JP2924894B2 - 鋼材の溶融亜鉛−アルミニウム合金めっき方法 - Google Patents
鋼材の溶融亜鉛−アルミニウム合金めっき方法Info
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ニウム合金めっき方法に係わり、更に詳しくは二浴法に
よって高Si鋼、低Si鋼を問わず鋼材の表面に、耐食
性の非常に高いZn−Al合金めっき皮膜を形成するこ
とが可能であり且つ膜厚の制御性に優れた溶融亜鉛−ア
ルミニウム合金めっき方法に関する。
る送電鉄塔やパラボラアンテナなどの電力、通信設備を
はじめ多くの屋外建築構造物が増加傾向にあり、亜硫酸
ガスや窒素酸化物を成分とする酸性雨に曝され、腐食の
度合いが大きくなっていくことが予測される。また、平
野部の少ない我が国においては、交通量の増大、輸送力
の向上のために建設される新設の高速道路は、山間部に
設けざるを得ず、それにともなって冬季の凍結対策とし
て、路面には融雪剤を散布することが多くなる。散布さ
れる融雪剤の塩化ナトリウムなどによる道路施設関係の
腐食が激しくなり、従来の溶融亜鉛めっきでは十分に対
応できない状態にある。
鉛−アルミニウム合金めっき皮膜が亜鉛めっき皮膜より
も耐食性に優れていることは、既に明らかにされている
が、亜鉛めっきのように前処理を施した鋼材を亜鉛−ア
ルミニウム合金めっき浴に浸漬して一度で合金めっき皮
膜を形成することは、不めっきの発生などで技術的に不
可能とされてきた。そのため、予め亜鉛めっきを施した
後に亜鉛−アルミニウム合金めっきを行ういわゆる二浴
法が採用され、実用化されている。例えば、特公平4−
19299号公報に見られるように一浴目の亜鉛めっき
及び二浴目の亜鉛−アルミニウム合金めっきの条件を狭
い範囲に限定する方法と、一浴目の亜鉛めっき浴にニッ
ケルを添加した後、或いは特公平7−53901号公報
のように鋼材表面に無電解ニッケルめっきでニッケル皮
膜を形成した後、二浴目の亜鉛−アルミニウム合金めっ
きを行う方法がある。
ウム合金めっき皮膜は、まず一浴目で亜鉛−鉄合金層と
純亜鉛層からなる通常の亜鉛めっき皮膜を形成してお
き、その後亜鉛−アルミニウム合金浴に浸漬して、既に
形成されている亜鉛めっき層中の鉄−亜鉛合金の亜鉛と
浴中のアルミニウムを置換させることによってできる鉄
−アルミニウム合金に亜鉛の固溶した金属間化合物層と
亜鉛−アルミニウム合金層からなる合金めっき皮膜が鋼
表面に形成される。一浴目の亜鉛めっきで形成されるめ
っき皮膜中の鉄−亜鉛合金層の厚みや緻密さ及び二浴目
のめっき温度、めっき時間などによって、めっき皮膜表
面にざらつきや凹凸が発生することがある。このため、
前述の特公平4−19299号公報に見られるように一
浴目、二浴目のめっき条件を狭い範囲に限定するもので
ある。また、別の特許に見られるように一浴目めっき浴
にニッケルを添加したり、鋼材表面に無電解めっきでニ
ッケル皮膜を形成することによって一浴目のめっき付着
量を抑制し、二浴目の亜鉛−アルミニウム合金めっきで
良好な外観を有するめっき皮膜を得ようとするものであ
る。
方法では、パイプ手摺りや複雑な形状の構造物並びに部
材厚の厚い製品はめっき時間が長くなり、公報に記載さ
れているめっき時間内では不可能である。また、別の特
許の方法においても鋼材の材質によっては、鉄−亜鉛合
金の成長を抑制することが困難なものもあり、十分では
ない。
れている溶融亜鉛めっき用フラックスであるZnCl2
−NH4 Clフラックスは、フラックス温度が70℃以
下と低かったり、フラックス処理後の鋼材表面が充分乾
燥していない場合、一浴目のめっき浴中にAlが0.0
1%と少量しか含まれていないにもかかわらず、不めっ
きが発生する。また、めっき浴中にAlが0.025%
含まれるとフラックス温度が70℃以上あり、処理後の
鋼材表面が乾燥していても不めっきが発生する。
燥させることはできるが、大型構造物などの加工品は、
構成部材の重ね合わせ部の隙間やコーナー部にフラック
ス液が溜まり、これらの水分を完全に除くのは形状的に
不可能である。従って、構造物を不めっきのない状態で
めっきするにはAl濃度を0.01%未満に抑えねばな
らない。一浴目のめっきで発生した不めっきは、Zn−
Al合金の二浴目のめっきでもそのまま残り、製品の商
品価値はなくなる。
報記載の方法では、一浴目のAl濃度を0.05%以下
と規定し、比較的高いAl濃度まで実現できるかのよう
に記載しているが、その実施例には高純度亜鉛浴(亜鉛
99.99%)を用いた例のみしか示されておらず、従
来のフラックスを用いて一浴目のAl濃度が0.05%
程度でも不めっきを発生することがなくめっきできたと
することは甚だ疑わしいのである。少なくとも本発明者
らが試験片を用いた条件の良い実験室レベルでの追試で
も、Al濃度が0.01%程度を越えると不めっきとな
り、実際の大型構造物で実施する場合のAl濃度の高限
界は0.003〜0.005%程度であることが経験的
に知られている。また、めっき皮膜の膜厚を浴温度と浸
漬時間及び引き上げ速度等のめっき条件によって制御す
ることは、対象鋼材が多くなると制御が困難である。
て溶融亜鉛−アルミニウム合金めっきを一浴目のめっき
処理で行える新規なフラックスを既に提供し、このフラ
ックスで処理した構造物用鋼材を直接、Al濃度が5〜
20重量%の亜鉛−アルミニウムめっき浴に浸漬して合
金めっきを行うことができる技術を確立している。しか
し、一浴法はコスト面で二浴法に勝るが、亜鉛−アルミ
ニウム合金めっき皮膜の耐食性及び外観等のめっき皮膜
の評価では一浴法は二浴法に若干劣るのである。
は、亜鉛−アルミニウム合金めっきのようにAl濃度が
高い場合に良好に合金めっきできるように開発したもの
であるが、通常の亜鉛めっきのようにAl濃度が低い場
合又は純亜鉛めっきの場合でも良好に溶融亜鉛めっきが
できることは、本発明者らが既に認識していることであ
る。ここで、合金めっき皮膜の特性に優れた二浴法にお
いて、一浴目のめっき浴にAlを添加する意味は、めっ
き皮膜の膜厚を抑制し、爾後の亜鉛−アルミニウム合金
めっきが良好に行えるようにするためであり、特に一浴
目のAl濃度を高くすれば、更に良好な合金めっきが行
えると予想されるが、従来のフラックスではAl濃度を
高めることは不可能であった。そこで、前述の一浴目の
Al濃度が比較的高くてもこのフラックスを用いれば良
好にめっきが行えるとの認識に基づいて本発明を完成し
たのである。
塩害などの厳しい腐食環境に曝されつつあり、従来の溶
融亜鉛めっきよりも更に耐蝕性のある防錆方法の開発が
要望されているため、本発明は耐酸性、耐塩害性に優れ
た鋼材の溶融亜鉛−アルミニウム合金めっき方法を提供
することを目的とする。
決のために、前処理を施した鋼材を、塩化物と脂肪族窒
素誘導体とを主たる構成成分とする溶融亜鉛−アルミニ
ウム合金めっき用フラックスに浸漬するフラックス処理
工程と、フラックス処理した前記鋼材をアルミニウム濃
度を0.01重量%以上、0.1重量%以下(但し、
0.1重量%は除く)に調整した溶融亜鉛めっき浴に浸
漬してめっき皮膜を形成する一浴目めっき工程と亜鉛め
っき皮膜を形成した前記鋼材を冷却する冷却工程と、溶
融亜鉛めっき処理した前記鋼材を、アルミニウムを3重
量%以上、20重量%以下を含有する溶融亜鉛−アルミ
ニウム合金めっき浴に浸漬してめっき皮膜を形成する二
浴目めっき工程と、亜鉛−アルミニウム合金めっき皮膜
を形成した前記鋼材を冷却する冷却工程と、よりなる鋼
材の溶融亜鉛−アルミニウム合金めっき方法を提供す
る。
亜鉛−アルミニウム合金めっき浴に、マグネシウム0.
01重量%以上、1.0重量%以下を含有してなること
が好ましい。
る構成成分とする前記溶融亜鉛−アルミニウム合金めっ
き用フラックスは、前記塩化物が塩化亜鉛、塩化第一
錫、アルカリ金属の塩化物或いはアルカリ土類金属の塩
化物の内の1種又は2種以上と、脂肪族窒素誘導体がア
ルキル第四級アンモニウム塩及びアルキルアミン類の内
の1種又は2種以上であることが好ましい。ここで、前
記アルキル第四級アンモニウム塩が、アルキルトリメチ
ルアンモニウムクロライド及び/又はジアルキルジメチ
ルアンモニウムクロライドであるとより好ましいのであ
る。
−9056号公報記載の合金めっき用フラックスは、浴
中にAlが0.01%以上含まれていても、またフラッ
クスが乾燥しなくても不めっきは発生しないという特長
があり、0.01〜0.1%(但し、0.1%は除く)
Al添加したZnめっき浴でFe−Zn合金相の成長を
抑えためっき皮膜を形成し、続いて3〜20%Al及び
/又は0.01〜1.0%Mgを添加した合金めっき浴
に浸漬することによって、ざらつきや凹凸および脱離な
どがなく且つ耐食性に優れた良好なめっき皮膜を得るこ
とを可能している。ここで、二浴目めっき工程に使用す
る溶融亜鉛−アルミニウム合金めっき浴に添加するMg
の作用は、めっき表面に電導性の小さいZn(OH)2
主体の腐食生成物皮膜を形成し、耐食性を向上させるこ
とである。
ニウム合金めっき方法は、先ず鋼材を脱脂・酸洗した
後、NH4Clを含まないZn−Al合金めっき用フラ
ックス(特公平7−9056号公報記載のフラックス)
で処理し、それからAlを0.01〜0.1重量%(但
し、0.1重量%は除く)含有する溶融亜鉛めっき浴に
浸漬し(一浴目めっき工程)、それを水冷した後、Al
を3〜20重量%及び/又はMgを0.01〜1.0%
Mgを添加したZn−Al合金めっき浴に浸漬し(二浴
目めっき工程)、最後に水冷するものである。
ラックスは、少なくとも塩化物と脂肪族窒素誘導体から
なり、塩化物として塩化亜鉛(ZnCl2 )、塩化第一
錫(SnCl2 )、アルカリ金属の塩化物及びアルカリ
土類金属の塩化物の内の1種又は2種以上と、脂肪族窒
素誘導体としてアルキル第四級アンモニウム塩及びアル
キルアミン類の内の1種又は2種以上とを主たる構成成
分とし、既に特許権が成立しているものである。
ム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属の塩化物が
用いられ、アルカリ土類金属塩化物としては、ベリリウ
ム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリ
ウム等のアルカリ土類金属の塩化物が用いられる。
は、アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、ジア
ルキルジメチルアンモニウムクロライドが好適であり、
特に炭素数7〜18のアルキル基を有するものが好まし
い。即ち、このアルキル基としては、オクチル、デシ
ル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデ
シル、オクタデセニル、オクタデカジエニル等が挙げら
れる。
アミン、エチルアミン等の脂肪族第一アミン、ジメチル
アミン、ジエチルアミン等の脂肪族第二アミン、トリメ
チルアミン、トリエチルアミン等の脂肪族第三アミンが
あり、特に炭素数1〜18のアルキル基を有するものが
好ましい。
フラックスは、塩化亜鉛及び/又は塩化第一錫を10
〜50重量%と、アルキル第四級アンモニウム塩及びア
ルキルアミン類の内の1種又は2種以上を0.1〜30
重量%とを含むもの、アルカリ金属の塩化物及びアル
カリ土類金属の塩化物の内の1種又は2種以上を1〜2
0重量%と、アルキル第四級アンモニウム塩及びアルキ
ルアミン類の内の1種又は2種以上を0.1〜30重量
%とを含むもの、塩化亜鉛及び/又は塩化第一錫を1
0〜50重量%と、アルカリ金属の塩化物及びアルカリ
土類金属の塩化物の内の1種又は2種以上を1〜20重
量%と、アルキル第四級アンモニウム塩及びアルキルア
ミン類の内の1種又は2種以上を0.1〜30重量%と
を含むもの等が使用できる。
濃度は、30〜40重量%が最適であり、アルカリ金属
塩化物及びアルカリ土類金属塩化物については、例え
ば、めっき温度が400℃〜600℃の範囲内であれ
ば、ZnCl2 :NaCl=4:1(モル比)、ZnC
l2 :CaCl2 =3:1(モル比)が好適であって、
その濃度は5〜10重量%が最適である。また、アルキ
ル第四級アンモニウム塩及びアルキルアミン類の添加量
は、1〜10重量%が最適である。
を簡単に説明する。先ず、塩化亜鉛又は塩化第一錫は、
鋼材表面に残る薄い酸化層とめっき浴表面に形成された
酸化皮膜を溶解するためのものである。アルカリ金属塩
化物又はアルカリ土類金属塩化物は、めっき温度におい
てフラックスが適正な粘度を持った溶融状態を維持する
ためのものである。そして、フラックス中に脂肪族窒素
誘導体として、アルキル第四級アンモニウム塩、アルキ
ルアミン類の内の1種又は2種以上を含有した溶融Zn
−Al合金めっき用フラックスを用いることにより、鋼
材を溶融Znめっき浴に浸漬した際に、該鋼材表面にお
いてホフマン分解して発泡し、この鋼材の表面に付着し
たフラックスの燃えカスを速やかに表面から分離除去し
て、鋼材表面と溶融金属との濡れ性を良好にする作用が
あり、めっき皮膜の密着性及び外観性が格段に向上す
る。
に基づき対比して説明する。先ず、ここで使用する鋼材
の試験体は、寸法が50×115×3.2mmの低Si
鋼(Si:0.01%)と高Si鋼(Si:0.21
%)を用いた。
前述の溶融Zn−Al合金めっき用フラックスであり、
比較例で使用するフラックスは、通常のZnCl2 −N
H4Cl系の溶融Znめっき用フラックスである。これ
らのフラックスの組成を表1に示している。
は、一浴目めっき工程における溶融Znめっき浴のAl
濃度であるので、二浴目めっき工程における溶融Zn−
Al合金めっき浴の浴組成及びめっき条件はなるべく変
化させないようにしている。次の表2に二浴目めっきの
代表的な条件を示している。
いて一浴目めっき浴におけるAl濃度を変化させた場合
の結果を示し、表4に高Si鋼の試験体を用いて一浴目
めっき浴におけるAl濃度を変化させた場合の結果を示
している。
ラックスを用いて、フラックス処理の条件を変えて、一
浴目の溶融亜鉛めっき浴のAl濃度を変化させた場合の
結果を示している。
めっき浴中Al濃度が0.005%以下では、従来から
実施している温度及び条件で処理しても不めっきはなか
った。しかし、浴中Al濃度が0.01%になると、こ
の温度、条件では不めっきになる頻度が高くなり、Al
濃度が0.0156%では全てにおいて不めっきとなっ
た。しかし、フラックス処理した後に十分に乾燥するか
若しくはフラックス温度を70℃以上にすると、不めっ
きは無くなった。更に、浴中Al濃度を0.026%ま
で上げると、フラックス温度を70℃以上に上げても、
また乾燥しても不めっきとなる頻度は高くなり、浴中A
l濃度を0.03%以上にすると、従来のフラックスで
は全て不めっきとなった。
験は、表3及び表4に示されているが、それらを従来の
ものPW(蒸留亜鉛地金・1種相当)と比較して一覧表
にしたのが、次の表6である。この表6には、低Si鋼
と高Si鋼における240時間と360時間の塩水噴霧
試験における腐食速度を示し、この表から分かるよう
に、Al濃度が0.02〜0.07%の条件では、PW
めっきに比べ7.5〜12.5倍の耐食性があった。し
かし、一浴目のAl濃度を0.1%にすると、その他の
条件に比べ、3〜4倍の腐食減量があった。更に、この
一浴目のAl濃度が0.1%の条件では、低Si鋼及び
高Si鋼の両鋼材とも240時間で赤錆の発生が見られ
た。また、低Si鋼と高Si鋼の鋼材を比べると、高S
i鋼の方が腐食減量が多かった。
を顕微鏡及びEDXで観察すると、全ての条件において
母材と皮膜の境界部分でAl濃度が高い部分があった。
一浴目のAl濃度が0.1%の条件では、合金層は均一
でなく、殆ど存在していない部分もあり、膜厚も20μ
mを下回る部分もあった。そのため、塩水噴霧試験24
0時間で赤錆が発生したものと思われる。しかし、めっ
き条件を十分に検討すれば、一浴目のAl濃度が0.1
%でも実用的には使用できる。
った鋼材を亜鉛−アルミニウム合金めっき用フラックス
でフラックス処理することにより、一浴目の亜鉛めっき
浴にアルミニウムを0.01〜0.1重量%(但し、
0.1重量%は除く)添加しても不めっきもなく、鉄−
亜鉛合金の成長を容易に抑制することができ、二浴目の
亜鉛−アルミニウム合金めっきを良好に行え、コスト的
にも安価であり有効な方法である。当該溶融亜鉛−アル
ミニウム合金めっきは、酸性雨や塩害に対して強く、優
れた防錆効果を発揮し、上記鋼構造物の寿命を著しく長
くすることができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 前処理を施した鋼材を、塩化物と脂肪族
窒素誘導体とを主たる構成成分とする溶融亜鉛−アルミ
ニウム合金めっき用フラックスに浸漬するフラックス処
理工程と、フラックス処理した前記鋼材をアルミニウム
濃度を0.01重量%以上、0.1重量%以下(但し、
0.1重量%は除く)に調整した溶融亜鉛めっき浴に浸
漬してめっき皮膜を形成する一浴目めっき工程と、亜鉛
めっき皮膜を形成した前記鋼材を冷却する冷却工程、溶
融亜鉛めっき処理した前記鋼材を、アルミニウムを3重
量%以上、20重量%以下を含有する溶融亜鉛−アルミ
ニウム合金めっき浴に浸漬してめっき皮膜を形成する二
浴目めっき工程と、亜鉛−アルミニウム合金めっき皮膜
を形成した前記鋼材を冷却する冷却工程と、よりなるこ
とを特徴とする鋼材の溶融亜鉛−アルミニウム合金めっ
き方法。 - 【請求項2】 前記二浴目めっき工程における溶融亜鉛
−アルミニウム合金めっき浴に、マグネシウム0.01
重量%以上、1.0重量%以下を含有してなる請求項1
記載の鋼材の溶融亜鉛−アルミニウム合金めっき方法。 - 【請求項3】 前記塩化物が塩化亜鉛、塩化第一錫、ア
ルカリ金属の塩化物或いはアルカリ土類金属の塩化物の
内の1種又は2種以上と、脂肪族窒素誘導体がアルキル
第四級アンモニウム塩及びアルキルアミン類の内の1種
又は2種以上である請求項1又は2記載の鋼材の溶融亜
鉛−アルミニウム合金めっき方法。 - 【請求項4】 前記アルキル第四級アンモニウム塩が、
アルキルトリメチルアンモニウムクロライド及び/又は
ジアルキルジメチルアンモニウムクロライドである請求
項3記載の鋼材の溶融亜鉛−アルミニウム合金めっき方
法。
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JP9-217278 | 1997-08-12 | ||
JP15638298A JP2924894B2 (ja) | 1997-08-12 | 1998-06-04 | 鋼材の溶融亜鉛−アルミニウム合金めっき方法 |
Publications (2)
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JP2924894B2 true JP2924894B2 (ja) | 1999-07-26 |
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- 1998-06-04 JP JP15638298A patent/JP2924894B2/ja not_active Expired - Fee Related
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