JP6904018B2 - 直流電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、低電圧大電流出力の直流電源装置に関する。
産業用の低電圧(数V〜数10V)、大電流(1000A以上)出力の直流電源装置はアルマイト処理、メッキ、金属加熱、溶接等に用いられる。大電流を出力するための一般的な回路構成は下記に示すとおりである。
たとえば、特許文献1は、直流電圧から高周波交流電圧を生成するインバータ回路と、インバータ回路により出力された交流電圧を変圧するトランスと、トランスにより変圧された交流電圧を整流する整流回路とを備える溶接機用電源装置の回路構成を開示する。このような溶接機用電源装置は、例えば、電極から溶接対象に大電流を流すスポット溶接やアーク溶接等に用いられる。トランスの二次側の整流回路としては、特許文献1に記載されるように、負側の出力端子が、トランスの二次側コイルの中間端子に接続されるセンタータップ方式の全波整流回路が一般的である。
低電圧大電流出力の電源装置では、トランスの二次電流が極めて大きいため、二次コイルの巻線は、一般的に厚い銅板から形成される。特に、センタータップ方式の整流回路では、二次コイルとして、正側及び負側の2つの巻線が必要であるため、トランスの大型化及び製造コストの増大の可能性がある。特に、溶接機用電源装置において溶接ロボットのアームにトランスを含む回路を搭載する場合、トランス質量の増加がシステム全体の性能や寿命に影響を及ぼす可能性がある。
一方、特許文献2は、トランスの二次側に接続された倍電流整流回路を備える車載溶接機用電源装置を開示する。倍電流整流回路は、出力電流が入力電流の2倍になる整流回路である。倍電流整流回路は、トランスの二次電流を低減させることができるため、トランスを小型化することができるが、リアクトルの数が増加してしまう。
特開2016−144303号公報 国際公開第2012/144249号
本発明は、上記問題点を鑑み、サイズ、質量及び製造コストを低減可能な低電圧大電流出力の直流電源装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様は、直流電圧を交流電圧に変換するインバータと、インバータにより変換された交流電圧を所定の交流電圧に変圧するトランスと、トランスにより変圧された交流電圧を整流する整流器と、整流器により整流された電流を負荷に出力する一対の第1電極及び第2電極とを備える電源装置であることを要旨とし、整流器は、トランスの二次コイルの両端のそれぞれと第1電極との間にそれぞれ接続された2つのリアクトルと、二次コイルの両端のそれぞれと第2電極との間のそれぞれに接続された2つの整流素子とを有する倍電流整流回路であり、2つのリアクトルの一方は、二次コイルの一端と第1電極との間を接続する第1配線で構成され、2つのリアクトルの他方は、二次コイルの他端と第1電極との間を接続する第2配線で構成され、2つのリアクトルの一方のインダクタンスは、第1配線の寄生インダクタンスであり2つのリアクトルの他方のインダクタンスは、第2配線の寄生インダクタンスであることを特徴とする。
本発明によれば、サイズ、質量及び製造コストを低減可能な低電圧大電流出力の直流電源装置を提供できる。
図1は、本発明の実施形態に係る電源装置の基本的な構成を説明する回路図である。 図2は、本発明の実施形態に係る電源装置の導体バーの形状を説明する模式的な側面図である。 図3は、図2のIII−III方向から見た断面図である。 図4は、本発明の実施形態に係る電源装置のトランスの二次側回路の配線方法を説明する模式的な回路図である。 図5は、センタータップ方式の全波整流回路を備える低電圧大電流出力の電源装置の動作を説明するための回路図である。 図6は、全波整流回路の入力電圧及び整流電圧の波形を図示した一例である。 図7は、本発明の実施形態に係る低電圧大電流出力の電源装置の倍電流整流回路の動作を説明するための回路図である。 図8は、倍電流整流回路の入力電圧及び整流電圧の波形を図示した一例である。 図9は、リアクトルの設計に用いる回路図である。 図10は、図9の回路図における入力電圧及び出力電流の波形を図示した一例である。 図11は、本発明の実施形態の第1変形例に係る電源装置の導体バーの形状を説明する模式的な側面図である。 図12は、本発明の実施形態の第2変形例に係る電源装置の導体バーの形状を説明する模式的な側面図である。 図13は、図11のXIII−XIII方向から見た断面図である。 図14は、本発明の他の実施形態に係る低電圧大電流出力の電源装置の基本的な構成を説明する回路図である。 図15は、本発明の他の実施形態に係る低電圧大電流出力の電源装置のトランスの二次側回路の配線方法を説明する模式的な回路図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付し、重複する説明を省略する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。
(低電圧大電流出力の電源装置)
本発明の実施形態に係る電源装置は、図1に示すように、変換器10と、インバータ20と、トランス30と、整流器40と、正電極51及び負電極52からなる一対の電極50と、コントローラ80とを備える。本実施形態に係る電源装置は、例えば、正電極51及び負電極52により電解液に電流を流してアルマイト処理やメッキ処理を行う装置、あるいは正電極51及び負電極52間に挟まれた被溶接物に大電流を流し、継手部に発生するジュール熱により被溶接物を溶接する抵抗溶接装置に適用可能である。
変換器10は、例えば商用電源の交流電力を直流電圧に変換してインバータ20に出力する。変換器10は、交流電力を直流電圧に整流する整流回路11と、整流回路11により整流された直流電圧を平滑してインバータ20に供給する平滑コンデンサ12とを備える。整流回路11は、例えばブリッジ接続されたダイオードを用いた全波整流回路を採用可能である。変換器10は、インバータ20に直流電圧を供給する定電圧源として機能する。
インバータ20は、変換器10から供給される直流電圧を、コントローラ80による制御に応じて所定の周波数を有する交流電圧に変換する。インバータ20は、例えば、4つのスイッチング素子P1〜P4から構成されるフルブリッジ回路を有する。変換器10の出力端子(平滑コンデンサ12の両端)には、2つのスイッチング素子P1,P2と、2つのスイッチング素子P3,P4とが、それぞれ直列に接続される。4つのスイッチング素子P1〜P4は、各主電極対の間にフリーホイールダイオードQ1〜Q4がそれぞれ逆並列に接続される。
高電位側のスイッチング素子P1及び低電位側のスイッチング素子P4と、高電位側のスイッチング素子P3及び低電位側のスイッチング素子P2とは、所定のスイッチング周波数で互い違いにオンオフを繰り返すようにコントローラ80から制御信号を入力される。これにより、インバータ20は、スイッチング素子P1,P2の間の接点と、スイッチング素子P3,P4の間の接点との間に交流電圧を生成する。
スイッチング素子P1〜P4のそれぞれは、例えば、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)等のトランジスタ、静電誘導サイリスタ(SIサイリスタ)やゲートターンオフサイリスタ(GTO)等のサイリスタを含む半導体スイッチング素子からなる。
トランス30は、インバータ20により変換された交流電圧を所定の交流電圧に変圧する。トランス30は、スイッチング素子P1,P2の間の接点と、スイッチング素子P3,P4の間の接点との間に接続された一次コイル31と、一次コイル31に入力された交流電圧を、一次コイル31との巻数比に応じた電圧に変圧して整流器40に出力する二次コイル32とを有する。一次コイル31及び二次コイル32は、互いに直流的に絶縁されている。
整流器40は、トランス30により変圧された交流電圧を整流する。整流器40は、二次コイル32の両端と正電極51との間のそれぞれに接続された2つのリアクトルL1,L2と、二次コイル32の両端と負電極52との間のそれぞれに接続された2つ整流素子D1,D2とを有する倍電流整流回路である。
即ち、リアクトルL1は、二次コイル32の一端である接点N1と正電極51との間に接続され、リアクトルL2は、二次コイル32の他端である接点N2と正電極51との間に接続される。整流素子D1は、接点N1と負電極52との間に接続され、整流素子D2は、接点N2と負電極52との間に接続される。整流素子D1,D2のそれぞれは、例えば半導体ダイオードからなる。この場合、各アノードは負電極52に接続され、各カソードは、接点N1,N2のそれぞれに接続される。
たとえば本回路を溶接機用電源装置に用いる場合、図2及び図3に示すように、リアクトルL1,L2は、トランス30と正電極51との間を電気的に接続する第1配線61及び第2配線62により構成される。図4に示すように、第1配線61は、接点N1と正電極51との間を接続し、第2配線62は、接点N2と正電極51との間を接続する。このように、2つのリアクトルL1,L2の各インダクタンスは、第1配線61の寄生インダクタンス及び第2配線62の寄生インダクタンスである。
図2及び図3に示すように、負電極52は、例えば、第3配線63及び第4配線64のそれぞれを介して、整流器40の2つの整流素子D1,D2のそれぞれに電気的に接続される。4つの配線61〜64のそれぞれは、銅等の金属材料からなり、L字型に屈曲された帯状の導体板(バスバー)を採用可能である。第1配線61及び第2配線62と、第3配線63及び第4配線64とは、それぞれ、互いに幅方向において隣り合うように配置される。
正電極51及び負電極52のそれぞれは、例えば概略として円筒状の金属からなる。正電極51は、上部を正電極ホルダ71に保持されて垂直に配置される。負電極52は、下部を負電極ホルダ72に保持されて、端面が正電極51の端面と対向するように垂直に配置される。正電極51及び負電極52は、被溶接物を互いの間に挟み込んだ状態で整流器40により整流された電流を被溶接物に出力する。
図2に示すように、第1配線61及び第2配線62と、正電極51と、負電極52と、第3配線63及び第4配線64とは、被溶接物を介して、ループ状の電流経路Kを構成する。第1配線61、第2配線62、第3配線63及び第4配線64は、概略としてループ状に配置されることにより、寄生インダクタンスが増加される。
トランス30と、整流器40の整流素子D1及び整流素子D2とは、例えば、図示を省略した溶接機の機体に収容される。第1配線61及び第2配線62は、二次コイル32の両端から正電極ホルダ71に到達するまで互いに離間して配置される。第3配線63及び第4配線64は、2つの整流素子D1及びD2から負電極ホルダ72に到達するまで互いに離間して配置される。正電極ホルダ71及び負電極ホルダ72は、他の部材を介して正電極51及び負電極52をそれぞれ保持するようにしてもよい。
ここで、図5に示すように、二次コイルにセンタータップを有するトランス30Pと、センタータップ方式の全波整流回路である整流回路40Pとを備える低電圧大電流出力の直流電源装置について説明する。整流回路40Pは、トランス30Pの二次コイルの一端(u端子)と接点Nとの間に接続された整流素子Duと、二次コイルの他端(v端子)と接点Nとの間に接続された整流素子Dvとを備える。トランス30Pのセンタータップ(c端子)は出力端子の負電極に接続され、接点NはリアクトルLpを介して出力端子の正電極に接続される。
トランス30Pの二次コイルの両端の電圧(u−v電圧)は、入力側の条件が等しい場合、本発明の実施形態に係る電源装置の二次コイル32の両端の電圧(u−v電圧)V2と等しい(図7参照)。図5及び図6に示すように、整流回路40Pの入力電圧は、センタータップと二次コイルの両端との各間の二次電圧(u−c電圧及びv−c電圧)V2u,V2vである。整流回路40Pの出力電圧は、センタータップと接点Nとの間の整流電圧Vrであり、電圧V2の1/2である。リアクトルLpは、図6に示すように、周期が1/2fの整流電圧Vrを平滑する。
図7に示すように、本発明の実施形態に係る電源装置の整流器40の入力電圧は、二次コイル32の両端間の二次電圧V2であり、出力電圧は、電極50間の出力電圧Voである。出力電圧Voは、接点N1が接点N2に対して正となる半サイクルにおいて、リアクトルL1の電圧と整流素子D1の整流電圧Vruとの和であり、他方の半サイクルにおいて、リアクトルL2の電圧と整流素子D2の整流電圧Vrvとの和である。リアクトルL1は、図8に示すように、周期が1/fの整流電圧Vruを平滑する。同様に、リアクトルL2も周期が1/fの整流電圧Vrvを平滑する。
したがって、本発明の実施形態に係る電源装置の整流器40のリアクトルL1,L2は、電流が等しい場合、整流回路40PのリアクトルLpに対して、周期及び値がそれぞれ2倍の電圧が印加される。即ち、リアクトルL1,L2のそれぞれは、リアクトルLpの概ね4倍のインダクタンスが必要であることが分かる。
また、センタータップ方式の整流回路40Pの入力電流は、2つの整流素子Du,Dvをそれぞれ流れるトランス30Pの二次電流I2u,I2vであり、出力電流Ioは、二次電流I2u,I2vの振幅に等しい。本発明の実施形態に係る電源装置の整流器40の入力電流は、トランス30の二次電流I2であり、出力電流Ioは、二次電流I2の振幅の2倍に等しい。
このように、出力電流Ioが等しい場合、本発明の実施形態に係る電源装置のトランス30の二次電流I2は、センタータップを有するトランス30Pの二次電流I2u,I2vそれぞれの1/2である。よって、トランス30は、センタータップが不要であることに加えてコイルに流れる電流が小さいため、トランス30Pに比べて構造の簡単化、軽量化及び小型化が可能である。
本発明の実施形態に係る電源装置の整流器40のリアクトルL1,L2にそれぞれ流れる電流IL1,IL2は、リアクトルLpに対して1/2であるが、個数が2つ必要である。よって、仮にリアクトルL1,L2のそれぞれがコイルで構成される場合、リアクトル分が大型化してしまうことになる。しかしながら、本発明の実施形態に係る電源装置は、リアクトルL1,L2が第1配線61及び第2配線62の寄生インダクタンスにより構成されるため、コイル等により構成されるリアクトルが不要であり、大型化することがない。
−リアクトル設計−
以下、図9及び図10を参照して、本発明の実施形態に係る電源装置におけるリアクトルL1,L2の設計方法の一例について説明する。入力電圧Vrは、図7における整流電圧Vru,Vrvのそれぞれに対応し、インダクタンスLを有するリアクトルは、リアクトルL1,L2のそれぞれに対応する。
簡単化のため、入力電圧Vrのデューティ比を0.5とすると、リアクトルに印加される電圧Vは、図9に示すように、電圧Vrと電圧Voとの差電圧となり、電圧Voに等しい。よって、電圧Voは式(1)のように表される。
Vo=(dIo/dt)L …(1)
式(1)及び図10に示すリプル電流ΔIから、リプル電流ΔIは、式(2)のように表される。
ΔI=Vo(1/2f・L) …(2)
よって、インダクタンスLは、式(3)のように表される。
L=Vo(2f・ΔI) …(3)
ΔIをIoに対して十分小さい値、例えば10%になる場合のインダクタンスLは、式(4)のように表される。
L=Vo(0.2f・Io) …(4)
すなわち、周波数fが高いほど必要なインダクタンスLは小さくなる。たとえば出力電圧Voを10V、出力電流Ioを10kA、周波数を5kHzとすると、インダクタンスLは、式(4)から1μHとなる。一般的に電線は、意図して巻線にされずとも、1mあたり約1μHの寄生インダクタンスを有する。このとき、第1配線61及び第2配線62は、接点N1,N2のそれぞれから互いに接続される接点まで概ね1mの長さを有すればリアクトルL1,L2として機能することができる。ただし、第1配線61及び第2配線62の間に磁気的な結合があると独立したインダクタンスとならず、上述の倍電流整流動作が正常に行われなくなるので、磁気的な結合が十分小さくなる構成とする。これはたとえば両者の間に距離を取った配置とする。
以上説明したように、本発明の実施形態に係る電源装置によれば、倍電流整流回路を採用したことにより、トランス30の構造の簡単化、軽量化及び小型化が実現される。また、リアクトルL1,L2が、第1配線61及び第2配線62の各寄生インダクタンスにより構成されるため、コイルにより構成されるリアクトルの数が増加することなく、大型化することがない。よって、本発明の実施形態に係る電源装置は、総合的なサイズ、質量及び製造コストを低減することができる。
また、本発明の実施形態に係る電源装置によれば、第1配線61及び第2配線62が、二次コイル32の両端から正電極51及び負電極52に到達するまで互いに離間する。このため、第1配線61及び第2配線62は、互いに独立したインダクタンスを有するリアクトルL1,L2として機能することができる。
また、本発明の実施形態に係る電源装置によれば、第1配線61及び第2配線62を2つの導体板で構成可能であるため、設計工程や部品の増加を抑制することができる。
また、本発明の実施形態に係る電源装置によれば、第1配線61及び第2配線62が、互いに面レベルが一致するように配置されることにより、互いに独立したインダクタンスを有することができる。即ち、第1配線61及び第2配線62は、厚さ方向ではなく幅方向において隣り合うため、互いに対向する面積が低減される。よって、第1配線61及び第2配線62は、互いの磁束(図3における矢印参照)の結合が低減され、独立したインダクタンスを増加することができる。
また、本発明の実施形態に係る電源装置によれば、コントローラ80が、インバータ20のスイッチング周波数を5kHz以上に設定する。上述の説明のように、Vo=10V、Io=10kAにおいて、周波数fが1kHzの場合、配線長が5m必要になってしまう。インバータ20が、変換器10から入力された直流電圧を5kHz以上の交流電圧に変換することにより、第1配線61及び第2配線62の長さが約1m未満となり、配線長の増加によるサイズ、質量及び製造コストの増加を低減することができる。
このように、本発明の実施形態に係る電源装置によれば、例えば、Vo=10V、Io=10kAにおいて、インバータ20のスイッチング周波数が5kHz以上である。よって、更に高速なスイッチングが可能なように、インバータ20の複数のスイッチング素子P1〜P4は、ワイドバンドギャップ半導体をそれぞれ含む複数の半導体スイッチング素子であってもよい。
(第1変形例)
上述の実施形態では、第1配線61及び第2配線62と、第3配線63及び第4配線64とは、それぞれ面レベルが互いに一致するように配置されるが、例示であり、面レベルが互いに異なるように配置されてもよい。例えば、図11に示すように、第1配線61及び第2配線62と、第3配線63及び第4配線64とのそれぞれは、水平方向に配置される箇所において面レベルが互いに異なるように配置される。
このように、第1配線61及び第2配線62と、第3配線63及び第4配線64とのそれぞれが、面レベルが互いに異なるように配置されることにより、幅方向において隣り合い、互いに近接する領域を更に低減することができる。これにより、第1配線61及び第2配線62と、第3配線63及び第4配線64とのそれぞれの間における磁束の結合を更に低減することができ、各インダクタンスを更に独立させることができる。
(第2変形例)
第1配線61、第2配線62、第3配線63及び第4配線64は、必ずしも屈曲された帯状の導体板である必要はない。第1配線61、第2配線62、第3配線63及び第4配線64は、図12及び図13に示すように、概略としてL字型の平面パターンを有する第1配線61a、第2配線62a、第3配線63a及び第4配線64aであってもよい。
第1配線61a、第2配線62a、第3配線63a及び第4配線64aのそれぞれは、例えば銅等の金属材料からなり、電流経路がなす鉛直な平面に対して平行に配置された帯状の導体板である。これにより、第1配線61a、第2配線62a、第3配線63a及び第4配線64aのそれぞれは、垂直方向における機械的強度を向上することができる。但し、第1配線61a及び第2配線62aと、第3配線63a及び第4配線64aとは、それぞれ厚さ方向において隣り合うため、互いの間の磁束の結合を低減するために、互いの間に所定の間隙を有する。
(その他の実施形態)
上記のように、本発明の実施形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、上述の実施形態において、整流器40が有する整流素子D1,D2は、接点N1,N2と正電極51との間に接続されるようにしてもよい。本発明の他の実施形態に係る電源装置の整流器40aは、図14に示すように、二次コイル32の両端と正電極51との間のそれぞれに接続された2つの整流素子D3,D4と、二次コイル32の両端と負電極52との間のそれぞれに接続された2つリアクトルL3,L4とを有する。整流器40aは、整流器40と同様に、トランス30により変圧された交流電圧を整流し、入力電流の2倍の出力電流を出力する倍電流整流回路である。
即ち、整流素子D3のアノードは接点N1に接続され、カソードは正電極51に接続される。整流素子D4のアノードは接点N2に接続され、カソードは正電極51に接続される。リアクトルL3は、二次コイル32の一端である接点N1と負電極52との間に接続され、リアクトルL4は、二次コイル32の他端である接点N2と負電極52との間に接続される。
リアクトルL3,L4は、例えば、図2及び図3に示すように、トランス30と負電極52との間を電気的に接続する第3配線63及び第4配線64により構成される。図15に示すように、第3配線63は、接点N1と負電極52との間を接続し、第4配線64は、接点N2と負電極52との間を接続する。このように、2つのリアクトルL3,L4の各インダクタンスは、第3配線63の寄生インダクタンス及び第4配線64の寄生インダクタンスである。
整流器40aが倍電流整流回路であることにより、トランス30の構造の簡単化、軽量化及び小型化が実現される。また、リアクトルL3,L4が、第3配線63及び第4配線64の各寄生インダクタンスにより構成されるため、コイルにより構成されるリアクトルの数が増加することなく、大型化することがない。よって、本発明の他の実施形態に係る電源装置は、総合的なサイズ、質量及び製造コストを低減することができる。
その他、上記の実施形態において説明される各構成を任意に応用した構成等、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
10 変換器
11 整流回路
12 平滑コンデンサ
20 インバータ
30 トランス
31 一次コイル
32 二次コイル
40,40a 整流器
50 電極
51 正電極
52 負電極
61,61a 第1配線
62,62a 第2配線
63,63a 第3配線
64,64a 第4配線
71 正電極ホルダ
72 負電極ホルダ
80 コントローラ
D1,D2,D3,D4 整流素子
L1,L2,L3,L4 リアクトル
P1,P2,P3,P4 スイッチング素子
Q1,Q2,Q3,Q4 フリーホイールダイオード

Claims (7)

  1. 直流電圧を交流電圧に変換するインバータと、
    前記インバータにより変換された交流電圧を所定の交流電圧に変圧するトランスと、
    前記トランスにより変圧された交流電圧を整流する整流器と、
    前記整流器により整流された電流を負荷に出力する一対の第1電極及び第2電極と、を備え、
    前記整流器は、前記トランスの二次コイルの両端のそれぞれと前記第1電極との間にそれぞれ接続された2つのリアクトルと、前記二次コイルの両端のそれぞれと前記第2電極との間のそれぞれに接続された2つの整流素子とを有する倍電流整流回路であり、
    前記2つのリアクトルの一方は、前記二次コイルの一端と前記第1電極との間を接続する第1配線で構成され、
    前記2つのリアクトルの他方は、前記二次コイルの他端と前記第1電極との間を接続する第2配線で構成され、
    前記一方のインダクタンスは、前記第1配線の寄生インダクタンスであり
    前記他方のインダクタンスは、前記第2配線の寄生インダクタンスであることを特徴とする直流電源装置。
  2. 前記第1配線及び前記第2配線は、前記二次コイルの両端から前記第1電極に到達するまで互いに離間して配置されることを特徴とする請求項1に記載の直流電源装置。
  3. 前記第1配線及び前記第2配線は、2つの導体板からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の直流電源装置。
  4. 前記第1配線及び前記第2配線は、互いの主面が同一の平面上に存在するように配置されることを特徴とする請求項3に記載の直流電源装置。
  5. 前記第1配線及び前記第2配線は、互いの主面が異なる平面上に平行に配置されることを特徴とする請求項3に記載の直流電源装置。
  6. 前記インバータは、直流電圧を5kHz以上の交流電圧に変換することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の直流電源装置。
  7. 前記インバータは、ワイドバンドギャップ半導体をそれぞれ含む複数の半導体スイッチング素子を有することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の直流電源装置。
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