JP2929703B2 - 水田用殺菌剤 - Google Patents
水田用殺菌剤Info
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Description
等に記載されている。
るものであり、また、拡散性が不充分であり、水田に施
用した場合効力不足になる等の課題を抱えている。
より有用な水田用殺菌剤を見出し、本発明に至った。
性剤、炭酸塩および水溶性固体酸を含有し、その炭酸塩
および水溶性固体酸の合計重量が全重量に対して20〜85
%であり、かつ、炭酸塩と水溶性固体酸との重量比が1:
5〜5:1の範囲である水田用殺菌剤(以下、本発明殺菌剤
と記す。)に関するものである。
の合計重量は全重量に対して40〜70%であるのが好まし
く、また、炭酸塩と水溶性固体酸との重量比は、1:3〜
3:1の範囲であるのが好ましい。
に限定されないが、浸透移行性の高い化合物が好まし
く、例えば次のような化合物があげられる。
インダニル)−5−クロロ−1,3−ジメチルピラゾール
−4−カルボキサミド (2) α,α,α−トリフロルオロ−3−イソプロポ
キシ−o−トルアニリド (3) ジイソプロピル 1,3−ジチオラン−2−イリ
デンマロネート (4) 1,2,5,6−テトラヒドロピロロ[3,2,1−i,j]
キノリン−4−オン (5) 3−アリルオキシ−1,2−ベンゾイソチアゾー
ル−1,1−ジオキシド (6) O,O−ジイソプロピル−S−ベンジル チオホ
スフェート (7) 5−メチル−1,2,4−トリアゾロ[3,4−b]ベ
ンゾチアゾール これらの農園芸用殺菌活性成分を製剤化するに際し
て、フェニルキシリルエタン等の芳香続炭化水素、ケト
ン類、グリコールエーテル類およびそのアセテート等の
高沸点溶媒を添加することもできる。
け単独で、あるいは二種以上混合して用いられ、混合す
る場合、配合比は任意に選択することができる。これら
の農園芸用殺菌活性成分の量は、活性成分種類によって
異なるが、一般的に全重量に対して0.1〜60%の範囲で
あり、好ましくは2〜50%である。
ばドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキル
ベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸
塩、ナフタレンスルホン酸塩のホルマリン酸縮合物、リ
グニンスルホン酸ナトリウム等のリグニンスルホン酸
塩、アルキルアリールスルホン酸塩、ジアルキルスルホ
サクシネート、ポリオキシエチレンアルキルアリールエ
ーテル硫酸エステル塩、マレイン酸およびイソブチレン
の共重合体のナトリウム塩等のカルボキシル基を有する
共重合体のアルカリ金属塩等のアニオン性界面活性剤、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンス
チリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
エステル、ソルビタンアルキルエステル、ポリオキシエ
チレンソルビタンアルキルエステル等のノニオン性界面
活性剤等をあげることができる。また、必要に応じてカ
チオン性界面活性剤、両イオン性界面活性剤等を用いて
もよい。
を任意の割合に混合して用いられる。
全重量に対して1〜40%、好ましくは3〜20%である。
酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸アン
モニウム、炭酸カルシウム、セスキ炭酸ナトリウム、セ
スキ炭酸カリウム、セスキ炭酸アンモニウム、炭酸水素
ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウム、炭
酸水素アンモニウム等があげられるが、特に炭酸水素ナ
トリウムおよび炭酸ナトリウムが好ましい。上記炭酸塩
は、単独または2種以上を任意の割合に組み合わせて用
いられる。
としては、例えばクエン酸、コハク酸、マレイン酸、フ
マル酸、酒石酸、シュウ酸、マロン酸、リンゴ酸、アジ
ピン酸、ホウ酸、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水
素カリウム等があげられるが特にマレイン酸が好まし
い。これらはそれぞれ単独でまたは二種以上を任意の割
合に組み合わせて用いられる。
00〜20000のポリエチレングリコール粉末糖の粉末状の
水溶性担体、およびアラビアガム、トラガントガム、キ
サンタンガム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコ
ール、可溶性デンプン等の水溶性高分子を添加すること
もできる。
合、農園芸用殺菌活性成分のみまたは界面活性剤、炭酸
塩、水溶性固体酸のいずれかあるいはすべてと混合した
後、ジェットマイザー、ピンミル、ハンマーミル等の乾
式粉砕機で粉砕し、次に残りの成分を混合して製造する
ことができる。農園芸用殺菌活性成分が液体であるか、
もしくは溶媒を添加して液状になっている場合には、農
園芸用殺菌活性成分を含水ケイ酸等の粉末状吸油性担体
に吸油させた後、上記と同様の方法で製造すればよい。
まま使用しても構わないが、取り扱い面、安全面、環境
面等から顆粒剤あるいは錠剤とすることが好ましい。こ
こでいう顆粒剤とは、粉末状の殺菌組成物を顆粒状に造
粒したものであり、その形状は造粒法により異なり、円
柱、球状を呈するものから不定形のものまで種々存在す
る。また、錠剤とは殺菌組成物を一定の形に圧縮して製
造したものであり、形状は円盤型でふちどりのないも
の、隅角、隅丸のもの、レンズ形でその曲率が浅いもの
から深いものまで、ピロー形、アーモンド形、フィンガ
ー形、三角形、四角形、五角形、カプセル状のもの等種
々存在する。
クター、ブリケッティングマシン等の乾式造粒機または
スラッグマシンを用いてシート状、ピロー状造粒物また
はスラッグとし、これを整流機等で解砕または破壊して
得ることができる。乾式造粒機を使用するとき、回転ロ
ール間に粉末組成物を入れ、30kg/cm2以上、好ましくは
50kg/cm2以上の圧力をかける。この方法は水を使用しな
いので、製造過程で炭酸ガスの発生がなく、顆粒剤を水
田に施用した時充分な発泡が見られる。
4000〜250μmの範囲である。
錠することにより得られるが、工業的には上記顆粒剤を
使用してタブッレティングマシンまたはブリケッティン
グマシン等で打錠することにより一定重量の錠剤を連続
的に得ることができる。
約7〜60mm、厚さ約1〜40mmの範囲であり、1錠当りの
重量は約0.3〜100g、より好ましくは約1〜50gの範囲で
ある。
剤の施用量は各有効成分の種類に依存し特に制限される
ものではないが、通常10アール当り約50〜2000g、好ま
しくは約500〜1000gの範囲である。
く容易に施用することができる。例えば、施用者が水田
に入り、均一にあるいは水田の1ヵ所以上の地点に本発
明殺菌剤を施用したり、水田に入ることなく畦の辺や水
田の水口に施用したり、畦から投入することにより有効
成分を水田全体にいきわたせることができる。また、ヘ
リコプター、飛行機、ラジコンの飛行機等を用いて本発
明殺菌剤を空中から散布することもできる。
発生して移動し、農園芸用殺菌活性成分が水田中、速や
かにかつ均一に拡散するので水田の作物に対して充分な
殺菌効果を発揮し、また薬害も少ない優れた水田用殺菌
剤である。また、本発明殺菌剤は従来の施用量(例えば
粒剤の場合、10アール当たり3000〜4000g)に比べて施
用量を大幅に低減化できるため、製品の製造、輸送、保
管および省力散布の面からも利用価値の高いものであ
る。
さらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。尚、製剤例および比較例中の部
は重量部を表わす。
スルホン酸ナトリウム)27.5部、REAX 88B(Westvaco社
製リグニンスルホン酸ナトリウム)1.5部、GEROPON SC
−211(ローヌ・プーラン社製カルボキシ基を有する共
重合体のナトリウム塩)5部、炭酸ナトリウム30部およ
びマレイン酸30部をジュースミキサーで良く混合した
後、遠心粉砕機で粉砕した。次に、これをローラーコン
パクターF−MINI型(フロイント産業(株)製乾式造粒
機)を用いて50kg/cm2の圧力でシート状造粒物とした
後、乳鉢と乳棒を用いて解砕し、径が1000〜297μmに
なるように整流して顆粒剤を得た。
80〜1000μの顆粒剤を得た。
ンスルホン酸ナトリウムのホルマリン酸縮合物)6部、
Sorpo1 5060(東邦化学株式会社製ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウムと粉末含水珪酸が1:1のスプレイド
ライ品)6部、炭酸ナトリウム30部およびフマル酸30部
を用いて製剤例1と同様の操作を行い、粒径が1000〜29
7μmの顆粒剤を得た。
器に入れ、500kg/cm2の圧力で打錠して錠剤を得た。
5060 4部、ベントナイト30部、カオリンクレー64.2部
をジュースミキサーで良く混合した後、遠心粉砕器で粉
砕した。その後、この混合物に水15部を加えて乳鉢と乳
棒を用いて練合し、0.9mmφのスクリーンの付いた押し
出し造粒機で造粒し、整流した後、60℃、10分間乾燥し
て1680〜297μmの粒剤を得た。
5060 4部、ベントナイト30部、カオリンクレー58.8部を
ジュースミキサーで浴混合した後、遠心粉砕機で粉砕し
た。その後、この混合物に水15部を加えて乳鉢と乳棒を
用いて練合し、0.9mmφのスクリーンの付いた押し出し
造粒機で造粒し、整流した後、60℃、10分間乾燥して16
80〜297μmの粒剤を得た。
バットに3枚の仕切り板を入れ、このバットにイオン交
換水7を入れた。次に、製剤例1、2および比較例
1、2で得られた組成物を有効成分量が1.2g/10アール
相当になるように投入し、製剤例3で得られた組成物に
ついては有効成分料が210g/10アール相当になるように
投入し、供試物の移動距離を以下の評価基準で目視で観
察した。また、投入24時間後、投入位置から0cm、87cm
および174cmであり、かつアルミバットの底から約0.5cm
の地点の液25mlをホールピペットで採取し、水を蒸発さ
せた後、ガスクロマトグラフィー(検出器:ECD)により
有効成分料を求めた。
質担体を用いた従来の粒剤等に比べて拡散性が優れてい
ることは明らかである。
各株元にイネ紋枯病菌(Rhizoctonia solani AG−1)
の菌核を接種した。次いで、出穂2週間前に製造例1の
組成物を製剤量で1kg/10a相当になるように水面施用し
た。薬剤処理後36日目と47日目に30株の株内最高病班高
を測定し、下記の指数を与えて発病度を計算し、さら
に、防除価を下記の式にて計算した。なお、試験は3反
復行なった。
当と省力散布を行なった場合でも良好な効力を示し、有
用であることが明らかとなった。
砕し、その3gを直径30mmの打錠成型器に入れ、50kg/cm2
の圧力で打錠て錠剤を得た。この錠剤を接触角計(協和
界面化学製CA−A型)の資料台上にのせ、イオン交換水
の液滴を落として滴下直後および60秒後の液滴の状態を
カメラで撮影し、接触角を測定した。結果を第3表に示
す。尚、第3表中θ0は滴下直後の接触角を、θ60秒後
の接触角を表わす。
好ましく、上記の製剤例で得られた顆粒剤をは第3表に
示されるように良好な性質を示している。
拡散性に優れており、種々の省力施用法を行うことがで
きる有用な水田用殺菌剤である。
である。バットの長辺の壁と平行になる様に仕切り板を
3枚入れた。仕切り板と短辺の壁との隙間は9cmであ
る。Xは試験組成物の投入位置である。
Claims (2)
- 【請求項1】農園芸用殺菌活性成分、界面活性剤、炭酸
塩および水溶性固体酸からなり、その炭酸塩および水溶
性固体酸の合計重量が全重量に対して20〜85%であり、
かつ、炭酸塩と水溶性固体酸との重量比が1:5〜5:1の範
囲である水田用殺菌剤。 - 【請求項2】農園芸用殺菌活性成分、界面活性剤、炭酸
塩、水溶性固体酸ならびに水溶性担体および水溶性高分
子から選ばれる少なくとも1種からなり、その炭酸塩お
よび水溶性固体酸の合計重量が全重量に対して20〜85%
であり、かつ、炭酸塩と水溶性固体酸との重量比が1:5
〜5:1の範囲である水田用殺菌剤。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-24743 | 1990-02-02 | ||
JP2474390 | 1990-02-02 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33098298A Division JPH11240803A (ja) | 1990-02-02 | 1998-11-20 | 水田用殺菌剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03264503A JPH03264503A (ja) | 1991-11-25 |
JP2929703B2 true JP2929703B2 (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=12146629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29758090A Expired - Lifetime JP2929703B2 (ja) | 1990-02-02 | 1990-11-02 | 水田用殺菌剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2929703B2 (ja) |
-
1990
- 1990-11-02 JP JP29758090A patent/JP2929703B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03264503A (ja) | 1991-11-25 |
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