JP2928802B2 - 回転飲食台における料金表示方法および料金表示装置 - Google Patents

回転飲食台における料金表示方法および料金表示装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転飲食台を設置した
店において、客が食したネタ皿の料金を自動的に計算し
て表示する方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、回転飲食台を設置した店におい
て、客が食したネタ皿の料金を計算する際、商品(寿
司、ネタ)の種類別に、色あるいは模様の異なる皿に載
置させて回転飲食台上に供給しておくことにより、カウ
ンター上に積み上げられた客が食したネタ皿を従業者が
色あるいは模様を確認の上、人手により計算し、その料
金を客に提示、または肉声により知らせることが知られ
ており、客はその料金をレジ(会計)にて支払ってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来は前記の通り、従
業者が客が帰る都度、カウンター上に積み上げられた客
が食したネタ皿を確認して料金を計算していたため、従
業者にかかる作業負担が大であることが問題となってい
た。
【0004】また、客にとっても、今現在食したネタ皿
の料金がいくらなのかを瞬時に確認することが困難であ
り、食したネタ皿の料金を瞬時に確認できることが強く
要望されている。
【0005】また、従業者にとっても、客が食したネタ
皿の料金をその都度、計算するのではなく、瞬時に計算
できる方法および装置が強く要望されている。
【0006】本発明は、このような要望に対処すべく、
客が食したネタ皿の料金を瞬時に計算することができ、
従業者の料金計算にかかる負担を激減させることができ
る回転飲食台における料金表示方法および装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、基台の
上方に商品を巡回搬送させるクレセントチェーンが設け
られてなる回転飲食台において、ID媒体、例えば電磁
誘導体が添設されたネタ皿を、予めレジに設置されたコ
ンピューターに種類別に全て記録した後、コンピュータ
ーと連結されると共に、基台の外周縁に設けられたカウ
ンター表面に配設され、かつネタ皿のID媒体を読取る
読取センサー上に、食したネタ皿を順次積み上げた後、
読取センサーが読取ったネタ皿のID媒体データと、予
め記録されたネタ皿のID媒体データと、をコンピュー
ターが、照合してネタ皿の種類および個数を計測し、か
つ計算した料金を記録および表示すると共に、カウンタ
ー前方の基台の外壁面の料金表示部にその料金を表示す
ることを特徴とするもの、あるいは回転飲食台とは別体
の計測器を、カウンター上に積み上げられたネタ皿に近
接させて位置させることにより、料金を計算することを
特徴とするもの、また必要に応じて計測器の表示部に、
コンピューターが計算した料金を表示することを特徴と
するものである。
【0008】本発明の装置は、基台の上方に商品を巡回
搬送させるクレセントチェーンが設けられてなる回転飲
食台において、ID媒体、例えば電磁誘導体が添設され
たネタ皿と、基台の外周縁に設けられたカウンターの表
面に配設され、かつネタ皿のID媒体を読取る読取セン
サーと、カウンター前方の基台外壁面に設けられた料金
表示部と、レジに設置され、予め種類別にネタ皿のID
媒体を記録し、読取センサーの読取ったネタ皿のID媒
体データと、予め記録されたネタ皿のID媒体データ
と、を照合してネタ皿の種類および個数を計測し、かつ
料金を計算し、記録および表示すると共に、料金表示部
にその料金を表示させるコンピューターと、からなるも
の、あるいは読取センサーに代えて回転飲食台とは別体
の計測器を使用するもの、また必要に応じて計測器の表
示部に、コンピューターが計算した料金を表示するもの
である。
【0009】
【実施例】本発明に係る回転飲食台における料金表示装
置は、図1および図2に示すように、以下の構成からな
るものである。
【0010】本発明で使用する回転飲食台は、基台12
の上方に商品14、本発明においては寿司が載置された
ネタ皿16を巡回搬送させるクレセントチェーン18が
設けられ、基台12の外周縁にカウンター20が設けら
れてなるものである。
【0011】ネタ皿16にID媒体22が添設されてい
る。
【0012】本実施例において、ID媒体22は円板型
の電磁誘導体であり、ネタ皿16の底部裏面に装着され
ている。
【0013】カウンター20の表面にネタ皿16のID
媒体22を読取る読取センサー24が設けられている。
【0014】本実施例において、読取センサー24は、
複数の客の食したネタ皿16を計測することができるよ
うに、カウンター20上の複数個所に設けられることが
望ましい。
【0015】カウンター20の前方の基台12の外壁面
に料金表示部26が設けられている。
【0016】本実施例において、料金表示部26は液
晶、あるいは発光ダイオード等による表示機構であり、
読取センサー24の設置個数と同等数設置してある。
【0017】予め種類別にネタ皿16のID媒体22を
記録し、読取センサー24の読取ったネタ皿16のID
媒体データと、予め記録したID媒体データと、を照合
してネタ皿16の種類および個数を計測し、かつ料金を
計算し、その料金を記録および表示すると共に、前記料
金表示部26にその料金を表示させるコンピューター2
8がレジ(会計)に設置されている。
【0018】本実施例において、コンピューター28は
パソコンである。
【0019】コンピューター28と読取センサー24、
料金表示部26とがそれぞれ連結(接続)されている。
【0020】本実施例のクレセントチェーン18の駆動
機構は、図3に示すように、クレセントチェーン18の
一側隅に駆動スプロケット30が設けられ、この駆動ス
プロケット30の駆動軸32が伝動チェーン34を介し
てモーター36に連結されてなるものである。
【0021】その駆動作用は、モーター36を駆動させ
ると、伝動チェーン34を経て駆動軸32が駆動され、
ついでクレセントチェーン18が駆動され、巡回するも
のである。
【0022】なお、図中38は給茶口を示す。
【0023】本装置を使用して回転飲食台のカウンター
20上に積み上げられた客が食したネタ皿の料金を表示
する方法を以下に詳述する。
【0024】まず、予めID媒体読取器(図示略、前記
読取センサー24と同一物品でもよい)またはコンピュ
ーター28の入力部を介して、ネタ皿16の種類および
ネタ皿16の番号を記録して、ネタ皿16を順次クレセ
ントチェーン18上へ供給する。この際、ネタの種類の
記録は、人手により入力するか、あるいはボイスリーダ
ー等の機器を介して入力する必要がある。
【0025】次に、クレセントチェーン18上から客が
好みのネタ皿16を取り、食した後、客はカウンター2
0表面の読取センサー24上に食したネタ皿16を順次
積み上げる。
【0026】次に、読取センサー24により、積上げら
れたネタ皿16のID媒体22の内容が読取られ、この
データーをコンピューター28へ送信する。
【0027】次に、送信されたID媒体データと、予め
記録されたID媒体データと、をコンピューター28が
照合して、読取センサー24により読取られたネタ皿1
6の種類および個数を計測し、かつ料金を計算する。
【0028】この料金をコンピューター28は記録する
と共に表示し、レジ(会計)で従業者へ知らせると共
に、客に対しても、この料金をコンピューター28が基
台12の外壁面に設置された料金表示部26へ送信する
ことにより表示して知らせる。
【0029】次に、客は表示部26を見ることにより、
容易に現在までに食したネタ皿16の料金を知ることが
でき、支払いの際、レジ(会計)にて料金計算のため、
長時間待たされることが全くなくなると共に、客の予算
に応じて後どれくらいのネタ皿16を食することができ
るかを、客に瞬時にして判断させることができる。
【0030】前記工程は、カウンター20上に設置され
た各読取センサー24に対してそれぞれ個別に作動し、
客の多寡にも十分対処できる。
【0031】また、本発明に係る装置の別の実施例が図
4に示してある。
【0032】本実施例の装置は、前記実施例の読取セン
サー24に代えて、読取センサー24を備えた計測器4
0を使用するものであり、この計測器40のみを以下に
詳述する。
【0033】本実施例の計測器40は、直方体型ケース
の表面に読取センサー24が内装され、直方体型ケース
の裏面に料金の表示部42が内装されたものである。
【0034】本実施例の装置を使用して回転飲食台のカ
ウンター20上に積み上げられた食したネタ皿の料金を
表示する方法は、前記実施例のカウンター20上に積み
上げられた食したネタ皿16の計測の方法が異なる他、
前記実施例と同様であるため、ネタ皿16の計測方法の
みを、以下に説明する。
【0035】クレセントチェーン18上から客が好みの
ネタ皿16を取り、食した後、客はカウンター20上に
食したネタ皿16を順次積み上げる。
【0036】この積み上げられたネタ皿16の側部に計
測器40を位置させることにより、計測器40の読取セ
ンサー24が積上げられたネタ皿16のID媒体22の
内容を読取り、このデーターをコンピューター28へ送
信する。
【0037】次に、送信されたID媒体データと、予め
記録されたID媒体データと、をコンピューター28が
照合して、読取センサー24により読取られたネタ皿1
6の種類および個数を計測し、かつ料金を計算する。
【0038】この料金をコンピューター28は記録する
と共に表示し、レジ(会計)で従業者へ知らせると共
に、積み上げられたネタ皿16を計測している従業者に
対しても、この料金をコンピューター28が計測器40
の表示部42へ送信することにより表示して知らせ、客
に対しても、この料金を従業者が知らせることにより知
らせることができる。
【0039】前記工程は、各計測器40に対してそれぞ
れ個別に作動し、客の多寡にも十分対処できる。
【0040】なお、本実施例において、ネタ皿16に添
設されたID媒体22は電磁誘導体ではなく、バーコー
ドを印刷したシールでもよい。
【0041】また、第2本実施例の計測器40の別の実
施例が図5に示してある。
【0042】本実施例の計測器40は、直方体型ケース
の底面に読取センサー24が内装され、直方体型ケース
の側面に料金の表示部42が内装されたものであり、ネ
タ皿の料金表示方法は前記実施例と同様であるため、省
略する。
【0043】また、第1実施例の装置のカウンター20
表面に設けられた読取センサー24に代えて、第2本実
施例の計測器40をカウンター20前方の基台12の外
壁面に設けることにより、第1実施例においてもID媒
体22としてバーコードを印刷したシールを使用するこ
とが可能となる。
【0044】また、本発明の方法において、全実施例の
装置に限定されることなく、基台12に料金表示部26
を設けなくても、単にレジ(会計)のコンピューター2
8のみに記録、表示し、客にはレジにて料金を知らせる
ことにより、レジにて客を長時間待たせるという欠点は
十分解消される。
【0045】また、本発明の方法および装置において、
計測器40には料金の表示部42は必要不可欠ではな
い。
【0046】
【発明の効果】本発明に係る回転飲食台における料金表
示方法および装置によれば、回転飲食台のクレセントチ
ェーン上の巡回搬送中のネタ皿を予め全てコンピュータ
ーに記録し、客が食したネタ皿を、カウンター上の読取
センサーあるいは回転飲食台とは別体の計測器によりネ
タ皿のID媒体を読取り、コンピューターを介して計測
して料金を計算し、記録および表示することができるた
め、客が食したネタ皿の料金を瞬時に計算することがで
きる。
【0047】また、従来客が食したネタ皿を、従業者が
個別に料金計算するという作業負担を皆無とし、従業者
の料金計算における負担を激減させることができる。
【0048】また、基台の外壁面に料金表示部を設ける
ことにより、客は容易に現在までに食したネタ皿の料金
を知ることができ、支払いの際、レジ(会計)にて料金
計算のため、長時間待たされることが全くなくなると共
に、客の予算に応じて後どれくらいのネタ皿を食するこ
とができるかを、客に瞬時にして判断させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る料金表示装置の要部斜視図。
【図2】同、要部一部破断正面図。
【図3】クレセントチェーンの駆動機構を示す略線正面
図。
【図4】別の実施例の要部正面図。
【図5】さらに別の実施例の要部正面図。
【符号の説明】
12 基台 14 商品 16 ネタ皿 18 クレセントチェーン 20 カウンター 22 ID媒体 24 読取センサー 26 料金表示部 28 コンピューター 40 計測器 42 表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47G 23/08 A47G 23/12 G07G 1/00 G07G 1/12 G06F 17/60

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台(12)の上方に商品(14)を巡回搬送さ
    せるクレセントチェーン(18)が設けられてなる回転飲食
    台において、 ID媒体(22)が添設されたネタ皿(16)を、予めレジに設
    置されたコンピューター(28)に種類別に全て記録した
    後、コンピューター(28)と連結されると共に、基台(12)
    の外周縁に設けられたカウンター(20)表面に配設され、
    かつネタ皿(16)のID媒体(22)を読取る読取センサー(2
    4)上に、食したネタ皿(16)を順次積み上げた後、読取セ
    ンサー(24)が読取ったネタ皿(16)のID媒体データと、
    予め記録されたネタ皿(16)のID媒体データと、をコン
    ピューター(28)が、照合してネタ皿(16)の種類および個
    数を計測し、かつ計算した料金を記録および表示すると
    共に、カウンター(20)前方の基台(12)の外壁面の料金表
    示部(26)にその料金を表示することを特徴とする回転飲
    食台における料金表示方法。
  2. 【請求項2】 基台(12)の上方に商品(14)を巡回搬送さ
    せるクレセントチェーン(18)が設けられてなる回転飲食
    台において、 ID媒体(22)が添設されたネタ皿(16)を、予めレジに設
    置されたコンピューター(28)に種類別に全て記録した
    後、食したネタ皿(16)を基台(12)の外周縁に設けられた
    カウンター(22)上に積み上げた後、コンピューター(28)
    と連結され、かつネタ皿(16)のID媒体(22)を読取る読
    取センサー(24)を備えた計測器(40)を、カウンター(20)
    上に積み上げられたネタ皿(16)に近接させて位置させた
    後、計測器(40)の読取センサー(24)が読取ったネタ皿(1
    6)のID媒体データと、予め記録されたネタ皿(16)のI
    D媒体データと、をコンピューター(28)が、照合してネ
    タ皿(16)の種類および個数を計測し、かつ計算した料金
    を記録および表示することを特徴とする回転飲食台にお
    ける料金表示方法。
  3. 【請求項3】 計測器(40)の表示部(42)に、コンピュー
    ター(28)が計算した料金を表示することを特徴とする請
    求項2記載の回転飲食台における料金表示方法。
  4. 【請求項4】 コンピューター(28)が計算した料金を、
    カウンター(20)前方の基台(12)の外壁面の料金表示部(2
    6)に表示することを特徴とする請求項2または請求項3
    記載の回転飲食台における料金表示方法。
  5. 【請求項5】 ID媒体(22)が電磁誘導体である請求項
    1、請求項2、請求項3または請求項4記載の回転飲食
    台における料金表示方法。
  6. 【請求項6】 ID媒体(22)がバーコードである請求項
    2、請求項3または請求項4記載の回転飲食台における
    料金表示方法。
  7. 【請求項7】 基台(12)の上方に商品(14)を巡回搬送さ
    せるクレセントチェーン(18)が設けられてなる回転飲食
    台において、 ID媒体(46)が添設されたネタ皿(16)と、 基台(12)の外周縁に設けられたカウンター(20)の表面に
    配設され、かつネタ皿(16)のID媒体(22)を読取る読取
    センサー(24)と、 カウンター(20)前方の基台(12)の外壁面に設けられた料
    金表示部(26)と、 レジに設置され、予め種類別にネタ皿(16)のID媒体(2
    2)を記録し、読取センサー(26)の読取ったネタ皿(16)の
    ID媒体データと、予め記録されたネタ皿(16)のID媒
    体データと、を照合してネタ皿(16)の種類および個数を
    計測し、かつ料金を計算し、記録および表示すると共
    に、料金表示部(26)にその料金を表示させるコンピュー
    ター(28)と、からなり、 読取センサー(24)のカウンター(20)上に積み上げられた
    ネタ皿(16)のID媒体(22)の感知により、読取センサー
    (24)に連結されたコンピューター(28)が料金を計算し、
    その料金を記録および表示すると共に、料金表示部(26)
    に表示することを特徴とする回転飲食台における料金表
    示装置。
  8. 【請求項8】 基台(12)の上方に商品(14)を巡回搬送さ
    せるクレセントチェーン(18)が設けられてなる回転飲食
    台において、 ID媒体(22)が添設されたネタ皿(16)と、 ネタ皿(16)のID媒体(22)を読取る読取センサー(24)を
    備えた計測器(40)と、 レジに設置され、予め種類別にネタ皿(16)のID媒体(2
    2)を記録し、計測器(40)の読取センサー(24)の読取った
    ネタ皿(16)のID媒体データと、予め記録されたネタ皿
    (16)のID媒体データと、を照合してネタ皿(16)の種類
    および個数を計測し、かつ料金を計算し、記録および表
    示するコンピューター(28)と、からなり、 カウンター(20)上に積み上げられたネタ皿(16)に近接さ
    せて計測器(40)を位置させることにより、計測器(40)が
    ネタ皿(16)のID媒体(22)を感知し、この感知により、
    計測器(40)と連結されたコンピューター(28)が料金を計
    算し、その料金を記録および表示することを特徴とする
    回転飲食台における料金表示装置。
  9. 【請求項9】 計測器(40)の表示部(42)に、コンピュー
    ター(28)が計算した料金を表示することを特徴とする請
    求項8記載の回転飲食台における料金表示装置。
  10. 【請求項10】 コンピューター(28)が計算した料金
    を、カウンター(20)前方の基台(12)外壁面の料金表示部
    (26)に表示することを特徴とする請求項8または請求項
    9記載の回転飲食台における料金表示装置。
  11. 【請求項11】 ID媒体(22)が電磁誘導体である請求
    項7、請求項8、請求項9または請求項10記載の回転
    飲食台における料金表示装置。
  12. 【請求項12】 ID媒体(22)がバーコードである請求
    項8、請求項9または請求項10記載の回転飲食台にお
    ける料金表示装置。
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