JP2928403B2 - 両口金形高圧ナトリウムランプ - Google Patents

両口金形高圧ナトリウムランプ

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JP2928403B2
JP2928403B2 JP10241391A JP10241391A JP2928403B2 JP 2928403 B2 JP2928403 B2 JP 2928403B2 JP 10241391 A JP10241391 A JP 10241391A JP 10241391 A JP10241391 A JP 10241391A JP 2928403 B2 JP2928403 B2 JP 2928403B2
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は両端に口金を有する高圧
ナトリウムランプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】高圧ナトリウムランプは、水銀ランプと
比較して約2倍の効率を有するところから、省エネルギ
ー光源として普及しつつある。
【0003】通常の高圧ナトリウムランプは、耐ナトリ
ウム製の多結晶アルミナからなる発光管とこれを囲む外
管とを備え、外管内は高真空に保たれている。通常の高
圧ナトリウムランプでは、例えば400Wの場合、外管
の直径が120mmと大きいために、器具も大きくなり、
また片口金形のために、消灯直後の再始動が困難であ
る。
【0004】このような問題を解決するために、外管と
して例えば400Wで直径22mmの石英ガラスを用いた
両口金形の高圧ナトリウムランプが開発され、実用に供
されている。
【0005】両口金形高圧ナトリウムランプでは、図3
に示すように、先端に電極(図示せず)を有する導電体
2,3を両端に備えた発光管1を内蔵する外管7の両端
に口金10,11を設けているため、高電圧を印加する
ことが可能であり、そのためランプを消灯直後、再始動
させることが可能である。
【0006】しかし、両口金形高圧ナトリウムランプで
は、外管7の材質に石英ガラスを使用しているために、
ランプ点灯中に水素が外管7外から石英ガラスを透過し
てその内部に侵入するか、外管内に残留していた水分が
分解して発生した水素が導電体2,3を通して発光管1
内に侵入する結果、ランプの始動電圧が上昇するという
問題がある。この始動電圧の上昇を抑制するため、ジル
コニウムを主体とするゲッタ14を外管7内に設けて水
素を吸着させている。このゲッタは、一端を発光管1の
石英ガラスに埋め込んだ支持線15の他端に保持させる
か、または発光管支持部品に固着させている。
【0007】しかし、このようなゲッタの保持および固
着構造は、煩雑であり、ランプのコスト上昇の原因にな
っている。
【0008】なお、図3において、5,6は発光管支持
棒、8,9は金属箔、12,13は導電線をそれぞれ示
す。
【0009】そこで、出願人は、先に石英ガラスからな
る外管内に設けられた発光管の両端に、先端に電極を有
する導電体を備え、前記導電体の発光管外外周部にジル
コニウムを含有するリング状ゲッタを貫通保持した両口
金形高圧ナトリウムランプを提案している(特願平2−
409052号)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
成は外管内にアルゴンなどの気体が充填されている場合
には問題ないが、外管内が真空に保たれている場合に
は、ランプ点灯中、ゲッタに含有されているアルミニウ
ムが徐々に蒸発し外管内面が黒化するという問題があっ
た。
【0011】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、外管内が真空に保持されている場合に
も、外管内面の黒化が発生しない両口金形高圧ナトリウ
ムランプを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の両口金形高圧ナ
トリウムランプは、内部が真空にされた石英製外管内に
設けられた発光管の両端に、先端に電極を有する導電体
を備え、前記導電体の少なくとも一方の発光管外外周部
にタングステン−チタンからなるリング状ゲッタを貫通
保持したものである。
【0013】
【作用】かかる構成によると、リング状ゲッタは、一定
の位置に保持されるとともに、ランプ点灯中、主として
導電体からの熱伝導により、ゲッタ温度が適正に保たれ
るために、水素の吸着が良好となる。しかも、タングス
テン−チタンからなるゲッタは、高温に十分に耐えるこ
とができる。
【0014】
【実施例】図2において、発光管1は内径6.0mm,外
径7.4mm,全長66mmの多結晶アルミナからなり、そ
の内部にはナトリウム4.3mg,水銀15.7mgおよび
始動用ガスとしてキセノンが2.7×103Pa封入され
ている。発光管1の両端にはニオビウムと1.5%ジル
コニウムからなる外径3mm,内径2.5mmの管状の導電
体2,3が設けられている。導電体2,3の先端には電
極(図示せず)がそれぞれ設けられている。発光管1と
導電体2,3とは耐ナトリウム性を有するフリット(図
示せず)により気密に封着されている。図1に示すよう
に、導電体2の発光管外外周部には内径3.2mm,外径
5.6mm,幅2.3mmのリング状のタングステン−チタ
ン(W−Ti)からなるゲッタ4が貫通保持されてい
る。なお、ゲッタ4のチタン含有量は20重量%であ
る。導電体2,3の内部には、直径2mmのモリブデンか
らなる発光管支持棒5,6の一端側がそれぞれ挿入され
て、発光管1を固定している。発光管支持棒5,6の他
端側は、真空に排気された外管7の石英ガラスにピンチ
シールされて固定されているとともに、約30ミクロン
の薄いモリブデンからなる金属箔8,9を介して口金1
0,11にそれぞれ接続されている。導電体2と金属箔
8とは導電線12により接続されている。ゲッタ4は導
電線12でその移動を阻止されるために、導電体2から
外れることはない。導電線3と金属箔9とは導電線13
により接続されている。かかるランプをランプ入力15
0Wで点灯すると、ゲッタ4の温度は510〜620℃
となり、ゲッタの動作温度として、ほぼ最適になる。
【0015】かかるランプを10灯製作し、ランプ入力
150Wで5.5時間点灯、0.5時間消灯のサイクル
で12000時間点灯した。その結果、外管7の黒化は
発生しなかった。また、点灯試験開始前のランプは、す
べて1380〜1680V、平均1520Vで始動し
た。12000時間点灯後の始動電圧は1370〜15
40V、平均1480Vと点灯試験前のランプとほぼ同
じであった。
【0016】なお、上記実施例ではゲッタ4を導電体2
にだけ貫通保持した場合について説明したが、導電体
2,3の両方に貫通保持してもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
外管内面の黒化の発生を防止することができ、また動程
中安定した始動特性を示し、かつ構成が簡単でコストの
安い両口金形高圧ナリウムランプを提供することができ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である両口金形高圧ナトリウ
ムランプの要部拡大正面図
【図2】同じく正面図
【図3】従来の両口金形高圧ナトリウムランプの正面図
【符号の説明】 1 発光管 2,3 導電体 4 ゲッタ 5,6 発光管支持棒 7 外管 8,9 金属箔 10,11 口金 12,13 導電線

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部が真空にされた石英製外管内に設け
    られた発光管の両端に、先端に電極を有する導電体を備
    え、前記導電体の少なくとも一方の発光管外外周部にタ
    ングステン-チタンからなるリング状ゲッタを貫通保持
    したことを特徴とする両口金形高圧ナトリウムランプ。
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WO2017215185A1 (zh) * 2016-06-14 2017-12-21 普罗斯电器(中国)有限公司 一种带辅助启动开关的高par维持率型高压钠灯

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