JP2927236B2 - 誤差自動修正機能付き時計ユニット - Google Patents

誤差自動修正機能付き時計ユニット

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JP2927236B2
JP2927236B2 JP12874496A JP12874496A JP2927236B2 JP 2927236 B2 JP2927236 B2 JP 2927236B2 JP 12874496 A JP12874496 A JP 12874496A JP 12874496 A JP12874496 A JP 12874496A JP 2927236 B2 JP2927236 B2 JP 2927236B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誤差自動修正機能
付き時計ユニットに関し、特に、時計所有者の経験によ
り知得したデータの入力に基づいて時刻を自動的に補正
することができる誤差自動修正機能付き時計ユニットに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、誤差自動修正機能付き時計ユニッ
トとして、クリスタル発振器の経時変化に基づいて周波
数を補正するものが知られている。例えば、特開昭61
−220527号に開示されたものにおいては、予め水
晶発振器の経年変化特性を測定しておき、このデータに
基づいてマイクロプロセッサにより発振周波数の自動補
正を行う。
【0003】また、特開昭63−077202号に開示
されたものにおいては、製造年月日と入力された水晶発
振器動作再開年月日とから製造年月日からの経過日数を
算出し、この経過日数及び発振周波数経時変化率を用い
て発振周波数を補正する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】クリスタル発振器を利
用した時計においては、同クリスタル発振器の発振周波
数の経時変化のほか、製造上の公差等の様々な要因によ
り時刻に誤差が生じるため、正確な時刻を得るためには
時刻補正を行うことが不可欠である。
【0005】ところが、上述した従来の誤差自動修正機
能付き時計ユニットでは、クリスタル発振器の経時変化
のみに基づいて発振周波数を補正するものであるため、
その他の要因で発生する誤差については補正をなし得な
かったという問題があった。本発明は上記問題点にかん
がみてなされたものであり、様々な要因で発生する発振
周波数の変化を自動で補正することができる誤差自動修
正機能付き時計ユニットの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の誤差自動修正機能付き時計ユニット
においては、所定の周波数でパルスを発生するクリスタ
ル発振器と、前記パルスをカウントするとともに所定期
間毎に基本パルスを発生する基本パルス発振手段と、所
定の経過時間に対する時刻誤差を入力として受け付ける
補正値入力手段と、前記補正値入力手段から入力された
時刻誤差に基づいて一周期分の誤差が生じる期間を算出
する補正値演算部と、前記時刻誤差が、時計の進む傾向
にあるときは基本パルスと同型の負の補正パルスを、ま
た時計の遅れる傾向にあるときは基本パルスと同形の正
の補正パルスを、前記一周期分の誤差が生じる期間の経
過毎に発生する補正パルス発生器と、前記基本パルスと
前記補正パルスとを入力として当該二種のパルスを合成
することによりパルススペース変調を行う変調器とを備
えた構成としてある。
【0007】すなわち、基本パルス発振手段は、クリス
タル発振器の発振する所定周波数のパルスを所定回数カ
ウントする毎に、新たな基本パルスを発振する。この基
本パルスとは、例えば、1秒周期のパルスであっても良
いし、さらに短い周期のパルスであっても良く、基本パ
ルスの周波数については特に限定されるものではない。
この基本パルス発振手段の構成としては、例えば、基本
パルスの発振を制御するパルス制御部と実際にパルスを
発振する駆動部とを別体として分けても良いし、同パル
ス制御部と同駆動部が一体のものであっても良く、少な
くともクリスタル発振器の発生するパルスを、所定回数
カウントする毎に新たな基本パルスを発振できるもので
あれば良く、構成についても特に限定されない。
【0008】ところで、クリスタル発振器は経時的、あ
るいはその他の要因により特性変化を示し、発振周波数
が変化する。このため、自ずと基本パルスの周波数にも
誤差が生じる。従って、正確な時刻を得るためには、こ
の基本パルスの周波数を補正する必要がある。そこで、
補正値入力手段において、時刻誤差を入力する。する
と、この誤差は補正値演算部の入力とされ、補正パルス
発生器において、基本パルスを補正するタイミングが算
出されるとともに、算出されたタイミングで基本パルス
を増減することにより誤差の補正を行う。具体的には、
補正値入力手段から入力された時刻誤差に基づいて、補
正値演算部は基本パルスの一周期分の誤差が生じる期間
を算出する。この期間の経過毎に、補正パルス発生器は
基本パルスの発振とは独立した補正パルスを発生し、変
調器において同基本パルスに同補正パルスを合成して発
振周波数の補正を行う。ここにおいて、基本パルスの発
振周波数の補正とは、時刻誤差が時刻が進む傾向にある
場合は、基本パルスを減じる補正をいい、時刻が遅れる
傾向にある場合は、基本パルスを増す補正をいう。
【0009】ここにおいて、補正値入力手段とは、例え
ば、一ヶ月あたりの時刻の誤差を入力としても良いし、
さらに長期間、あるいは短期間での誤差を入力としても
良く、適宜変更可能である。もちろん、補正するタイミ
ングについても限定されるものではなく、例えば、基本
パルスに一周期分の誤差が生じる期間の経過毎に補正を
行っても良いし、あるいは、数周期分の誤差を累積して
一時に連続して補正を行うようにしても構わない。
【0010】また、この補正値入力手段の構成として
は、モードスイッチを用いて誤差の数値を切り替えるも
ののほか、数字キーを備えて誤差を直接入力できるもの
等、数値の入力をすることができる種々の装置を適用可
能である。
【0011】請求項2記載の誤差自動修正機能付き時計
ユニットは、前記変調器の出力にフィルタを接続して接
続時間の短いパルスをノイズとして排除する構成として
ある。すなわち、補正パルスは補正値演算部及びディレ
イを経由後、補正駆動部に信号が送信されて発生される
ため、変調器に到達した時点では基本パルスとの間に若
干のタイムラグが発生することが考えられる。具体的に
は基本パルスを減じる場合、補正パルスの位相がずれて
しまうと、パルスの合成後において、持続時間の短いパ
ルスが残ってしまう。この場合は、変調器の出力にフィ
ルタを接続して持続時間の短いパルスをノイズとして排
除するなどしてカウントしないようにす る。
【0012】請求項3記載の誤差自動修正機能付き時計
ユニットにおいては、前記補正値入力手段、所定の固
定期間あたりの基本パルスの誤差を入力とした構成とし
てある。具体的には、上記固定期間を一ヶ月とした場
合、時計所有者が基本パルスの誤差を入力すると、パル
ス補正手段は入力された誤差を一ヶ月あたりの誤差とし
て判断し、補正タイミングを算出する。もちろん、上記
固定期間は一ヶ月に限られるものではなく、一週、ある
いは一年にするなどして適宜変更可能である。
【0013】請求項4記載の誤差自動修正機能付き時計
ユニットにおいては、前記時刻誤差が、所定の操作で時
計時刻を0秒に合わせる0秒時刻合わせ手段で時刻をセ
ットする時点での時計時刻と0秒時刻との差として、前
記補正値入力手段の入力とされることを特徴とする構成
としてある。ここにおいて、0秒時刻合わせ手段とは、
例えば、0秒合わせボタンを備えて時報等の正確な時刻
の0秒に合わせて同0秒合わせボタンを押すと、時計時
刻が0秒にセットされるとともに、同0秒合わせボタン
を押した時点での時計時刻と0秒時刻との差が時刻誤差
として上記補正値入力手段の入力とされる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の誤差自動修正機能
付き時計ユニットの一実施形態について、図面を参照し
つつ説明する。図1は本発明の実施形態に係る誤差自動
修正機能付き時計ユニットの構成図である。同図におい
て、本実施形態に係る誤差自動修正機能付き時計ユニッ
トは毎秒32768回のパルスを発振するクリスタル発
振器10を有しており、後述するように、このパルスを
カウントして所定のタイミングで基本パルスを発振す
る。
【0015】もちろん、クリスタル発振器10の周波数
については、上述したものに限られるものではなく、所
定の周波数でパルスを発振するものであれば適宜変更す
ることができる。基本パルス発振手段は計数部11と駆
動部12とから構成され、さらに計数部はCPU11
a、ROM11b、RAM11cとから構成される。こ
こにおいて、クリスタル発振器10の発振パルスは計数
部11に入力され、ROM11bに格納された図示しな
いプログラムがCPU11aのもとで実行され、RAM
11cをワークエリアとして使用しながら入力パルスを
カウントし、32768回計数される毎に、駆動部12
に信号を送信する。この信号を受けて駆動部12はクリ
スタル発振器10とは別の新たな1秒周期の基本パルス
を発生する。
【0016】本実施形態においては、32768回のク
リスタルパルスが計数される毎、即ち、1秒毎に基本パ
ルスを発振する構成としてあるが、必ずしもこの構成に
とらわれる必要はなく、少なくとも所定の期間毎に基本
パルスが発振されれば良く、例えば、半分の0.5秒毎
に基本パルスを発生する構成としても構わない。この場
合、基本パルスを2カウントで1秒とする時刻演算を行
えば良いことになる。また、上述した計数部11におい
ては、CPU11a、ROM11b、RAM11cとか
ら構成され、プログラムを用いてパルスのカウントをし
ているが、少なくともパルスを固定値までカウントする
ことができるものであれば良く、カウント回路を用いる
などして適宜変更可能である。
【0017】ところで、クリスタル発振器10は、製造
上の公差、経時的あるいはその他の要因により特性変化
を示し、発振周波数が変化する。このため基本パルスに
も誤差が生じ、正確な時刻を得るためには、基本パルス
を補正することが不可欠である。そこで、本発明におい
ては、時計所有者の経験により知得した時刻誤差を補正
値入力手段から入力できる構成としてある。本実施形態
においては、補正値入力手段としてモードスイッチ13
を設け、一ヶ月あたりに発生する時刻誤差を入力できる
ようにしてある。例えば、時刻の進みを「+」、遅れを
「−」と表現し、一ヶ月あたり5秒進む傾向にある場合
は「+5」と入力する。すると、この情報がモードスイ
ッチ13の出力に接続された月差値メモリ14に格納さ
れる。
【0018】もちろん補正値入力手段としては上述した
ものに限られるものではなく、適宜変更可能である。例
えば、補正値入力手段として、0秒時刻合わせボタンを
備え、時報を聞くなどして、正確な時刻の0秒の時点で
同0秒時刻合わせボタンを押すと、同0秒時刻合わせボ
タンを押した時点での現時刻と時計時刻との差が一ヶ月
あたりの時刻誤差として月差値メモリ14に格納される
構成としても良い。この場合、時計所有者が時刻の誤差
を入力する必要がなく、操作性を向上させることができ
る。
【0019】また、必ずしも月差値メモリ14を備える
必要はなく、後述の補正値演算部15内のRAM15c
に格納される構成としても構わない。パルス補正手段
は、補正値演算部15、ディレイ16、補正駆動部17
及び変調器18とから構成され、さらに、補正値演算部
15はCPU15a、ROM15b及びRAM15cと
から構成される。モードスイッチ13から時刻誤差が入
力されると、同時刻誤差は月差値メモリ14に記憶され
るとともに、ROM15b内に格納された図2にフロー
チャートを示すプログラムが、CPU15aのもとでR
AM15cをワークエリアとして使用しながら実行され
る。
【0020】同図において、時刻誤差Eの入力がある
と、ステップ100にてE=0の判定をし、もしE=0
であるならば、補正を行わないのでプログラムを終了さ
せる。E≠0のときは、ステップ101に移行して基本
パルスを補正するタイミング、即ち、補正をするまでの
基本パルスのカウントCMを算出する。例えば、モード
スイッチ13から「+5」という入力があった場合、C
M=30日×24時間×60分×60秒/5秒=518
400、即ち、基本パルスを518400回カウントす
る毎に基本パルスを補正すれば良い計算となる。
【0021】なお、時刻誤差Eが入力されており、プロ
グラムの動作中において、同時刻誤差Eの数値の変更が
あったときは、月差値メモリ14内の時刻誤差Eの値を
書き換えるとともに、プログラム割り込みを発生させ
て、ステップ100に戻るように制御してある。この
後、ステップ102にて実際に基本パルスのカウントを
代入するパルスカウント変数Cを0クリアする。そし
て、ステップ103にて基本パルスを検知する毎に、パ
ルスカウント変数を1アップし、ステップ104にてC
=CM、即ち、基本パルスを補正するか否かの判定を
し、C=CMとなるまでステップ103,104間をル
ープする。
【0022】ここで、C=CMとなった場合は、ステッ
プ105にて補正値Eの符号判定をして、E>0(時計
が進む傾向にある場合)であれば、ステップ106にて
補正駆動部17に対してシグナルPを送信する。逆に、
E<0(時計が遅れる傾向にある場合)であれば、ステ
ップ107にて補正駆動部17にシグナルMを送信す
る。なお、このシグナルMはディレイ16により、0.
5秒遅らされて補正駆動部17に到達する。
【0023】補正駆動部17はシグナルPを受け取る
と、基本パルスと同形であって、符号が逆転した補正パ
ルスを出力する。これに対して、シグナルMを受け取っ
た場合は、基本パルスと同形、同符号の補正パルスを出
力する構成としてある。即ち、基本パルスが正のパルス
信号である場合、シグナルPとは基本パルスと同形の負
のパルスを発生せしめるトリガのことであり、シグナル
Mとは基本パルスと同形の正のパルスを発生せしめるト
リガのことである。
【0024】簡単な例をあげると、シグナルPを「10
1」というデジタル信号とし、シグナルMは「110」
というデジタル信号とする。これらの信号の先頭ビット
は通信制御ビットを表し、二番目のビットはディレイ1
6の制御ビットを表す。即ち、二番目のビットに「1」
を立てると、ディレイ16が動作して信号を0.5秒遅
らせる。三番目のビットは補正パルスの符号制御ビット
を表す。三番目のビットに「1」を立てると、補正駆動
部17は負の補正パルスを発生し、逆に「0」の場合は
正の補正パルスを発生する。
【0025】本実施形態においては、シグナルMが送信
されたとき、ディレイ16が動作して0.5秒信号が遅
らされる構成としてあるが、必ずしもこの0.5秒にと
らわれる必要はなく、後述するように補正パルスを基本
パルスに合成するとき、補正パルスが確実に基本パルス
のパルススペースに挿入されるタイミングであれば良
く、基本パルスの周期等に合わせて適宜変更可能であ
る。また、必ずしもディレイ16を用いる必要もなく、
少なくとも信号を遅らせることができれば良く、適宜変
更可能である。例えば、シグナルMが送信される前に、
ある種のサブルーチンをループさせて0.5秒遅らせる
制御を、図2にフローチャートを示すプログラム中で行
うこともできる。
【0026】変調器18は基本パルスと補正パルスとを
入力として、当該二種のパルスを合成して合成後のパル
スを出力する。即ち、シグナルPが送信されたときは、
互いに同形であるが符号が反対の二種のパルスが合成さ
れるため、合成後においては、図3に示すようにパルス
が減じられる。これに対して、シグナルMが送信された
ときは、基本パルスと同形、かつ同符号のパルスが基本
パルスに対して0.5秒遅れて変調器18に到達するた
め、合成後においては、図4に示すようにパルスは増え
ることになる。時刻演算は変調器18の出力に接続され
た時計編集部19にて、合成後のパルスをカウントする
ことにより行われ、演算結果を時計表示部20に出力す
る。このように、基本パルスを強制的に増減することで
時刻の補正を行うことができる。
【0027】しかしながら、補正パルスは補正値演算部
15及びディレイ16を経由後、補正駆動部17に信号
が送信されて発生されるため、変調器18に到達した時
点では基本パルスとの間に若干のタイムラグが発生する
ことが考えられる。具体的には基本パルスを減じる場
合、補正パルスの位相がずれてしまうと、パルスの合成
後において、持続時間の短いパルスが残ってしまう。こ
の場合は、変調器18の出力にフィルタを接続して持続
時間の短いパルスをノイズとして排除するなどしてカウ
ントしないようにすれば良い。
【0028】本実施形態においては、パルス補正手段と
して補正値演算部15、ディレイ16、補正駆動部17
及び変調器18を備えているが、必ずしもこの構成にと
らわれる必要はない。例えば、図5に示すものにおいて
は、クリスタル発振器10及びモードスイッチ13の出
力に基本パルス発振手段とパルス補正手段とを兼ね備え
た基本パルス発振器21を接続してある。ここにおい
て、パルス補正手段とは以下説明するようにソフトウェ
アで基本パルスの増減を制御するものである。
【0029】同図において、基本パルス発振器21はC
PU21a、ROM21b、RAM21c及び駆動部2
1dとから構成され、ROM21b内には図6にフロー
チャートを示すプログラムが格納され、クリスタル発振
器10の発振パルスと、モードスイッチ13からの一ヶ
月あたりの時刻の誤差とを入力としてCPU21aのも
とで実行される。このプログラムは、モードスイッチ1
3から時刻誤差Eの入力がないとき、即ちE=Null
のとき、あるいはE=0のときは、ステップ121〜ス
テップ124に示すように、クリスタル発振器10の発
振パルスを検知して、32768回カウントする毎に基
本パルス発振器にパルスを発振せしめる信号を駆動部2
1dに送信し、駆動部21dは同信号を受け取る毎に基
本パルスを発振する。
【0030】ところが、モードスイッチ13から0でな
い時刻誤差Eが入力されると、この時刻誤差EはRAM
21cに記憶されるとともに、上記プログラムはステッ
プ111に移行して補正タイミングTEを算出する。な
お、いったん、入力された時刻誤差Eを変更したとき
も、RAM21c内の時刻誤差Eの値を書き換えるとと
もに、プログラム割り込みを発生させてステップ110
に戻るように制御してある。
【0031】この補正タイミングTEとは1秒の誤差が
生じるまでの期間のことであり、例えば、ステップ11
0にてE=+5と入力されたときは、TE=30日×2
4時間×60分×60秒/5秒=518400秒とな
る。この後、ステップ112にて経過時間を代入する時
刻変数Tを0クリアするとともに、ステップ113にて
クリスタル発振器10の発振パルスのカウントを代入す
るパルスカウント変数C1を0クリアする。
【0032】そして、ステップ114にてクリスタル発
振器の発振パルスを検知する毎に、パルスカウント変数
C1を1アップし、ステップ115にてC1=3276
8、即ち、1秒経過したかどうかの判定を行い、C1=
32768となるまでステップ114,ステップ115
間をループする。 C1=32768となったときは、ステップ116にて
時刻変数Tを1アップし、ステップ117にてT=T
E、即ち、補正を行うか否かの判定を行う。T≠TE
(補正を行わない)のときは、ステップ118にて駆動
部21dに基本パルスを発振せしめ、T=TEとなるま
でステップ113〜ステップ118間をループする。 T=TE(補正を行う)となったときは、入力された一
ヶ月あたりの誤差Eの符号をステップ119にて判定
し、E>0(時計が進む傾向にある)のときは、基本パ
ルスを発生させないようにして基本パルスの補正を行
う。逆にE<0(時計が遅れる傾向にある)のときは、
ステップ120にて駆動部21dに基本パルスを連続し
て発振せしめる。このような構成としても、基本パルス
を増減させることができ、この意味、パルス補正手段で
ある。
【0033】次に、上述した本実施形態の誤差自動修正
機能付き時計ユニットの動作について、図1を用いて説
明する。計数部11はクリスタル発振器10の発振する
パルスをカウントし、32768回カウントする毎、即
ち、1秒毎に駆動部12に正のパルスを発振せしめてい
る。一方、時計所有者が経験的に知得した時刻誤差をモ
ードスイッチ13を介して入力すると、この時刻誤差は
月差値メモリ14に格納され、補正値演算部15にて補
正タイミングが算出されるとともに、同タイミングに基
づいてシグナルP、あるいはシグナルMがディレイ16
を通して補正駆動部17に送信される。
【0034】ここにおいて、シグナルPとは、入力され
た時刻誤差が正の値、即ち、時計が進む傾向にある場合
に発信されるトリガのことであり、補正駆動部17はこ
のシグナルPを受け取ると、基本パルスと同形の負のパ
ルスを発生する。一方、シグナルMとは、入力された時
刻誤差が負の値、即ち、時計が遅れる傾向にある場合に
発信されるトリガであり、補正駆動部17はこのシグナ
ルMを受け取ると、基本パルスと同形の正のパルスを発
生する。なお、シグナルMが発信されたときに限り、デ
ィレイ16は信号を0.5秒遅らせるため、補正駆動部
17にて発生される補正パルスの位相は基本パルスに対
して0.5秒ずれることになる。
【0035】補正駆動部17にて発生された補正パルス
と基本パルスは変調器18に入力されて当該二種のパル
スが合成され、時計が進む傾向にあるか、遅れる傾向に
あるかに対応して、それぞれ図3、図4に示す合成パル
スを生成する。即ち、基本パルスが増減されて補正が行
われる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の誤差自動
修正機能付き時計ユニットによれば、クリスタル発振器
の製造上の公差、経時的な特性変化等の要因により発生
する時刻の誤差を、自動で補正することができるととも
に、パルス補正手段は複数のハードウェアで構成される
ため、メンテナンス等によるパーツ交換が必要最小限で
済むだけでなく、ソフトウェアで基本パルスの発振を制
御するのと比べて制御が簡素化されて設計が容易であ
る。
【0037】 また、請求項2記載の誤差自動修正機能付
き時計ユニットによれば、より正確な誤差補正を行なう
ことができる。すなわち、補正パルスは補正値演算部及
びデ ィレイを経由後、補正駆動部に信号が送信されて発
生されるため、変調器に到達した時点では基本パルスと
の間に若干のタイムラグが発生することが考えられる。
具体的には基本パルスを減じる場合、補正パルスの位相
がずれてしまうと、パルスの合成後において、持続時間
の短いパルスが残ってしまう。この場合であっても、請
求項2記載の発明によれば、変調器の出力にフィルタを
接続して持続時間の短いパルスをノイズとして排除する
などしてカウントしないようにしているので、より正確
な時刻の誤差補正を行うことができる。
【0038】さらに、請求項3記載の誤差自動修正機能
付き時計ユニットによれば、本来、補正のタイミングを
算出するためには、所定の期間と同期間に対する時刻の
誤差を入力しなければならないが、期間を固定すること
で時刻の誤差のみを入力すれば良くなり、操作性が向上
するとともに、補正タイミングの算出処理が簡略化され
る。
【0039】さらに、請求項4記載の誤差自動修正機能
付き時計ユニットによれば、0秒時刻合わせ手段で時刻
をセットすれば、時刻誤差が算出されるため、時計所有
者が時刻誤差を入力する必要がなくなり、操作性が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかる誤差自動修正機能付き時計
ユニットの構成図である。
【図2】補正値演算部におけるプログラムのフローチャ
ートである。
【図3】時計が進む傾向にある場合の基本パルス、補正
パルス及び合成パルスを表す概略図である。
【図4】時計が遅れる傾向にある場合の基本パルス、補
正パルス及び合成パルスを表す概略図である。
【図5】変形例にかかる誤差自動修正機能付き時計ユニ
ットの構成図である。
【図6】基本パルス制御部におけるプログラムのフロー
チャートである。
【符号の説明】
10 クリスタル発振器 11 計数部 11a,15a CPU 11b,15b ROM 11c,15c RAM 12 駆動部 13 モードスイッチ 14 月差値メモリ 15 補正値演算部 16 ディレイ 17 補正駆動部 18 変調器 19 時計編集部 20 時計表示部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の周波数でパルスを発生するクリス
    タル発振器と、 前記パルスをカウントするとともに所定期間毎に基本パ
    ルスを発生する基本パルス発振手段と、 所定の経過時間に対する時刻誤差を入力として受け付け
    る補正値入力手段と、前記補正値入力手段から入力された時刻誤差に基づいて
    一周期分の誤差が生じる期間を算出する補正値演算部
    と、 前記時刻誤差が、時計の進む傾向にあるときは基本パル
    スと同型の負の補正パルスを、また時計の遅れる傾向に
    あるときは基本パルスと同形の正の補正パルスを、前記
    一周期分の誤差が生じる期間の経過毎に発生する補正パ
    ルス発生器と、 前記基本パルスと前記補正パルスとを入力として当該二
    種のパルスを合成することによりパルススペース変調を
    行う変調器とを備えたことを特徴とする 誤差自動修正機
    能付き時計ユニット。
  2. 【請求項2】 前記変調器の出力にフィルタを接続して
    接続時間の短いパルスをノイズとして排除することを特
    徴とした請求項1記載の誤差自動修正機能付き時計ユニ
    ット。
  3. 【請求項3】 前記補正値入力手段、所定の固定期間
    あたりの基本パルスの誤差を時刻誤差として入力とする
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の誤差自動修正機
    能付き時計ユニット。
  4. 【請求項4】 前記時刻誤差が作で時計時刻を0秒に合
    わせる0秒時刻合わせ手段で時刻をセットする時点での
    時計時刻と0秒時刻との差として、前記補正値入力手段
    の入力とされることを特徴とする請求項1〜3記載の誤
    差自動修正機能付き時計ユニット。
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