JP6065743B2 - 高周波誘導加熱ロウ付け用の加熱コイル、加熱装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、金属パイプ同士をロウ付け接合するための、電磁誘導加熱を行う高周波誘導加熱ロウ付け用の加熱コイル、加熱装置及び方法に関するものである。
金属パイプのロウ付けの対象としての例えばエアコンなどの熱交換器は、図6A及び図6Bに示すように、多数枚のプレートフィン10と、複数本のチューブ5aと、継手管5bとを備えるようにしたものが知られている。
ここで、多数枚のプレートフィン10は、平行に配置されたアルミニウム等からなる。複数本のチューブ5aは、これらのプレートフィン10を厚さ方向に貫通するように配置されかつ銅等からなる金属パイプである。継手管5bは、前記複数のチューブ5aの間を接続するU字又はその他形状の金属パイプであり、この継手管5bで複数のチューブ5aの間を接合して、チューブ5a内を冷媒が巡るように形成される。
前記のチューブ5aと継手管5bとは、ロウ材を加熱してロウ付けにより接合する場合が多く、そのロウ材の加熱手段としては、ガスバーナー加熱、又は、電磁誘導加熱などが用いられる。
電磁誘導加熱でロウ付けを行う例として、特許文献1では、図6A及び図6Bに示すように、加熱コイル4を備え、チューブ5aと継手管5bとの接合部にリング状のロウ材6(以降、「リングロウ6」と呼ぶ。)を予め嵌め込んで、前記加熱コイル4の加熱部空間に位置させ、誘導加熱を行うことにより、前記接合部をロウ付けしている。
このときの加熱コイルの形状は、前記特許文献1では、図6A及び図6Bの加熱コイル4のように、平面視U状、側面視逆U状に曲成されており、その平面視U状の部分を加熱部空間としたものの他、特許文献2では、図7の加熱コイル4のように、リング状コイルの組を平行に配置して、その間を加熱部空間としたものなどもあげられる。
誘導加熱を用いる場合、加熱部空間の中心に加熱対象物が置かれず位置がずれた場合は、加熱コイルと加熱対象物の距離が均一にならず、結果として加熱コイルの作る電磁界により加熱対象物に発生する誘導電流が不均一になるため、温度が不均一になるという問題が発生する。
その問題に対して、前記特許文献1では、接合部を加熱部空間のほぼ中心部に位置させるため、図6A及び図6Bに示すように、加熱コイル4を多軸ロボット15の先端に搭載し、加熱コイル4の位置調整を行っている。
あるいは、特許文献3では、被加熱対象物を加熱部空間のほぼ中心部に位置させるため、図8に示すように、加熱コイル4をロボット15の先端に搭載し、かつ、隙間量をセンサー16で測定して、コントローラ19にて適正なコイル位置を演算し、ロボット15へコイル位置を指令し、移動調整を行っている。
特開H10−216930公報 特許第2923916号公報 特開H8−197146公報
前記従来の方法では、多軸の位置調整機構で加熱部空間の中心に被ロウ付け箇所を配置する事により均一な加熱が実現できるが、一方、コイルごとに位置調整機構が必要となり生産設備としての規模が大きくなってしまう、という課題がある。
本発明は、前記の課題を解決するもので、コイルの位置決め機構を簡素化することにより、加熱性能が良く、かつ、規模の小さな生産設備を実現する、高周波誘導加熱ロウ付け用の加熱コイル、加熱装置及び方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、高周波電流を通電して磁界を発生させ、前記磁界が集中する加熱部空間に、被ロウ付け箇所を有する被加熱対象物を位置させ、誘導電流により前記被ロウ付け箇所を加熱してロウ付けを行う加熱コイルにおいて、
コイル両端の第1及び第2接続部と、前記第1及び第2接続部に続く第1及び第2可動部と、前記第1及び第2可動部に続く第1及び第2環状導体部とで構成され、
高周波電源あるいは整合用トランスに前記第1及び第2接続部で接続され、
前記第1接続部と前記第1環状導体部が前記第1可動部でつながれ、
前記第2接続部と前記第2環状導体部が前記第2可動部でつながれ、
前記第1及び第2可動部が、互いに平行な直線状の導体で構成され、かつ、前記第1及び第2環状導体部と、前記被ロウ付け箇所との間に働く、誘導電流による反発力の方向と直交する同一の平面上に配置され、
前記第1及び第2環状導体部が、平行かつ同軸に配置されて同一方向に電流が流れるようにつながれて、前記第1及び第2環状導体部の間に前記加熱部空間を形成する、加熱コイルを提供する。
本発明の第2態様によれば、第1態様に記載の加熱コイルを複数個備えるとともに、
前記複数個の加熱コイルを複数個の前記被加熱対象物に対して一斉に接離させる駆動装置を備えて、
前記駆動装置の駆動により前記複数個の加熱コイルを前記複数個の被加熱対象物に接近させて、各加熱コイルの前記加熱部空間内に各被加熱対象物の前記被ロウ付け箇所を位置させ、誘導電流により前記被ロウ付け箇所を一斉に加熱してロウ付けを行う、加熱装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、コイル両端の第1及び第2接続部と、前記第1及び第2接続部に続く第1及び第2可動部と、前記第1及び第2可動部に続く第1及び第2環状導体部とで構成され、
高周波電源あるいは整合用トランスに前記第1及び第2接続部で接続され、
前記第1接続部と前記第1環状導体部が前記第1可動部でつながれ、
前記第2接続部と前記第2環状導体部が前記第2可動部でつながれ、
前記第1及び第2可動部が、互いに平行な直線状の導体で構成され、かつ、前記第1及び第2環状導体部と、前記被ロウ付け箇所との間に働く、誘導電流による反発力の方向と直交する同一の平面上に配置され、
前記第1及び第2環状導体部が、平行かつ同軸に配置されて同一方向に電流が流れるようにつながれて、前記第1及び第2環状導体部の間に加熱部空間を形成する、加熱コイルを使用して、被ロウ付け箇所を有する被加熱対象物を加熱してロウ付けを行う、加熱方法であって、
前記加熱部空間内に、被ロウ付け箇所を有する被加熱対象物を位置させた状態で、前記高周波電源あるいは前記整合用トランスから前記第1及び第2接続部に高周波電流を通電して磁界を発生させ、
前記磁界が前記加熱部空間で集中して前記加熱コイルに誘導電流が流れ、前記加熱部空間の中心から前記被ロウ付け箇所の位置がずれているとき、前記第1及び第2環状導体部と前記被ロウ付け箇所との間に、距離に反比例した前記誘導電流の反発力が働き、前記第1及び第2可動部が、前記第1及び第2環状導体部と前記被ロウ付け箇所との2つの隙間の間隔が同じになるように自動的に曲って、前記2つの隙間の間隔が均等になるように動作しつつ、前記誘導電流により前記被ロウ付け箇所を加熱してロウ付けを行う、加熱方法を提供する。
以上のように、本発明の加熱コイル、加熱装置及び方法によれば、被加熱対象物の加熱が均一になるように誘導電流の反発力で可動部が自立的に曲がるため、コイルの位置決め機構が簡素化でき、規模の小さな生産設備にて、均一な加熱を実現できる。
第1実施形態におけるロウ付け装置の構造図 第1実施形態におけるコイル部拡大図(正面視) 第1実施形態におけるコイル部拡大図(側面視) 第1実施形態におけるコイル部拡大図(上面視) 第1実施形態における可動部の配置を示す詳細図 第1実施形態における動作を示す図(位置正常) 図2Aの部分拡大図 第1実施形態における動作を示す図(位置ずれ) 図2Cの部分拡大図 第1実施形態における動作を示す図(自動的に位置補正された図) 図2Eの部分拡大図 第1実施形態の変形例にかかるコイルの構造例を示す平面図 第1実施形態の前記変形例にかかるコイルの構造例を示す側面図 第1実施形態の前記変形例にかかるコイルの構造例を示す正面図 第1実施形態の別の変形例にかかるコイル構造例を示す平面図 第1実施形態の前記別の変形例にかかるコイルの構造例を示す側面図 第1実施形態の前記別の変形例にかかるコイルの構造例を示す正面図 第2実施形態における加熱装置の一例としてのロウ付け装置の構造を示す斜視図 前記ロウ付け装置の構造を示す側面図 特許文献1の図 図6AのA部分の拡大図 特許文献2の図 特許文献3の図
以下に、本発明にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態にかかる高周波誘導加熱ロウ付け用の加熱コイルの構造を、図1A〜図1Eなどを参照して、具体的に説明する。
ここで、図1Aは加熱コイル24の全体斜視図である。図1B、図1C、図1Dは加熱コイル24の正面図、側面図、上面図である。図1Eは加熱コイル24の第1及び第2可動部8a,8bの配置を示す詳細図である。
(構造)
本発明の第1実施形態にかかる加熱コイル24の構造を図1Aに示す。
加熱コイル24は、加熱コイル24に高周波電流を通電して磁界を発生させ、前記磁界が集中する場所(以降、「加熱部空間」と呼ぶ)30に、接合部であるチューブ5aと継手管5bと呼ばれる2本の金属パイプの端部同士とリングロウ6と(以降、5a,5b,6の合わさった箇所を「被ロウ付け箇所」31と呼ぶ。)を位置させ、誘導電流により被ロウ付け箇所31を加熱し、ロウ付けを行うためのものである。リングロウ6は、リング状のロウ材6のことである。一例として、チューブ5aは、従来例に記載したように、多数枚のプレートフィン10に複数個配置されていると仮定する。
加熱コイル24は、コイル両端の第1及び第2接続部7a,7bと、第1及び第2可動部8a,8bと、第1及び第2環状導体部9a,9bとで構成されている。第1及び第2可動部8a,8bは、第1及び第2接続部7a,7bから直線的に延び、先端側に第1及び第2環状導体部9a,9bを有している。第1及び第2環状導体部9a,9bの先端同士は互いに接続されている。すなわち、加熱コイル24は、第1接続部7a、第1可動部8a、第1環状導体部9a、第2環状導体部9b、第2可動部8b、第2接続部7bの順に一体的に接続されて構成されている。所定間隔をあけて互いに対向する第1環状導体部9aと第2環状導体部9bとの間の隙間に、加熱部空間30を形成可能としている。第1環状導体部9aと第2環状導体部9bとは、らせん状を構成するように連結されている。
前記第1及び第2接続部7a,7bは、高周波電源1にケーブル2により接続された整合用トランス3の出力部に接続されて、高周波電源1で高周波電流を発生させて、整合用トランス3で適正な電圧電流に変換されて、加熱コイル24に高周波電流を流すようにしている。
第1及び第2接続部7a,7bと2つの第1及び第2環状導体部9a,9bが第1及び第2可動部8a,8bでつながれている。
第1及び第2可動部8a,8bが、2本の平行な直線状の第1及び第2導体8a,8bで構成されている。2つの第1及び第2環状導体部9a,9bが、互いに平行かつ同軸に配置されて同一方向に電流が流れるようにつながれ、
その2つの第1及び第2環状導体部9a,9bの間に加熱部空間30を形成可能な構造としている。この加熱部空間30には、被加熱対象物11が配置される。被加熱対象物11の一例としては、接合部であるチューブ5aの端部と継手管5bの端部とリングロウ6とが組み付けられた被加熱対象物である。
図1Eに示すように、第1及び第2可動部8a,8bを構成する導体は、2つの第1及び第2環状導体部9a,9bと、被ロウ付け箇所31との間に働く、誘導電流による反発力の方向17と直交する同一の平面18上に配置されている。
(動作)
上述の構造を持つ加熱コイル24を使用して行う加熱方法を、図2A〜図2Fを用いて、まず、概略的に説明する。
図2A,図2C,図2Eは、それぞれ、図1Aの加熱コイル24の部分を上から見た図である。図2B,図2D,図2Fは、それぞれ、図2A,図2C,図2Eの加熱コイル24の先端部分の拡大図である。図2A〜図2Bはコイル位置が正常な場合の図である。図2C〜図2Dはコイル24が位置ずれした場合の図である。図2E〜図2Fは図2C〜図2Dに示す位置ずれしたコイル24が、以下に述べる動作により、自動的に位置補正された場合の図である。
図2A〜図2Bはコイル位置が正常な場合であって、加熱部空間30の中心軸Cから被ロウ付け箇所31の中心軸Cが一致している状態を示している。
図2C及び図2Dのように、加熱部空間30の中心から被ロウ付け箇所31の位置がずれてセットされた場合(一例として、第1及び第2可動部8a,8bの長手方向沿いの加熱部空間30の中心軸Cから被ロウ付け箇所31の中心軸Cが0.5mmだけずれた場合)、第1及び第2環状導体部9a,9bと被ロウ付け箇所31との間には、距離に反比例した誘導電流の反発力が働く。このため、第1及び第2可動部8a、8bが、2つの第1及び第2環状導体部9a,9bと被ロウ付け箇所31との2つの隙間G,Gの間隔が同じになるように、図2E及び図2Fのように自動的に曲がり、結果として、2つの隙間G,Gの間隔が均等になるように動作する。よって、図2E及び図2Fでは、加熱部空間30の中心軸Cと被ロウ付け箇所31の中心軸Cとが、加熱部空間30の中心で交差して、加熱部空間30の中心に被ロウ付け箇所31の中心が位置している状態となっている。
従って、図8の事例のように隙間センサなどによりコイル位置を精度良く調整しなくても、前記加熱コイル24によれば、被ロウ付け箇所31の均一な加熱を実現することができる。すなわち、加熱コイル24の位置決め機構が簡素化できるため、規模の小さな生産設備にて、均一な加熱を実現できる。
この位置ずれ修正動作について、図1Aなどを参照しつつ、以下に、さらに詳細に説明する。
まず、高周波電源1から電力が整合用トランス3に供給され、整合用トランス3で適正な電圧電流に変換される。そして、第1及び第2接続部7a,7bと第1及び第2可動部8a,8bとを通して、2つの第1及び第2環状導体部9a,9bに、整合用トランス3から高周波電流を流し、その電流によって、磁界Hが第1及び第2環状導体部9a,9bの付近で発生する。このとき、発生する磁界Hは、以下の(式1)のビオサバールの法則に従う。すなわち、第1及び第2環状導体部9a,9bに近いほど磁界Hは強く、離れるほど弱くなる。
Figure 0006065743
.....(式1)

ここで、H:磁界[A/m]、j:電流密度[A/m]、r:コイルからの距離[m]。
次に、被加熱対象物11が磁界を受けることにより、誘導起電力が発生する。このとき、誘導起電力は、以下の(式2)のファラデーの電磁誘導の法則に従う。すなわち、磁界が変化するとき、誘導起電力Vの大きさはその変化率に比例し、その向きは磁界Φの変化を妨げるような方向で発生する。
Figure 0006065743
.....(式2)

ただし、V:誘導起電力、Φ:磁界。
次に、誘導起電力Vにより被加熱対象物11に誘導電流が流れ、被加熱対象物11の抵抗によりジュール熱が発生し、加熱される。このとき、ジュール熱は、以下の(式3)のジュールの法則に従う。すなわち、誘導起電力Vが高いほど強く加熱される。
Figure 0006065743
.....(式3)

ただし、P:加熱電力、ρ:抵抗率、μ:透磁率、f:周波数、I:誘導電流。
これらの加熱過程において、2つの環状導体部9a,9bにはコイル電流Iが流れ、被加熱対象物11(被ロウ付け箇所31)には誘導電流Iが流れる。それぞれの電流は、互いに反発する向きの磁界を発生させている。この反発力Fは、以下の(式4)のマクスウェルの反力の法則に従う。すなわち、反発力Fは、コイル電流Iと誘導電流Iとの積に比例し、コイル24と被加熱対象物11(被ロウ付け箇所31)の距離に反比例する。
Figure 0006065743
.....(式4)

:反発力、I:コイル電流、I:誘導電流、a:コイル24と被加熱対象物11との距離、H:コイル側の磁界[A/m]、μ:真空の透磁率、L:(電流の流れる)導体の長さ。
このとき、第1及び第2可動部8a,8bが、図1Eに示すように、2つの第1及び第2環状導体部9a,9bと被加熱対象物11(被ロウ付け箇所31)との間に働く、誘導電流による反発力の方向17と直交する同一の平面18上に配置されているため、図2C及び図2Dの状態から図2E及び図2Fの状態に示すように、反発力によって、第1及び第2可動部8a,8bが容易に曲がる。
すなわち、先に説明したように、第1及び第2環状導体部9a,9bと被ロウ付け箇所31との間には、距離に反比例した誘導電流の反発力が働く。この反発力により、第1及び第2可動部8a,8bが、2つの第1及び第2環状導体部9a,9bと被ロウ付け箇所31との2つの隙間G,Gの間隔が同じになるように自動的に曲がる。その結果として、図2E及び図2Fに示すように、2つの隙間G,Gの間隔が均等になるように、第1及び第2可動部8a,8bが途中で屈曲するような動作を行う。
一方、図2A及び図2Bのように、加熱部空間30の中心と被ロウ付け箇所31との位置が一致している場合には、前記誘導加熱による反発力がつりあっているため、第1及び第2可動部8a,8bには力が働かない。
一例として、具体的に各力を数値で表すと、コイル電流を500Aとし、第1及び第2環状導体部9a,9bの長さ(円周にあたる)をそれぞれ50mmとし、被加熱対象物11である被ロウ付け箇所31のリングロウ6の管径を7mmとし、加熱部空間30である第1及び第2環状導体部9a,9b間の間隔を10mmとする。
本来は、図2A及び図2Bに示すように、第1及び第2環状導体部9a,9bの中心に、被ロウ付け箇所31の中心が位置すべきである。しかしながら、仮に、例えば、図2C及び図2Dのように、被ロウ付け箇所31の中心軸Cが加熱部空間30の中心軸Cから第1環状導体部9aの方向に0.5mmずれて位置していた場合、第1環状導体部9aと被ロウ付け箇所31との隙間Gの間隔は0.5mmとなり、第2環状導体部9bsと被ロウ付け箇所31との隙間Gの間隔は1.5mmとなる。このとき、第1及び第2環状導体部9a,9bと被ロウ付け箇所31との間に働く力は、前述のマクスウエルの反力の式に当てはめると、第1環状導体部9aと被ロウ付け箇所31との間には255g重の力が働き、第2環状導体部9bと被ロウ付け箇所31との間隔は85g重の力が働くこととなり、この結果、第1及び第2環状導体部9a,9bには、差し引き170g重の力が、被ロウ付け箇所31から第1環状導体部9aが離れる方向(被ロウ付け箇所31に第2環状導体部9bが近づく方向)に働く。
ここで、例えば、加熱コイル24全体を直径1/8インチの中空なまし銅管で構成し、第1及び第2可動部8a,8bを50mm程度の直線にすると、前記の力で図2E及び図2Fのように、第1及び第2可動部8a,8bが、途中から、位置ずれを矯正する方向に自動的に曲がる。
(効果)
前記のように、誘導電流の反発力により、2つの第1及び第2環状導体部9a,9bと被ロウ付け箇所31との2つの隙間G,Gの間隔が均等になるように、すなわち、加熱部空間30の中心に被ロウ付け箇所31が位置するように、コイル24が自立的に曲がる。このため、位置決め精度が低い簡易な移動機構でも、被ロウ付け箇所31の均一な加熱を実現することができる。すなわち、コイル24の位置決め機構が簡素化できるため、加熱性能が良く、かつ、規模の小さな生産設備を実現することができる。
なお、第1及び第2環状導体部9a,9bの代わりに、図3A〜図3Cのように、ターン数を増やしたトロイダル状のコイルで第1及び第2環状導体部9c,9dを構成してもよい。ターン数を増やすと、発生する磁界が増えるため、加熱電力も増え、かつ、第1及び第2可動部8a,8bを自立的に曲げる力を大きくすることができる。
なお、また、第1及び第2環状導体部9a,9bを、図4A〜図4Cのように、円形でなく楕円形状の第1及び第2環状導体部9e,9fにすることにより、楕円の長辺方向に広い加熱部空間30が得られるようにしてもよい。
<第2実施形態>
(構造)
以下、本発明の第2実施形態にかかる、高周波誘導加熱ロウ付け用の加熱コイル24を複数個配置した加熱装置の一例としてのロウ付け装置32の構造を、図5A及び図5Bを参照して、具体的に説明する。
ロウ付け装置32は、第1実施形態にかかる加熱コイル24を複数個備えるとともに、すべての加熱コイル24を支持する支持部材の一例としてのテーブル12と、テーブル12を被加熱対象物11に対して接離させる駆動装置の一例としての1軸スライダ14とを備えている。以下、詳細に説明する。
ロウ付け装置32は、複数のロウ付け箇所31を持つ被加熱対象物11があり、その複数のロウ付け箇所31の相対位置に合わせて、第1実施形態にかかる加熱コイル24を複数個並べて配置して、本第1実施形態で説明した加熱コイル24の加熱部空間30が位置されるよう、複数の整合用トランス3が据え付けられたテーブル12を備えている。
整合用トランス3からは、それぞれケーブル2が出て、加熱コイル24に流す高周波電流を生させる高周波電源1に接続されているが、図1Aと同じであるため、図5Aでは省略してある。
また、被加熱対象物11は被加熱対象物設置台13に載せられている。
また、テーブル12は、1軸スライダ14に載せられている。1軸スライダ14は、2つの位置12a,12b間を可動台14aが直線的に往復するように構成している。その1軸スライダ14の一方の位置12a(以降、「行き限」と呼ぶ。)は、各被加熱対象物11が各加熱コイル24の加熱部空間30内に挿入される位置となるように調整されている。また、1軸スライダ14の他方の位置12b(以降、「戻り限」と呼ぶ。)は、各被加熱対象物11が各加熱コイル24の加熱部空間30内から離脱して、被加熱対象物11を設置台13に脱着する際、加熱コイル24に干渉しない位置に調整されている。
(動作)
以下、本発明の第2実施形態の加熱装置の加熱コイルを使用して行う加熱方法を、図5A及び図5Bを参照して、具体的に説明する。
まず、1軸スライダ14の可動台14aを戻り限の位置12bに移動させて、各加熱コイル24が各被加熱対象物11と接触しない状態で、設置台13の上に複数の被加熱対象物11を設置する。
次に、1軸スライダ14の可動台14aを行き限12aの位置に移動させることにより、各被加熱対象物11のロウ付け箇所31が、対応する各加熱コイル24の加熱部空間30内に位置決めされる。
次に、高周波電源1につながれた整合用トランス3から、各加熱コイル24に高周波電流をそれぞれ通電させると、第1実施形態に記載したように動作して、各加熱コイル24により各ロウ付け箇所31が加熱され、ロウ付けされる。
このとき、それぞれの加熱部空間30の中心から、それぞれの被ロウ付け箇所31の位置が任意の方向にずれてセットされていた場合でも、第1及び第2環状導体部9a,9bと被ロウ付け箇所31との間に働く距離に反比例した誘導電流の反発力により、第1及び第2可動部8a,8bが、2つの第1及び第2環状導体部と被ロウ付け箇所31との2つの隙間G,Gの間隔が同じになるように自動的に曲がり、結果として、全ての加熱コイル24において、2つの隙間G,Gの間隔が均等になるように動作する。
(効果)
前記のように、複数のロウ付け箇所31がある場合においても、前記のような過程で、誘導電流の反発力により、2つの第1及び第2環状導体部9a,9bと被ロウ付け箇所31との2つの隙間G,Gの間隔が均等になるように、すなわち、各加熱部空間30の中心に各被ロウ付け箇所31が位置決めされるように、加熱コイル24が自立的に曲がるため、被ロウ付け箇所31のロウ付け位置の精度がばらついている場合でも、第2実施形態のような簡易な1軸移動機構で、被ロウ付け箇所31の均一な加熱を実現することができる。すなわち、加熱コイル24の位置決め機構が簡素化できるため、加熱性能が良く、かつ、規模の小さな生産設備を実現することができる。
また、前記実施形態では、前記第1及び第2接続部7a,7bは、高周波電源1にケーブル2により接続された整合用トランス3の出力部に接続されているが、本発明は、このような構成に限られるものではない。例えば、整合用トランス3が高周波電源1に一体化されている場合は、前記第1及び第2接続部7a,7bは、高周波電源1の出力(接続部)に接続するようにしてもよい。
なお、前記様々な実施形態又は変形例のうちの任意の実施形態又は変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明の高周波誘導加熱ロウ付け用の加熱コイル、加熱装置及び方法は、位置決め精度が低い簡易な移動機構でも、被ロウ付け箇所の均一な加熱を実現することができて、コイルの位置決め機構が簡素化できるとともに、加熱性能が良く、かつ、規模の小さな生産設備を実現することができる。よって本発明は、ロウ付け以外の誘導加熱、例えば、溶接又は誘導加熱一般などの用途にも適用できる。
1 高周波電源
2 ケーブル
3 整合用トランス
4 加熱コイル
5a チューブ
5b 継手管
6 リングロウ
7a 第1接続部
7b 第2接続部
8a 第1可動部
8b 第2可動部
9a,9c,9e 第1環状導体部 9b,9d,9f 第2環状導体部
10 プレートフィン
11 被加熱対象物(熱交換器)
12 テーブル
12a 一方の位置(行き限)
12b 他方の位置(戻り限)
13 被加熱対象物設置台
14 1軸スライダ
15 多軸ロボット
16 隙間量センサ
17 誘導電流による反発力の方向
18 反発力の成す軸と直交する一つの平面
19 コントローラ
30 加熱部空間
31 ロウ付け箇所
32 ロウ付け装置
,G 隙間
加熱部空間の中心軸
被ロウ付け箇所の中心軸

Claims (3)

  1. 高周波電流を通電して磁界を発生させ、前記磁界が集中する加熱部空間に、被ロウ付け箇所を有する被加熱対象物を位置させ、誘導電流により前記被ロウ付け箇所を加熱してロウ付けを行う加熱コイルにおいて、
    コイル両端の第1及び第2接続部と、前記第1及び第2接続部に続く第1及び第2可動部と、前記第1及び第2可動部に続く第1及び第2環状導体部とで構成され、
    高周波電源あるいは整合用トランスに前記第1及び第2接続部で接続され、
    前記第1接続部と前記第1環状導体部が前記第1可動部でつながれ、
    前記第2接続部と前記第2環状導体部が前記第2可動部でつながれ、
    前記第1及び第2可動部が、互いに平行な直線状の導体で構成され、かつ、前記第1及び第2環状導体部と、前記被ロウ付け箇所との間に働く、誘導電流による反発力の方向と直交する同一の平面上に配置され、
    前記第1及び第2環状導体部が、平行かつ同軸に配置されて同一方向に電流が流れるようにつながれて、前記第1及び第2環状導体部の間に前記加熱部空間を形成する、加熱コイル。
  2. 請求項1に記載の加熱コイルを複数個備えるとともに、
    前記複数個の加熱コイルを複数個の前記被加熱対象物に対して一斉に接離させる駆動装置を備えて、
    前記駆動装置の駆動により前記複数個の加熱コイルを前記複数個の被加熱対象物に接近させて、各加熱コイルの前記加熱部空間内に各被加熱対象物の前記被ロウ付け箇所を位置させ、誘導電流により前記被ロウ付け箇所を一斉に加熱してロウ付けを行う、加熱装置。
  3. コイル両端の第1及び第2接続部と、前記第1及び第2接続部に続く第1及び第2可動部と、前記第1及び第2可動部に続く第1及び第2環状導体部とで構成され、
    高周波電源あるいは整合用トランスに前記第1及び第2接続部で接続され、
    前記第1接続部と前記第1環状導体部が前記第1可動部でつながれ、
    前記第2接続部と前記第2環状導体部が前記第2可動部でつながれ、
    前記第1及び第2可動部が、互いに平行な直線状の導体で構成され、かつ、前記第1及び第2環状導体部と、前記被ロウ付け箇所との間に働く、誘導電流による反発力の方向と直交する同一の平面上に配置され、
    前記第1及び第2環状導体部が、平行かつ同軸に配置されて同一方向に電流が流れるようにつながれて、前記第1及び第2環状導体部の間に加熱部空間を形成する、加熱コイルを使用して、被ロウ付け箇所を有する被加熱対象物を加熱してロウ付けを行う、加熱方法であって、
    前記加熱部空間内に、被ロウ付け箇所を有する被加熱対象物を位置させた状態で、前記高周波電源あるいは前記整合用トランスから前記第1及び第2接続部に高周波電流を通電して磁界を発生させ、
    前記磁界が前記加熱部空間で集中して前記加熱コイルに誘導電流が流れ、前記加熱部空間の中心から前記被ロウ付け箇所の位置がずれているとき、前記第1及び第2環状導体部と前記被ロウ付け箇所との間に、距離に反比例した前記誘導電流の反発力が働き、前記第1及び第2可動部が、前記第1及び第2環状導体部と前記被ロウ付け箇所との2つの隙間の間隔が同じになるように自動的に曲って、前記2つの隙間の間隔が均等になるように動作しつつ、前記誘導電流により前記被ロウ付け箇所を加熱してロウ付けを行う、加熱方法。
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