JP4580511B2 - 時計装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、時計装置に係り、特に、車に搭載された電波時計等の標準電波から標準時刻を検出する時計装置に関わる。
【0002】
【従来の技術】
図1に、従来の自動車時計のブロック図を示す。
【0003】
図1は、自動車に搭載される自動車時計の時計回路20と表示回路10を示している。時計回路20は、水晶振動子21、マイコン22、メモリ23とで構成される。時計回路20は、自動車のバッテリーから供給される電源24によって駆動され、水晶振動子21が周波数を発振する。この周波数は、メモリ23に格納された時計情報を生成するプログラムに従い、マイコン22で制御される。制御された周波数は、時計情報として表示回路10に供給される。
【0004】
表示回路10は、ドライバ12、VFD(Vacuum Fluorescent Display)11で構成される。ドライバ12は、マイコン22から時計情報が供給され、VFD11に時計情報を送る。VFD11は、時計情報によってディスプレイに時計を表示する。
【0005】
自動車の車内は−30〜85℃程度の環境変化があり、水晶振動子21の低温側及び高温側での周波数がドリフトし、時計時刻の制御を正確に行うことができない。従って、標準時刻を検出し、正確な時刻を表示することのできる電波時計を自動車に搭載することが望まれている。
【0006】
電波時計は、時刻と周波数の標準となる標準電波を受信し、標準時刻を検出し、時計の表示時刻を調整するものである。この電波時計は、掛置き時計や腕時計等に用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
掛置き時計や腕時計等の電波時計の場合、一定時間毎に標準電波を受信するが、自動車時計では自動車走行中はノイズにより受信できないため、一定時間毎に標準電波を受信するのは難しいという問題点があった。
【0008】
同様に、自動車を夜間に使用する業種によっては、標準電波を受信する夜間に自動車を移動させるため、標準電波を受信するのは難しい。
【0009】
また、自動車を移動させない深夜に電波を受信するように設定された電波時計は、自動車を置く駐車場が地下や、鉄骨で建てられていると、エンジンを停止しても完全な標準電波を受信することが難しい。よって、自動車を駐車する場所や、走行時のエンジンによる電磁気ノイズによって安定した標準電波を検出することができないという問題点があった。
【0010】
また、図2は、受信回路の受信周波数を定める水晶振動子の周波数温度特性を示す図である。図2において、水晶振動子21の周波数温度特性は、常温を頂点とする二次曲線となっている。例えば、環境温度が25℃の時、周波数偏差は0となり、時計時刻の制御を行うには最適の温度である。この水晶振動子21の環境温度が上昇または下降する時、マイナスの温度特性となり、周波数偏差のマイナス値が大きくなる。このように、受信回路の水晶振動子21の周波数温度特性により、低温側及び高温側で周波数がドリフトし、受信回路の感度が劣化して標準電波の受信が困難になるという問題点があった。
【0011】
よって、本発明は、上記の問題点を解決し、完全で、安定した標準電波を検出し、正確な時刻を得ることができる電波時計装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、自動車に搭載される時計装置において、基準となる時刻情報を含む標準電波を受信する受信手段と、時刻を計時する計時手段と、前記計時手段の時計時刻を前記標準電波に含まれる時計情報となるように設定する設定手段と、前記自動車のエンジンが停止したことを検出し、前記自動車の走行が停止したことを検出する検出手段と、前記検出手段により前記自動車のエンジンが停止したことが検出されている間又は前記自動車の走行が停止したことが検出されている間に前記受信手段が動作するように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、検出手段の検出結果により自動車のエンジンの停止状態に応じて、制御手段が受信手段による標準電波の受信を行うように制御することによって、確実に受信できる状態で正確な標準電波を受信でき、消費電力を減少させることができる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、制御手段が、検出手段により自動車のエンジンが停止したことが検出された直後に受信手段を動作させることを特徴とする。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、検出手段により車両のイグニッションキーがONからOFFになった車室内がほぼ常温状態の時に受信できるように、受信手段を動作させることによって、温度による受信感度の低下を避けることができると共に、正確な標準電波を受信でき、消費電力を減少させることができる。
【0016】
請求項1に記載の発明によれば、検出手段の検出結果により自動車の走行が停止状態で、制御手段が受信手段による標準電波の受信を行うように制御することによって、確実に受信できる状態で正確な標準電波を受信でき、消費電力を減少させることができる。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項1項において、制御手段は、検出手段により自動車が停止したことが検出された直後に受信手段を動作させることを特徴とする。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、検出手段により検出した車両のスピードセンサ信号に応じて、ノイズの少ない停止状態の時に受信できるように、受信手段を動作させることによって、受信感度の低下を避けることができると共に、正確な標準電波を受信でき、消費電力を減少させることができる。
【0019】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3において、制御手段が、受信手段を24時間の正数倍以外の時間間隔で間欠的に動作させることを特徴とする。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、制御手段が、受信手段の受信を、24時間の正数倍以外の時間間隔で間欠するように動作させることにより、天候や昼夜の受信しにくい時を避けて効率良く受信できるため、暗電流を低減させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図3は、本発明の一実施例である電波時計装置のブロック構成図である。
【0022】
図3において、電波時計装置の時計回路40と表示回路50とが電源回路55と接続され、電源回路55の電源が供給される。この電源供給によって電波時計装置が駆動される。また、本発明では、自動車の各機能と関連した信号を用いて電波時計装置が制御される。
【0023】
この電波時計装置は、受信用アンテナ35から標準電波を受信し、受信回路30で時刻信号を含む信号61として調整され、時計回路に送られる。この受信回路30は、時計回路40と接続された電源回路55から受信回路用電源62が供給され、受信処理が行われる。
【0024】
時計回路40は、電源回路55からロジック用電源64が供給され、時刻信号を含む信号61を基に、正確な時刻を検出する。また、時計回路40は、電源回路55から切替信号67が供給され、受信回路30へ送る受信回路用電源62を制御する。時計回路40で生成された表示信号63は、表示回路50に送られ、時刻がディスプレイに表示される。表示回路50は、電源回路55から表示用電源65が供給され、表示処理が行われる。
【0025】
このように、電波時計装置の各回路に電源が供給される。各回路は、電源を供給する電源回路55と接続された各端子の信号を基に標準電波の受信を行う。
【0026】
電源回路55は、電波時計装置の時計回路40と表示回路50に電源を供給する回路であり、常用電源(+B)端子57、アクセサリ系電源(ACC)端子58、照明用電源端子(ILL)59、接地(GND)端子60と接続されている。
【0027】
常用電源(+B)端子57は、常時電源が供給される端子である。ACC端子58はアクセサリ系の電装機器の状態に応じて電源を供給する端子である。ACC端子58への電源の供給は、ACCスイッチに応じてオン・オフされる。
【0028】
この時、ACCスイッチがオフの状態では、イグニッションキーもオフで、エンジンは停止された状態である。よって、ACC端子58は電源の状態に応じてエンジン及び電装機器の動作状態を検出できる。電源回路55はACC端子58の状態に応じて切替信号67を制御する。照明用電源端子59は、照明装置に電源を供給する端子である。照明用電源端子59に供給される電源は照明スイッチに応じてオン・オフされる。
【0029】
また、電源回路55は照明スイッチがオンすると、表示用電源65の電圧を低下させて表示輝度を低減させる、いわゆる減光を行う。
【0030】
時計回路40は、スピードセンサ信号(4P)端子56と接続されている。この4P端子56は、自動車の走行中のスピードを感知するスピードセンサと接続されている。時計回路40は、4P端子56によりスピードセンサ信号66が送られ、このスピードセンサ信号66によって電源が制御される。
【0031】
例えば、自動車が走行中は標準電波を受取りにくいため、スピードセンサ信号66によって走行中と感知された時、時計回路40は電源を受信回路30に供給しないというように電源が制御される。この時、イグニッションキーがOFFの状態でなく、信号待ち等で車両が停止している場合も、電気ノイズが走行時に比べ減少し、標準電波を受信できる可能性が高まるため、受信回路30に電源が供給される。
【0032】
よって、従来の電波時計と比べ、確実に受信できる状態で受信するため、消費電力を減少させることができる。また、イグニッションキーONされた後、イグニッションキーOFF状態になるまで電波を受信する受信回路30をOFFにするため、消費電流を低減させることができる。同様に、イグニッションキーONからOFFになったことを検知して、電波を受信する受信回路30をONとするので、電波を受信するタイミングは車両走行直後であり、車室内はほぼ常温状態にあり、温度による受信感度の低下を避けることができる。
【0033】
尚、本実施例では、イグニッションキーのON・OFFによりエンジンの停止を検出したがこれに限定されるものではなく、エンジンの振動やイグニッションパルスをセンシングすることにより、エンジンの停止を検出するようにしてもよく、要は、エンジンの停止を検出できる手段であればよい。
【0034】
図4は、本発明の一実施例の要部のブロック構成図である。同図中、図3と同一構成部分には同一符号を付す。
【0035】
図4において、受信回路30は時計回路40のマイコン42から電源62が供給され、時計回路40と表示回路50は電源回路55(図3に示す)から電源64、65が供給される。
【0036】
受信回路30は、受信用アンテナ35と接続され、増幅回路31と、BPF(Band−Pass Filter)32、検波回路33で構成される。この受信回路30は、受信用アンテナ35で標準電波を受信する。この標準電波には、時刻と周波数の基準となる信号が含まれる。特に、標準電波JJYは、時間と周波数の標準、並びに協定世界時(UTC)に基づく日本標準時(JST)を広く国の内外に知らせるために、郵政省通信総合研究所で運用している電波である。
標準電波JJYは、長波帯と短波帯があり、本実施例では、電波の届く範囲の広い長波帯の標準電波を用いる。また、標準電波JJYは1分間に1回時刻情報が含まれている。
【0037】
受信された標準電波は受信信号として、受信回路30の増幅回路31で増幅される。増幅された受信信号は、BPF32に送られる。BPF32は、受信信号中の所定の周波数信号を通過させる。BPF32からの信号は、検波回路33に送られる。検波回路33は、BPF32からの信号を検波し、時計情報を含む信号を出力する。また、検波回路33は、出力信号の振幅を一定にするためのAGC(Automatic Gain Control)信号34を生成する。AGC信号34は、増幅回路31に送られる。増幅回路31ではAGC信号34によって出力信号の振幅が一定になるように増幅率が制御される。また、検波回路33からの信号は時計回路40に送られる。
【0038】
時計回路40は、水晶振動子41、マイコン42、メモリ43で構成される。
受信回路30からの信号はマイコン42に送られる。マイコン42は、受信回路30からの信号により時計情報を抽出する。同時に、マイコン42は、水晶振動子41からのクロックをカウントすることにより、現在の時刻をカウントする。
また、マイコン42は、受信回路30からの信号に基づいて時刻情報が抽出されると、抽出された時刻情報を現在の時刻にセットする。マイコン42は、時刻情報の抽出の有無に関わらず、カウント結果を表示回路50に送る。
【0039】
このように、時計回路40では、受信回路30からの時刻信号を基に、時刻をカウントし、カウントされた信号を表示信号として表示回路50に送る。
【0040】
表示回路50は、ドライバ52、VFD(Vacuum Fluorescent Display)51で構成される。時計回路40のマイコン42からカウント結果の信号がドライバ52に送られる。ドライバ52は、カウント結果の信号を表示用の信号に変換し、VFD51で表示する。
【0041】
上記のように、電波時計の受信回路30、時計回路40、表示回路50によって、標準電波の基準時刻の信号を用いて正確な時刻を検出し、表示することができる。
【0042】
図5は、本発明の一実施例である電波検出処理を示すフローチャートである。
【0043】
以下の説明において、「ACC電源」は自動車のエンジンの動作状態を検出する手段の一例であり、「4P」は自動車の走行状態を検出する手段の一例である。なお、「ACC電源のON/OFF」は必ずしも自動車のエンジンのON/OFFと一致するわけではないが、通常はACC電源ONした後に、エンジンをON状態とするので、ACC電源のON/OFFを判別することにより自動車のエンジンの動作状態を検出する手段とすることができる。
【0044】
図5において、先ず、ステップS10で、各タイマの状態、各カウンタの値をイニシャライズする。
【0045】
ステップS11では、ACCがOFF(又は4PがOFF)されているかを判定する。ステップS11でACCがOFF(又は4PがOFF)されていない場合、ステップS12の処理が行われる。ステップS12では、受信回路30の電源がONされているかが判定される。ステップS12で電源がONされている場合、ステップS13の処理が行われる。ステップS13では、受信回路30の電源をOFFする。その後、ステップS11の処理が再び行われる。
【0046】
ステップS11でACCがOFF(又は4PがOFF)されている場合、ステップS14の処理が行われる。ステップS14では、受信回路30の電源がONされているかが判定される。ステップS14で受信回路30がOFFの時、ステップS15の処理が行われる。
【0047】
ステップS15は、繰り返し連続して受信した回数を示すカウンタN値を0に設定する。ステップS16では、予め設定される連続で受信可能な時間のタイマーAを開始する。ステップS17では、受信回路30の電源をONする。電源をONした後、ステップS19以降の処理を行い、電波受信を行う。
【0048】
ステップS14で受信回路30の電源がONされている時、ステップS18の処理が行われる。ステップS18では、タイマーAの設定時間がUPしたかを判定する。ステップS18でタイマーAの設定時間がUPした場合、電波受信不可能となり、ステップS25の処理が行われる。ステップS25では、ACCがON(又は4PがON)されているかを判定する。ステップS25でACCがON(又は4PがON)されていない場合、再びステップS25の処理が繰り返される。ステップS25でACCがON(又は4PがON)されている場合、ステップS11の処理が再び行われる。
【0049】
また、ステップS18でタイマーAの設定時間がUPしていない場合、電波受信可能であるため、ステップS19の処理が行われる。ステップS19では、電波受信が行われる。ステップS20では、電波受信ができたかを判定する。ステップS20で電波受信ができなかった場合、ステップS11の処理が再び行われる。
【0050】
ステップS20で電波受信ができた場合、ステップS21の処理が行われる。
ステップS21では、カウンタNの値Nに1加算する。ステップS21でカウンタNが1加算された後、ステップS22の処理が行われる。ステップS22では、カウンタNが値nであるか、即ち、所定のn回受信できたかを判定する。値nは、繰り返し連続受信可能回数である。ステップS22でカウンタNが値nでない場合、ステップS11の処理が繰り返される。ステップS22でカウンタNが値nである場合、ステップS23、S24の処理が行われる。ステップS23では、受信回路30の電源をOFFする。ステップS24では、受信回路30で受信された標準電波を基に、時刻を書き替える。
【0051】
その後、ステップS25の処理が行われ、ACCがON(又は4PがON)されているかを判定する。ACCがON(又は4PがON)されていない場合、ステップS25の処理が繰り返される。ACCがON(又は4PがON)されている場合、ステップS11の処理が再び行われる。
【0052】
このように、電波受信処理によって、電波を受信し、時計時刻を正確な時刻に書き換えることができる。
【0053】
図6は、時計時刻に書き換え時刻を書き換える動作を説明するための図である。
【0054】
例えば、時計時刻が1秒毎に時刻がカウントされる。この時計時刻は、時刻t1で「10:09:59」、時刻t2で「10:10:00」にカウントアップされる。
【0055】
時刻t2からx[sec]経過した時刻t3で、電波受信処理により時刻の書き換えが行われる。電波受信処理による時刻が「10:10:00」である場合、時刻「10:10:00」に書き換えられる。時刻t3で時計時刻が書き換えられた後、再び1秒毎にカウントが開始され、時刻t4で時刻「10:10:01」となる。
【0056】
図7は、本発明の一実施例である電波検出処理を示すフローチャートである。
図7において、先ず、ステップS30で、各タイマの状態、各カウンタの値をイニシャライズする。
【0057】
ステップS31では、ACCがOFF(又は4PがOFF)されているかを判定する。ステップS31でACCがOFF(又は4PがOFF)されていない場合、ステップS32の処理が行われる。ステップS32では、受信回路30の電源がONされているかが判定される。ステップS32で電源ONされている場合、ステップS33の処理で受信回路30の電源がOFFされる。ステップS34では、受信不可の時に繰り返される回数を示すカウンタBを0に設定する。その後、ステップS31の処理が再び行われる。
【0058】
ステップS31でACCがOFF(又は4PがOFF)されている場合、ステップS35の処理が行われる。ステップS35では、受信回路30の電源がONされているかが判定される。ステップS35で受信回路30がOFFの時、ステップS36の処理が行われる。ステップS36では、繰り返し連続して受信した回数を示すカウンタN値に0を設定する。ステップS37では、予め設定される連続で受信可能な時間のタイマーAを開始する。ステップS38では、受信回路30の電源をONする。ステップS38で電源をONした後、ステップS40以降の処理を行い、電波受信を行う。
【0059】
ステップS35で受信回路30の電源がONされている時、ステップS39の処理が行われる。ステップS39では、タイマーAの設定時間がUPしたかを判定する。ステップS39でタイマーAの設定時間がUPした場合、電波受信不可能となり、ステップS51の処理が行われる。
【0060】
ステップS51では、受信回路30の電源がOFFされ、ステップS52の処理が行われる。ステップS52では、カウンタBの値Bを1加算し、ステップS53の処理を行う。ステップS53は、カウンタBの値が設定値bであるかを判定する。ステップS53でカウンタBの値が値bになり、再受信が不可能になった場合、ステップS47の処理が行われる。ステップS53でカウンタBの値が値bでなく、再受信が可能な場合、ステップS54の処理が行われる。ステップS54では、タイマーAのUP後、再受信再開可能時間を示すタイマーBのカウントを開始する。
【0061】
ステップS54でタイマーBが開始された後、ステップS55の処理が行われる。ステップS55では、ACCがON(又は4PがON)されているかを判定する。
【0062】
ステップS55でACCがON(又は4PがON)されていない場合、ステップS56の処理が行われる。ステップS56では、タイマーBの再受信再開可能時間がUPしたかを判定する。ステップS56でタイマーBの再受信再開可能時間がUPしていない場合、ステップS55の処理が行われる。ステップS56でタイマーBの再受信再開可能時間がUPしている場合、ステップS31の処理が繰り返される。
【0063】
ステップS55でACCがON(又は4PがON)されている場合、ステップS50の処理が行われ、カウンタBの値が0に設定される。ステップS50でカウンタBが0に設定された後、ステップS31の処理が繰り返される。
【0064】
また、ステップS39でタイマーAの設定時間がUPしていない場合、電波受信可能であるため、ステップS40の処理が行われる。ステップS40では、電波の受信が行われる。ステップS41では、電波受信ができたかを判定する。ステップS41で電波受信ができなかった場合、ステップS43の処理が行われる。ステップS43では、カウンタNを0に設定する。その後、ステップS31の処理が再び行われる。
【0065】
ステップS41で電波受信ができた場合、ステップS42の処理が行われ、カウンタNの値Nに1加算する。カウンタNが1加算された後、ステップS44の処理が行われる。ステップS44は、カウンタNが値nであるか、即ち、所定のn回受信できたかを判定する。値nは、繰り返し連続受信可能回数である。ステップS44でカウンタNが値nでない場合、ステップS31の処理が繰り返される。ステップS44でカウンタNが値nである場合、ステップS45、S46、S47の処理が行われる。ステップS45では、受信回路30の電源をOFFする。ステップS46では、受信回路30で受信された標準電波をもとに、時刻を書き替える。ステップS47では、タイマーCのカウントを開始する。タイマーCは、電波受信による時刻修正後又は、受信失敗後、次回受信可能インターバル時間を示している。
【0066】
ステップS47でタイマーCのカウントが開始された後、ステップS48が行われる。ステップS48では、ACCがON(又は4PがON)されているかを判定する。ステップS48でACCがON(又は4PがON)されていない場合、ステップS49の処理が行われる。ステップS49では、タイマーCの設定時間がUPしたかを判定する。ステップS49でタイマーCの設定時間がUPしていない場合、ステップS48の処理が再び行われる。ステップS49でタイマーCの設定時間がUPした場合、ステップS50の処理が行われる。ステップS50では、カウンタBの値を0に設定する。その後、ステップS31からの処理が繰り返される。
【0067】
これらのタイマーA、B、C及びカウンタBを用いて標準電波の受信を制御することにより、より確実に受信できるような最適な時間に電波受信処理を行うことができる。
【0068】
図8は、電波検出処理でのタイマーとカウンタの詳細説明図である。
【0069】
図8において、電波検出処理で用いられるタイマーA、カウンタN、タイマーB、カウンタB、タイマーCの機能と目的と設定値の具体例を示している。
【0070】
タイマーAは、連続で受信可能時間を設定する機能を有する。また、タイマーAは、カウンタNの受信回数を許容する時間帯幅をカウントする。例えば、タイマーAは5分に設定される。
【0071】
カウンタNは、標準電波の受信回数をカウントする機能を有する。また、カウンタNは、信頼性のある時刻データーを得るために連続して複数回の受信回数をカウントしている。例えば、カウンタNの初期値は3回に設定される。
【0072】
タイマーBは、タイマーAが受信終了後、再び受信可能な時間を設定する機能を有する。また、タイマーBは、タイマーA及びカウンタNで受信が失敗した場合の再受信までの時間をカウントしている。例えば、タイマーBは30分に設定される。
【0073】
カウンタBは、標準電波の受信不可能時の繰り返し回数をカウントする機能を有する。また、カウンタBは、タイマーA、カウンタN、タイマーBの受信トライを繰り返す回数をカウントする。例えば、カウンタBは5回に設定される。
【0074】
タイマーCは、電波受信による時刻修正後、次の受信可能時間を設定する機能を有する。また、タイマーCは、時刻修正が成功した場合、次回の時刻修正が可能な時間をカウントする。例えば、タイマーCは20時間経過に設定される。
【0075】
図9は、電波受信タイミングを示す図である。
【0076】
図9において、図8で示すタイマーA、カウンタN、タイマーB、カウンタB、タイマーCのタイミングを示している。
【0077】
例えば、タイマーAが5分、タイマーBが30分、タイマーCが20時間に設定され、カウンターBが5回に設定されると、図9に示すようにN回連続受信で複数回受信したデータの中から時刻が受信される。
【0078】
時刻t5〜t6のタイマーAの期間に連続で電波を受信できなかった場合(NGの場合)、時刻t6〜t7のタイマーBの期間経過後に、時刻t7〜t8のタイマーAの期間に受信を行う。時刻t7〜t8の期間で電波を受信できなかった場合、再び時刻t8〜t9のタイマーBの期間経過後に、時刻t9〜t10のタイマーAの期間に受信を行う。時刻t9〜t10の期間に電波を受信した場合(OKの場合)、この期間に時刻が修正される。
【0079】
その後、時刻t11〜t12、t13〜t14のタイマーAの期間は電波受信が不要となる。タイマーAの受信回数が、カウンタBの5回に達すると電波受信が中断される。
【0080】
また、時刻修正された時刻t9〜t10の時刻t10からタイマーCの20時間が経過すると、電波受信が再開される。その後、上記と同様に、N回連続受信の中から電波の受信を行い、時刻の修正が行われる。
【0081】
時刻t17〜t18の期間に連続で電波を受信できなかった場合、時刻t16〜t17のタイマーBの期間経過後に、時刻t17〜t18のタイマーAの期間に受信を行う。時刻t17〜t18で電波を受信した場合、この期間に時刻が修正される。
【0082】
その後、時刻t19〜t20、t21〜t22、t23〜t24のタイマーA期間は電波受信が不要となる。タイマーAの受信回数が、カウンタBの5回に達すると電波受信が中断される。
【0083】
このように、タイマB、Cにより天候状態が変化した後に、再び電波を受信することができ、電波を確実に受信できる。
【0084】
尚、本発明の受信手段は受信回路30、受信アンテナ35に対応し、計時手段、設定手段、検出手段、制御手段はマイコン42に対応する。
【0085】
【発明の効果】
上述のように、本発明の時計装置によれば、検出手段の検出結果により自動車の動作状態に応じて、制御手段が受信手段による標準電波の受信を行うように制御することによって、確実に受信できる状態で正確な標準電波を受信でき、消費電力を減少させることができる。
【0086】
本発明の時計装置によれば、検出手段により車両のイグニッションキーがONからOFFになった車室内がほぼ常温状態の時に受信できるように、受信手段を動作させることによって、温度による受信感度の低下を避けることができると共に、正確な標準電波を受信でき、消費電力を減少させることができる。
【0087】
本発明の時計装置によれば、検出手段の検出結果により自動車の走行が停止状態で、制御手段が受信手段による標準電波の受信を行うように制御することによって、確実に受信できる状態で正確な標準電波を受信でき、消費電力を減少させることができる。
【0088】
本発明の時計装置によれば、検出手段により検出した車両のスピードセンサ信号に応じて、ノイズの少ない停止状態の時に受信できるように、受信手段を動作させることによって、受信感度の低下を避けることができると共に、正確な標準電波を受信でき、消費電力を減少させることができる。
【0089】
本発明の時計装置によれば、制御手段が、受信手段の受信を、24時間の正数倍以外の時間間隔で間欠するように動作させることにより、天候や昼夜の受信しにくい時を避けて効率良く受信できるため、暗電流を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の自動車時計のブロック図を示す。
【図2】受信回路の受信周波数を定める水晶振動子の周波数温度特性を示す図である。
【図3】本発明の一実施例である電波時計装置のブロック構成図である。
【図4】本発明の一実施例の要部のブロック構成図である。
【図5】本発明の一実施例である電波検出処理を示すフローチャートである。
【図6】時計時刻に書き換え時刻を書き換える動作を説明するための図である。
【図7】本発明の一実施例である電波検出処理を示すフローチャートである。
【図8】電波検出処理でのタイマーとカウンタの詳細説明図である。
【図9】電波受信タイミングを示す図である。
【符号の説明】
10、50 表示回路 11、51 VFD 12、52 ドライバ 20、40 時計回路 21、41 水晶振動子 22、42 マイコン 23、43 メモリ 30 受信回路 31 増幅回路 32 BPF 33 検波回路 35 受信用アンテナ 55 電源回路
Claims (4)
- 自動車に搭載される時計装置において、
基準となる時刻情報を含む標準電波を受信する受信手段と、
時刻を計時する計時手段と、
前記計時手段の時計時刻を前記標準電波に含まれる時計情報となるように設定する設定手段と、
前記自動車のエンジンが停止したことを検出し、前記自動車の走行が停止したことを検出する検出手段と、
前記検出手段により前記自動車のエンジンが停止したことが検出されている間又は前記自動車の走行が停止したことが検出されている間に前記受信手段が動作するように制御する制御手段とを有することを特徴とする時計装置。 - 前記制御手段は、前記検出手段により前記自動車のエンジンが停止したことが検出された直後に前記受信手段を動作させることを特徴とする請求項1記載の時計装置。
- 前記制御手段は、前記検出手段により前記自動車が停止したことが検出された直後に前記受信手段を動作させることを特徴とする請求項1記載の時計装置。
- 前記制御手段は、前記受信手段を24時間の正数倍以外の時間間隔で間欠的に動作させることを特徴とする請求項1乃至3記載の時計装置。
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