JP6440772B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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本発明は、半導体スイッチング素子のオン・オフ操作を繰り返して交流(AC)−直流(DC)間の電力変換を行う、電力変換装置に関する。
この種の電力変換装置では、小型かつ高効率であることが求められるため、電子回路を実装した複数の配線層から成る多層配線基板において、低損失な基板パターン、すなわち配線設計を行う必要がある。具体的には、配線のインダクタンスと抵抗を低減するために、配線は一つ一つを太くし、配線同士は基板を平面視した時に極力重ねることが一般的である。
すなわち、従来より、電子回路を構成する導体の近くに他の導体を配置することで、配線インダクタンスの低減を実現しており、具体的には、電力変換回路の多層基板の配線設計時に、配線同士は平面視で極力重ね、一つ一つの配線は配線インダクタンス及び寄生抵抗を無くすために極力太く配線することで、小型で高効率の電力変換装置を実現している(例えば特許文献1参照)。
特開2002−112530号公報
近年、スイッチング速度が速い、SiCやGaN等のワイドギャップ半導体を用いたスイッチング素子による高周波化により、電力変換装置の小型化が実現可能となっている。
しかしながら、高周波化を行うと、スイッチング素子のオン・オフにより電位差が変化する配線の浮遊容量に、電荷が高周波で充電され、そして放電される。放電された電荷は電流経路にあるスイッチング素子やトランス等で消費されるため、効率の低下、スイッチング素子及びトランス等の冷却器のコスト増加、並びに大型化に繋がり、電力変換装置の小型化を阻害するという課題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、ワイドギャップ半導体のスイッチング素子を用いた電力変換装置において、配線間の浮遊容量による損失を抑制し、小型で高効率な電力変換を実現することを目的とする。
上記の目的を達成する為、本発明では、複数の配線層から成る多層配線基板上に、ワイドギャップ半導体を使用したスイッチング素子を配線した電力変換装置において、前記スイッチング素子の一方の端子に接続され、電源線を構成する第1の配線と、前記スイッチング素子の他方の端子に接続され、前記スイッチング素子のスイッチングにより前記第1の配線との電位差が変化する第2の配線とを有し、前記第1の配線及び前記第2の配線は、前記基板に対し平面視で、互いに平行又は離隔されて重ならないように配置されている電力変換装置が提供される。
上記の目的を達成する為、本発明では、複数の配線層から成る多層配線基板上に、ワイドギャップ半導体を使用したスイッチング素子と、コンデンサとを配線した電力変換装置において、前記基板の前記スイッチング素子の一端に接続された第1の配線と、前記スイッチング素子の他端に接続され、前記スイッチング素子のスイッチングにより前記第1の配線との電位差が変化する第2の配線とを有し、前記第2の配線は、2つ設けられ、前記コンデンサの一端は、前記第2の配線の一方に接続され、前記コンデンサの他端は、前記第2の配線の他方に接続され、前記第2の配線の一方及び前記第2の配線の他方は、前記基板に対し平面視で、互いに交差する部分を有するように配置され、前記スイッチング素子は、2つ設けられ、前記第1の配線は、前記スイッチング素子で構成される直列回路の接続点に接続された単一の配線であり、前記第2の配線の各々は、前記スイッチング素子の前記接続点とは反対側の端子に接続され、前記第1の配線と前記第2の配線の各々とは、前記基板に対し平面視で、互いに平行又は離隔されて重ならないように配置され、前記第2の配線の一方は、一端が前記コンデンサの一端に接続され、他端が前記スイッチング素子の一方に接続され、前記第2の配線の他方は、一端が前記コンデンサの他端に接続され、他端が前記スイッチング素子の他方に接続され、前記基板上には、前記スイッチング素子の直列回路と並列にダイオードの直列回路が配線されてトーテムポール型のAC/DCコンバータ回路を構成する電力変換装置であって、前記第2の配線の一方は、前記ダイオードのカソードに接続され、前記第2の配線の他方は、前記ダイオードのアノードに接続され、前記ダイオードの直列回路の接続点に接続された第3の配線をさらに有し、前記第3の配線と前記第1の配線及び前記第2の配線の各々とは、前記基板に対し平面視で、互いに平行又は離隔されて重ならないように配置されている電力変換装置が提供される。
本発明の電力変換装置では、基板の電源線を構成する第1の配線と、スイッチング素子のスイッチングにより第1の配線との電位差が変化するとともに電源線を構成する第2の配線とは、基板に対し平面視で、互いに平行又は離隔されて重ならないように配置されているので、配線間の浮遊容量を削減し、浮遊容量に充放電されることによるスイッチング素子及びトランス等の発熱を抑制できる。このため、効率の低下を抑制し、冷却器の低コスト化や小型化が可能となり、小型で高効率な電力変換装置が実現可能となる。
本発明の実施の形態1による電力変換装置の回路図である。 本発明の実施の形態1による電力変換装置を構成する昇圧AC/DCコンバータ回路の動作を説明する回路図であり、同図(a)は交流電源が正電圧の時の電流経路を示し、同図(b)は交流電源が負電圧の時の電流経路を示している。 本発明の実施の形態1による電力変換装置を構成する昇圧AC/DCコンバータ回路の配線構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態1による電力変換装置を構成する絶縁型DC/DCコンバータ回路の動作を説明する回路図であり、同図(a)は一方の対のスイッチング素子がONとなり、他方の対のスイッチング素子がOFFとなる場合の電流経路を示し、同図(b)はその逆にスイッチング素子がOFF/ONとなる場合の電流経路を示している。 本発明の実施の形態1による電力変換装置を構成する絶縁型DC/DCコンバータ回路のトランス1次側回路の配線構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態1による電力変換装置を構成する絶縁型DC/DCコンバータ回路のトランス2次側回路の配線構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態2による電力変換装置を構成する昇圧AC/DCコンバータ回路の配線構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態2による電力変換装置を構成する絶縁型DC/DCコンバータ回路のトランス1次側回路の配線構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態2による電力変換装置を構成する絶縁型DC/DCコンバータ回路のトランス2次側回路の配線構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態3による電力変換装置の回路図である。 本発明の実施の形態3による電力変換装置の動作を説明する回路図であり、同図(a)は交流電源が正電圧の時の電流経路を示し、同図(b)は交流電源が負電圧の時の電流経路を示している。 本発明の実施の形態3による電力変換装置の配線構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態3による電力変換装置の周辺の一部に配線できないことを想定した配線構成例を示す回路図である。
以下、本発明に係る電力変換装置の種々の実施の形態を、上記の添付図面を参照して説明する。
実施の形態1.
本実施の形態1の電力変換装置1000は、図1に示すように、昇圧AC/DCコンバータ回路301と絶縁型のDC/DCコンバータ回路302とを直列接続して構成される。すなわち、電力変換装置1000は、交流電源106からの入力電圧を昇圧AC/DCコンバータ回路301で直流に変換し、絶縁型DC/DCコンバータ回路302で絶縁しつつ負荷107に電力を供給する。
昇圧AC/DCコンバータ回路301は、トーテムポール型の力率改善及び昇圧用のAC/DCコンバータ回路であり、絶縁型のDC/DCコンバータ回路302のトランスの1次側はフルブリッジ型のDC/DCコンバータ回路であり、トランスの2次側はブリッジ形の全波整流回路で構成されている。
昇圧AC/DCコンバータ回路301は、ワイドギャップ半導体として窒化ガリウム材料を用いたスイッチング素子101a及び101bとダイオード102a及び102bとコンデンサ103とリアクトル104a及び104bとを備えている。
この昇圧AC/DCコンバータ回路301は、スイッチング素子101aのソースにスイッチング素子101bのドレインが接続された第1の母線と、ダイオード102aのアノードにダイオード102bのカソードが接続された第2の母線とを有する。また、スイッチング素子101aのドレインとダイオード102aのカソードとを接続した配線がコンデンサ103の正極に接続され、スイッチング素子101bのソースとダイオード102bのアノードとを接続した配線がコンデンサ103の負極に接続される。スイッチング素子101aのソースに一端を接続したリアクトル104aの他端は交流電源106のLIVE端子に、ダイオード102aのアノードに一端を接続したリアクトル104bの他端は交流電源106のNEUTRAL端子に接続される。
絶縁型DC/DCコンバータ回路302は、ワイドギャップ半導体として窒化ガリウム材料を用いたスイッチング素子101c〜101fとダイオード102c〜102fとリアクトル104cとトランス105とを備えている。
絶縁型DC/DCコンバータ回路302のトランス105の1次側は、スイッチング素子101c及び101dを直列接続した母線と、スイッチング素子101e及び101fを直列接続した母線とのフルブリッジ回路になっている。トランス105の2次側は、ダイオード102c及び102dを直列接続した母線と、ダイオード102e及び102fを直列接続した母線とのブリッジ形の全波整流回路になっている。ダイオード102c及び102eのカソードを接続した配線211に一端が接続されたリアクトル104cは、電流平滑用のリアクトルであり、リアクトル104cの他端は負荷107に接続されている。
電力変換装置1000は大電力を扱う装置であり、ワイドギャップ半導体として窒化ガリウム材料を用いたスイッチング素子を100kHz以上の高周波で駆動させて、入力の交流電圧を絶縁して直流に変換するものである。100kHz以上としたのは、Si等の半導体と比べて高価なワイドギャップ半導体を用いると、100kHz以上の高周波で低損失な駆動が可能になるとともに、リアクトル104a〜104cの小型化が可能になるためと、高周波であればあるほど配線間の浮遊容量に高頻度で電荷が充放電されるため、浮遊容量が損失に大きく影響するためである。
次に、昇圧AC/DCコンバータ回路301の動作及び配線構成について説明する。
交流電源106が正負それぞれの時のスイッチング素子101a及び101bのスイッチングによる電流経路を図2に示す。
図2(a)より交流電源106が正の時、スイッチング素子101bがONであれば、電流は、図2(a)中の実線で示すように、リアクトル104a→スイッチング素子101b→ダイオード102b→リアクトル104bの経路で流れる。スイッチング素子101bがOFFの時は、電流は、図2(a)中の点線で示すように、リアクトル104a→スイッチング素子101a→コンデンサ103→ダイオード102b→リアクトル104bの経路で流れる。
そのため、電位差が変動する配線は、スイッチング素子101aのソース−ドレイン間、及びスイッチング素子101bのソース−ドレイン間の配線であり、従って配線201−203間及び配線204−201間において電位差が変動することになる。
一方、図2(b)より交流電源106が負の時、スイッチング素子101aがONであれば、電流は、図2(b)中の実線で示すように、リアクトル104b→ダイオード102a→スイッチング素子101a→リアクトル104aの経路で流れる。スイッチング素子101aがOFFの時は、電流は、図2(b)中の点線で示すように、リアクトル104b→ダイオード102a→コンデンサ103→スイッチング素子101b→リアクトル104aの経路で流れる。
そのため、電位差が変動する配線は、交流電源106が正の時と同様に、スイッチング素子101aのソース−ドレイン間、及びスイッチング素子101bのソース−ドレイン間の配線であり、従って配線201−203間及び配線204−201間において電位差が変動することになる。
次に、電位差が変動する配線がスイッチング素子のソース−ドレイン間である場合の、浮遊容量による損失を考えるための一例として、スイッチング素子101aに接続される配線201−203間に浮遊容量がある場合を考える。
配線201−203間に浮遊容量がある場合、スイッチング素子101aがOFFのときには、スイッチング素子101aのドレイン側が正の電荷となるように浮遊容量に電荷が充電される。その後、スイッチング素子101aがONとなった時には充電されていた電荷が放電され、通常の電流に加えてスイッチング素子101aに流れ、消費され、損失となる。
浮遊容量は小さいため、1回で浮遊容量に充電される電荷は微小であるが、高速でスイッチングするために単位時間当たりの充放電回数が多いこと、スイッチング素子のオン抵抗をR、流れる電流をIとしたときに損失はR×Iであり、電流の2乗で影響するため、ワイドギャップ半導体を用いたスイッチング素子で構成される電力変換装置では無視できない損失となる。
浮遊容量に蓄えられるエネルギーEは静電容量をC、配線間に掛かる電位差をVとすると下記の式(1)で表わされる。更に、誘電率をε、重なる配線の面積をS、配線間の距離をdとすると静電容量Cは下記の式(2)で表わされる。誘電率ε及び配線間距離dは基板材料で決まっており、配線間に掛かる電位差Vは電力変換装置の仕様に依るため、浮遊容量に蓄えられるエネルギーを減らすためには配線が重なる面積Sを小さくする必要があることが分かる。
E=CV/2 ・・・式(1)
C=ε(S/d) ・・・式(2)
昇圧AC/DCコンバータ回路301の電位差が変動する配線は、上述の通り、配線201と203、配線204と201であるため、それぞれの配線を重ねないように構成することで浮遊容量を低減させる必要がある。
昇圧AC/DCコンバータ回路301の配線構成例を図3に示す。なお、図3中のスイッチング素子101a及び101bの「S」はソース、「D」はドレインを示し、ダイオード102a及び102bの「A」はアノード、「K」はカソードをそれぞれ示す。
図3より、配線201と203、配線204と201はそれぞれ重ねずに配置できることが分かる。配線203−204間にはコンデンサ103があることからも分かるように、配線間に容量があった方が良い配線であるため、層間で重ねて配線するために、図3に示す交差した配線を含む構成としている。
配線は基板上の限られた面積で配線する必要があるため、配線を層間で重ねずに配置する場合、一つ一つの配線が細くなる。そのため多層基板を使用する場合には一つの配線に多層使用して配線するものとする。
次に、絶縁型DC/DCコンバータ回路302の動作及び配線構成について説明する。
図4(a)は、一対のスイッチング素子101c及び101fがON、別の一対のスイッチング素子101d及び101eがOFFの時の電流経路を示し、図4(b)は、一対のスイッチング素子101c及び101fがOFF、別の一対のスイッチング素子101d及び101eがONの時の電流経路を示す。
スイッチング素子101c及び101fがON,スイッチング素子101d及び101eがOFFの時、電流は、図4(a)中の点線で示されるように、トランス1次側では、スイッチング素子101c→トランス105→スイッチング素子101f→コンデンサ103の経路で流れ、トランス2次側では、ダイオード102f→トランス105→ダイオード102c→リアクトル104c→負荷107の経路で流れる。
また、スイッチング素子101c及び101fがOFF,スイッチング素子101d及び101eがONの時、電流は、図4(b)中の点線で示されるように、トランス1次側では、スイッチング素子101e→トランス105→スイッチング素子101d→コンデンサ103の経路で流れ、トランス2次側では、ダイオード102d→トランス105→ダイオード102e→リアクトル104c→負荷107の経路で流れる。
従って、図4よりスイッチング素子101c〜101fのスイッチングによって電位差が変化する配線は、スイッチング素子101c〜101fのそれぞれのソース−ドレイン間、トランス105の1次側の端子間、2次側の端子間、及びダイオード102c〜102fのそれぞれのアノード−カソード間であることが分かる。
そのため、配線を平面視で重ならない配線の組み合わせは、配線207−205間、配線206−207間、配線208−205間、配線206−208間、配線207−208間、配線209−210間、配線209−211間、配線212−210間、配線210−211間、及び配線212−210間である。
ここで、電位差が変動する配線がトランスの端子間である場合の浮遊容量による損失を考えるための一例として、トランス1次側の配線207−208間に浮遊容量がある場合を考える。
配線207−208間に浮遊容量がある場合、スイッチング素子101c及び101fがON,スイッチング素子101d及び101eがOFFの時(図4(a))、トランス105に接続される配線207側に正の電荷が充電される。
次にスイッチング素子101c及び101fがOFF、スイッチング素子101d及び101eがONの時(図4(b))、充電されていた電荷は放電され、スイッチング素子101d及び101eの抵抗成分等で消費されると共に、配線208側が正となるように電荷が充電される。従って、トランス1次側の配線207−208間の浮遊容量の電荷は損失となる。
上述したように、浮遊容量は小さいため1回で浮遊容量に充電される電荷は微小であるが、高速でスイッチングするので、単位時間当たりの充放電回数が多いと、スイッチング素子のオン抵抗をR、流れる電流をIとしたときに損失はR×Iであり、電流の2乗で影響するため、ワイドギャップ半導体を用いたスイッチング素子で構成される電力変換装置では無視できない損失となる。
電位差が変動する配線がダイオードのアノード−カソード間である場合の浮遊容量による損失を考えるための一例としてダイオード102cに接続される配線209−211間に浮遊容量がある場合を考える。
この配線209−211間に浮遊容量がある場合、スイッチング素子101c及び101fがOFF、スイッチング素子101d及び101eがONの時(図4(b))、配線211側が正となるように浮遊容量に電荷が充電される。
次に、スイッチング素子101c及び101fがON、スイッチング素子101d及び101eがOFFとなるため(図4(a))、電荷は放電され、ダイオード102c及び102fの抵抗成分等で消費される。従って、ダイオード102cに接続される配線209−211間の浮遊容量の電荷は損失となる。
電位差が変動する配線がスイッチング素子のソース−ドレイン間である場合の浮遊容量による損失の考え方は、上記の昇圧AC/DCコンバータ回路301で述べた考え方と同様である。
次に、絶縁型DC/DCコンバータ回路302におけるトランス1次側の配線の構成例を図5に示し、トランス2次側の配線構成例を図6に示す。なお、図5中のスイッチング素子101c〜101fの「S」はソース、「D」はドレインをそれぞれ示す。また、図6中のダイオード102c〜102fの「A」はアノード、「K」はカソードをそれぞれ示す。
図5より、絶縁型DC/DCコンバータ回路302のトランス105の1次側において、浮遊容量を削減すべき配線である、配線207−205間、配線206−207間、配線208−205間、配線206−208間、及び配線207−208間は重ならずに配線できることが分かる。
また、図6より、絶縁型DC/DCコンバータ回路302のトランス105の2次側において、浮遊容量を削減すべき配線である、配線209−210間、配線209−211間、配線212−210間、配線210−211間、及び配線212−210間は平面視で重ならずに配線できることが分かる。
実施の形態2.
本実施の形態2は、スイッチング素子の駆動回路(図示せず)の基板上での配置等も考慮した場合の配線を特徴とする。なお、本実施の形態2の電力変換装置1000の構成は、図1に示した実施の形態1と同様である。
昇圧AC/DCコンバータ回路301におけるスイッチング素子の駆動回路の配置も考慮した本実施の形態2による配線の構成例を図7に示す。図7中のスイッチング素子101a及び101bの上側はスイッチング素子101a及び101bの駆動回路を配置する領域等を想定して配線させている。なお、図7中のスイッチング素子101a及び101bの「S」はソース、「D」はドレインをそれぞれ示し、ダイオード102a及び102bの「A」はアノード、「K」はカソードをそれぞれ示す。
上記の実施の形態1で説明したように、昇圧AC/DCコンバータ回路301の電位差が変化する配線はスイッチング素子101a及び101bのソース−ドレイン間の配線であり、従って、重なることを避けたい配線の組み合わせは、配線201−203、及び配線204−201である。
図7からも分かるように、配線201と203は重ならずに配線できるが、配線204と201は重なる部分が生じることが分かる。
図7では電源106を左側に、コンデンサ103を右側に配置することで配線204−201間に重なりが発生するが、逆に電源106を右側に、コンデンサ103を左側に配置すると、配線204−201間ではなく配線201−203間に重なりが発生するため、スイッチング素子の駆動回路の基板上での配置を考慮すると、少なくとも1点は配線の交差点が生じることが分かる。
そのため、浮遊容量配線間の浮遊容量を低減するため、交差する箇所は電流が平行に流れないように少なくとも45度以上で交差させるように配線する。45度はコンピュータで配線を設計する上で設定し得る値である。
なお、図7は、スイッチング素子の駆動回路を電源線と同一基板に配置することを想定した配線構成であり、駆動回路を別基板で構成するなどを行い、スイッチング素子101a及び101bの周辺に駆動回路等を配置しなくてよい場合には図3の配線構成が望ましいことは言うまでもない。
絶縁型DC/DCコンバータ回路302におけるスイッチング素子の駆動回路等の基板上での配置も考慮したトランス1次側の配線の構成例を図8に、トランス2次側の配線の構成例を図9に示す。なお、図8中のスイッチング素子101c〜101fの上側はスイッチング素子101c〜101fの駆動回路を配置する領域として配線することを避けている。また、図8中のスイッチング素子101c〜101fの「S」はソース、「D」はドレインをそれぞれ示す。また、図9中のダイオード102c〜102fの「A」はアノード、「K」はカソードをそれぞれ示す。
また、図9中のダイオード102c〜102fの上側は、電力変換装置の小型化や、他の回路が占有する等でダイオード102c〜102fに接続する配線の領域として使えないと想定して、配線構成を避けている。
DC/DCコンバータ回路302において、浮遊容量削減のために配線が重なることを避けたい配線の組み合わせは、上記の実施の形態1で説明したように、配線207−205間、配線206−207間、配線208−205間、配線206−208間、配線207−208間、配線209−210間、配線209−211間、配線212−210間、配線210−211間、及び配線212−210間である。
図8からも分かるように、配線206−207間、及び配線207−208間は重ならずに配線できるが、配線207−205間、配線208−205間、及び配線206−208間は重なる部分が生じることが分かる。
図8ではコンデンサ103を左側に、トランス105を右側に配置することで上記の重なりが発生するが、逆にコンデンサ103を右側に、トランス105を左側に配置すると、配線208−205間が重ならなくなる代わりに、配線206−207間に重なりが発生するため、スイッチング素子の駆動回路の基板上での配置を考慮すると少なくとも3点は配線の交差点が発生することが分かる。
図9より、配線209−210間、及び配線210−211間は重ならずに配線できるが、配線209−211、配線212−210間、及び配線212−209間は重なる部分が発生することが分かる。
図9ではトランス105を左側に、負荷107を右側に配置することで上記の重なりが発生するが、逆にトランス105を右側に、負荷107を左側に配置すると、配線209と211が重ならなくなる代わりに、配線210と211に重なりが発生するため、少なくとも3点は配線の交差点ができることが分かる。
そのため、浮遊容量配線間の浮遊容量を低減するために、交差する箇所は電流が平行に流れないように、少なくとも45度以上で交差させるように配線する。
また、上記の式(2)に示すとおり、浮遊容量は配線間の距離dに反比例するため、浮遊容量を削減するために配線が交差する箇所は隣接する層では重ねないように配線する。
図8及び図9は、スイッチング素子の駆動回路を電源線と同一基板に配置することや、ダイオードの周辺に電源線を配線できないことを想定した配線構成であり、駆動回路を別基板で構成することで駆動回路を配置しなくてよい場合や、ダイオードの周辺に電源線を配線できる場合には図5及び図6の配線構成が望ましい。配線は基板上の限られた面積で配線する必要があるため、層間で重ねずに配線した場合、一つ一つの配線が細くなる。そのため多層基板を使用する場合には一つの配線に多層使用して配線するものとする。
実施の形態3.
以下、本発明に係る実施の形態3の電力変換装置303の回路構成について、図10を参照して説明する。
電力変換装置303はセミブリッジレス型の昇圧AC/DCコンバータ回路であり、ワイドギャップ半導体として窒化ガリウム材料を用いたスイッチング素子101g及び101hと、ダイオード102g及び102hと、コンデンサ108と、リアクトル104d及び104eと、交流電源109と、負荷110とを備えている。
この電力変換装置303は大電力を扱う電力変換装置であり、窒化ガリウム材料を用いたスイッチング素子は、上記のとおり、100kHz以上で駆動させて、入力の交流電圧を直流に変換するものである。
図10では、スイッチング素子101gのドレインにダイオード102gのアノードが接続された母線と、スイッチング素子101hのドレインにダイオード102hのアノードが接続された母線とがある。また、ダイオード102gと102hのカソードを接続した配線がコンデンサ108の正極及び負荷110に接続され、スイッチング素子101gと101hのソースを接続した配線がコンデンサ108の負極及び負荷110に接続されている。
ダイオード102gのアノードに一端を接続したリアクトル104dの他端は交流電源109のLIVE端子に、ダイオード102hのアノードに一端を接続したリアクトル104eの他端は交流電源109のNEUTRAL端子に接続されている。
ここで、交流電源109の電圧Vinが正の時のスイッチング素子101g及び101hのスイッチングによる電流経路を図11(a)に、負の時の電流経路を図11(b)にそれぞれ示す。
図11(a)において、交流電源109が正の時、スイッチング素子101gがONであれば、電流は、図11(a)中の実線で示すように、リアクトル104d→スイッチング素子101g→スイッチング素子101h→リアクトル104eの経路で流れる。スイッチング素子101gがOFFの時は、電流は、11(a)中の点線で示すように、リアクトル104d→ダイオード102g→負荷110→スイッチング素子101h→リアクトル104eの経路で流れる。
そのため、電位差が変動する配線は、スイッチング素子101gのソース−ドレイン間、及びダイオード102gのアノード−カソード間に接続される配線であり、配線215−212間、及び配線212−214間である。
一方、図11(b)において、交流電源109が負の時、スイッチング素子101hがONであれば、電流は、図11(b)中の実線で示すように、リアクトル104e→スイッチング素子101h→スイッチング素子101g→リアクトル104dの経路で流れる。スイッチング素子101hがOFFの時は、電流は、11(b)中の点線で示すように、リアクトル104e→ダイオード102h→負荷110→スイッチング素子101g→リアクトル104dの経路で流れる。
そのため、電位差が変動する配線は、スイッチング素子101hのソース−ドレイン間、及びダイオード102hのアノード−カソード間に接続される配線であり、従って配線215−213間及び配線213−214間において電位差が変動する。
従って、電位差が変化する配線の組み合わせは配線215−212間、配線212−214間、配線215−213間、及び配線213−214間である。
電力変換装置303の配線構成例を図12及び図13に示す。
図12及び図13中のスイッチング素子101g、101hの「S」はソース、「D」はドレインをそれぞれ示し、ダイオード102g及び102hの「A」はアノード、「K」はカソードをそれぞれ示す。
図12は、スイッチング素子101g及び101hの周辺全ての領域が配線212〜215の配線で使用できる場合の配線構成であり、図13は、スイッチング素子101g及び101h、ダイオード102g及び102hの上側にスイッチング素子101g及び101hの駆動回路等の領域が必要な場合の配線構成である。
図12より、配線215−212間、配線212−214間、及び配線213−214間はそれぞれ重ならずに配線できているが、配線215−213間には基板の平面視で交差箇所が有ることが分かる。
図12の配線例では、配線215−213間に基板の平面視で交差箇所があるが、部品配置や配線によってはその他の配線間の層間で交差箇所が発生するため、同一基板で電源線を配置する場合、少なくとも1点は交差箇所が存在する。
また、図13より、配線213−214間は重ねずには配線配置できているが、配線215−212間、配線212−214間、及び配線215−213間に交差箇所が存在することが分かる。
図13の配線例では、上記のとおり、配線215−212間、配線212−214間、及び配線215−213間に交差箇所があるが、部品配置や配線によっては異なる組み合わせの配線間に交差箇所が発生するため、同一基板で電源線を配線する場合、少なくとも3点は交差箇所が存在する。
なお、上記の実施の形態1〜3では、大電力を電力変換する用途として説明しているが、これに限らず、小電力の電力変換回路でもよい。
上記の実施の形態1〜3では、スイッチング素子を100kHz以上で駆動する形態として説明しているが、スイッチング周波数は100kHz未満でもよい。
上記の実施の形態1及び2では、多層基板を使用した場合、一つ一つの配線に多層使用するものとして説明しているが、多層使用せずに配線しても良い。
上記の実施の形態2では、配線が基板平面視で交差する箇所は隣接する層では重ねないようにするものと説明しているが、隣接する層では重ねて配線しても良い。
上記の実施の形態1〜3では、ワイドギャップ半導体として窒化ガリウムを使用する形態として説明しているが、これに限らず炭化珪素等を材料としたワイドギャップ半導体から成る素子を用いてもよい。
上記の実施の形態1〜3では、一つの基板上で電源線を構成する形態で説明しているが、これに限らず、ジャンパー端子等で電源線を飛ばしたり、別基板で配線しても良く、またそうすることで基板の平面視で交差する箇所を無くしてもよい。
上記の実施の形態1〜3では、配線構成の一例として部品及び配線を行なっているが、部品配置や配線構成は、上記実施の形態1〜3以外の構成でもよい。
上記の実施の形態1及び2の絶縁型のDC/DCコンバータ回路302のトランス105の2次側はダイオードを用いたブリッジ形の全波整流回路で構成しているが、同期整流や双方向整流のような場合にダイオードの代わりにスイッチング素子等で構成してもよい。
上記の実施の形態1及び2の絶縁型のDC/DCコンバータ回路302のトランス105の2次側はブリッジ形の全波整流回路で構成しているが、センター・タップ方式等の整流回路を使用しても良い。
上記の実施の形態1、2の絶縁型のDC/DCコンバータ回路302のトランス105の1次側はスイッチング素子を4つ使用したフルブリッジ方式の回路構成で説明しているが、ハーフブリッジ方式や共振型のLLC方式等で構成しても良い。
上記の実施の形態1及び2では、昇圧AC/DCコンバータ回路に絶縁型のDC/DCコンバータ回路を組み合わせた回路構成で説明しているが、AC/DCコンバータ回路またはDC/DCコンバータ回路のみの構成でもよい。
さらに、上記の実施の形態1〜3では、合計2種類の昇圧AC/DCコンバータ回路を挙げて説明しているが、これに限らず、インターリーブ方式や、リアクトルとアノードを前記リアクトルに接続させたダイオードを第1の母線に備え、前記ダイオードのアノードと第2の母線との間に半導体スイッチ素子を備えた昇圧チョッパ回路と整流器によって構成される一般的な昇圧コンバータ回路等を用いてもよい。
101a〜101h スイッチング素子、102a〜102h ダイオード、103 コンデンサ、104a リアクトル、104b リアクトル、104c リアクトル、104d リアクトル、104e リアクトル、105 トランス、106 交流電源、107 負荷、108 コンデンサ、109 交流電源、110 負荷、201〜215 配線、301 昇圧AC/DCコンバータ回路、302 絶縁型DC/DCコンバータ回路、303 電力変換装置、1000 電力変換装置。

Claims (11)

  1. 複数の配線層から成る多層配線基板上に、ワイドギャップ半導体を使用したスイッチング素子と、コンデンサとを配線した電力変換装置において、
    前記基板の前記スイッチング素子の一端に接続された第1の配線と、
    前記スイッチング素子の他端に接続され、前記スイッチング素子のスイッチングにより前記第1の配線との電位差が変化する第2の配線とを有し、
    前記第2の配線は、2つ設けられ、前記コンデンサの一端は、前記第2の配線の一方に接続され、前記コンデンサの他端は、前記第2の配線の他方に接続され、
    前記第2の配線の一方及び前記第2の配線の他方は、前記基板に対し平面視で、互いに交差する部分を有するように配置され、
    前記スイッチング素子は、2つ設けられ、
    前記第1の配線は、前記スイッチング素子で構成される直列回路の接続点に接続された単一の配線であり、
    前記第2の配線の各々は、前記スイッチング素子の前記接続点とは反対側の端子に接続され、
    前記第1の配線と前記第2の配線の各々とは、前記基板に対し平面視で、互いに平行又は離隔されて重ならないように配置され、
    前記第2の配線の一方は、一端が前記コンデンサの一端に接続され、他端が前記スイッチング素子の一方に接続され、
    前記第2の配線の他方は、一端が前記コンデンサの他端に接続され、他端が前記スイッチング素子の他方に接続され、
    前記基板上には、前記スイッチング素子の直列回路と並列にダイオードの直列回路が配線されてトーテムポール型のAC/DCコンバータ回路を構成する電力変換装置であって、
    前記第2の配線の一方は、前記ダイオードのカソードに接続され、前記第2の配線の他方は、前記ダイオードのアノードに接続され、
    前記ダイオードの直列回路の接続点に接続された第3の配線をさらに有し、
    前記第3の配線と前記第1の配線及び前記第2の配線の各々とは、前記基板に対し平面視で、互いに平行又は離隔されて重ならないように配置されてい
    力変換装置。
  2. 複数の配線層から成る多層配線基板上に、ワイドギャップ半導体を使用したスイッチング素子と、コンデンサとを配線した電力変換装置において、
    前記基板の前記スイッチング素子の一端に接続された第1の配線と、
    前記スイッチング素子の他端に接続され、前記スイッチング素子のスイッチングにより前記第1の配線との電位差が変化する第2の配線とを有し、
    前記第2の配線は、2つ設けられ、前記コンデンサの一端は、前記第2の配線の一方に接続され、前記コンデンサの他端は、前記第2の配線の他方に接続され、
    前記第2の配線の一方及び前記第2の配線の他方は、前記基板に対し平面視で、互いに交差する部分を有するように配置され、
    前記スイッチング素子は、2つ設けられ、
    前記第1の配線は、前記スイッチング素子で構成される直列回路の接続点に接続された単一の配線であり、
    前記第2の配線の各々は、前記スイッチング素子の前記接続点とは反対側の端子に接続され、
    前記第1の配線と前記第2の配線の各々とは、前記基板に対し平面視で、互いに平行又は離隔されて重ならないように配置され、
    前記第2の配線の一方は、一端が前記コンデンサの一端に接続され、他端が前記スイッチング素子の一方に接続され、
    前記第2の配線の他方は、一端が前記コンデンサの他端に接続され、他端が前記スイッチング素子の他方に接続され、
    前記基板上には、前記スイッチング素子の直列回路と並列にダイオードの直列回路が配線されてトーテムポール型のAC/DCコンバータ回路を構成する電力変換装置であって、
    前記第2の配線の一方は、前記ダイオードのカソードに接続され、前記第2の配線の他方は、前記ダイオードのアノードに接続され、
    前記ダイオードの直列回路の接続点に接続された第3の配線をさらに有し、
    前記第3の配線と前記第1の配線及び前記第2の配線の各々とは、前記基板に対し平面視で、互いに平行又は離隔されて重ならない部分と、交差する部分とを有するように配置されてい
    力変換装置。
  3. 複数の配線層から成る多層配線基板上に、ワイドギャップ半導体を使用したスイッチング素子と、コンデンサとを配線した電力変換装置において、
    前記基板の前記スイッチング素子の一端に接続された第1の配線と、
    前記スイッチング素子の他端に接続され、前記スイッチング素子のスイッチングにより前記第1の配線との電位差が変化する第2の配線とを有し、
    前記第2の配線は、2つ設けられ、前記コンデンサの一端は、前記第2の配線の一方に接続され、前記コンデンサの他端は、前記第2の配線の他方に接続され、
    前記第2の配線の一方及び前記第2の配線の他方は、前記基板に対し平面視で、互いに交差する部分を有するように配置され、
    前記スイッチング素子にダイオードを接続した直列回路が2つ並列に設けられてセミブリッジレス型の昇圧AC/DCコンバータを構成する電力変換装置であって、
    前記第1の配線は、前記直列回路の一方における接続点に接続された単一の配線であり、
    前記第2の配線は、前記直列回路における接続点とは反対側の端子にそれぞれ接続された2つの配線であり、
    前記直列回路の他方における接続点に接続された第4の配線をさらに有し、
    前記第1の配線と前記第2の配線の各々と前記第4の配線とは、前記基板に対し平面視で、互いに平行又は離隔されて重ならない部分と、交差する部分とを有するように配置されてい
    力変換装置。
  4. 複数の配線層から成る多層配線基板上に、ワイドギャップ半導体を使用したスイッチング素子と、コンデンサとを配線した電力変換装置において、
    前記基板の前記スイッチング素子の一端に接続された第1の配線と、
    前記スイッチング素子の他端に接続され、前記スイッチング素子のスイッチングにより前記第1の配線との電位差が変化する第2の配線とを有し、
    前記第2の配線は、2つ設けられ、前記コンデンサの一端は、前記第2の配線の一方に接続され、前記コンデンサの他端は、前記第2の配線の他方に接続され、
    前記第2の配線の一方及び前記第2の配線の他方は、前記基板に対し平面視で、互いに交差する部分を有するように配置され、
    前記スイッチング素子を含むスイッチング回路から出力される交流電圧を入力して絶縁を行うトランスと、前記トランスから出力される交流電圧を整流する整流回路とを有する絶縁型のDC/DCコンバータ回路を構成する電力変換装置であって、
    前記スイッチング回路は、直流電流の方向を変えるブリッジ回路を構成し、
    前記第1の配線は、2つ設けられ、
    前記第1の配線の各々は、前記ブリッジ回路における前記スイッチング回路の接続点と前記トランスの一次巻線の両端子との間に接続されており、
    前記第2の配線の各々は、前記スイッチング回路の前記接続点とは反対側の端子に接続され、
    前記第1の配線の各々と前記第2の配線の各々、又は前記第1の配線同士間は、前記基板に対し平面視で、互いに平行又は離隔されて重ならないように配置されてい
    力変換装置。
  5. 複数の配線層から成る多層配線基板上に、ワイドギャップ半導体を使用したスイッチング素子と、コンデンサとを配線した電力変換装置において、
    前記基板の前記スイッチング素子の一端に接続された第1の配線と、
    前記スイッチング素子の他端に接続され、前記スイッチング素子のスイッチングにより前記第1の配線との電位差が変化する第2の配線とを有し、
    前記第2の配線は、2つ設けられ、前記コンデンサの一端は、前記第2の配線の一方に接続され、前記コンデンサの他端は、前記第2の配線の他方に接続され、
    前記第2の配線の一方及び前記第2の配線の他方は、前記基板に対し平面視で、互いに交差する部分を有するように配置され、
    前記スイッチング素子を含むスイッチング回路から出力される交流電圧を入力して絶縁を行うトランスと、前記トランスから出力される交流電圧を整流する整流回路とを有する絶縁型のDC/DCコンバータ回路を構成する電力変換装置であって、
    前記スイッチング回路は、直流電流の方向を変えるブリッジ回路を構成し、
    前記第1の配線は、2つ設けられ、
    前記第1の配線の各々は、前記ブリッジ回路における前記スイッチング回路の接続点と前記トランスの一次巻線の両端子との間に接続されており、
    前記第2の配線の各々は、前記スイッチング回路の前記接続点とは反対側の端子に接続され、
    前記第1の配線の各々と前記第2の配線の各々とは、前記基板に対し平面視で、互いに平行又は離隔されて重ならない部分と、交差する部分とを有するように配置されてい
    力変換装置。
  6. 前記整流回路はブリッジ型整流回路であり、前記ブリッジ型整流回路を構成するダイオードの直列回路の接続点と前記トランスの二次巻線の両端子との間に接続された第5の配線及び第6の配線と、
    前記第5の配線及び前記第6の配線からそれぞれダイオードを介して接続された第7の配線及び第8の配線とをさらに含み、
    前記第5の配線及び前記第6の配線と、前記第7の配線又は前記第8の配線、又は前記第5の配線と前記第6の配線とは、前記基板に対し平面視で、互いに平行又は離隔されて重ならないように配置されている
    請求項又はに記載の電力変換装置。
  7. 前記整流回路はブリッジ型整流回路であり、前記ブリッジ型整流回路を構成するダイオードの直列回路の接続点と前記トランスの二次巻線の両端子との間に接続された第5の配線及び第6の配線と、
    前記第5の配線及び前記第6の配線からそれぞれダイオードを介して接続された第7の配線及び第8の配線とをさらに含み、
    前記第5の配線及び前記第6の配線と、前記第7の配線又は前記第8の配線とは、前記基板に対し平面視で、互いに平行又は離隔されて重ならない部分と、交差する部分とを有するように配置されている
    請求項又はに記載の電力変換装置。
  8. 前記第7の配線と前記第8の配線との間は、前記基板に対し平面視で、互いに交差する部分を有するように配置されている
    請求項又はに記載の電力変換装置。
  9. 前記交差する部分を有する前記第7の配線と前記第8の配線は、前記基板において、互いに、同一配線層以外の配線層に配置されている
    請求項に記載の電力変換装置。
  10. 前記交差する部分は、電流が平行に流れないように、前記平面視で少なくとも45度以上で交差している
    請求項、及びのいずれか一項に記載の電力変換装置。
  11. 前記交差する部分を有する配線同士は、隣り合う配線層以外の配線層に配置されている
    請求項、及びのいずれか一項に記載の電力変換装置。
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