JP3132684B2 - インバータ式x線装置 - Google Patents

インバータ式x線装置

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JP3132684B2 JP04036894A JP3689492A JP3132684B2 JP 3132684 B2 JP3132684 B2 JP 3132684B2 JP 04036894 A JP04036894 A JP 04036894A JP 3689492 A JP3689492 A JP 3689492A JP 3132684 B2 JP3132684 B2 JP 3132684B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インバータ式X線装置
に関し、特に高速のスイッチでインバータを構成したと
きサージ電圧の発生を抑制し、このサージ電圧でスイッ
チが破壊することを防ぐことができるインバータ式X線
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来のインバータ式X線装置を
示す図である。従来のインバータ式X線装置は、商用の
交流電源をダイオード11′〜14′より成る整流回路
で整流し、その出力電圧をコンデンサ15′で平滑化し
て直流電圧を得る直流電源1′と、これに正極の導体1
00と負極の導体200で接続され、スイッチ21′〜
24′とダイオード25′〜24′から構成され高周波
の交流電圧を得ることのできるインバータ2′と、これ
に接続されインバータ2′の出力する交流を昇圧する高
電圧変圧器3′と、これに接続され昇圧された交流を直
流に変換する高電圧整流器4′と、高電圧整流器4′に
接続されX線を放射するX線管5′とから構成されてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図9は以上で述べた従
来のインバータ式X線装置の正極の導体100と負極の
導体200とに挟まれた面積S′に対応して、配線のイ
ンダクタンスの大きさが決まることを説明する図であ
る。図8における直流電源1′の正極側からインバータ
2′に向かって流れる電流を図9では正極の電流P′と
表し、インバータ2′から直流電源1′の負極側へ向か
って流れる電流を負極の電流N′と表す。このとき正極
の電流P′と負極の電流N′とを囲むように正極の電流
による磁界f1′と負極の電流による磁界f2′とが生
じ、この両磁界によって正極の導体と負極の導体には磁
界f1′とf2′とによる磁束の通る面積S′に比例す
るインダクタンスL′が生じる。これが次に述べるサー
ジ電圧を生じさせ、インバータのスイッチを破壊する原
因になる。
【0004】図10は配線のインダクタンスL′によっ
てサージ電圧が発生し、スイッチを破壊してしまう問題
を説明する図である。1′は直流電源、21′〜24′
はスイッチ、25′〜28′はダイオード、3′は高電
圧変圧器、i1は配線のインダクタンスL′に流れる電
流、isはスイッチ21′に流れる電流、esはスイッ
チ21′の両端での電圧を示している。また図9で説明
したインダクタンスL′は、正極と負極の配線の両方で
生じるが、図10では説明を簡略化するために、これを
正極側に代表してL′で表現した。ここで、例えばスイ
ッチ21′と24′がオンすると、矢印D1のように電
流が流れる。次に、高電圧変圧器に逆向きに電圧を供給
するためにスイッチ21′と24′をオフし、続いてス
イッチ21′と22′とが同時にオンして直流電源1′
の出力電圧が短絡するのを防ぐために一定のオフ期間
(以下、デッドタイムという)を置く。デッドタイム経
過後にスイッチ23′と22′をオンすることになる。
上記デッドタイムの期間は、矢印D2のように電流が流
れる。
【0005】図11は、このときのスイッチ21′の両
端の電圧esと、スイッチ21′に流れる電流isとの
関係を示している。スイッチ21′がオンすると、電流
isが流れはじめ、同時に電圧esがゼロになる。また
スイッチ21′がオフすると電圧esは、直流電源1′
の出力電圧e0と、インダクタンスL′に流れる電流i
Lの時間変化率との積 L′・diL/dt との和だ
けの実線で示すようなサージ電圧が生じる。サージ電圧
を抑制し、スイッチを保護するには、インダクタンス
L′を低減する、即ち図9で述べた磁束の通る面積S′
を小さくする必要がある。しかし、X線装置のように2
kW〜100kWもの大出力を得る装置では、部品の大
きさや配置の点からこのままで面積S′を小さくするに
は限界があり、インダクタンスL′を例えば1μH以下
に抑制するのは困難であった。
【0006】特に、従来のバイポーラトランジスタに代
わり、スイッチング動作の高速な電界効果型トランジス
タ(MOSFET)や、ゲート絶縁型バイポーラ・トラ
ンジスタ(IGBT)がインバータ用のスイッチに適用
されると、diL/dtは、500A/μs以上にもな
る。仮にL′を1μH、e0が500Vとした場合、上
記サージ電圧が1000V以上にも及び、スイッチの耐
圧を超えることがあった。このサージ電圧が、スイッチ
の耐圧を超えてスイッチを破壊することがあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるインバータ式X線高電圧装置は、直流
電源と、この直流電源に接続され直流を交流に変換する
インバータと、このインバータに接続されその出力電圧
を昇圧する高電圧変圧器と、この高電圧変圧器に接続さ
れその出力を直流に変換する高電圧整流回路と、この高
電圧整流回路に接続されその出力電圧によってX線を放
射するX線管とからなるインバータ式X線装置におい
て、前記直流電源の正極、負極と前記インバータの正
極、負極とそれぞれの間を、前記正極の導体層と前記負
極の導体層との間に絶縁体層を有した導体対で接続した
ものである。
【0008】
【作用】このように構成された本発明のインバータ式X
線装置は、直流電源とインバータとの間を正極の導体と
負極の導体とを絶縁体を介して交互に張り合わせた積層
状配線で接続することによって、導体間の面積を低減し
て配線のインダクタンスを低減し、このインダクタンス
によってインバータを構成するスイッチの両端に発生す
るサージ電圧を抑制し、スイッチの破壊を防ぐことがで
きる。導体は幅広にして断面積を稼ぎ、従来の円形断面
の導体を流れる電流を流せるようにし、導体を幅広方向
に直交する方向へ積層することにより、磁束の通る面積
を小さくすることができる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例を示す図であ
る。図1において、1は商用の交流電源電圧をダイオー
ド11〜14より成る整流回路で整流しコンデンサ15
で平滑化して直流電圧を得る直流電源、6は直流電源1
に接続された積層状配線、2は積層状配線6に接続され
スイッチ21〜24とダイオード25〜28で構成され
高周波の交流電圧を得るインバータ、3はインバータ2
に接続されその出力の交流を昇圧する高電圧変圧器、4
は高電圧変圧器3に接続され、昇圧された交流を直流に
変換する高電圧整流器、5は高電圧整流器4に接続され
X線を放射するX線管である。上記積層状配線6は、直
流電源1の正極側とインバータ2とを接続する正極の断
面が矩形の導体101,102と、直流電源1の負極側
とインバータ2とを接続する同じく断面が矩形の負極の
導体201,202とを図に示すように交互に積層し、
それらの導体間と導体の周囲を絶縁体7で充填被覆して
いる。
【0010】図2は、図1の積層状配線6の一部Eを取
出し拡大した図である。直流電源1の正極からインバー
タ2へ流れる電流をip1,ip2、インバータ2から
直流電源1の負極へ流れる電流をin1,in2で表
す。このとき電流ip1,ip2,in1,in2によ
って生じる磁界をf1〜f4とする。磁界f1〜f4
は、面積S1〜S3を通過して正極の導体101,10
2、負極の導体201,202と鎖交するが、絶縁体6
0を介して対向する導体で挟まれている磁束の通る面積
S1〜S3は小さくほとんどインダクタンスが生じな
い。したがって、直流電源1からインバータ2までの配
線のインダクタンスLが大幅に低減可能で、図11の破
線で示すように、サージ電圧を抑制しスイッチの破壊を
防ぐことができる。
【0011】図2に示した本実施例では、正極,負極が
絶縁体60を介して向き合っているために、浮遊容量C
1〜C3が生じ、この浮遊容量が僅かに生じる配線のイ
ンダクタンスLによる電流の遅れを打ち消し、スイッチ
のサージ電圧を一層抑制するはたらきがある。更に、図
2に示したような帯状の導体は、面積S1〜S3を増加
させずに、導体の断面積を大きくとることができるの
で、導体の抵抗分による電力の損失を抑制するのにも好
適である。
【0012】図3は、積層状配線の第2の実施例を示す
図で、正極の導体103,104と負極の導体203,
204のそれぞれに絶縁体61〜64を被覆して、それ
らをバンド65,66で束ねたものである。この第2の
実施例では、積層状配線を図3の矢印の方向に曲げるこ
とが可能となり、直流電源1とインバータ2との配線の
自由度を第1の実施例よりも増すことができるという特
徴がある。
【0013】上記第1,2の実施例では、図2,図3に
示した正極,負極の導体を、均一材料であるように表現
したが、これは細線の集電体や、細線を撚り合せたも
の、または細線を編み合わせたものであっても良い。ま
た図2,図3では、正極,負極を交互に重ね合わせた
が、これに限らず図4で示すように内側に正極(あるい
は負極)、外側に負極(あるいは正極)を配置しても良
い。
【0014】以上の実施例では、正極,負極を2対ずつ
用いた積層状配線について述べたが、これは1対のみで
も良いし、3対あるいはそれ以上であっても良い。また
図5(a)のように内側に正極(あるいは負極)を、外
側に負極(あるいは正極)を配置することもできる。図
5(b)のように渦巻き状であっても良い。更に図5
(c)のように同心円状に積層しても良い。更にまた絶
縁体は、正極と負極の間にあれば十分で、図6に示すよ
うに必ずしも積層体の外側に絶縁体を設ける必要はな
い。
【0015】通常、直流電源1内部のコンデンサ15
は、電解コンデンサなどの大容量コンデンサを使用する
が、この場合コンデンサ内部のインダクタンスが無視で
きない大きさで、配線によるインダクタンスと同様にサ
ージ電圧の原因になり得る。そこで、内部インダクタン
スが小さいフィルムコンデンサなど小容量の補助コンデ
ンサを設ける必要がある。一方、X線装置のような大出
力の装置のインバータ入力側に流れる電流は数百アンペ
アにも及び、この電流の一部を負担する補助コンデンサ
は、容量は小さくとも形状の大きなものにならざるを得
ない。形状が大きくなると、インバータ2のすぐ近くに
配置することが難しくなり、やや離れたところに置かな
ければならない。そこで今度は補助コンデンサからイン
バータまでの配線のインダクタンスが問題になる。そこ
で、図7に示すように、第1の直流電源1の他に、補助
コンデンサ15″を設ける場合には、補助コンデンサ1
5″と、インバータ2との間を前述の積層状配線と同様
な積層状配線6″で接続すると良い。
【0016】以上で説明した直流電源1はダイオードと
コンデンサとで構成されていたが、これはサイリスタや
トランジスタ等のスイッチを用いた整流方式であっても
良いし、またバッテリ,コンデンサで構成された直流電
源であっても良い。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、イ
ンバータ式X線装置において、直流電源とインバータと
の間を積層状配線で接続したことにより、配線のインダ
クタンスを低減し、インバータのスイッチがオフする際
のサージ電圧を抑制して、スイッチの破壊を防ぐことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のインバータ式X線装置
の回路図
【図2】図1の積層状配線の構成を示す図
【図3】図2の実施例の積層状配線の構成を示す図
【図4】第3の実施例の積層状配線の構成を示す図
【図5】第4,第5,第6の実施例の積層状配線の構成
を示す図
【図6】第7の実施例の積層状配線の構成を示す図
【図7】第1の実施例へ補助コンデンサを設けた場合の
実施例を示す図
【図8】従来のインバータ式X線装置の回路図
【図9】配線のインダクタンスが生じる原理を示す図
【図10】配線のインダクタンスによってスイッチにサ
ージ電圧が発生する原理を説明する図
【図11】スイッチの動作とサージ電圧の関係を示す図
【符号の説明】 1 直流電源 2 インバータ 3 高電圧変圧器 4 高電圧整流器 5 X線管 6 積層状配線 21 スイッチ 22 スイッチ 23 スイッチ 24 スイッチ 60 絶縁体 65 バンド 66 バンド 101 正極の導体 102 正極の導体 103 正極の導体 104 正極の導体 201 負極の導体 202 負極の導体 203 負極の導体 204 負極の導体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源と、この直流電源に接続され直流
    を交流に変換するインバータと、このインバータに接続
    されその出力電圧を昇圧する高電圧変圧器と、この高電
    圧変圧器に接続されその出力を直流に変換する高電圧整
    流回路と、この高電圧整流回路に接続されその出力電圧
    によってX線を放射するX線管とからなるインバータ式
    X線装置において、前記直流電源の正極、負極と前記イ
    ンバータの正極、負極とそれぞれの間を、前記正極の導
    体層と前記負極の導体層との間に絶縁体層を有した導体
    で接続したことを特徴とするインバータ式X線装置。
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