JPH1058130A - 冷凍機ユニットのロー付け装置 - Google Patents

冷凍機ユニットのロー付け装置

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JPH1058130A
JPH1058130A JP21743896A JP21743896A JPH1058130A JP H1058130 A JPH1058130 A JP H1058130A JP 21743896 A JP21743896 A JP 21743896A JP 21743896 A JP21743896 A JP 21743896A JP H1058130 A JPH1058130 A JP H1058130A
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JP
Japan
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brazing
heat
refrigerator unit
cover
heating
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JP21743896A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Yamamoto
善貴 山本
Toshitake En
敏剛 袁
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍機ユニット配管部のロー付け精度を向上
させるとともにロー付け作業効率の向上を図る。 【解決手段】 冷凍機ユニットにおける配管相互のロー
付け部を熱カバーで覆い、該熱カバーの外側又は内側に
加熱手段を位置させることにより、外部への熱の放出を
防ぎ、対応するロー付け部に集中化させるようにして高
精度にロー付けするようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、冷凍機ユニット
のロー付け装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば冷凍機の圧縮器や熱交換器
などの冷凍機ユニットを含む冷凍回路配管各部の接合部
は、そのシール性を確保するために、一般にロー付けに
よる接合方法が採用されていた。
【0003】このロー付けは、接合する配管相互の接合
面に例えば必要に応じてフラックスを塗布するとともに
介装されるロー材側にもフラックスを塗布し、例えばア
セチレン等のガストーチを用いて接合部を加熱すること
により行われていた。
【0004】しかし、このような火炎ロー付けによる接
合構造の場合、火炎が配管の接合部に対して局部的に当
たる関係で接合部全体を均一に加熱することができず、
場所によりロー材の流れ方に差が発生して、ロー付け精
度にバラツキが生じる問題がある。また、接合部を大気
中で熱することから、接合部の酸化、変色等を生じさせ
る問題がある。また、接合部以外の部分(フィン等)に
も不必要に火炎が当たることから、該部分をも酸化、変
色させる問題がある。
【0005】そこで、最近では、例えば特開平3−26
4158号公報に示されるように、上記接合部の加熱手
段として高周波誘導加熱コイルを採用するとともに、該
高周波誘導加熱コイルを配管接合部の周囲を囲み得るU
状体に形成することによって該配管接合部の全体を均一
に加熱し得るようにした高周波電流による誘導加熱型の
ロー付け装置が提案されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のような誘導加熱
型のロー付け装置によると、上記ガスの火炎加熱による
場合のような問題点は一応解決できるが、上記公報によ
って示されている現在の構成の場合、他方次のような問
題がある (1) 周囲に熱が放散されて加熱効率が低い。
【0007】(2) 加熱コイルが1個であるため、ク
ロスフィンコイル型熱交換器等の冷凍機ユニットの連絡
配管のように、接合すべき配管が多数並存するような場
合、繰り返し何回も同様の加熱接合作業を行って行く必
要があり、非常に作業効率が悪い。
【0008】本願発明は、該問題を解決するためになさ
れたものであって、加熱効率が高く、しかも作業効率も
良い冷凍機ユニットのロー付け装置を提供することを目
的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明の冷凍機ユニッ
トのロー付け装置は、例えば図1〜図8に示すように、
上述の課題を解決する手段として、ロー付け部を有する
冷凍機ユニットと、該冷凍機ユニットのロー付け部を覆
う熱カバーと、該熱カバー内のロー付け部を加熱する加
熱手段とを有して構成されている。
【0010】したがって、該構成では次のような作用を
得ることができる。
【0011】(1) 熱カバーが、加熱手段からの熱を
放射および伝熱作用によりロー付け部に集中させるとと
もに同熱を外部に逃がすことなく内部雰囲気温度を上げ
てロー付け部全体に有効に作用させるようになるから、
ロー付け部に対する加熱効率が高くなる。又、接合部の
均一な加熱が実現される。
【0012】(2) 熱カバーにより、ロー付け部以外
の部分が遮熱されるので、不要な加熱による酸化、変
色、劣化がなくなる。
【0013】(3) 熱カバー内の雰囲気を例えばチッ
素ガス等で還元雰囲気に置換することにより、ロー付け
部外面の酸化、変色を防止することができるようにな
る。
【0014】また、本願発明の冷凍機ユニットのロー付
け装置では、上述の熱カバーが、所定の駆動手段によ
り、冷凍機ユニットのロー付け部に対して着脱可能に嵌
合せしめられるようになっている。したがって、ロー付
け作業が容易になる。
【0015】また、本願発明の冷凍機ユニットのロー付
け装置では、上述の加熱手段が、高周波誘導加熱コイル
よりなっている。したがって、該コイルをワークコイル
として上記熱カバー外周に巻成し、同熱カバーを磁性体
により形成すると、当該熱カバー内のロー付け部を放射
熱により均一かつ効果的に加熱する一方、上記コイルそ
のものを熱カバー内側で直接ロー付け部に対応させる
と、熱カバーによる外部への遮熱作用による加熱効率の
向上と相俟って高周波誘導加熱コイルが直接ロー付け部
外周囲を均等に加熱し得るようになる。また、それらの
結果、各々ロー付け部に直接火炎が当たるものに比べる
と、ロー付け部外面の酸化、変色も生じにくい。
【0016】また、本願発明の冷凍機ユニットのロー付
け装置は、上述の加熱手段が、例えば電熱ヒータよりな
っている。したがって、該場合にも高周波誘導加熱コイ
ルの場合と同様に上記熱カバーによる外部への遮熱作用
による加熱効率の向上と相俟ってロー付け部外周囲を均
等に加熱し得るようになる。また、ロー付け部に直接火
炎が当たるものに比べると、ロー付け部外面の酸化、変
色も生じにくい。
【0017】また、本願発明の冷凍機ユニットのロー付
け装置では、上述の加熱手段が、例えばガストーチより
なっている。
【0018】熱カバーを使用することなく、単にガスト
ーチでロー付け部を加熱すると、前記従来例のような問
題を生じる。ところが、該構成では熱カバーを採用して
ロー付け部のみを加熱し得るようにしているので、ガス
トーチからの火炎熱がロー付け部全体に略均等に作用す
るようになる。その結果、ロー付け精度のバラツキが可
及的に低減される。
【0019】また、本願発明の冷凍機ユニットのロー付
け装置では、上述の冷凍機ユニットにロー付け部が複数
個あり、高周波誘導加熱コイルが、該複数個のロー付け
部の各々に対応して複数個設けられている。したがっ
て、上記熱カバーによる外部への遮熱作用による加熱効
率の向上と相俟って各ロー付け部外周囲を各高周波誘導
加熱コイルにより均等に加熱し得るようになる。また、
例えばロー付け部を大気中に曝さずにチッ素ガス等の還
元雰囲気で覆うことにより、より確実にロー付け部外面
の酸化、変色を生じさせないようにすることが可能とな
る。
【0020】しかも、複数個のロー付け部が同一の条件
で同時にロー付けされるようになるので、作業効率が大
きく向上する。
【0021】
【発明の効果】以上の結果、本願発明の冷凍機ユニット
のロー付け装置によると、冷凍機ユニットのロー付け部
各々のロー付け精度を向上一定化し、シール機能の信頼
性を向上させることができる。
【0022】また、多数のロー付け部があっても同一の
加熱条件で、同時にロー付けを行うことができるので、
作業効率が大きく向上する。
【0023】また、ロー付け部以外の部分を不必要に加
熱することがないので、周囲部品の変色、変質を生じさ
せなくて済み、製品品質の向上に寄与することができ
る。。
【0024】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)先ず、図1および図2は、本願発明の
実施の形態1に係る冷凍機ユニットのロー付け装置の構
成を示している図中、符号1は冷凍機ユニットの一例と
してのクロスフィンコイル型熱交換器である。該クロス
フィンコイル型熱交換器1は、内部に冷媒が流れる複数
本の伝熱管2,2・・・に多数枚のプレート型フィン
3,3・・・を所定のフィンピッチで嵌挿固定するとと
もに、その両端側に管板4,4(但し、下端側のものは
図示省略)を設けて構成されている。
【0025】上記複数本の伝熱管2,2・・・は、冷媒
流入管および冷媒流出管部分が単管状態で配設され、他
のユニット側との接続配管5,5・・・と接続されるよ
うにっている一方、その他の部分は短幅方向に2本1組
で並設され、それらの各端部同士がU状の連絡配管6,
6・・・を介して相互に連通状態で接続されるようにな
っている。
【0026】そして、それら各伝熱管2,2・・・の上
記他のユニット側との接続配管5,5・・・および連絡
配管6,6・・・との接合部2a,2a・・・は、例え
ば図2に示すように、それぞれ大径にフレア加工され、
該フレア加工された大径の接合部2a,2a・・・にロ
ー材19,19・・・を介装しペーストを塗布した上で
接続配管5,5・・・および連絡配管6,6・・・の端
部を内側に嵌合し、それらの周囲を所定の温度に加熱す
ることによって均一にロー材19,19・・・を溶か
し、相互に接合する。この接合は、本実施の形態の場
合、次のような高周波誘導加熱装置を使用して行われ
る。
【0027】すなわち、符号10は上記クロスフィンコ
イル型熱交換器1の上記伝熱管2,2・・・の接合部2
a,2a・・・を含む管板4部上に図2に示すように嵌
合可能な下部が開放された箱状の熱カバーであり、該熱
カバー10は例えばステンレス鋼板などの鉄系材料によ
り形成されている。そして、該熱カバー10の外周面に
は、図示のようにワークコイル11が巻装されており、
周波数可変装置17を備えた高周波電源12から所定周
波数の高周波電流が供給されるようになっている。そし
て、それによって生じるうず電流により、上記熱カバー
10が発熱し、内側の伝熱管2,2・・・の上記接合部
2a,2a・・・全体を放射熱により均一に加熱してロ
ー付けするようになっている。
【0028】該熱カバー10は、例えば図示しないモー
タによって矢印のように回転駆動されるワイヤロール1
4によりワイヤー15,15を介して昇降自在に支持さ
れており、必要に応じて上記ロー付けワークであるクロ
スフィンコイル型熱交換器1の管板4の上部に下降され
て図2のように嵌合せしめられ、該状態で上述のように
ワークコイル11により熱カバー10を発熱させて伝熱
管2,2・・・各接合部2a,2a・・・のロー付けが
行われる。
【0029】以上のような熱カバー構成の高周波電流に
よる誘導加熱型のロー付け装置によると、アセチレンガ
スの火炎加熱による場合のような問題点が解消されるだ
けでなく、次のような有益な作用効果を得ることができ
る。
【0030】(1) 熱カバー自体が発熱し、ロー付け
部の周囲に対してその放射熱を空気の伝熱性をも活用し
ながら有効かつ均等に作用させるとともに、さらに内側
の熱を外部に逃がすことなく有効に内部雰囲気温度を上
げてロー付け部に均一に作用させるようになるから、ロ
ー付け部に対する加熱効率が高くなる。又、接合部全体
の均一な加熱が実現される。
【0031】(2) 熱カバーにより、ロー付け部以外
の部分が遮熱されるので、周囲部分への不要な加熱によ
る酸化、変色、劣化がなくなる。
【0032】(3) 熱カバー内の雰囲気を例えばチッ
素ガス等で還元雰囲気に置換することにより、ロー付け
部外面の酸化、変色を確実に防止することができるよう
になる。
【0033】(4) 熱カバーが、ワイヤーロールより
なる昇降駆動手段により、冷凍機ユニットであるクロス
フィンコイル型熱交換器のロー付け部に対して着脱可能
に嵌合せしめられるようになっているので、ロー付け作
業が容易になる。
【0034】(5) 熱カバーによる外部への遮熱作用
による加熱効率の向上とともに各ロー付け部外周囲を同
一の条件で同時に加熱し得るようになるので、作業効率
が大きく向上する。
【0035】以上の結果、本実施の形態の冷凍機ユニッ
トのロー付け装置によると、冷凍機ユニットのロー付け
部各々のロー付け精度を向上一定化し、シール機能の信
頼性を向上させることができる。
【0036】(実施の形態2)次に、図3は、本願発明
の実施の形態2に係る冷凍機ユニットのロー付け装置の
構成を示している。本実施の形態のものは、加熱手段を
上記ワークコイル11を使用した高周波誘導加熱装置に
代えて電熱ヒータによる加熱装置としたことを特徴とし
ている。
【0037】図中、符号1は上記実施の形態1のものと
同様の冷凍機ユニットの一例としてのクロスフィンコイ
ル型熱交換器である。該クロスフィンコイル型熱交換器
1は、内部に冷媒が流れる複数本の伝熱管2,2・・・
に多数枚のプレート型フィン3,3・・・を所定のフィ
ンピッチで嵌挿固定するとともに、その両端側に管板
4,4を設けて構成されている。
【0038】上記複数本の伝熱管2,2・・・は、冷媒
流入管および冷媒流出管部分が単管状態で配設され、他
のユニット側との接続配管5,5・・・と接続されるよ
うにっている一方、その他の部分は短幅方向に2本1組
で並設され、それらの各端部同士がU状の連絡配管6,
6・・・を介して相互に連通状態で接続されるようにな
っている。
【0039】そして、それら各伝熱管2,2・・・の上
記他のユニット側との接続配管5,5・・・および連絡
配管6,6・・・との接合部2a,2a・・・は、例え
ば図に示すように、それぞれ大径にフレア加工され、該
フレア加工された大径の接合部2a,2a・・・にロー
材19,19・・・を介装した上で接続配管5,5・・
・および連絡配管6,6・・・の端部を内側に嵌合し、
それらの周囲を所定の温度に加熱することによってロー
材19,19・・・を溶かし、相互に接合する。この接
合は、次のような電熱ヒータ式の加熱装置を使用して行
われる。
【0040】すなわち、符号10は上記クロスフィンコ
イル型熱交換器1の上記伝熱管2,2・・・の接合部2
a,2a・・・を含む管板4部上に図に示すように嵌合
可能な下部が開放された箱状の熱カバーであり、本実施
の形態の場合、該熱カバー10は例えばセラミック板な
どの断熱絶縁性材料により形成されている。そして、該
熱カバー10の上部並びに側部側各内周面には、図示の
ように所定の大きさの電流が流される電熱ヒータ16
a,16b,16b・・・が設けられており、AC電源
から電流が供給されるようになっている。そして、それ
によって生じるジュール熱により、上記伝熱管2,2・
・・の上記接合部2a,2a・・・を周囲から均等に放
射加熱してロー付けする。
【0041】該熱カバー10の場合にも、例えば前述の
図1の構成のように、モータによって回転駆動されるワ
イヤロール14によりワイヤー15,15を介して昇降
自在に支持されており、必要に応じて上記ロー付けワー
クであるクロスフィンコイル型熱交換器1の管板4の上
部に下降されて図3のように嵌合せしめられ、該状態で
上述のように熱カバー10内の電熱ヒータ16a,16
b,16b・・・を発熱させて伝熱管2,2・・・各接
合部2a,2a・・・のロー付けが行われる。
【0042】以上のような熱カバー構成の電熱ヒータ型
のロー付け装置によると、アセチレンガスの火炎加熱に
よる場合のような問題点が解消されるだけでなく、次の
ような有益な作用効果を得ることができる。
【0043】(1) 断熱構造の熱カバー内において、
電熱ヒータからの放射熱を外部に逃がすことなく、放射
機能と空気の伝熱機能を活用してロー付け部に均一かつ
有効に作用させ得るようになるから、ロー付け部に対す
る加熱効率が高くなる。又、接合部の均一な加熱が実現
される。
【0044】(2) 熱カバーにより、ロー付け部以外
の部分が遮熱されるので、周囲部分への不要な加熱によ
る酸化、変色、劣化がなくなる。
【0045】(3) 熱カバー内の雰囲気を例えばチッ
素ガス等で還元雰囲気に置換することにより、ロー付け
部外面の酸化、変色を確実に防止することができるよう
になる。
【0046】(4) 熱カバーが、ワイヤーロールより
なる昇降駆動手段により、冷凍機ユニットであるクロス
フィンコイル型熱交換器のロー付け部に対して着脱可能
に嵌合せしめられるようになっているので、ロー付け作
業が容易になる。
【0047】(5) 熱カバーによる外部への遮熱作用
による加熱効率の向上とともに各ロー付け部外周囲を同
一の条件で同時に加熱し得るようになるので、作業効率
が大きく向上する。
【0048】以上の結果、本実施の形態の冷凍機ユニッ
トのロー付け装置によると、冷凍機ユニットのロー付け
部各々のロー付け精度を向上一定化し、シール機能の信
頼性を向上させることができる。
【0049】(実施の形態3)次に、図4は本願発明の
実施の形態3に係る冷凍機ユニットのロー付け装置の構
成を示している。
【0050】本実施の形態は、上記実施の形態2におけ
る電熱ヒータ型加熱装置の熱カバー10を例えば弧状形
状となったクロスフィンコイル型熱交換器1の形状およ
び大きさに対応させて変形した変形例である。この場
合、上記変形されることによって弧状に形成された熱カ
バー10の複数の内側面の各々に電熱ヒータ16b,1
6b・・・が設けられている。
【0051】このように、上記実施の形態2における熱
カバー10の形状および大きさは、対象となる冷凍機ユ
ニットの形状および大きさに合わせて任意に変更するこ
とができる。
【0052】(実施の形態4)次に、図5および図6
は、本願発明の実施の形態4に係る冷凍機ユニットのロ
ー付け装置の構成を示している。本実施の形態では、加
熱手段として例えば高周波誘導加熱コイルが採用され、
しかも同コイルが複数の伝熱管2,2・・・の各2a,
2a・・・に直接対応するように構成されている。
【0053】図中、符号1は前述の実施の形態1のもの
と同様の冷凍機ユニットの一例としてのクロスフィンコ
イル型熱交換器である。該クロスフィンコイル型熱交換
器1は、内部に冷媒が流れる複数本の伝熱管2,2・・
・に多数枚のプレート型フィン3,3・・・を所定のフ
ィンピッチで嵌挿固定するとともに、その両端側に管板
4,4を設けて構成されている。
【0054】上記複数本の伝熱管2,2・・・は、冷媒
流入管および冷媒流出管部分が単管状態で配設され、他
のユニット側との配管5,5・・・と接続されるように
っている一方、その他の部分は短幅方向に2本1組で並
設され、それらの各端部同士がU状の連絡配管6,6・
・・を介して相互に連通状態で接続されるようになって
いる。
【0055】そして、それら各伝熱管2,2・・・の上
記他のユニット側との接続配管5,5・・・および連絡
配管6,6・・・との接続接合部2a,2a・・・は、
前述の図2のものと同様に、それぞれ大径にフレア加工
され、該フレア加工された大径の接合部2a,2a・・
・にロー材を介装した上で接続配管5,5・・・および
連絡配管6,6・・・の端部を内側に嵌合し、それらの
周囲を所定の温度に加熱することによってロー材を溶か
し、相互に接合する。そして、この接合は、本実施の形
態の場合、次のような高周波誘導加熱装置20を使用し
て行われる。
【0056】該高周波誘導加熱装置20は、上記クロス
フィンコイル型熱交換器1の管板4の長手方向の幅に対
応した長さの高周波誘導加熱コイル支持体21と、該高
周波誘導加熱コイル支持体21の前面部にクロスフィン
コイル型熱交換器1の各伝熱管2,2・・・の各接合部
2a,2a・・・に対応して独立に設けられた高周波誘
導加熱コイル22,22・・・と、上記高周波誘導加熱
コイル支持体21の背面部中央に作動ロッド23aを介
して連結され、同作動ロッド23aを介して上記高周波
誘導加熱コイル支持体21を矢印方向に移動させる駆動
シリンダ23と、加熱時において上記クロスフィンコイ
ル型熱交換器1の管板4部上に図6に示されるように嵌
合される熱カバー10と、上記高周波誘導加熱コイル2
2,22・・・に高周波電流を供給する高周波電源24
とから構成されている。
【0057】上記高周波誘導加熱コイル22,22・・
・は、それぞれ図6のように各々伝熱管2,2・・・の
各接合部2a,2a・・・に対するアプローチ時におい
て、当該接合部2a,2a・・・の円筒部を囲み直接当
接し得るようなU状構造に折曲変形されている。
【0058】また、上記高周波電源24には、周波数可
変装置25が設けられていて、適切な電源周波数に調整
されるようになっている。
【0059】さらに、上記熱カバー10は、例えばセラ
ミック等の断熱絶縁性の材料により形成されている。
【0060】該熱カバー10は、前述の各実施の形態の
場合と同様に例えばモータによって回転駆動されるワイ
ヤロールによりワイヤーを介して昇降自在に支持されて
おり、必要に応じて図6仮想線に示すように上記高周波
誘導加熱コイル22,22・・・がアプローチされてい
るロー付けワークであるクロスフィンコイル型熱交換器
1の管板4の上部に下降され、該状態で上述のように各
高周波誘導加熱コイル22,22・・・により伝熱管
2,2・・・各接合部2a,2a・・・のロー付けを行
う。
【0061】以上のような熱カバー並びに直接加熱構成
の高周波誘導加熱型のロー付け装置によると、上記の場
合同様アセチレンガスの火炎加熱による場合のような問
題点が解消されるだけでなく、次のような有益な作用効
果を得ることができる。
【0062】(1) 断熱性の熱カバーが、各高周波誘
導加熱コイルの熱を放射および伝熱作用とともに外部に
逃がすことなく有効に内部雰囲気温度を上げてロー付け
部に均一に作用させるようになるから、ロー付け部に対
する加熱効率が高くなる。又、接合部の均一な加熱が実
現される。
【0063】(2) 熱カバーにより、ロー付け部以外
の部分が遮熱されるので、周囲部分への不要な加熱によ
る酸化、変色、劣化がなくなる。
【0064】(3) 熱カバー内の雰囲気を例えばチッ
素ガス等で還元雰囲気に置換することにより、ロー付け
部外面の酸化、変色を確実に防止することができるよう
になる。
【0065】(4) 熱カバーが、ワイヤーロールより
なる昇降駆動手段により、冷凍機ユニットであるクロス
フィンコイル型熱交換器のロー付け部に対して着脱可能
に嵌合せしめられるようになっているので、ロー付け作
業が容易になる。
【0066】(5) 熱カバーによる外部への遮熱作用
による加熱効率の向上とともに各ロー付け部外周囲を同
一の条件で同時に加熱し得るようになるので、作業効率
が大きく向上する。
【0067】以上の結果、本願発明の冷凍機ユニットの
ロー付け装置によると、冷凍機ユニットのロー付け部各
々のロー付け精度を向上一定化し、シール機能の信頼性
を向上させることができる。
【0068】(実施の形態5)次に、図7は、本願発明
の実施の形態5に係る冷凍機ユニットのロー付け装置の
構成を示している。
【0069】本実施の形態では、冷凍機ユニットである
クロスフィンコイル型熱交換器1の形状が、前述の実施
の形態3(図4)のもののように弧状に形成されている
場合において、前記実施の形態4の高周波誘導加熱装置
20と同様の高周波誘導加熱装置を適用するようにした
場合の構成の変形例である。
【0070】該構成では、同クロスフィンコイル型熱交
換器1のアール形状各コーナ面に合わせて、高周波誘導
加熱コイル支持体を複数の高周波誘導加熱コイル支持体
21a,21b,21c,21dの4組に分割し、各位
置における伝熱管接合部2a,2a・・・に対する対応
を容易にしている点が特徴である。
【0071】その他の構成は、実施の形態4のものと全
く同一の構成が採用されている。
【0072】(実施の形態6)さらに、図8は、本願発
明の実施の形態6に係る冷凍機ユニットのロー付け装置
の構成を示している。本実施の形態は、従来のアセンチ
レンガスによる火炎加熱装置の欠点を上述の熱カバーを
組合わせることにより、補うようにしたことを特徴とし
ている。
【0073】図中、符号1は上記各実施の形態と同様の
冷凍機ユニットの一例としてのクロスフィンコイル型熱
交換器である。該クロスフィンコイル型熱交換器1は、
内部に冷媒が流れる複数本の伝熱管2,2・・・に多数
枚のプレート型フィン3,3・・・を所定のフィンピッ
チで嵌挿固定するとともに、その両端側に管板4,4を
設けて構成されている。
【0074】上記複数本の伝熱管2,2・・・は、冷媒
流入管および冷媒流出管部分が単管状態で配設され、他
のユニット側との接続配管5,5・・・と接続されるよ
うにっている一方、その他の部分は短幅方向に2本1組
で並設され、それらの各端部同士がU状の連絡配管6,
6・・・を介して相互に連通状態で接続されるようにな
っている。
【0075】そして、それら各伝熱管2,2・・・の上
記他のユニット側との接続配管5,5・・・および連絡
配管6,6・・・との接合部2a,2a・・・は、例え
ば図2に示すように、それぞれ大径にフレア加工され、
該フレア加工された大径の接合部2a,2a・・・にロ
ー材を介装しペーストを塗布した上で接続配管5,5・
・・および連絡配管6,6・・・の端部を内側に嵌合
し、それらの周囲を所定の温度に加熱することによって
ロー材を溶かし、相互に接合する。この接合は、さらに
上述した実施の形態3の高周波誘導加熱装置20に代え
て、次のようなアセチレンガストーチ式の加熱装置30
を使用して行われる。
【0076】該アセチレンガストーチ式の加熱装置30
は、上記クロスフィンコイル型熱交換器1の各伝熱管
2,2・・・の接合部2a,2a・・・に対応する複数
のアセチレンガストーチ32,32・・・をトーチ支持
体31の前面部に並設し、これを上記各伝熱管2,2・
・・の接合部2a,2a・・・に対して駆動シリンダ等
の駆動手段によりアプローチさせ、前述の実施の形態3
と同様に断熱性の熱カバー10(図示省略)で覆った上
で加熱し、ロー材を溶かして接合するようになってい
る。
【0077】このような熱カバー構成を組合わせたアセ
チレントーチ型のロー付け装置によれば従来の火炎加熱
の問題点を解決して、次のような有益な作用効果を得る
ことができる。
【0078】(1) 断熱性の熱カバーによって、内側
の火炎熱を外部に逃がすことなく有効に作用させるとと
もに、また内部雰囲気温度自体を上げてロー付け部全体
に均一に作用させ得るようになるから、ロー付け部に対
する加熱効率が高くなり、又、略接合部の均一な加熱が
実現される。
【0079】(2) 熱カバーにより、ロー付け部以外
の部分が遮熱されるので、周囲部分への不要な加熱によ
る酸化、変色、劣化がなくなる。
【0080】(3) 熱カバー内の雰囲気を例えばチッ
素ガス等で還元雰囲気に置換することにより、ロー付け
部外面の酸化、変色を確実に防止することができるよう
になる。
【0081】(4) 熱カバーが、ワイヤーロールより
なる昇降駆動手段により、冷凍機ユニットであるクロス
フィンコイル型熱交換器のロー付け部に対して着脱可能
に嵌合せしめられるようになっているので、ロー付け作
業が容易になる。
【0082】(5) 熱カバーによる外部への遮熱作用
による加熱効率の向上とともに各ロー付け部外周囲を同
一の条件で同時に加熱し得るようになるので、作業効率
が大きく向上する。
【0083】以上の結果、本願発明の冷凍機ユニットの
ロー付け装置によると、冷凍機ユニットのロー付け部各
々のロー付け精度を向上一定化し、シール機能の信頼性
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態1に係る冷凍機ユニット
のロー付け装置の構成を示す斜視図である。
【図2】同装置の要部の断面図である。
【図3】本願発明の実施の形態2に係る冷凍機ユニット
のロー付け装置の要部の構成を示す断面図である。
【図4】本願発明の実施の形態3に係る冷凍機ユニット
のロー付け装置の構成を示す斜視図である。
【図5】本願発明の実施の形態4に係る冷凍機ユニット
のロー付け装置の構成を示す斜視図である。
【図6】同装置の要部の斜視図である。
【図7】本願発明の実施の形態5に係る冷凍機ユニット
のロー付け装置の構成を示す斜視図である。
【図8】本願発明の実施の形態6に係る冷凍機ユニット
のロー付け装置の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1はクロスフィンコイル型熱交換器、2は伝熱管、2a
は接合部、3はプレート型のフィン、4は管板、5は他
のユニットとの接続配管、6は連絡配管、10は熱カバ
ー、11はワークコイル、16a,16bは電熱ヒー
タ、20は高周波誘導加熱装置、30はアセチレンガス
トーチ式加熱装置、31はトーチ支持体、32はアセチ
レンガストーチである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロー付け部を有する冷凍機ユニットと、
    該冷凍機ユニットのロー付け部を覆う熱カバーと、該熱
    カバー内のロー付け部を加熱する加熱手段とからなる冷
    凍機ユニットのロー付け装置。
  2. 【請求項2】 熱カバーが、駆動手段により、冷凍機ユ
    ニットのロー付け部に対して着脱可能に嵌合せしめられ
    るようになっていることを特徴とする請求項1記載の冷
    凍機ユニットのロー付け装置。
  3. 【請求項3】 加熱手段が、高周波誘導加熱コイルより
    なることを特徴とする請求項1又は2記載の冷凍機ユニ
    ットのロー付け装置。
  4. 【請求項4】 加熱手段が、電熱ヒータよりなることを
    特徴とする請求項1又は2記載の冷凍機ユニットのロー
    付け装置。
  5. 【請求項5】 加熱手段が、ガストーチよりなることを
    特徴とする請求項1又は2記載の冷凍機ユニットのロー
    付け装置。
  6. 【請求項6】 ロー付け部が複数個あり、高周波誘導加
    熱コイルが、該複数個のロー付け部の各々に対応して複
    数個設けられていることを特徴とする請求項3記載の冷
    凍機ユニットのロー付け装置。
JP21743896A 1996-08-19 1996-08-19 冷凍機ユニットのロー付け装置 Pending JPH1058130A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103157868A (zh) * 2011-12-09 2013-06-19 同协电子股份有限公司 锡焊设备
JP2014229352A (ja) * 2013-05-17 2014-12-08 パナソニック株式会社 高周波誘導加熱ロウ付け用の加熱コイル、加熱装置及び方法
CN105728878A (zh) * 2016-04-27 2016-07-06 昆山星锐普思电子科技有限公司 基于中频电源涡流磁场的真空加热钎焊设备
KR102234157B1 (ko) * 2020-01-20 2021-03-31 주식회사 이경 연속식 고주파 브레이징 장치

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