JP2924772B2 - 磁気印写装置 - Google Patents

磁気印写装置

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JP2924772B2 JP6787596A JP6787596A JP2924772B2 JP 2924772 B2 JP2924772 B2 JP 2924772B2 JP 6787596 A JP6787596 A JP 6787596A JP 6787596 A JP6787596 A JP 6787596A JP 2924772 B2 JP2924772 B2 JP 2924772B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像信号に従って
磁気記録媒体上に磁気潜像を記録して磁性トナーで顕像
化する磁気印写装置に関し、特に高密度記録を行う場合
にも高濃度の出力画像が得られる磁気印写装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気印写装置が実用化され、その
高速性が注目されている。磁気印写装置は、一旦磁気記
録媒体上に磁気潜像を記録するとその磁気潜像により多
数枚の複写が可能であるため、多数枚複写時には複写速
度が高速であるという特徴がある。また、磁気印写装置
によれば高分解能の出力画像が得られることが知られて
いる。磁気印写装置の基本的な原理は特公昭55−34
431号公報に開示されている。
【0003】磁気印写装置においては、特公昭55−3
4431号公報に開示されているように、磁気トナーを
付着させない領域では磁気媒体に磁化方向が一定の方向
の磁化転移領域を形成し、磁気トナーを付着させる1画
素(ドット)領域については、磁化方向を反転させて少
なくとも2個の磁化転移領域を形成する。磁化方向が反
転する2個の磁化転移領域の境界では表面付近の磁束の
強度(磁気力)が大きくなり、磁気トナーが付着する。
従って、磁気記録媒体上に画像信号に応じて上記のよう
な磁化パターンが記録される。このような磁気印写装置
においても印字品質の更なる向上が求められており、高
精細な印字を実現するために記録密度が高くなる傾向に
ある。しかしながら、このような記録密度の増加に伴
い、印字濃度が低下するという新たな問題が発生してい
る。
【0004】図42は従来の磁気ヘッド駆動回路の例を
示す図であり、図43は図42の回路の動作を説明する
タイムチャートである。図42に示すように、磁気ヘッ
ド駆動回路には画像信号と記録クロックが入力され、画
像信号と記録クロックのいずれか一方が「低(L)」レ
ベルの時にはトランジスタQ1とQ4がオフ状態にな
り、トランジスタQ2とQ3がオン状態になるため、磁
気ヘッドのコイルLを図の下から上の方向に記録電流が
流れ、画像信号と記録クロックの両方が「高(H)」レ
ベルの時にはトランジスタQ1とQ4がオン状態にな
り、トランジスタQ2とQ3がオフ状態になるため、磁
気ヘッドのコイルLを図の上から下の方向に記録電流が
流れ、コイルLを流れる記録電流の方向が反転し、コイ
ルL中に設けられる磁気ヘッドの鉄心の磁化方向が反転
する。
【0005】図43に示すように、画像信号は白の時に
「L」、黒の時に「H」であり、最小のパルス幅が1画
素に対応する。記録クロックの周期は、画素幅に対応
し、位相は1/4周期ずれている。すなわち、記録クロ
ックのパルス幅は画像信号の最小のパルス幅の1/2
で、「H」の部分が画素の中央部分になる。画像信号と
記録クロックが共に「H」の時にコイルLを流れる記録
電流がプラスになり、それ以外の時にはマイナスにな
る。従って、記録電流がプラスになる幅は、記録クロッ
クのパルス幅に等しい。記録電流がマイナスの時には、
磁気潜像として図では左向きの磁化が行われ、記録電流
がプラスの時には右向きの磁化が行われる。磁化が反転
する付近では大きな磁気力(磁束)が発生し、トナーが
付着する。ここではトナーは黒色であり、トナーが付着
する部分は黒になる場合を例として説明することとし、
トナーが付着する部分は単に黒部分と称することとす
る。黒の画素が連続する部分では画素当たり2個の反転
する磁化転移(反転)領域が交互に形成される。300
DPI(ドット/インチ(インチ当たりのドット数))
程度の記録密度であれば、図30のような記録方法で十
分な濃度のトナーが付着する。
【0006】図43に示したような方法で、より高密度
の記録、例えば600DPIの高密度記録を行うと、図
44のような磁化状態になる。黒の部分では画素当たり
2個の反転する磁化反転領域が交互に形成されるが、3
00DPIの時に比べて画素の大きさが半分であるため
磁化反転領域の間隔は半分に狭くなる。現状の磁気記録
媒体の特性からは、このようなレベルで磁化反転領域の
間隔が半分になると、磁化反転付近に十分な磁気力が発
生せず、磁性トナーが十分に付着しないために印字濃度
が薄くなるという問題が発生する。すなわち、記録密度
の増加に伴って記録クロックのパルス幅が減少すると、
記録媒体上に記録される磁化パターンの反転間隔が短く
なり、結果として磁化転移領域の間隔が短くなりすぎ、
磁性トナーを吸着する力が弱まるため、印字濃度が減少
するのである。図45に記録密度と印字濃度の一般的な
関係を示す。図より、記録密度がある密度以上になる
と、印字濃度が低下することが分かる。現状の磁気記録
媒体と磁気記録ヘッドを使用した場合には、300DP
I付近から印字濃度が低下し始める。
【0007】このような、高密度化した場合の印字濃度
の低下問題を解決するため、図43及び図44に示した
ような画素に対応する記録クロックの替わりに、より周
期の長い記録クロックを使用する方法が提案されてい
る。図46は、この周期の長い記録クロックを使用する
場合のタイムチャートである。高密度のデータクロック
(周期T1)に同期した画像信号を、十分な濃度が得ら
れるほど長い周期(T2、この場合は9/5倍周期)の
記録クロックで記録する。この方法によれば、黒画素が
連続している部分は十分な濃度が得られるが、記録クロ
ックは画像信号とは非同期であるため、黒画素の列の終
了部分でヒゲが生じたり、実際に印字される黒の部分の
端部と画像信号の黒画素の列の端に差Ts、Tfが生じ
る。そのため、黒部分の長さが画像信号の黒画素の列の
長さに対応せず、印字の位置精度が低下するという問題
があった。また、記録クロックの周期が長いため、画像
の密度を高めることができないという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、より周
期の長い記録クロックを使用する図46に示した方法
は、黒画素が連続した部分では十分な濃度を得ることが
できるが、ヒゲの発生や印字位置に誤差が生じる上、高
密度の記録ができないという問題があった。本発明は、
このような問題を解決するためになされたものであり、
高い記録密度で印字しても印字濃度の低下を招かずに高
精度の印字が行える磁気印写装置を実現することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気印写装置
は、上記の目的を達成するため、磁気トナーが付着する
画素が単一の部分では1画素内に磁化方向の反転した2
つの磁化転移領域を形成して高密度記録を行い、磁気ト
ナーが付着する画素が複数連続する部分については記録
密度を下げて2以上の所定数の画素内に磁化方向の反転
した2つの磁化転移領域を形成する。画素が連続した部
分の画素数が上記の所定数の整数倍でない場合には、余
りの部分については1画素内に磁化方向の反転した2つ
の磁化転移領域を形成して高密度記録か、上記の所定数
より小さい個数の画素内に磁化方向の反転した2つの磁
化転移領域を形成する中間の密度で記録する。
【0010】すなわち、本発明の磁気印写装置は、磁気
記録媒体と、磁気記録媒体上の主走査方向の走査を、走
査位置を順次副走査方向に移動させながら繰り返し、画
像信号に応じた磁気潜像を磁気記録媒体上に記録する磁
気記録手段と、磁気記録媒体に記録された磁気潜像を磁
性トナーにより顕像化して用紙に転写及び定着して複写
する顕像化手段とを備える磁気印写装置であって、磁気
記録手段は、主走査方向に、磁気記録媒体上の磁性トナ
ーを付着させない画素領域では同じ方向の磁化転移領域
を形成し、磁性トナーを付着させる画素領域では1画素
領域に逆方向の2つの磁化転移領域を形成する磁気印写
装置において、磁気記録手段は、磁気記録媒体上の磁性
トナーを付着させる画素が主走査方向に複数個連続する
連続部分では、2以上の所定数の画素領域に逆方向の
2つの磁化転移領域を形成することを特徴とする。
【0011】連続部分の画素数が所定数の整数倍でない
時には、連続部分の画素数を所定数で除した時の余りに
相当する連続部分の開始又は終了部分の画素において、
所定数より小さ個数の画素領域に逆方向の2つの磁化
転移領域を形成する。また、所定数の画素領域の主走査
方向の位置をあらかじめ定め、連続部分の開始位置が所
定数の画素領域の開始位置に一致していない時には、連
続部分の開始位置から所定数の画素領域の開始位置まで
の部分では、所定数より小さ個数の画素領域に逆方向
の2つの磁化転移領域を形成し、連続部分の終了位置が
所定数の画素領域の終了位置に一致していない時には、
所定数の画素領域の終了位置から連続部分の終了位置ま
での部分では、所定数より小さ個数の画素領域に逆方
向の2つの磁化転移領域を形成する。
【0012】本発明の磁気印写装置では、磁気トナーが
付着する画素が複数連続する部分については記録密度を
下げ、しかもその部分での記録密度は1/整数であるの
で、画像信号と記録クロックは同期しており、ヒゲが生
じることはない。また、連続部分の画素数が所定数の整
数倍でない時には、連続部分の画素数を所定数で除した
時の余りに相当する部分を、連続部分の開始又は終了部
分とし、その部分については、本来の記録密度か中間の
記録密度とすることにより、画像信号と印字の端を一致
させることができる。従って、正確な印字幅の画像が得
られる。
【0013】磁気印写装置では、隣接する走査線間の相
互作用の関係から、副走査方向に隣接する磁化領域の転
移方向が同じであることが望ましい。そのため、磁性ト
ナーを付着させる画素が連続する連続部分で所定数の画
素領域毎に逆方向の2つの磁化転移領域を形成する場合
にも、形成された反転磁化領域は、副走査方向に隣接す
る磁化領域と転移方向が同じであることが望ましい。本
発明の磁気印写装置では、所定数の画素領域の主走査方
向の位置をあらかじめ定めておき、該位置が連続部分の
所定数の画素領域と一致する部分について記録密度を1
/所定数とし、連続部分の開始位置が所定数の画素領域
の開始位置に一致していない時の連続部分の開始位置か
ら所定数の画素領域の開始位置までの部分と、連続部分
の終了位置が所定数の画素領域の終了位置に一致してい
ない時の所定数の画素領域の終了位置から連続部分の終
了位置までの部分では、記録密度を1画素内に磁化方向
の反転した2つの磁化転移領域を形成して高密度記録す
るか、上記の所定数より小さく1より大きな個数の画素
内に磁化方向の反転した2つの磁化転移領域を形成する
中間の密度で記録する。従って、主走査方向と副走査方
向に両方に連続した画素領域の内部では、記録密度を下
げても副走査方向に隣接する磁化領域が同じになるよう
に記録される。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施例の磁気印
写装置の基本構成を示す図である。このような磁気印写
装置の基本構成については、前述の特公昭55−344
31号公報等に開示されており、公知であるので、ここ
では簡単に説明する。磁気記録ドラム1を矢印11の方
向に高速回転させ、磁気記録ヘッド2を待機位置から磁
気記録ドラム1に沿って副走査方向に移動走査すると、
磁気記録ヘッド2は磁気記録ドラム1の周方向に主走査
し、磁気記録ドラム1の母線方向に副走査することにな
る。走査に応じて磁気記録ヘッド2を記録信号に応じて
駆動すると、磁気記録ドラム1上に磁気潜像が記録され
る。記録終了後磁気記録ヘッド2を待機位置に戻すと共
に、磁気記録ドラム1を低速回転に移行させる。そして
磁気潜像は現像器3により現像され、磁性トナーが磁気
記録ドム1に吸着される。一方、記録紙4が搬送され、
転写ローラ6により磁気記録ドラム1上の磁性トナーが
記録紙4に転写される。次いで、記録紙4のトナー像は
定着ローラ7、71で定着され、排出される。転写残り
の磁性トナーは、クリーナ装置8により磁気記録ドラム
1から除去される。この給紙・現像・転写・定着のコピ
ープロセスを所定枚数反復する。そして、次の磁気潜像
記録に先立ち、消去ヘッド9が働いて記録されている磁
気潜像を消去する。
【0015】上記のように、本発明では、高密度記録を
行うが、黒画素が連続する部分では記録密度を1/所定
数に低下させる。印字濃度と記録密度の関係は、前述し
た図45に示すように、ある記録密度を越えると印字濃
度が低下する。以下の実施例では所定数を2又は3と
し、2ドット毎の黒画素について1個の記録パルスによ
る2回の磁化反転記録を行う場合を2倍記録と称し、同
じく3ドット毎の黒画素について1個の記録パルスによ
る2回の磁化反転記録を行う場合を3倍記録と称するこ
ととする。
【0016】第1実施例では2倍記録を行う。図2は、
第1実施例の記録制御回路の構成を示す図である。記録
制御回路は、画像信号を受けて磁気記録ヘッド2を駆動
する駆動信号を生成する回路である。図2に示すよう
に、第1実施例の記録制御回路は、既知の画像コントロ
ーラ21で発生された時系列の画像信号(画像データ)
から、画素列毎の記録信号生成回路23−1、23−
2、…23−nで記録パルスを生成し、図29に示した
ような既知の記録ヘッド駆動回路24−1、24−2、
…24−nにより、各記録ヘッドに記録電流を流し、潜
像を記録する。記録信号生成回路で必要なクロックは、
クロック生成回路22で生成される。記録ヘッドを複数
個有するマルチ記録ヘッドの場合には、記録信号生成回
路と記録ヘッド駆動回路の組を記録ヘッドのチャンネル
数分設ける。各記録信号生成回路23−1、23−2、
…23−nは同じ構成を有している。従って、従来例と
異なるのはクロック生成回路22と記録信号生成回路2
3−1、23−2、…23−nのみであり、この部分に
ついてのみ説明する。
【0017】図3は、第1実施例における、いくつかの
ドット長さについての記録パルスの配置例を示す図であ
る。図3の(1)に示すように、画像データの長さが1
ドット長の場合には、記録パルスは1/2ドット長の幅
であり、1ドット長の画像データの中心と記録パルスの
中心が一致するようにする。ここでは、この1/2ドッ
ト長の幅の記録パルスを補正記録パルスと称することに
する。(2)に示すように、画像データの長さが2ドッ
ト長の場合には、記録パルスは1ドット長の幅であり、
2ドット長の画像データの中心と記録パルスの中心が一
致するようにする。ここでは、この1ドット長幅の記録
パルスを基本記録パルスと称することにする。(3)に
示すように、画像データの長さが3ドット長の場合に
は、記録パルスは基本記録パルスと補正記録パルスの組
み合わせである。図では基本記録パルスの後に補正記録
パルスを配置しているが、並び順を逆にしてもよい。
(4)に示すように、画像データの長さが4ドット長の
場合には、記録パルスは2個の基本記録パルスの組み合
わせである。一般には、画像データの長さが2kドット
の偶数ドット長の場合には、(5)に示すように、k個
の基本記録パルスの組み合わせであり、画像データの長
さが2k+1ドットの奇数ドット長の場合には、(6)
に示すように、k個の基本記録パルスと1個の補正記録
パルスを組み合わせる。補正記録パルスを連続した黒画
素の後端部に配置した場合には、後端部の補正記録パル
スによる印字濃度は基本記録パルスによる濃度より理論
上は薄くなるが、画像の精度を維持するには十分な濃度
である。以上のように記録することにより、連続する黒
画素の部分は十分な印字濃度で印字し、端部も高精度で
印字できる。
【0018】次に、図3に示した記録パルスの配置を実
現するための第1実施例の記録信号生成回路の構成を説
明する。図4は第1実施例の記録信号生成回路の回路構
成を示すブロック図である。更に、図4の記録信号生成
回路に含まれる、後端検出回路31の回路構成を図5
に、第1タイミング回路34の回路構成を図6に、第2
タイミング回路34の回路構成を図7に、余り長検出回
路32の回路構成を図8に、記録パルス生成回路35の
回路構成を図9に示す。また、クロック生成回路22の
回路構成を図10に示す。
【0019】図4に示すように、記録信号生成回路は、
後端検出回路31と、余り長検出回路32と、第1及び
第2タイミング回路33、34と、記録パルス生成回路
35とを有し、画像データ(以下、単にデータと称す
る。)と3種のクロックCK、FCK、φ2を入力する
ことにより、図3に示した記録信号OUTを生成する。
記録信号OUTは、図29に示した構成を有する記録ヘ
ッド駆動回路24−1、24−2、…、24−nに記録
クロックとして入力され、記録ヘッドに記録電流を流
す。
【0020】図5に示すように、後端検出回路31は、
D型フリップフロップと2個のANDゲートを備え、デ
ータと基本クロックCKから前半信号G1と後端信号G
2を生成する。前半信号G1はデータが「H」に変化し
てから基本クロックCKの1周期分遅れて「H」に変化
し、データが「L」に変化すると同時に「L」に変化す
る信号である。後端信号G2は、データが「L」に変化
してから基本クロックCKの1周期分「H」になる信号
であり、データの後端で「H」になるパルス幅がCKの
1周期分の信号である。なお、ANDゲート501の入
力端子の一方の0印は、否定入力を表わしている。この
表記方法は以下の図で共通している。
【0021】図6に示すように、第1タイミング回路3
3は、4進カウンタと4個のANDゲートを備え、前半
信号G1と補助クロックFCKからタイミング信号TA
0、TA1、TA2、TA3を生成する。タイミング信
号TA0、TA1、TA2、TA3は、前半信号G1が
「H」になる期間で有効であり、2画素分の磁化反転周
期内を4分割した期間を示し、基本記録パルスを生成す
るために使用される。
【0022】図7に示すように、第2タイミング回路3
4は、2進カウンタと2個のANDゲートを備え、後端
信号G2と補助クロックFCKからタイミング信号TB
0、TB1を生成する。タイミング信号TB0、TB1
は、後端信号G2が「H」になる期間を半周期づつの2
つの期間に分けた場合の前半と後半を示す。図8に示す
ように、余り長検出回路32は1個の2進カウンタを備
え、データとクロックCKから余り長信号CT0を生成
する。余り長信号CT0は、データが連続する黒画素の
ドット数を2倍記録に対応する数値2で除した余りを示
す信号であり、G2が「H」になる期間で有効である。
【0023】図9に示すように、記録パルス生成回路3
5は、3個のANDゲートと1個のORゲートを備え
る。この回路は次の論理式(1)に基づいて記録信号O
UTを生成する。 OUT=TA1+TA2+/CT0*TB0+TB0*
φ2+TB1*φ2 但し、/は否定を、+は論理和を、*は論理積を表す。
【0024】基本クロックであるCK、補助クロックで
あるFCK及びφ2を生成するクロック生成回路22の
構成を図10に示す。記録ドラム1と同軸に設置された
ロータリエンコーダから出力されるエンコーダクロック
が入力され、必要な記録密度に対応する周波数のクロッ
クFCKが位相制御回路(PLL回路)で生成され、こ
のクロックFCKに基づいて2個のJ−Kフリップフロ
ップが基本クロックCKと補助クロックFCKと補助記
録パルスφ2を生成する。図11は、クロック生成回路
22の動作を示すタイムチャートである。
【0025】図12から図15は、図4に示した本実施
例の記録信号生成回路の動作を示すタイムチャートであ
り、図12はデータが1ドット長の場合を、図13はデ
ータが2ドット長の場合を、図14はデータが3ドット
長の場合を、図15はデータが4ドット長の場合を示
す。なお、前半信号G1の数字はタイミング信号TA0
〜TA3がそれぞれ「H」になる時を、後端信号G2の
数字はタイミング信号TB0〜TB1がそれぞれ「H」
になる時を示す。
【0026】図14のデータが3ドット長の場合を例と
して回路動作を説明する。図14には、クロック生成回
路で生成されるFCK、CK、φ2の他に、データ、余
り長信号CT0、前半信号G1、後端信号G2、記録信
号OUTが記載されている。図14に示すように、CK
の1周期分遅延するが、データ長の期間をG1期間とG
2期間に分離し、G1で示される期間は2倍記録に対応
する黒画素2個について1個の基本記録パルスを生成す
る。実際には、TA0〜TA3のうちTA1とTA2が
「H」になる時にOUTを「H」にする。そしてG2が
「H」の期間では、φ2が「H」になる時にOUTを
「H」にする。図14のように、データの連続したドッ
ト数が奇数個の場合、G2で示されるデータの後端部で
補正パルスが図示のタイミングで生成される。FCKの
波形は図13では省略して表現しており、図17と異る
が本質的でなく機能上同等である。なお、図12、図1
3、図15に示した1ドッド長、2ドッド長、4ドッド
長の場合も同様であり、詳しい説明は省略する。
【0027】図12から図15のタイムチャートに示す
ように、入力されるデータに対して、出力される記録信
号OUTは位相遅れを伴っているが、記録用紙全体にお
いて位相遅れは一定であるから印字画像には影響しな
い。黒画素の列のドット数が奇数個の場合には、補正記
録パルスは図14に示すように配置され、この補正記録
パルスを置く位置と幅はデータ長全体を所望の精度で印
字するのに適当な値であるが、後端に置く範囲で他の値
を用いることもできる。
【0028】また、図12に示したように、2倍記録時
の1ドット長の場合の記録パルス幅はデータ長の1/2
であるが、これをデータ長と等しくなるように拡大する
ことも可能である。図16にこの関係を示す。図16に
は、比較のために、2ドット長の場合も示しているが、
1ドット長と2ドット長では同じパルス幅になる。これ
は、縦に1ドット幅の線が連続する場合、濃度が幾分低
くなりがちであるので、1ドット幅の場合でも十分な濃
度が得られるという効果がある。このような手法は、後
述する短データ長検出回路を図4に加えれば、後述する
のと同様に実現可能である。
【0029】次に、十分な濃度が得られる基本密度の3
倍の高密度で記録する3倍記録を行う第2実施例を説明
する。3倍記録の目的は、印字濃度を十分に保ちながら
更に高密度で記録することにある。本実施例では黒画素
列が3ドット以上連続する場合は、3ドット毎の黒画素
について2回の等間隔の磁化反転を行い、連続する黒画
素のドット数が3の倍数に対して余りがある場合には、
後端の余り画素は余りドット数に応じて画素列端部の精
度を保ために適宜な幅の1個の記録パルスで2回の磁化
反転を行うように潜像を記録することによって、十分な
印字濃度と記録精度の両方を満足させる。
【0030】図17と図18は、第2実施例における、
いくつかのドット長さについての記録パルスの配置例を
示す図である。図17の(1)に示すように、データの
長さが1ドット長の場合には、1ドットが単独で存在す
る場合でも十分な濃度が得られるように1ドット幅で記
録する。(2)に示すように、データの長さが2ドット
長の場合にも、同様に1ドット幅の記録パルスを使用す
る。(3)に示すように、データの長さが3ドット長の
場合には、3ドット長で1個の記録パルスを使用する。
ここでは、この3ドット長で1個の記録パルスを基本記
録パルスと称することにする。(6)に示すように、デ
ータの長さが6ドット長の場合には、2個の基本記録パ
ルスを使用する。(4)及び(5)に示すように、デー
タの長さが4ドット長及び5ドット長の場合には、1個
の基本記録パルスと後半の余りドット数(1及び2)に
応じた幅の補正記録パルスを使用する。一般には、デー
タの長さが3kドットの場合には、図7の(7)に示す
ように、k個の基本記録パルスであり、データの長さが
3k+1ドット及び3k+2ドットの場合には、(6)
と(7)に示すように、k個の基本記録パルスと余りド
ット数に応じたパルス幅の補正記録パルスを使用する。
最後の余り記録パルスによる印字濃度は、基本記録パル
スによる印字濃度より理論上は薄くなるが、画像の精度
を維持するには十分な濃度である。上記の補正記録パル
スを置く位置と幅は一例であるが、濃度と精度の点で比
較的好ましい結果が得られる。このように記録すること
により、連続する黒画素の部分は十分な印字濃度で印字
し、端部も高精度で印字できる。
【0031】次に、図17と図18に示した3倍記録を
行う第2実施例の記録信号生成回路の構成を図19に示
す。この記録信号生成回路は、図2に示した2倍記録を
行う第1実施例と同様の構成内で使用される。更に、図
19の記録信号生成回路に含まれる、第1タイミング回
路304の回路構成を図20に、余り長検出回路302
の回路構成を図21に、短データ長検出回路の回路構成
を図22に示す。なお、後端検出回路301と第2タイ
ミング回路305としては、図5と図7に示した第1実
施例のものが使用される。
【0032】図19に示すように、第2実施例の記録信
号生成回路は、後端検出回路301と、余り長カウンタ
302と、第1及び第2タイミング回路304と305
と、短データ長検出回路303と、記録パルス生成回路
306とを備え、画像データと2種のクロックCK、F
CKを入力することにより、記録信号OUTが生成され
る。記録信号OUTは、図29に示した構成を有する記
録ヘッド駆動回路24−1、24−2、…、24−nに
記録クロックとして入力され、記録ヘッドに記録電流を
流す。本実施例の場合、記録ヘッド駆動回路はこれへの
入力である記録クロックは使用せず、画像信号(記録信
号)のみを使用する。
【0033】図20に示すように、第1タイミング回路
304は、6進カウンタと6個のANDゲートを備え、
前半信号G1と補助クロックFCKからタイミング信号
TA0、TA1、TA2、TA3、TA4、TA5を生
成する。タイミング信号TA0、TA1、TA2、TA
3は、前半信号G1が「H」になる期間で有効であり、
3画素分の磁化反転周期内を6分割した期間を示し、基
本記録パルスを生成するために使用される。
【0034】図21に示すように、余り長検出回路30
2は1個の3進カウンタを備え、データとクロックCK
から余り長信号CT0、CT1を生成する。余り長信号
CT0、CT1は、データが連続する黒画素のドット数
を3倍記録に対応する数値3で除した余りを示す信号で
あり、G2が「H」になる期間で有効である。余りが2
の時に“11”に、余りが1の時に“10”に、余りが
0の時に“00”になる。
【0035】図22に示すように、短データ長検出回路
303は3ドット分の遅延回路を備え、連続する画素数
が1ドット又は2ドットの場合を検出し、1ドット長信
号DOT1と2ドット長信号DOT2を生成する。記録
パルス生成回路306の回路図は省略するが、記録パル
ス生成回路306は次の論理式に従って記録信号OUT
を生成する。
【0036】OUT=DOT1*TB1+DOT2*T
B0+CT0*/CT1*TB0+TA1+TA2+T
A3 更に、画像クロックCK、補助クロックFCKを生成す
るクロック生成回路としては、図10に示した第1実施
例の回路がそのまま使用できる。ただし、エンコーダク
ロックの周波数とCKの関係を定めるPLLの分周比は
適宜設定する必要がある。
【0037】図23から図28は、図19に示した本実
施例の記録信号生成回路の動作を示すタイムチャートで
あり、図23はデータが1ドット長の場合を、図24は
データが2ドット長の場合を、図25はデータが3ドッ
ト長の場合を、図26はデータが4ドット長の場合を、
図27はデータが5ドット長の場合を、図28はデータ
が6ドット長の場合を示す。なお、前半信号G1の数字
はタイミング信号TA0〜TA5がそれぞれ「H」にな
る時を、後端信号G2の数字はタイミング信号TB0〜
TB1がそれぞれ「H」になる時を示す。また、記録信
号OUTの下部の矢印は入力画素列との位相関係の対応
を示している。
【0038】図26のデータが4ドット長の場合を例と
して回路動作を説明する。図26には、クロック生成回
路で生成されるFCK、CK、φ2の他に、データ、余
り長信号CT0、CT1、前半信号G1、後端信号G
2、1ドット長信号DOT1、記録信号OUTが記載さ
れている。図26に示すように、データ長の期間をG1
期間とG2期間に分離し、G1で示される期間は3倍記
録に対応する黒画素3個について1個の基本記録パルス
を生成し、図26に示すような画像データの連続したド
ット数の余りが0でない時には、G2が「H」であるデ
ータの後端部で補正パルスを生成する。基本パルスと補
正パルスは記録パルス生成回路306内で合成される。
他のドット長の場合についての説明は省略する。
【0039】以上、2倍記録と3倍記録の場合について
説明したが、黒画素が連続する部分について他の記録密
度を適用することも可能である。また、実施例で示した
回路は本発明を実現するための回路の1例であり、周知
の他の論理合成手法を使用して等価な回路を実現するこ
とも当然可能である。従来の磁気印写装置では、主走査
方向には図43と図44に示したような形で磁気潜象が
形成される。そのため、磁化方向が反転される位置は同
じ位置であり、磁気トナーが付着する部分が主走査方向
と副走査方向の両方に連続する部分では、磁気潜象の副
走査方向に隣接する磁化転移領域の磁化方向は一致す
る。このことは、磁気トナーが付着する部分が主走査方
向と副走査方向の両方に連続する部分の画象濃度を高く
する上で重要であり、磁気潜象の副走査方向に隣接する
磁化転移領域の磁化方向が一致しない場合には、隣接す
る磁化転移領域の磁界が互いに弱め合うため、十分な画
像濃度が得られないという問題が生じる。
【0040】上記の第1及び第2実施例では、2倍又は
3倍の記録パルスで記録した磁化転移領域が、副走査方
向に隣接する磁化転移領域と同じ磁化方向になるとは限
らず、上記のような問題を生じる恐れがある。第3実施
例では、このような問題が生じないようにして、黒画素
が連続する部分の記録密度を1/2に低下させる。第3
実施例の磁気印写装置も、図1に示したのと同様の構成
を有する。一般に、主走査方向の記録は、磁気記録ドラ
ム1の回転に同期して1回転に1回発生するインデック
スパルスを基準として生成される記録パルスに同期して
行われ、第3実施例の磁気印写装置もこのインデックス
パルスを基準として生成される記録パルスに同期して潜
像を記録する。図29にインデックスパルスと記録パル
スの関係を示す。
【0041】第3実施例では、インデックスパルスを基
準として数えた記録クロックの2ドット毎の倍クロック
(BTと称する。)を単位として、この倍クロックBT
に同期して黒部分が2ドット以上すなわち1個の倍クロ
ック以上連続する部分について、1個の記録パルスによ
る2回の磁化反転を行う。黒画素がたとえ2ドット連続
していても倍クロックBTに同期していない場合には、
1ドット毎に磁化反転を行い、また連続する黒画素の前
端部と後端部が倍クロックBTと同期していない場合に
は、同期しない1ドットについては、1ドット内で磁化
反転を行う。以下の説明では、同期していない前端部と
後端部に対する記録をそれぞれ前端補正記録及び後端補
正記録と称する。
【0042】図30は、両端部でのデータに対する記録
パルスの配置例を示す。図30は記録クロックをインデ
ックスパルスを基準として2ドット毎に数えた倍クロッ
クBTに対するデータの位置関係を表している。(1)
のようにデータ列の後端ドットが倍クロックBTの低レ
ベルに一致する場合には補正パルスを挿入せず、(2)
のようにデータ列の後端ドットが倍クロックBTの高レ
ベルに一致する場合には補正パルスを挿入する。また、
(3)のようにデータ列の前端ドットが倍クロックBT
の高レベルに一致する場合には補正パルスを挿入せず、
(4)のようにデータ列の前端ドットが倍クロックBT
の低レベルに一致する場合には補正パルスを挿入する。
図31と図32に、第3実施例におけるいくつかのドッ
ト長の黒画素列についてデータと記録パルスの関係を示
す。データ列の前端ドットが倍クロックBTの高レベル
に一致する場合が図31に示され、前端部には補正パル
スを挿入しないが、データ長が3ドット以上で奇数ドッ
トの場合には後端に補正ドットを挿入する。データ列の
前端ドットが倍クロックBTの低レベルに一致する場合
が図32に示され、前端部に補正パルスを挿入し、デー
タ長が4ドット以上で偶数ドットの場合には後端に補正
ドットを挿入する。データ長が1ドットの場合は、1ド
ット線が副走査方向に連続する場合には濃度が低くなり
すぎることになるので、記録パルスの幅を拡大して濃度
確保を図っている。
【0043】両端部の補正記録パルスによる印字濃度は
基本記録パルスによる濃度より理論上は薄くなるが、画
像の精度を維持するには十分な印字濃度である。また、
基準クロックに同期して記録パルスを生成するので、副
走査方向に隣接する走査線間では記録電流の流れる方向
が端部を除き一致し隣接走査線間の相互作用は最小限に
できる。このように記録することにより、連続するドッ
トの部分は十分な印字濃度で印字し、かつ端部は高精度
で印字できる。
【0044】第3実施例において、上記の記録パルス列
である磁気記録ヘッドに与える記録信号は、第1及び第
2実施例と同様に図2の記録制御回路により生成され
る。第3実施例においては、図2の記録信号生成回路2
3−1、23−2、…、23−nは、それぞれ図33に
示す回路構成を有する。図34から図37は図33に示
す記録信号生成回路の動作タイムチャートを示す。
【0045】図33に示すように、記録信号生成回路は
タイミング回路81と記録パルス生成回路82で構成さ
れ、画像データと4種のクロックCK、φ1、φ2、B
Tを入力することにより、記録信号outを生成する。
記録信号outは磁気記録ヘッド駆動回路24−1、2
4−2、…、24−nに入力され、磁気記録ヘッドに記
録電流を流す。本実施例の場合、磁気記録ヘッド駆動回
路は、これへの入力である記録クロックは使用せず、記
録信号のみを使用する。
【0046】図34は黒画素が3ドット連続する場合の
タイムチャートを示す図であり、(1)が前端の黒画素
が倍クロックBTに同期していないので前端に補正パル
スを挿入するが、後端は倍クロックBTに同期するの
で、補正パルスを挿入しない場合を示し、(2)が前端
の黒画素が倍クロックBTに同期しているので前端に補
正パルスを挿入せず、後端は倍クロックBTに同期しな
いので補正パルスを挿入する場合を示す。また、図35
は黒画素が4ドット連続する場合のタイムチャートを示
す図であり、(1)が前端の黒画素が倍クロックBTに
同期していないので後端も倍クロックBTに同期せず、
前端と後端の両方に補正パルスを挿入する場合を示し、
(2)が前端の黒画素が倍クロックBTに同期している
ので後端も倍クロックBTに同期し、前端と後端の両方
で補正パルスを挿入しない場合を示す。
【0047】図34と図35には、入出力信号の他に、
この回路内でのタイミング信号GL、GC、GT、G
1、G2が示されている。GLとGTはそれぞれ前端ド
ットと後端ドットのタイミングを表し、GCは中央部分
のタイミングを表す。1組の連続する黒画素の連なり長
さであるデータ長の期間をGL、GC、GTの各期間に
分離した後、信号G1、G2を生成する。期間G1で示
される期間は、2倍記録に対応する黒画素2個について
1個の基本記録パルスを生成し、G2期間は前端部又は
後端部補正のための補正パルスを挿入する。基本記録パ
ルスと補正パルスは、記録パルス生成回路82内で合成
され、出力パルスとなる。図34の(1)では後端部補
正がないのでG2期間は前端部に1ドット期間だけ生成
され、補正パルスが前端部に挿入される。更に、G1期
間が2ドット期間(1基準クロック期間)だけ生成さ
れ、1個の基本記録パルスが挿入される。図34の
(2)では前端部補正がないのでG2期間は後端部に1
ドット期間だけ生成され、補正パルスが後端部に挿入さ
れる。同様に、図35の(1)では前端部と後端部の両
方で補正が挿入されるので、G2期間は前端部と後端部
の両方に1ドット期間生成され、補正パルスが前端部と
後端部に挿入される。更に、G2期間の間に、G1期間
が2ドット期間(1倍クロック期間)だけ生成され、1
個の基本記録パルスが挿入される。図35の(2)では
前端部と後端部の両方で補正パルスを挿入しないので、
G2期間は生成されず補正パルスは挿入されず、G1期
間が2基準クロック期間生成され、2個の基本記録パル
スが挿入される。
【0048】図36は、連続するドットが2ドットの場
合のタイムチャートで、(1)ではデータが倍クロック
BTの低レベルで始まり、φ1にかかわらずG2の適正
な位置に基本記録パルスが生成され、(2)ではデータ
が倍クロックBTの高レベルで始まり、他のドット長と
同様にφ1による基本記録パルスが生成される。つま
り、2ドットの場合も適正な位置に基本記録パルスが生
成される。
【0049】図37は、連続するドットが1ドットの場
合のタイムチャートである。1ドットの場合は、補正パ
ルス出力に相当するが、前述のように、十分な印字濃度
が出るように記録パルスは1ドット幅に拡大される。4
ドット以上の場合も同様である。図34から図37のタ
イムチャートにおける入力データ画素列に対して出力記
録パルス列は、図30に示したタイムチャートに比べて
位相遅れを生じるが、記録用紙全体にわたって位相遅れ
は一定であるから、印字画像に影響はない。
【0050】図33に示したタイミング回路81の実施
例を図38に示す。タイミング回路81は、3個のD型
フリップフロップ801から803で構成される3ビッ
トの遅延回路と5個のANDゲートを有し、データと基
本クロックCKから、信号GT、GC、GLと1ドット
信号と2ドット信号を生成する。記録パルス生成回路8
2の回路構成を図39に示し、基本クロックCK、倍ク
ロックBT、及びφ1、φ2の生成回路を図40に示
す。これらの回路の動作については、説明を省略する。
【0051】図40は、磁気記録ドラム1と同軸に設置
されたロータリエンコーダから出力されるエンコーダク
ロックが入力され、必要な記録密度に対応する周波数の
パルスを生成する位相制御回路(PLL)の構成を示す
図である。この回路では、基本クロックCKと倍クロッ
クBT及び記録パルスφ1と補助記録パルスφ2を生成
する。図41は図40の回路のタイムチャートである。
【0052】以上説明した実施例の回路例は、本発明を
実現するための回路の1例であり、周知の論理合成手法
を使用して上記の回路と等価な回路を合成することがで
きるのはいうまでもない。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
磁気印写装置で、高密度記録を行っても黒部分で十分な
濃度と外縁部の位置精度を共に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される磁気印写装置の基本構成を
示す図である。
【図2】本発明の第1実施例の磁気印写装置の記録制御
回路の構成を示すブロック図である。
【図3】第1実施例の2倍記録における画素画像データ
のドット長さと記録パルスの関係を示す図である。
【図4】第1実施例における記録信号生成回路の構成を
示すブロック図である。
【図5】第1実施例の後端検出回路の回路図である。
【図6】第1実施例の第1タイミング回路の回路図であ
る。
【図7】第1実施例の第2タイミング回路の回路図であ
る。
【図8】第1実施例の余り長検出回路の回路図である。
【図9】第1実施例の記録パルス生成回路の回路図であ
る。
【図10】第1実施例のクロック生成回路の回路図であ
る。
【図11】第1実施例のクロック生成回路で生成される
クロックを示す図である。
【図12】第1実施例においてデータ幅が1ドット長の
場合のタイミングチャートである。
【図13】第1実施例においてデータ幅が2ドット長の
場合のタイミングチャートである。
【図14】第1実施例においてデータ幅が3ドット長の
場合のタイミングチャートである。
【図15】第1実施例においてデータ幅が4ドット長の
場合のタイミングチャートである。
【図16】データ幅が1ドット長の場合に、記録パルス
幅を1ドット長とする変形例を示す図である。
【図17】第2実施例の3倍記録における画素画像デー
タのドット長さと記録パルスの関係を示す図である。
【図18】第2実施例の3倍記録における画素画像デー
タのドット長さと記録パルスの関係を示す図である。
【図19】第2実施例における記録信号生成回路の構成
を示すブロック図である。
【図20】第2実施例の第1タイミング回路の回路図で
ある。
【図21】第2実施例の余り長検出回路の回路図であ
る。
【図22】第2実施例の短データ長検出回路の回路図で
ある。
【図23】第2実施例においてデータ幅が1ドット長の
場合のタイミングチャートである。
【図24】第2実施例においてデータ幅が2ドット長の
場合のタイミングチャートである。
【図25】第2実施例においてデータ幅が3ドット長の
場合のタイミングチャートである。
【図26】第2実施例においてデータ幅が4ドット長の
場合のタイミングチャートである。
【図27】第2実施例においてデータ幅が5ドット長の
場合のタイミングチャートである。
【図28】第2実施例においてデータ幅が6ドット長の
場合のタイミングチャートである。
【図29】第3実施例で、クロック信号の生成に使用す
る磁気記録ドラムの回転に伴って発生されるインデック
スパルスを示す図である。
【図30】第3実施例での画像データに対する記録パル
スの基本配置例を示す図である。
【図31】第3実施例での後端部に補正パルスを挿入す
る記録パルスの配置図である。
【図32】第3実施例での前端部に補正パルスを挿入す
る記録パルスの配置図である。
【図33】第3実施例の記録信号生成回路の構成を示す
図である。
【図34】第3実施例の記録信号生成回路での、画素列
が3ドット長時のタイミングチャートである。
【図35】第3実施例の記録信号生成回路での、画素列
が4ドット長時のタイミングチャートである。
【図36】第3実施例の記録信号生成回路での、画素列
が2ドット長時のタイミングチャートである。
【図37】第3実施例の記録信号生成回路での、画素列
が1ドット長時のタイミングチャートである。
【図38】第3実施例のタイミング回路の構成を示す回
路図である。
【図39】第3実施例の記録パルス生成回路の構成を示
す回路図である。
【図40】第3実施例のクロック信号生成回路の構成を
示す回路図である。
【図41】第3実施例のクロック信号生成回路のタイム
チャートである。
【図42】従来の磁気記録ヘッド駆動回路の回路例を示
す図である。
【図43】従来の普通密度記録による記録方式を説明す
る図である。
【図44】従来の記録方式で高密度記録を行う場合を説
明する図である。
【図45】記録密度と印字濃度の関係を示す図である。
【図46】高密度化した場合にも高濃度が得られるよう
に周期の長が画像データと記録信号が同期しない従来の
記録方式の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
1…磁気記録ドラム 2…磁気記録ヘッド 21…画像コントローラ 22…クロック生成回路 23−1、23−2、23−n…記録信号生成回路 24−1、24−2、24−n…記録ヘッド駆動回路 31…後端検出回路 32…余り長検出回路 33…第1タイミング回路 34…第2タイミング回路 35…記録パルス生成回路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体(1)と、 該磁気記録媒体(1)上の主走査方向の走査を、該走査
    位置を順次副走査方向に移動させながら繰り返し、画像
    信号に応じた磁気潜像を前記磁気記録媒体(1)上に記
    録する磁気記録手段(2)と、 前記磁気記録媒体(1)に記録された前記磁気潜像を磁
    性トナーにより顕像化して用紙に転写及び定着して複写
    する顕像化手段(3、6、7、71)とを備える磁気印
    写装置であって、 前記磁気記録手段(2)は、前記主走査方向に、前記磁
    気記録媒体(1)上の前記磁性トナーを付着させない画
    素領域では同じ方向の磁化転移領域を形成し、前記磁性
    トナーを付着させる画素領域では1画素領域に逆方向の
    2つの磁化転移領域を形成する磁気印写装置において、 前記磁気記録手段(2)は、前記磁気記録媒体(1)上
    の前記磁性トナーを付着させる画素が前記主走査方向に
    複数個連続する連続部分では、2以上の所定数の画素領
    に逆方向の2つの磁化転移領域を形成することを特
    徴とする磁気印写装置。
  2. 【請求項2】 前記連続部分の画素数が前記所定数の整
    数倍でない時には、前記連続部分の画素数を前記所定数
    で除した時の余りに相当する前記連続部分の開始又は終
    了部分の画素において、前記所定数より小さ個数の画
    素領域に逆方向の2つの磁化転移領域を形成する請求項
    1に記載の磁気印写装置。
  3. 【請求項3】 前記所定数の画素領域の前記主走査方向
    の位置はあらかじめ定められており、 前記連続部分の開始位置が前記所定数の画素領域の開始
    位置に一致していない場合には、前記連続部分の開始位
    置から前記所定数の画素領域の開始位置までの部分で
    は、前記所定数より小さ個数の画素領域に逆方向の2
    つの磁化転移領域を形成し、 前記連続部分の終了位置が前記所定数の画素領域の終了
    位置に一致していない場合には、前記所定数の画素領域
    の終了位置から前記連続部分の終了位置までの部分で
    は、前記所定数より小さ個数の画素領域に逆方向の2
    つの磁化転移領域を形成する請求項1に記載の磁気印写
    装置。
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