JP2005005386A - トランスの巻線引出し構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノイズの発生または周辺ノイズからの影響を抑えることができるトランスの巻線引出し構造を提供する。
【解決手段】トランス1の二次巻線の両端部には、A1端子およびA2端子が形成されている。A1端子およびA2端子は、互いに異なる高さ位置から導出されている。G1端子およびG2端子は、二次巻線のセンタータップ端子であり、互いに異なる高さ位置から導出されている。A1端子、A2端子、G1端子およびG2端子は、トランス本体の近傍から互いに同じ高さ位置を保持したまま水平方向に伸びるようにして外部回路に導かれる。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トランスの巻線引出し構造に係わり、特に、大電流が流れる回路において使用されるトランスの巻線引出し構造に係わる。
【0002】
【従来の技術】
トランスは、一次側の回路と二次側の回路とを電気的に絶縁しながら、一次側の電力を二次側に伝達する用途等に広く使用されている。そして、トランスの大電流化および小型化を図るために様々な工夫がなされている。
【0003】
例えば、特許文献1には、一次側巻線として銅板等がリング形状に打ち抜かれたコイルユニットを積層したものを使用するトランスが記載されている。この構成においては、コイルユニットのパターン幅を広くすることにより、大電流を流すことが容易になり、また、電力の損失が抑えられる。
【0004】
また、例えば、特許文献2には、一次側巻線、二次側巻線、補助巻線を有するトランスにおいて、そのトランスの同一側面から導出される一次側巻線および補助巻線の端子構造を工夫することで小型化が図られている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−173839号公報(図1〜図4、段落0017〜0024)
【0006】
【特許文献2】
特開平11−340072号公報(図1、段落0012〜0021)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、トランスの巻線の引出し構造は、ノイズの影響を考慮して設計されてはいなかった。すなわち、トランスの巻線の両端部(「巻き始め」および「巻き終り」)は、一般に、図8(a)に示すように、トランス本体から引き出され、接続すべき外部回路まで互いに平行に伸びるように構成されている。このため、トランス本体から引き出された1組の導体パターンは、通常、図8(b)に示すように、導体ループを形成することになる。
【0008】
このような導体ループは、そこに電流が流れることにより電流ループを形成することになるが、特に、トランスの巻線に交流が与えられた場合は、その交流の周波数に応じて周囲の磁束が変化し、この導体ループがノイズ源となる。また、このトランスの周辺にノイズが存在する場合は、この導体ループがそのノイズを検出してしまう。すなわち、この導体ループを通過する磁束を変化させるようなノイズが存在すると、上記導体ループを介してその磁束を打ち消すような電流が流れることとなり、トランスの出力が変化してしまう。
【0009】
本発明は、ノイズの発生または周辺ノイズによる影響を抑えることができるトランスの巻線引出し構造を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のトランスの巻線引出し構造は、巻線の一方の端部を外部回路に接続するための第1の導体パターンがトランス本体の第1の位置から導出されるとともに、その巻線の他方の端部を上記外部回路に接続するための第2の導体パターンが第2の位置から導出されているトランスを前提とし、上記第1の導体パターンおよび上記第2の導体パターンにより構成される導体ループの面積が最小化されるように、それら第1および第2の導体パターンが引き回される。
【0011】
この発明によれば、電流ループとなり得る導体ループの面積が小さいので、トランスを介して大電流が流れる場合であっても放出されるノイズが抑えられる。また、周辺にノイズが存在しても、それを検出しにくくなる。
上記巻線引出し構造において、上記第1または第2の導体パターンの少なくとも一方が、上記トランス本体から導出された直後に折り曲げられており、それら第1および第2の導体パターンが上記トランス本体の近傍から互いに巻線の芯に平行な方向に対する位置が同じ位置を保持したまま上記外部回路へ導かれる、ようにしてもよい。つまり、巻線の芯が上下方向ならば、第1および第2の導体パターンが同じ高さ位置を保持したまま外部回路へ導かれる構造である。この構造によれば、巻線に接続される導体パターンは、トランス本体の近傍から互いに近接して且つ平行に引き回されるので、形成される導体ループの面積のうち、巻線の芯を含む平面に対する投影面積が最小化される。
【0012】
また、上記巻線引出し構造において、上記トランス本体から上記巻線のセンタータップ端子を上記外部回路に接続するための第3の導体パターンが導出されている場合には、上記第1の導体パターン、上記第2の導体パターンおよび上記第3の導体パターンが上記トランス本体の近傍から互いに巻線の芯に平行な方向に対する位置が同じになる様に保持したまま上記外部回路に導かれる、ようにしてもよい。この構造によれば、巻線のセンタータップから導体パターンが引き出される構成であっても、大きな導体ループが形成されることはなく、ノイズの放出および周辺ノイズの検出の抑制が実現される。
【0013】
本発明の他の態様のトランスの巻線引出し構造は、巻線の一方の端部に接続する第1の導体パターンおよびその巻線の他方の端部に接続する第2の導体パターンが、トランス本体の外部において、少なくとも1回立体交差するように引き回されて外部回路に導かれる。
【0014】
この発明によれば、導体パターンが立体交差するように引き回されるので、導体パターンにより形成される導体ループの面積が小さくなり、上述の発明と同様の効果が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、トランスが使用される回路の一例を示す図である。ここでは、DC/DCコンバータを採り上げて説明する。そして、一次側(すなわち、入力側)に直流電源101が接続されており、また、二次側(すなわち、出力側)にバッテリ102が接続されており、このDC/DCコンバータによりバッテリ102が充電されるものとする。
【0016】
トランス1は、一次側の回路と二次側の回路とを電気的に絶縁しながら、その一次側に供給される電力を二次側に伝達する。励磁用スイッチ回路2は、1または複数のスイッチング素子2a〜2dを含み、トランス1の一次側の巻線を励磁する。なお、各スイッチング素子2a〜2dは、それぞれ、不図示の制御回路により制御される。
【0017】
整流用スイッチ回路3は、スイッチング素子3a、3bを含み、励磁用スイッチ回路2と同期して動作するように上述の制御回路により制御される。ここで、スイッチング素子3aは、トランス1の二次側巻線の一方の端部とバッテリ102の負極との間に設けられており、スイッチング素子3bは、その二次側巻線の他方の端部とバッテリ102の負極との間に設けられている。また、トランス1のセンタータップ端子とバッテリ102の正極との間にインダクタLが設けられている。なお、スイッチング素子3a、3bの代わりに、整流用ダイオードが設けられる構成であってもよい。
【0018】
上記スイッチング電源において、励磁用スイッチ回路2を適切に駆動することによりトランス1の一次側巻線が周期的に励磁される。また、トランス1の二次側に生成される電流は、整流用スイッチ回路3により整流される。そして、整流用スイッチ回路3を介して流れる電流によりインダクタLにエネルギーが蓄えられ、そのエネルギーによりバッテリ102が充電されるようになっている。
【0019】
このように、トランス1は、その一次側巻線が一次側回路(ここでは、励磁用スイッチ回路2)に接続されるとともに、その二次側巻線が二次側回路(ここでは、整流用スイッチ回路3、インダクタL)に接続されている。すなわち、トランス1の一次側巻線および二次側巻線は、それぞれ、導体パターンを介して一次側回路および二次側回路に電気的に接続されている。
【0020】
ところで、トランス1と外部回路(ここでは、トランスの一次側回路または二次側回路)とを電気的に接続する導体パターンは、図8(b)を参照しながら説明したように、導体ループを形成する。そして、この導体ループは、交流が与えられると、磁束の変化というかたちで周囲にノイズを放出する。また、トランス1の周辺にノイズが存在すると、導体ループがそのノイズを検出してトランス1の出力に影響を及ぼしてしまう。
【0021】
ここで、これらの影響の大きさは、基本的に、その導体ループの面積に依存する。具体的には、導体ループの面積が大きくなると、周辺のノイズを検出しやすくなるので、特に、トランス1の出力が変化しやすくなってしまう。
そこで、本発明の実施形態の巻線引出し構造では、トランス1と外部回路とを電気的に接続する導体パターンにより形成される導体ループの面積が出来るだけ小さくなるように、導体パターンを引き回すようにしている。
【0022】
図2は、トランス1の分解斜視図である。トランス1は、この実施形態では、一次側巻線11、二次側巻線を構成する巻線ユニット12、13、およびコア部材14、15から構成される。ここで、一次側巻線11は、比較的細い電線を複数回リング状に巻くことにより形成されている。そして、その一次側巻線11の両端部から導体パターンとしてのリード線11a、11bが引き出されている。
【0023】
二次側巻線を構成する巻線ユニット12、13は、それぞれ、例えば銅板をリング状に打ち抜くことにより形成されている。そして、巻線ユニット12の両端部には、それぞれA1端子およびG1端子が形成されており、また、巻線ユニット13の両端部には、それぞれA2端子およびG2端子が形成されている。
【0024】
コア部材14、15は、例えばフェライトにより形成されており、それぞれ、突起部14a、15a有している。そして、トランス1を組み立てる際には、これらの突起部14a、15aが、巻線ユニット12、一次側巻線11、巻線ユニット13を貫通するようにしてコア部材14、15が接合される。これにより、一次側巻線および二次側巻線がフェライトコアを介して磁気的に結合される。
【0025】
なお、巻線ユニット12の一方の端部に形成されているG1端子および巻線ユニット13の一方の端部に形成されているG2端子は、後で説明するが、トランス1の外部で互いに電気的に接続される。また、本実施例において、巻線の芯に平行な方向は、上下方向である。
【0026】
図3は、一次側巻線の引出し構造を示す図である。なお、ここでは、実施形態の引出し構造の特徴を明確にするために、従来の構造と比較をしながら説明をする。すなわち、実施形態の巻線引出し構造を図3(a)に示し、従来の構造を図3(b)に示す。
【0027】
従来は、トランス1の本体(以下、トランス本体)から引き出された一次側巻線のリード線11a、11bは、図3(b)に示すように、互いに平行に伸びるように引き回されて、外部回路(例えば、図1に示す励磁用スイッチ回路2)の端子に導かれていた。このため、これらのリード線11a、11bにより形成される導体ループの面積は、図3(b)において破線で示すように、かなり大きくなっていた。
【0028】
これに対して、実施形態の巻線引出し構造によれば、一次側巻線のリード線11a、11bは、図3(a)に示すように、トランス本体の外部においてそれらが互いに立体交差するように引き回されて外部回路の端子に導かれている。このため、これらのリード線11a、11bにより形成される導体ループの面積は、図3(a)において破線で示すように、従来の構造において形成される導体ループと比較してかなり小さくなる。
【0029】
このように、実施形態の巻線引出し構造によれば、トランスと外部回路とを電気的に接続するための1組の導体パターンが互いに立体交差するように引き回されるので、導体ループの面積が小さくなり、ノイズの放出およびノイズによる影響が抑制される。
【0030】
なお、図3(a)に示す例では、リード線11a、11bが1回だけ立体交差して外部回路へ導かれているが、2回以上立体交差するように構成されていてもよい。リード線11a、11bが2回以上立体交差されると、実質的に、より対線が構成されるので、ノイズの影響をより受けにくくなる。
【0031】
次に、二次側巻線の引出し構造について説明する。なお、以下に示す巻線引出し構造は、図2に示したトランスを前提として説明をする。すなわち、トランス1は、一次側巻線11を挟むようにして二次側巻線としての巻線ユニット12、13が配置された構成であるものとする。したがって、二次側巻線は、図4に示すようにしてトランス本体から導出される。すなわち、巻線ユニット12の両端部に形成されているA1端子およびG1端子は、トランス本体の上部領域から導出されており、一方、巻線ユニット13の両端部に形成されているA2端子およびG2端子は、トランス本体の下部領域から導出されている。このとき、G2端子の導出口がG1端子の導出口の真下に位置するように構成されているものとする。なお、G1端子およびG2端子は、二次側巻線のセンタータップ端子であり、トランス本体の外側で互いに電気的に接続されるものとする。
【0032】
図5は、実施形態の二次側巻線引出し構造を示す図である。また、実施形態の引出し構造の特徴を明確にするために、従来の構造の一例を図6に示す。なお、図5(a)および図6(a)は、トランスを上方から見た図であり、図5(b)および図6(b)は、トランスを側方から見た図である。
【0033】
従来は、図6に示すように、A1端子は、その導出口からそのまま水平方向に伸びるように引き出され、例えば、図1に示すスイッチング素子3aに接続されていた。また、A2端子は、上方に折り曲げられてA1端子と同じ高さ位置に導かれた後、そのA1端子と平行に水平方向に伸びるように引き出され、例えば、図1に示すスイッチング素子3bに接続されていた。一方、G2端子は、その導出口からそのまま水平方向に引き出され、G1端子は、G2端子に接触するように下方に折り曲げられていた。そして、G1G2端子(G1端子およびG2端子が互いに接合された端子)は、例えば、図1に示すインダクタLに接続されていた。
【0034】
ところが、この構成では、導体パターンとしてのA1端子、A2端子、G1G2端子(あるいは、さらにG1G2端子とインダクタLとを電気的に接続するために二次側回路上に設けられている導体パターン)により形成される導体ループの面積がかなり大きくなってしまう。従って、トランス1の二次側に交流が流れると、その導体ループが電流ループとして作用し、広範囲に渡ってノイズを放出してしまう。また、導体ループの面積が大きいので、周辺のノイズを検出しやくなっていた。
【0035】
これに対して、実施形態の巻線引出し構造においてば、図5に示すように、トランス1の二次側から引き出される導体パターンにより形成される導体ループの面積が最小化されるように、それらの導体パターンが引き回される。すなわち、A2端子は、図7(b)に示すように、その導出口からそのまま水平方向に伸びるように引き出され、例えば、図1に示すスイッチング素子3bに接続される。また、A1端子は、図7(a)に示すように、トランス1から導出された直後に下方に折り曲げられ、そのトランス1の側面に近接しながら且つその側面に平行に下方に伸びてゆき、さらにA2端子と同じ高さ位置で再び折り曲げられてそのA2端子と同じ高さ位置を保ったまま水平方向に引き出され、例えば、図1に示すスイッチング素子3aに接続される。
【0036】
一方、G2端子は、図7(c)に示すように、その導出口からそのまま水平方向に引き出される。また、G1端子は、A1端子と同様に、トランス1から導出された直後に下方に折り曲げられ、そのトランス1の側面に近接しながら且つその側面に平行に下方に伸びてゆき、G2端子に接触するように形成される。そして、G1端子およびG2端子を互いに接合することにより得られるG1G2端子は、例えば、図1に示すインダクタLに接続される。なお、G1G2端子は、A1端子およびA2端子と概ね同じ高さ位置を保ったまま水平方向に引き出されるようになっている。
【0037】
このように、実施形態の巻線引出し構造においては、導体パターンとしてのA1端子、A2端子、G1端子、G2端子により形成される導体ループの面積は、図5(b)に示すように、かなり小さくなる。したがって、トランス1の二次側に交流が流れても、ノイズが放出される領域は狭い。また、周辺ノイズの検出も少なくなる。
【0038】
さらに、図1に示すDC/DCコンバータによりバッテリ102が充電されるときは、トランス1の二次側において、例えば、A1端子から入力される電流がG1G2端子から出力されてインダクタLを励磁する動作、およびA2端子から入力される電流がG1G2端子から出力されてインダクタLを励磁する動作が交互に繰り返される。すなわち、A1端子、A2端子、G1端子、G2端子のすべてが、それぞれ、断続的に大電流を流すこととなる。このため、実施形態の巻線引出し構造では、トランス1のセンタータップ端子が利用される場合には、二次側巻線の両端から引き出される導体パターン(A1、A2)だけでなく、そのセンタータップから引き出される導体パターン(G1、G2)も含めて、すべての導体パターンがトランス本体の近傍から互いに同じ高さ位置を保持したまま外部回路に導かれるようにしている。この結果、電流ループが形成され得る各導体ループの面積のうち、トランスの側面から見た投影面積がそれぞれ最小化され、ノイズが抑制される。
【0039】
なお、上述の例では、トランス1の上部から導出される導体パターン(図4〜図7においては、A1端子、G1端子)が下方向に折り曲げられる構造を示したが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、トランス1の下部から導出される導体パターン(図4〜図7においては、A2端子、G2端子)をトランス本体の近傍で上方向に折り曲げることにより、トランス1の近傍から同じ高さ位置を保持しながらA1端子、A2端子、G1端子、G2端子を外部回路へ導くようにしてもよい。また、トランス1の上部から導出される導体パターンをトランス本体の近傍で下方向に折り曲げるとともに、トランス1の下部から導出される導体パターンをトランス本体の近傍で上方向に折り曲げることにより、トランス1の近傍から同じ高さ位置を保持しながらA1端子、A2端子、G1端子、G2端子を外部回路へ導くようにしてもよい。
【0040】
また、導体パターンを折り曲げる方向は上下方向でなくてもよい。例えば、左右方向でもよい。つまり、トランス1の近傍から左右方向同じ位置を保持しながら外部回路へ導く。この場合、導体パターンのトランスを上方から見た投影面積が最小化され、ノイズが抑制される。また、左右方向でなくてもよく、例えば、斜め方向であってもよい。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、トランスから引き出される導体パターンにより形成される導体ループの面積が小さくなるので、放出されるノイズが抑えられるとともに、周辺ノイズの影響を受けにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トランスが使用される回路の一例を示す図である。
【図2】トランスの分解斜視図である。
【図3】一次側巻線の引出し構造を示す図であり、(a)が実施形態の構造、(b)が従来の構造を示す。
【図4】二次側巻線の導出部の構成を示す図である。
【図5】実施形態の二次側巻線引出し構造を示す図である。
【図6】従来の二次側巻線引出し構造を示す図である。
【図7】トランスから導出された導体パターンの形状を示す図である。
【図8】(a)は従来のトランスの巻線引出し構造を示す図であり、(b)はトランスから引き出される導体パターンにより形成される電流ループを示す図である。
【符号の説明】
1 トランス
2 外部回路としての励磁用スイッチ回路
3 外部回路としての整流用スイッチ回路
11 一次側巻線
11a、11b 導体パターンとしてのリード線
12、13 二次側巻線を構成する巻線ユニット
A1、A2、G1、G2 導体パターンとしての端子

Claims (4)

  1. 巻線の一方の端部を外部回路に接続するための第1の導体パターンがトランス本体の第1の位置から導出されるとともに、その巻線の他方の端部を上記外部回路に接続するための第2の導体パターンが第2の位置から導出されているトランスの巻線引出し構造であって、
    上記第1の導体パターンおよび上記第2の導体パターンにより構成される導体ループの面積が最小化されるように、それら第1および第2の導体パターンが引き回される
    ことを特徴とするトランスの巻線引出し構造。
  2. 請求項1に記載の巻線引出し構造であって、
    上記第1または第2の導体パターンの少なくとも一方が、上記トランス本体から導出された直後に折り曲げられており、それら第1および第2の導体パターンが上記トランス本体の近傍から互いに巻線の芯に平行な方向に対する位置が同じになる様に保持したまま上記外部回路へ導かれる
    ことを特徴とするトランスの巻線引出し構造。
  3. 請求項1に記載の巻線引出し構造であって、
    上記トランス本体から上記巻線のセンタータップ端子を上記外部回路に接続するための第3の導体パターンが導出されており、
    上記第1の導体パターン、上記第2の導体パターンおよび上記第3の導体パターンが上記トランス本体の近傍から互いに巻線の芯に平行な方向に対する位置が同じになる様に保持したまま上記外部回路に導かれる
    ことを特徴とするトランスの巻線引出し構造。
  4. 巻線の一方の端部に接続する第1の導体パターンおよびその巻線の他方の端部に接続する第2の導体パターンが、トランス本体の外部において、少なくとも1回立体交差するように引き回されて外部回路に導かれる
    ことを特徴とするトランスの巻線引出し構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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