JPH11135073A - 金属蒸気放電灯 - Google Patents

金属蒸気放電灯

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JPH11135073A
JPH11135073A JP29472397A JP29472397A JPH11135073A JP H11135073 A JPH11135073 A JP H11135073A JP 29472397 A JP29472397 A JP 29472397A JP 29472397 A JP29472397 A JP 29472397A JP H11135073 A JPH11135073 A JP H11135073A
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JP
Japan
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arc tube
auxiliary electrode
cap
electrode
conductor
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JP29472397A
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English (en)
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Taku Sumitomo
卓 住友
Koji Nishioka
浩二 西岡
Atsunori Okada
淳典 岡田
Naoki Saito
直樹 齋藤
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発光管の気密性を維持しつつ簡単な構造で始動
電圧を低減できる金属蒸気放電灯を提供する。 【解決手段】発光管の端部のキャップ24がセラミック
により形成され、補助電極22が導電性セラミックによ
り形成される。ここに、補助電極22は、キャップ24
と同時一体に焼結され、発光管1の内部に配置された一
方の主電極11の近傍に配置されている。主電極11は
導電体9により保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光物質として金
属単体あるいは金属のハロゲン化物が封入されている金
属蒸気放電灯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より提供されている金属蒸気放電灯
として、図8に示す構造のメタルハライドランプがあ
る。このメタルハライドランプは、口金3を一端に設け
た外管2内に発光管1を収納してあり、発光管1と口金
3とは2本のステム線4,5により電気的に接続され、
かつステム線4,5を介して発光管1が外管2に支持さ
れている。一方のステム線5の一部は発光管1の側方を
通るように配置され、この部位は絶縁スリーブ32によ
り覆われている。
【0003】発光管1は、石英ガラスにより円筒状に形
成され、希ガスと、発光物質としての数種類の金属ハロ
ゲン化物(主としてヨウ化物)と、緩衝ガスとしての水
銀が封入されている。発光管1の長手方向の両端部内に
は、それぞれ主電極10,11が配設されている。主電
極10,11は電極棒とコイルとからなるコイル電極で
あって線状の導電体8,9を介して外部回路に接続され
る。また、発光管1の一方の端部内には主電極11に隣
接して補助電極22が配設され、補助電極22は導電線
15を介して外部回路に接続される。主電極10,11
ないし導電体8,9および補助電極22ないし導電線1
5は発光管1に対して気密的に封止される。主電極1
0,11は点灯中に放電を維持する電極であって、補助
電極22は始動時に主電極11との間で始動を補助する
ための放電を生成する。つまり、主電極10,11の間
で放電を開始しようとすれば、主電極10,11の間に
非常に高い電圧を印加する必要があるが、主電極11と
補助電極22とは距離が小さいから放電開始に要する電
圧は低くなる。主電極11と補助電極22との間で放電
が開始されると発光管1内にイオンが生成されるから、
その後に主電極10,11間の放電を開始させる際の印
加電圧を低減することができる。
【0004】一方、金属蒸気放電灯としての高圧ナトリ
ウムランプは、図9に示す構造を有しており、発光管1
には、始動補助用の希ガスと、発光物質であるナトリウ
ムと、緩衝ガスとしての水銀が封入される。したがっ
て、発光管1は高温かつ高圧のナトリウム蒸気に対して
化学的に安定な材料である半透明の多結晶アルミナセラ
ミック(もしくは透明の単結晶アルミナ)を用いて円筒
状に形成される。発光管1として用いるこの種の材料に
対してタングステンを気密的に封止するのは困難である
から、主電極10(図9に示していないが図8と同様で
ある),11を外部回路に接続する導電体8,9を発光
管1に挿通し、導電体8,9をフリット21により封止
している。つまり、高圧ナトリウムランプの点灯中には
発光管1の長手方向の両端部は1000℃に近い高温に
なるから導電体8,9としては耐熱性が要求され、さら
にナトリウムに対して化学的に安定かつ膨張率が発光管
1とほぼ等しいことが要求されるから、このような条件
を満たす材料として99%Nb−1%Zr合金が用いら
れる。また、フリット21は発光管1を形成するアルミ
ナと一体に焼結するから耐熱性に優れかつ膨張率が発光
管1とほぼ等しいことが要求される。
【0005】上述のように高圧ナトリウムランプは電極
部分の封止構造が複雑であり、また封止作業も面倒であ
るから、発光管1の端部と主電極10,11を保持する
導電体8,9とをフリット21により封止するのに加え
て、補助電極もフリット21で封止するのは生産上困難
である。したがって、高圧ナトリウムランプでは発光管
1の内部に補助電極を設けず、発光管1の管壁外側面に
沿って始動補助導体18を配設する構成が一般的であ
る。このような始動補助導体18を設けておけば主電極
10,11間に高電圧を印加したときに、発光管1の内
面を伝って始動補助導体18に沿う形で微放電が生じ、
微放電によりイオンが生成されるから、主電極10,1
1間のアーク放電への移行が容易になり、始動補助導体
18がない場合よりも始動電圧を低減することができる
のである。
【0006】金属蒸気放電灯としては、図10に示す構
造のセラミックメタルハライドランプもある。セラミッ
クメタルハライドランプは、発光管1として高圧ナトリ
ウムランプと同様の材料を用いたものであって、透光性
のセラミックよりなる発光管1はタングステンのような
金属を封止するのが困難であって、高圧ナトリウムラン
プと同様の封止構造が必要になるから、発光管1に石英
ガラスを用いたメタルハライドランプのような補助電極
は設けていない。また、発光管1に封入され高温になる
金属のヨウ化物と高圧ナトリウムランプで用いているフ
リット21とは非常に反応しやすいから、このことから
も補助電極を設けるのは困難である。さらに、主電極を
接続している線状の導電体8,9についてもフリット2
1による封止が必要であるから、発光管1の長手方向の
両端部を中央部よりも細径にし、発光管1の中央部から
離れた部位で導電体8,9をフリット21により封止し
て、フリット21と高温の金属ヨウ化物との接触機会を
低減させる構成が採用されている。
【0007】上述のように、高圧ナトリウムランプやセ
ラミックメタルハライドランプのような透光性のセラミ
ックよりなる発光管1を備えた金属蒸気放電灯では、主
電極のみが発光管1内に配設されており、補助電極を発
光管1内に設けたものは商品化されていない。もちろ
ん、高圧ナトリウムランプについて説明したように、始
動補助導体18を発光管1の外部に設けることによって
始動性を改善することはセラミックメタルハライドラン
プにおいても提案されているが、発光管1の外部に始動
補助導体18を設けたものは、発光管1の内部に補助電
極を設けたものに比較すると始動性の改善効果は小さ
い。
【0008】このような始動性の問題を解決すべく、特
開昭55−59650号公報には、発光管における主電
極の近傍の側壁部に導電性セラミックよりなる補助電極
を貫通させたものが開示され、特開昭62−15064
6号公報には、主電極の材料として導電性セラミックを
用いることによって発光管と電極とを同時一体に焼結し
たものが開示されている。特開昭62−150646号
公報に記載のものでは、発光管の両端部にセラミックよ
りなるキャップを設け、導電性セラミックよりなる主電
極をキャップと同時一体に焼結するとともに、導電性セ
ラミックにより形成された補助電極の周囲に絶縁性セラ
ミックを同時一体に焼結し、さらに絶縁性セラミックを
キャップにフリットを用いて封着した構成になってい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前者の構成のように、
発光管の側壁部に導電性セラミックにより形成した補助
電極を貫通しているものでは、補助電極の発光管への導
入部とランプの点灯中に両主電極間に生成される放電ア
ークとの距離が近くなるから、補助電極の導入部が高温
になる。その結果、発光管と補助電極との熱膨張率の差
が無視できなくなり、発光管と補助電極との気密性を維
持するのが困難になる。
【0010】また、後者の構成のようにキャップに絶縁
性セラミックを介して補助電極を設けたものでは、補助
電極となる導電性セラミックの周囲に絶縁性セラミック
を同時一体に焼結し、さらに絶縁性セラミックと発光管
とをフリットにより封止するものであるから、構造が複
雑であり大量生産には適していないという問題がある。
【0011】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、発光管の気密性を維持しつつ簡単な
構造で始動電圧を低減できる金属蒸気放電灯を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、発光
物質として金属が封入され管壁の一部がセラミックより
なるキャップで形成された発光管と、発光管の内部空間
に配置された少なくとも2つの主電極と、キャップを通
して発光管に挿入され主電極を保持する導電体と、少な
くとも1つの主電極の近傍に配置される補助電極とを備
え、前記補助電極が導電性セラミックにより形成され前
記キャップと同時一体に焼結されて成ることを特徴と
し、補助電極が導電性セラミックであるから、主電極を
保持する導電体が挿入されるキャップと補助電極とを連
続一体に形成することが可能であり、補助電極のキャッ
プに対する気密性が高く、また、発光管への補助電極の
挿入部の構造が簡単になるから、発光管の気密性を維持
しつつ簡単な構造で始動電圧を低減でき、しかも、製造
が容易になる。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、発光物質として金属が封入された発光管と、発光管
の内部空間に配置された少なくとも2つの主電極と、発
光管の管壁の一部を通して発光管に挿入され主電極を保
持する導電体とを備え、前記発光管の管壁の一部が導電
性セラミックにより形成されて成ることを特徴とし、前
記発光管の管壁の一部が導電性セラミックであるから、
前記発光管の管壁の一部が補助電極として作用し、発光
管への補助電極の挿入部を設ける必要がなく、発光管の
気密性を維持しつつ簡単な構造で始動電圧を低くするこ
とができ、しかも製造が容易になる。
【0014】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、導電体が金属よりなるので、導電体
を発光管に対してフリットにより封止することができ
る。請求項4の発明は、請求項1または請求項2の発明
において、導電体が導電性セラミックよりなるので、導
電体を発光管に対してフリットにより封止することがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】本実施形態では、金属蒸気放電灯
として高圧ナトリウムランプを例示する。図2に示すよ
うに、一端部に口金3を設けた外管2内に発光管1が収
納される。口金3には導電線である2本のステム線4,
5の一端部が接続され、ステム線4,5の他端部にそれ
ぞれ支持体6,7を介して発光管1に設けた導電体8,
9が接続される。導電体8,9は発光管1の内部空間に
配置された主電極(後述する)を保持する。つまり、口
金3と主電極とはステム線4,5と支持体6,7と導電
体8,9とを介して電気的に接続される。ステム線4,
5が発光管1を支持するのに十分な強度を有しているこ
とはいうまでもない。外管2は硬質ガラスにより形成さ
れ、内部はバリウムゲッタ19を用いて高真空状態に保
たれている。
【0016】発光管1は、耐アルカリ性を有する透光性
材料により円筒状に形成される。この種の材料として
は、たとえば多結晶アルミナや多結晶イットリアのよう
な透光性セラミック、あるいは単結晶アルミナなどがあ
る。発光管1の両端部は多結晶アルミナにより形成され
たキャップ24により気密的に封止し、キャップ24に
は99%Nb−1%Zr合金を用いて形成された導電体
8,9を挿通してある。導電体8,9はキャップ24に
対してフリット21により封止される。導電体8,9に
おいて発光管1の内部に挿入された一端部には主電極
(図示せず)が接続される。発光管1内には始動補助用
のキセノンガス、発光物質としてのナトリウム、緩衝ガ
スとしての水銀を封入してある。
【0017】支持体6,7はタンタル板よりなり一端部
がステム線4,5に固着される。また、口金3側の導電
体9は中空に形成されており、支持体6の他端部に固着
された導電棒12が挿入される。導電棒12は導電体9
に挿入されるだけであって固着されておらず、発光管1
とステム線4,5との膨張率の差を導電体9と導電棒1
2とにより吸収することができるようにしてある。ま
た、この構造を採用すると導電体9と導電棒12との間
の電気抵抗が増加するから、ステム線4と導電体9とを
導電線20を介して接続することで電気的性能を確保し
ている。
【0018】上述のようにキャップ24は絶縁性セラミ
ックである多結晶アルミナにより形成されており、この
キャップ24には、図1に示すように、導電性セラミッ
クよりなる補助電極22が挿通される。ところで、本実
施形態では、補助電極22を主電極11の近傍まで延設
して補助電極22と主電極11との距離を小さくしてあ
り、補助電極22と主電極11との距離が小さいほど小
さい印加電圧で放電を開始することができる。ここにお
いて、発光管1の管壁23と、キャップ24と、補助電
極22とは同時一体に焼結されて形成されている。な
お、主電極10,11は、タングステンよりなる電極棒
とコイルとからなる。
【0019】ところで、補助電極22は電流制限用の抵
抗14とバイメタル13とを介してステム線5に接続さ
れる。バイメタル13は点灯前および点灯直後にはオン
になっている。したがって、通電開始時には主電極11
と補助電極22との間で放電が生じ、発光管1の内部で
イオンが生成される。ステム線5と補助電極22との間
には抵抗14が挿入されているから、主電極11と補助
電極22との間で生じる放電により流れる電流は抵抗1
4により制限されており、主電極間のインピーダンスが
小さくなると主電極間でアーク放電が生じる状態に移行
する。点灯状態が安定すると外管2の内部温度が上昇
し、バイメタル13がオフになって補助電極22への給
電が停止する。なお、図2中の18は発光管1の管壁2
3の外側面に沿って配設された始動補助導体18であっ
て、バイメタル17を介してステム線5に接続される。
【0020】本実施形態で説明した金属蒸気放電灯と、
図9に示した金属蒸気放電灯との始動性を比較するため
に、各金属蒸気放電灯をそれぞれ10本ずつ作成し、始
動器(イグナイタ)を備える高圧ナトリウムランプ用に
市販されているバラスト(定格電圧200V)に接続
し、電源投入後3秒以内に安定な放電が発光管1内に生
成されるか否かを試験した。また、バラストに印加する
電源電圧を上昇させると発光管1に印加される始動パル
スのエネルギが増加するから、電源電圧を100Vから
徐々に上昇させて試験を行なった。ただし、各部の寸法
は以下のように設定した。外管2は外径を50mmと
し、発光管1は内径を6mm、外径を7.4mm、全長
を60mmとし、発光管1には2700Paのキセノン
ガスと4mgのナトリウムと16mgの水銀とを封入し
た。また、支持体6,7は幅を3mm、厚みを0.5m
mとした。この条件で試験を行なうとともに、3秒以内
に点灯するときの電源電圧の平均値を始動電源電圧とし
た。
【0021】試験結果によると、図9に示した構成での
始動電源電圧はそれぞれ160Vであり、図1に示した
本実施形態の高圧ナトリウムランプでの始動電源電圧は
120Vであった。すなわち、本実施形態では図9の構
成に比較して始動電源電圧を小さくすることができ、始
動性を改善することができた。要するに、本実施形態の
高圧ナトリウムランプは、主電極11を保持する導電体
9が挿入されるキャップ24と補助電極22とを連続一
体に形成することにより、発光管1への補助電極22の
挿入部の構造が図9の構成に比較して簡単になるから、
発光管の気密性を維持しつつ簡単な構造で始動電圧を低
減でき、しかも、製造が容易になる。
【0022】図3に示すものは、導電体8,9を導電性
セラミックにより形成したものであって、この構成でも
同様の結果を得ることができた。なお、図3に示す構成
では、主電極10,11は導電体8,9と連続一体に形
成されており、主電極10,11は、電子放射性物質を
含むコイルを備えている。また。導電体8,9をフリッ
ト21によりキャップ24に封着する構成では、発光管
1の長手方向の少なくとも一方の端部の導電体8,9を
フリット21により封着すれば発光管1内に封入物(希
ガスを含む)を導入することができるので、いずれか一
方の導電体8,9はキャップ24と同時一体に焼結して
もよい。
【0023】図4に示すものは、導電体8,9を導電性
セラミックにより形成するとともに、導電性セラミック
よりなる補助電極22と絶縁性セラミックよりなるキャ
ップ24と導電体8,9とを同時一体に焼結したもので
ある。図4に示す構成の場合、導電体8,9とキャップ
24との間のフリット21は不要であるが、発光管1の
内部の空気を排気するとともに発光管1の内部に封入物
(希ガスを含む)を導入するために、キャップ24に排
気孔27を形成するとともに、排気孔27に柱体26を
挿入しフリット21により封止してある。この構成でも
同様の効果を得ることができた。
【0024】すなわち、図3に示す構成では、上述の始
動電源電圧は125Vであり、また、図4に示す構成で
は、始動電源電圧は124Vであった。ところで、発光
管1の内径が小さければ、図5に示す構成を採用するこ
とができる。この構成ではキャップ24を導電性セラミ
ックにより形成してある。また、主電極10,11は9
9%Nb−1%Zr合金からなる導電体8,9により保
持され、導電体8,9はフリット21によりキャップ2
4に封着される。このフリット21は導電体8,9とキ
ャップ24との絶縁を兼ねる。したがって、キャップ2
4が補助電極24として機能するものである。この構成
において始動電源電圧は140Vに低減することができ
た。要するに、発光管1への補助電極22の挿入部を設
けることなしに、発光管1の気密性を維持しつつ簡単な
構造で始動電圧を低くすることができ、しかも製造が容
易になる図6に示すものは、図5に示した構成におい
て、柱状の補助電極22をキャップ24と連続一体に形
成したものであって、この構成でも同様の結果を得るこ
とができた。この構成では、主電極と補助電極22との
間の距離が小さくなるので、通電開始時の放電が起こり
やすくなり、始動性が向上する。
【0025】図7に示すものは、図6に示した構成にお
いて、導電体8,9を導電性セラミックにより形成した
ものであって、この構成でも同様の結果を得ることがで
きた。すなわち、図6に示す構成では、上述の始動電源
電圧は126Vであり、また、図7に示す構成では、始
動電源電圧は131Vであった。また、図6及び図7の
構成の場合に、補助電極22を設けているキャップ24
に対しては導電体9をフリット21で封着する必要があ
るが、補助電極22を設けていないキャップ24につい
ては導電体8を連続一体に形成してもよい。
【0026】上述の各構成例では、主電極10,11お
よび導電体8,9の両方を金属で形成した例と、両方を
導電性セラミックで形成した例とを示したが、主電極1
0,11と導電体8,9との一方を金属で形成し他方を
導電性セラミックで形成する構成を採用してもよい。
【0027】
【発明の効果】請求項1の発明は、発光物質として金属
が封入され管壁の一部がセラミックよりなるキャップで
形成された発光管と、発光管の内部空間に配置された少
なくとも2つの主電極と、キャップを通して発光管に挿
入され主電極を保持する導電体と、少なくとも1つの主
電極の近傍に配置される補助電極とを備え、前記補助電
極が導電性セラミックにより形成され前記キャップと同
時一体に焼結されており、主電極を保持する導電体が挿
入されるキャップと補助電極とを連続一体に形成するこ
とが可能であり、補助電極のキャップに対する気密性が
高く、また、発光管への補助電極の挿入部の構造が簡単
になるから、発光管の気密性を維持しつつ簡単な構造で
始動電圧を低減でき、しかも、製造が容易になるという
効果がある。
【0028】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、発光物質として金属が封入された発光管と、発光管
の内部空間に配置された少なくとも2つの主電極と、発
光管の管壁の一部を通して発光管に挿入され主電極を保
持する導電体とを備え、前記発光管の管壁の一部が導電
性セラミックにより形成されているので、前記発光管の
管壁の一部が補助電極として作用し、発光管への補助電
極の挿入部を設ける必要がなく、発光管の気密性を維持
しつつ簡単な構造で始動電圧を低くすることができ、し
かも製造が容易になるという効果がある。
【0029】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、導電体が金属よりなるので、導電体
を発光管に対してフリットにより封止することができる
という効果がある。請求項4の発明は、請求項1または
請求項2の発明において、導電体が導電性セラミックよ
りなるので、導電体を発光管に対してフリットにより封
止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す要部断面図である。
【図2】同上の側面図である。
【図3】同上の他の構成例の要部断面図である。
【図4】同上の他の構成例の要部断面図である。
【図5】同上の他の構成例の要部断面図である。
【図6】同上の他の構成例の要部断面図である。
【図7】同上の他の構成例の要部断面図である。
【図8】従来例を示す側面図である。
【図9】他の従来例を示す側面図である。
【図10】さらに他の従来例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 発光管 8,9 導電体 10,11 主電極 22 補助電極 24 キャップ
フロントページの続き (72)発明者 齋藤 直樹 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光物質として金属が封入され管壁の一
    部がセラミックよりなるキャップで形成された発光管
    と、発光管の内部空間に配置された少なくとも2つの主
    電極と、キャップを通して発光管に挿入され主電極を保
    持する導電体と、少なくとも1つの主電極の近傍に配置
    される補助電極とを備え、前記補助電極が導電性セラミ
    ックにより形成され前記キャップと同時一体に焼結され
    て成ることを特徴とする金属蒸気放電灯。
  2. 【請求項2】 発光物質として金属が封入された発光管
    と、発光管の内部空間に配置された少なくとも2つの主
    電極と、発光管の管壁の一部を通して発光管に挿入され
    主電極を保持する導電体とを備え、前記発光管の管壁の
    一部が導電性セラミックにより形成されて成ることを特
    徴とする金属蒸気放電灯。
  3. 【請求項3】 導電体が金属よりなることを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の金属蒸気放電灯。
  4. 【請求項4】 導電体が導電性セラミックよりなること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の金属蒸気放
    電灯。
JP29472397A 1997-10-28 1997-10-28 金属蒸気放電灯 Pending JPH11135073A (ja)

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JP29472397A JPH11135073A (ja) 1997-10-28 1997-10-28 金属蒸気放電灯

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WO2007096277A1 (de) * 2006-02-22 2007-08-30 Osram Gesellschaft mit beschränkter Haftung Hochdruckentladungslampe mit keramischem entladungsgefäss

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