JP2932061B2 - 硬貨処理装置の取付構造 - Google Patents

硬貨処理装置の取付構造

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JP2932061B2
JP2932061B2 JP8258503A JP25850396A JP2932061B2 JP 2932061 B2 JP2932061 B2 JP 2932061B2 JP 8258503 A JP8258503 A JP 8258503A JP 25850396 A JP25850396 A JP 25850396A JP 2932061 B2 JP2932061 B2 JP 2932061B2
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俊夫 稲垣
和実 田島
崇之 太田
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Tamura Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬貨式の公衆電話
機等に用いられる硬貨処理装置の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば硬貨式の公衆電話機は、前面が開
口し箱状に形成された筐体本体と、この筐体本体の開口
を開閉自在とする扉とで筐体を構成し、その内部に硬貨
投入口から投入された硬貨の正、偽を選別して正規硬貨
を硬貨収納信号によって金庫に収納する硬貨処理装置
と、通話制御、課金制御等を行う制御部とを収納してい
る。
【0003】筐体本体の内部は通常仕切板によって上、
下2つの室に仕切られており、下側の室が金庫を収納す
る金庫室を形成し、上側の室が制御部と硬貨処理装置を
収納する収納室を形成している。そして、硬貨処理装置
は、通常筐体本体内に設けたフレームにねじによって固
定され、制御部の前面側に位置している。したがって、
硬貨処理装置の硬貨蓄積部の保守点検を行うときには、
硬貨処理装置と装置本体との電気的接続を外したり硬貨
処理装置をフレームから取外して筐体本体から引き出す
必要があった。また、制御部の保守点検を行う場合も同
様に硬貨処理装置をフレームから取り外して引き出し、
制御部の前方を開放させる必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の公衆電
話機における硬貨処理装置においては、筐体本体の内部
にフレームをねじ、溶接等によって固定し、このフレー
ムに硬貨処理装置をねじによって固定しているため、硬
貨処理装置を構成する硬貨選別部または硬貨蓄積部の保
守点検時あるいは制御部の保守点検時には、ねじを弛め
て硬貨処理装置を筐体本体内から取外して行っている。
このため硬貨処理装置の筐体本体からの取外しおよび筐
体本体への取付作業が煩雑となっていた。特に、最近本
願発明と同一出願人によって提案された硬貨蓄積装置
(特願平7−332069号、特願平7−331967
号等)のように移動可能なラックに硬貨を蓄積し、シャ
ッタを駆動手段によって開いてラック内に収納されてい
る硬貨を金庫に収納または硬貨返却口に返却するように
したものにおいては、硬貨蓄積装置のメンテナンスが面
倒で、硬貨選別部とは独立して行う必要があるため、硬
貨処理装置の取付構造が問題となる。また、取外した硬
貨処理装置を置くスペースがなかったり、床面等に置い
た硬貨処理装置を誤って転倒させて破損させるおそれが
あった。
【0005】本発明は上記した従来の問題点を解決する
ためになされたものであり、その目的とするところは、
取付作業が容易で、保守点検時の作業性の向上と、保守
点検時における硬貨処理装置の破損防止を図った硬貨処
理装置の取付構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係る硬貨処理装置の取付構造は、前面が開
口し箱状に形成された筐体本体と、この筐体本体の開口
に開閉自在に枢着されたフレームと、このフレームに取
付けられた硬貨処理装置と、この硬貨処理装置を覆うよ
うに前記筐体本体の開口に開閉自在に設けられた扉とを
備え、前記硬貨処理装置が分離可能な硬貨選別部と硬貨
蓄積部とからなり、前記フレームを2部材によって分解
可能に構成し、その一方に前記硬貨選別部を取付け、他
方に前記硬貨蓄積部を取付けたことを特徴とする。
【0007】本発明において、硬貨処理装置を保持する
フレームは筐体本体に対して回動自在に取付けられる。
したがって、制御部を保守点検する時には、フレームと
ともに硬貨処理装置が筐体本体の前方に引き出されるの
で、フレームを筐体本体から取外したり硬貨処理装置を
フレームから取外す必要がないとともに、保守点検の終
了後はフレームを回動させて閉じることにより、自動的
に元の位置に収納される。硬貨処理装置は、分離可能な
硬貨選別部と硬貨蓄積部とで構成される。フレームは2
部材によって分解可能に構成され、その一方に硬貨選別
部が取付けられ、他方に硬貨蓄積部が取付けられる。し
たがって、フレームを分解すると、硬貨選別部と硬貨蓄
積部を個々に保守点検することができ、作業をする上で
有利である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明を公衆電話機の硬貨
処理装置に適用した例を示し、(a)は同電話機の正面
図、(b)は側面図、図2は扉とフレームを開いた状態
を示す斜視図、図3はフレームの分解斜視図、図4は硬
貨処理装置とフレームの正面図、図5は硬貨処理装置の
概略構成を示す図、図6は同処理装置の分解斜視図、図
7は硬貨蓄積部の分解斜視図、図8はフレームの平面
図、図9はフレームの正面図である。
【0009】これらの図において、全体を符号1で示す
硬貨式の公衆電話機は、前面が開口し箱状に形成された
筐体本体2と、この筐体本体2の開口を開閉するよう
に、開口の右側縁においてヒンジ4によって筐体本体2
に枢着された浅箱状の扉3とからなる筐体5を備えてい
る。
【0010】6は合成樹脂材によって筐体本体2の外形
よりも僅かに小さい外形寸法を有して前面が開口する箱
状に形成されたラックであって、筐体本体2の内部に嵌
合され図示を省略したねじによって筐体本体2に固定さ
れている。
【0011】このラック6の内部には上下2つの室に仕
切る水平状の仕切板7が一体に形成され、上方側の室が
硬貨処理装置9を収納する収納室8を形成し、下方側の
室が金庫11を収納する金庫室12をそれぞれ形成して
いる。
【0012】硬貨処理装置9は、硬貨の外径、厚さ、材
質等を検出し正、偽を判別する硬貨選別部9Aと、この
硬貨選別部9Aによって正規硬貨と判定された硬貨を蓄
積する可動ラック式の硬貨蓄積部9Bとからなり、この
硬貨蓄積部9Bに蓄積されている硬貨を硬貨収納信号に
よって前記金庫11に順次収納し、通話終了時には硬貨
蓄積部9B内に残っている硬貨を後述する硬貨返却口1
16へ返却するように構成されている。また、硬貨選別
部9Aと硬貨蓄積部9Bは個々独立に製作され、後述す
るフレーム85に一体的に組み付けられる。
【0013】さらに、硬貨処理装置9を構成する硬貨選
別部9Aと硬貨蓄積部9Bの構成等を主として図3〜図
7に基づいて詳述する。硬貨選別部9Aは、全体が合成
樹脂によって形成された本体ケース15を備えている。
本体ケース15は、僅かに傾斜して立設した平板状のベ
ース板16を一体に有し、このベース板16の上部には
硬貨投入口17が形成されている。また、ベース板16
の一表面には、平板状に形成されたフラッパ18と、選
別レール19が設けられている。フラッパ18は、上端
がベース板16に設けた軸20によって開閉自在に枢支
され、かつばね21によって閉方向に付勢されることに
よりベース板16と所定の間隔を保って平行に対向し、
前記ベース板16および選別レール19とともに硬貨2
2の選別軌道23を形成している。選別軌道23の終端
部は、通常図示を省略した選別レバーによって閉鎖され
ており、この選別レバーが硬貨処理装置9からの信号に
よって動作すると開放され、硬貨蓄積通路24を通って
前記硬貨蓄積部9Bに連通される。したがって、正規硬
貨は硬貨蓄積通路24を通って前記硬貨蓄積部9Bに蓄
積される。一方、投入硬貨が疑似硬貨の場合は、選別レ
バーが硬貨選別軌道23内に突出して疑似硬貨を硬貨返
却通路25に落下させ、硬貨収納兼返却通路26および
硬貨返却通路27を経て硬貨返却口116へ返却する。
硬貨返却通路25、硬貨収納兼返却通路26および硬貨
返却通路27は、カバー28によって覆われている。な
お、このような硬貨選別部9A自体は、従来から周知の
ものである。
【0014】前記硬貨蓄積部9Bは、上記した特願平7
−332069号、特願平7−331967号等に示さ
れた硬貨蓄積装置と実質的に同一のもので、図7に示す
ようケース30を備えている。このケース30は、上面
および正面が開放した箱型のケース本体31と、このケ
ース本体31の上面および前面をそれぞれ覆う上面板3
2および前面板33とからなり、またケース本体31の
内部は水平な中板34によって上下2つの室に仕切られ
ている。
【0015】中板34によって仕切られたケース本体3
1の上方の室には、可動ラック40が配設されている。
この可動ラック40は、上部と前部が開放する箱状に形
成され、ラックの両側板と9つの仕切板41とによって
両端の2つの硬貨返却室42a,42bと、8つの硬貨
蓄積室43とに仕切られている。各硬貨返却室42a,
42bおよび硬貨蓄積室43の底面は、前面板33方向
に傾斜した斜面に形成されている。また、各硬貨蓄積室
43の前面側開口部には、弾性を有するシャッタ45が
それぞれ回動自在に取付けられている。このシャッタ4
5は通常硬貨蓄積室43の前面側開口部を閉鎖して硬貨
の脱落を阻止しており、硬貨収納信号によって後述する
ロータリマグネット46が動作すると開くように構成さ
れている。そして、可動ラック40は、前記中板34上
に設けた平行な2本のレール47の上に移動自在に設け
られ、硬貨の収納時または返却時にケース本体31の下
方の室内に配設したモータ48によって移動されるよう
に構成されている。このモータ48の回転は、ウオーム
49、このウォーム49に歯合するピニオン50を一体
に有するウォームホイール51を介して可動ラック40
の下面に設けたラック52に伝達される。
【0016】前記上面板32は、上部の略中央に形成さ
れた細長い硬貨導入口55と、前部の略中央に形成され
た切欠き56を有する。硬貨導入口55は、前記硬貨蓄
積通路24を介して硬貨選別軌道23の終端に連通して
いる。ただし、硬貨蓄積通路24は必ずしも必要ではな
く、硬貨選別軌道23の終端と硬貨導入口55を直接連
通させてもよい。
【0017】前記前面板33は、略中央の上部に一体に
突設され前記上面板32の切欠き56に係合する突出部
57を有する。また、この突出部57には硬貨導出口5
9と硬貨返却用導出口60が並設されている。また、前
面板33の内側面には、前記シャッタ45を動作させる
前記ロータリマグネット46が配設されている。このロ
ータリマグネット46は、揺動自在な駆動ピン61を備
え、この駆動ピン61の運動が第1のリンク部材62を
介して第2のリンク部材63に設けたピン73に伝達さ
れると、このピン73が硬貨導出口59に対応する硬貨
蓄積室43のシャッタ45を開くように構成されてい
る。このシャッタ45が開くと、硬貨蓄積室43内に蓄
積されていた硬貨は硬貨導出口59より硬貨収納兼返却
軌道26および硬貨収納通路28を通って金庫11に収
納される。
【0018】前記中板34は、前記レール47と、前記
ウォームホイール51とラック52の噛合を可能にする
長孔75と、前記ピン73を中板34の上方に突出させ
る孔76を有する。
【0019】このような硬貨蓄積部9Bと前記硬貨選別
部9Aは、ケース本体31に設けた係合孔78、切欠き
79と、前記本体ケース15に突設した弾性を有する係
合片80、ガイド突起81を互いに係合させることによ
り一体的に結合されて硬貨処理装置9を構成し、フレー
ム85に取付けられる。
【0020】フレーム85は図3、図4、図8および図
9に示すようにL字状に形成した2つのフレーム構成部
材86,87を向かい合わせて分離可能に結合すること
により正面視上向きのコ字状に形成されている。さらに
フレーム85の構成を詳述すると、図9において向かっ
て左側のフレーム構成部材86は、金属板の折り曲げ加
工によって形成され、水平な底板86Aと、この底板8
6Aの一端より上方に向かって折り曲げられた垂直板8
6Bとを有している。底板86Aの先端部には、右側の
フレーム構成部材87との結合部を構成する前後方向に
長い係合部90が上方に向かって折り曲げ形成されてい
る。また、底板86Aには、取付部91が折り曲げ形成
されており、この取付部91には前記本体ケース15の
下端がねじ92(図2)によって固定されている。
【0021】前記垂直板86Bの内側面には、前記本体
ケース15の左側面が密接され、ねじ93によって固定
されている。このため、垂直板86Bの上部には、前記
ねじ93が挿通されるねじ取付孔94aを有する取付部
94が折り曲げ加工によって形成されている。また、垂
直板86Bには、側方に突出する2つの腕部95,95
が上下方向に離間して一体に設けられており、これらの
腕部95,95の先端部には先細り状の軸96がそれぞ
れ下向きに一体に設けられている。この軸96は、ラッ
ク6の右側開口端面に固定された軸受部材97(図2)
によって前記扉3の回動中心と略一致するように回動自
在に軸支されている。この軸受部材97は、側面視コ字
状に形成されて上下に対向する2つの折曲部97aを一
体に有し、これらの折曲部97aの先端部に前記軸96
が上方から挿入される軸孔98がそれぞれ形成されてい
る。なお、垂直板86Bの上端には、投入硬貨を硬貨選
別部9Aに導く傾斜板98が一体に設けられている。
【0022】図9において、向かって右側のフレーム構
成部材87は、左側のフレーム構成部材86と同様に金
属板の折り曲げ加工によって形成され、水平な底板87
Aと、この底板87Aの右端に上方に向かって折り曲げ
形成された垂直板87Bを一体に有している。底板87
Aの先端部には、前記フレーム構成部材86の係合部9
0が挿入される前後方向に長い長孔100(図2、図
3、図8)が形成されている。垂直板87Bの上端に
は、ねじ取付孔101を有する取付部102が折り曲げ
加工によって形成されており、この取付部102に前記
本体ケース15の上端部がねじ103(図3)によって
固定されている。また、垂直板87Bの外側面には、側
方に突出する折曲片104が一体に設けられており、こ
の折曲片104にはねじ105が抜けを防止された状態
で回転自在に取付けられている。このねじ105は、前
記ラック6の内側面の前端部に固定された取付金具10
6(図2)のねじ孔107にねじ込まれることにより、
前記フレーム85をラック6に固定する。
【0023】さらに、垂直板87Bの前後方向中央の下
部には、前記硬貨蓄積部9Bの一側面を押圧する舌片状
の弾性片108が一体に設けられている。
【0024】上記した2つのフレーム構成部材86,8
7は、係合部90を長孔100に挿入することにより互
いに係合し、フレーム構成部材86,87の上に硬貨処
理装置9を載置し、硬貨選別部9Aをねじ92,93,
103によってフレーム構成部材86,87の取付部9
1,94,102に固定することにより一体的に結合さ
れ、フレーム85を構成する。この状態において、硬貨
蓄積部9Bは硬貨選別部9Aの右側部に設けた凹部11
0(図4)に嵌合するとともに硬貨選別部9Aによって
フレーム構成部材87に押付けられ、さらに弾性片10
8によって硬貨選別部9Aに押付けられることにより位
置決めされる。したがって、硬貨蓄積部9Bについては
ねじによってフレーム85に固定する必要がなく、硬貨
処理装置9のフレーム85に対する取付作業が容易であ
る。また、3つのねじ92,93,103のうちの1つ
のねじ103を外すだけで2つのフレーム構成部材8
6,87を分解でき、硬貨選別部9Aと硬貨蓄積部9B
を分離することが可能である。
【0025】図2において、前記ラック6の収納室8に
は、さらに通話制御、課金制御等を行う制御部112が
収納されている。この制御部112は、制御回路等が形
成された回路基板からなり、収納室8の内面に突設した
図示しない載置片に載置されねじによってラック6に固
定されることにより、前記硬貨処理装置9の後方に位置
している。
【0026】図1および図2において、扉3の前面上部
には、前記硬貨投入口113aを有する投入口部材11
3が取付けられ、また投入口部材113の下方にはダイ
ヤル釦114が配設されたプレート115が取付けられ
ている。さらに、このプレート115の下方には、前記
硬貨返却口116が設けられ、左側にはハンドセット1
17が掛け止めされるフック118が設けられている。
【0027】また、扉3の回動側側面には扉3を施錠す
る錠前120が設けられている。この錠前120は、扉
3の回動側内側面に沿って上下方向に摺動自在に配設さ
れたロッキングプレート121を備えている。このロッ
キングプレート121は上下方向に長く形成され、上
下、および中間部に扉3の後方に突出する逆L字状の係
止部122を一体に有し、キーによって錠前120が施
錠されると、下降して係止部122が前記ラック6の左
側内側面に設けたブロック状のロッキングプレート受部
材123に係合するように構成されている。なお、図2
において、124は硬貨受け箱である。
【0028】このような構造からなる公衆電話機1にお
いて、硬貨処理装置9の動作を概略説明する。硬貨投入
口17から硬貨22が投入されると、この硬貨22は選
別レール19上を転動し、硬貨選別軌道23内で正規硬
貨か疑似硬貨かの判別がなされ、疑似硬貨と判別される
と、硬貨返却通路25に落下して硬貨返却口116から
返却される。
【0029】硬貨選別軌道23で正規硬貨と判別される
と、この正規硬貨は蓄積通路24を通り硬貨蓄積部9B
の硬貨導入口55に導かれる。硬貨導入口55には、可
動ラック40の初期動作位置として、一方の硬貨返却室
42aが位置して硬貨返却用導出口60と一致してい
る。この状態において、制御部112からの起動信号に
よって硬貨処理装置9が起動すると、モータ48が駆動
してラック40を図7において1つの硬貨蓄積室43の
幅だけ左方へ移動させ、左から1番目の硬貨蓄積室43
を硬貨導入口55と硬貨導出口59に一致させる。した
がって、1枚目の正規硬貨は硬貨導入口55を通って左
から1番目の硬貨蓄積室43に蓄積される。以下、連続
して投入される硬貨は、同様にして左から2番目、3番
目・・の硬貨蓄積室43に順次蓄積される。全ての硬貨
蓄積室43に硬貨が収納されると、以降に投入される硬
貨は疑似硬貨と同様に硬貨返却通路25に落下して硬貨
蓄積部9Bには導かれず、硬貨返却口116から返却さ
れる。また、ラック40は、モータ48の駆動により図
7において右側に移動し、中央に位置する硬貨蓄積室4
3を硬貨導出口59と一致させ、硬貨収納の準備状態と
なる。
【0030】各硬貨蓄積室43に蓄積された硬貨は、前
記硬貨選別軌道23において金種が判別され、図示しな
いCPUによってその金種が記憶される。
【0031】前記準備状態から収納硬貨の金種が選択さ
れて硬貨収納信号が送出されると、ラック40を移動さ
せてその金種の正規硬貨が収納されている硬貨蓄積室4
3を硬貨導出口59に一致させて収納する。この場合、
同一金種の正規硬貨が複数枚蓄積されているときは、中
央の硬貨蓄積43に一番近接した硬貨蓄積室43から順
次収納する。硬貨を収納するときは、ロータリマグネッ
ト46の駆動によりピン73が動作して収納すべき硬貨
が蓄積されている硬貨蓄積室43のシャッタ45を開く
ことにより行われる。シャッタ45が開くと、硬貨蓄積
室43内の硬貨は、硬貨蓄積室43の傾斜した底面に沿
って転動し、硬貨導出口59および硬貨収納兼返却軌道
26および硬貨収納通路28を通って金庫11に落下、
収納される。以下、同様にして順次収納される。
【0032】一方、通話が終了して、硬貨蓄積室43に
蓄積されている正規硬貨を返却するときには、可動ラッ
ク40を移動させて、正規硬貨が蓄積されている硬貨蓄
積室43を硬貨導出口59に順次対応させて位置させ
る。そして、ロータリマグネット46を動作させて硬貨
導出口59に対応した硬貨蓄積室43のシャッタ45を
開放して、順次正規硬貨を硬貨収納兼返却軌道26およ
び返却通路27に導き、硬貨返却口116に返却する。
【0033】蓄積されていた正規硬貨の返却をすべて終
了したことがセンサで検出されると、モータ48が動作
して可動ラック40を初期動作位置に復帰させる。
【0034】ここで、可動ラック40は、初期位置に復
帰して硬貨返却室42aを硬貨導入口55と硬貨返却用
導出口60に一致させるので、停電等によって選別レバ
ーが硬貨選別軌道23から退出した状態になって疑似硬
貨もしくは正規硬貨が硬貨選別軌道23を誤って通過し
硬貨導入口55から硬貨返却室42aに入っても、この
硬貨は硬貨返却用導出口60および硬貨返却通路27を
通って硬貨返却口116に返却されるため、投入硬貨を
取り込むことはない。
【0035】次に、制御部112を保守点検する場合を
説明する。図1に示す状態から扉3の錠前120をキー
によって開錠し、扉3を図2に示す矢印B方向とは反対
方向に略90°回動させて筐体本体2の開口を開放す
る。しかる後、ねじ105を取付金具106のねじ孔1
07から抜き出してフレーム85の固定状態を解除し、
硬貨処理装置9を矢印B方向と反対方向に略90°回動
させて筐体本体2の開口を開放する。この状態におい
て、収納部8内に手を差し込んで制御部112の保守、
点検を行う。したがって、硬貨処理装置9と装置本体と
の電気的接続や硬貨処理装置9とフレーム85との結合
を外して筐体本体2から取外す必要がなく、制御部11
2の保守、点検作業等が容易である。特に、筐体本体2
の開口の左側が大きく開放するので作業をする上で有利
である。
【0036】また、扉3と硬貨処理装置9は回動中心を
略一致させて筐体本体2に取付けられているので、扉3
と硬貨処理装置9の位置関係を扉3を開けた状態で確認
できこれらの位置調整に有利である。また、回動方向が
反対であると、硬貨処理装置9を筐体本体2内に完全に
収納しないうちに扉3を閉じたとき、扉3が硬貨処理装
置9を挟み誤って破損するおそれがあるが、本発明にお
いては同一方向に回動するため、そのおそれがない。
【0037】また、フレーム85は、硬貨処理装置9に
よって結合される分解可能な2つのフレーム構成部材8
6,87からなり、一方のフレーム部材86の腕部95
に設けた軸96を筐体本体2側に設けた軸受部材97の
軸孔98に挿抜自在に差し込むだけでよいので、フレー
ム85の筐体本体2への取付作業および筐体本体からの
取外し作業も容易である。さらに、一方のフレーム構成
部材86に硬貨選別部19Aを取付け、他方のフレーム
構成部材87に硬貨蓄積部9Bを設けているので、フレ
ーム85を分解すると、硬貨選別部19Aと硬貨蓄積部
9Bを切り離して個々にメンテナンスすることができ
る。特に、硬貨蓄積部9Bは、モータ48、ロータリマ
グネット46等を備えているので、硬貨選別部9Aに比
べて保守点検の頻度が多く、作業上有利である。
【0038】なお、本実施の形態においては、扉3と硬
貨処理装置9を筐体本体2の右側開口端面に枢着した
が、左側開口端面に枢着してもよい。また、扉3を一側
側に、硬貨処理装置9を他側側に枢着してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、前
面が開口し箱状に形成された筐体本体と、この筐体本体
の開口に開閉自在に枢着されたフレームと、このフレー
ムに取付けられた硬貨処理装置と、この硬貨処理装置を
覆うように前記筐体本体の開口に開閉自在に設けられた
扉とを備え、前記硬貨処理装置が分離可能な硬貨選別部
と硬貨蓄積部とからなり、前記フレームを2部材によっ
て分解可能に構成し、その一方に前記硬貨選別部を取付
け、他方に前記硬貨蓄積部を取付けたので、フレームを
回動させるだけで硬貨処理装置を筐体本体から引き出す
ことができる。したがって、硬貨処理装置と装置本体と
の電気的接続を外したり、硬貨処理装置をフレームから
外したりする作業が不要となり、このため作業が容易で
作業時間を短縮することができる。また、取外した硬貨
処理装置を置くスペースが不要となり、従来のように床
面等に置いた硬貨処理装置を誤って転倒させて破損させ
るおそれがない。また、フレームを分解すると、硬貨選
別部と硬貨蓄積部を分離することができるので、これら
を個々にメンテナンスすることができ、作業上有利であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を公衆電話機の硬貨処理装置に適用し
た例を示し、(a)は同電話機の正面図、(b)は側面
図である。
【図2】 扉とフレームを開いた状態を示す斜視図であ
る。
【図3】 フレームの分解斜視図である。
【図4】 硬貨処理装置とフレームの正面図である。
【図5】 硬貨処理装置の概略構成を示す図である。
【図6】 同処理装置の分解斜視図である。
【図7】 硬貨蓄積部の分解斜視図である。
【図8】 フレームの平面図である。
【図9】 フレームの正面図である。
【符号の説明】
1…公衆電話機、2…筐体本体、3…扉、4…ヒンジ、
5…筐体、9…硬貨処理装置、9A…硬貨選別部、9B
…硬貨蓄積部、85…フレーム、86,87…フレーム
構成部材、112…制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−93670(JP,A) 実開 昭55−86270(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G07D 1/00 G07D 3/00 G07D 9/00 G07D 9/04 G07F 1/00 - 9/10 H04M 1/02 - 1/23 H04M 17/00 - 17/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面が開口し箱状に形成された筐体本体
    と、この筐体本体の開口に開閉自在に枢着されたフレー
    ムと、このフレームに取付けられた硬貨処理装置と、こ
    の硬貨処理装置を覆うように前記筐体本体の開口に開閉
    自在に設けられた扉とを備え、前記硬貨処理装置が分離
    可能な硬貨選別部と硬貨蓄積部とからなり、前記フレー
    ムを2部材によって分解可能に構成し、その一方に前記
    硬貨選別部を取付け、他方に前記硬貨蓄積部を取付けた
    ことを特徴とする硬貨処理装置の取付構造。
JP8258503A 1996-09-17 1996-09-30 硬貨処理装置の取付構造 Expired - Lifetime JP2932061B2 (ja)

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IDP973202A ID18272A (id) 1996-09-17 1997-09-16 Pemasangan telepon umum dan struktur selubungnya

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