JP2928679B2 - 電磁流量計 - Google Patents

電磁流量計

Info

Publication number
JP2928679B2
JP2928679B2 JP6806892A JP6806892A JP2928679B2 JP 2928679 B2 JP2928679 B2 JP 2928679B2 JP 6806892 A JP6806892 A JP 6806892A JP 6806892 A JP6806892 A JP 6806892A JP 2928679 B2 JP2928679 B2 JP 2928679B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
fluid
measuring tube
case member
measuring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6806892A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05273014A (ja
Inventor
民雄 石原
裕 桜居
創造 藤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Science Systems Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Measurement Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Measurement Engineering Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP6806892A priority Critical patent/JP2928679B2/ja
Priority to DE4239956A priority patent/DE4239956C2/de
Priority to US07/983,060 priority patent/US5458003A/en
Publication of JPH05273014A publication Critical patent/JPH05273014A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2928679B2 publication Critical patent/JP2928679B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電磁流量計に係り、とく
に、高温流体,腐食性流体,摩耗性流体等の流量を測定
するに好適なセラミックパイプからなる測定管を有する
電磁流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁流量計は、磁界に直交して導電性の
被測定流体が流れると、印加した磁界の強さと流体の流
速との積に比例する起電力が発生し、この起電力を一対
の電極で検出することにより流量を測定できるという原
理に基づく。この流量計の被測定流体に接液する測定管
には、一般に耐食性,電気的な絶縁性をもたせるため
に、内面にゴムやふっ化エチレン樹脂でライニングが施
されている。最近、とくにこの部分の耐熱性,耐摩耗性
を向上させるため、測定管としてセラミック製のパイプ
を用いた電磁流量計が製品化されている。代表的な公知
例として、公表特許公報(昭58−501552号)磁気誘導型
流量測定装置用測定値検出器などがある。
【0003】図2に従来のセラミック電磁流量計の構造
を示す。図において1はセラミックパイプからなる測定
管であり、この測定管1中を被測定流体が流れる。測定
管1には一対の電極4がパイプの径方向に対向して取付
けられている。前記測定管1はその両端部に厚肉のフラ
ンジ部を有しこのフランジ部の外周部において、ケース
部材7に有機系又は無機系の接着剤によって固着されて
いる。前記測定管1の中央部の外周近傍には電磁コイル
2a,2b及びコア3が配置され、これらコイル2a,
2b及びコア3によって測定管1内部を貫通して磁界が
発生する。この磁界中を測定管1内を流れる流体が横切
ることにより、流体中に電位が発生し、この電流を前記
一対の電極4により検出する。前記ケース部材7の中央
部には配線取出部9が形成され、この配線取出部9を介
して、電磁コイルへの励磁配線及び電極からの検出信号
配線が外部の端子部と接続される。
【0004】この電磁流量計はプロセス配管の一対の配
管フランジ11a,11bにはさまれた状態で、接地リ
ング5a,5b及びその両端のガスケット10a,10
bを介してボルト12,ナット13によって締付け取付
けられる。該接地リングは流体に接液するとともに、電
磁流量計の接地ラインに接続され、流体の電位と電磁流
量計の接地電位を共通にする。ガスケット10a,10
bによってプロセス配管フランジ11a,11bと接地
リング5a,5b間及び接地リング5a,5bと電磁流
量計の測定管1間は液密状態に保たれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来方式の電
磁流量計は下記の問題点を有する。
【0006】電磁流量計をプロセス配管に取付ける時、
ボルトを数1000N・cmのトルクで締付けることによ
り、ガスケットに軸方向(厚さ方向)の圧縮力を与え、
液密性を保持する。この締付力を電磁流量計の測定管の
フランジ面で受けるため、フランジ面には数10MPa
〜数100MPaの大きな面圧が加わる。
【0007】この時、測定管1のフランジ部には図3に
示すような応力が発生する。この応力分布は、筆者が有
限要素法による数値解析により確認検証したものであ
り、以下に説明する。すなわち、この面圧により測定管
の円筒部には軸方向に圧縮応力が発生し、さらにフラン
ジの付根部には曲げによる大きな圧縮応力と引張応力が
発生する。この挙動は、パイプフランジ部に矢印で示す
曲げモーメントが発生し、フランジが矢印方向に曲げら
れていることを意味している。
【0008】一般にセラミックの場合、引張り強さは圧
縮強さの10分の1程度であり、前記引張応力がセラミ
ック測定管を破断させる原因となる場合が多く、実際に
も図4に示す位置から破断することが検証された。
【0009】このため、本構造の電磁流量計ではプロセ
ス配管に取付ける際のボルトの締付トルクの上限が規定
されている場合が多く、この値を越えて締付けられる
と、セラミック測定管が破断する可能性がある。また、
規定トルク以内で締付けた場合でも、一方のボルトのみ
を締付ける所謂片締状態になると、過大な引張応力が発
生し破断に至る可能性がある。
【0010】また、本例のように測定管フランジ部は厚
肉となってしまうため、流体の温度が急変した場合フラ
ンジ部には過大な熱応力が発生し、やはりセラミック測
定管破損の原因となる。数値解析によれば、ヒートショ
ックの加わったときの熱応力の大きさは肉厚が厚い程大
きくなるので、パイプを薄くする必要がある。
【0011】しかしながら、パイプを薄くすると、前述
のボルト締め付け力に対する強度がさらに弱くなってし
まい、両者を同時に解決することはできない。
【0012】本発明は、係る従来構造の問題点を解決
し、電磁流量計をプロセス配管に取付ける時に、セラミ
ック測定管内に過大な引っ張り応力が発生せず、更にヒ
ートショックに対しても強い電磁流量計を提供すること
を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明における上記目的
を達成するための特徴構成は、配管途中に設けられた一
対のフランジ間に取り付けられ、被測定流体を導く測定
管と、当該測定管外周面側を被うケース部材と、前記測
定管と前記ケース部材間に備えられる磁界発生手段とを
有し、前記測定管に導かれた被測定流体の流量を測定す
る電磁流量計であって、前記測定管は、単純円筒形状で
あり、且つ当該測定管の軸方向の長さは前記ケース部材
の軸方向の長さよりも短く形成され、更に、前記測定管
の外周部と前記ケース部材間に複数対のOリングを有
し、且つ当該Oリングの内、最も配管フランジ側のOリ
ングを前記ケース部材の配管フランジ側端面よりも突出
させて配置することである。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【作用】前記構成において接地リングを使用する場合、
ボルトによる締め付け力は、配管フランジ−ガスケット
−接地リング−(Oリング)−ケース部材の順序で伝達
され各部材間を液封する。この時Oリングは軟らかいの
で押し潰されて接地リングとケース部材は直接接触し押
し付けられる。一方接地リングを使用しない場合に
は、前記配管フランジが直接Oリング及びケース部を押
し付ける。何れの場合においても、Oリングにより、被
測定流体が電磁流量計内部に侵入するのを防止する。
【0018】前述の如く、セラミック測定管はケース部
材の軸長よりも僅かに短く作られているので、配管フラ
ンジや接地リングに接触することが無いので、締め付け
力をその端面に受けることがない。よって、ボルトを過
剰に締め付けても測定管は破損しない。
【0019】一方、測定管は単純な円筒形状をしてお
り、従来例の様に厚肉部が無いので、被測定流体の温度
が急変した場合でも測定管内外面の温度差が少なく、従
って測定管内に発生する熱応力も少ない。また、ケース
部と測定管部の温度差によって発生する熱応力もOリン
グによって逃げられるので殆ど無視できる。
【0020】
【実施例】図1に本発明の電磁流量計検出器の断面図を
示す。1はセラミックを素材として成形された測定管
で、本測定管1中を被測定流体が流れる。測定管1の外
側には1対の電磁コイル2a,2bが取付けられ、さら
にその外側にはコア3が前記電磁コイル2a,2bを囲
むように配置されている。この電磁コイル2a,2b及
びコア3で測定管1を上下方向に横切る磁界を発生させ
る。電磁コイル2a,2bは一般に方形波で周期的にオ
ンオフを繰返す直流電流で励磁される。前記測定管の中
央部には磁界の方向及び流れの方向に直交する方向に1
対の電極4が形成されている。この電極4を介して流体
中に発生した起電力が検出される。また電極4は測定管
1の外周面に面状に形成され、流体との静電容量結合に
よって起電力を検出してもよい。
【0021】前記測定管1は、単純な薄肉円筒形をした
高純度アルミナなどの耐食性の良いセラミックより形成
されており、肉厚は内径の5〜10%の厚さを有してい
る。一方、該測定管1の両端近傍の外周部には、複数対
のOリング14a14を介してケース部材15に保
持され、電磁流量計内部への液体浸入を防止している。
【0022】また、該ケース部材15の両端面16a,
16bは被測定流体を接地電位にする接地リング5a,
5bが押し当てられ、その内端には前記Oリング1
〜14dが挾み込まれ両者を液密にシールする。このと
き、Oリング1a,14dの両外側面は、端面16a,
16bよりも出張っており前記接地リング5a,5bに
押し付けられ潰されることによりシール可能となる。前
記測定管1の軸長は、ケース部材15のそれよりも短く
造られているので、前記接地リング5a,5bには接触
しない。
【0023】さらに、接地リング5a,5bの外側面は
ガスケット10a,10bを介してプロセス配管のフラ
ンジ11a,11bに挾まれ、複数個のボルト12及び
ナット13で締め付けられ、電磁流量計は液密状態でプ
ロセス配管に取り付けられる。
【0024】一方、ケース部材15は円筒中央部に開口
部9を有し、この開口部9により、前記電磁コイル2
a,2bへ外部から電流を供給する配線、及び電極4か
らの信号を外部の増幅部へ取出す配線の導入,導出を行
う。
【0025】係る構造の電磁流量計に於いて、プロセス
配管取付時にボルト12及びナット13を用いてフラン
ジ11a,11b間に電磁流量計を挾んで締付けた場
合、フランジ11a及びガスケット部材10aを介して
接地リング5aに加わった前記圧縮力は、ケース部材1
5全体に軸方向に圧縮力が働く。しかし、測定管1に対
しては、接地リング5aとの間に隙間が有ることにより
力が伝達されず、プロセス配管取付け時の力は測定管1
には一切加わらない。
【0026】また、測定管1内の被測定流体の温度が急
変した場合、測定管1は、その内外面に温度差を生じ内
部に熱応力が発生する。この応力値は、測定管の肉厚が
厚いほど大きく、偏肉がある程大きいことが有限要素法
による計算及び実験により確認された。また一般に、セ
ラミックは圧縮よりも引っ張り力に弱いので、内面が急
冷された場合が最も破損しやすいことが確認できた。本
実施例は、測定管1が薄肉単純円筒で有り、内部熱応力
の発生が少ない形状を選んだ。
【0027】一方測定管1及びケース部材15の温度差
及び線膨張係数の差によって各々は軸方向,径方向に寸
法変化し、両者間に熱応力が発生する筈であるが、測定
管1軟質のOリングを介してケース部材15内に浮いて
いる構造であるため、両者間のすき間が変化するのみ
で、測定管1には力が加わらない。
【0028】また、本図の接地リング5a,5bが不要
な場合は、ガスケット10a,10bも取外しケース側面
16a,16bを直接配管フランジ11a,11bに接
触させても良い。
【0029】一方また、被測定流体が腐食性を有してい
る場合、本実施例によればOリングで被測定流体をシー
ルできるので、ケース部材の材質に特別な耐食性は要求
されず、ステンレス鋼などの汎用材料で形成できる。ま
た本構造によれば、接地リングも単なる平板で良く、接
地リングを白金などの貴金属の耐食材料の箔で形成すれ
ば、容易に耐食性のある電磁流量計が提供できる。
【0030】さらにこの時、外側のOリング14a,1
4dを交換容易に取り付けておけば、被測定流体の腐食
性の程度によりOリングを選択して仕様できる。
【0031】
【発明の効果】本発明では、プロセス配管取付時の過大
な締付力が印加された場合にも、高温又は低温の測定液
体が流れた場合にも、測定管に過大な力が加わることを
防止し、更に、腐食性のある被測定流体にも容易に対応
できる信頼性の高い電磁流量計を提供できるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁流量計の側断面図である。
【図2】従来の電磁流量計の側断面図である。
【図3】従来の電磁流量計のセラミック測定管応力分布
を示す説明図である。
【図4】従来の電磁流量計のセラミック測定管破断状況
を示す説明図である。
【符号の説明】
1…測定管、5a,5b…接地リング、14a,14
b,14c,14d…Oリング、15…ケーシング部
材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 創造 茨城県勝田市堀口字長久保832番地2 日立計測エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−140022(JP,A) 特開 平3−24423(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01F 1/58

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配管途中に設けられた一対のフランジ間に
    取り付けられ、被測定流体を導く測定管と、当該測定管
    外周面側を被うケース部材と、前記測定管と前記ケース
    部材間に備えられる磁界発生手段とを有し、前記測定管
    に導かれた被測定流体の流量を測定する電磁流量計であ
    って前記測定管は、単純円筒形状であり、且つ当該測定管の
    軸方向の長さは前記ケース部材の軸方向の長さよりも短
    く形成され、 更に、前記 測定管の外周部と前記ケース部材間に複数対
    のOリングを有し、且つ当該Oリングの内、最も配管フ
    ランジ側のOリングを前記ケース部材の配管フランジ側
    端面よりも突出させて配置することを特徴とする電磁流
    量計。
JP6806892A 1991-11-29 1992-03-26 電磁流量計 Expired - Lifetime JP2928679B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6806892A JP2928679B2 (ja) 1992-03-26 1992-03-26 電磁流量計
DE4239956A DE4239956C2 (de) 1991-11-29 1992-11-27 Elektromagnetischer Durchflußmesser
US07/983,060 US5458003A (en) 1991-11-29 1992-11-30 Electromagnetic flow meter

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6806892A JP2928679B2 (ja) 1992-03-26 1992-03-26 電磁流量計

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17997698A Division JPH116749A (ja) 1998-06-26 1998-06-26 電磁流量計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05273014A JPH05273014A (ja) 1993-10-22
JP2928679B2 true JP2928679B2 (ja) 1999-08-03

Family

ID=13363094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6806892A Expired - Lifetime JP2928679B2 (ja) 1991-11-29 1992-03-26 電磁流量計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2928679B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111060169B (zh) * 2019-12-31 2022-03-25 上海理工大学 一种非满管流量测量装置及方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01140022A (ja) * 1987-11-27 1989-06-01 Yamatake Honeywell Co Ltd 電磁流量計
JPH0814504B2 (ja) * 1989-06-21 1996-02-14 株式会社東芝 電磁流量計検出器の電極構造
JP3032068B2 (ja) * 1992-01-31 2000-04-10 株式会社東芝 電磁流量計検出器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05273014A (ja) 1993-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7938020B2 (en) High pressure magnetic flowmeter with stress resistant electrode assembly
US5458003A (en) Electromagnetic flow meter
JP2559522B2 (ja) 電磁流量計
JP2004233203A (ja) 電磁流量計用測定管
EP0039750B1 (en) Corrosion monitoring process and apparatus for use therein
GB1601548A (en) Flow metering apparatus
KR20100089767A (ko) 측정 장치
CN103140742B (zh) 电磁流量计
JPH0612275B2 (ja) 電磁流量計の電極構造
JPS6118822A (ja) 電磁式の流量計
JPS60168039A (ja) 腐食性不純物感知装置
JP2928679B2 (ja) 電磁流量計
JP2850610B2 (ja) 電磁流量計
JPH116749A (ja) 電磁流量計
RU2398190C2 (ru) Датчик расходомера и соединительный элемент
JPH0552617A (ja) 電磁流量計
JP5271552B2 (ja) 電磁流量計
JP2597863Y2 (ja) 電磁流量計
JPS61124823A (ja) 電磁流量計検出器
JP2590920Y2 (ja) 電磁流量計
JP3117273B2 (ja) 圧力流体用測定器
JPH0735588A (ja) 電磁流量計
JPH08136307A (ja) 静電容量式電磁流量計
JPH085421A (ja) フランジ形セラミックス電磁流量計
JP3265172B2 (ja) 電磁流量計の検出器