JP7109217B2 - トランス及びこれを用いたllc共振回路 - Google Patents

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本発明は、絶縁型のトランス及びそのトランスを用いたLLC共振回路に関する。
LLC共振回路において、トランスの1次巻線と2次巻線との距離を離して実装することにより得られる漏れインダクタンスを利用して共振動作を行わせる技術が知られている。例えば、特許文献1では、1次巻線と2次巻線とをボビンの長手方向(巻線の巻回方向と直交する方向)に距離を離して巻き付け、そのボビンをコアの中脚部に挿通する技術が開示されている。
特許文献2には、内部に侵入した外部磁界による渦電流を低減することができ、近接効果による損失を抑制することができる電線に関する技術が開示されている。
特開2005-33938号公報 国際公開第2013/42671号
しかしながら、特許文献1のような実装をすると、トランスの巻線に漏れ磁束が鎖交することにより巻線に渦電流損が誘導され、巻線の温度が上昇するという問題がある(特許文献2参照)。近年、高入力電圧及び高周波で動作するトランスが求められており、そうすると、温度上昇の問題が特に顕著に表れる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、巻線に鎖交する漏れ磁束を著しく低減させたトランスを提供することを目的とする。
本発明の第1態様に係るトランスは、複数の脚部及び前記複数の脚部間を連結する連結部を有し、前記複数の脚部と前記連結部とにより第1閉磁路を形成するコア本体と、前記コア本体の前記脚部に装着されるコイル本体とを備え、前記コイル本体は、径方向に互いに分離させた状態で前記脚部の周りに配置された1次巻線及び2次巻線と、前記1次巻線と前記2次巻線との間に周方向全体にわたって挟み込まれ、前記脚部及び前記連結部と組み合わされて第2閉磁路を形成する追加コアと、を備えることを特徴とする。
本態様によると、1次巻線と2次巻線との間に追加コアを挟み込むことで、両巻線間に磁束を通過させて、必要な漏れインダクタンスを得るための第2閉磁路を形成している。この第2閉磁路を通過する磁束は、1次巻線及び2次巻線とは鎖交しない。すなわち、積極的にトランスの漏れインダクタンスを利用する従来技術と比較して、1次巻線及び2次巻線に鎖交する磁束量を著しく低減することができる。これにより、1次巻線及び2次巻線に誘起される渦電流が大幅に低減され、巻線温度の上昇を著しく低減させることができる。
本発明によると、巻線に鎖交する漏れ磁束を著しく低減させることができるので、トランスが過度に発熱するのを防ぐことができる。
本実施形態に係るトランスを斜め上側から見た斜視図である。 コアを斜め上側から見た分解斜視図である。 トランスを斜め上側から見た分解斜視図である。 図1のIV-IV線断面図である。 追加コアを斜め上側から見た斜視図である。 本実施形態に係るLLC共振回路の構成例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
本実施形態に係るトランス及びそのトランスを用いたLLC共振回路は、例えば、太陽光発電装置の発電電力を変換し、商用電源系統に連系したり、負荷に供給したりするパワーコンディショナ等に使用される。
本開示に係るトランスは、1次巻線と2次巻線との間に追加コアを挟み込み、両巻線間に磁束を通過させる第2閉磁路を形成することで、そこから漏れインダクタンス成分を得ている点に特徴がある。
以下において、図面を参照しつつ、具体的に説明する。
-トランスの構成-
図1に示すように、トランス1は、コア本体としてのコア4と、コア4に装着されるコイル本体2とを備える。
図2に示すように、コア4は、上下一対のコア部(以下、上コア部4a及び下コア部4bという)を有する。上コア部4aと下コア部4bとは、図面正面から見た上下方向の中央位置(接合位置)に形成した仮想平面に対して面対称の形状である。すなわち、上コア部4a及び下コア部4bは、同一形状の共通の部材であり、上下を反転させて使用している。そして、上コア部4aと下コア部4bとが、両コア部4a,4bの開放側の端面同士、すなわち、中脚部42、外脚部43の端面同士を互いに突き合わせた状態で接合されている。
以下の説明では、下コア部4bの構成についてのみ説明し、上コア部4aの構成の説明を省略する。また、以下の説明では、コア4の脚部の軸方向(立設方向)を上下方向と呼ぶものとする。図1~図4では、コア4の上下方向が、図面でも上下方向となるように図示しており、説明の便宜上、図面に従って「上」及び「下」を定義する。
下コア部4bは、上下方向と直交する左右方向に延びる略矩形板状の基体41と、基体41上に上向きに立設された中脚部42及び一対の外脚部43を有する。なお、基体41のうち、中脚部42と外脚部43とを連結する部分が、連結部に相当する。
中脚部42は、円柱形状であり、基体41の左右方向の中間位置に一体的に立設される。また、中脚部42の断面形状は、後述するボビン3の挿通孔34の開口より若干小さく、中脚部42の一部または全部が後述するボビン3のボビン本体32内に収容できるように構成されている。
外脚部43は、中脚部42の左右方向の両側に立設されている。中脚部42と外脚部43との間隔は、中脚部42にコイル本体2が装着できるように、コイル本体40の径方向の厚さよりも若干広く設定される。また、両方の外脚部43において、他方の外脚部43との対向する対向方向の内壁は、コイル本体2の形状にあわせて、円弧上に切り欠かれている。
また、図4に示すように、外脚部43よりも中脚部42の長さを短くして、上下コアの中脚部42間に、ギャップGmを形成している。ただし、ギャップGmの位置は特に限定されず、他の位置(例えば、中脚部42の上下方向の端部)であってもよい。また、ギャップGmを複数箇所に設けてもよく、図4の構成と同様の効果が得られる。
図3及び図4に示すように、コイル本体2は、ボビン3と、ボビン3に対して径方向に互いに分離させた状態で中脚部42の周りに配置された1次巻線21及び2次巻線22と、1次巻線21と2次巻線22との間に挟み込まれた追加コア5とを備えている。なお、説明の理解を容易にするために、図3では、追加コア5に斜線のハッチングを付している。同様に、図4では、1次巻線21に右上がり斜線のハッチングを付し、2次巻線22に左上がり斜線のハッチングを付している。
ボビン3は、中央に円形状に貫通孔が形成された2つの円板31が対向配置され、両円板31間を円筒状のボビン本体32で連結している。これにより、ボビン3には、コア4の中脚部42を挿通するための挿通孔34が形成される。
1次巻線21及び2次巻線22は、ボビン本体32に対して、径方向に互いに分離させた状態で中脚部42の周りに配置される。換言すると、1次巻線21及び2次巻線22は、ボビン本体32に、同心状に、それぞれ別々に巻回され、径方向の内側と外側とで分離するように配置されている。
図3では、内周側に1次巻線21が巻回され、外周側に2次巻線22が巻回された例を示している。より具体的には、ボヒン本体32の外側に複数の層をなすように1次巻線21が巻回され、その1次巻線21の外側を覆うように追加コア5が巻回され、さらにその外側に複数の層をなすように2次巻線22が巻回されている。
なお、図3では、1次巻線21が3層構造で、2次巻線22が2層構造の例を示しているが、両巻線21,22の巻数は、必要な特性に応じて任意に設定することができる。また、図3では、ボビン3に対して、内周側に1次巻線21が巻回され、その外周側に2次巻線22が巻回されるものとしたが、これに限定されない。例えば、ボビン3に対して、内周側に2次巻線22、外周側に1次巻線21がそれぞれ巻回されてもよい。
一般的に、両巻線21,22の互いの結合の度合いを示す結合係数kを高めるためには、1次巻線21と2次巻線22との距離が近い方がよい。したがって、本実施形態のような巻き方をすることにより、特許文献1のように1次巻線と2次巻線とをボビンの長手方向に距離を離して巻き付ける場合と比較して、結合係数kを高くすることができる。これにより、1次巻線21及び2次巻線22に鎖交する磁束を小さくすることができるので、トランス1(コイル本体2)の発熱を抑える効果が得られる。
なお、1次巻線21及び2次巻線22の素線の材質や線径は、特に限定されない。例えば、1次巻線21及び2次巻線22は、例えば、銅製であり、素線径が0.03~0.1mmφのリッツ線である。
1次巻線21と2次巻線22との結合係数kが高いと、その分、1次巻線21及び2次巻線22との相互関係から生じる漏れインダクタンスLrは小さくなる。そこで、本実施形態では、中脚部42、基体41及び外脚部43により形成される第1閉磁路81に加えて、1次巻線21と2次巻線22との間に磁束を通過させるための第2閉磁路82を形成し、そこから漏れインダクタンスLrを得るようにしている。
以下において、追加コア5の構成及び閉磁路81,82の形成(漏れインダクタンスLrの生成)について、より詳細に説明する。
図3及び図4に示すように、追加コア5は、1次巻線21と2次巻線22との間に周方向全体にわたって挟み込まれて、その一部又は全部が磁性材料で形成されている。
追加コア5は、例えば、図5に示すように、シート状体であり、磁性材料で形成された矩形状のコア部51と、コア部51よりも熱伝導体性の高い矩形状の熱伝導部52とが、追加コア5の長手方向に交互に配置されている。なお、図5では、説明の理解を容易にするために、コア部51にハッチングを付している。
コア部51は、磁性材料で形成された矩形状の薄板を適用することができる。コア部51の材質は、特に限定されない。例えば、コア4と共通の材料でコア部51を形成してもよいし、他の磁性体を用いてもよい。
熱伝導部52は、例えば、シリコンで形成された矩形状の薄板を適用することができる。このように、熱伝導部52を設けることにより、トランス1の熱伝導性能を高めることができる。
図5は、コア部51のサイズと熱伝導部52のサイズとを同じにしている例を示している。すなわち、コア部51の幅D51と熱伝導部52の幅D52とが互いに等しく、それぞれの長さLを揃えている。
ただし、図5の構成は、一例を示しているにすぎず、これに限定されるものではない。例えば、コア部51のシート長手方向の幅(以下、単に幅という)及び熱伝導部の幅は、任意に設定することができる。例えば、コア部51及び熱伝導部52のそれぞれの幅は、必要な熱伝導性能や磁気性能に応じて設定することができる。また、熱伝導部52を省いて、追加コア5の全てを磁性材料からなるコア部51で構成するようにしてもよい。
以上のように、追加コア5を1次巻線21と2次巻線22との間に設けた構成にすることにより、図4に仮想線で示すように、1次巻線21と2次巻線22との間に磁束を通過させるための第2閉磁路82を形成することができる。ここで、第2閉磁路82は、追加コア5、基体41及び外脚部43により形成される閉磁路82aと、追加コア5、基体41及び中脚部42により形成される閉磁路82bとを含む。
-LLC共振回路の構成-
図6に示すように、LLC共振回路Aは、電源Eからの電源電圧Viを入力端子INに受け、交流に変換して出力する共振部60と、共振部60の出力を所定の出力電圧Voに変換して出力端子OUTから出力する変換部62と、制御回路7とを備える。なお、以下の説明において、入力端子INのうち、正極側と負極側とを分けて説明する場合に、符号INP,INMを付して説明する場合がある。同様に、出力端子OUTのうち、正極側と負極側とを分けて説明する場合にそれぞれにOUTP,OUTMを付して説明する場合がある。
共振部60は、スイッチング部61と、共振コンデンサC11,C12と、前述のトランス1とを備える。
スイッチング部61は、正極側の入力端子INPと負極側の入力端子INMとの間に直列に設けられた第1及び第2スイッチング素子Q11,Q12を有する。図6では、第1及び第2スイッチング素子Q11,Q12として、N型のMOS-FETと寄生ダイオードとが並列に接続されたものを用いている例を示している。なお、スイッチング部61の構成は、図6の構成に限定されず、同様の機能を有する他のスイッチング回路を適用してもよい。
共振コンデンサC11,C12は、電流共振用のコンデンサC11及び電圧共振用のコンデンサC12を含む。電圧共振用コンデンサC12は、第1スイッチング素子Q11に並列に接続される。同様に、電流共振用コンデンサC11と、トランス1の1次巻線21との直列回路が、第1スイッチング素子Q11に並列に接続される。
換言すると、正極側の入力端子INPが、第1共振コンデンサC11を介して、トランス1の1次巻線21の一端(例えば、巻始端)に接続される。そして、トランス1の1次巻線21の他端(例えば、巻終端)が、第2スイッチング素子Q12を介して負極側の入力端子INMに接続される。また、第1スイッチング素子Q11と、第1共振コンデンサC11と、トランス1の1次巻線21とにより、閉ループ回路が形成される。
変換部62は、共振部60から出力された共振電圧を、所定の出力電圧Voに変換して出力する回路である。具体的に、変換部62は、トランス1の2次巻線22の一端(例えば、巻始端)と正極出力端子OUTPとの間に直列接続された第2コンデンサC21とダイオードD22とを備える。ダイオードD22は、トランスTR1の2次巻線22の一端から正極側の出力端子OUTPに向かって順方向に接続される。トランス1の2次巻線22の他端(例えば、巻終端)は、負極側の出力端子OUTMに接続される。
変換部62は、さらに、第2コンデンサC21とダイオードD22との間の中間ノードN62と負極側の出力端子OUTMとの間に、直列に接続された逆流防止ダイオードD2を備える。逆流防止ダイオードD21は、上記中間ノードN62から負極側の出力端子OUTMに向かう方向に対して逆方向に接続される。また、両出力端子OUT間に、出力コンデンサC22が接続される。
制御回路7は、LLC共振回路A全体の動作を制御するものであり、例えば、IC(Integrated Circuit)で実現することができる。制御回路7は、例えば、自回路内にあらかじめ登録されたプログラムやシーケンス等にしたがって動作する。より具体的に、制御回路7は、例えば、スイッチング部7の第1及び第2スイッチング素子Q11,12を、それぞれオンオフ制御するための制御信号Vg11,Vg12を出力する。
なお、本開示において、「接続」との用語には、電気的に接続されるもの全般が含まれるものとする。すなわち、「接続」とは、直接接続されたものに限定されず、例えば、抵抗素子や半導体素子等を介して電気的に接続されるものを含む概念である。
発明者は、本実施形態に係るトランス1を適用したLLC共振回路A(以下、実施回路Aという)と、付属コイルを設けない構成に係るLLC共振回路(以下、比較回路という)と、の1次巻線温度の上昇度合いの比較試験を実施した。具体的な図示は省略するが、比較回路では、PQ型のコアを用いており、コイル本体の1次巻線と2次巻線との巻回位置を軸方向にずらすことで、漏れインダクタンスを生成している。それ以外は、実施回路Aと比較回路とで共通の構成にしている。
測定方法は、実施回路A及び比較回路ともに、電源電圧Viとして、270V及び330Vを印加し、所定時間の経過後に熱電対を用いてトランス1の1次巻線21の温度変化を測定するものとした。
その結果、比較回路では、電源電圧Viが270Vから330Vに上昇させた際に、約21度の温度上昇があったのに対し、実施回路Aでは、約10度の温度上昇と、温度上昇幅が約半分になり、温度上昇が大幅に低減されることが確認された。
さらに、発明者は、実施回路Aと比較回路の漏れ磁束を計測した。漏れ磁束の計測方法として、トランス1への通電中に、計測用コイルをトランスに近接させ、その計測用コイルに誘導される誘導電圧を測定した。
その結果、実施回路において、誘導電圧が、比較回路に対して1/4以下になり、実施回路では、トランス1の外部への漏れ磁束も著しく低減されることが確認できた。
以上のように、本実施形態によると、トランス1の1次巻線21と2次巻線22との間に追加コア5を設け、両巻線21,22間に磁束を通過させる第2閉磁路82を形成している。これにより、例えば、共振動作に必要な、所望の漏れインダクタンスLrを得ることができる。さらに、第2閉磁路82を通過する磁束は、コイル本体2の1次巻線21及び2次巻線22(素線)に鎖交しない。すなわち、従来技術のように、積極的にトランスの漏れインダクタンスを利用して共振動作を行う場合と比較して、トランス1の1次巻線21及び2次巻線22に鎖交する磁束量を著しく低減することができる。従来技術では、上記漏れ磁束がトランスの巻線に鎖交することにより、巻線に渦電流損が誘導され、巻線温度が上昇していたが、本実施形態の構成では、漏れ磁束を巻線に鎖交させることなく漏れインダクタンスLrが得られるので、そのような温度上昇を著しく低減することができる。
<その他の実施形態>
以上、本発明の好ましい実施形態及びその変形例について説明したが、本開示に係る技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え等を行った実施形態にも適用が可能である。また、上記実施形態説明した構成要素や以下において説明する構成要素を組み合わせて、新たな実施形態とすることも可能である。
例えば、上記実施形態では、コア4の中脚部42にボビン3を装着するものとしたが、これに限定されない。例えば、コア4の外脚部43に対してボビン3を装着する型式のトランスに対して本実施形態に係る技術を適用してもよく、同様の効果が得られる。
また、例えば、上記実施形態の構成において、コイル本体2は、1次巻線21及び2次巻線22が巻回されたボビン3を有するものとしたが、これに限定されない。例えば、ボビン3に巻回されていない1次巻線21を用意し、その外側を覆うように追加コア5を装着し、さらにその外側に2次巻線22を巻回するようにしてもよい。そのような構成にしても、図4と同様の第2閉磁路82が形成され、上記実施形態と同様の効果が得られる。
本発明に係るトランスは、トランスの発熱を大幅に低減することができるので、例えば、家庭やオフィス等で使用される電気機器、電源機器、電力変換装置等に用いるトランスとして極めて有用である。
A LLC共振回路
1 トランス
2 コイル本体
4 コア本体
5 追加コア
21 1次巻線
22 2次巻線
42 中脚部
43 外脚部

Claims (4)

  1. 複数の脚部及び前記複数の脚部間を連結する連結部を有し、前記複数の脚部と前記連結部とにより第1閉磁路を形成するコア本体と、
    前記コア本体の前記脚部に装着されるコイル本体とを備え、
    前記コイル本体は、径方向に互いに分離させた状態で前記脚部の周りに配置された1次巻線及び2次巻線と、前記1次巻線と前記2次巻線との間に周方向全体にわたって挟み込まれ、前記脚部及び前記連結部と組み合わされて第2閉磁路を形成する追加コアと、を備え
    前記追加コアは、磁性材料で形成されたコア部と、前記コア部よりも熱伝導体性の高い熱伝導部とが巻線の巻回方向に交互に配置されたシート状のコアである
    ことを特徴とするトランス。
  2. 請求項1に記載のトランスにおいて、
    前記コア本体の複数の脚部は、前記コイル本体が装着される中脚部と、該中脚部の両側において該中脚部と平行に延びる1対の外脚部とを有する
    ことを特徴とするトランス。
  3. 請求項2に記載のトランスにおいて、
    前記コイル本体は、前記1次巻線、前記追加コア及び前記2次巻線が巻回されたボビンを有し、前記ボビンが前記脚部に装着される
    ことを特徴とするトランス。
  4. 請求項1からのいずれか1項に記載のトランスと、スイッチング部と、共振コンデンサとを有し、直流入力電圧を前記スイッチング部に受け、該スイッチング部の出力を、前記共振コンデンサを介して前記トランスの1次巻線に与えて共振させる共振部と、
    前記トランスの2次巻線から得られる出力電圧を所定の直流出力電圧に変換して出力する変換部とを備えている
    ことを特徴とするLLC共振回路。
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