JPH08136307A - 静電容量式電磁流量計 - Google Patents

静電容量式電磁流量計

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JPH08136307A
JPH08136307A JP27088194A JP27088194A JPH08136307A JP H08136307 A JPH08136307 A JP H08136307A JP 27088194 A JP27088194 A JP 27088194A JP 27088194 A JP27088194 A JP 27088194A JP H08136307 A JPH08136307 A JP H08136307A
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JP
Japan
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case member
measuring
pipe
modulus
type electromagnetic
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JP27088194A
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English (en)
Inventor
Satoshi Shimawaki
聡 嶋脇
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】静電容量式電磁流量計において、ケース部材2
の口径をD,軸長をL,管厚さをt,ヤング率をE、ま
た、ケース部材2のボルト9による締め付け力をFとし
たとき、 δ≧F・L/(π・D・t・E) (π:円周率) を満足するように測定管1と接地リング6a,6bの間
の間隙δを設定する。 【効果】プロセス配管に取り付けの時に、過大な力でフ
ランジを締め付けても、セラミック測定管に過大応力が
加わらない最適構造が設計でき、測定管の割れのない静
電容量式電磁流量計を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電容量式電磁流量計
に係り、特に、測定管と,測定管を包含するケース部材
及び接地リングの接合部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】静電容量式電磁流量計は、磁界に直交し
て導電性の被測定流体が流れると、印加した磁界の強さ
と流体の流速との積に比例する起電力が発生し、この起
電力を、測定流体の流れる測定管の外面に付着し、測定
流体に非接触な一対の電極で静電容量式に検出すること
により、流量を測定できる原理に基づく。その代表的な
公知例として米国特許第4,539,853 号などがある。
【0003】図2は従来技術の側面図である。
【0004】図において、測定管31の両端にはフラン
ジ部31a,31bが設けられており、いずれもセラミ
ックで形成されている。測定管31はケース部材32
に、包含されている。また、フランジ部31a,31b
の外周外殻はケース部材32に嵌合し、その接合部は金
属接合或いは樹脂接着等の方法で固着されている。この
測定管31の円周外周面には、測定管内に磁場を発生さ
せるための一対のコイルとコア34が固着されている。
更に、測定管31の外周面には、測定管の円周垂直方
向、及びコイル33が放出する磁束の垂直方向に位置す
るように一対の測定電極が設けられている(図示せ
ず)。測定管31のフランジ部31a,31bの端面に
夫々第一のガスケット5a,5bを介して接地リング6
a,6bが取り付けられている。接地リング6a,6b
は測定管31の保護と、接地リング部の流体の電位を接
地電位にするために使用される。接地リング6a,6b
の反対面には第2のガスケット7a,7bが取り付けら
れている。尚、ガスケット5a,5b,7a,7bは主
として防水性の高い4フッ化エチレン樹脂等の密閉材で
形成されている。電磁流量計はガスケット7a,7bを
介して、プロセス配管のフランジ8a,8b間に挿入さ
れ、ボルト9によって締め付けられ、液密の状態でプロ
セス配管に保持されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上、示したような静
電容量式電磁流量計は、絶縁性付着物の影響を受けにく
い電極部を設けたことにより、測定液のリークの発生要
因を解消したこと等の、電極式電磁流量計にはない優れ
た特徴を持つ。
【0006】しかし、静電流量式電磁流量計をプロセス
配管に取り付けるとき、ボルトを数1000N・cmのト
ルクで取り付けることにより、ガスケットに軸方向(厚
さ方向)の圧縮力を与え、液密性を保持する。この締め
付け力を脆性材であるセラミックの測定管のフランジ面
で受けるため、フランジ面には数十MPa〜数百MPaの
大きな面圧が加わり、測定管の割れの原因となる。
【0007】本発明の目的は、静電容量式電磁流量計を
プロセス配管に取り付けるときに、ボルト締め付け力が
セラミック測定管に加わらず、ボルト締め付けトルク上
限の不要な静電容量式電磁流量計を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】ケース部材内に測定流体
を流す測定管と,流体の電位を接地電位にするための接
地リングと,測定流体に任意の大きさの磁場を印加する
磁場印加手段と,電極を備えた静電容量式電磁流量計で
あって、測定管とケース部材との間に数1によって与え
られる間隙以上を有する構成とした。
【0009】
【数1】 δ=F・L/(π・D・t・E) …(数1) 但し、ケース部材の口径をD,その軸長をL,その管厚
さをt,そのヤング率をE,ボルトによる締め付け力を
F,円周率をπとしている。
【0010】また、間隙に、数1で示したδ以上の厚さ
を持ち、ケース部材のヤング率に比べて非常に小さい材
料で加工されたスペーサを挿入する構造としている。
【0011】
【作用】上記のように、測定管とケース部材の間に数1
で与えられる間隙を有する構造とすることによって、接
地リングに接触することが無いので締め付け力をその端
面に受けることがない。よって、ボルトを過剰に締め付
けても測定管は破損しない。
【0012】また、上記のように測定管とケース部材の
間に、数1で与えられる厚さで、ケース部材のヤング率
に比べて非常に小さい材料で加工された部材を挿入する
構造にすることによって、配管フランジや接地リングに
直接接触せず、間にヤング率の小さい部材がクッション
となっているので、締め付け力はほとんど吸収され、測
定管の端面で受けることはない。よって、ボルトの過剰
な締め付けにも耐えうる。また、測定管が固定される構
造なので、振動衝撃にも強い。
【0013】
【実施例】以下、図1,図3に図示した実施例に基づい
て本発明を説明する。図1において、セラミックで形成
された測定管1はフランジ部がないストレートパイプ形
状となっている。測定管1はプロセス配管8a,8b間
にボルト9で固定され、ケース部材2と接地リング6
a,6b間は固着状態となっている。その周辺部は、図
3の測定管保持部の詳細図に示すように、パイプ端の外
周に取り付けられた第一のOリング10a及び第二のO
リング12aによって、ケース部材2に液密状態で取り
付けられている。第二のOリング12aは更に接地リン
グ6aにも液密で保持される。接地リング6aとプロセ
ス配管8aの間にはガスケット7aが介挿され、接地リ
ング6aとプロセス配管8a間の液密を保っている。第
二のOリング12aは弾性及び粘性を有する物質で構成
され、可撓性を有するため、測定管固定時の接地リング
6aの押圧力による変形によりケース部材2の溝部と測
定管1に密着する。尚、測定管1と接地リング6a間に
はOリング6aの径より狭い幅を有する隙間が設けられ
ている。
【0014】図3において、ボルト9に過剰な締め付け
力Fが働いたとする。この締め付け力Fはケース部材2
に作用し、これに圧縮応力σを与える。この圧縮応力σ
はケース部材2の内径Dとその管厚さtで数2のように
表される。
【0015】
【数2】 σ=F/(π・D・t) …(数2) 但し、πは円周率を表す。ケース部材2の材料に依存す
る物性値ヤング率Eとすると、圧縮応力σはケース部材
2に歪量εを生じさせる。これは、数3の関係で表され
る。
【0016】
【数3】 σ=E・ε …(数3) また、εはケース部材2の縮み量をδと置けば、ケース
部材の軸長Lから数4で表される。
【0017】
【数4】 ε=δ/L …(数4) 数2,数3,数4より、任意のケース部材の形状及び材
質に任意の過剰な締め付け力Fが作用したとき、ケース
部材の縮み量δが一意的に数5で定義できる。
【0018】
【数5】 δ=F・L/(π・D・t・E) …(数5) つまり、測定管1にボルト9による過剰な締め付け力が
加わらないためには、測定管1と接地リング6a,6b
の間に間隙を設け、その合計がδよりも大きい構造であ
ればよい。この間隙が存在することにより、過剰な締め
付け力Fが加わっても、この力によるケース部材2の縮
み量よりも間隙が大きいので、接地リング6aは測定管
1に接触せず、測定管1には過剰な締め付け力が決して
加わらない。
【0019】図4には、測定管1と接地リング6aの間
に、厚さが数4で示されたδよりも大きく、ケース部材
よりも小さなヤング率を持つ材料で加工されたスペーサ
13を挿入した状態の詳細図を示す。これにより、過剰
な締め付け力はスペーサに加わり、スペーサ13がクッ
ションの役目となって測定部1には過剰な締め付け力は
加わらない。また、測定管1の軸方向の移動を制限し、
振動衝撃に強いものである。
【0020】図5には、ケース部材のヤング率Eが20
0MPa(ステンレス材に相当)とした場合の、過剰な
締め付け力によるケース部材に加わる面力F/(π・D
・t)と間隙のケース部材の軸長の比δ/Lの関係を示
している。図より、両者は比例関係にあり、過剰締め付
け力とケース部材形状を任意に設定すると一意的に間隙
が設計できる。例えば、面力として1GPaとすれば、
間隙δは0.005L 以上を設ければよい。
【0021】図6には、過剰な締め付け力によるケース
部材に加わる面力F/(π・D・t)を1GPaとした場
合の、ケース部材のヤング率Eと間隙のケース部材の軸
長の比δ/Lの関係を示している。図より、両者は反比
例関係にあり、ケース部材の材質と形状を任意に設定す
ると一意的に間隙が設計できる。例えば、ヤング率とし
て200GPaとすれば、間隙δは0.005L 以上を
設ければよい。
【0022】
【発明の効果】本発明は、プロセス配管取り付け時の過
大な締め付け力が印加された場合にも、脆性材であるセ
ラミックの測定管に過大な力が加わることを防止し、測
定管の割れが生じない静電容量式電磁流量計を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る静電容量式電磁流量計のプロセス
配管への配設を示す断面図。
【図2】従来の静電容量式電磁流量計のプロセス配管へ
の配設を示す断面図。
【図3】図1に示した静電容量式電磁流量計の間隙部の
部分断面図。
【図4】本発明の静電容量式電磁流量計の測定管とケー
ス部材の間にスぺーサを用いたときの部分断面図。
【図5】過剰な締め付け力によるケース部材に加わる面
力f/(π・D・t)と間隙のケース部材の軸長の比δ/
Lの関係を示した特性図。
【図6】ケース部材のヤング率Eと間隙のケース部材の
軸長の比δ/Lの関係を示した特性図。
【符号の説明】
1…測定管、2…ケース部材、3…コイル、4…コア、
5a,5b,7a,7b…ガスケット、6a,6b…接
地リング、8a,8b…プロセス配管、9…ボルト、1
0a,10b,12a,12b…Oリング、13…スペ
ーサ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケース部材内に配設され測定流体を流す測
    定管と,流体の電位を接地電位にするための接地リング
    と,前記測定流体に磁場を印加する磁場印加手段と,前
    記測定管と結合し、前記測定流体と非接触となる電極と
    を備えた静電式電磁流量計において、 前記ケース部材の口径をD,その軸長をL,その管厚さ
    をt,そのヤング率をE,ボルトによる締め付け力をF
    とするとき、前記測定管と前記接地リングの間の間隙δ
    と軸長Lの比が、δ/L≧F/(π・D・t・E)の関係
    であることを特徴とする静電容量式電磁流量計。
  2. 【請求項2】請求項1において、締め付け力FがF=1
    ×109・π・D・t(単位:N)、前記ケース部材のヤ
    ング率EがE=200×109(単位:Pa,ステンレス
    材に相当)とすると、前記間隙と前記ケース部材の軸長
    の比がδ/L≧0.005 である静電容量式電磁流量
    計。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記測定管の
    軸長をL1とすると、前記測定管の軸長と前記ケース部
    材の軸長の比がL1/L≦0.995 である静電容量式
    電磁流量計。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3において、前記測定
    管と前記接地リングの間に、前記ケース部材のヤング率
    に比べて非常に小さいヤング率を持つ材料で加工され
    た、δ以上の厚さのスペーサが、挟み込まれている静電
    容量式電磁流量計。
JP27088194A 1994-11-04 1994-11-04 静電容量式電磁流量計 Pending JPH08136307A (ja)

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JP (1) JPH08136307A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002188650A (ja) * 2000-10-13 2002-07-05 Nsk Ltd 主軸装置
JP2007049025A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Seiko Epson Corp アクチュエータ装置及び液体噴射ヘッド並びに液体噴射装置
JP2017508980A (ja) * 2014-03-26 2017-03-30 ローズマウント インコーポレイテッド 高圧ウエハ型磁気流量計

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JP2002188650A (ja) * 2000-10-13 2002-07-05 Nsk Ltd 主軸装置
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