JP2923758B2 - 高圧噴射攪拌工法 - Google Patents

高圧噴射攪拌工法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、地盤改良工法に
係り、より詳しくは地盤中にグラウトを高圧噴射させて
改良柱を造成する高圧噴射攪拌工法に関する。
【0002】
【従来の技術】 ジェットグラウト工法(ジェットグラ
ウトは登録商標)とも呼ばれている高圧噴射攪拌工法
しては、大きく分けて、二重管から成る注入ロッドを地
盤中に回転、上昇または下降させながら、注入ロッドの
先端部側壁に設けた二重ノズルから空気を伴った硬化剤
(グラウト)を高圧噴射させて地盤を切削し、同時に円
柱状の改良体を造成する二重管方式の工法(例えば、特
公昭56−44206号公報参照)、および三重管から
成る注入ロッドを地盤中に回転、下降させて、その先端
部側壁に設けた二重ノズルから空気を伴った超高圧水を
噴射させてプレカッティングを行い、所定深度までプレ
カッティングした後、前記二重ノズルからの空気と超高
圧水の噴射を継続して、該二重ノズルより先端側に設け
たノズルからグラウトを高圧噴射させながら、注入ロッ
ドを回転、上昇させて、改良柱を造成する三重管方式の
工法(例えば、特公昭58−27364号公報参照)が
ある。
【0003】 そして、上記二重管方式の高圧噴射攪拌
工法によれば、空気の噴流がグラウトの射程を延ばすの
で、直径の大きな改良体を造成できる利点があるもの
の、地盤を切削(破壊)する能力が小さいため、軟弱粘
性土や弛い砂質層など、対象地盤に制限を受けるものと
なっている。これに対して、三重管方式の高圧噴射攪拌
工法によれば、噴射エネルギーの大きい超高圧水の併用
で切削攪拌能力が増大するため、砂礫、土丹、硬い砂質
層などを対象に直径の大きな改良体を効率的に造成で
き、近年、その利用が拡大しつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上記
三重管方式の高圧噴射攪拌工法によれば、超高圧水、圧
縮空気、高圧グラウトを同時噴射しなければならないた
め、設備が大掛かりになるという問題がある。また、別
々のノズルから噴射するとはいえ、それほど離れていな
い位置から水とグラウトとを同時噴射するため、グラウ
トが水で希釈されて誘導排出され易い状態となり、空気
噴射によるエアリフト効果と相まってスライムの排出量
が増大し、造成単位体積当たりのグラウト消費量が増加
してコスト負担が増大し、しかも排出スライムがグラウ
トを多量に含むこととなってその後処理がきわめて面倒
になるという問題もある。
【0005】さらに、対象地盤によっては、注入ロッド
の先端に削孔ビットを取付け、機械的に削孔しながら計
画改良域まで注入ロッドを貫入しなければならないが、
三重管構造の注入ロッドは、二重管構造の注入ロッドに
比べて強度的に弱いため、そのような削孔方式の採用は
困難で、実際上は、事前に専用の削孔機による削孔工程
が必要となり、施工能率の低下やコスト負担の増大が避
けられないという問題もある。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その課題の一つは、三重管方式と同等以上
の切削攪拌能力を確保しつつ、設備の小規模化を図り、
併せて排出スライム中のグラウト量を大幅に低減してそ
の後処理を容易にすることである。また、本発明の他の
課題は、計画改良域までの効率の良い削孔を可能にし、
もって事前削孔を不要にして、施工能率の向上と施工コ
ストの低減とを図ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、第1および第2の流路を
内部に有するロッド本体に、側壁に前記第1および第2
の流路にそれぞれ連通する噴射孔を内・外に重合させた
二重ノズルを設けた注入ヘッドを接続して成る注入ロッ
ドを用意し、この注入ロッドの注入ヘッドを計画改良域
上限まで貫入させた後、前記第1の流路に超高圧水を、
前記第2の流路に圧縮空気をそれぞれ供給して、前記二
重ノズルから水と空気との混合流体を高圧噴射させなが
ら、注入ロッドを回転、下降させて地盤を切削攪拌し、
注入ヘッドが計画改良域下限まで到達したら、前記第1
の流路に供給する超高圧水を高圧のグラウトに切替える
と共に、前記第2の流路に供給する空気を調整して、前
記二重ノズルからグラウトと空気との混合流体またはグ
ラウトのみを高圧噴射させながら、注入ロッドを回転、
上昇させて計画改良域に改良柱を造成するようにしたこ
とを特徴とする。
【0008】 このように構成した高圧噴射攪拌工法
おいては、噴射エネルギーの大きい超高圧水と圧縮空気
との混合流体を噴射して地盤を高能率に切削攪拌(プレ
カッティング)することができ、その後、超高圧水をグ
ラウトに切替えてプレカッティングした地盤内にグラウ
トを噴射することで、グラウトを効率よく地盤内に注入
することができることはもちろん、グラウトの誘導排出
を抑制することができる。また、超高圧水とグラウトと
の切替えは、1つの高圧ポンプに対する水源とグラウト
源との切替えで対処できるので、その分、設備を小規模
とすることができる。
【0009】この請求項1に記載の発明において、グラ
ウトに対する空気の混合は、目的に応じて調整し、改良
体の直径を拡大したい場合は、空気を混合してグラウト
の射程を延ばすようにし、強度増大を目的とする場合
は、空気を止めてグラウトのみを噴射させるようにす
る。
【0010】 ここで、対象地盤によっては、機械的に
削孔しながら計画改良域まで注入ロッドを貫入しなけれ
ばならないが、このような場合には、請求項2に記載の
発明のように、注入ヘッドとして、上記二重ノズル以外
に、先端に削孔ビットを設け、かつ内部にロッド本体内
の第1の流路と削孔ビットとを結ぶ連通路を開閉する差
圧弁と該差圧弁側への泥水の逆流を防ぐ逆止弁とを配設
したものを用いることとし、始めに前記第1の流路に低
圧水を供給し、この低圧水を前記差圧弁および逆止弁
通じて前記削孔ビットの周りに噴出させながら、前記注
入ロッドを地盤中に回転、下降させて削孔を行い、注入
ヘッドが計画改良域上限まで到達したら、前記第1の流
路に供給する低圧水を超高圧水に切替えて前記差圧弁を
閉じると同時に、ロッド本体内の第2の流路に圧縮空気
を供給し、以降、上記した請求項1に記載の発明と同様
のプレカッティングとグラウト噴射とを連続に行うよう
にする。
【0011】この請求項2に記載の発明においては、削
孔ビットを低圧水で冷却しながら地盤を切削できるの
で、硬質地盤を対象にしても、工具摩耗を抑えながら確
実に削孔できるようになる。しかも、高圧水への切替え
と同時に差圧弁が自動的に閉じるので、削孔からプレカ
ッティングへの作業移行を連続に行うことができる。
【0012】 また、この請求項2に記載の発明におい
ては、削孔ビットと差圧弁との間に設けた逆止弁が、差
圧弁側への泥水の逆流を防ぐので、差圧弁の円滑な作動
が保証される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基いて説明する。
【0014】本発明の実施に際しては、図1および2に
示すように、外管1および内管2を備えた二重管構造の
ロッド本体3とこのロッド本体3の先端に接続された後
述の注入ヘッド4とから成る注入ロッド5を用意する。
そして、この注入ロッド5を、図3に示すように自走式
の施工機械6のリーダ7に装着した回転および昇降ユニ
ット8に支持させ、さらにロッド本体3の上端に二重管
スイベル9を取付けて、この二重管スイベル9に施工プ
ラント10内の高圧ポンプ11と空気圧縮機12とを配
管接続する。本実施の形態において、前記高圧ポンプ1
1はロッド本体3を構成する内管2内の第1の流路a
(図2)に接続され、一方、前記空気圧縮機12は外管
1と内管2との間の環状の第2の流路b(図2)に接続
されるようになっている。
【0015】施工プラント10内には、同じく図3に示
すように、水槽13とセメントサイロ14に連絡するグ
ラウトミキサー15とが並列に設置されている。グラウ
トミキサー15は、セメントサイロ14から取り入れた
セメントと前記水槽13から取り入れた水とを混合攪拌
してグラウト(セメントミルク)を造り出す機能を有す
るもので、これには、必要に応じて混和材タンク16か
ら混和材が供給されるようになっている。しかして、水
槽13およびグラウトミキサー15は前記高圧ポンプ1
1に対して切替弁17を介して配管接続されており、こ
の切替弁17の作動により、高圧ポンプ11には水また
はグラウトが選択的に供給されるようになる。高圧ポン
プ11は、2〜5MPa (約20〜50kgf/cm2 )程度の低
圧水から35〜45MPa (約 350〜450kgf/cm2)程度
の超高圧水までを得ることができる機能に加え、35〜
45MPa 程度の高圧グラウトを得る機能を有してお
り、注入ロッド5内の第1の流路aには、これら低圧
水、超高圧水および高圧グラウトの何れかが選択的に供
給されるようになる。なお、18は、施工プラント10
の動力源としての発電機である。
【0016】 ここで、注入ヘッド4は、図2に良く示
されるように、側面に複数の二重ノズル20を設けた上
ヘッド部分21と先端に削孔ビット22を設けた下ヘッ
ド部分23とから概略構成されている。上ヘッド部分2
1は、外筒24と内筒254とを備えた二重構造となっ
ており、外筒24と内筒25との間には環状通路cが形
成されている。外筒24および内筒25の下側部分は相
互に密に嵌合されており、前記環状通路cは、この嵌合
部分で底が閉じられた状態となっている。外筒24に
は、上記二重ノズル20を構成する第1のノズル単体2
6が、内筒25には、同じく二重ノズル20を構成する
第2のノズル単体27がそれぞれ螺合固定されている。
第2のノズル単体27は、前記環状通路cを横断して延
ばされると共に、その先端部を前記第1のノズル単体2
6に挿入させている。第1のノズル単体26と第2のノ
ズル単体27との間には所定の大きさの隙が確保されて
おり、したがって二重ノズル20は、心部に内筒25内
の通路dに通じる噴射孔を、その周りに前記環状通路c
に通じる噴射孔をそれぞれ独立に配した構造となってい
る。
【0017】上ヘッド部分21は、その外筒24をロッ
ド本体3の外管1に螺合させることにより該ロッド本体
3に連結され、この連結状態で、その内筒25の上端部
にロッド本体3の内筒2がシール部材28を介して液密
に嵌合されるようになっている。したがって、ロッド本
体3内の第1の流路aは、内筒25内の通路dを経て二
重ノズル20の心部側の噴射孔に、ロッド本体3内の第
2の流路bは、前記環状通路cを経て二重ノズル20の
外側の噴射孔にそれぞれ連通するものとなっている。
【0018】上ヘッド部分21はまた、その外筒24を
下ヘッド部分23の本体29に螺合させることにより該
下ヘッド部分23に連結され、この連結状態で、その内
筒25が下ヘッド部分23の本体29の上端にシール部
材30を介して液密に突合されるようになっている。下
ヘッド部分23の本体29は、その下端部に前記削孔ビ
ット22のシャンク部22aを螺合させるテーパ状ねじ
穴31を有すると共に、その内部に該ねじ穴31と上記
内筒25内の通路dとを連通する段付きの連通孔(連通
路)32を有している。そして、この連通孔32の上部
側、すなわち上ヘッド部分21との連結側部分には差圧
弁33が配置されている。
【0019】上記差圧弁33は、本体29に嵌合固定さ
れ底部に貫通孔34を設けた有底筒状の弁箱35と、こ
の弁箱35の軸線上を延ばされ下端部に螺合したナット
36により弁箱35からその上方への抜けを規制された
弁ロッド37と、この弁ロッド37の上端に一体に設け
られ弁箱35の口縁(弁座)に離着座可能な弁体38
と、弁箱35内に配置され弁体38を常時は前記弁座か
ら離間する方向へ付勢する弁ばね39とを備えている。
弁ばね39のセット荷重は、ロッド本体3内の第1の流
路aに供給される低圧水の圧力(数MPa )より大き
く、同流路aに供給される超高圧水または高圧グラウト
の圧力(例えば数十MPa )より小さく設定されてい
る。したがって、ロッド本体3内の第1の流路aに低圧
水が供給されている場合は、前記弁体38は弁箱35の
弁座から離間する状態を維持し、その低圧水は、弁箱3
5内およびその底の貫通孔34を経て連通路32内を削
孔ビット22側へ送られ、一方、第1の流路aに超高圧
水または高圧グラウトが供給された場合は、弁体38が
弁ばね39のばね力に抗して弁箱35の弁座に着座して
連通孔32を閉じ、前記した超高圧水または高圧グラウ
トは二重ノズル20側へ送られるようになる。
【0020】下ヘッド部分23内の連通孔32にはま
た、削孔ビット22側に位置して逆止弁40が配置され
ている。逆止弁40は、連通孔32の途中に設けたシー
ト部41に離着座可能な半球状の弁体42と、連通孔3
2の削孔ビット22側開口端に装着したストッパ板43
に一端が係止され前記弁体42を常時はシート部41に
着座する方向へ付勢する弁ばね44とを備えている。こ
の弁ばね44のセット荷重は、上記差圧弁33の弁ばね
39に比べてはるかに小さい荷重に設定されており、弁
体42は上記した低圧水の圧力でも容易に開くようにな
っている。なお、前記削孔ビット22には、前記連通孔
32に連通する通水孔22bが形成されている。
【0021】施工に際しては、上記したロッド本体3と
注入ヘッド4とから成る注入ロッド5を、前出図3に示
した態様で施工機械6の回転および昇降ユニット8に支
持させ、かつ注入ロッド1の上端を二重管スイベル9を
介して施工プラント10内の高圧ポンプ11と空気圧縮
機12とに接続する。そして、この準備完了後、高圧ポ
ンプ11の設定圧を調整して、注入ロッド5内の第1の
流路aに数MPa の低圧水を供給し、図4に示すよう
に、この低圧水を注入ヘッド4内の差圧弁33を通じて
削孔ビッド22の通水孔22bから噴出させながら、前
記回転および昇降ユニット8を作動させて、注入ロッド
5を地盤50中に回転、下降させる。これにより、地盤
50は削孔ビット22により機械的に削孔され、地盤5
0中には削孔ビット22とほぼ同径の孔51が形成され
る(図1参照)。
【0022】上記した削孔による孔51の形成が、図4
に示すように計画改良域上限DUまで到達した時点
で、高圧ポンプ11の設定圧を調整して、前記第1の流
路aに供給する低圧水を超高圧水に切替え、これと同時
に空気圧縮機12から注入ロッド5内の第2の流路bに
圧縮空気を供給する。第1の流路aへの超高圧水の供給
により、差圧弁33の弁体38が連通孔32を閉じ、こ
の結果、注入ヘッド4の二重ノズル20からは空気を伴
った超高圧水(混合流体)が噴射され、噴射エネルギー
の大きい混合流体により地盤50内が強力に切削攪拌さ
れる。このようにして地盤内には大径の切削攪拌層52
が形成され、この切削攪拌層52は、注入ロッド5の回
転、下降に応じて次第に下方へ拡大する。なお、この時
発生した切削スライムの一部は、前記した削孔の孔51
を通じて地上のスライムピット53(図1)へ排出さ
れ、さらに図示を略す排泥手段により排泥池へと送泥さ
れる。また、切削土砂の一部は、削孔ビット22の通水
孔22bを通じて注入ヘッド4内の連通孔32に逆流し
ようとするが、この逆流は逆止弁40により防止され
る。
【0023】そして、上記した切削攪拌による切削攪拌
層52の形成が、図4に示すように、計画改良域下限
L まで到達したら、施工プラント10内の切替弁17
をグラウトミキサー15側に切替えて、注入ロッド5内
の第1の流路aに高圧のグラウトを供給し、注入ロッド
5内の第2の流路bへの圧縮空気の供給を継続しなが
ら、同図に示すように注入ロッド5を回転、上昇させ
る。これにより、注入ヘッド4の二重ノズル20からは
空気を伴った高圧グラウト(混合流体)が噴射され、グ
ラウトが切削攪拌層52内に注入されて、グラウト注入
層54が形成される。この時、グラウト注入層54上の
切削攪拌層52内の余剰スライムは、グラウトの圧力と
エアリフト効果により孔51を通じてスライムピット5
3へ排出されるが、この段階では水の噴射は停止されて
いるので、グラウトの誘導排出は著しく抑制され、余剰
スライム中のグラウト量は最小限に抑えられる。
【0024】上記した空気を伴った高圧グラウトの噴射
は、注入ロッド5の回転、上昇に応じて次第に上方へ拡
大し、速硬性のグラウトを使用した場合は、図4に示
すように、注入ヘッド4が計画改良域上限DU まで達す
る前段階からグラウト注入層54が部分的に固化し、硬
質の改良柱55の成長が始まる。このようにして、計画
改良域上限DU までのグラウトの注入を終えたら、注入
ロッド5へのグラウトおよび圧縮空気の供給を停止し、
施工機械6の回転および昇降ユニット8を大きく上動さ
せて、同図に示すように注入ロッド5を地盤50から
引抜き、これにて、計画改良域への1つの改良柱55の
造成は完了する。
【0025】
【発明の効果】 以上、説明したように、請求項1に記
載の高圧噴射攪拌工法によれば、二重管方式を採用して
いるにもかかわらず、三重管方式と同等以上の切削攪拌
能力を確保して大径の改良柱を高能率に造成できる。ま
た、超高圧水と高圧グラウトとを切替えて用いるので、
1つの高圧ポンプを共用することができ、設備の小規模
化を図ることができる。さらに、高圧グラウトを水と一
緒に噴射することがないので、グラウトの誘導排出が抑
制され、排出スライム中のグラウト量を大幅に低減する
ことできて、その後処理が容易になる。また、請求項2
に記載の高圧噴射攪拌工法によれば、上記効果に加え
て、注入ロッドの先端の削孔ビットにより計画改良域ま
で高能率に削孔できるので、事前削孔が不要になり、施
工能率の向上と施工コストの低減とを達成できる。ま
た、この削孔中は、差圧弁を通して冷却水が削孔ビット
に供給されるので、硬質地盤を対象に確実に削孔できる
ばかりか、削孔ビットの寿命が延長する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る高圧噴射攪拌工法を実施してい
る際の途中段階を模式的に示す断面図である。
【図2】本発明の工法で用いる注入ロッドを構成する注
入ヘッドの構造を示す断面図である。
【図3】本発明の工法を実施するためのシステムの全体
を示す模式図である。
【図4】本発明の工法の実施過程を行程順に示す模式図
である。
【符号の説明】
1 外管 2 内管 3 ロッド本体 4 注入ヘッド 5 注入ロッド 6 施工機械 9 二重管スイベル 10 施工プラント 11 高圧ポンプ 12 空気圧縮機 17 切替弁 20 二重ノズル 22 削孔ビット 32 連通孔(連通路) 33 差圧弁 40 逆止弁 51 孔 52 切削攪拌層 54 グラウト注入層 55 改良柱 a 第1の流路 b 第2の流路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 3/12 101

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2の流路を内部に有するロ
    ッド本体に、側壁に前記第1および第2の流路にそれぞ
    れ連通する噴射孔を内・外に重合させた二重ノズルを設
    けた注入ヘッドを接続して成る注入ロッドを用意し、こ
    の注入ロッドの注入ヘッドを計画改良域上限まで貫入さ
    せた後、前記第1の流路に超高圧水を、前記第2の流路
    に圧縮空気をそれぞれ供給して、前記二重ノズルから水
    と空気との混合流体を高圧噴射させながら、注入ロッド
    を回転、下降させて地盤を切削攪拌し、注入ヘッドが計
    画改良域下限まで到達したら、前記第1の流路に供給す
    る超高圧水を高圧のグラウトに切替えると共に、前記第
    2の流路に供給する空気を調整して、前記二重ノズルか
    らグラウトと空気との混合流体またはグラウトのみを高
    圧噴射させながら、注入ロッドを回転、上昇させて計画
    改良域に改良柱を造成することを特徴とする高圧噴射攪
    拌工法。
  2. 【請求項2】 第1および第2の流路を内部に有するロ
    ッド本体に、側壁に前記第1および第2の流路にそれぞ
    れ連通する噴射孔を内・外に重合させた二重ノズルを設
    けると共に、先端に削孔ビットを設け、かつ内部に前記
    第1の流路と前記削孔ビットとを結ぶ連通路を開閉する
    差圧弁と該差圧弁側への泥水の逆流を防ぐ逆止弁とを配
    設した注入ヘッドを接続して成る注入ロッドを用意し、
    始めに前記第1の流路に低圧水を供給し、この低圧水を
    前記差圧弁を通じて前記削孔ビッドの周りに噴出させな
    がら、前記注入ロッドを地盤中に回転、下降させて削孔
    を行い、注入ヘッドが計画改良域上限まで到達したら、
    前記第1の流路に供給する低圧水を超高圧水に切替えて
    前記差圧弁を閉じると同時に、前記第2の流路に圧縮空
    気を供給し、前記二重ノズルから水と空気との混合流体
    を高圧噴射させて地盤を切削攪拌し、注入ヘッドが計画
    改良域下限まで到達したら、前記第1の流路に供給する
    超高圧水を高圧のグラウトに切替えると共に、前記第2
    の流路に供給する空気を調整して、前記二重ノズルから
    グラウトと空気との混合流体またはグラウトのみを高圧
    噴射させながら、注入ロッドを回転、上昇させて計画改
    良域に改良柱を造成することを特徴とする高圧噴射攪拌
    工法。
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