JP2925197B2 - 光学装置 - Google Patents

光学装置

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JP2925197B2
JP2925197B2 JP1320129A JP32012989A JP2925197B2 JP 2925197 B2 JP2925197 B2 JP 2925197B2 JP 1320129 A JP1320129 A JP 1320129A JP 32012989 A JP32012989 A JP 32012989A JP 2925197 B2 JP2925197 B2 JP 2925197B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光学装置の収納に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、例えば小型ズームカメラは、第12図に示すよう
に前後群の撮影光学系を連続して変化する焦点距離に位
置決めするため、1本のカムリング201と直進カム202に
よりその位置を規制してズーミングを行なうような構造
を採っていた。沈胴に際しては第12図中WIDEの状態で図
示された鏡筒203の先端部がカバー204の前端部と同一面
になるまでカムリング201をWIDE位置からさらに回転さ
せ、鏡筒203の沈胴を行なうような構造となっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記の従来例には次のような問題点があった。
(i) 前後群の撮影光学系の位置規制を行なうカムリ
ングの構成上、前記撮影光学系がWIDEの状態、つまり前
群と後群の間隔が開いた状態、で沈胴を行っているた
め、沈胴時のカメラの厚みが増してしまう。
(ii) 上述1の欠点を除去すべく、沈胴時の前・後群
レンズ間隔を詰めるために第13図に示すように、後群の
位置規制を行なうカム溝301のWIDE端(図中301b部)の
延長上に切り欠き部301aを設け、沈胴時のカメラの厚み
を薄くしようとした場合、第14図に示すように前後群の
レンズ間隔が詰っても、前述カムリング401の光軸方向
の長さに変化はないので、沈胴時のカメラの厚みは該カ
ムリングの長さに左右され、その結果、前述(i)の場
合とあまり変わらなくなってしまう。
(iii) 一般に、従来の三群ズームレンズのズーム機
構では殆んど沈胴効果は得られない。
本発明は、以上の事情に鑑みなされたものでコンパク
トに収納できる光学装置を提供しようとするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、第1発明による光学装置
は、光学系を変倍動作及び収納位置への移動のために駆
動する第1の駆動手段と、前記光学系を構成する第1の
光学ユニットを前記第1の駆動手段の駆動とは独立に駆
動し焦点調節動作及び前記収納位置への移動のために前
記第1の光学ユニットより前方の前記光学系を構成する
第2の光学ユニットに対し接近させる第2の駆動手段と
を有することを特徴とするものである。
同じく、第2発明よる光学装置は、光学系をズーミン
グ動作及び不使用収納位置への移動のために駆動する第
1の駆動手段と、前記光学系を構成する第1の光学ユニ
ットを前記第1の駆動手段の駆動とは独立に駆動し焦点
調節動作及び前記不使用収納位置への移動のために前記
光学系を構成する第2の光学ユニットに対し接近させる
第2の駆動手段とを有することを特徴とするものであ
る。
〔実施例〕
以下に添付図面の第1図乃至第9図を参照しつつ本発
明の第1実施例について説明する。
第1図は本発明の第1実施例のズームレンズ鏡筒の分
解斜視図である。第1図において、1は先端部1aに不図
示の第一群レンズを保持している一群鏡筒,2は該鏡筒1
の内周面に回転可能に嵌合している二群カムリング,3は
不図示の第二群レンズを保持するとともに公知のシャッ
ターユニットを保持しているシャッター地板,4は第三群
レンズを保持している三群ホルダー,5は前記第一群レン
ズ及び一群鏡筒1の撮影光軸方向の位置を規定するため
の一群カムリング,6は前記一群カムリング5の外周面に
相対回転可能に嵌合するとともに前記一群鏡筒1を撮影
光軸方向にのみ直進移動させるための軸方向溝6aが内周
面に形成されている直進ガイド,である。
一群カムリング5の後端部5aの内周面には不図示の内
歯ギアが取付けられており、該内歯ギアには図示のギア
7が噛み合い、さらに該ギア7には、図示しない公知の
駆動源からの動力を受けるギア8が噛み合っている。一
群カムリング5は前述の直進ガイド6の内周面に回動自
在に保持されているが、該リング5の外周面に突設され
たピン9が前記直進ガイド6の周方向溝6bに挿入されて
いるため一群カムリング5は光軸方向に動くことはでき
ない。
一方、一群鏡筒1の外周面にもピン10が突設されてお
り、このピン10は前記カムリング5のカム溝5b内に相対
摺動可能に挿入されるとともに前記直進ガイド6の軸方
向溝6aにも相対摺動可能に挿入されており、従って一群
鏡筒1はカム溝5bによって光軸方向の位置を制御される
ようになっている。
不図示の駆動源からの動力を前記ギア8が受けて回転
を始めると、ギア7が回転し、この回転力がカムリング
5の内歯ギアに伝達されてカムリング5が回転を始め
る。一群鏡筒1に植設されたピン10はカム溝5bおよび軸
方向溝6a内で相対摺動可能となっているのでカムリング
5が回転するとカム溝5bの光軸方向の変位量分だけ一群
鏡筒1が光軸方向に駆動され、その結果、第一群レンズ
のズーミング移動が行われる。
次に第二群レンズのズーミング機構及び動作について
説明する。
二群カムリング2は一群鏡筒1の内周面に回動自在に
保持され、その後端部2aに植設されたピン11は一群鏡筒
1の周方向溝1b内に相対摺動自在に挿入されるととも
に、カムリング5の光軸方向の溝5c内にも相対摺動自在
に挿入されている。
従って、カムリング5が回転を始めると、一群鏡筒1
が光軸に沿って移動するが、二群カムリング2はその光
軸方向の動きを植設ピン11により、一群鏡筒1の周方向
溝1bによって禁止されているため該カムリング2は一群
鏡筒1と一体となって光軸方向へ移動する。さらに植設
ピン11はカムリング5の溝5cによりその回転方向の動き
がカムリングに対して禁止されているのでカムリング5
が回転すると二群カムリング2は一群鏡筒1と一体で光
軸方向へ移動すると同時にカムリング5と同一角度の回
転を行なう。
一群鏡筒1は、その内部に光軸と平行に固着された2
本のガイドバー12及び13を有している。一方のガイドバ
ー12はシャッター地板3の孔3aに摺動可能に挿入されて
おり、ガイドバー12に嵌装された圧縮バネ14がシャッタ
ー地板3を光軸と平行に後方へ(第1図で右向き)付勢
している。他方のガイドバー13はシャッター地板3の外
周縁の切り欠き溝3bに嵌合されており、これにより該地
板3に光軸を中心とする回動が生じないようになってい
る。従って、該地板3は光軸と平行な動きのみが可能で
ある。
該シャッター地板3は、シャッター羽根32及び33,羽
根押え34,等の部品とともに公知のシャッターユニット3
1を構成しており、シャッター地板3には後述の三群レ
ンズ駆動用のステッピングモータ190とシャッター羽根
駆動用のモータSMとが取付けられている。
シャッター地板3にはまた、植設ピン3cが固設され、
該ピン3cは前述の二群カムリング2のカム面2bに係合し
ている。
シャッター地板3は前記圧縮バネ14により光軸方向に
沿って後向きに付勢されているため、該ピン3cは二群カ
ムリング2のカム面2bに該バネ14の力で圧接されてい
る。従って、カムリング5が回転されると前述のように
二群カムリング2も回転され、第二群レンズを保持した
シャッター地板3がカム面2bによって光軸方向に動かさ
れることにより第二群レンズのズーミング動作が起こ
る。なお、上述のように、シャッター地板3は光軸前方
向に圧縮バネ14の力に抗して移動することが可能である
から、沈胴に際しては、シャッター地板3を光軸と平行
に前方へ移動させることによって第一群レンズと第二群
レンズの間隔を狭めることが出来るようになっている。
次に第三群レンズの移動機構と動作とについて説明す
る。
第三群レンズを保持している三群ホルダー4には光軸
対称位置に三群ガイドバー15,16が光軸と平行を成すよ
うに固着されている。
一方のガイドバー15にはその外周部に圧縮バネ17が嵌
装されるとともにシャッター地板3の孔3c′に摺動自在
に嵌合されている。該バネ17は三群ホルダー4を光軸方
向後向きに付勢しており、後述のヘリコイド軸18とメス
ヘリコイド筒との螺合部分におけるバックラッシュや減
速ギア列のバックラッシュを少くさせる役目を果してい
る。他方のガイドバー16は前記地板の切り欠き溝3dに係
合しており、該ホルダ4が光軸を中心とする回転を起さ
ぬようになっている。さらに前記ホルダー4にはガイド
バー15及び16と平行に配置されたヘリコイド軸18が突設
されており、該ヘリコイド軸18はギア19と一体のメスヘ
リコイド筒に螺合しているので該ギア19を回転させるこ
とによって前記三群ホルダー4を光軸方向に移動させる
ことができる。
190は周方向に4極に分極された、永久磁石ロータ20
を有する公知のステッピングモーターであり、第2図に
は該モーターの正面図が示されている。ヨーク21及び23
はボビン25と共に一つの磁路を形成し、また、ヨーク22
及び24はボビン26と共に一つの磁路を形成している。
27は前記永久磁石ロータ20に固設された中心軸28の上
端部を回転可能に位置決めするための嵌合穴27aを有し
たマグネットカバーである。前記中心軸28の他端28aは
シャッター地板3に設けられた貫通穴3eに回転自在に保
持され、前述のマグネットカバー27との間で支持されて
いる。さらに軸端28aはシャッター地板3の裏側に突出
し、その出力を伝達するためのピニオン29がその先端部
に固着されている。
以上のような構成のステッピングモーターにおいて
は、前述のボビン25及び26に巻かれたコイルに通電を行
うことによって前記ヨーク21〜24を励磁し、適宜該通電
の位相を切り換えることで永久磁石ローター20が回転
し、その出力がピニオン29と伝達される。ピニオン29が
回転を始めると順次減速ギア列30が回転し、メスヘリコ
イド筒と一体のギア19が回転を始める。この回転によ
り、ヘリコイド軸18が光軸方向に駆動されて、三群ホル
ダー4の光軸方向移動すなわち三群レンズのズーミング
が行なわれる。
本実施例においては、ピント補正すなわちAF(オート
フォカス)が該第三群レンズにより行なわれるリアフォ
ーカスタイプの撮影レンズが構成されているため第三群
レンズは前述ズーミング動作のほかにピント補正のレン
ズ位置制御も行なう。なお、駆動原理は前述の場合と同
様であるのでその説明は省略する。
35は直進ガイド6の後端に固定されたギア担持板であ
り、該ギア担持板35にはギア7を回転自在に軸支する固
定軸35aとギア8を回転自在に軸支する回転軸35bとが突
設されるとともに後述のヘリコイド軸36aに螺合するね
じ孔すなわちメスヘリコイド孔35cとヘリコイド軸37aに
螺合するメスヘリコイド孔35dが光軸と平行に貫設され
ている。なお、このメスヘリコイド孔35c及び35dの位置
は鏡筒1の外径よりも小さい径の円周上にあり、該メス
ヘリコイド孔35c及び35dに螺合するヘリコイド軸36a及
び37aが他の部材とぶつからぬように該孔35c及び35dの
位置が決められている。35eはシャッター地板3に衝突
するストッパーピンである。
38は固定鏡筒であり、該固定鏡筒38はカメラ本体39に
固定されている。直進ガイド6は固定鏡筒38内に挿入さ
れて光軸と平行に前後方向に移動可能であり、直進ガイ
ド6内には第3図に示されるように一群カムリング5,一
群鏡筒1,二群カムリング2,がこの順に外側から内側へ嵌
装され、二群カムリング2の内側にはシャッター地板3
を合むシャッターユニット31が配置され、該シャッター
ユニット31よりも更に後方には三群ホルダー4が配置さ
れるとともに直進ガイド6の後端に取付けられたギア担
持板35が配置されている。
直進ガイド6,一群カムリング5,一群鏡筒1,二群カムリ
ング2,シャッターユニット31,三群ホルダー4,ギア担持
板35,は固定鏡筒38内を光軸方向に沿って移動可能とな
っており、これらの主要七部材で構成されるユニットを
本明細書では撮影レンズ鏡筒ユニットと呼ぶことにす
る。
直進ガイド6の外周面には軸方向突条6fが突設されて
おり、該突条6fは固定鏡筒38の内周面に刻設されている
軸方向溝(図示せず)に相対摺動可能に嵌合しているの
で直進ガイド6は回転することなく固定鏡筒38内を軸方
向に沿って動くことができる。
直進ガイド6の後端には大径部6gが形成されており、
該大径部6gの外周面には後述のバヨネットリング43の回
転により撮影レンズ鏡筒ユニットの光軸方向位置を定め
るための突起6c及び6d並びに6e(第6図参照)が突設さ
れており、この突起6c及び6d並びに6eは後述のバヨネッ
トリング43に係合するようになっている。
カメラ本体39の内部には、ギア担持板35及び直進ガイ
ド6を光軸と平行に前進及び後退させるための動力伝達
機構と、ギア8を回転させるための駆動力を伝達するた
めの動力伝達機構及びバヨネットリング43を回転させる
ための動力伝達機構と、が収容されている。これらの動
力伝達機構は、第1図に示すリングギア40,リングギア4
0の内歯に噛み合う2個のギア36多び37,該ギア36及び37
のそれぞれと一体に形成されたヘリコイド軸36a及び37
a,外周面の一部にギア部43dが形成されたバヨネットリ
ング43,等で構成されている。
以下には第1図乃至第9図を参照して上記動力伝達機
構の構造について説明する。
第1図に示されるように、カメラ本体39には前記の撮
影レンズ鏡筒ユニットを収容しうる孔39cが設けられ、
該孔39cの最奥部の端面には、第3図に示すように、ギ
ア36の端面の凹部に嵌合するギア支持軸39aと、ギア37
の端面の凹部に嵌合するギア支持軸39bと、が突設され
ており、該軸39aによってギア36が定位置で回転可能に
支持されるとともに軸39bによってギア37が定位置で回
転可能に支持されている。
ギア36及びギア37はそれぞれヘリコイド軸36a及びヘ
リコイド軸37aと一体に成形されたねじ軸付きギアであ
り、ヘリコイド軸36aはギア担持板35のメスヘリコイド
孔35c(ねじ孔)に螺合し、ヘリコイド軸37aはギア担持
板35のメスヘリコイド孔35d(ねじ孔)に螺合してい
る。
ギア36及び37に噛み合うリングギア40は外周面に外歯
40aが形成されるとともに内周面に内歯40bが形成されて
いるギアであり、該ギア40の内歯40bにギア36とギア37
とが噛み合っている。
リングギア40は第3図に示されるようにカメラ本体39
の撮影レンズ鏡筒ユニット収容孔39cの最奥部の位置に
おいて回転可能に配置されるとともにそれ自身の内歯40
bにギア36及び37が噛み合っており、また、リングギア4
0の外歯40aにはギア48が噛み合っている。該ギア48はカ
メラ本体39の上面にあけられた窓から外部へ突出してお
り、該ギア48には不図示の駆動源で回転される不図示の
ギアが噛み合っている。
リングギア40及びギア36並びに37を軸方向に移動させ
ないように、ヘリコイド軸36aに遊嵌する孔41aを有した
ギア押え板41と,ヘリコイド軸37aに遊嵌する孔42aを有
したギア押え板42と,がそれぞれヘリコイド軸36a及び3
7aに嵌装され、該押え板41及び42をギア36及び37並びに
リングギア40の端面に面して配置するとともに該押え板
41及び42をカメラ本体39にビス等で締結している。
カメラ本体39の前記孔39cの開口縁には座ぐり部39dが
形成されており、該座ぐり部39dには前記のバヨネット
リング43が回転可能に配置される。バヨネットリング43
の外周面の一部にはギア部43dが形成されており、該ギ
ア部43dには該バヨネットリング43を回動させるための
ギア47が噛み合っている。バヨネットリング43には3ヶ
所の段部43a,43b,43cが形成され、各段部にはバヨネッ
トリング43を軸線方向に移動させぬようにバネ性の接片
を有したバヨネットリング押え板44〜46が係合してお
り、該押え板44〜46はカメラ本体39の端面にビス等で締
結されている。これらのバヨネットリング押え板44〜46
の設置位置は直進ガイド6の3個の突起6c,6d,6eに対応
している。
次に、前記の如き構成において、撮影レンズ鏡筒ユニ
ットが沈胴位置(第3図の下半分に示されている状態)
から前方へ繰り出される場合の各部の動作を説明する。
不図示の駆動源によりギア48が回転されるとリングギ
ア40が回転され、該ギア40に噛み合っているギア36及び
37がそれぞれ同一方向及び同一回転角だけ回転される。
このため、ギア36及び37と一体のヘリコイド軸36a及び3
7aが回転され、該軸36a及び37aに螺合しているギア担持
板35は光軸と平行に前方に動かされる。従って、ギア担
持板35と一体の直進ガイド6が回転鏡筒38内を前進し、
直進ガイド6内に収容された一群カムリング5,一群鏡筒
1,二群カムリングが直進ガイド6と一体となって前進す
る。この時、直進ガイド6の外周面に突設された突条6f
が固定鏡筒38の内周面の軸方向溝に嵌った状態で直進ガ
イド6が前進するため、直進ガイド6が回転することは
ない。また、この前進過程において二群カムリング2内
に設けられたガイドバー12上のバネ14の作用によって一
群鏡筒1及び二群カムリング2とシャッター地板3との
間隔が広がるため、第一群レンズと第二群レンズとの間
隔も徐々に広がっていく。そして、シャッター地板3の
後面にギア担持板35の突出ピン35eが突き当った後は、
三群ホルダー4が押え板41から離れ、第一群レンズと第
二群レンズとの間隔は一定のままで該鏡筒ユニットが固
定鏡筒38から繰り出されてゆく。
該鏡筒ユニットの繰り出しが終りに近づくと該鏡筒ユ
ニットはバヨネットリング43をくぐり抜けた位置に達
し、直進ガイド6の後端の大径部6gが固定鏡筒38の孔38
aに嵌り込み、直進ガイド6は固定鏡筒38内で大径部6g
で支持される。この時の状態を示したのが第6図であ
る。
該鏡筒ユニット繰り出しのための動力供給が遮断され
ると(すなわち、ギア48の回転が停止すると)、該ユニ
ットは停止する。この時、バヨネットリング押え板44,4
5,46は直進ガイド6の3個の突起6c,6d,6eをそれぞれ光
軸後方へ戻そうとする力を発生するはずであるが、突起
6c,6d,6eに対応するバヨネットリング43の部分には第1
図に見られるような段部43a,43b,43cがあるため、該バ
ヨネットリング押え板は該段部で係止を受け、鏡筒ユニ
ットはその後端部がバヨネットリング43をくぐりぬけた
位置(つまり第6図に示した、バヨネットリング43の前
端面よりもさらに前方にユニット後端部が位置した状態
で停止する。
この第6図の状態において、図示しない駆動源からの
動力がギア47に伝達され、該ギア47は時計方向への回転
を始める。
従ってバヨネットリング43は反時計方向への回転を始
める。該バヨネットリングが回転すると、バヨネットリ
ング押え板44,45,46のバネ力に係止を行っていた段部43
a,43b,43cも回転するため、その係止は解除され、バヨ
ネットリング押え板44,45,46は直進ガイド6の突起6c,6
d,6eを光軸後方へ押圧する力を発生し始める。しかしこ
の時すでに、バヨネットリング43はある角度回転してい
るので、直進ガイド6の突起6c,6d,6eは、バヨネットリ
ングの部分43e,43f,43gに前記押圧力により圧接され
る。
さらにバヨネットリング43の回転が続くと、今度は、
バヨネットリングに設けられた切り起こしのカム43h,43
i,43jにより直進ガイド6の突起6c,6d,6eは後端面をカ
ムに押され、前記押圧力に打ち勝ってさらに光軸前方へ
のユニットのくり出しがなされる。
その後、前記突起6c,6d,6eが、バヨネットリング43の
前記カム面43h,43i,43jの延長上に設けられた前記前端
面と平行な平面部43k,43l,43mに乗り上げた状態になる
と駆動源からの動力が遮断される。
ここまでの動きが完了した状態の要部正面図を示した
のが第7図である。この状態までで、鏡筒ユニットは沈
胴位置からの繰り出しを完了して撮影待機位置にしっか
りと係止される。この時の鏡筒内の状態が第3図の上半
分に示されている。
第8図及び第9図はカムリング5の回転駆動を行なう
ギア8と、図示されない駆動源からの動力を受けて回転
するギア50が、前述した沈胴からのくり出し動作により
連結される状態を説明するための要部断面図である。第
8図は沈胴位置からくり出されてくる途中の状態であ
り、まだこの状態ではギア8とギア50との連結はなされ
ない。その後さらに鏡筒ユニットのくり出しが行なわれ
て第9図に示すようにギア8とギア50の連結が行なわれ
る状態になったとき、ギア8の歯とギア50の歯が干渉し
ない状態で、鏡筒ユニットがくり出されてくると(つま
り、ギア8とギア50がうまく噛み合う状態)ギア50は実
線で示す位置にコイルバネ49の付勢力を受けて待機し、
ギア8との連結が行なわれる。
しかし、ギア8の歯とギア50の歯が鏡筒ユニットのく
り出しにより干渉してしまう(つまりギア8とギア50の
歯と歯がぶつかってしまう)場合、ギア50はカメラ本体
39に突設された軸39eに回動自在に保持されたまま、コ
イルバネ49の付勢力に逆らって第9図中一点鎖線に示す
位置で退避する。ギア50が退避した状態においても図示
しない駆動源からの駆動力が伝達されるようにしておく
ことにより(例えば、ギア50が退避した位置でも図示し
ない駆動側のギアが噛み合うことができるように歯厚を
厚くしておく)該駆動源からの動力を受けてギア50が、
ギア8と噛み合うことが可能な位置まで回転すると、ギ
ア50は図中実線で示す位置にバネ49の力でスライドし、
ギア8との連結が行なわれる。
沈胴位置からのくり出しが完了した状態では、第一
群,第二群,第3群レンズは撮影位置にはなく、この
後、カメラは前述の駆動手段によりカムリング5をある
角度だけ回転させる。そうすると第一群レンズは第4図
中、光軸より下側に示したWIDE撮影位置までくり出され
る。従って、第一群レンズと第二群レンズは、圧縮バネ
14の作用によりさらにその間隔を増し、第二群レンズは
シャッター地板3の植設ピン3cが二群カムリング2のカ
ム面2bに当接し、第一群レンズと同様、WIDE撮影位置に
保持される。この時の撮影レンズ部の要部断面を示した
のが第4図の光軸下側である。また、第4図において光
軸上側は、鏡筒ユニットの沈胴位置からのくり出しが完
了した状態であり、これは第3図中、光軸上側に示され
た状態と同じである。
以上の状態までカムリング5を回転させたのち、前述
のごとく第三群レンズをステッピングモータユニット19
0により適当な位置まで駆動し、該撮影レンズ系はWIDE
撮影の準備を完了する。この時の撮影レンズ部の要部断
面を示したのが第5図の光軸より上側である。また、第
5図の光軸より下側は、ズーミングによりTELE位置に撮
影レンズ系が配置された時の状態を示しているが、ズー
ミング動作については先に詳述しているので省略する。
また、鏡筒ユニットがくり出された状態から沈胴を行
なう際には、以上述べてきた沈胴からのくり出しにおけ
る各部の動きが逆になされるだけであるのでその詳細は
省略する。
前述実施例においては、撮影レンズ鏡筒ユニットを、
駆動部材によりくり出して、バヨネットリング43と、バ
ヨネットリング押さえ板44,45,46により前記ユニットの
係合保持を行っているが、これに代る構成によって同じ
機能を得ることができることは明らかである。
なお、前記実施例に示した種々の構成に代替しうる構
成として次のような構成が可能である。
(a) 前記実施例では、第一群レンズを光軸方向に駆
動する手段をカムリング5と鏡筒1に植設されたピン10
と直進ガイド6とによって構成しているが、この構成に
代えてたとえば第10図に示すように、一群鏡筒131の後
部に公知のオスヘリコイド131aを形成する一方、カムリ
ング5の内側にメスヘリコイド131aを形成したヘリゴイ
ド筒127を配置し、鏡筒131の回転を阻止するために鏡筒
131の突出ダボ131bに摺動自在に係合する回転止め133を
たとえば前記のギア担持板35に固着する、という構成を
採用することもできる。
(b) 前記実施例に示した2群カムリング2として、
たとえば第11図に示すように円筒の一部を破ったような
形状のカムリング2′を使用すると、カムリングの強度
向上の面で好ましい。
(c) 三群レンズ駆動用のモータとして前述のステッ
ピングモータ190に代えて直流モータを用いその回転量
をパルス板などの公知の検出手段により検出し、その回
転量を制御することにより行なってもよい。
[発明と実施例の対応] 以上の実施例において、一群カムリング5、ギア7、
ギア8、ギア50及び不図示の駆動源が本発明の第1の駆
動手段に、同じくギア19、ピニオン29、減速ギア列30及
びステッピングモータ190が本発明の第2の駆動手段
に、それぞれ相当する。
〔発明の効果〕
以上に説明したように、本発明によれば、コンパクト
に収納できる光学装置が提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係るレンズ鏡筒を有するカメ
ラの鏡筒部分の分解斜視図、第2図は該レンズ鏡筒内に
塔載されているステッピングモータの正面図、第3図乃
至第5図は該鏡筒部分の種々の状態における断面図、第
6図及び第7図は該レンズ鏡筒における沈胴と繰り出し
とを説明するための図、第8図及び第9図は該レンズ鏡
筒内の動力伝達機構の説明図、第10図及び第11図は本発
明の別の実施例の説明図、第12図乃至第14図は従来のズ
ームカメラの沈胴機構の説明図である。 1……一群鏡筒、2……二群カムリング 3……シャッター地板、4……三群ホルダー 5……一群カムリング、6……直進ガイド 7……ギア、8……ギア 9〜11……植設ピン、12〜13……ガイドバー 15,16……ガイドバー 18……ヘリコイド軸、35……ギア担持板 35a,35b……固定軸、35c,35d……ヘリコイド孔 36a,37a……ヘリコイド軸 36,37……ギア、38……固定鏡筒 39……カメラ本体、40……リングギア 43……バヨネットリング

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学系を変倍動作及び収納位置への移動の
    ために駆動する第1の駆動手段と、前記光学系を構成す
    る第1の光学ユニットを前記第1の駆動手段の駆動とは
    独立に駆動し焦点調節動作及び前記収納位置への移動の
    ために前記第1の光学ユニットより前方の前記光学系を
    構成する第2の光学ユニットに対し接近させる第2の駆
    動手段とを有することを特徴とする光学装置。
  2. 【請求項2】光学系をズーミング動作及び不使用収納位
    置への移動のために駆動する第1の駆動手段と、前記光
    学系を構成する第1の光学ユニットを前記第1の駆動手
    段の駆動とは独立に駆動し焦点調節動作及び前記不使用
    収納位置への移動のために前記光学系を構成する第2の
    光学ユニットに対し接近させる第2の駆動手段とを有す
    ることを特徴とする光学装置。
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