JP2922405B2 - 副反射鏡固定構造 - Google Patents

副反射鏡固定構造

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JP2922405B2
JP2922405B2 JP28948493A JP28948493A JP2922405B2 JP 2922405 B2 JP2922405 B2 JP 2922405B2 JP 28948493 A JP28948493 A JP 28948493A JP 28948493 A JP28948493 A JP 28948493A JP 2922405 B2 JP2922405 B2 JP 2922405B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光学式反射望遠鏡の
副反射鏡固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は光学式反射望遠鏡の構成の概略を
示す断面図であり、図において、100は望遠鏡の鏡
筒、200は入射窓に取り付けられた副反射鏡支持構造
ガラスプレート光学レンズが装着される場合もあ
る)、300は主反射鏡、400はガラスプレート20
0側に取り付けられる副反射鏡である。
【0003】図8は従来の副反射鏡固定構造を説明する
ための図であり、図において、1は副反射鏡、2aは内
部にネジ穴が設けられた円すい鏡、3dはベースプレー
ト、5は副反射鏡1とベースプレート3dとを接着固定
している接着部、24は円すい鏡2aのネジ穴を利用し
てこの円すい鏡2aとベースプレート3dとをネジ止め
固定しているネジ、25は固定側部材、25a,25b
はベースプレート3dを固定側部材25へネジ止めして
いるネジ止め部を示す。
【0004】従来の副反射鏡固定構造は、図8に示すよ
うに、ベースプレート3dがネジ止め部25a,25b
で固定側部材25にネジ止め固定される。この固定には
ロックワイヤ等の緩み防止機構(図示せず)が装着さ
れ、経年の振動等に対しても抜け落ちることがないよう
に固定される。そしてこのベースプレート3dには、先
ず接着剤で副反射鏡1が接着部5で接着固定され、さら
に円すい鏡2aが副反射鏡1のセンタ部から挿入され
て、その先端に設けられたネジ穴にベースプレート3d
の穴を介してネジ24が挿入されてネジ止めされ、副反
射鏡1とベースプレート3dとが共締されて固定側部材
25に固定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の副
反射鏡固定構造では、接着剤における接着と、中心に位
置する1本のネジでネジ止め固定されており、経年の変
化や振動により接着剤が剥がれ、さらにネジが緩んでガ
タ付きが生じた場合、ネジ止めが外れる危険性があっ
た。すなわち副反射鏡の固定は、経年の変化や振動にも
耐えうるように確り固定されなければならないが、一方
ではメンテナンスの必要性から円すい鏡を容易に取り外
せる構造でなければならず、従来の固定構造は接着部と
1本のネジとにより固定しているが、この構造では鏡筒
の先端に位置し観察時に絶えず振動等が加えられる副反
射鏡の性格上、経年の変化や振動により円すい鏡の取り
付け部にガタ付きが生じ、最悪の場合には円すい鏡と共
に副反射鏡が脱落して主反射鏡の上に落下し、望遠鏡を
破損してしまう恐れがあった。
【0006】この発明はかかる問題点を解消するために
なされたもので、メンテナンス時の円すい鏡の取り外し
の容易性を確保しながら取り付け部のガタの発生を防止
し、最悪の場合でも円すい鏡と共に副反射鏡が脱落する
ことのない副反射鏡固定構造を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる副反射
鏡固定構造は、副反射鏡の中央部に開けられた穴に円す
い鏡をその端部が副反射鏡を貫通する状態で嵌合させて
装着し、円すい鏡固定手段を用いてベースプレートと上
記円すい鏡の端部とを着脱可能な状態で固定することに
より、上記円すい鏡と上記ベースプレートとにより上記
副反射鏡が挟まれて固定される副反射鏡固定手段におい
て、上記円すい鏡固定手段は、上記ベースプレート内で
上記円すい鏡の着脱方向と直角方向の楔止めを装着する
楔止め手段を用いて固定することを特徴とする。
【0008】また楔止め手段は、上記円すい鏡の端部を
軸部とこの軸部の終端に設けたフランジとで構成すると
共に、上記ベースプレート側面から開けた貫通穴からく
り抜きを設けた楔プレートを挿入し、このくり抜きで上
記軸部を挟みながら上記フランジと上記楔プレートとを
接触させて上記円すい鏡の固定を行うことを特徴とす
る。
【0009】また、上記楔プレートに設けられるくり抜
きの形状は、逆U字形状,台形状などの矩形状または三
角形状であることを特徴とする。
【0010】さらに、上記楔プレートと上記フランジと
の間に板バネを装着し、この板バネを介して上記楔プレ
ートと上記フランジとを接触させたことを特徴とする。
【0011】また上記楔止め手段は、上記円すい鏡の端
部を終端に貫通穴を設けた軸部で構成すると共に、上記
ベースプレート側面から開けた貫通穴から先端に板バネ
が装着された固定ピンを挿入し、この固定ピンの先端を
上記板バネと共に上記軸部に設けた貫通穴を貫通させた
ことを特徴とする。
【0012】また上記楔止め手段は、上記ベースプレー
ト内部にこのベースプレート外部から操作可能なスプリ
ングで付勢されるラッチ機構を設けると共に上記円すい
鏡の端部を終端に上記ラッチ機構のラッチ部が嵌合する
スリットを設けた軸部で構成したことを特徴とする。
【0013】さらにこれらの構造に加えて、上記円すい
鏡と上記ベースプレートとの間にスプリングを挿入した
ことを特徴とする。
【0014】また上記楔止め手段は、上記円すい鏡の端
部を長円形のフランジを設けた軸部で構成すると共に、
上記ベースプレートにこのフランジがちょうど貫通する
だけの径の穴を設け、且つこの穴の出口に上記長円形の
フランジを回転させた場合その長手部が嵌合する溝を設
け、上記ベースプレートと上記円すい鏡との間にスプリ
ングを挿入したことを特徴とする。
【0015】
【作用】この発明の副反射鏡固定構造は、ベースプレー
ト内で円すい鏡の着脱方向と直角方向の楔止めを装着す
る楔止め手段を用いて固定することとしたので、ネジ止
めを用いずに取り外しの容易性を確保しながら円すい鏡
を固定でき、振動等が加えられても円すい鏡および副反
射鏡がベースプレートから離脱することがなくなる。
【0016】また上記楔止め手段は、上記円すい鏡の端
部を軸部とこの軸部の終端に設けたフランジとで構成す
ると共に、上記ベースプレート側面から開けた貫通穴か
らくり抜きを設けた楔プレートを挿入し、このくり抜き
で上記軸部を挟みながら上記フランジと上記楔プレート
とを接触させて上記円すい鏡の固定を行うこととしたの
で、上記楔プレートの自重によりこの楔プレートを固定
するネジ止めが外れても上記楔プレートの離脱を防止す
る構造とでき、上記フランジと上記楔プレートとの接触
を保持することにより上記円すい鏡の離脱を防止する構
造とすることができる。
【0017】また上記楔プレートに設けられるくり抜き
の形状を、逆U字形状,台形状などの矩形状または三角
形状としたので、ガタを生じないように軸部の挟み込み
が可能となる。
【0018】また、上記楔プレートと上記フランジとと
の間に板バネを装着し、この板バネを介して上記楔プレ
ートと上記フランジとを接触させる構造とすることによ
り、さらに円すい鏡固定部に発生するガタを防止でき
る。
【0019】また、上記フランジの上記楔プレートと接
触する位置に板バネを装着し、この板バネを介して上記
フランジと上記楔プレートとを接触させる構造とするこ
とにより、上記同様さらに円すい鏡固定部に発生するガ
タを防止できる。
【0020】また上記楔止め手段は、上記円すい鏡の端
部を終端に貫通穴を設けた軸部で構成すると共に、上記
ベースプレート側面から開けた貫通穴から先端に板バネ
が装着された固定ピンを挿入し、この固定ピンの先端を
上記板バネと共に上記軸部に設けた貫通穴を貫通させる
構造としたので、上記板バネによりこの固定ピンの離脱
を防止でき、従って上記軸部に設けた貫通穴に上記固定
ピンが貫通している状態を保持することで、上記円すい
鏡の離脱を防止できる。
【0021】また上記楔止め手段は、上記ベースプレー
ト内部にこのベースプレート外部から操作可能なスプリ
ングで付勢されるラッチ機構を設けると共に上記円すい
鏡の端部を終端に上記ラッチ機構のラッチ部が嵌合する
スリットを設けた軸部で構成することとしたので、この
ラッチ機構のラッチ部が上記スリットをラッチし、上記
スプリングで付勢されることで上記円すい鏡の離脱を防
止できる。
【0022】さらに、上記円すい鏡と上記ベースプレー
トとの間にスプリングを挿入することで、上記円すい鏡
の固定部のガタつきをこのスプリングの付勢で防止して
ガタが発生しない構造とすることができる。
【0023】また上記楔止め手段は、上記円すい鏡の端
部を長円形のフランジを設けた軸部で構成すると共に、
上記ベースプレートにこのフランジがちょうど貫通する
だけの径の穴を設け、且つこの穴の出口に上記長円形の
フランジを回転させた場合その長手部が嵌合する溝を設
け、上記ベースプレートと上記円すい鏡との間にスプリ
ングを挿入する構造としたので、上記溝に上記フランジ
の長手部を嵌合させた場合上記スプリングの付勢により
この嵌合状態を保持させ、これにより上記円すい鏡の離
脱を防止することができる。
【0024】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図面について説明
する。図1はこの発明の実施例1に係わる副反射鏡固定
構造を説明するための図で、図1(A)は固定構造全体
の横断面図、図1(B)は図1(A)のM−M’断面を
示す図である。図において、1は副反射鏡、2は先端に
フランジ6を有する軸部20が設けられた円すい鏡、3
はこの実施例におけるベースプレート、4は先端に逆U
字形のくりぬきが設けられた楔プレート、5は副反射鏡
1とベースプレート3とを接着固定している接着部、7
はベースプレート3に楔プレート4を固定するための固
定ネジ、25は固定側部材、25a,25bはネジ止め
部である。
【0025】この実施例1に係わる副反射鏡固定構造
は、図1に示すように、ベースプレート3がネジ止め部
25a,25bで固定側部材25にネジ止め固定され
る。この固定にはメンテナンス時の取り外しを考慮する
必要がないため、ロックワイヤ等の緩み防止機構(図示
せず)が装着され、経年の振動等に対しても抜け落ちる
ことがないように固定される。また、ベースプレート3
には、図1に示すように円すい鏡2の軸部20の装着方
向をX軸方向とした場合、このX軸方向と直角のY軸方
向に、すなわちベースプレート3の側面方向から楔プレ
ート4を挿入するための挿入穴が設けられている。この
ベースプレート3に先ず接着剤で副反射鏡1が接着部5
に接着固定され、次に円すい鏡2が副反射鏡1のセンタ
部から挿入され、その軸部20が上述の挿入穴に達した
ところで楔プレート4を挿入し、逆U字形のくり抜きで
軸部20を嵌合し固定する。そして、図面矢印の方向に
楔プレート4を移動させ、円すい鏡2が副反射鏡1と確
り接触した位置で、固定ネジ7によりベースプレート3
に楔プレート4を固定する。
【0026】この実施例1は以上のような構造とするこ
とにより、円すい鏡2をネジ止めを用いずに確り固定で
き、メンテナンス時の円すい鏡2の取り外しも容易に行
える構造とできる。また、経年の使用により接着部5が
剥がれたとしても楔プレート4でフランジ6が確り支え
られ、この嵌合部により楔プレート4が脱落しない限り
円すい鏡2が抜け落ちることはなく、また、仮に振動等
で固定ネジ7が外れたとしても楔プレート4はその自重
によりベースプレート3から抜け落ちることがないた
め、経年の変化や加えられる振動に対し各部にガタが生
じたとしても、円すい鏡2が脱落することはなく、副反
射鏡1が脱落することもなくなる。なお、上記実施例1
では、楔プレート4のくり抜きの形状を逆U字形として
いるが、これは一例に過ぎず、台形等の矩形状であって
も良く、三角形状であっても良い。
【0027】実施例2.図2はこの発明の実施例2に係
わる副反射鏡固定構造を説明するための図で、図2
(A)は固定構造全体の横断面図、図2(B)は図2
(A)の副反射鏡固定構造をN−N’面から見た図であ
る。図2において、図1と同一符号は同一または相当部
分を示し、2bはこの実施例2における円すい鏡で、ス
プリング10が装着された軸部20の先端には長円形の
フランジ6aが設けられている。3aはこの実施例2に
おけるベースプレートで、長円形のフランジ6aを貫通
させることができるだけの大きさの貫通穴30が設けら
れていると共に、この貫通穴30の出口に長円形のフラ
ンジ6aを略直角に回転させた場合に嵌合して回転止め
となる溝31が設けられた構造となっている。
【0028】この実施例2に係わる副反射鏡固定構造
は、以上のような構造において、ベースプレート3aと
副反射鏡1とを接着固定し、副反射鏡1のセンタ部へ円
すい鏡2bをフランジ6aの方から図面の矢印11に示
すようにスプリング10の付勢に抗って挿入し、フラン
ジ6aがベースプレート3aを抜けた状態で、円すい鏡
2bを例えば図面の矢印12の方向に回転し、溝31に
フランジ6aを係合して円すい鏡2bの装着を行う構造
としている。
【0029】この実施例2は以上のような構造とするこ
とにより、円すい鏡2bをネジ止めを用いずに確り固定
でき、円すい鏡2bの取り外しもスプリング10の付勢
に抗して矢印11方向に押しながら、例えば矢印12の
方向に回転させることで、溝31とフランジ6aとの係
合を外し、円すい鏡2bを容易に取り外すことができ
る。また、経年の使用により接着部5が剥がれたとして
もスプリング10の付勢によりガタ付きの広がりを防止
しながら円すい鏡2bを固定することができ、フランジ
6aが溝31から外れることもなく、円すい鏡2bおよ
び副反射鏡1の脱落を防止できる。なお、図2に示す実
施例では、フランジ6aおよび溝31を長円形としてい
るが、長円形に限らず長方形等、同様の動作が可能な形
状であれば良い。
【0030】実施例3.図3はこの発明の実施例3に係
わる副反射鏡固定構造を説明するための図で、図3
(A)は固定構造全体の横断面図、図3(B)は図3
(A)のO−O’断面を示す図である。図3において、
図1,図2と同一符号は同一または相当部分を示し、2
cはこの実施例3における円すい鏡で、軸部20の先端
付近にはフランジ6の代わりに固定ピン4aを貫通させ
るための貫通穴21が設けられている。40は固定ピン
4aの先端部に設けられた板バネである。
【0031】この実施例3に係わる副反射鏡固定構造
は、以上のような構造において、ベースプレート3bと
副反射鏡1とを接着固定し、副反射鏡1のセンタ部へ円
すい鏡2cの軸部をスプリング10の付勢に抗って挿入
し、貫通穴21がベースプレート3bの挿入穴の位置に
達した所でこの挿入穴から固定ピン4aを差し込み、ピ
ン4aの先端に設けられた板バネ40を貫通させ、この
ピン4aで円すい鏡2cを装着固定する構造としてい
る。従って振動等が加えられたとしても、板バネ40に
より固定ピン4aが貫通穴21から抜けることはなく、
この固定ピン4aにより円すい鏡2cの脱落を防止し、
たとえ接着部5の接着が剥がれたとしても円すい鏡2c
や副反射鏡1が脱落することを防止できる。また、円す
い鏡2cのガタはスプリング10の付勢により防止でき
る。なお、固定ピン4aは板バネ40で抜けを防止して
いるため上から容易に引き抜くことができ、従ってメン
テナンス時の円すい鏡2cの取り外しも容易に行うこと
ができる。また図3では、副反射鏡1と円すい鏡2Cと
の間にスプリング10を挿入しているが、これは必須の
構成要素ではない。
【0032】実施例4.図4はこの発明の実施例4に係
わる副反射鏡固定構造を説明するための図で、図4
(A)は固定構造全体の横断面図、図4(B)はピンと
カムとスプリングとで構成されるラッチ機構の動作を説
明するための図である。図4において、図1〜図3と同
一符号は同一または相当部分を示し、4bはピン、42
はカムで、このカム42は支点41を回動軸として回動
可能なようにベースプレート3dに取り付けられ、その
一端がピン4bの先端とリンクし、他の一端にラッチ部
43が設けられた構造となっている。44はカム42を
釣り上げているバネを示す。また、22はラッチ部43
に対抗する軸22に設けられたスリットである。
【0033】この実施例4に係わる副反射鏡固定構造
は、図4に示すようにピン4b,カム43,スプリング
44でラッチ機構が構成され、副反射鏡1のセンタ部に
設けられた穴から円すい鏡2dの軸部20を挿入するこ
とでラッチ機構のラッチ部43がスリット22をラッチ
し、円すい鏡2dが固定装着される。従って円すい鏡2
dはネジ止めを用いずに確り固定でき、副反射鏡1の脱
落も防止でき、また、円すい鏡2dの取り外しも図4
(B)に示すようにピン4bの頭を矢印13aの方向に
押すだけで、カム42が支点41を回動軸として回動
し、ラッチ部43が矢印13bの方向に動いてスリット
22からラッチ部43が外れ、円すい鏡2dを容易に取
り外すことができる。なお、ラッチ機構の構成および軸
部に設けられるスリットの形状の何れも図4に示す構
造,形状に限定されないことは言うまでもない。
【0034】実施例5.図5はこの発明の実施例5に係
わる副反射鏡固定構造を説明するための図で、図5
(A)は固定構造全体の横断面図、図5(B)は図5
(A)のP−P’断面を示す図である。図において、図
1〜図4と同一符号は同一又は相当部分を示し、4cは
この実施例における楔プレートで、この楔プレート4c
は図5に示すようにその裏面のフランジ6と接触する位
置に板バネ45が設けられた構造となっている。上述の
図1に示す実施例1では、楔プレート4の側面とフラン
ジ6の側面とを直接接触させて円すい鏡2を位置決めし
て固定しているが、この実施例5では楔プレート4cに
取り付けられた板バネ45を介してフランジ6の側面を
接触させ、板バネ45の弾性力を介して円すい鏡2を固
定する構造とすることにより、円すい鏡2の固定が容易
に行えるようになり、円すい鏡2のガタの発生を防止で
きる。
【0035】実施例6.図6はこの発明の実施例6に係
わる副反射鏡固定構造を説明するための図で、図6
(A)は固定構造全体の横断面図、図6(B)は図6
(A)のQ−Q’断面を示す図である。図において、図
1〜図5と同一符号は同一又は相当部分を示し、2eは
この実施例における円すい鏡で、この円すい鏡2eは軸
部20の先端に、その裏面に板バネ23が取り付けられ
たフランジ6bを設けた構造としている。上述の図1に
示す実施例1では、楔プレート4の側面とフランジ6の
側面とを直接接触させて円すい鏡2を位置決めし固定し
ているが、この実施例6ではフランジ6bに取り付けら
れた板バネ23を介してフランジ6の側面と楔プレート
4の側面とが接触し、板バネ23の弾性力を介して円す
い鏡2が固定されるため、円すい鏡2の固定が容易に行
え、円すい鏡2のガタの発生を防止できる構造とするこ
とができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の副反射鏡
固定構造は、ベースプレート内で円すい鏡の着脱方向と
直角方向の楔止めを装着する楔止め手段を用いて固定す
ることとしたので、ネジ止めを用いずに取り外しの容易
性を確保しながら円すい鏡を固定でき、振動等が加えら
れても円すい鏡が離脱することがなく、従って経年の変
化や振動によりベースプレートと副反射鏡との接着部が
剥がれたとしても副反射鏡の脱落を防止でき、このよう
な最悪の場合でも望遠鏡の破損を防止できる。
【0037】また楔止め手段は、円すい鏡の端部を軸部
とこの軸部の終端に設けたフランジとで構成すると共
に、ベースプレート側面から開けた貫通穴からくり抜き
を設けた楔プレートを挿入し、このくり抜きで軸部を挟
みながらフランジと楔プレートとを接触させて円すい鏡
の固定を行うこととしたので、楔プレートの自重により
この楔プレートを固定するネジ止めが外れても楔プレー
トの離脱を防止することができ、フランジと楔プレート
との接触を保持し、円すい鏡の離脱を防止できる。
【0038】また楔プレートに設けられるくり抜きの形
状を、逆U字形状,台形状などの矩形状または三角形状
としたので、ガタを生じないように軸部の挟み込みが可
能となる。
【0039】また、楔プレートとフランジとの間に板バ
ネを装着し、この板バネを介して楔プレートとフランジ
とを接触させる構造とすることにより、さらに円すい鏡
固定部のガタの発生を防止できる。
【0040】また楔止め手段は、円すい鏡の端部を終端
に貫通穴を設けた軸部で構成すると共に、ベースプレー
ト側面から開けた貫通穴から先端に板バネが装着された
固定ピンを挿入し、この固定ピンの先端を板バネと共に
軸部に設けた貫通穴を貫通させる構造としたので、板バ
ネによりこの固定ピンの離脱を防止でき、従って円すい
鏡の離脱を防止できる。
【0041】また楔止め手段は、ベースプレート内部に
このベースプレート外部から操作可能なスプリングで付
勢されるラッチ機構を設けると共に円すい鏡の端部を終
端にラッチ機構のラッチ部が嵌合するスリットを設けた
軸部で構成することとしたので、このラッチ機構のラッ
チ部がスリットをラッチし、スプリングで付勢されるこ
とで円すい鏡の離脱を防止できる。
【0042】さらに、円すい鏡とベースプレートとの間
にスプリングを挿入することで、円すい鏡の固定部のガ
タつきをこのスプリングの付勢で防止してガタが発生し
ない構造とすることができる。
【0043】また楔止め手段は、円すい鏡の端部を長円
形のフランジを設けた軸部で構成すると共に、ベースプ
レートにこのフランジがちょうど貫通するだけの径の穴
を設け、且つこの穴の出口に長円形のフランジを回転さ
せた場合その長手部が嵌合する溝を設け、ベースプレー
トと円すい鏡との間にスプリングを挿入する構造とした
ので、溝にフランジの長手部を嵌合させた場合スプリン
グの付勢によりこの嵌合状態を保持させ、これにより円
すい鏡の離脱を防止することができる等、何れの構造に
おいても取り外しの容易性を確保しながら円すい鏡を固
定でき、振動等が加えられても円すい鏡が離脱すること
がなく、経年の変化や振動によりベースプレートと副反
射鏡との接着部が剥がれるような最悪の事態が発生して
も副反射鏡の脱落を防止でき、望遠鏡の破損を防ぐこと
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を説明するための図であ
る。
【図2】この発明の実施例2を説明するための図であ
る。
【図3】この発明の実施例3を説明するための図であ
る。
【図4】この発明の実施例4を説明するための図であ
る。
【図5】この発明の実施例5を説明するための図であ
る。
【図6】この発明の実施例6を説明するための図であ
る。
【図7】光学式反射望遠鏡の構成の概略を示す図であ
る。
【図8】従来の副反射鏡固定構造を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1 副反射鏡 2,2a,2b,2c,2d,2e 円すい鏡 3,3a,3b,3c,3d ベースプレート 4 楔プレート 4a 固定ピン 4b ピン 4c 楔プレート 5 接着部 6,6a,6b フランジ 7 固定ピン 10 スプリング 20 軸部 21 貫通穴 22 スリット 23 板バネ 25 固定側部材 25a,25b ネジ止め部 30 貫通穴 31 溝 40 板バネ 41 支点 42 カム 43 ラッチ部 44 スプリング 45 板バネ

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 副反射鏡の中央部に開けられた穴に円す
    い鏡をその端部が副反射鏡を貫通する状態で嵌合させて
    装着し、円すい鏡固定手段を用いてベースプレートと上
    記円すい鏡の端部とを着脱可能な状態で固定することに
    より、上記円すい鏡と上記ベースプレートとにより上記
    副反射鏡が挟まれて固定される副反射鏡固定手段におい
    て、 上記円すい鏡固定手段は、上記ベースプレート内で上記
    円すい鏡の着脱方向と直角方向の楔止めを装着する楔止
    め手段を用いて固定することを特徴とする副反射鏡固定
    構造。
  2. 【請求項2】 上記楔止め手段は、上記円すい鏡の端部
    を軸部とこの軸部の終端に設けたフランジとで構成する
    と共に、上記ベースプレート側面から開けた貫通穴から
    くり抜きを設けた楔プレートを挿入し、このくり抜きで
    上記軸部を挟みながら上記フランジと上記楔プレートと
    を接触させて上記円すい鏡の固定を行い、上記楔プレー
    トの自重によりこの楔プレートを固定するネジ止めが外
    れても上記楔プレートの離脱を防止する構造とし、上記
    フランジと上記楔プレートとの接触を保持することによ
    り上記円すい鏡の離脱を防止する構造としたことを特徴
    とする請求項第1項記載の副反射鏡固定構造。
  3. 【請求項3】 上記楔プレートに設けられるくり抜きの
    形状は、逆U字形状であることを特徴とする請求項第2
    項記載の副反射鏡固定構造。
  4. 【請求項4】 上記楔プレートに設けられるくり抜きの
    形状は、台形状などの矩形状であることを特徴とする請
    求項第2項記載の副反射鏡固定構造。
  5. 【請求項5】 上記楔プレートに設けられるくり抜きの
    形状は、三角形状であることを特徴とする請求項第2項
    記載の副反射鏡固定構造。
  6. 【請求項6】 上記楔プレートの上記フランジと接触す
    る位置に板バネを装着し、この板バネを介して上記楔プ
    レートと上記フランジとを接触させたことを特徴とする
    請求項第2項〜第5項いずれかに記載の副反射鏡固定構
    造。
  7. 【請求項7】 上記フランジの上記楔プレートと接触す
    る位置に板バネを装着し、この板バネを介して上記フラ
    ンジと上記楔プレートとを接触させたことを特徴とする
    請求項第2項〜第5項いずれかに記載の副反射鏡固定構
    造。
  8. 【請求項8】 上記楔止め手段は、上記円すい鏡の端部
    を終端に貫通穴を設けた軸部で構成すると共に、上記ベ
    ースプレート側面から開けた貫通穴から先端に板バネが
    装着された固定ピンを挿入し、この固定ピンの先端を上
    記板バネと共に上記軸部に設けた貫通穴を貫通させ、上
    記板バネによりこの固定ピンの離脱を防止し、上記軸部
    に設けた貫通穴に上記固定ピンが貫通している状態を保
    持するこにより上記円すい鏡の離脱を防止する構造とし
    たことを特徴とする請求項第1項記載の副反射鏡固定構
    造。
  9. 【請求項9】 上記楔止め手段は、上記ベースプレート
    内部にこのベースプレート外部から操作可能なスプリン
    グで付勢されるラッチ機構を設けると共に上記円すい鏡
    の端部を終端に上記ラッチ機構のラッチ部が嵌合するス
    リットを設けた軸部で構成し、このラッチ機構のラッチ
    部が上記スリットをラッチし、上記スプリングで付勢さ
    れることで上記円すい鏡の離脱を防止する構造としたこ
    とを特徴とする請求項第1項記載の副反射鏡固定構造。
  10. 【請求項10】 上記円すい鏡と上記ベースプレートと
    の間にスプリングを挿入し、上記円すい鏡の固定部のガ
    タつきをこのスプリングの付勢で防止する手段、 を備えたことを特徴とする請求項第1〜第9項いずれか
    に記載の副反射鏡固定構造。
  11. 【請求項11】 上記楔止め手段は、上記円すい鏡の端
    部を長円形のフランジを設けた軸部で構成すると共に、
    上記ベースプレートにこのフランジがちょうど貫通する
    だけの径の穴を設け、且つこの穴の出口に上記長円形の
    フランジを回転させた場合その長手部が嵌合する溝を設
    け、上記ベースプレートと上記円すい鏡との間にスプリ
    ングを挿入し、 上記溝に上記フランジの長手部を嵌合させた場合上記ス
    プリングの付勢によりこの嵌合状態を保持させ、これに
    より上記円すい鏡の離脱を防止する構造としたことを特
    徴とする請求項第1項記載の副反射鏡固定構造。
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