JP6965294B2 - 電力変換装置、及びトランス - Google Patents

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Description

本発明は、2つの半導体スイッチング素子が直列に接続されたハーフブリッジ回路を1つ以上、有する電力変換回路、及び複数の制御電源となる基準電位を生成する制御電源回路を備えた電力変換装置、及び制御電源回路に用いるトランスに関する。
電力変換装置には、半導体スイッチング素子のオン/オフ駆動により、電力変換を行うタイプがある。このタイプの電力変換装置のなかには、半導体スイッチング素子を直列に接続したハーフブリッジ回路を一つ以上、備えたものがある。
ハーフブリッジ回路を備えた電力変換装置では、通常、各半導体スイッチング素子の駆動用に、それぞれ異なる基準電位の制御電源を設ける必要がある。この制御電源を設けるために、電力変換装置のなかには、例えば、絶縁トランスを用いて複数の基準電位を生成する制御電源回路を備えるものがある。
数百ボルト級を扱う電力変換装置では、電力変換装置を構成する回路と筐体との間の絶縁が必要となる。そのため、ハーフブリッジ回路を構成する各半導体スイッチング素子をオン/オフ駆動する駆動回路のグランドとして、筐体とは異なる電位のグランドが必要となる。絶縁トランスを用いた制御電源回路は、主に、そのような電力変換装置に適用される。
電力変換装置の小型化、薄型化に伴い、トランスにも、小型化、薄型化が求められている。そのため、トランスのなかには、複数の配線層を有する多層配線基板に、一次巻線、及び複数の二次巻線の各配線を形成することにより、小型化、薄型化を実現させたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−3926号公報
多層配線基板を用いて作製したトランスでは、巻線となる配線を積層する構造となる。積層された配線間には、寄生容量が形成され得る。このようなトランスを制御電源回路に用いた場合、形成された寄生容量は、各半導体スイッチング素子を駆動する駆動回路にそれぞれ接続されたグランド間の寄生容量となる。そのため、ハーフブリッジ回路を構成する各半導体スイッチング素子のオン/オフ駆動により、寄生容量に充放電電流が流れる。その充放電電流は、グランドに接続された配線に存在する寄生インダクタンスに応じたサージ電圧を発生させる。
発生したサージ電圧は、グランドと接続された駆動回路が半導体スイッチング素子に印加する電圧を変動させるノイズとなる。そのため、サージ電圧は、各半導体スイッチング素子の動作を不安定にし、その適切なオン/オフ動作を阻害する。
このサージ電圧対策としては、駆動回路と半導体スイッチング素子との間の抵抗値を調整して、スイッチング速度を遅くすることが考えられる。しかし、そのような高抵抗化による対策は、高周波のスイッチングを困難にするだけでなく、損失の増大、言い換えれば発熱量の増大への考慮も必要となる。放熱のために高放熱部材の追加等が必要な場合、電力変換装置が大型化し、製造コストも上昇する。このこともあり、サージ電圧の発生の有無に係わらず、各半導体スイッチング素子をより安定して動作させることが重要である。
本発明は、かかる問題点を解決するためになされたもので、ハーフブリッジ回路を構成する各半導体スイッチング素子をより安定して動作させる電力変換装置、及びトランスを提供することを目的とする。
本発明に係る電力変換装置は、第1の半導体スイッチング素子、及び第2の半導体スイッチング素子を直列に接続したハーフブリッジ回路を一つ以上、備え、第1の半導体スイッチング素子、及び第2の半導体スイッチング素子のオン/オフ駆動により、電源からの電力を変換する電力変換回路と、複数の配線層を有する配線基板に一次巻線、第1の二次巻線、第2の二次巻線、及び第3の二次巻線の各配線がそれぞれ形成されたトランスを用いて、第1の半導体スイッチング素子、及び第2の半導体スイッチング素子をそれぞれオン/オフ駆動するための制御電源となる基準電位を複数、生成する制御電源回路と、を有し、複数の配線層には、一次巻線の配線が形成されていない配線層が含まれており、配線層の積層方向上、一次巻線の配線が形成されていない配線層が間に挟まれる2つの配線層に、第1の二次巻線の配線、第2の二次巻線の配線、及び第3の二次巻線の配線のうち、それぞれ1つ又は2つの配線成されている。
本発明に係るトランスは、複数の配線層を有する配線基板と、配線基板を構成する一つの配線層に配線が形成された一次巻線と、一次巻線とは異なる配線層に配線が形成された第1の二次巻線と、第1の二次巻線の配線が形成された配線層との間に一つ以上の配線層が挟まれる他の配線層に配線が形成された第2の二次巻線と、第1の二次巻線、及び第2の二次巻線のうちの一方の配線が形成された配線層、及び第1の二次巻線の配線が形成された配線層と他の配線層との間に存在する一つの配線層以外であり、一次巻線、第1の二次巻線、及び第2の二次巻線の何れの配線も形成されていない配線層のうちの何れかに配線が形成された第3の二次巻線と、を備えている。
本発明によれば、ハーフブリッジ回路を構成する各半導体スイッチング素子をより安定して動作させることができる。
本発明の実施の形態1に係る電力変換装置が備える電力変換回路の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る電力変換装置が備える制御電源回路の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るトランスの概略構成例を説明する図である。 第1のハーフブリッジ回路の下アーム、及び第2のハーフブリッジ回路の上アームがオン駆動からオフ駆動に切り換わる場合に流れる電流を説明する図である。 全てのアームがオフ状態になった後、第1のハーフブリッジ回路の上アーム、及び第2のハーフブリッジ回路の下アームがオン駆動される場合に流れる電流を説明する図である。 全てのアームがオフ状態になった後、第1のハーフブリッジ回路の下アーム、及び第2のハーフブリッジ回路の上アームがオン駆動される場合に流れる電流を説明する図である。 多層配線基板の第1配線層に形成された配線例を説明する上面図である。 多層配線基板の第2配線層に形成された配線例を説明する上面図である。 多層配線基板の第3配線層に形成された配線例を説明する上面図である。 多層配線基板の第4配線層に形成された配線例を説明する上面図である。 多層配線基板の第5配線層に形成された配線例を説明する上面図である。 多層配線基板の第6配線層に形成された配線例を説明する上面図である。 多層配線基板の図7に示すA−A線断面図の一部を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係るトランスを構成する多層積層基板の第1配線層に形成される配線の例を説明する上面図である。 本発明の実施の形態1に係るトランスを構成する多層積層基板の第2配線層に形成される配線の例を説明する上面図である。 本発明の実施の形態1に係るトランスを構成する多層積層基板の第3配線層に形成される配線の例を説明する上面図である。 本発明の実施の形態1に係るトランスを構成する多層積層基板の第4配線層に形成される配線の例を説明する上面図である。 本発明の実施の形態1に係るトランスを構成する多層積層基板の第5配線層に形成される配線の例を説明する上面図である。 本発明の実施の形態1に係るトランスを構成する多層積層基板の第6配線層に形成される配線の例を説明する上面図である。 本発明の実施の形態1に係るトランスを構成する多層積層基板の図14に示すA−A線断面図の一部を説明する図である。 本発明の実施の形態2に係るトランスを構成する多層積層基板の第1配線層に形成される配線の例を説明する上面図である。 本発明の実施の形態2に係るトランスを構成する多層積層基板の第2配線層に形成される配線の例を説明する上面図である。 本発明の実施の形態2に係るトランスを構成する多層積層基板の第3配線層に形成される配線の例を説明する上面図である。 本発明の実施の形態2に係るトランスを構成する多層積層基板の第4配線層に形成される配線の例を説明する上面図である。 本発明の実施の形態1に係るトランスを構成する多層積層基板の図21に示すA−A線断面図の一部を説明する図である。
以下、本発明に係る電力変換装置、及びトランスの各実施の形態を、図を参照して説明する。各図では、同一の要素、同一と見なせる要素、または対応する要素には、同一符号を付している。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る電力変換装置が備える電力変換回路の構成例を示す図である。
図1に構成例を示す電力変換回路は、2つのハーフブリッジ回路を備えたフルブリッジ型のDC(Direct Current)/DCコンバータである。このDC/DCコンバータは、単相インバータ10、整流回路20、及びトランス30を備え、電源101から供給された直流電力を異なる電圧の直流電力に変換する。
本実施の形態1による電力変換装置は、このDC/DCコンバータである電力変換回路の他に、制御回路40、及び制御電源回路を備えている。制御電源回路は、本実施の形態1によるトランスを用いて、単相インバータ10が備える計4つの半導体スイッチング素子110a〜110dの駆動用の基準電位を生成する。この基準電源回路についての詳細は後述する。
本実施の形態1では、4つの半導体スイッチング素子110a〜110dとして、Nチャネル型のMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)を採用している。しかし、半導体スイッチング素子110a〜dは、MOSFETでなくとも良い。半導体スイッチング素子110a〜110dは、ダイオードが逆並列接続されたIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)であっても良く、SiC(Silicon Carbide)、GaN(Gallium Nitride)などを用いたワイドバンドギャップ半導体により形成されたものでも良い。半導体スイッチング素子110a〜110dのうちの一部に、ワイドバンドギャップ半導体を用いたものとしても良い。
ワイドバンドギャップ半導体は、より高速なスイッチングが可能であり、電力損失も低い。そのため、半導体スイッチング素子110a〜110dとして、ワイドバンドギャップ半導体が用いられた半導体スイッチング素子を採用した場合、より高い周波数でのスイッチングに対応できるだけでなく、高効率化を実現するうえでも有効である。以降、混乱を避けるため、半導体スイッチング素子は「MOSFET」と表記する。符号については、特定のMOSFETを指さないような場合、「110」を付すこととする。これは、他でも同様とする。
単相インバータ10は、接続された電源101が印加する直流電圧Vinを交流電圧に変換する。電源101の両端間には、入力コンデンサ102、及び2つのハーフブリッジ回路が接続される。それにより、2つのハーフブリッジ回路には、入力コンデンサ102によって平滑化された直流電圧Vinが印加される。
2つのハーフブリッジ回路は、2個のMOSFET110を直列に接続させた回路である。一方のハーフブリッジ回路では、MOSFET110aのソースがMOSFET110bのドレインと接続されている。MOSFET110aのドレインは、電源101の正極端子に接続され、MOSFET110bのソースは電源101の負極端子に接続されている。他方のハーフブリッジ回路は、MOSFET110cのソースがMOSFET110dのドレインと接続された構成となっている。各MOSFET110a〜110dのソースは、それぞれグランド113a、113b、113c、113bにも接続されている。
本実施の形態1において、例えば各ハーフブリッジ回路の上アームを構成するMOSFET110a、110cは、共に第1の半導体スイッチング素子に相当する。各ハーフブリッジ回路の下アームを構成するMOSFET110b、110dは、共に第2の半導体スイッチング素子に相当する。
MOSFET110a、110cは、ハーフブリッジ回路における上アームであり、MOSFET110b、110dは、ハーフブリッジ回路における下アームである。「上アーム」「下アーム」は、MOSFET110の別表現としても用いる。
各MOSFET110は、ゲートと接続されたドライバ111によってオン/オフ駆動される。各ドライバ111a〜111dには、それぞれ例えばフォトカプラである絶縁素子50c〜50fが接続されている。各絶縁素子50c〜50fは、制御回路40と接続されている。制御回路40と接続された絶縁素子50a、50bは、それぞれ、直流電圧Vin、負荷210に印加される出力電圧Voutのモニタに用いられる。そのようにして単相インバータ10と絶縁された制御回路40は、直流電圧Vin、及び出力電圧Voutを確認し、出力電圧Voutが目標電圧となるように、例えばデューティ比を調節しつつ、各絶縁素子50c〜50fを介して、各MOSFET110a〜110dをオン/オフ駆動する。
各MOSFET110a〜110dは、MOSFET110a、110dと、MOSFET110b、110cとに分けてオン/オフ駆動される。つまり、MOSFET110a、110dのオン駆動時には、MOSFET110b、110cはオフ駆動される。逆に、MOSFET110a、110dのオフ駆動時には、MOSFET110b、110cはオン駆動される。
各ドライバ111a〜111dは、各MOSFET110a〜110dを適切にオン/オフ駆動するために、専用の電源112、及びグランド113と接続されている。ドライバ111aは、電源112a、及びグランド113aと接続され、ドライバ111bは、電源112b、及びグランド113bと接続され、ドライバ111cは、電源112c、及びグランド113cと接続され、ドライバ111dは、電源112b、及びグランド113bと接続されている。ドライバ111b、111dに電源112b、及びグランド113bを接続させているのは、それらによってオン/オフ駆動されるMOSFET110b、110dの各ソースは同ノードのためである。本実施の形態1において、電源112a〜112cは全て、制御電源に相当する。
図1に構成例を示す電力変換回路は、筐体とは絶縁されている。そのため、各電源112a〜112c、及び各グランド113a〜113cも筐体とは絶縁されている。
トランス30は、単相インバータ10によって生成された交流電圧を整流回路20、つまり二次側に伝達する。そのために、トランス30の一次巻線31は、2つのハーフブリッジ回路に接続されている。より具体的には、一次巻線31の一端は、MOSFET110aのソース、及びMOSFET110bのドレインに接続され、一次巻線31の他端は、MOSFET110cのソース、及びMOSFET110dのドレインに接続されている。
整流回路20は、交流電圧を直流電圧に整流する。そのために整流回路20は、整流素子である4つのダイオード201a〜201dを接続させたブリッジ回路、ブリッジ回路の正極側に一端が接続されたリアクトル202、及びブリッジ回路の両端間に接続された出力コンデンサ203を備えている。リアクトル202の他端は、出力コンデンサ203の正極側の端子と接続されている。負荷210は、出力コンデンサ203の両端間に接続されている。トランス30の二次巻線32は、ブリッジ回路に接続されている。より具体的には、二次巻線32の一端は、ダイオード201aのアノード、及びダイオード201bのカソードに接続され、二次巻線32の他端は、ダイオード201cのアノード、及びダイオード201dのカソードに接続されている。それにより、整流回路20は、トランス30の二次巻線32に伝達された交流電圧をブリッジ回路により直流電圧に変換し、変換した直流電圧を、リアクトル202、及び出力コンデンサ203から構成される平滑化フィルタにより平滑化して負荷210に印加するようになっている。
図2は、本発明の実施の形態1に係る電力変換装置が備える制御電源回路の構成例を示す図である。次に図2を参照し、この制御電源回路について詳細に説明する。
この制御電源回路は、上記のように、電源112a〜112cとなる基準電位を生成する回路である。本実施の形態1では、図2に示すように、制御電源回路は、トランス310を用いた絶縁型フライバックコンバータである。本実施の形態1によるトランスは、トランス310として用いられている。なお、制御電源回路は、フライバックコンバータに限定されない。制御電源回路は、例えばフォワードコンバータであっても良い。
制御電源回路は、一次側と二次側とに大別される。一次側は、電源300から印加される直流電圧を半導体スイッチング素子302のオン/オフ駆動により交流電圧に変換し、交流電圧をトランス310の一次巻線311に印加する。そのために、一次巻線311の一端は電源300の正極端子と接続され、一次巻線311の他端は、半導体スイッチング素子302と接続されている。電源300の両端間に接続された入力コンデンサ301は、電源300が印加する直流電圧を平滑化する。
本実施の形態1では、半導体スイッチング素子302として、Nチャネル型のMOSFETを採用している。一次巻線311の他端は、半導体スイッチング素子302のドレインと接続され、半導体スイッチング素子302のソースは電源300の負極端子と接続されている。なお、半導体スイッチング素子302は、MOSFETに限定されない。半導体スイッチング素子302のオン/オフ駆動は、例えば絶縁素子を介して制御回路40からの信号が入力される不図示のドライバによって行われる。
トランス310は、一次巻線311とは逆極性に接続された3つの二次巻線312a〜312cを備える。3つの二次巻線312a〜312cをトランス310が備えているのは、単相インバータ10に用いられる電源112が3個だからである。各二次巻線312の両端間には、ダイオード304、及び出力コンデンサ305が直列に接続されている。出力コンデンサ305の両端間には、負荷306が接続されている。ダイオード304のアノードは二次巻線312の一端に接続されている。ダイオード304のカソードは、出力コンデンサ305の一端に接続されている。その一端が電源112としてドライバ111に接続される。本実施の形態1において、二次巻線312a〜312cは、例えば第1の二次巻線〜第3の二次巻線にそれぞれ相当する。
各二次巻線312は、半導体スイッチング素子302のオン駆動時に一次巻線311に蓄えられたエネルギーを、半導体スイッチング素子302のオフ駆動時に交流電流として放出する。この交流電流は、ダイオード304によって整流され、出力コンデンサ305によって平滑化される。出力コンデンサ305の一端とダイオード304とを接続するノードには、負荷306に応じた電圧が発生する。それにより、各電源112の電位は、半導体スイッチング素子302をオン/オフ駆動するデューティ比、負荷306等により制御することができる。
図3は、本発明の実施の形態1に係るトランスの概略構成例を説明する図である。次に図3を参照し、本実施の形態1によるトランス、つまりトランス310の概略構成例について具体的に説明する。
このトランス310は、複数の配線層を有する多層配線基板400を用いて作製されている。多層配線基板400には、図3に示すように、E型コア402の3つの突出する脚部がそれぞれ挿入される3つの穴404〜406が設けられている。一次巻線311、及び3つの二次巻線312となる各配線403は、穴405を囲むように形成されている。それにより、トランス310は、3つの脚部をそれぞれ3つの穴404〜406に挿入し、E型コア402との間に多層配線基板400を挟み込むようにI型コア401を配置することで作製される。I型コア401は、3つの脚部と対向するように配置される。そのため、I型コア401、及びE型コア402は、E型コア402の3つの脚部を含む磁気回路を形成する。
I型コア401、及びE型コア402は、例えばフェライトを材料としている。しかし、材料は、フェライトに限定されない。また、形状も、本実施の形態1に限定されない。例えば2つのコアの形状は、E−E型、P−Q型等であっても良い。
図3に示すような構成のトランス310では、各配線403の多層配線基板400上の配置に応じた寄生容量が形成される。図2に示す構成の制御電源回路では、この寄生容量は、各グランド113間の寄生容量となる。形成された寄生容量には、各MOSFET110のオン/オフ駆動に応じて、充放電電流が流れる。次に、図4〜図6を参照し、寄生容量に流れる充放電電流について具体的に説明する。ここでは、便宜的に、グランド113aとグランド113bとの間に形成された寄生容量を想定し、説明を行う。また、以降、MOSFET110a、110bが接続されたハーフブリッジ回路を指す場合は「第1のハーフブリッジ回路」、MOSFET110c、110dが接続されたハーフブリッジ回路を指す場合は「第2のハーフブリッジ回路」と表記する。
図4は、第1のハーフブリッジ回路の下アーム、及び第2のハーフブリッジ回路の上アームがオン駆動からオフ駆動に切り換わる場合に流れる電流を説明する図である。図4では、グランド113aとグランド113bとの間に形成された寄生容量121は、コンデンサのシンボルで示している。また、整流回路20は省略している。これは、図5、図6でも同様である。
図4中の実線、及び点線の各矢印は、電流の流れる向きを表している。具体的には、実線の矢印は、第1のハーフブリッジ回路の下アーム、及び第2のハーフブリッジ回路の上アームをオン駆動している状況で流れる電流の向きを表している。点線の矢印は、第1のハーフブリッジ回路の下アーム、及び第2のハーフブリッジ回路の上アームをオフ駆動に切り換えた後に流れる電流の向きを表している。
第1のハーフブリッジ回路の下アーム、及び第2のハーフブリッジ回路の上アームをオン駆動している状況では、図4の実線の矢印で表すように電流が流れる。つまり、電源101から供給された電流は、MOSFET110c→一次巻線31→MOSFET110b、の経路で流れる。
その後、第1のハーフブリッジ回路の下アーム、及び第2のハーフブリッジ回路の上アームがオフ駆動に切り換わると、図4の点線の矢印で表すように電流が流れる。つまり、トランス30の一次巻線31→グランド113a→寄生容量121→グランド113b→MOSFET110dのドレイン−ソース間寄生容量→トランス30の一次巻線31、の経路で充電電流が流れ、寄生容量121が充電される。このとき、寄生容量121が大きいほど、流れる充電電流は大きくなる。
なお、厳密には、MOSFET110b、110cがオフすると、MOSFET110a、110dの各ドレイン−ソース間寄生容量が放電し、MOSFET110b、110cの各ドレイン−ソース間寄生容量が充電される。しかし、図4では、その容量が小さいとして省略している。
図5は、全てのアームがオフ状態になった後、第1のハーフブリッジ回路の上アーム、及び第2のハーフブリッジ回路の下アームがオン駆動される場合に流れる電流を説明する図である。図5では、その場合に流れる電流の向きを点線の矢印で表している。
第1のハーフブリッジ回路の上アーム、及び第2のハーフブリッジ回路の下アームがオン状態となると、図5に示すように、電源101から供給された電流の大部分は、MOSFET110a→一次巻線31→MOSFET110d、の経路で流れる。その電流の一部は、MOSFET110a→グランド113a→寄生容量121→グランド113b、の経路で流れる充電電流となり、寄生容量121を充電させる。
なお、厳密には、MOSFET110a、110dがオンすると、MOSFET110a、110dの各ドレイン−ソース間寄生容量が放電し、MOSFET110b、110cの各ドレイン−ソース間寄生容量が充電される。しかし、図5では、図4と同様に、その容量が小さいとして省略している。
図6は、全てのアームがオフ状態になった後、第1のハーフブリッジ回路の下アーム、及び第2のハーフブリッジ回路の上アームがオン駆動される場合に流れる電流を説明する図である。図6でも、その場合に流れる電流の向きを点線の矢印で表している。
第1のハーフブリッジ回路の下アーム、及び第2のハーフブリッジ回路の上アームがオン状態となると、図6に示すように、電源101から供給された電流は、MOSFET110c→一次巻線31→MOSFET110b、の経路で流れる。寄生容量121に蓄えられた電荷は、放電電流として、グランド113a→MOSFET110b→グランド113b→寄生容量121、の経路で流れる。
図4〜図6に示すように、寄生容量121の充放電電流は、グランド113a、113bにそれぞれ接続された配線を介して流れる。図4〜図6に示す例では、充放電電流が流れる配線は、MOSFET110aのソースとグランド113aとを接続する配線、及びMOSFET110bのソースとグランド113bとを接続する配線である。
充放電電流量は、寄生容量121が大きくなるほど大きくなる。充放電電流は、グランド113に接続された配線に存在する寄生インダクタンスに依存するサージ電圧を生じさせる。
生じたサージ電圧は、ドライバ111における電源112とグランド113との間の電位差を変化させる。それにより、ドライバ111がMOSFET110のゲートに印加する電圧が変化する。ドライバ111がゲートに印加する電圧は、通常時の電圧に、サージ電圧分が足し合わせたようなものになる。
このようなことから、寄生容量121の充放電電流によって生じたサージ電圧は、ドライバ111がMOSFET110のゲートに印加する電圧へのノイズとなる。このサージ電圧によるノイズは、MOSFET110の望まないオン/オフ駆動の原因となる。そのため、サージ電圧によるノイズは、MOSFET110の適切なオン/オフ駆動を阻害し、MOSFET110の動作を不安定にさせる。
しかし、例えばドライバ111とMOSFET110のゲートとの間に配置する抵抗の抵抗値を調整して、MOSFET110のスイッチング速度を低下させた場合、高速なスイッチングが困難となる。また、抵抗値を大きくさせることに伴う損失の増大に対応する必要が生じる。損失の増大に伴う発熱量の増大のために、高放熱部材の追加等を行う、或いはより放熱性能の高い高放熱部材に変更する、といった対策を行う必要性が高まる。何らかの対策を行う場合、電力変換装置が大型化すると共に、その製造コストを上昇させる。これは、他のグランド113間に形成される寄生容量でも同様である。
ここで、図7〜図13を参照し、トランス310に形成される寄生容量について具体的に説明する。図7〜図13は、多層配線基板400が6層の配線層を備えていると想定し、各配線層に形成される配線の例を示している。具体的には、図7〜図12は、それぞれ、第1配線層〜第6配線層に形成された配線例を説明する上面図である。図13は、図7に示すA−A線断面図の一部を説明する図である。
図7〜図13に示す配置例は、本実施の形態1によるトランス310とは異なる。しかし、ここでは、便宜的に、対応関係を明確にさせる意味からも、本実施の形態1と同じ符号を付している。
図7に示すように、第1配線層502aには、穴405を囲むように一次巻線311の配線が形成されている。多層配線基板400には、第1配線層502a〜第6配線層502fを貫通する貫通ビア500a〜500dが設けられている。図7中に示す実線の矢印は、一次巻線311の巻かれる向きを表している。これは、図8〜図10でも同様である。
第2配線層502b〜第4配線層502dには、図8〜図10に示すように、二次巻線312a〜312cの各配線が形成されている。各二次巻線312は一次巻線311とは逆極性であることから、図8〜図10に示すように、実線の矢印の向きは一次巻線311とは逆になっている。
第5配線層502eには、図11に示すように、一次巻線311の一部となる配線、及び各二次巻線312の一部となる配線が形成されている。一次巻線311の配線は、貫通ビア500aと接続されている。二次巻線312a〜312cは、貫通ビア500b〜500dとそれぞれ接続されている。第5配線層502eに形成された各配線は、グランド113との接続用である。第6配線層502fには、図12に示すように、トランス310に係わる配線は形成されていない。
多層配線基板400の第1配線層502a〜第6配線層502fは、図13に示すように、コア材・プリプレグ材501a〜501eを介して積層されている。図13に示すように、一次巻線311、及び各二次巻線312の幅Wが同じ各配線は、配線層の積層方向上、重なるように配置されている。図13中のDは、二次巻線312aと二次巻線312bとの間の距離である。この距離Dは、各コア材・プリプレグ材501の積層方向上の厚みに相当する。
一次巻線311、及び各二次巻線312の各配線が図7〜図13に示すように配置されたトランス310を想定し、例えば二次巻線312aと二次巻線312bとの間で形成される寄生容量121の容量値C121を考える。この容量値C121は、真空の誘電率をε0、コア材・プリプレグ材501の比誘電率をεr、二次巻線312aと二次巻線312bとが対向する対向面積をS、二次巻線312aと二次巻線312bとが対向する配線長をLとすると、以下の式により求めることができる。
C121=ε0・εr・S/D=ε0・εr・W・L/D (1)
(1)式より、容量値C121は、対向面積Sが大きくなるほど、二次巻線312aと二次巻線312bとの間の距離である厚みDが小さくなるほど、大きくなることが分かる。上記のように、容量値C121が大きくなるほど、流れる充放電電流が大きくなって、MOSFET110のゲートに印加される電圧に重畳されるノイズも大きくなる。重畳されるノイズが大きくなるほど、MOSFET110の動作は不安定となる。そのため、MOSFET110の動作を安定させるには、寄生容量の容量値は極力、小さくすることが好ましい。
本実施の形態1では、寄生容量の容量値をより小さくさせるために、二次巻線312間の距離Dをより大きくさせている。次に、図14〜図20を参照し、本実施の形態1によるトランス310について具体的に説明する。図14〜図19は、本発明の実施の形態1に係るトランスを構成する多層積層基板の各配線層に形成される配線の例を説明する上面図である。図20は、本発明の実施の形態1に係るトランスを構成する多層積層基板の図14に示すA−A線断面図の一部を説明する図である。ここでは、上記配置例と異なる部分に着目して説明を行う。
図14に示すように、第1配線層502aには、図7と同様に、穴405を囲むように一次巻線311の配線が形成されている。第2配線層502bには、図15に示すように、二次巻線312aの配線が形成されている。第3配線層502cには、図16に示すように、トランス310に係わる配線は形成されていない。
第4配線層502dには、図17に示すように、二次巻線312bの配線が形成されている。第5配線層502eには、図18に示すように、二次巻線312cの配線が形成されている。第6配線層502fには、図19に示すように、一次巻線311の一部となる配線、及び各二次巻線312の一部となる配線が形成されている。一次巻線311の配線は、貫通ビア500aと接続されている。二次巻線312a〜312cは、貫通ビア500b〜500dとそれぞれ接続されている。
多層配線基板400の第1配線層502a〜第6配線層502fは、図20に示すように、コア材・プリプレグ材501a〜501eを介して積層されている。図20に示すように、一次巻線311、及び各二次巻線312の幅Wが同じ各配線は、配線層の積層方向上、重なるように配置されている。図13中のDは、二次巻線312aと二次巻線312bとの間の距離である。この距離Dは、各コア材・プリプレグ材501の積層方向上の厚みに相当する。
このようなことから、二次巻線312a、及び二次巻線312bの各配線は、図20に示すように、積層方向上、1配線層を挟んだ異なる配線層である第2配線層502b、及び第4配線層502dにそれぞれ配置されている。そのような配置により、距離Dは、積層方向上、隣り合う配線層に各配線をそれぞれ配置する場合と比較して、より大きくなる。そのため、寄生容量121の容量値C121はより小さくなる。従って、MOSFET110のゲートに印加される電圧に重畳されるノイズ分は抑制され、MOSFET110の動作は安定することとなる。MOSFET110のゲートに接続する抵抗の抵抗値を調整しなくとも良くなることから、高発熱部材の追加等の対策を行う必要性は回避させることができる。
なお、本実施の形態1では、寄生容量121の容量値C121の低減に着目しているが、二次巻線312bと二次巻線312cとの間に形成される寄生容量の容量値を低減させるようにしても良い。その2つの寄生容量の容量値を共に低減させるようにしても良い。二次巻線312間の寄生容量の容量値は、主に距離D、及び対向面積Sに依存することから、2つの二次巻線312間に、一次巻線311の配線を配置した配線層を挟んでも良い。それにより、2つの寄生容量の容量値を共に低減させる場合、例えば二次巻線312aの配線を第1配線層502aに、一次巻線311の配線を第2配線層502bに、二次巻線312bの配線を第3配線層502cに、二次巻線312cの配線を第5配線層502eにそれぞれ配置するようにしても良い。
2つの二次巻線312の各配線は、積層方向上、2つ以上の配線層を挟んでいる配線層にそれぞれ配置するようにしても良い。寄生容量の容量値を低減させることを重視する場合、各二次巻線312の配線を配置する配線層を決定した後、一次巻線311の配線を含む各配線を配置する配線層を決定するのが好ましい。多層配線基板400の層数は、二次巻線312の数に応じて決定するようにしても良い。しかし、2つの二次巻線312の各配線を一つ以上の配線層を挟んだ配線層に配置する必要から、多層配線基板400は3層以上とする必要がある。
対向面積Sは、積層方向上、配線が重なる部分を少なくするほど、小さくなる。このことから、距離Dをより大きくさせることと合わせ、配線が重なる部分をより少なくさせるようにしても良い。配線が重なる部分をより少なくさせることにより、二次巻線312間に形成される寄生容量の容量値を更に低減させることができる。
上記のように、半導体スイッチング素子110として、ワイドバンドギャップ半導体を採用した場合、より短い周期でのオン/オフ駆動が可能になる。しかし、単位時間当たりのスイッチング回数が増えるほど、寄生容量を充放電する回数も増え、流れる充放電電流は大きくなって、半導体スイッチング素子110の動作を不安定にさせる。しかし、本実施の形態1では、寄生容量の容量値が低減されるため、高周波駆動を行ったとしても、半導体スイッチング素子110の安定した動作を実現させることができる。従って、ワイドバンドギャップ半導体の利点は、より有効に利用できるようになる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、2つの二次巻線312の各配線を1層以上、挟む配線層に配置して、その2つの二次巻線312の間に形成される寄生容量の容量値をより小さくさせている。これに対し、本実施の形態2は、2つの二次巻線312の各配線を同一の配線層に形成するようにしている。
図21〜図24は、本発明の実施の形態2に係るトランスを構成する多層積層基板の各配線層に形成される配線の例を説明する上面図である。図25は、本発明の実施の形態2に係るトランスを構成する多層積層基板の図21に示すA−A線断面図の一部を説明する図である。図21〜図25を参照し、本実施の形態2によるトランス310について具体的に説明する。
第1配線層502aでは、図21に示すように、穴405を囲むように一次巻線311の配線が形成されている。第2配線層502bには、図22に示すように、2つの二次巻線312a、312bの各配線が形成されている。各配線は、積層方向と直交する方向上、間隔をより広げて形成されている。それにより、2つの配線は、一方の配線間に他方の配線が挟まれているように形成されている。
第3配線層502cには、図23に示すように、一次巻線311の一部となる配線、及び各二次巻線312の一部となる配線が形成されている。一次巻線311の配線は、貫通ビア500aと接続されている。第4配線層502dには、図24に示すように、二次巻線312cの配線が形成されている。
このようなことから、本実施の形態2では、図25に示すように、二次巻線312a、及び二次巻線312bの各配線は、第1配線層502aに共に配置され、二次巻線312cは第4配線層502dに配置されている。
この2つの二次巻線312a、312bの間に形成される寄生容量121の容量値C121は、第2配線層502bの積層方向上の厚みをT、対向する配線長をL、それらの間の距離をDとすると、以下の式により算出できる。
C121=ε0・εr・S/D=ε0・εr・T・L/D (2)
一般的に、配線の幅Wはmmオーダー、厚みTはμmオーダーである。つまり、幅Wと厚みTとは、W≫T、の関係にあるのが普通である。そのため、2つの二次巻線312の各配線を同一の配線層に配置した場合、対向面積Sが小さくなって、寄生容量の容量値を低減させることができる。また、各配線は、例え巻数が同じであっても、一つの配線層に一つの二次巻線312の配線を形成させる場合と比較して、より広い面積に配置されることになる。言い換えれば、各配線の単位面積当たりに占める割合は、より小さくなる。
例えば積層方向と直交する方向上の穴404、405間に着目する場合、上記実施の形態1では、図20に示すように、例えば2つの二次巻線312b、312cの各配線は、2箇所で重なっている。これに対し、本実施の形態2では、図25に示すように、二次巻線312cの配線は、二次巻線312a、312bの各配線とそれぞれ1箇所で重なっている。2つの二次巻線312の各配線を同一の配線層に配置することにより、積層方向上、異なる配線層に配置された2つの二次巻線312間で重なる箇所の数も、より少なくさせることができる。そのため、積層方向上、異なる配線層に配置された2つの二次巻線312間で重なる部分である対向面積Sは、より小さくなる。
この結果、本実施の形態2では、二次巻線312aと二次巻線312cとの間に形成される寄生容量、及び二次巻線312bと二次巻線312cとの間に形成される寄生容量の各容量値は、上記実施の形態1における寄生容量121の容量値C121より小さくなる。このようなことから、3つ以上の二次巻線312が存在する場合、2つの二次巻線312の配線を同一の配線層に形成することは、他の2つの二次巻線312間に形成される寄生容量の容量値を併せて低減させる利点がある。
2つの二次巻線312の配線を同一の配線層に形成することにより、多層配線基板400に必要とされる層数はより小さくなる。このことから、電力変換装置の小型化、及び低コスト化の面での効果もある。
なお、本実施の形態2では、二次巻線312a、312bの各配線を同じ第2配線層502bに形成しているが、同一の配線層に配線を形成する二次巻線312の組み合わせは、特に限定されない。つまり、例えば二次巻線312a、312cの各配線を同一の配線層に形成しても良い。また、各配線を形成する配線層は、第1配線層502aであっても良い。このようなことから、二次巻線312の各巻線の配置の仕方は、特に限定されない。二次巻線312の各巻線の配置では、様々な変形を行うことができる。これは、上記実施の形態1でも同様である。
10 単相インバータ(電力変換回路の一部)、20 整流回路(電力変換回路の一部)、30 トランス(電力変換回路の一部)、101 電源、110a〜110d 半導体スイッチング素子、111a〜111d ドライバ、112a〜112c 電源(制御電源)、113a〜113c グランド、300 電源、310 トランス、311 一次巻線、312a〜312c 二次巻線(第1の二次巻線〜第3の二次巻線)、400 多層配線基板、401 I型コア、402 E型コア、404〜406 穴、500a〜500d 貫通ビア、501a〜501e コア材・プリプレグ材、502a 第1配線層、502b 第2配線層、502c 第3配線層、502d 第4配線層、502e 第5配線層、502f 第6配線層。

Claims (5)

  1. 第1の半導体スイッチング素子及び第2の半導体スイッチング素子を直列に接続したハーフブリッジ回路を一つ以上備え、前記第1の半導体スイッチング素子及び前記第2の半導体スイッチング素子のオン/オフ駆動により、電源からの電力を変換する電力変換回路と、
    ランスを用いて、前記第1の半導体スイッチング素子及び前記第2の半導体スイッチング素子をそれぞれオン/オフ駆動するための制御電源となる基準電位を複数生成する制御電源回路と、
    を有し、
    前記トランスは、複数の配線層を有する配線基板と、一次巻線と、第1の二次巻線と、第2の二次巻線と、第3の二次巻線とを備え、
    前記複数の配線層は、第1配線層、第2配線層、第3配線層、第4配線層、及び第5配線層を含み、
    前記第1配線層、前記第2配線層、前記第3配線層、前記第4配線層、及び前記第5配線層は、積層方向の一側から他側へ向けて、前記第1配線層、前記第2配線層、前記第3配線層、前記第4配線層、前記第5配線層の順に配置されており、
    前記一次巻線は、前記第1配線層及び前記第2配線層の何れか一方に形成されており、
    前記第1の二次巻線は、前記第1配線層及び前記第2配線層の他方に形成されており、
    前記第2の二次巻線は、前記第1の二次巻線が前記第2配線層に形成されている場合に前記第4配線層に形成されており、前記第1の二次巻線が前記第1配線層に形成されている場合に前記第3配線層に形成されており、
    前記第3の二次巻線は、前記第5配線層に形成されており、
    前記第3配線層及び前記第4配線層のうち、前記第2の二次巻線が形成されていない配線層には、前記一次巻線、前記第1の二次巻線、前記第2の二次巻線、及び前記第3の二次巻線の何れも形成されていない
    電力変換装置。
  2. 第1の半導体スイッチング素子及び第2の半導体スイッチング素子を直列に接続したハーフブリッジ回路を一つ以上備え、前記第1の半導体スイッチング素子及び前記第2の半導体スイッチング素子のオン/オフ駆動により、電源からの電力を変換する電力変換回路と、
    ランスを用いて、前記第1の半導体スイッチング素子及び前記第2の半導体スイッチング素子をそれぞれオン/オフ駆動するための制御電源となる基準電位を複数生成する制御電源回路と、
    を有し、
    前記トランスは、複数の配線層を有する配線基板と、一次巻線と、第1の二次巻線と、第2の二次巻線と、第3の二次巻線とを備え、
    前記複数の配線層は、第1配線層、第2配線層、第3配線層、及び第4配線層を含み、
    前記第1配線層、前記第2配線層、前記第3配線層、及び前記第4配線層は、積層方向の一側から他側へ向けて、前記第1配線層、前記第2配線層、前記第3配線層、前記第4配線層の順に配置されており、
    前記一次巻線は、前記第1配線層に形成されており、
    前記第1の二次巻線は、前記第2配線層に形成されており、
    前記第2の二次巻線は、前記第2配線層及び前記第4配線層の何れか一方に形成されており、
    前記第3の二次巻線は、前記第2配線層及び前記第4配線層の他方に形成されており、
    前記第3配線層には、前記一次巻線、前記第1の二次巻線、前記第2の二次巻線、及び前記第3の二次巻線の何れも形成されていない
    電力変換装置。
  3. 前記第1の半導体スイッチング素子、及び前記第2の半導体スイッチング素子は、ワイドバンドギャップ半導体を用いた半導体スイッチング素子である、
    請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 複数の配線層を有する配線基板と、
    次巻線と、
    1の二次巻線と、
    2の二次巻線と、
    3の二次巻線と、
    を備え
    前記複数の配線層は、第1配線層、第2配線層、第3配線層、第4配線層、及び第5配線層を含み、
    前記第1配線層、前記第2配線層、前記第3配線層、前記第4配線層、及び前記第5配線層は、積層方向の一側から他側へ向けて、前記第1配線層、前記第2配線層、前記第3配線層、前記第4配線層、前記第5配線層の順に配置されており、
    前記一次巻線は、前記第1配線層及び前記第2配線層の何れか一方に形成されており、
    前記第1の二次巻線は、前記第1配線層及び前記第2配線層の他方に形成されており、
    前記第2の二次巻線は、前記第1の二次巻線が前記第2配線層に形成されている場合に前記第4配線層に形成されており、前記第1の二次巻線が前記第1配線層に形成されている場合に前記第3配線層に形成されており、
    前記第3の二次巻線は、前記第5配線層に形成されており、
    前記第3配線層及び前記第4配線層のうち、前記第2の二次巻線が形成されていない配線層には、前記一次巻線、前記第1の二次巻線、前記第2の二次巻線、及び前記第3の二次巻線の何れも形成されていない
    トランス。
  5. 複数の配線層を有する配線基板と、
    次巻線と、
    1の二次巻線と、
    2の二次巻線と、
    3の二次巻線と、
    を備え
    前記複数の配線層は、第1配線層、第2配線層、第3配線層、及び第4配線層を含み、
    前記第1配線層、前記第2配線層、前記第3配線層、及び前記第4配線層は、積層方向の一側から他側へ向けて、前記第1配線層、前記第2配線層、前記第3配線層、前記第4配線層の順に配置されており、
    前記一次巻線は、前記第1配線層に形成されており、
    前記第1の二次巻線は、前記第2配線層に形成されており、
    前記第2の二次巻線は、前記第2配線層及び前記第4配線層の何れか一方に形成されており、
    前記第3の二次巻線は、前記第2配線層及び前記第4配線層の他方に形成されており、
    前記第3配線層には、前記一次巻線、前記第1の二次巻線、前記第2の二次巻線、及び前記第3の二次巻線の何れも形成されていない
    トランス。
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