JP5519562B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

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本発明は、DC−DCコンバータ等に用いられ、ダイオードのサージ電圧とコイルの導通損失を抑制して小型化を図ることができるスイッチング電源装置に関する。
従来、スイッチング電源装置として例えば特許文献1に記載のDC−DCコンバータがある。このDC−DCコンバータは、スイッチング素子Q1、チョークコイルL1、出力コンデンサC5、フライホイールダイオードD3、第1の巻線(一次巻線)T2A及び第2の巻線(二次巻線)T2Bを有する補助トランスT2を備えている。第1の巻線T2Aは、その一端がスイッチング素子Q1のドレインに接続され、この第1の巻線T2Aとスイッチング素子Q1とで直列回路を構成している。第1の巻線T2Aの他端は、ダイオードD3のアノード端に接続されており、ダイオードD3のカソード端子と直流電源Viの負極側端子に負荷R1が接続されている。コンデンサC5は負荷R1に並列に接続されている。また、第2の巻線T2Bの一端には、ダイオードD2のカソード端子が接続されて、第2の巻線T2BとダイオードD2とで直列回路が構成されており、第2の巻線T2Bの他端は直流電源Viの正極側端子に接続され、ダイオードD2のアノード端は直流電源Viの負極側端子に接続されている。
このように、スイッチング素子Q1とダイオードD3とを備えるスイッチング電源装置であり、ダイオードD3に直列に補助トランスT2の一次巻線T2Aが接続され、二次巻線T2Bに直列にダイオードD2が接続され、一次巻線T2Aの入力端とダイオードD2のアノード端とが直流電源Viに接続されている。この回路構成においては、ダイオードD3に掛かる電圧は、負荷R1に掛かる出力電圧と補助トランスT2のフライバック電圧との合計値でダイオードD2にてクランプされる。このクランプによりダイオードD3のリカバリー電流による損失を低減することができるようになっている。
特開2007−185072号公報
しかし、上記の特許文献1の装置においては、ダイオードD3に補助トランスT2の一次巻線T2Aを直列に接続するため、負荷R1が大電流を消費する装置である場合、ダイオードD3を流れる電流が大きくなり、このため、トランスT2の一次巻線T2Aの導通損失が大きくなるという問題が生じる。
また、トランスT2の磁性コアは磁気飽和しないように電流が大きくなる程に断面積を大きくしなければならないが、上記のように大電流が流れる負荷R1を接続することを想定すると、磁気コアの断面積を大きくしなければならず、その分トランスT2の全体サイズが大きくなり、この結果スイッチング電源装置が大型化するという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、巻線の導通損失を低減し、装置全体の小型化を図ることができるスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、直流電源と、この直流電源からの電流を断続するスイッチング素子と、このスイッチング素子を介して前記直流電源に逆バイアス状態に接続された整流素子と、この整流素子の入力端及び前記スイッチング素子の接続部分に一端が接続されたインダクタである誘導素子と、この誘導素子の他端と前記直流電源との間に接続され、前記誘導素子と伴に平滑化回路を形成する容量素子とを有し、前記容量素子の両端の出力電圧を前記整流素子又は前記平滑化回路で平滑化するスイッチング電源装置において、前記スイッチング素子のオフからオン時に前記整流素子に発生する所定レベルのサージ電圧に応じた電流を、前記出力電圧が一定に保持されるように流すサージ低減回路を備えることを特徴とする。
この構成によれば、整流素子にサージ電圧が発生した際に、サージ低減回路でそのサージ電圧に応じた電流を、スイッチング電源装置の出力電圧が一定に保持されるように流すので、サージ低減回路には、整流素子で発生するサージエネルギー分の電流しか流れない。このため、巻線の導通損失を低減でき、サージ低減回路の所要定格は出力電流の大きさには依存しないので、サージ低減回路を小型で済ませることができる。従って、スイッチング電源装置を小型化することが出来る。また、スイッチング電源装置が大電流を出力する場合も、サージ低減回路によってサージ電圧を抑制することができ、このようにサージ電圧が低いと低耐圧の整流素子、言い換えればオン電圧の低い整流素子が使用でき、これによって整流素子の導通損失を下げることができる。
請求項2に記載の発明は、直流電源と、この直流電源に一端が接続されたインダクタである誘導素子と、この誘導素子の他端に入力端が接続された整流素子と、この整流素子の出力端と前記直流電源との間に接続された容量素子と、この容量素子及び前記直流電源の間と、前記誘導素子及び前記整流素子の間とに接続され、前記直流電源からの電流を断続するスイッチング素子とを有するスイッチング電源装置において、前記スイッチング素子のオフからオン時に前記整流素子に発生する所定レベルのサージ電圧に応じた電流を、前記出力電圧が一定に保持されるように流すサージ低減回路を備えることを特徴とする。
この構成によれば、スイッチング素子がオフからオンになると、直流電源の電流が誘導素子及びスイッチング素子を介して直流電源に戻るループを流れ、この際、整流素子には容量素子の蓄積エネルギーによる逆電圧が印加されるので、整流素子は非導通状態へと遷移する。この場合、整流素子には逆回復動作によりサージ電圧が発生するので、サージ低減回路でそのサージ電圧に応じた電流を、スイッチング電源装置の出力電圧が一定に保持されるように流す。これによって、上記請求項1と同様の作用効果を得ることが出来る。
請求項3に記載の発明は、直流電源と、この直流電源からの電流を断続するスイッチング素子と、このスイッチング素子を介して前記直流電源に直列に接続されたインダクタである誘導素子と、この誘導素子と前記スイッチング素子との接続部分に出力端が接続された整流素子と、この整流素子の入力端と前記直流電源との間に接続された容量素子とを有するスイッチング電源装置において、前記スイッチング素子のオフからオン時に前記整流素子に発生する所定レベルのサージ電圧に応じた電流を、前記出力電圧が一定に保持されるように流すサージ低減回路を備えることを特徴とする。
この構成によれば、スイッチング素子がオフからオンになると、直流電源の電圧がスイッチング素子を介して整流素子の出力端に印加、つまり整流素子に逆電圧が印加されるので、整流素子は非導通状態へと遷移する。この場合、整流素子には逆回復動作によりサージ電圧が発生するので、サージ低減回路でそのサージ電圧に応じた電流を、スイッチング電源装置の出力電圧が一定に保持されるように流す。これによって、上記請求項1と同様の作用効果を得ることが出来る。
請求項4に記載の発明は、前記サージ低減回路は、前記誘導素子に磁気的に結合させたインダクタによる補助巻線と、この補助巻線に直列に接続されたダイオードによるクランプ素子とを備え、前記補助巻線における前記クランプ素子への接続端に対向する端が前記直流電源の正極側端子に接続され、前記クランプ素子における前記補助巻線への接続端に対向する端が前記直流電源の負極側端子に接続されて成ることを特徴とする。
この構成によれば、整流素子に所定レベルのサージ電圧が発生した際に、クランプ素子を導通状態としてそのサージ電圧に応じた電流をクランプ素子から補助巻線を介して直流電源へ回生することができる。
請求項5に記載の発明は、前記サージ低減回路は、前記誘導素子に磁気的に結合させたインダクタによる補助巻線と、この補助巻線に直列に接続されたダイオードによるクランプ素子とを備え、前記補助巻線における前記クランプ素子への接続端に対向する端が前記誘導素子と前記容量素子との接続部分に接続され、前記クランプ素子における前記補助巻線への接続端に対向する端が前記直流電源の負極側端子に接続されて成ることを特徴とする。
この構成によれば、整流素子に所定レベルのサージ電圧が発生した際に、クランプ素子を導通状態としてそのサージ電圧に応じた電流をクランプ素子から補助巻線を介してスイッチング電源装置の出力側へ流すことができる。
請求項6に記載の発明は、直流電源と、トランスと、前記直流電源と前記トランスの一次巻線との間に、当該一次巻線に順方向又は逆方向に電流が流れるように当該直流電源からの電流を切り替えるスイッチング回路と、前記トランスの二次巻線に接続された複数の整流素子を有するセンタータップ型の全波整流回路と、この全波整流回路の複数の整流素子のカソード端に接続されたインダクタである誘導素子と、この誘導素子と前記全波整流回路のセンタータップとの間に接続された容量素子とを有するスイッチング電源装置において、前記スイッチング回路による前記順方向又は逆方向への切り替え時に前記全波整流回路の何れかの整流素子に発生する所定レベルのサージ電圧に応じた電流を、前記出力電圧が一定に保持されるように流すサージ低減回路を備えることを特徴とする。
この構成によれば、スイッチング回路が一次巻線に流れる電流を順方向又は逆方向に切り替えた際に、全波整流回路の何れかの整流素子には逆回復動作によりサージ電圧が発生するので、サージ低減回路でそのサージ電圧に応じた電流を、スイッチング電源装置の出力電圧が一定に保持されるように流す。これによって、上記請求項1と同様の作用効果を得ることが出来る。
請求項7に記載の発明は、直流電源と、トランスと、前記直流電源と前記トランスの一次巻線との間に、当該一次巻線に順方向又は逆方向に電流が流れるように当該直流電源からの電流を切り替えるスイッチング回路と、前記トランスの二次巻線に接続された複数の整流素子を有するブリッジ型の全波整流回路と、この全波整流回路の複数の整流素子のアノード端に接続されたインダクタである誘導素子と、この誘導素子と前記全波整流回路の他の複数の整流素子のカソード端との間に接続された容量素子とを有するスイッチング電源装置において、前記スイッチング回路による前記順方向又は逆方向への切り替え時に前記全波整流回路の何れかの整流素子に発生する所定レベルのサージ電圧に応じた電流を、前記出力電圧が一定に保持されるように流すサージ低減回路を備えることを特徴とする。
この構成によれば、スイッチング回路が一次巻線に流れる電流を順方向又は逆方向に切り替えた際に、全波整流回路の何れかの整流素子には逆回復動作によりサージ電圧が発生するので、サージ低減回路でそのサージ電圧に応じた電流を、スイッチング電源装置の出力電圧が一定に保持されるように流す。これによって、上記請求項1と同様の作用効果を得ることが出来る。
請求項8に記載の発明は、前記サージ低減回路は、前記誘導素子に磁気的に結合させたインダクタによる補助巻線と、この補助巻線に直列に接続されたダイオードによるクランプ素子とを備え、前記補助巻線における前記クランプ素子への接続端に対向する端が前記直流電源の正極側端子に接続され、前記クランプ素子における前記補助巻線への接続端に対向する端が前記直流電源の負極側端子に接続されて成ることを特徴とする。
この構成によれば、整流素子に所定レベルのサージ電圧が発生した際に、クランプ素子を導通状態としてそのサージ電圧に応じた電流をクランプ素子から補助巻線を介して直流電源へ回生することができる。
請求項9に記載の発明は、前記サージ低減回路は、前記誘導素子に磁気的に結合させたインダクタによる補助巻線と、この補助巻線に直列に接続されたダイオードによるクランプ素子とを備え、前記補助巻線における前記クランプ素子への接続端に対向する端が前記誘導素子と前記容量素子との接続部分に接続され、前記クランプ素子における前記補助巻線への接続端に対向する端が前記直流電源の負極側端子又は前記センタータップに接続されて成ることを特徴とする。
この構成によれば、整流素子に所定レベルのサージ電圧が発生した際に、クランプ素子を導通状態としてそのサージ電圧に応じた電流をクランプ素子から補助巻線を介してスイッチング電源装置の出力側へ流すことができる。
請求項10に記載の発明は、前記サージ低減回路は、磁性コアに一次巻線及び二次巻線が巻回された補助トランスと、この補助トランスの一次巻線に接続された第2の容量素子と、前記補助トランスの二次巻線に直列に接続されたダイオードによるクランプ素子とを備え、前記補助トランスの一次巻線の一端が前記全波整流回路の複数の整流素子のカソード端に接続され、他端が第2の容量素子を介して当該全波整流回路のセンタータップに接続され、当該補助トランスの二次巻線における前記クランプ素子への接続端に対向する端が前記直流電源の正極側端子に接続され、前記クランプ素子における前記二次巻線への接続端に対向する端が前記直流電源の負極側端子に接続されて成ることを特徴とする。
この構成によれば、複数の整流素子の何れかに所定レベルのサージ電圧が発生した際に、クランプ素子を導通状態としてそのサージ電圧に応じた電流をクランプ素子から補助トランスの二次巻線を介して直流電源へ回生することができる。
請求項11に記載の発明は、前記サージ低減回路は、磁性コアに一次巻線及び二次巻線が巻回された補助トランスと、この補助トランスの一次巻線に接続された第2の容量素子と、前記補助トランスの二次巻線に直列に接続されたダイオードによるクランプ素子とを備え、前記補助トランスの一次巻線の一端が前記全波整流回路の複数の整流素子のカソード端に接続され、他端が第2の容量素子を介して当該全波整流回路のセンタータップに接続され、当該補助トランスの二次巻線における前記クランプ素子への接続端に対向する端が前記誘導素子と前記容量素子との接続部分に接続され、前記クランプ素子における前記二次巻線への接続端に対向する端が前記直流電源の負極側端子又は前記センタータップに接続されて成ることを特徴とする。
この構成によれば、複数の整流素子の何れかに所定レベルのサージ電圧が発生した際に、クランプ素子を導通状態としてそのサージ電圧に応じた電流をクランプ素子から補助トランスの二次巻線を介してスイッチング電源装置の出力側へ流すことができる。
請求項12に記載の発明は、前記サージ低減回路は、磁性コアに一次巻線及び二次巻線が巻回された補助トランスと、この補助トランスの一次巻線に接続された第2の容量素子と、前記補助トランスの二次巻線に直列に接続されたダイオードによるクランプ素子とを備え、前記補助トランスの一次巻線の一端が前記全波整流回路の複数の整流素子のカソード端に接続され、他端が第2の容量素子を介して当該全波整流回路の他の複数の整流素子のアノード端に接続され、当該補助トランスの二次巻線における前記クランプ素子への接続端に対向する端が前記直流電源の正極側端子に接続され、前記クランプ素子における前記二次巻線への接続端に対向する端が前記直流電源の負極側端子に接続されて成ることを特徴とする。
この構成によれば、複数の整流素子の何れかに所定レベルのサージ電圧が発生した際に、クランプ素子を導通状態としてそのサージ電圧に応じた電流をクランプ素子から補助トランスの二次巻線を介して直流電源へ回生することができる。
請求項13に記載の発明は、前記サージ低減回路は、磁性コアに一次巻線及び二次巻線が巻回された補助トランスと、この補助トランスの一次巻線に接続された第2の容量素子と、前記補助トランスの二次巻線に直列に接続されたダイオードによるクランプ素子とを備え、前記補助トランスの一次巻線の一端が前記全波整流回路の複数の整流素子のカソード端に接続され、他端が第2の容量素子を介して当該全波整流回路の他の複数の整流素子のアノード端に接続され、当該補助トランスの二次巻線における前記クランプ素子への接続端に対向する端が前記誘導素子と前記容量素子との接続部分に接続され、前記クランプ素子における前記二次巻線への接続端に対向する端が前記直流電源の負極側端子に接続されて成ることを特徴とする。
この構成によれば、複数の整流素子の何れかに所定レベルのサージ電圧が発生した際に、クランプ素子を導通状態としてそのサージ電圧に応じた電流をクランプ素子から補助トランスの二次巻線を介してスイッチング電源装置の出力側へ流すことができる。
従来のスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 本発明の第1実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 第1実施形態のスイッチング電源装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 第1実施形態のスイッチング電源装置における整流素子の最大電圧特性Vmにおける巻数比N2/N1と、整流素子13の電圧Vとの関係を示す図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 本発明の第2実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 本発明の第2実施形態の変形例に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 本発明の第3実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 本発明の第3実施形態の変形例に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 本発明の第4実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 本発明の第4実施形態の変形例に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 本発明の第5実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 本発明の第5実施形態の変形例に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 本発明の第6実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 本発明の第6実施形態の変形例に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 本発明の第7実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 本発明の第7実施形態の変形例に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。但し、本明細書中の全図において相互に対応する部分には同一符号を付し、重複部分においては後述での説明を適時省略する。
(第1実施形態)
図2は、本発明の第1実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。スイッチング電源装置10は、直流電源11と、スイッチング素子12と、ダイオードによる整流素子13と、インダクタによる誘導素子16a及びコンデンサによる容量素子17を有する平滑化回路14と、ダイオードによるクランプ素子15及びインダクタによる補助巻線16bによるサージ低減回路18とを備えて構成されている。
スイッチング電源装置10の回路構成は、直流電源11にスイッチング素子12を介して、出力電圧Voutを直流に平滑化する整流素子13が逆バイアス状態に接続されている。スイッチング素子12は直流電源11の正極側端子と整流素子13のカソード端側との間に接続され、直流電源11からの電流を断続するものである。スイッチング素子12と整流素子13との接続部分には誘導素子16aの一端が接続され、誘導素子16aの他端と、直流電源11の負極側端子との間には容量素子17が接続されている。この容量素子17の両端の出力電圧Voutが図示せぬ負荷に供給される。更に、補助巻線16bは、誘導素子16aと同一の磁性コアに巻回されており、補助巻線16bの一端がクランプ素子15のカソード端に接続され、他端が直流電源11の正極側端子に接続されている。クランプ素子15のアノード端は直流電源11の負極側端子に接続されている。
このスイッチング電源装置10の特徴は、誘導素子16aに補助巻線16bを磁気的に結合し、この補助巻線16bにクランプ素子15を直列に接続し、整流素子13に所定レベルのサージ電圧が発生した際に、クランプ素子15を導通状態としてそのサージ電圧に応じた電流をクランプ素子15から補助巻線16bを介して直流電源11へ回生し、これによりサージ電圧を抑制して出力電圧Voutを一定電圧に保持するようにした点にある。
このようにサージ電圧を抑制して出力電圧Voutを一定に保持する際のスイッチング電源装置10の動作を、図3を参照して説明する。
図3の時刻t1〜t2間において、(a)に示すようにスイッチング素子12がオフ(OFF)となっている場合、整流素子13には、誘導素子16aからの順方向電圧が容量素子17を介して印加され、これによって(b)に示すように整流素子13が導通状態となって電流が流れる。従って、(c)に示すように整流素子13の電圧は0Vとなる。この際、クランプ素子15には、補助巻線16bを介して直流電源11からの逆電圧が印加されるのでクランプ素子15は非導通状態のままであり、(d)に示すように電流は流れない。
また、スイッチング素子12がオフの場合、誘導素子16aの蓄積エネルギーに応じた電流が、容量素子17及び整流素子13を通って誘導素子16aに戻るループを流れるので、この際、(e)に示すように誘導素子16aの直流電源11側である一次側の電圧は、容量素子42により出力電圧Voutの電位に一定に保持される。従って、誘導素子16aの一次側電流は(f)に示すように略一定状態に流れる。つまり、出力側の容量素子17の両端に接続される図示せぬ負荷には、誘導素子16aに蓄積されたエネルギーが整流素子13を介して供給される。
次に、時刻t2において、(a)に示すようにスイッチング素子12がオン(ON)になると、整流素子13には直流電源11から逆電圧が印加され、(b)に示すように整流素子13は非導通状態へと遷移して電流が流れなくなる。このように整流素子13に逆バイアスが与えられた際に、整流素子13に蓄積されたキャリヤによって通電が可能となる逆回復動作により、整流素子13には逆方向に電流(リカバリー電流)が流れる。この逆回復動作に起因して整流素子13には直流電源11の入力電圧Vinを超える高い逆電圧が加わろうとする。
ここで、整流素子13の印加電圧=出力電圧Vout+誘導素子16aの一次側電圧である。出力電圧Voutの時間変化は電流の時間変化に対して十分に小さく、出力電圧Voutは一定とみなせるので、誘導素子16aの電圧変動を低減すれば整流素子13に印加される電圧の変動を低減することができる。
本実施形態では、誘導素子16aの巻数(一次側巻数)をN1、補助巻線16bの巻数(二次側巻数)をN2とした場合、補助巻線16bの巻数N2と補助巻線16bの固定電圧Vc(=Vin)は、次式(1)の条件を満たすように設定されている。
Vc/(Vp−Vout)<N2/N1<Vc/(Vin−Vout)…(1)
但し、Vpはサージ低減回路18が無い場合の整流素子13の最大サージ電圧である。
クランプ素子15は、誘導素子16aの入出力側(一次側と二次側)の電位差が、図3(e)の時刻t2〜t3間に示す(Vin−Vout)を超えた際に補助巻線16bにVin=Vcを超える電圧が発生すれば、導通状態となって電流が流れるようになっている。従って、整流素子13の印加電圧が入力電圧Vinを超えた時、即ち、(e)の時刻t2〜t3間に示す誘導素子16aの一次側電圧>Vin−Voutを超えた時に、クランプ素子15が導通するように設定されている。この際の巻数比N2/N1はVc/(Vin−Vout)となる。
ここで、図4に整流素子13の最大電圧特性Vmにおける巻数比N2/N1と、整流素子13の電圧Vとの関係を示す。図4に示すように、巻数比N2/N1は、最大サージ電圧Vp発生時のVc/(Vp−Vout)の場合の巻数比よりも大きくすればよく、入力電圧Vin印加時のVc/(Vin−Vout)の場合の巻数比よりも小さければよい。即ち、巻数比N2/N1は、有効範囲eで示すように、Vc/(Vp−Vout)とVc/(Vin−Vout)との間の巻数比であれば、整流素子13の印加電圧が入力電圧Vinを超えた時に、誘導素子16aの一次側電圧がVin−Voutを超えてクランプ素子15が導通する。
従って、整流素子13の印加電圧が入力電圧Vinを超えた時、即ち、図3(e)の時刻t2に示す誘導素子16aの一次側電圧>Vin−Voutの時に、(d)に示すようにクランプ素子15が導通して電流が流れる。この電流は、整流素子13の逆回復動作に起因するサージ電圧による電流なので時刻t3に向かうに従い徐々に減少して0に至る。
このように、整流素子13の印加電圧が入力電圧Vinを超えると、補助巻線16bを介してクランプ素子15が導通状態となり、これにより補助巻線16bの電圧がVc、即ち直流電源11の電圧Vinに固定される。この際、誘導素子16aの一次側電圧はVin−Voutに固定され、整流素子13には入力電圧Vinを超える電圧は印加されない。この際、整流素子13の逆回復動作に伴う入力電圧Vinを超えるサージエネルギーは、クランプ素子15を介して補助巻線16bの固定電圧Vcを供給する直流電源11に回生される。負荷にはスイッチング素子12を介して直流電源11よりエネルギーが供給される。
このように第1実施形態のスイッチング電源装置10によれば、サージ低減回路18の補助巻線16b及びダイオードによるクランプ素子15には、整流素子13で発生するサージエネルギー分の電流しか流れず、補助巻線16b及びクランプ素子15の所要定格は出力電流の大きさには依存しないので、それら補助巻線16b及びクランプ素子15を小型で済ませることが出来る。従って、そのような小型の補助巻線16bを既存の誘導素子16aに磁気的に結合し、この補助巻線16bに小型のクランプ素子15を直列接続してサージ低減回路18を構成するだけなので、スイッチング電源装置10を小型化することが出来る。
また、スイッチング電源装置10が大電流を出力する場合も、サージ低減回路18によってサージ電圧を抑制することができる。ここで、整流素子13のオン電圧は耐圧で決まり、耐圧が高いほどに素子がオン電圧も高くなる。従ってサージ電圧が高いほどに高耐圧の整流素子13が必要となる。この逆にサージ電圧が低いと低耐圧の整流素子13が使用できる。つまり、本実施形態ではサージ低減回路18により所定レベル以上のサージ電圧が発生しないようにしたので、オン電圧の低い整流素子13が使用でき、これによって整流素子13の導通損失を下げることが出来る。
(第1実施形態の変形例)
図5は、本発明の第1実施形態の変形例に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。この変形例のスイッチング電源装置10Aが、上述のスイッチング電源装置10と異なる点は、クランプ素子15が直列に一端に接続された補助巻線16bの他端を、誘導素子16aと容量素子17との接続部分に接続して構成したことにある。
つまり、このスイッチング電源装置10Aによれば、整流素子13に所定レベルのサージ電圧が発生した際に、クランプ素子15を導通状態としてそのサージ電圧に応じた電流をクランプ素子15から補助巻線16bを介して容量素子17の両端の出力側(スイッチング電源装置10Aの出力側)へ流し、これによりサージ電圧を抑制して出力電圧Voutを一定電圧に保持するようになっている。従って、スイッチング電源装置10Aにおいても上述したスイッチング電源装置10と同様な効果を得ることが出来る。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。スイッチング電源装置20は、直流電源11と、誘導素子16aと、スイッチング素子12と、整流素子13と、容量素子17と、クランプ素子15及び補助巻線16bによるサージ低減回路18とを備えて構成されている。
スイッチング電源装置20の回路構成は、直流電源11の正極側端子に誘導素子16aを介して整流素子13のアノード端が接続され、整流素子13のカソード端と直流電源11の負極側端子との間に容量素子17が接続されている。この容量素子17と直流電源11の負極側端子との間と、誘導素子16aと整流素子13との間とにスイッチング素子12が接続されている。また、誘導素子16aと同一の磁性コアに補助巻線16bが巻回されており、補助巻線16bの一端がクランプ素子15のカソード端に接続され、他端が直流電源11の正極側端子に接続されている。クランプ素子15のアノード端は直流電源11の負極側端子に接続されている。
このスイッチング電源装置20においては、スイッチング素子12がオフの場合に、直流電源11の電圧Vinに応じた電流が、誘導素子16a、整流素子13、容量素子17を介して直流電源11の負極側端子に戻るループを流れる。即ち、整流素子13には、誘導素子16aからの順方向電圧が印加されるので整流素子13が導通状態となって電流が流れ、この際、クランプ素子15には、補助巻線16bを介して直流電源11からの逆電圧が印加されるのでクランプ素子15は非導通状態のままである。
一方、スイッチング素子12がオンになると、直流電源11の電圧Vinに応じた電流が、誘導素子16a、スイッチング素子12を介して直流電源11の負極側端子に戻るループを流れる。この際、整流素子13には容量素子17の蓄積エネルギーによる逆電圧が印加され、整流素子13は非導通状態へと遷移する。このように逆バイアスが与えられると整流素子13には逆回復動作によりサージ電圧が発生する。このサージ電圧による整流素子13の印加電圧が入力電圧Vinを超えると、クランプ素子15が導通する。この導通により整流素子13の逆回復動作に伴う入力電圧Vinを超えるサージエネルギーが、クランプ素子15を介して補助巻線16bに電圧Vin(=Vc)を供給する直流電源11に回生される。この回生電流は、整流素子13の逆回復動作に起因するサージ電圧による電流なので徐々に減少して0に至る。
このように第2実施形態のスイッチング電源装置20においても、整流素子13に所定レベルのサージ電圧が発生した際に、クランプ素子15を導通状態としてそのサージ電圧に応じた電流をクランプ素子15から補助巻線16bを介して直流電源11の正極側端子へ流し、これによりサージ電圧を抑制して出力電圧Voutを一定電圧に保持することが出来る。従って、上述した第1実施形態と同様な効果を得ることが出来る。
(第2実施形態の変形例)
図7は、本発明の第2実施形態の変形例に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。この変形例のスイッチング電源装置20Aが、上述のスイッチング電源装置20と異なる点は、クランプ素子15が直列に一端に接続された補助巻線16bの他端を、整流素子13のカソード端と容量素子17との接続部分に接続して構成したことにある。
つまり、スイッチング電源装置20Aによれば、整流素子13に所定レベルのサージ電圧が発生した際に、クランプ素子15を導通状態としてそのサージ電圧に応じた電流をクランプ素子15から補助巻線16bを介して容量素子17の両端の出力側(スイッチング電源装置20Aの出力側)へ流し、これによりサージ電圧を抑制して出力電圧Voutを一定電圧に保持することができる。従って、スイッチング電源装置20Aにおいても上述したスイッチング電源装置20と同様な効果を得ることが出来る。
(第3実施形態)
図8は、本発明の第3実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。スイッチング電源装置30は、直流電源11と、スイッチング素子12、誘導素子16aと、整流素子13と、容量素子17と、クランプ素子15及び補助巻線16bによるサージ低減回路18とを備えて構成されている。
スイッチング電源装置30の回路構成は、直流電源11にスイッチング素子12を介して誘導素子16aが直列に接続され、スイッチング素子12と誘導素子16aとの接続部分に整流素子13のカソード端が接続され、整流素子13のアノード端と直流電源11の負極側端子との間に容量素子17が接続されている。また、誘導素子16aと同一の磁性コアに補助巻線16bが巻回されており、補助巻線16bの一端がクランプ素子15のカソード端に接続され、他端が直流電源11の正極側端子に接続されている。クランプ素子15のアノード端は直流電源11の負極側端子に接続されている。
このスイッチング電源装置30においては、スイッチング素子12がオフの場合に、誘導素子16aの蓄積エネルギーによる電流が、容量素子17を介して整流素子13のアノード端に供給され、これにより導通状態となった整流素子13から誘導素子16aへ戻るループを流れる。この際、クランプ素子15には、補助巻線16bを介して直流電源11からの逆電圧が印加されるのでクランプ素子15は非導通状態のままである。
一方、スイッチング素子12がオンになると、直流電源11の電圧Vinに応じた電流が整流素子13のカソード端に印加、つまり逆電圧が印加されるので、整流素子13は非導通状態へと遷移し、この際の逆回復動作によりサージ電圧が発生する。このサージ電圧による整流素子13の印加電圧が入力電圧Vinを超えると、クランプ素子15が導通する。この導通により整流素子13の入力電圧Vinを超えるサージエネルギーが、クランプ素子15を介して補助巻線16bに電圧Vin(=Vc)を供給する直流電源11に回生される。この回生電流は、整流素子13の逆回復動作に起因するサージ電圧による電流なので徐々に減少して0に至る。
このように第3実施形態のスイッチング電源装置30においても、整流素子13に所定レベルのサージ電圧が発生した際に、クランプ素子15を導通状態としてそのサージ電圧に応じた電流をクランプ素子15から補助巻線16bを介して直流電源11の正極側端子へ流し、これによりサージ電圧を抑制して出力電圧Voutを一定電圧に保持することが出来る。従って、上述した第1実施形態と同様な効果を得ることが出来る。
(第3実施形態の変形例)
図9は、本発明の第3実施形態の変形例に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。この変形例のスイッチング電源装置30Aが、上述のスイッチング電源装置30と異なる点は、クランプ素子15が直列に一端に接続された補助巻線16bの他端を、整流素子13のアノード端と容量素子17との接続部分に接続して構成したことにある。
つまり、スイッチング電源装置30Aによれば、整流素子13に所定レベルのサージ電圧が発生した際に、クランプ素子15を導通状態としてそのサージ電圧に応じた電流をクランプ素子15から補助巻線16bを介して容量素子17の両端の出力側(スイッチング電源装置30Aの出力側)へ流し、これによりサージ電圧を抑制して出力電圧Voutを一定電圧に保持することができる。従って、スイッチング電源装置30Aにおいても上述したスイッチング電源装置30と同様な効果を得ることが出来る。
(第4実施形態)
図10は、本発明の第4実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。スイッチング電源装置40は、直流電源11と、4つのスイッチング素子12a〜12dを有するスイッチング回路12−1と、磁性コアに一次巻線42aと直列接続された二次巻線42b,42cとが巻回された絶縁トランス42と、直列接続された二次巻線42b,42cの両端に各々整流素子13a,13bが接続されたセンタータップ方式の全波整流回路13−1と、誘導素子16aと、容量素子17と、クランプ素子15及び補助巻線16bによるサージ低減回路18とを備えて構成されている。
スイッチング電源装置40の回路構成は、直流電源11の両端に直列接続されたスイッチング素子12a,12bと、直列接続された2つのスイッチング素子12c,12dとが並列に接続されている。一方の直列のスイッチング素子12a,12bの間と、他方の直列のスイッチング素子12c,12dの間とに絶縁トランス42の一次巻線42aが接続され、直列接続の二次巻線42b,42cの一端に整流素子13aのアノード端が接続され、他端に整流素子13bのアノード端が接続され、各整流素子13a,13bのカソード端は誘導素子16aの一端に接続されている。更に、各二次巻線42b,42cのセンタータップである中性線(又は中性点)と誘導素子16aの他端との間に容量素子17が接続されている。
また、誘導素子16aと同一の磁性コアに補助巻線16bが巻回されており、補助巻線16bの一端がクランプ素子15のカソード端に接続され、他端が直流電源11の正極側端子に接続されている。クランプ素子15のアノード端は直流電源11の負極側端子に接続されている。
なお、スイッチング回路12−1において、一方の対角位置のスイッチング素子12a,12dを第1組のスイッチング素子12a,12d、他方の対角位置のスイッチング素子12c,12bを第2組のスイッチング素子12c,12bという。また、直列接続された二次巻線42b,42cのうち、中性点から図面に向かって上方を第1二次巻線42b、下方を第2二次巻線42cという。
このスイッチング電源装置40においては、各スイッチング素子12a〜12dがオフの状態から第1組のスイッチング素子12a,12dがオンになると、直流電源11の正極側端子から電流がスイッチング素子12aを介して一次巻線42aを流れ、更にスイッチング素子12dを介して直流電源11の負極側端子に戻るといった方向に流れる。この場合の一次巻線42aに流れる電流の方向を順方向とする。この順方向に流れる電流に応じて絶縁トランス42の二次側では、中性点から第1二次巻線42bを介して整流素子13aに順方向電流が流れ、更に誘導素子16a及び容量素子17を介して中性点に戻るループに電流が流れる。
第1組のスイッチング素子12a,12dがオフ、第2組のスイッチング素子12c,12bがオンになると、直流電源11の正極側端子から電流がスイッチング素子12cを介して一次巻線42aに上記とは逆方向に流れ、更にスイッチング素子12bを介して直流電源11の負極側端子に戻るといった方向に流れる。この場合の一次巻線42aに流れる電流の方向を逆方向とする。この逆方向に流れる電流に応じて絶縁トランス42の二次側では、中性点から第2二次巻線42cを介して整流素子13bに順方向電流が流れ、更に、誘導素子16a及び容量素子17を介して中性点に戻るループに流れる。
ここで、第2組のスイッチング素子12c,12bがオンからオフとなり、第1組のスイッチング素子12a,12dがオフからオンになったとする。この場合、第1二次巻線42bに接続された整流素子13aは導通状態となって順方向電流が流れる。この際、第2二次巻線42cに接続された整流素子13bには逆バイアスがかかるので非導通状態へと遷移し、この際の逆回復動作によりサージ電圧が発生する。このサージ電圧による整流素子13bの電圧が2×Vin/n(n:トランス42の巻数比)を超えると、補助巻線16bを介してクランプ素子15が導通状態となる。この導通により整流素子13bの2×Vin/nを超えるサージエネルギーが、クランプ素子15を介して補助巻線16bに電圧Vin(=Vc)を供給する直流電源11に回生される。この回生電流は、整流素子13bの逆回復動作に起因するサージ電圧による電流なので徐々に減少して0に至る。
この逆に、第1組のスイッチング素子12a,12dがオフ、第2組のスイッチング素子12c,12bがオンになったとする。この場合、第2二次巻線42cに接続された整流素子13bが導通状態となって順方向電流が流れる。この際、第1二次巻線42bに接続された整流素子13aには逆バイアスがかかるので逆回復動作によりサージ電圧が発生する。このサージ電圧による整流素子13aの電圧が2×Vin/nを超えると、補助巻線16bを介してクランプ素子15が導通状態となって補助巻線16bを介して直流電源11に電流が回生される。この回生電流は、整流素子13aの逆回復動作に起因するサージ電圧による電流なので徐々に減少して0に至る。
このように第4実施形態のスイッチング電源装置40においても、整流素子13a又は13bに所定レベルのサージ電圧が発生した際に、クランプ素子15を導通状態としてそのサージ電圧に応じた電流をクランプ素子15から補助巻線16bを介して直流電源11の正極側端子へ流し、これによりサージ電圧を抑制して出力電圧Voutを一定電圧に保持することが出来る。従って、上述した第1実施形態と同様な効果を得ることが出来る。
(第4実施形態の変形例)
図11は、本発明の第4実施形態の変形例に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。この変形例のスイッチング電源装置40Aが、上述のスイッチング電源装置40と異なる点は、クランプ素子15が直列に一端に接続された補助巻線16bの他端を誘導素子16aと容量素子17との接続部分に接続し、クランプ素子15のアノード端を絶縁トランス42の二次側の中性線に接続して構成したことにある。
つまり、スイッチング電源装置40Aによれば、整流素子13a又は13bに所定レベルのサージ電圧が発生した際に、クランプ素子15を導通状態としてそのサージ電圧に応じた電流をクランプ素子15から補助巻線16bを介して容量素子17の両端の出力側(スイッチング電源装置40Aの出力側)へ流し、これによりサージ電圧を抑制して出力電圧Voutを一定電圧に保持することができる。従って、スイッチング電源装置40Aにおいても上述したスイッチング電源装置40と同様な効果を得ることが出来る。
なお、スイッチング電源装置40Aでは、クランプ素子15のアノード端が絶縁トランス42の中性線に接続される構成としたが、そのアノード端が直流電源11の負極側端子に接続される構成であっても良い。
(第5実施形態)
図12は、本発明の第5実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。このスイッチング電源装置50が、上述のスイッチング電源装置40と異なる点は、上記の全波整流回路13−1をブリッジ型の全波整流回路13−2とし、絶縁トランス42を二次側にセンタータップを備えないタイプの絶縁トランス51とした点にある。
このような構成においては、第2組のスイッチング素子12c,12bがオフ、第1組のスイッチング素子12a,12dがオンになった場合、直流電源11の正極側端子から電流がスイッチング素子12aを介して一次巻線51aに順方向に流れる。これに応じて二次巻線51bにその逆方向に電流が流れ、この電流が整流素子13aに順方向に流れ、更に誘導素子16a及び容量素子17を介して整流素子13dに順方向電流が流れて二次巻線51bに戻るループに流れる。この際の整流素子13a,13dを第1組とする。
一方、第1組のスイッチング素子12a,12dがオフ、第2組のスイッチング素子12c,12bがオンになった場合、直流電源11の正極側端子から電流がスイッチング素子12cを介して一次巻線51aに上記とは逆方向に流れる。これに応じて二次巻線51bにその逆方向に電流が流れ、この電流が整流素子13cに順方向に流れ、更に、誘導素子16a及び容量素子17を介して整流素子13bに順方向電流が流れて二次巻線51bに戻るループに流れる。この際の整流素子13c,13bを第2組とする。
ところで、第2組のスイッチング素子12c,12bがオフ、第1組のスイッチング素子12a,12dがオンになった場合、二次巻線51bに接続された第1組の整流素子13a,13dに順方向電流が流れるが、この際、同二次巻線51bに接続された第2組の整流素子13c,13bには逆バイアスがかかるので逆回復動作によりサージ電圧が発生する。このサージ電圧による第2組の整流素子13c,13bの電圧がVin/nを超えると、補助巻線16bを介してクランプ素子15が導通状態となり、第2組の整流素子13c,13bのVin/nを超えるサージエネルギーが、クランプ素子15を介して補助巻線16bに電圧Vin(=Vc)を供給する直流電源11に回生される。
この逆に、第1組のスイッチング素子12a,12dがオフ、第2組のスイッチング素子12c,12bがオンになった場合、二次巻線51bに接続された第2組の整流素子13c,13bに順方向電流が流れるが、第1組の整流素子13a,13dには逆バイアスがかかるので逆回復動作によりサージ電圧が発生する。このサージ電圧による第1組の整流素子13a,13dの電圧がVin/nを超えると、補助巻線16bを介してクランプ素子15が導通状態となり、第1組の整流素子13a,13dのVin/nを超えるサージエネルギーが、クランプ素子15を介して直流電源11に回生される。
つまり、スイッチング電源装置50によれば、第1組の整流素子13a,13b又は第2組の整流素子13c,13bに所定レベルのサージ電圧が発生した際に、クランプ素子15を導通状態としてそのサージ電圧に応じた電流をクランプ素子15から補助巻線16bを介して容量素子17の両端の出力側(スイッチング電源装置50の出力側)へ流し、これによりサージ電圧を抑制して出力電圧Voutを一定電圧に保持することができる。従って、スイッチング電源装置50においても上述したスイッチング電源装置40と同様な効果を得ることが出来る。
(第5実施形態の変形例)
図13は、本発明の第5実施形態の変形例に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。この変形例のスイッチング電源装置50Aが、上述のスイッチング電源装置50と異なる点は、クランプ素子15が直列に一端に接続された補助巻線16bの他端を誘導素子16aと容量素子17との接続部分に接続したことにある。
つまり、スイッチング電源装置50Aによれば、第1組の整流素子13a,13b又は第2組の整流素子13c,13bに所定レベルのサージ電圧が発生した際に、クランプ素子15を導通状態としてそのサージ電圧に応じた電流をクランプ素子15から補助巻線16bを介して容量素子17の両端の出力側(スイッチング電源装置50Aの出力側)へ流し、これによりサージ電圧を抑制して出力電圧Voutを一定電圧に保持することができる。従って、スイッチング電源装置50Aにおいても上述したスイッチング電源装置50と同様な効果を得ることが出来る。
(第6実施形態)
図14は、本発明の第6実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。スイッチング電源装置60が、上述の図10に示したスイッチング電源装置40と異なる点は、スイッチング電源装置40のサージ低減回路18に代え、サージ低減回路18−1を備えて構成したことにある。
サージ低減回路18−1は、磁性コアに一次巻線62a及び二次巻線62bが巻回された補助トランス62と、容量素子63と、クランプ素子15とを備えて構成されている。補助トランス62の一次巻線62aの一端が整流素子13a及び13bのカソード端同士の接続部分と誘導素子16aとの間に接続され、他端がトランス62の一次巻線62aの短絡防止用の容量素子63を介して絶縁トランス42の二次側の中性点と容量素子17の他端との間に接続されている。更に、補助トランス62の二次巻線62bの一端が直流電源11の正極側端子に接続され、他端がクランプ素子15のカソード端に接続され、クランプ素子15のアノード端が直流電源11の負極側端子に接続されている。
このような構成のスイッチング電源装置60においては、整流素子13a又は整流素子13bに逆バイアスがかかって逆回復動作によりサージ電圧が発生した際に、補助トランス62の二次巻線62bを介してクランプ素子15が導通状態となる。この導通によりサージエネルギーが、クランプ素子15を介して二次巻線62bに電圧Vin(=Vc)を供給する直流電源11に回生される。この回生電流は、整流素子13a又は13bの逆回復動作に起因するサージ電圧による電流なので徐々に減少して0に至る。
このように第6実施形態のスイッチング電源装置60においても、整流素子13a又は13bに所定レベルのサージ電圧が発生した際に、クランプ素子15を補助トランス62の二次巻線62bを介して導通状態としてそのサージ電圧に応じた電流をクランプ素子15から二次巻線62bを介して直流電源11の正極側端子へ流し、これによりサージ電圧を抑制して出力電圧Voutを一定電圧に保持することが出来る。従って、上述した第1実施形態と同様な効果を得ることが出来る。
また、平滑化回路14が多段化されて誘導素子16aが複数備えられた場合でも、補助トランス62の数は1個で済む。何故なら、補助トランス62は、その一次巻線62aが、誘導素子16aと整流素子13a及び13bのカソード端接続部分との間に接続されており、二次巻線62bにクランプ素子15が接続された構成となるため、誘導素子16aが複数となった場合でも、それら誘導素子16aを1つの補助トランス62に接続すればよいからである。
(第6実施形態の変形例)
図15は、本発明の第6実施形態の変形例に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。この変形例のスイッチング電源装置60Aが、上述のスイッチング電源装置60と異なる点は、クランプ素子15が直列に一端に接続された補助トランス62の二次巻線62bの他端を誘導素子16aと容量素子17との接続部分に接続し、クランプ素子15のアノード端を絶縁トランス42の二次側の中性線に接続して構成したことにある。
つまり、スイッチング電源装置60Aによれば、整流素子13a又は13bに所定レベルのサージ電圧が発生した際に、クランプ素子15を導通状態としてそのサージ電圧に応じた電流をクランプ素子15から補助トランス62の二次巻線62bを介して容量素子17の両端の出力側(スイッチング電源装置60Aの出力側)へ流し、これによりサージ電圧を抑制して出力電圧Voutを一定電圧に保持することができる。従って、スイッチング電源装置60Aにおいても上述したスイッチング電源装置60と同様な効果を得ることが出来る。
なお、スイッチング電源装置60Aでは、クランプ素子15のアノード端が絶縁トランス42の中性線に接続される構成としたが、そのアノード端が直流電源11の負極側端子に接続される構成であっても良い。
(第7実施形態)
図16は、本発明の第7実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。スイッチング電源装置70が、上述の図12に示したスイッチング電源装置50と異なる点は、スイッチング電源装置50のサージ低減回路18に代え、サージ低減回路18−1を備えて構成したことにある。
サージ低減回路18−1は、磁性コアに一次巻線62a及び二次巻線62bが巻回された補助トランス62と、容量素子63と、クランプ素子15とを備えて構成されている。補助トランス62の一次巻線62aの一端が整流素子13a及び13cのカソード端同士の接続部分と誘導素子16aとの間に接続され、他端がトランス62の一次巻線62aの短絡防止用の容量素子63を介して整流素子13b,13dのアノード端と容量素子17との間に接続されている。更に、補助トランス62の二次巻線62bの一端が直流電源11の正極側端子に接続され、他端がクランプ素子15のカソード端に接続され、クランプ素子15のアノード端が直流電源11の負極側端子に接続されている。
このような構成のスイッチング電源装置70においては、第1組の整流素子13a,13d又は第2組の整流素子13c,13bに逆バイアスがかかって逆回復動作によりサージ電圧が発生した際に、補助トランス62の二次巻線62bを介してクランプ素子15が導通状態となる。この導通によりサージエネルギーが、クランプ素子15を介して二次巻線62bに電圧Vin(=Vc)を供給する直流電源11に回生される。この回生電流は、第1組の整流素子13a,13d又は第2組の整流素子13c,13bの逆回復動作に起因するサージ電圧による電流なので徐々に減少して0に至る。
このように第7実施形態のスイッチング電源装置70においても、第1組の整流素子13a,13d又は第2組の整流素子13c,13bに所定レベルのサージ電圧が発生した際に、クランプ素子15を補助トランス62の二次巻線62bを介して導通状態としてそのサージ電圧に応じた電流をクランプ素子15から二次巻線62bを介して直流電源11の正極側端子へ流し、これによりサージ電圧を抑制して出力電圧Voutを一定電圧に保持することが出来る。従って、上述した第1実施形態と同様な効果を得ることが出来る。また、平滑化回路14が多段化されて誘導素子16aが複数備えられた場合でも、前述の第6実施形態で説明したように補助トランス62の数は1個で済む。
(第7実施形態の変形例)
図17は、本発明の第7実施形態の変形例に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。この変形例のスイッチング電源装置70Aが、上述のスイッチング電源装置70と異なる点は、クランプ素子15が直列に一端に接続された補助トランス62の二次巻線62bの他端を誘導素子16aと容量素子17との接続部分に接続したことにある。
つまり、スイッチング電源装置70Aによれば、第1組の整流素子13a,13d又は第2組の整流素子13c,13bに所定レベルのサージ電圧が発生した際に、クランプ素子15を導通状態としてそのサージ電圧に応じた電流をクランプ素子15から補助トランス62の二次巻線62bを介して容量素子17の両端の出力側(スイッチング電源装置70Aの出力側)へ流し、これによりサージ電圧を抑制して出力電圧Voutを一定電圧に保持することができる。従って、スイッチング電源装置70Aにおいても上述したスイッチング電源装置70と同様な効果を得ることが出来る。
10,10A,20,10A,30,30A,40,40A,50,50A,60,60A,70,70A スイッチング電源装置
11 直流電源
12 スイッチング素子
13,13a,13b,13c,13d 整流素子
13−1,13−2 全波整流回路
14 平滑化回路
16a 誘導素子
16b 補助巻線
17,63 容量素子
18,18−1 サージ低減回路
42,51 絶縁トランス
42a,51a,62a 一次巻線
42b,42c,51b,62b 二次巻線
62 補助トランス

Claims (13)

  1. 直流電源と、この直流電源からの電流を断続するスイッチング素子と、このスイッチング素子を介して前記直流電源に逆バイアス状態に接続された整流素子と、この整流素子の入力端及び前記スイッチング素子の接続部分に一端が接続されたインダクタである誘導素子と、この誘導素子の他端と前記直流電源との間に接続され、前記誘導素子と伴に平滑化回路を形成する容量素子とを有し、前記容量素子の両端の出力電圧を前記整流素子又は前記平滑化回路で平滑化するスイッチング電源装置において、
    前記スイッチング素子のオフからオン時に前記整流素子に発生する所定レベルのサージ電圧に応じた電流を、前記出力電圧が一定に保持されるように流すサージ低減回路
    を備えることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 直流電源と、この直流電源に一端が接続されたインダクタである誘導素子と、この誘導素子の他端に入力端が接続された整流素子と、この整流素子の出力端と前記直流電源との間に接続された容量素子と、この容量素子及び前記直流電源の間と、前記誘導素子及び前記整流素子の間とに接続され、前記直流電源からの電流を断続するスイッチング素子とを有するスイッチング電源装置において、
    前記スイッチング素子のオフからオン時に前記整流素子に発生する所定レベルのサージ電圧に応じた電流を、前記出力電圧が一定に保持されるように流すサージ低減回路
    を備えることを特徴とするスイッチング電源装置。
  3. 直流電源と、この直流電源からの電流を断続するスイッチング素子と、このスイッチング素子を介して前記直流電源に直列に接続されたインダクタである誘導素子と、この誘導素子と前記スイッチング素子との接続部分に出力端が接続された整流素子と、この整流素子の入力端と前記直流電源との間に接続された容量素子とを有するスイッチング電源装置において、
    前記スイッチング素子のオフからオン時に前記整流素子に発生する所定レベルのサージ電圧に応じた電流を、前記出力電圧が一定に保持されるように流すサージ低減回路
    を備えることを特徴とするスイッチング電源装置。
  4. 前記サージ低減回路は、前記誘導素子に磁気的に結合させたインダクタによる補助巻線と、この補助巻線に直列に接続されたダイオードによるクランプ素子とを備え、前記補助巻線における前記クランプ素子への接続端に対向する端が前記直流電源の正極側端子に接続され、前記クランプ素子における前記補助巻線への接続端に対向する端が前記直流電源の負極側端子に接続されて成ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記サージ低減回路は、前記誘導素子に磁気的に結合させたインダクタによる補助巻線と、この補助巻線に直列に接続されたダイオードによるクランプ素子とを備え、前記補助巻線における前記クランプ素子への接続端に対向する端が前記誘導素子と前記容量素子との接続部分に接続され、前記クランプ素子における前記補助巻線への接続端に対向する端が前記直流電源の負極側端子に接続されて成ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  6. 直流電源と、トランスと、前記直流電源と前記トランスの一次巻線との間に、当該一次巻線に順方向又は逆方向に電流が流れるように当該直流電源からの電流を切り替えるスイッチング回路と、前記トランスの二次巻線に接続された複数の整流素子を有するセンタータップ型の全波整流回路と、この全波整流回路の複数の整流素子のカソード端に接続されたインダクタである誘導素子と、この誘導素子と前記全波整流回路のセンタータップとの間に接続された容量素子とを有するスイッチング電源装置において、
    前記スイッチング回路による前記順方向又は逆方向への切り替え時に前記全波整流回路の何れかの整流素子に発生する所定レベルのサージ電圧に応じた電流を、前記出力電圧が一定に保持されるように流すサージ低減回路
    を備えることを特徴とするスイッチング電源装置。
  7. 直流電源と、トランスと、前記直流電源と前記トランスの一次巻線との間に、当該一次巻線に順方向又は逆方向に電流が流れるように当該直流電源からの電流を切り替えるスイッチング回路と、前記トランスの二次巻線に接続された複数の整流素子を有するブリッジ型の全波整流回路と、この全波整流回路の複数の整流素子のアノード端に接続されたインダクタである誘導素子と、この誘導素子と前記全波整流回路の他の複数の整流素子のカソード端との間に接続された容量素子とを有するスイッチング電源装置において、
    前記スイッチング回路による前記順方向又は逆方向への切り替え時に前記全波整流回路の何れかの整流素子に発生する所定レベルのサージ電圧に応じた電流を、前記出力電圧が一定に保持されるように流すサージ低減回路
    を備えることを特徴とするスイッチング電源装置。
  8. 前記サージ低減回路は、前記誘導素子に磁気的に結合させたインダクタによる補助巻線と、この補助巻線に直列に接続されたダイオードによるクランプ素子とを備え、前記補助巻線における前記クランプ素子への接続端に対向する端が前記直流電源の正極側端子に接続され、前記クランプ素子における前記補助巻線への接続端に対向する端が前記直流電源の負極側端子に接続されて成ることを特徴とする請求項6又は7に記載のスイッチング電源装置。
  9. 前記サージ低減回路は、前記誘導素子に磁気的に結合させたインダクタによる補助巻線と、この補助巻線に直列に接続されたダイオードによるクランプ素子とを備え、前記補助巻線における前記クランプ素子への接続端に対向する端が前記誘導素子と前記容量素子との接続部分に接続され、前記クランプ素子における前記補助巻線への接続端に対向する端が前記直流電源の負極側端子又は前記センタータップに接続されて成ることを特徴とする請求項6又は7に記載のスイッチング電源装置。
  10. 前記サージ低減回路は、磁性コアに一次巻線及び二次巻線が巻回された補助トランスと、この補助トランスの一次巻線に接続された第2の容量素子と、前記補助トランスの二次巻線に直列に接続されたダイオードによるクランプ素子とを備え、前記補助トランスの一次巻線の一端が前記全波整流回路の複数の整流素子のカソード端に接続され、他端が第2の容量素子を介して当該全波整流回路のセンタータップに接続され、当該補助トランスの二次巻線における前記クランプ素子への接続端に対向する端が前記直流電源の正極側端子に接続され、前記クランプ素子における前記二次巻線への接続端に対向する端が前記直流電源の負極側端子に接続されて成ることを特徴とする請求項6に記載のスイッチング電源装置。
  11. 前記サージ低減回路は、磁性コアに一次巻線及び二次巻線が巻回された補助トランスと、この補助トランスの一次巻線に接続された第2の容量素子と、前記補助トランスの二次巻線に直列に接続されたダイオードによるクランプ素子とを備え、前記補助トランスの一次巻線の一端が前記全波整流回路の複数の整流素子のカソード端に接続され、他端が第2の容量素子を介して当該全波整流回路のセンタータップに接続され、当該補助トランスの二次巻線における前記クランプ素子への接続端に対向する端が前記誘導素子と前記容量素子との接続部分に接続され、前記クランプ素子における前記二次巻線への接続端に対向する端が前記直流電源の負極側端子又は前記センタータップに接続されて成ることを特徴とする請求項6に記載のスイッチング電源装置。
  12. 前記サージ低減回路は、磁性コアに一次巻線及び二次巻線が巻回された補助トランスと、この補助トランスの一次巻線に接続された第2の容量素子と、前記補助トランスの二次巻線に直列に接続されたダイオードによるクランプ素子とを備え、前記補助トランスの一次巻線の一端が前記全波整流回路の複数の整流素子のカソード端に接続され、他端が第2の容量素子を介して当該全波整流回路の他の複数の整流素子のアノード端に接続され、当該補助トランスの二次巻線における前記クランプ素子への接続端に対向する端が前記直流電源の正極側端子に接続され、前記クランプ素子における前記二次巻線への接続端に対向する端が前記直流電源の負極側端子に接続されて成ることを特徴とする請求項7に記載のスイッチング電源装置。
  13. 前記サージ低減回路は、磁性コアに一次巻線及び二次巻線が巻回された補助トランスと、この補助トランスの一次巻線に接続された第2の容量素子と、前記補助トランスの二次巻線に直列に接続されたダイオードによるクランプ素子とを備え、前記補助トランスの一次巻線の一端が前記全波整流回路の複数の整流素子のカソード端に接続され、他端が第2の容量素子を介して当該全波整流回路の他の複数の整流素子のアノード端に接続され、当該補助トランスの二次巻線における前記クランプ素子への接続端に対向する端が前記誘導素子と前記容量素子との接続部分に接続され、前記クランプ素子における前記二次巻線への接続端に対向する端が前記直流電源の負極側端子に接続されて成ることを特徴とする請求項7に記載のスイッチング電源装置。
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