JP2011193646A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】3レベルインバータ回路の半導体装置におけるIGBTの駆動電源数を減らし、かつ半導体装置の試験を行えるようにする。
【解決手段】直流電源のPN間に接続されるIGBTの直列接続回路と、この直列接続回路の直列接続点と直流電源の中性点との間に接続する交流スイッチ素子を1つのモジュールとした半導体装置において、交流スイッチ素子が、ダイオード43を逆並列接続した第1のIGBT41とダイオード44を逆並列接続した第2のIGBT42のコレクタ同士を接続して形成し、かつコレクタ同士の接続箇所に中間端子5を設ける。
【選択図】図1

Description

この発明は、3レベルインバータや共振形インバータに用いる3レベル電力変換回路の半導体装置に関する。
図4に、従来の技術を用いた直流から交流に変換する3レベル3相インバータの回路例を示す。1、2が直列に接続された直流電源で、正極電位をP、負極電位をN、中性点電位をMとしている。一般に直流電源を交流電源システムより構成する場合は、図示していないダイオード整流器で交流を全波整流し、大容量の電解コンデンサなどで平滑化する構成を用いることで可能である。
正極電位Pと負極電位Nとの間には、ダイオードを逆並列接続したIGBTの直列接続回路が3相分接続されている。即ち、U相用の直列接続回路60はダイオード12を逆並列接続したIGBT11からなる上アームとダイオード14を逆並列接続したIGBT13からなる下アームとの直列接続回路で、V相用の直列接続回路61はダイオード22を逆並列接続したIGBT21からなる上アームとダイオード24を逆並列接続したIGBT23からなる下アームとの直列接続回路で、W相用の直列接続回路62はダイオード32を逆並列接続したIGBT31からなる上アームとダイオード34を逆並列接続したIGBT33からなる下アームとの直列接続回路で、それぞれ構成されている。
各相の直列接続回路の上アームと下アームの直列接続点と直流中性点電位Mとの間には、ダイオードを逆並列接続したIGBTを逆直列接続した交流スイッチが接続されている。即ち、U相用の直列接続回路60の直列接続点と直流電源の中性点Mとの間には、ダイオード82を逆並列接続したIGBT81からなる半導体装置63のエミッタと、ダイオード84を逆並列接続したIGBT83からなる半導体装置64のエミッタとが接続された構成の交流スイッチ回路が接続されている。また、V相用の直列接続回路61の直列接続点と直流電源の中性点Mとの間には、ダイオード86を逆並列接続したIGBT85からなる半導体装置65のエミッタと、ダイオード88を逆並列接続したIGBT87からなる半導体装置66のエミッタとが接続された構成の交流スイッチ回路が接続されている。また、W相用の直列接続回路62の直列接続点と直流電源の中性点Mとの間には、ダイオード90を逆並列接続したIGBT89からなる半導体装置67のエミッタと、ダイオード92を逆並列接続したIGBT91からなる半導体装置68のエミッタとが接続された構成の交流スイッチ回路が接続されている。また、各直列接続回路60、61、62の直列接続点はU相、V相およびW相の各交流出力となり、各々フィルタ用リアクトル71、72、73を介して負荷74に接続される。
この3相の回路構成とすることで、各直列接続回路60、61、62の直列接続点は、正極電位P、負極電位N、および中性点電位Mを出力することが可能となるため、3レベルのインバータ出力となる。2レベルタイプのインバータに対して、3つの電圧レベルを持った高調波成分の少ない交流電圧が出力されることが特徴であり、出力フィルタ71〜73の小型化が可能となる。
この図4における3相分全てを1つに収納して3相用のモジュールとした半導体装置、あるいは1相分を1つに収納してモジュールとした半導体装置が実現されている。1相分を1つに収納してモジュールとした半導体装置の場合は、単相用として使用できるのは勿論のこと、複数個を用いて図4の3相インバータを構成させてもよい。図5は、図4の1相分を1つに収納した半導体装置を示しており、(a)がモジュールの外観、(b)が内部の回路構成である。内蔵する半導体素子としては、IGBT11、13と、ダイオード12、14と、交流スイッチ15である。端子17が直流電源の正極電位Pに接続されるC1端子、端子18が直流電源の中性点電位Mに接続されるM端子、端子19が直流電源の負極電位Nに接続されるE2端子、端子16が負荷に接続されるE1C2端子である。図5(a)において、3は半導体素子や配線部材を絶縁して設置する金属性のベース基板、4はモジュールの絶縁ケースで、ベース基板3は内部で発生した熱を冷却フィンへ伝達する役目も担っている。なお、ベース基板3としては、アルミニウム板上に絶縁層を形成したアルミ絶縁基板や、銅等の金属箔を接合したアルミナ、窒化アルミなどのセラミック基板を銅又は合金の板上へ搭載したものがあり、近年では銅又は合金の板を省き金属箔を接合しただけのセラミック基板等が用いられる。いずれの場合もベース基板3の裏面は金属が露出し、絶縁ケース4内部に搭載する半導体素子は前記金属と絶縁体で絶縁されている。また図5(a)において、端子C1、M、およびE2は、モジュール上に一列状に配置した構成としている。図6は、図5において使用される交流スイッチ15の構成例である。図6(a)と図6(b)の例では、通常のIGBTは逆耐圧が微小であるため、IGBTとダイオードを直列接続して、逆方向の耐圧を確保している。図6(a)はダイオード43を逆並列接続したIGBT41のエミッタと、ダイオード44を逆並列接続したIGBT42のエミッタを接続して構成した交流スイッチの回路構成である。端子Kから端子Lへ電流を流す場合は、IGBT41をオンさせ、IGBT41→ダイオード44の経路で流し、端子Lから端子Kへ電流を流す場合は、IGBT42をオンさせ、IGBT42→ダイオード43の経路で、各々電流を流す。
図6(b)はダイオード43を逆並列接続したIGBT41のコレクタと、ダイオード44を逆並列接続したIGBT42のコレクタを接続して構成した交流スイッチの回路構成である。端子Kから端子Lへ電流を流す場合は、IGBT42をオンさせ、ダイオード43→IGBT42の経路で流し、端子Lから端子Kへ電流を流す場合は、IGBT41をオンさせ、ダイオード44→IGBT41の経路で、各々電流を流す。
図6(c)は逆方向の耐圧を備えたIGBTである逆阻止形IGBT45、46を逆並列接続して、交流スイッチを構成した例である。端子Kから端子Lへ電流を流す場合は逆阻止形IGBT45をオンさせ、端子Lから端子Kへ電流を流す場合は逆阻止形IGBT46をオンさせれば良い。(例えば、下記特許文献1参照。)
尚、交流スイッチとしてIGBTの逆直列回路や逆阻止形IGBTの逆並列接続回路の例を示したが、ダイオードブリッジ回路とIGBTの組合せ回路や、その他の種類の半導体スイッチング素子でも実現可能である。
特開2008−193779号公報
図6(a)のエミッタを共通接続としたIGBTを交流スイッチ15とした図5の回路構成では、IGBT11,IGBT13をそれぞれ駆動するための2つの駆動電源と、IGBT41とIGBT42を駆動するための2つの駆動電源の合計4つの駆動電源が必要となる。
一方、図6(b)のコレクタを共通接続としたIGBTを交流スイッチ15とした図5の回路構成では、IGBT11のエミッタとIGBT42のエミッタが接続されてエミッタ電位が同電位となっているので、IGBT11とIGBT42の駆動電源を共通とすることができ、IGBT11とIGBT42を駆動する1つの駆動電源と、IGBT13とIGBT41を駆動するための2つの駆動電源の合計3つの駆動電源に減らすことが可能である。駆動電源を減らすことで、インバータ自体の小型化、低価格化を図ることが可能となる。
しかしながら、図6(b)のコレクタを共通接続としたIGBTを交流スイッチ15とした図5の回路構成では、駆動電源を減らせる反面、交流スイッチ15の部分で次の課題がある。
即ち、図4における3相分全てを1つに収納してモジュールとする、あるいは1相分を1つに収納してモジュールとした半導体装置は、いずれも製品が完成した時点で絶縁試験が行われる。絶縁試験とは、モジュールの主端子と、制御端子等モジュールの外部に突出している端子を交流電源の1端に接続し、ベース基板3の裏面に露出している金属を交流電源の他端に接続し、例えば3.0kVの電圧を印加してモジュール内の半導体素子とベース基板3裏面の金属が導通しないことを確認する試験である。この絶縁試験について図7を用いて説明する。図7は、ベース基板として銅ベース8上のセラミック基板7を用いた例である。図7(a)に示すように、交流電源9から電流Iが加えられ端子側に正の電圧が印加された際に、セラミック基板7(点線で示す)上の回路パターン(図示せず)とセラミック基板7の裏面の銅ベース8との間に電荷が蓄えられる。ここで、交流スイッチ部分で銅ベース8との間で蓄えられる電荷としては、電流Iのうち、IGBT41のエミッタと銅ベースの間の容量成分Cに加えられる充電電流I11により蓄えられる電荷Q、電流Iのうち、IGBT42のエミッタと銅ベースの間の容量成分Cに加えられる充電電流I21により蓄えられる電荷Q、ダイオード43を流れる電流Iとダイオード44を流れる電流Iによる充電電流I+Iでカソードと銅ベースの間の容量成分Cに蓄えられる電荷Qの3つがある。
次に、図7(b)に示すように、交流電源9から印加する電圧が低下するとセラミック基板7に蓄えられた電荷が放電される。この時、IGBT41,42の各エミッタと銅ベース間の容量成分C、Cに蓄えられた電荷Q,Qによる放電電流I11,I21は交流電源側へ流れていくが、コレクタと銅ベース間の容量成分Cに蓄えられた電荷Qによる放電電流I+Iはダイオードに阻止され流れることができず放電されずに残る。このコレクタと銅ベース間の容量成分Cに残った電荷Qにより、IGBT41,42のコレクタ−エミッタ間に大きな電位差が生じ、IGBT41,42が破壊にいたる場合がある。
また、図7の交流スイッチでは、IGBT41のコレクタとIGBT42のコレクタが共通であるため、補助エミッタ6c、6dが交流スイッチの両端に設けられることとなる。このため、補助エミッタ6c、6dも用いて個別の素子評価を行おうとする時に、測定できる特性がIGBT41とダイオード44及びIGBT42とダイオード43といったIGBTとダイオードの総合した特性となってしまい、個別の素子評価が困難であるという課題がある。
この発明は、上述した従来技術による課題を解消するため、半導体装置の絶縁試験における破壊を防ぎ、半導体装置内の個別の素子評価を行えるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる半導体装置は、以下の特徴を有する。電圧形の3レベルインバータに適用する半導体装置であって、ダイオードを逆並列接続し、直流回路の正極端子にコレクタが接続された第1のIGBTと、ダイオードを逆並列接続し、直流回路の負極端子にエミッタが接続される第2のIGBTとを備え、第1のIGBTのエミッタと第2のIGBTのコレクタとの接続点と、直流回路の正極端子と負極端子との間に設けられた中性点端子との間に接続される交流スイッチとを、1つのパッケージ内に収納した半導体モジュールにおいて、交流スイッチは、ダイオードを逆並列接続した第3のIGBTのコレクタとダイオードを逆並列接続した第4のIGBTのコレクタとを接続して構成し、第3のIGBTのコレクタと第4のIGBTのコレクタとの間に中間端子を設ける。
また、請求項2の発明にかかる半導体装置は、請求項1に記載の発明において、各ダイオードを逆並列接続した第1のIGBTから第4のIGBTを1相分のスイッチ回路とし、該1相分スイッチ回路を複数個1つのパッケージ内に収納することを特徴とする。
また、請求項3の発明にかかる半導体装置は、請求項1または2に記載の発明において、第1のIGBTから第4のIGBTが補助エミッタの端子を備えることを特徴とする。
また、請求項4の発明にかかる半導体装置は、請求項3に記載の発明において、第1のIGBTから第4のIGBTのうち、エミッタ同士が共通の電位であるIGBTの補助エミッタの端子を共有することを特徴とする。
また、請求項5の発明にかかる半導体装置は、請求項1〜4に記載の発明のいずれかにおいて、第1のIGBTのコレクタと第2のIGBTのエミッタと中性点端子とが主端子であり、中間端子と第1のIGBTから第4のIGBTのゲートと補助エミッタとが主端子よりも小さい端子であることを特徴とする。
また、請求項6の発明にかかる半導体装置は、請求項5に記載の発明において、中間端子は、主端子及びゲートと補助エミッタの端子よりも低い位置にあることを特徴とする。
本発明にかかる半導体装置によれば、半導体装置の絶縁試験における破壊するおそれがなく、半導体装置内の個別の素子評価が行えるようになるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる半導体装置を示す回路図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の試験状態を示す回路図である。 実施の形態1にかかる半導体装置を示す側面図である。 従来の3レベルインバータの回路図である。 従来の半導体装置を示す構成図であり、(a)は外観を示す斜視図であり、(b)は回路図である。 従来の交流スイッチを示す回路図である。 従来の絶縁試験を示す回路図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の実施の形態の説明および添付図面において、同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる半導体装置を示す回路図であり、図5(b)に対応している。図1に示す半導体装置が図5(b)と異なる点は、交流スイッチ15として、ダイオード43を逆並列接続したIGBT41のコレクタと、ダイオード44を逆並列接続したIGBT42のコレクタを接続して構成し、更にIGBT41のコレクタとIGBT42のコレクタとの間に中間端子5を設けたことである。端子Mから端子E1C2へ電流を流す場合は、IGBT42をオンさせ、ダイオード43→IGBT42の経路で流し、端子E1C2から端子Mへ電流を流す場合は、IGBT41をオンさせ、ダイオード44→IGBT41の経路で、各々電流を流す。この電流を流す動作は、図5(b)の回路図と同じである。なお、6a,6b及び6cは、IGBT11,IGBT13及びIGBT41の補助エミッタである。IGBT42の補助エミッタは、IGBT11の補助エミッタ6aで兼用できるため設けていない。この図1の回路構成を1相分として、モジュールとした半導体装置が構成できる。また、図1の回路構成を1相分として複数個を組み込み、例えば3相分を1つに収納してモジュールとした半導体装置が構成できる。
次に、半導体装置が完成した時点で行われる絶縁試験について説明する。図2は、モジュールの主端子と、制御端子等モジュールの外部に突出している端子を交流電源9の1端に接続し、ベース基板3の裏面に露出している金属を交流電源の他端に接続し、例えば3.0kVの電圧を印加してモジュール内の半導体素子とベース基板3裏面の金属が導通しないことを確認する試験の一部を示した回路図である。図2では、図1の回路構成のうち、交流スイッチとなるIGBT41,IGBT42,ダイオード43及びダイオード44の部分だけを示しているが、IGBT11,IGBT13、ダイオード12及びダイオード14の部分も同様に試験が行われる。この絶縁試験について図2を用いて説明する。図2は、ベース基板として銅ベース基板8上のセラミック基板7を用いた例である。図2(a)に示すように、交流電源9から電流Iが加えられ端子側に正の電圧が印加された際に、セラミック基板7(点線で示す)上の回路パターン(図示せず)とセラミック基板7の裏面の銅ベース8との間に電荷が蓄えられる。ここで、交流スイッチ部分で銅ベース8との間で蓄えられる電荷としては、電流Iのうち、IGBT41のエミッタと銅ベースの間の容量成分Cに加えられる充電電流I11により蓄えられる電荷Q、電流Iのうち、IGBT42のエミッタと銅ベースの間の容量成分Cに加えられる充電電流I21により蓄えられる電荷Q、ダイオード43を流れる電流Iとダイオード44を流れる電流Iと中間端子5を介して流れる電流Iによる充電電流I+I+Iでカソードと銅ベースの間の容量成分Cに蓄えられる電荷Qの3つがある。
次に、図2(b)に示すように、交流電源9から印加する電圧が低下するとセラミック基板7に蓄えられた電荷が放電される。この時、IGBT41,42の各エミッタと銅ベース間の容量成分C、Cに蓄えられた電荷Q、Qによる放電電流I11,I21は交流電源側へ流れていく。また、コレクタと銅ベース間の容量成分Cに蓄えられた電荷Qによる放電電流I+I+Iは中間端子5を介して交流電源側へ流れていく。このように、コレクタと銅ベース間の容量成分Cに蓄えられた電荷Qが放電されて残らないので、IGBT41,42のコレクタ−エミッタ間に大きな電位差が生じることがなく、IGBT41,42が破壊にいたることがなくなる。
また、図1において、IGBT41のコレクタとIGBT42のコレクタ間に中間端子5を設けたことにより、IGBT41、ダイオード44、IGBT42及びダイオード43の素子特性を個別に測定することができ、個別の素子評価が行え、不具合時の原因究明が可能となる。
次に、図3は、半導体装置をインバータとして使用時の状態を示す側面図である。図3において、3は半導体素子や配線部材を絶縁して設置する金属性のベース基板で、内部で発生した熱を冷却フィンへ伝達する役目も担っている。ベース基板3としては、アルミニウム板上に絶縁層を形成したアルミ絶縁基板や、銅等の金属箔を接合したアルミナ、窒化アルミなどのセラミック基板を銅又は合金の板上へ搭載したものや、銅又は合金の板を省き金属箔を接合しただけのセラミック基板等を用いる。モジュールの絶縁ケース4の上面にはU相用の主端子となるE1C2であるU端子16と、負極電位Nの主端子となるE2のN端子19と、中性点電位Mの主端子となるMのM端子18と、正極電位Pの主端子となるC1のP端子17がこの順に一列に配置されている。そして、絶縁ケース4のP端子17側の側端には、ゲートと補助エミッタの端子20が配置されている。10は、制御回路等と接続するための配線基板である。制御回路との接続は、配線基板10の他にブスバーや電線での接続でもよい。樹脂ケース4の他方の側端には、主端子及び端子20より低い位置に中間端子5が設けられている。このような半導体装置の端子配置とすることで、次の効果を奏する。まず、N端子19、M端子18及びP端子17がこの順で配置されることにより、N端子19とM端子18の間、M端子18とP端子17の間のそれぞれにコンデンサを接続配置しやすくなる。また、U端子16と端子20が離れることにより、出力端子を流れる主電流の端子20への影響を小さくすることができる。また、中間端子5を主端子及び端子20より低くすることにより、配線基板10での接続配線の妨げになることがない。なお、主端子、端子20及び中間端子5が対地に対する絶縁規格の絶縁距離を満たしており、端子20と中間端子5は主端子よりも小さい。
以上のように、本発明にかかる半導体装置は、ダイオードを逆並列接続したIGBTを2個直列接続した直列接続回路と、ダイオードを逆並列接続したIGBTをコレクタ共通で2個直列接続した交流スイッチを1つのモジュールとして一体化したものであり、3レベルインバータ回路、3レベルコンバータ回路及び共振形回路などへの適用が可能である。
1、2 直流電源
3 ベース基板
4 絶縁ケース
5 中間端子
6a,6b,6c,6d 補助エミッタ
7 セラミック基板
8 銅ベース
9 交流電源
10 配線基板
11,13,41,42 IGBT
12,14,43,44 ダイオード
15 交流スイッチ
16 U端子
17 P端子
18 M端子
19 N端子
20 端子

Claims (6)

  1. 電圧形の3レベルインバータに適用する半導体装置であって、ダイオードを逆並列接続し、直流回路の正極端子にコレクタが接続された第1のIGBTと、ダイオードを逆並列接続し、直流回路の負極端子にエミッタが接続される第2のIGBTとを備え、第1のIGBTのエミッタと第2のIGBTのコレクタとの接続点と、直流回路の正極端子と負極端子との間に設けられた中性点端子との間に接続される交流スイッチとを、1つのパッケージ内に収納した半導体モジュールにおいて、交流スイッチは、ダイオードを逆並列接続した第3のIGBTのコレクタとダイオードを逆並列接続した第4のIGBTのコレクタとを接続して構成し、第3のIGBTのコレクタと第4のIGBTのコレクタとの間に中間端子を設けることを特徴とする半導体装置。
  2. 各ダイオードを逆並列接続した第1のIGBTから第4のIGBTを1相分のスイッチ回路とし、該1相分スイッチ回路を複数個1つのパッケージ内に収納することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 第1のIGBTから第4のIGBTが補助エミッタの端子を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置。
  4. 第1のIGBTから第4のIGBTのうち、エミッタ同士が共通の電位であるIGBTの補助エミッタの端子を共有することを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 第1のIGBTのコレクタと第2のIGBTのエミッタと中性点端子とが主端子であり、中間端子と第1のIGBTから第4のIGBTのゲートと補助エミッタとが主端子より小さい端子であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 中間端子は、主端子及びゲートと補助エミッタの端子よりも低い位置にあることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
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