JP2011251339A - 直流抵抗溶接機用トランス - Google Patents

直流抵抗溶接機用トランス Download PDF

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Abstract

【課題】一次コイルと二次コイルとの間の漏れ磁束を減少させて、製作が容易な溶接トランスを提供する。
【解決手段】本発明の溶接トランス31は、二次コイル33が第1コイル41乃至第4コイル44から成り、それぞれが板状でUの字に形成されて同一方向を向き、第1コイル41及び第2コイル42が一次コイル32の外側に設けられ、第3コイル43及び第4コイル44が一次コイル32の内側に設けられ、第1コイル41と第3コイル43とを並列に接続して、この出力端子が第1整流素子10に接続されている。また、第2コイル42と第4コイル44とを並列に接続して、この出力端子が第2整流素子11に接続されている。第1コイル41及び第3コイル43の入力端子と、第2コイル42及び第4コイル44の入力端子とが接続されてセンタータップ14を成している。入力容量を低減させ小型軽量化が可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、改善された直流抵抗溶接機用トランス(以下、溶接トランスという。)に関するものである。
図4は、溶接トランスが使用される溶接装置の一般的な構成を示す図である。同図において、溶接装置1は、交流電源2によって発生される商用周波数の交流電力がコンバータ回路3によって整流される。このコンバータ回路3から出力された直流電力がインバータ回路4に入力される。このインバータ回路4は、図示を省略した複数のスイッチング素子から成り、入力された直流電力が高周波のスイッチング動作によってパルス状の高周波交流電力に変換される。このインバータ回路4のスイッチング動作は、インバータ制御回路5からの制御信号によって制御される。
インバータ回路4から出力された高周波交流電力が溶接トランス6に入力されて、直流溶接電力に変換される。この溶接トランス6は、一次コイル7と二次コイル8とコア9とから成り、一次コイル7がインバータ回路4の出力側に接続され、二次コイル8の出力端子が第1整流素子10及び第2整流素子11をそれぞれ介して第1ガンアーム12に接続されるとともに、二次コイル8のセンタータップ14が第2ガンアーム13に接続されている。第1ガンアーム12及び第2ガンアーム13の先端部に第1溶接チップ15及び第2溶接チップ16がそれぞれ取り付けられている。
インバータ回路4から出力された高周波交流電力は、溶接トランス6の一次コイル7に印加され、溶接トランス6の二次コイル8には降圧された大電流の高周波交流電力が発生する。この二次コイル8に発生した高周波交流電力が第1整流素子10及び第2整流素子11によって半周期毎に交互に整流されることで、第1ガンアーム12及び第2ガンアーム13との間には直流電力が供給される。これによって、直流電力が被溶接物17に流れ、溶接部がジュール熱によって冶金的に接合される。
図5及び図6は、従来技術の溶接トランスの構造を示す図である。図5(A)は溶接トランスの外形図であり、図5(B)は図5(A)のA−A断面図であり、図6(A)は図5(A)を整流器側から見たときの二次コイルの斜視図を示している。図6(B)は図5(A)を整流器側から見たときの溶接トランスの部分断面図を示している。図5及び図6において、被溶接物17に供給される直流電流は数千A〜数万Aを必要とするため、溶接トランス6の二次コイル8は、平角導線を使用する代わりに、コの字形状の導体を2個設けて、これらを第1コイル18及び第2コイル19とし、これらの第1コイル18及び第2コイル19の外側と内側に一次コイル7を巻いている。これらの第1コイル18及び第2コイル19は中に冷却水を通しているために、通常、パイプをコの字形状に形成して、第1コイル18及び第2コイル19を図5(A)に示すように並べて配置していた。
そして二次コイル8の第1コイルの下端部18bと第2コイルの上端部19aとを導電体から成る短絡バー21で対角線状に接続し、この短絡バー21から溶接トランス6のセンタータップ14を引き出している。この短絡バー21は二次コイル8の第1コイル18と第2コイル19との間に配置されている一次コイル7の外側を交差させるように設けられている。そして、第1コイルの上端部18aが整流器20内の第1整流素子10に接続され、第2コイルの下端部19bが第2整流素子11に接続されて、これらの第1整流素子10及び第2整流素子11のそれぞれの出力端子が接続されて、溶接トランス6の出力端子34としている。
上述した従来技術の溶接トランスは、二次コイル8の第1コイル18及び第2コイル19の外側と内側とに一次コイル7を巻いていて、第1コイル18と第2コイル19とが一次コイル7に挟まれるように配置されている。そして、第1コイル18と第2コイル19には、整流された電力が極性ごとに交互に流れる。即ち、二次コイル8に発生した高周波交流電力の一方の極性の半波電力は、センタータップ14から第1コイル18を流れて第1整流素子10に流れる。また、二次コイル8に発生した高周波交流電力の他方の極性の半波電力は、センタータップ14から第2コイル19を流れて第2整流素子11に流れる。このために、第1コイル18と第2コイル19とにおいて、極性ごとに二次電流が偏って流れることになる。この結果、一次コイル7と二次コイル8との間で漏れ磁束が大きくなり、結合係数が小さく成っていた。そのために、必要な高い二次電流を得るためには溶接トランス6の入力容量を大きくする必要があり、溶接トランス6が大型化していた。
そこで従来、溶接トランスの一次コイルと二次コイルとの結合係数を高め、小型軽量化が可能となり、高出力が得られる溶接トランスが提案され、この溶接トランスが特許文献1に開示されている。特許文献1に示す溶接トランス16は、一次コイル24が、帯状の導電性薄板をコイル状に折曲形成した同一方向に周回するコイル部39a〜39hから成り、二次コイル26が導電性のブロック体をコイル状に屈曲形成した第1コイル部40a、40bと第2コイル部42a、42bとから成り、これらの第1コイル部40a、40bと第2コイル部42a、42bとが、それぞれ並列に設けられて同時に電流が流れる。そして、一次コイル24のコイル部39a〜39hと、二次コイル26の第1コイル部40a、40bと第2コイル部42a、42bとが嵌め合わされて、一次コイル24と二次コイル26とが交互に配置されるように設けられている。この結果、溶接トランス16の一次コイル24と二次コイル26との結合係数を高め、小型軽量化が可能となり、高出力が得られる。
特開平6−23563号公報
上述した特許文献1に開示された溶接トランス16は、二次コイル26に発生した高周波交流電力が第1コイル部40a、40bと第2コイル部42a、42bとにおいて極性ごとに偏って流れているので、一次コイル24と二次コイル26との結合係数を大幅に改善したものではなかった。
さらに、特許文献1に開示された溶接トランス16は、一次コイル24が帯状の導電性薄板をコイル状に折曲形成した同一方向に周回するコイル部39a〜39hから成り、二次コイル26が導電性のブロック体をコイル状に屈曲形成した第1コイル部40a、40bと第2コイル部42a、42bとから成る。そのために、これらの一次コイル24及び二次コイル26の製作が容易では無く、かなりの製作工数がかかっていた。
本発明は、一次コイルと二次コイルとの間の漏れ磁束を減少させて、製作が容易な溶接トランスを提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、
交流電力が入力される一次コイルと、
二次コイルと、
この二次コイルに接続されて、直流電力を出力する第1整流素子と第2整流素子とから成る整流器とを備え、
前記整流器の出力端子が第1溶接チップに接続され、
前記整流器のセンタータップが第2溶接チップに接続された直流抵抗溶接機用トランスにおいて、
前記二次コイルが前記一次コイルの幅と同じ幅で表面が絶縁されて導電性の板状部材でUの字に形成されて、このUの字形状が同一方向を向いた第1コイル乃至第4コイルから成り、
前記第1コイル及び前記第2コイルが前記一次コイルの外側に設けられ、
前記第3コイル及び前記第4コイルが前記一次コイルの内側に設けられ、
前記第1コイルと前記第3コイルとを並列に接続し、
前記第2コイルと前記第4コイルとを並列に接続したことを特徴とする直流抵抗溶接機用トランスである。
請求項2の発明は、
並列に接続された前記第1コイル及び前記第3コイルの出力端子が前記第1整流素子の入力端子に接続され、
並列に接続された前記第2コイル及び前記第4コイルの出力端子が前記第2整流素子の入力端子に接続され、
前記第1整流素子及び前記第2整流素子の出力端子が接続されて前記整流器の出力端子を成し、
並列に接続された前記第1コイル及び前記第3コイルの入力端子と、並列に接続された前記第2コイル及び前記第4コイルの入力端子とが接続されて前記センタータップを成すことを特徴とする請求項1記載の直流抵抗溶接機用トランスである。
請求項3の発明は、
前記並列に接続された前記第1コイル及び前記第3コイルの出力端子が前記第1整流素子の入力端子に接続され、
前記並列に接続された前記第1コイル及び前記第3コイルの入力端子が前記第2整流素子の入力端子に接続されてセンタータップを成し、
前記並列に接続された前記第2コイル及び前記第4コイルの入力端子が前記第2整流素子の出力端子に接続され、
前記並列に接続された前記第2コイル及び前記第4コイルの出力端子と前記第1整流素子の出力端子とが接続されて前記整流器の出力端子を成すことを特徴とする請求項1記載の直流抵抗溶接機用トランスである。
本発明の溶接トランスは、一次コイルと二次コイルとの間の漏れ磁束が減少されることによって、一次コイルと二次コイルとの結合係数が大きくなる。従って、入力容量を低減させることができ、さらにコアの断面積を減少させることができるので、溶接トランスの小型軽量化が可能となり、可搬重量が低い溶接ロボットへ溶接トランスを搭載することが可能となる。また、二次コイルが導電性の板状部材をUの字に形成して、二次コイルの第1コイル及び第2コイルが一次コイルの外側に設けられ、第3コイル及び第4コイルが一次コイルの内側に設けられているために、一次コイルおよび二次コイルを複雑な形状に屈曲形成する必要が無いので製作が容易であり、製作工数を低減することができる。
本発明の実施の形態1の溶接トランスの構造を示す図である。 本発明の実施の形態1の溶接トランスの構造を示す図である。 本発明の実施の形態2の溶接トランスの構造を示す図である。 溶接トランスが使用される溶接装置の一般的な構成を示す図である。 従来技術の溶接トランスの構造を示す図である。 従来技術の溶接トランスの構造を示す図である。
[実施の形態1]
発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。図1及び図2は、本発明の実施の形態1の溶接トランスの構造を示す図である。図1(A)は本発明の実施の形態1の溶接トランスの外形図であり、図1(B)は図1(A)のB−B断面図であり、図2は図1の部分断面図である。図1及び図2において、溶接トランス31は、一次コイル32と二次コイル33とコア37とから成り、一次コイル32が図3に示したインバータ回路4の出力側に接続されていて、インバータ回路4から高周波交流電力が一次コイル32に印加される。
二次コイル33が第1コイル41乃至第4コイル44から成り、これらの第1コイル41乃至第4コイル44は導電性の板状部材でUの字に形成されて、これらの板状部材の幅が一次コイルの幅と同じであって、板状部材の表面が絶縁処理されている。図2に示すように、これらの第1コイル41乃至第4コイル44のUの字形状が同一方向を向いて設けられ、第1コイル41及び第2コイル42が一次コイル32の外側に設けられ、第3コイル43及び第4コイル44が一次コイル32の内側に設けられている。
そして、第1コイル41と第3コイル43とを並列に接続して、その一端を入力端子33dとし、他端を出力端子33bとして、この出力端子33bが整流器36内に設けられた第1整流素子10の入力端子に接続されている。また、第2コイル42と第4コイル44とを並列に接続して、その一端を入力端子33aとし、他端を出力端子33cとして、この出力端子33cが整流器36内に設けられた第2整流素子11の入力端子に接続されている。また、並列に接続された第1コイル41及び第3コイル43の入力端子33dと、並列に接続された第2コイル42及び第4コイル44の入力端子33aとが接続されてセンタータップ14を成している。第1整流素子10と第2整流素子11との出力端子が溶接トランス31の出力端子34に接続されて、この出力端子34が図4に示した第1ガンアーム12を介して第1溶接チップ15に接続され、センタータップ14が図4に示した第2ガンアーム13を介して第2溶接チップ16に接続されている。
二次コイル33の第1コイル41乃至第4コイル44を上述したように接続することによって、並列に接続された第1コイル41及び第3コイル43が、一次コイル32を挟むように設けられ、同様に、並列に接続された第2コイル42及び第4コイル44も、一次コイル32を挟むように設けられている。従来、二次コイル内に冷却水を流して冷却していたが、本発明の溶接トランスは二次コイル33の外部に冷却水を流して冷却している。
以下、動作を説明する。本発明の溶接トランス31が使用される溶接装置は、図4に示した交流電源によって発生する商用周波数の交流電力がコンバータ回路3によって整流され、このコンバータ回路3から出力された直流電力がインバータ回路4に入力される。インバータ回路4から出力された高周波交流電力は溶接トランス31に入力されて、直流溶接電力に変換される。
インバータ回路4から出力された高周波交流電力は、溶接トランス31の一次コイル32に印加され、溶接トランス31の二次コイル33には降圧された大電流の高周波交流電力が発生する。この二次コイル33に発生した高周波交流電力が第1整流素子10及び第2整流素子11によって半周期毎に交互に整流されることで、第1ガンアーム12及び第2ガンアーム13との間には直流電力が供給される。これによって、直流電力が被溶接物17に流れ、溶接部がジュール熱によって冶金的に接合される。
このとき、二次コイル33に発生した高周波交流電力の一方の極性の半波電力は、センタータップ14から並列に接続された第1コイル41及び第3コイル43を同時に流れて第1整流素子10に流れる。また、二次コイル33に発生した高周波交流電力の他方の極性の半波電力は、センタータップ14から並列に接続された第2コイル42及び第4コイル44を同時に流れて第2整流素子11に流れる。
この結果、二次コイル33に発生した高周波交流電力は、いずれの極性においても一次コイル32全体を挟むように流れるために、従来技術のように、二次コイル33に発生した高周波交流電力が第1コイル部と第2コイル部とにおいて極性ごとに偏って流れることがない。これによって、一次コイル32と二次コイル33との間の漏れ磁束が減少され、一次コイル32と二次コイル33との結合係数が大きくなる。
従って、本発明の溶接トランス31は結合係数が大きく成ることから、従来技術と比較して、同じ巻数比(一次コイルの巻数/二次コイルの巻数)で同じ一次電圧を印加すると二次電圧が増加することになるために、一次コイル32の巻数を増やして二次電圧を減少させても、従来技術と同じ二次電圧を確保することができ、負荷に対応した二次電流も確保することができる。そして、一次コイル32の巻数を増やすことによって、巻数比に反比例して一次電流が減少するために、入力容量を低減させることができる。また、一次コイル32の巻数を増やすことによって、一次コイル32の巻数に反比例してコア37の断面積を減少させることができるので、溶接トランス31の小型軽量化が可能となり、可搬重量が低い溶接ロボットへ溶接トランス31を搭載することが可能となる。
さらに、本発明の溶接トランス31は、二次コイル33が導電性の板状部材をUの字に形成して、二次コイル33の第1コイル41乃至第4コイル44のUの字形状が同一方向を向いて設けられ、第1コイル41及び第2コイル42が一次コイル32の外側に設けられ、第3コイル43及び第4コイル44が一次コイル32の内側に設けられている。このために、従来技術の溶接トランスのように、一次コイルおよび二次コイルを複雑な形状に屈曲形成する必要が無いので、製作が容易であり、製作工数を低減することができる。
なお、図2において、本発明の溶接トランス31は、二次コイル33の第2コイル42の外側に第1コイル41を設けた配置を示しているが、逆に第1コイル41の外側に第2コイル42を設けた配置としても良い。同様に、図2において二次コイル33の第4コイル44の外側に第3コイル43を設けた配置を示しているが、逆に第3コイル43の外側に第4コイル44を設けた配置としても良い。
[実施の形態2]
図3は、本発明の実施の形態2の溶接トランスの部分断面図である。同図において、溶接トランス51は、第1コイル41と第3コイル43とを並列に接続して、その一端を入力端子52dとし、他端を出力端子52bとして、この出力端子52bが整流器53(図1参照)内に設けられた第1整流素子10の入力端子に接続されている。また、入力端子52dが整流器53内に設けられた第2整流素子11の入力端子に接続されてセンタータップ14を成して、図3に示した第2ガンアーム13を介して第2溶接チップ16に接続されている。また、第2コイル42と第4コイル44とを並列に接続して、その一端を入力端子52aとし、他端を出力端子52cとして、この入力端子52aが整流器53内に設けられた第2整流素子11の出力端子に接続されている。また、出力端子52cと第1整流素子10の出力端子とが溶接トランス51の出力端子34に接続されて、この出力端子34が図4に示した第1ガンアーム12を介して第1溶接チップ15に接続されている。
上述した構成によって第1ガンアーム12は、第1整流素子10の出力端子と二次コイル33の出力端子52cとで保持されている。また、第2ガンアーム13は、第2整流素子11の入力端子と二次コイル33の入力端子52dとで保持されている。その他の機能については、図2に示した本発明の実施の形態1の溶接トランス31の同一機能に同符号を付して説明を省略する。
本発明の実施の形態2の溶接トランス51の動作は、上述した本発明の実施の形態1の溶接トランス31の動作と同様であるが、さらなる動作を説明する。被溶接物17に供給される直流電流は数千A〜数万Aを必要とするため、被溶接物17に電力を供給するたびに、出力端子34とセンタータップ14との間に流れる電流が反対方向のために、出力端子34とセンタータップ14とが反発して広がろうとする。この場合、出力端子34とセンタータップ14とが、単に第1整流素子10及び第2整流素子11に接続された端子ブロックのみによって保持されている場合は、第1整流素子10及び第2整流素子11にかなりの衝撃が加わり、それぞれの整流素子10、11に接続された端子ブロックの位置がずれて整流素子10、11に流れる電流の通路が偏る結果、整流素子10、11の寿命が低減されることになる。これに対して、本発明の実施の形態2の溶接トランス51は、溶接トランス51の出力端子34及びセンタータップ14が、二次コイル33の出力端子52c及び入力端子52dでそれぞれ保持されていて、これらの出力端子52c及び入力端子52dが銅部材の丈夫なブロックで形成されているために、出力端子34及びセンタータップ14に加わる衝撃が、二次コイル33の出力端子52c及び入力端子52dでも吸収される。
この結果、本発明の実施の形態2の溶接トランスにおいても、上述した本発明の実施の形態1の溶接トランス31が奏する効果と同様の効果を奏する。さらに、本発明の実施の形態2の溶接トランス51においては、溶接トランス51の出力端子34及びセンタータップ14が、二次コイル33でも保持されているために、出力端子34及びセンタータップ14に加わる衝撃が二次コイル33でも吸収され、第1整流素子10及び第2整流素子11に接続された端子ブロックの位置をずらすことがないので、整流素子10、11の寿命を低減することがない。
なお、図2に示した本発明の実施の形態1の溶接トランス31及び図3に示した本発明の実施の形態2の溶接トランス51は、二次コイル33の第2コイル42の外側に第1コイル41を設けた配置を示しているが、逆に第1コイル41の外側に第2コイル42を設けた配置としても良い。同様に、二次コイル33の第4コイル44の外側に第3コイル43を設けた配置を示しているが、逆に第3コイル43の外側に第4コイル44を設けた配置としても良い。
1 溶接装置
2 交流電源
3 コンバータ回路
4 インバータ回路
5 インバータ制御回路
6 溶接トランス
7 一次コイル
8 二次コイル
9 コア
10 第1整流素子
11 第2整流素子
12 第1ガンアーム
13 第2ガンアーム
14 センタータップ
15 第1溶接チップ
16 第2溶接チップ
17 被溶接物
18 第1コイル
18a 第1コイルの上端部
18b 第1コイルの下端部
19 第2コイル
19a 第2コイルの上端部
19b 第2コイルの下端部
20 整流器
21 短絡バー
31 溶接トランス
32 一次コイル
33 二次コイル
33a 入力端子
33b 出力端子
33c 出力端子
33d 入力端子
34 出力端子
36 整流器
37 コア
41 第1コイル
42 第2コイル
43 第3コイル
44 第4コイル
51 溶接トランス
52a 入力端子
52b 出力端子
52c 出力端子
52d 入力端子
53 整流器

Claims (3)

  1. 交流電力が入力される一次コイルと、
    二次コイルと、
    この二次コイルに接続されて、直流電力を出力する第1整流素子と第2整流素子とから成る整流器とを備え、
    前記整流器の出力端子が第1溶接チップに接続され、
    前記整流器のセンタータップが第2溶接チップに接続された直流抵抗溶接機用トランスにおいて、
    前記二次コイルが前記一次コイルの幅と同じ幅で表面が絶縁されて導電性の板状部材でUの字に形成されて、このUの字形状が同一方向を向いた第1コイル乃至第4コイルから成り、
    前記第1コイル及び前記第2コイルが前記一次コイルの外側に設けられ、
    前記第3コイル及び前記第4コイルが前記一次コイルの内側に設けられ、
    前記第1コイルと前記第3コイルとを並列に接続し、
    前記第2コイルと前記第4コイルとを並列に接続したことを特徴とする直流抵抗溶接機用トランス。
  2. 並列に接続された前記第1コイル及び前記第3コイルの出力端子が前記第1整流素子の入力端子に接続され、
    並列に接続された前記第2コイル及び前記第4コイルの出力端子が前記第2整流素子の入力端子に接続され、
    前記第1整流素子及び前記第2整流素子の出力端子が接続されて前記整流器の出力端子を成し、
    並列に接続された前記第1コイル及び前記第3コイルの入力端子と、並列に接続された前記第2コイル及び前記第4コイルの入力端子とが接続されて前記センタータップを成すことを特徴とする請求項1記載の直流抵抗溶接機用トランス。
  3. 前記並列に接続された前記第1コイル及び前記第3コイルの出力端子が前記第1整流素子の入力端子に接続され、
    前記並列に接続された前記第1コイル及び前記第3コイルの入力端子が前記第2整流素子の入力端子に接続されてセンタータップを成し、
    前記並列に接続された前記第2コイル及び前記第4コイルの入力端子が前記第2整流素子の出力端子に接続され、
    前記並列に接続された前記第2コイル及び前記第4コイルの出力端子と前記第1整流素子の出力端子とが接続されて前記整流器の出力端子を成すことを特徴とする請求項1記載の直流抵抗溶接機用トランス。
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