JP2922574B2 - レーザー加工によりプラスチック体に表示記号を浮き出させる方法 - Google Patents
レーザー加工によりプラスチック体に表示記号を浮き出させる方法Info
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- JP2922574B2 JP2922574B2 JP2094986A JP9498690A JP2922574B2 JP 2922574 B2 JP2922574 B2 JP 2922574B2 JP 2094986 A JP2094986 A JP 2094986A JP 9498690 A JP9498690 A JP 9498690A JP 2922574 B2 JP2922574 B2 JP 2922574B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、レーザー加工によりプラスチック体に表示
記号を浮き出させる方法に関する。
記号を浮き出させる方法に関する。
[従来の技術] 例えば第2図に示すように自動車用のプラスチック成
形で作られた操作ボタン1において、黒色のボタン本体
2に、「TEMP」や「△」の白色の表示記号Aを設けるの
に、従来は表示記号Aを白色塗料の印刷により行ってい
た。
形で作られた操作ボタン1において、黒色のボタン本体
2に、「TEMP」や「△」の白色の表示記号Aを設けるの
に、従来は表示記号Aを白色塗料の印刷により行ってい
た。
しかし、この印刷による表示記号Aはボタン1を指先
で操作するので、経時的に変色し又は消えることが多
い。
で操作するので、経時的に変色し又は消えることが多
い。
これに対し、レーザー光は黒系塗装層で吸収され、白
系塗装層で反射される原理に基づき、レーザー光により
ボタン本体2に表示記号Aを浮き出させる技術が知られ
ている。
系塗装層で反射される原理に基づき、レーザー光により
ボタン本体2に表示記号Aを浮き出させる技術が知られ
ている。
すなわち、第3図に示すようにボタン本体2の上面に
白色塗料の第1層3を形成し、その第1層3の上面に黒
色塗料の第2層7を形成し、レーザー光を照射して第2
層7を部分的に焼き取り、その焼き取って得られた溝部
8により第1層3上に表示記号Aを浮き出させるように
している。
白色塗料の第1層3を形成し、その第1層3の上面に黒
色塗料の第2層7を形成し、レーザー光を照射して第2
層7を部分的に焼き取り、その焼き取って得られた溝部
8により第1層3上に表示記号Aを浮き出させるように
している。
[発明が解決しようとする課題] 近時、顧客から表示文字Aの色調に、純白色でなく例
えば赤味がかった白色とか、青味がかった白色等の要望
がある。
えば赤味がかった白色とか、青味がかった白色等の要望
がある。
これに応ずるため、第1層3の白色塗料に例えば赤色
の着色顔料を配合している。しかし、白色塗料の場合、
着色顔料を配合するのが面倒で、要望する色調の白系色
を得るのが困難である。
の着色顔料を配合している。しかし、白色塗料の場合、
着色顔料を配合するのが面倒で、要望する色調の白系色
を得るのが困難である。
本発明は、望む白系色の表示記号が得られるレーザー
加工によりプラスチック体に表示記号を浮き出させる方
法を提供することを目的としている。
加工によりプラスチック体に表示記号を浮き出させる方
法を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、プラスチック体の上面に白色塗料の
第1層を形成し、該第1層の上面に着色顔料と配合した
黒系塗料の第2層を形成し、レーザー光を照射して前記
第2層を部分的に焼き取るとともに前記着色顔料の一部
を焼き残し、焼き取って得られた溝部と焼き残された顔
料とにより第1層上に焼き残された顔料で着色された白
系色の表示記号を浮き出させることを特徴としている。
第1層を形成し、該第1層の上面に着色顔料と配合した
黒系塗料の第2層を形成し、レーザー光を照射して前記
第2層を部分的に焼き取るとともに前記着色顔料の一部
を焼き残し、焼き取って得られた溝部と焼き残された顔
料とにより第1層上に焼き残された顔料で着色された白
系色の表示記号を浮き出させることを特徴としている。
[作用] 上記のように構成されたレーザー加工によりプラスチ
ック体に表示記号を浮き出させる方法においては、レー
ザー光により第2層を部分的に焼き取って溝部を形成す
る際に、着色顔料は黒色よりレーザー光の吸収が悪いた
め、その一部を焼き残す。したがって、溝部の底部の第
1層上に焼き残された着色顔料が残留し、その残留顔料
と第1層とにより希望する色調の白系色の表示記号が浮
き出される。
ック体に表示記号を浮き出させる方法においては、レー
ザー光により第2層を部分的に焼き取って溝部を形成す
る際に、着色顔料は黒色よりレーザー光の吸収が悪いた
め、その一部を焼き残す。したがって、溝部の底部の第
1層上に焼き残された着色顔料が残留し、その残留顔料
と第1層とにより希望する色調の白系色の表示記号が浮
き出される。
[実施例] 以下図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図において、先ず、ボタン本体2の上面に、厚さ
T1が3〜35ミクロン(μ)の白色塗料による第1層3を
形成する。この厚さT1は3μ以下では白がすけて下地の
プラスチックが見えてしまい、また35μ以上では白色効
果が同じであり材料が無駄である。
T1が3〜35ミクロン(μ)の白色塗料による第1層3を
形成する。この厚さT1は3μ以下では白がすけて下地の
プラスチックが見えてしまい、また35μ以上では白色効
果が同じであり材料が無駄である。
次いで、その第1層3の上面に、厚さT2が、20μ〜35
μの着色顔料を配合した黒系塗料の第2層を形成する。
この厚さT2が20μ以下では下地の白がすけて見えてしま
い、また35μ以上ではレーザー光による焼き切りが不完
全となる。
μの着色顔料を配合した黒系塗料の第2層を形成する。
この厚さT2が20μ以下では下地の白がすけて見えてしま
い、また35μ以上ではレーザー光による焼き切りが不完
全となる。
上記顔料の配合は重量%で、10%〜30%の範囲で、色
調が濃いほど多くするが、10%以下では、着色の効果が
少なく、30%以上では、白系色でなく、単色となるので
好ましくない。
調が濃いほど多くするが、10%以下では、着色の効果が
少なく、30%以上では、白系色でなく、単色となるので
好ましくない。
最後に、レーザー光を照射して第2層4を部分的に焼
き取って溝部5を形成する。この際、着色顔料の一部が
焼け残るようにし、残留顔料6が溝部の底部すなわち第
1層3の上面に残るように照射度合を調節する。
き取って溝部5を形成する。この際、着色顔料の一部が
焼け残るようにし、残留顔料6が溝部の底部すなわち第
1層3の上面に残るように照射度合を調節する。
これにより第1層3には、白色塗料と残留顔料6とに
より希望する色調の白系色の表示記号Aが浮き出され
る。
より希望する色調の白系色の表示記号Aが浮き出され
る。
[発明の効果] 本発明は、以上説明したように構成されているので、
第2層の着色顔料の一部を焼き残して第1層の上面に残
留させ、希望する色調の白系色の表示記号を浮き出させ
ることができる。
第2層の着色顔料の一部を焼き残して第1層の上面に残
留させ、希望する色調の白系色の表示記号を浮き出させ
ることができる。
第1図は本発明の一実施態様を説明する断面図、第2図
は本発明が実施される操作ボタンの一例を示す斜視図、
第3図は従来の方法を説明する断面図である。 A……表示記号、2……ボタン本体、3……第1層、4
……第2層、5……溝部
は本発明が実施される操作ボタンの一例を示す斜視図、
第3図は従来の方法を説明する断面図である。 A……表示記号、2……ボタン本体、3……第1層、4
……第2層、5……溝部
Claims (1)
- 【請求項1】プラスチック体の上面に白色塗料の第1層
を形成し、該第1層の上面に着色顔料と配合した黒系塗
料の第2層を形成し、レーザー光を照射して前記第2層
を部分的に焼き取るとともに前記着色顔料の一部を焼き
残し、焼き取って得られた溝部と焼き残された顔料とに
より第1層上に焼き残された顔料で着色された白系色の
表示記号を浮き出させることを特徴とするレーザー加工
によりプラスチック体に表示記号を浮き出させる方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2094986A JP2922574B2 (ja) | 1990-04-12 | 1990-04-12 | レーザー加工によりプラスチック体に表示記号を浮き出させる方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2094986A JP2922574B2 (ja) | 1990-04-12 | 1990-04-12 | レーザー加工によりプラスチック体に表示記号を浮き出させる方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03293064A JPH03293064A (ja) | 1991-12-24 |
JP2922574B2 true JP2922574B2 (ja) | 1999-07-26 |
Family
ID=14125218
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2094986A Expired - Lifetime JP2922574B2 (ja) | 1990-04-12 | 1990-04-12 | レーザー加工によりプラスチック体に表示記号を浮き出させる方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2922574B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008006386A (ja) * | 2006-06-29 | 2008-01-17 | Furukawa Electric Co Ltd:The | チップ用保護膜形成用シートによる保護膜形成方法。 |
-
1990
- 1990-04-12 JP JP2094986A patent/JP2922574B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03293064A (ja) | 1991-12-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |