま発芽率を測定し
た。
なお、発芽率の測定は、9cmφのシャーレに濾紙2枚
を敷き、これに水5mlを注いだ後、それぞれの種子100粒
を置床し、20℃の恒温器に入れて行なった。
2日目から6日目にかけて、毎日、発芽種子の個数を
測定した。その結果を第1表に示す。
表から明らかなように、実施例の造粒コーティング種
子は、ネーキッド処理しただけのものと比べて、発芽率
が高く、発芽日数も短縮される。
また、ネーキッド処理しただけのものは、保存期間が
長くなるに従って、発芽率が低下する傾向がみられる。
[発明の効果] 以上のように、本発明は、発芽率が向上するとともに
発芽日数も短縮されるなどのネーキッド種子の性能をさ
らに向上できるとともに、長期間の保存の耐え得る造粒
コーティング種子を提供するので、農業生産の合理化及
び発展に多大の貢献をしうる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホウレンソウ、春菊、三つ葉、ビート、オ
    クラ、そば、ひまわり、朝顔、夕顔、野芝及び豆類から
    なる群より選ばれた少なくとも一種のネーキッド種子
    を、珪藻土、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、
    水酸化マグネシウム、水酸化バリウム、硫酸カルシウ
    ム、亜硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、シリカ、ケイ
    酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、カオリン、ク
    レー、タルク及びアタパルジャイトからなる群から選ば
    れた少なくとも一種で、かつ平均粒径が200メッシュ以
    下の微粉末状の造粒材で、造粒コーティングしてなる造
    粒コーティング種子。
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