JPH0417953Y2 - - Google Patents

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JPH0417953Y2
JPH0417953Y2 JP1985051804U JP5180485U JPH0417953Y2 JP H0417953 Y2 JPH0417953 Y2 JP H0417953Y2 JP 1985051804 U JP1985051804 U JP 1985051804U JP 5180485 U JP5180485 U JP 5180485U JP H0417953 Y2 JPH0417953 Y2 JP H0417953Y2
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film
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hologram pattern
light
pattern relief
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【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、フイルムの一側面にレーザ光を当て
て微細溝を刻設し、必要なパターンからなるホロ
グラムパターンレリーフを得たホログラムフイル
ムであるところの表示板に係り、特にそのバツク
アツプ構造の改良に関する。
〔考案の技術的背景とその問題点〕
近時、たとえば自動車においては装飾マーク
や、インストルメントパネルの表示部への適用が
考慮されるものの中に、ホログラムがある。この
ホログラムは、既に、他の産業、医学、芸術等、
種々の分野で幅広く応用されていて、従来の写真
のように立体像を単なる平面の像として記録す
る、いわば不完全な記録に対し、ホログラムは立
体像をそのまま立体像として記録する完全な記録
であり、立体写真とも呼ばれている。
ホログラムフイルムは次に述べるようにして作
られる。すなわち、物体からの光の情報を正確に
記録するためには、位相がきれいにそろつたレー
ザ光が最適である。レーザ発振器から出たレーザ
光を2つに分け、その一方はビーム幅を広げてフ
イルムに当て、いわゆる参照光とする。他方のレ
ーザ光はビーム幅を広げてから物体に当て、いわ
ゆる物体光としてフイルムで受ける。物体光の振
幅や位相は物体によつて乱されていて、きれいな
参照光とフイルムで重なり、その両者の差である
乱れが干渉縞となつてフイルムに記録され、ホロ
グラムパターンを得る。
これを再生するには、参照光だけをフイルムに
当てればよい。すると、きれいな乱れのない参照
光は、そのフイルムを通過する際に、そこに記録
された干渉縞によつて乱される。このような現象
を回折という。この回折によつて曲げられる角度
は、その光の波長、つまり光の色によつてそれぞ
れ異なる。フイルム面を通過し、記録された干渉
縞によつて乱された参照光はそれを見ている人の
目に届く。この乱れは物体の情報をそのまま記録
したものであるから、乱された光は物体に反射し
てきた光と同じ振幅や位相をもつことになり、あ
たかもそこに物体があるかのような立体像として
見える。
ところで、ホログラムパターンを再生するに
は、レーザ光を用いるレーザ光再生ホログラム
と、太陽光線や電灯光などを用いる白色光再生ホ
ログラムとがある。上記装飾マークなインストル
メントパネルの表示部には、ふつう、白色再生ホ
ログラムが用いられていて、レーンボーホログラ
ムとも呼ばれる。
具体的には、第3図に示すようにして構成され
る。すなわち、aはたとえばポリエステル透明フ
イルムからなり、その一側面にレーザ光によつて
設けられた微細溝であるホログラムパターンレリ
ーフbを備えたホログラムフイルムである。上記
ホログラムパターンレリーフbには、たとえばア
ルミ蒸着膜である光輝処理膜cが被着される。こ
の光輝処理膜cは、上記ホログラムパターンレリ
ーフbの反射性を高めるために設けられるもので
ある。
その反面、ホログラムパターンレリーフbは五
色七彩のレインボー色を呈するため、自動車の装
飾マークやインストルメントパネルの表示板とし
て使用するには華美になり過ぎ、周囲の落着いた
雰囲気の中では違和感さえ生じるという欠点があ
る。すなわち、白色光再生ホログラムの場合、白
色光というのは、たとえば太陽の光をプリズムで
分光すればわかるように、いろいろの色の光が、
つまりいろいろの波長の光が混じりあつてできて
いる。そのため、白色光をホログラムフイルムa
に通すと、その中に含まれるさまざまな色の光に
よつてそれぞれ回折される角度が異なり、結果と
して見る角度によつて五色七彩のレインボー色に
変化することとなる。なお、上記ホログラムパタ
ーンレリーフbにはなんらかの反射材が必ず必要
であり、これがないと光の照射角度によつては反
射性が損われて充分な表示ができなくなつてしま
う。
〔考案の目的〕
本考案は、上記事情に着目してなされたもので
あり、その目的とするところは、ホログラムパタ
ーンレリーフの反射性を確保するとともに部分的
に落着いた表示ができる表示板を提供しようとす
るものである。
〔考案の概要〕
すなわち本考案は、ホログラムフイルムの一側
面に、レーザ光によつて形成される微細溝からな
るホログラムパターンレリーフを有し、このホロ
グラムパターンレリーフに必要箇所のみ光輝処理
膜を被着し、この光輝処理膜を除くホログラムパ
ターンレリーフの微細溝の凸部に当接し、かつ同
微細溝の凹部との間に微小隙間を形成する黒色バ
ツクパネルとからなることを特徴とする表示板で
ある。
したがつて、光輝処理膜を被着した必要箇所
は、これまで通り充分な反射性を有する立体像が
得られ、それ以外の黒色バツクパネルを当接した
部分は、ホログラムパターンレリーフの微細溝の
凹部との間に形成される微小隙間を介して反射す
るので、落着いた表示となる。
〔考案の実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面にもとづいて説
明する。第1図は、表示板の一部を拡大して示
し、図中1はたとえばポリエステル透明フイルム
からなるホログラムフイルムである。この一側面
には、レーザ光によつて設けられた微細溝であ
る、たとえば第2図に示すような形状のホログラ
ムパターンレリーフ2が設けられる。すなわちホ
ログラムパターンレリーフ2は、フイルム1の略
中央部分に描かれるたとえば図形文字部3と、こ
の図形文字部3の周辺に描かれる背景地部4とか
らなる。そして再び第1図に示すように、ホログ
ラムパターンレリーフ2のうち、必要箇所である
図形文字部3のみアルミ蒸着膜である光輝処理膜
5が被着される。背景地部4には、黒色バツクパ
ネル6が当接保持される。これは、マルセルバリ
ユー4以下の黒色が塗布もしくは印刷された平坦
な表面を有し、上記図形文字部3に対向する部分
のみ切抜かれている。最も望ましい黒色は、マン
セルバリユー3以下のものである。黒色バツクパ
ネル6の表面は平坦であるから、上記ホログラム
パターンレリーフ2を形成する微細溝の凸部に当
接し、かつ微細溝の凹部との間に微小隙間を得
る。すなわち、ホログラムパターンレリーフ2と
黒色バツクパネル6表面との間にホログラムフイ
ルム1の表面側からの光を反射するのに支障のな
い隙間が確保される。なお、ホログラムフイルム
1の周端部にはホログラムパターンレリーフ2が
設けられておらず、かつ黒色バツクパネル6が密
着しているところから、周端面から直接内部に光
が入射することはない。
しかして、ホログラムフイルム1を透過した光
のうち、図形文字部3に当たつた光は光輝処理膜
5によつて効率よく反射し、非常に良く目立つ立
体像としての表示がなされる。背景地部4に当た
つた光は、ホログラムパターンレリーフ2の微細
溝と黒色バツクパネル6との間の微小の隙間が残
つているところから、光の照射角度に拘らずここ
で反射する。ただし、バツクパネル6の表面は黒
色であるところから、上記図形文字部3の表示と
は対象的な落着いた雰囲気の立体像としての表示
が得られる。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、ホログラ
ムパターンレリーフの必要箇所のみ光輝処理膜を
被着し、この光輝処理膜を除くホログラムパター
ンレリーフの微細溝の凸部に黒色バツクパネルを
当接し、かつ黒色バツクパネルと同微細溝の凹部
との間に微小隙間を形成したから、光輝処理膜を
被着した必要箇所は、これまで通り充分な反射性
を有する立体像が得られ、ホログラムパターンレ
リーフの反射性を確保する。そして、黒色バツク
パネルを当接した部分は、ホログラムパターンレ
リーフの微細溝の凹部との間に形成される微小隙
間を介して反射するので、部分的に落着いた表示
となる。したがつて、部分的に任意の反射度合い
の立体像が得られ、表示性の向上化を図れるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の一実施例を示
し、第1図は表示板の一部を拡大した縦断面図、
第2図はその正面図、第3図は本考案の従来例を
示す表示板の一部拡大した縦断面図である。 2……ホログラムパターンレリーフ、1……ホ
ログラムフイルム、5……光輝処理膜、6……黒
色バツクパネル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. その一側面にレーザ光によつて形成されるホロ
    グラムパターンレリーフを有するホログラムフイ
    ルムと、このホログラムフイルムの上記ホログラ
    ムパターンレリーフに必要箇所のみ被着される光
    輝処理膜と、この光輝処理膜を除くホログラムパ
    ターンレリーフの微細溝の凸部に当接し、かつ同
    微細溝の凹部との間に微小隙間を形成する黒色バ
    ツクパネルとからなることを特徴とする表示板。
JP1985051804U 1985-04-08 1985-04-08 Expired JPH0417953Y2 (ja)

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JPS61167677U JPS61167677U (ja) 1986-10-17
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Families Citing this family (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2868348B2 (ja) * 1991-10-31 1999-03-10 日本写真印刷株式会社 部分ホログラム転写シートとその製造方法
JP2012220918A (ja) * 2011-04-14 2012-11-12 Kyowa Lamicoat:Kk アルミホイル製ホログラムシート材の製造方法、及び、アルミホイル製ホログラムシート材

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JPS5060199A (ja) * 1973-09-26 1975-05-23
JPS5865466A (ja) * 1981-10-15 1983-04-19 Dainippon Printing Co Ltd ホログラムの複製方法

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