JP2923916B1 - 高周波ロー付け用の加熱コイル構造 - Google Patents
高周波ロー付け用の加熱コイル構造Info
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- JP2923916B1 JP2923916B1 JP1882998A JP1882998A JP2923916B1 JP 2923916 B1 JP2923916 B1 JP 2923916B1 JP 1882998 A JP1882998 A JP 1882998A JP 1882998 A JP1882998 A JP 1882998A JP 2923916 B1 JP2923916 B1 JP 2923916B1
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- JP
- Japan
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- heating
- heating coil
- frequency
- brazing
- metal pipe
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- General Induction Heating (AREA)
Abstract
【要約】
【課題】 異径のパイプを接続する際にも、高周波加熱
が両者均等に行え、パイプの強度を劣化させることな
く、良好なロー付けが実現できる高周波ロー付け用の加
熱コイル構造を提供する。 【解決手段】 電磁誘導により加熱コイルに高周波を発
生させ、その加熱コイルの加熱部に、外径寸法の異なる
金属パイプの端部を位置して、高周波加熱し、ロー付け
を行うための加熱コイル構造において、前記金属パイプ
の被接続端部の両側において、小径寸法側で接近するよ
うに、前記加熱コイルの加熱部の形状を、馬蹄型ハの字
形に構成したことを特徴とする。
が両者均等に行え、パイプの強度を劣化させることな
く、良好なロー付けが実現できる高周波ロー付け用の加
熱コイル構造を提供する。 【解決手段】 電磁誘導により加熱コイルに高周波を発
生させ、その加熱コイルの加熱部に、外径寸法の異なる
金属パイプの端部を位置して、高周波加熱し、ロー付け
を行うための加熱コイル構造において、前記金属パイプ
の被接続端部の両側において、小径寸法側で接近するよ
うに、前記加熱コイルの加熱部の形状を、馬蹄型ハの字
形に構成したことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁誘導により加
熱コイルに高周波を発生させ、その加熱コイルの加熱部
に、外径寸法の異なる金属パイプの端部を位置して、高
周波加熱し、ロー付けを行うための加熱コイル構造に関
するものである。
熱コイルに高周波を発生させ、その加熱コイルの加熱部
に、外径寸法の異なる金属パイプの端部を位置して、高
周波加熱し、ロー付けを行うための加熱コイル構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の高周波ロー付け用の加熱コイル構
造は、図3に示すように、中間に加熱部空間を明けた平
行型の加熱コイル5であり、外径寸法の異なる金属パイ
プ2、3の端部を、前記加熱部空間に位置させ、小径パ
イプ2にリング状ロー材1を嵌合して、高周波加熱によ
り、両パイプ2、3の端部を互いにロー付けする。
造は、図3に示すように、中間に加熱部空間を明けた平
行型の加熱コイル5であり、外径寸法の異なる金属パイ
プ2、3の端部を、前記加熱部空間に位置させ、小径パ
イプ2にリング状ロー材1を嵌合して、高周波加熱によ
り、両パイプ2、3の端部を互いにロー付けする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各パイ
プに対する前記加熱コイル5の加熱部の接近の度合は、
大径パイプ3間で狭く、小径パイプ2間で広くなってい
る。このため、大径パイプ3に近い状態で高周波加熱を
行った場合、小径パイプ2側へのロー付けの効果が悪
く、ロー付け部分の気密性が悪い。そこで、ロー付けの
状態を向上するために、或る程度、加熱時間を長くする
ことが考えられるが、この場合には、パイプ自体の強度
を劣化させるという欠点がある。
プに対する前記加熱コイル5の加熱部の接近の度合は、
大径パイプ3間で狭く、小径パイプ2間で広くなってい
る。このため、大径パイプ3に近い状態で高周波加熱を
行った場合、小径パイプ2側へのロー付けの効果が悪
く、ロー付け部分の気密性が悪い。そこで、ロー付けの
状態を向上するために、或る程度、加熱時間を長くする
ことが考えられるが、この場合には、パイプ自体の強度
を劣化させるという欠点がある。
【0004】本発明は、上記事情に基づいてなされたも
ので、異径のパイプを接続する際にも、高周波加熱が両
者均等に行え、パイプの強度を劣化させることなく、良
好なロー付けが実現できる高周波ロー付け用の加熱コイ
ル構造を提供することを目的とする。
ので、異径のパイプを接続する際にも、高周波加熱が両
者均等に行え、パイプの強度を劣化させることなく、良
好なロー付けが実現できる高周波ロー付け用の加熱コイ
ル構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
電磁誘導により加熱コイルに高周波を発生させ、その加
熱コイルの加熱部に、外径寸法の異なる金属パイプの端
部を位置して、高周波加熱し、ロー付けを行うための加
熱コイル構造において、前記金属パイプの被接続端部の
両側において、前記金属パイプの軸線と交差するように
前記加熱コイルの軸線を配置すると共に、前記金属パイ
プの小径寸法側で、前記加熱コイルのターンが接近する
ように、前記加熱コイルの加熱部の形状を、馬蹄型ハの
字形に構成したことを特徴とする。
電磁誘導により加熱コイルに高周波を発生させ、その加
熱コイルの加熱部に、外径寸法の異なる金属パイプの端
部を位置して、高周波加熱し、ロー付けを行うための加
熱コイル構造において、前記金属パイプの被接続端部の
両側において、前記金属パイプの軸線と交差するように
前記加熱コイルの軸線を配置すると共に、前記金属パイ
プの小径寸法側で、前記加熱コイルのターンが接近する
ように、前記加熱コイルの加熱部の形状を、馬蹄型ハの
字形に構成したことを特徴とする。
【0006】この場合、前記加熱コイルは、コイルの中
間部に加熱部が形成されており、この間に前記金属パイ
プの被接続端部が位置されていることが、また、前記加
熱コイルと金属パイプとは、前記金属パイプを固定した
状態で、前記加熱コイルが金属パイプ中心に移動され、
前記加熱部における前記金属パイプの被接続端部の均一
加熱を行うことが好ましい。
間部に加熱部が形成されており、この間に前記金属パイ
プの被接続端部が位置されていることが、また、前記加
熱コイルと金属パイプとは、前記金属パイプを固定した
状態で、前記加熱コイルが金属パイプ中心に移動され、
前記加熱部における前記金属パイプの被接続端部の均一
加熱を行うことが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
1および図2を参照して、具体的に説明する。ここで示
す高周波ロー付け用の加熱コイル構造は、電磁誘導によ
り加熱コイル4に高周波を発生させ、その加熱コイル4
の加熱部に、外径寸法の異なる金属パイプ2、3の端部
を位置して、高周波加熱し、ロー付けを行うが、特に、
本発明では、金属パイプ2、3の被接続端部の両側にお
いて、図示のように、前記金属パイプ2、3の軸線と交
差するように前記加熱コイル4の軸線を配置すると共
に、前記金属パイプ2、3の小径寸法側で、前記加熱コ
イル4のターンが接近するように、加熱コイル4の加熱
部の形状を、馬蹄型ハの字形に構成していて、リング状
のロー材1に対する高周波加熱が、両パイプ2、3につ
いて、均等に行える工夫がしてある。
1および図2を参照して、具体的に説明する。ここで示
す高周波ロー付け用の加熱コイル構造は、電磁誘導によ
り加熱コイル4に高周波を発生させ、その加熱コイル4
の加熱部に、外径寸法の異なる金属パイプ2、3の端部
を位置して、高周波加熱し、ロー付けを行うが、特に、
本発明では、金属パイプ2、3の被接続端部の両側にお
いて、図示のように、前記金属パイプ2、3の軸線と交
差するように前記加熱コイル4の軸線を配置すると共
に、前記金属パイプ2、3の小径寸法側で、前記加熱コ
イル4のターンが接近するように、加熱コイル4の加熱
部の形状を、馬蹄型ハの字形に構成していて、リング状
のロー材1に対する高周波加熱が、両パイプ2、3につ
いて、均等に行える工夫がしてある。
【0008】なお、この実施の形態では、加熱コイル4
は、その中間部に加熱部(空間)が形成されており、こ
の間に金属パイプ2、3の被接続端部が位置されている
が、この加熱部は、互いに対向する2つの加熱コイルの
一端部であってもよい。また、加熱コイル4と金属パイ
プ2、3とは、加熱コイル4の加熱部(空間)を中心と
して、相対的に回転され(例えば、金属パイプ2、3
が、その垂直軸心を中心として回転され)、前記加熱部
における金属パイプ2、3の被接続端部の均一加熱を行
うようにしてもよい。
は、その中間部に加熱部(空間)が形成されており、こ
の間に金属パイプ2、3の被接続端部が位置されている
が、この加熱部は、互いに対向する2つの加熱コイルの
一端部であってもよい。また、加熱コイル4と金属パイ
プ2、3とは、加熱コイル4の加熱部(空間)を中心と
して、相対的に回転され(例えば、金属パイプ2、3
が、その垂直軸心を中心として回転され)、前記加熱部
における金属パイプ2、3の被接続端部の均一加熱を行
うようにしてもよい。
【0009】このように、適当な高周波発生装置によ
り、加熱コイルに電磁誘導を発生させて、外径寸法が大
きく異なる金属パイプ2、3を加熱し、ロー材1を溶融
し、接続する場合、 馬蹄型ハの字形の加熱コイル4を
備えるために、小径パイプ2と加熱コイル4の加熱部と
の間隙、および、大径パイプ3と前記加熱部との間隙を
均等にすることで、同等の透磁性を発揮し、小径パイプ
2と大径パイプ3が均一に発熱される。このため、被接
続端部のロー材1の浸透性および気密性が従来に比べて
良くなる。また、馬蹄型ハの字形の加熱コイル4を用い
ることにより、加熱時間を短縮することが可能となり、
加熱によるパイプ強度の劣化を低く抑えることができ
る。
り、加熱コイルに電磁誘導を発生させて、外径寸法が大
きく異なる金属パイプ2、3を加熱し、ロー材1を溶融
し、接続する場合、 馬蹄型ハの字形の加熱コイル4を
備えるために、小径パイプ2と加熱コイル4の加熱部と
の間隙、および、大径パイプ3と前記加熱部との間隙を
均等にすることで、同等の透磁性を発揮し、小径パイプ
2と大径パイプ3が均一に発熱される。このため、被接
続端部のロー材1の浸透性および気密性が従来に比べて
良くなる。また、馬蹄型ハの字形の加熱コイル4を用い
ることにより、加熱時間を短縮することが可能となり、
加熱によるパイプ強度の劣化を低く抑えることができ
る。
【0010】
【発明の効果】本発明は、以上詳述したように、加熱コ
イルを馬蹄型のハの字形とすることで、大径パイプと小
径パイプへの透磁率を一定にするので、金属パイプを均
等に高周波加熱することができ、金属パイプ内へのロー
材の流れ込み、および、その気密性が向上し、装置の消
費電力も小さくて済むなどの優れた効果が得られる。
イルを馬蹄型のハの字形とすることで、大径パイプと小
径パイプへの透磁率を一定にするので、金属パイプを均
等に高周波加熱することができ、金属パイプ内へのロー
材の流れ込み、および、その気密性が向上し、装置の消
費電力も小さくて済むなどの優れた効果が得られる。
【図1】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図2】同じく、要部を示す正面図である。
【図3】従来例の正面図である。
1 リングロー材 2 小径パイプ 3 大径パイプ 4 馬蹄型のハの字形加熱コイル 5 平行コイル
Claims (3)
- 【請求項1】 電磁誘導により加熱コイルに高周波を発
生させ、その加熱コイルの加熱部に、外径寸法の異なる
金属パイプの端部を位置して、高周波加熱し、ロー付け
を行うための加熱コイル構造において、前記金属パイプ
の被接続端部の両側において、前記金属パイプの軸線と
交差するように前記加熱コイルの軸線を配置すると共
に、前記金属パイプの小径寸法側で、前記加熱コイルの
ターンが接近するように、前記加熱コイルの加熱部の形
状を、馬蹄型ハの字形に構成したことを特徴とする高周
波ロー付け用の加熱コイル構造。 - 【請求項2】 前記加熱コイルは、コイルの中間部に加
熱部が形成されており、この間に前記金属パイプの被接
続端部が位置されていることを特徴とする請求項1に記
載の高周波ロー付けの加熱コイル構造。 - 【請求項3】 前記加熱コイルと金属パイプとは、前記
金属パイプを固定した状態で、前記加熱コイルが金属パ
イプ中心に移動され、前記加熱部における前記金属パイ
プの被接続端部の均一加熱を行うことを特徴とする請求
項1あるいは2に記載の高周波ロー付け用の加熱コイル
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1882998A JP2923916B1 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 高周波ロー付け用の加熱コイル構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1882998A JP2923916B1 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 高周波ロー付け用の加熱コイル構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2923916B1 true JP2923916B1 (ja) | 1999-07-26 |
JPH11214141A JPH11214141A (ja) | 1999-08-06 |
Family
ID=11982466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1882998A Expired - Lifetime JP2923916B1 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 高周波ロー付け用の加熱コイル構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2923916B1 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4653664B2 (ja) * | 2006-01-12 | 2011-03-16 | 新日本製鐵株式会社 | 連続鋳造用浸漬ノズルの予熱方法及び予熱装置 |
JP6065743B2 (ja) * | 2013-05-17 | 2017-01-25 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 高周波誘導加熱ロウ付け用の加熱コイル、加熱装置及び方法 |
CN107538095B (zh) * | 2017-08-28 | 2020-10-23 | 中国电器科学研究院股份有限公司 | 一种感应钎焊设备和铜管快速感应钎焊工艺方法 |
-
1998
- 1998-01-30 JP JP1882998A patent/JP2923916B1/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11214141A (ja) | 1999-08-06 |
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